JP2012079429A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Wataru Shionoya
亘 塩野谷
Katsunori Tanaka
克典 田中
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Abstract

【課題】プラズマ処理が効率よく行われるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置1000においては、アノード1060及びカソード1062が流路1018の途中にある。カソード1062は、それぞれ、アノード1060より流路1018の上流側及び下流側にある。アノード1060及びカソード1062は、流体通過面を横切り、流体通過面の一部のみを占める。アノード1060とカソード1062とは流路の軸方向に間隔を置いて対向する。アノード1060はパルス電源1004の正極に電気的に接続され、カソード1062はパルス電源の負極に電気的に接続される。アノード被覆は、絶縁体からなり、導電体からなるアノード本体を被覆する。凹構造がアノード被覆の表面に形成される。凹構造の群はアノードの表面に分布する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理装置に関する。
流路の途中に複数の電極を設け、アノードとカソードとの間に電圧を印加し、アノードとカソードとの間の空間にプラズマを発生させるプラズマ処理装置が知られている。特許文献1及び2は、その例である。
特許文献1のプラズマ処理装置(排気ガス浄化装置)においては、複数の電極(第1の平板電極、第2の平板電極及び第3の平板電極)が流路の途中に設けられ、アノード(第1の平板電極及び第3の平板電極)とカソード(第2の平板電極)との間に電圧が印加される。
特許文献2のプラズマ処理装置(プラズマ生成装置)においては、複数の電極(針状電極及びリング状電極)が流路の途中に設けられ、アノード(針状電極)とカソード(リング状電極)との間に電圧が印加される。
特開平6−10652号公報 特開2006−269095号公報
従来のプラズマ処理装置は有用であるが、用途によってはプラズマ処理の効率が不十分である場合があり、さらなるプラズマ処理の効率の向上が求められている。
本発明は、この問題を解決するためになされる。本発明の目的は、プラズマ処理が効率よく行われるプラズマ処理装置を提供することである。
本発明の第1の局面によれば、プラズマ処理装置は、構造物、第1の電極、第2の電極、第3の電極、パルス電源及び配線を備える。構造物は流路を持つ。第1の電極、第2の電極及び第3の電極は、流路の途中にある。第2の電極及び第3の電極は、それぞれ、第1の電極より流路の上流側及び下流側にある。第1の電極と第2の電極とは流路の軸方向に間隔を置いて対向する。第1の電極と第3の電極とは流路の軸方向に間隔を置いて対向する。第1の電極、第2の電極及び第3の電極のうちのアノードはパルス電源の正極に電気的に接続され、第1の電極、第2の電極及び第3の電極のうちのカソードはパルス電源の負極に電気的に接続される。第1の電極及び第2の電極は、パルス電源の同一の極に接続される。第1の電極、第2の電極及び第3の電極は、流体通過面を横切り流体通過面の一部のみを占める。アノード被覆は、絶縁体からなり、導電体からなるアノード本体を被覆する。第1の凹構造がアノード被覆の表面に形成され、第1の凹構造の群がアノード被覆の表面に分布する。
本発明の第2の局面によれば、本発明の第1の局面において、第1の凹構造は、閉じた輪郭線に囲まれる平面形状を有する第1のエンボスである。
本発明の第3の局面によれば、本発明の第2の局面において、アノード被覆は、0.1mm以上6mm以下の層厚を有する。第1のエンボスの各々は、アノード被覆の表面において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占め、アノード被覆の層厚の2%以上50%以下の深さを有する。
本発明の第4の局面によれば、本発明の第1の局面において、第1の凹構造は、アノードの軸方向に延在する第1の軸方向溝である。第1の軸方向溝は、アノードの周方向に繰り返し刻まれる。
本発明の第5の局面によれば、本発明の第1の局面において、第1の凹構造は、アノードの周方向に延在する第1の周方向溝である。第1の周方向溝は、アノードの軸方向に繰り返し刻まれる。
本発明の第6の局面によれば、本発明の第1から第5までのいずれかの局面において、カソード被覆は、絶縁体からなり、導電体からなるカソード本体を被覆する。第2の凹構造がカソード被覆の表面に形成され、第2の凹構造の群がカソード被覆の表面に分布する。
本発明の第7の局面によれば、本発明の第6の局面において、第2の凹構造は、閉じた輪郭線に囲まれる平面形状を有する第2のエンボスである。
本発明の第8の局面によれば、本発明の第7の局面において、カソード被覆は、0.1mm以上6mm以下の層厚を有する。第2のエンボスの各々は、カソード被覆の表面において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占め、前記層厚の2%以上50%以下の深さを有する。
本発明の第9の局面によれば、本発明の第6の局面において、第2の凹構造は、カソードの軸方向に延在する第2の軸方向溝である。第2の軸方向溝は、カソードの周方向に繰り返し刻まれる。
本発明の第10の局面によれば、本発明の第6の局面において、第2の凹構造は、カソードの周方向に延在する第2の周方向溝である。第2の周方向溝は、前記カソードの周方向に繰り返し刻まれる。
本発明によれば、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。
これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の本発明の詳細な説明によってより明白となる。
第1実施形態のプラズマ処理装置の模式図である。 第1実施形態のリアクタの斜視図である。 第1実施形態のリアクタの断面図である。 第1実施形態のリアクタの断面図である。 第1実施形態のリアクタの断面図である。 第1実施形態のアノードの斜視図である。 エンボスの深さと活性種の生成量との関係を示すグラフである。 第1実施形態のカソードの斜視図である。 第1実施形態のパルス発生回路の回路図である。 ダイレクト方式によるガスの処理を説明する図である。 ダイレクト方式による固体構造物の処理を説明する図である。 リモート方式による固体構造物の処理を説明する図である。 第2実施形態のアノードの斜視図である。 第2実施形態のカソードの斜視図である。 第3実施形態のアノードの斜視図である。 第3実施形態のカソードの斜視図である。
{第1実施形態}
(概略)
第1実施形態は、プラズマ処理装置に関する。
図1は、第1実施形態のプラズマ処理装置の模式図である。図1は、プラズマ処理装置のリアクタの断面及びリアクタの付属物を示す。図2から図5までは、リアクタの模式図である。図2は、斜視図である。図3から図5までは、それぞれ、図1のA−A、B−B及びC−Cにおける断面図である。
図1に示すように、プラズマ処理装置1000は、リアクタ1002、パルス電源1004、配線1006及びガス供給系1008を備える。また、図1から図5までに示すように、リアクタ1002は、チャンバ1010、第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016を備える。
図1に示すように、第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016は流路1018の途中にある。第2の電極1014は、第1の電極1012より流路1018の上流側にある。第3の電極1016は、第1の電極1012より流路1018の下流側にある。配線1006により、アノード1060になる第1の電極1012はパルス電源1004の正極1020に電気的に接続され、カソード1062になる第2の電極1014及び第3の電極1016は同一の極であるパルス電源1004の負極1022に電気的に接続される。図1及び図3から図5までに示すように、第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016は、それぞれ、第1のガス通過面1024、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028の一部のみを占める。
ガス供給系1008から供給されるガスは、流路1018の入口1030から入り、流路1018を流れ、流路1018の出口1032から出る。流路1018を流れるガスは、第2のガス通過面1026、第1のガス通過面1024及び第3のガス通過面1028を順に通過する。パルス電源1004が正極1020と負極1022との間に発生したパルス電圧は、アノード1060とカソード1062との間に印加される。
プラズマ処理装置1000においては、ガスが流路1018を流れているときにアノード1060とカソード1062との間にパルス電圧が印加され、アノード1060とカソード1062との間に放電が起こされ、アノード1060とカソード1062との間の空間にプラズマが発生させられ、発生したプラズマによりガスが活性化される。これにより、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。
「活性化」とは、化学種をより高いエネルギー順位へ励起すること、イオンを生成すること、ラジカルを生成すること等のガスの反応性を向上することをいう。
(絶縁体による被覆及びストリーマ放電)
図3に示すように、第1の電極1012においては、導電体棒1048が絶縁体被覆1050で被覆される。また、図4に示すように、第2の電極1014においては、細長導電体板1052の末端以外が絶縁体被覆1054で被覆される。さらに、図5に示すように、第3の電極1016においては、細長導電体板1056の末端以外が絶縁体被覆1058で被覆される。配線1006により、導電体棒1048はパルス電源1004の正極1020に電気的に接続され、細長導電体板1052及び1056はパルス電源1004の負極1022に電気的に接続される。第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016は、導電体からなる電極本体が絶縁体からなる電極被覆で被覆された構造を有すればよく、電極本体及び電極被覆の形状が変更されてもよい。電極本体が電極被覆で被覆されることは、放電を誘電体バリア放電とし、アーク放電を抑制し、ガスを効率的に活性化するストリーマ放電を安定して発生させることに寄与する。
絶縁体被覆1050、1054及び1058は、望ましくは、0.1mm以上6mm以下の層厚を有する。層厚がこの範囲より薄くなると、絶縁がやぶれやすくなるからである。層厚がこの範囲より厚くなると、アノード1060とカソード1062との間の静電容量が増加し、立ち上がりが早いパルス電圧を印加することが困難になりやすいからである。
(電極の表面の凹構造)
誘電体バリア放電においては、直径が約100μmの放電柱がアノードの表面に間隔を置いて形成され、1本の放電柱の形成に寄与するアノードの表面積は約10mm2であると言われている。放電柱の直径及び1本の放電柱の形成に寄与するアノードの表面積がこの程度になるのは、アノードとカソードとがストリーマ放電により短絡されると、アノードの表面の放電の始点を中心とした約10mm2の表面積を有する範囲に放電又は電界により電離した電子が帯電しアノードの表面の近傍の電界を弱め、次の放電が発生しにくくなるためであると考えられる。したがって、帯電する範囲を狭くすれば放電柱が増加し、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理の効率が向上すると考えられる。そこで、帯電する範囲を狭める凹構造がアノードの表面に形成される。
図6は、アノードの模式図である。図6は、斜視図である。
図6に示すように、アノード1060の表面1066には多数のエンボス1064が形成される。エンボス1064は、アノード1060の表面1066の全体又は一部に分布する。アノード本体1200(導電体棒1048)がアノード被覆1202(絶縁体被覆1050)で被覆される場合は、アノード1060の表面1066に露出するアノード被覆1202の表面にエンボス1064が形成される。
エンボス1064は、周辺よりもアノード1060の内部に向かって後退しており、軸方向及び周方向の両方について帯電する範囲を狭める凹構造となる。これにより、アノード1060の表面1066に形成される放電柱が増加し、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。電極の「軸方向」とは、電極が延在する方向を意味し、電極の「周方向」とは、電極の軸方向の位置を維持したまま電極の延在軸の周りを周回する方向を意味する。
エンボス1064は、円形の平面形状を有する。エンボス1064が円形以外、例えば、多角形、楕円形等の平面形状を有してもよい。より一般的には、エンボス1064は、閉じた輪郭線に囲まれる平面形状を有し、アノード1060の表面1066において閉じた輪郭線に囲まれる閉領域を占める。
エンボス1064は、望ましくは、100μm以上3.6mm以下の直径を有する円形の平面形状を有し、アノード1060の表面において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占める。直径がこの範囲より小さくなると、放電柱の直径よりエンボス1064の直径が小さくなり、放電柱の数が増加しにくくなり、プラズマ処理の効率が向上しにくくなるからである。直径がこの範囲より大きくなると、1本の放電柱の形成に寄与する表面積よりエンボス1064の面積が大きくなり、帯電する範囲が狭められにくくなり、プラズマ処理の効率が向上しにくくなるからである。
エンボス1064が円形以外の平面形状を有する場合は、エンボス1064は、望ましくは、アノード1060の表面1066において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占める。この表面積の望ましい範囲は、100μm以上3.6mm以下の直径を有する円の面積の範囲に相当する。
また、エンボス1064が円形以外の平面形状を有する場合は、エンボス1064の平面形状のアスペクト比は、望ましくは、1.5以下である。アスペクト比がこの範囲より大きくなると、1本の放電柱の形成に寄与する領域の平面形状とエンボス1064の平面形状との違いが大きくなり、プラズマ処理の効率が向上しにくくなるからである。
エンボス1064は、望ましくは、絶縁体被覆1050の層厚の2%以上50%以下の深さを有する。深さがこの範囲より浅くなると、プラズマ処理の効率が向上しにくくなるからである。深さがこの範囲より深くなると、エンボス1064の位置において絶縁体被覆が薄くなり、絶縁がやぶれやすくなるからである。
図7は、エンボスの深さと活性種の生成量との関係を示すグラフである。図7には、層厚が1mmの電極被覆で平板形状を有する電極本体を被覆した2枚の電極を2mmの間隔をおいて平行に対向させ2枚の電極の間にピーク電圧が20kVのパルス電圧を印加した場合の関係が示されている。エンボスの平面形状は直径が1mmの円形とした。絶縁体被覆の材質は比誘電率が10であって体積抵抗率が1×1015Ωcmのアルミナとした。ガスは空気とした。
図7に示すように、エンボスの深さが絶縁体被覆の層厚の2%に相当する0.02mm以上となると、活性種の生成量が急激に増加した。一方、エンボスの深さが絶縁体被覆の層厚の50%に相当する0.5mmを超えると、絶縁が破れた。
図8は、カソード1062の模式図である。図8は、斜視図である。
アノード1060からのストリーマはカソード1062からのストリーマより進展しやすいため、帯電する範囲を狭めるエンボスは少なくともアノード1060の表面1066には形成されるべきである。しかし、望ましくは、図8に示すように、カソード1062の表面1068にも多数のエンボス1070が形成される。エンボス1070は、周辺よりもカソード1062の内部に向かって後退しており、帯電する範囲を狭める凹構造となる。エンボス1070は、カソード1062の表面1068の全体又は一部に分布する。エンボス1070の平面形状、大きさ及び深さについては、エンボス1064と同じことが言える。カソード本体1204(細長導電体板1052及び1056)がカソード被覆1206(絶縁体被覆1054及び1058)で被覆される場合は、カソード被覆1206の表面にエンボス1070が形成される。
(放電)
図1に示すように、第1の電極1012と第2の電極1014とは流路1018の軸方向A1に間隔を置いて対向し、第1の電極1012と第3の電極1016とは流路1018の軸方向A1に間隔を置いて対向する。これにより、第1の電極1012と第2の電極1014との間には第1の電極1012から第2の電極1014へ向かい流路1018の軸方向A1に平行な電界が印加され、第1の電極1012と第3の電極1016との間には第1の電極1012から第3の電極1016へ向かい流路1018の軸方向A1に平行な電界が印加される。また、第2の電極1014の下流側及び第3の電極1016の上流側にイオンシース層が発生し、第1の電極1012と第2の電極1014との間及び第1の電極1012と第3の電極1016との間に放電が起こり、第1の電極1012と第2の電極1014との間の空間及び第1の電極1012と第3の電極1016との間の空間にプラズマが発生する。
上記の説明とは逆に、第1の電極1012がパルス電源1004の負極1022に接続され、第2の電極1014及び第3の電極1016が同一の極であるパルス電源1004の正極1020に接続されてもよい。この場合は、第1の電極1012がカソードとなり、第2の電極1014及び第3の電極1016がアノードとなる。これにより、第1の電極1012と第2の電極1014との間には第2の電極1014から第1の電極1012へ向かい流路1018の軸方向A1に平行な電界が印加され、第1の電極1012と第3の電極1016との間には第3の電極1016から第1の電極1012へ向かい流路1018の軸方向A1に平行な電界が印加される。また、第1の電極1012の上流側及び下流側にイオンシース層が発生し、第1の電極1012と第2の電極1014との間及び第1の電極1012と第3の電極1016との間に放電が起こり、第1の電極1012と第2の電極1014との間の空間及び第1の電極1012と第3の電極1016との間の空間にプラズマが発生する。
(電極によるガス通過面の横断)
図1及び図3に示すように、第1の電極1012は、棒形状を有し、第1のガス通過面1024を横切る。これにより、損傷しやすい第1の電極1012の末端が第2の電極1014及び第3の電極1016と対向して放電の始点又は終点となることが抑制され、第1の電極1012の耐久性が向上する。
図1、図4及び図5に示すように、第2の電極1014及び第3の電極1016は、平板形状を有し、それぞれ、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028を横切る。これにより、損傷しやすい第2の電極1014の末端及び第3の電極1016の末端が第1の電極1012と対向して放電の始点又は終点となることが抑制され、第2の電極1014及び第3の電極1016の耐久性が向上する。
「横切る」とは、内壁1034の一の場所から出て、流路1018を経由して、内壁1034の他の場所に入ることをいう。
第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016の耐久性が向上することは、リアクタ1002に大きなエネルギーを投入することを可能にし、プラズマ処理を効率よく行うことを可能にする。
(ガスの透過)
図3に示すように、第1の電極1012は、流路1018の軸方向A1に垂直な第1の方向D1に延在し、流路1018の軸方向A1に垂直であって第1の方向D1に垂直な第2の方向D2に疎らに配列される。第1の電極1012の配列間隔は一定であってもよいし一定でなくてもよい。第1の電極1012の全部又は一部が非平行に配列されてもよい。一の第1の電極1012と他の第2の電極1012とが交差してもよい。第1の電極1012が枝分かれを有してもよい。
図4及び図5に示すように、第2の電極1014及び第3の電極1016は、第2の方向D2に延在し、第1の方向D1に疎らに配列される。第2の電極1014及び第3の電極1016の配列間隔は一定であってもよいし一定でなくてもよい。第2の電極1014の全部又は一部が非平行に配列されてもよく、第3の電極1016の全部又は一部が非平行に配列されてもよい。一の第2の電極1014と他の第2の電極1014とが交差してもよく、一の第3の電極1016と他の第3の電極1016とが交差してもよい。第2の電極1014及び第3の電極1016が枝分かれを有してもよい。第2の電極1014及び第3の電極1016が流路1018の軸方向A1に延長又は短縮されてもよい。
「疎らに」とは、隣接する第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016が密着することなく、隣接する第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016の間にガスが通過する開口があることをいう。
配列された第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016は、それぞれ、第1のガス通過面1024、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028を不完全に閉塞する不完全閉塞体である。これにより、配列された第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016をガスが透過するときに第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016の近傍に発生したプラズマによりガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。
第1の電極1012の延在方向と第2の電極1014の延在方向とが垂直でなくてもよい。また、第1の電極1012の延在方向と第3の電極1016の延在方向とが垂直でなくてもよい。さらに、第2の電極1014の延在方向と第3の電極1016の延在方向とが異なってもよい。
(ガス通過面の開口率)
流路1018の軸方向A1から見た第1のガス通過面1024、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028の面積に対する開口の面積の比率は、望ましくは、30%以上である。比率がこの範囲より小さくなると、圧力損失が増加し、プラズマ処理が効率よく行われにくいからである。
(チャンバの材質及び構造)
チャンバ1010は、望ましくは、絶縁体、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)又はアルミナからなる。これにより、第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016とチャンバ1010との絶縁が不要になり、リアクタ1002の構造が簡略化される。しかし、第1の電極1012、第2の電極1014及び第3の電極1016がチャンバ1010から絶縁されれば、チャンバ1010が導電体からなることも許される。
チャンバ1010は流路1018となる円筒孔が形成された構造物である。チャンバ1010は、流路1018を持つ構造物であればよく、円筒孔が形成された構造物以外であってもよい。流路1018の断面形状も円形でなくてもよい。
(第2の電極及び第3の電極の接地)
第2の電極1014及び第3の電極1016は、望ましくは、接地される。これにより、接地された第2の電極1014及び第3の電極1016で高電圧の第1の電極1012が挟まれ、第2の電極1014よりも流路1018の上流側に放電が進展することが抑制され、第3の電極1016よりも流路1018の下流側に放電が進展することが抑制される。しかし、第2の電極1014及び第3の電極1016に代えて第1の電極1012が接地されてもよい。
(プラズマグランディング)
図4及び図5に示すように、細長導電体板1052及び1056の末端は、それぞれ、絶縁体被覆1054及び1058で被覆されずに、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028の縁部において流路1018に露出する。細長導電体板1052及び1056の末端は、イオンシース層の端部に接触し、イオンシース層に接地電位を付与し、イオンシース層に電子を供給する。これにより、イオンシース層に電子が供給されやすくなり、プラズマ処理が効率よく行われる。細長導電体板1052及び1056とは別にプラズマグランディング用の導電体が設けられてもよく、その場合は、細長導電体板1052及び1056の全体が絶縁体被覆で被覆されてもよい。
第1の電極1012がアノードとなり、第2の電極1014及び第3の電極1016がカソードとなる場合は、細長導電体板1052及び1056に代えて導電体棒1048の末端が、第1のガス通過面1024の端部において流路1018に露出する。導電体棒1048とは別にプラズマグランディング用の導電体が設けられてもよく、その場合は、導電体棒1048の全体が絶縁体被覆で被覆されてもよい。
「縁部」とは、イオンシース層に接触する範囲を意味し、第1のガス通過面1024、第2のガス通過面1026及び第3のガス通過面1028の外周の近傍にある幅を有する範囲である。
(電極の材質)
導電体棒1048並びに細長導電体板1052及び1056の材質は、望ましくは、耐久性及び耐熱性が高い金属又は合金から選択される。耐久性及び耐熱性が高い金属の例はPt(白金)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)等であり、耐久性及び耐熱性が高い合金の例はニッケル−クロム(Ni−Cr)合金等のニッケル基合金、WC(タングステンカーバイド)等のタングステン基合金等である。
絶縁体被覆1050、1054及び1058の材質は、望ましくは、耐久性及び耐熱性が高い樹脂又はセラミックスから選択される。耐久性及び耐熱性が高い樹脂の例はフッ素樹脂、ポリイミド系樹脂等であり、耐久性及び耐熱性が高いセラミックスの例はアルミナ(Al23)、ジルコニア(ZrO2)、炭化珪素(SiC)、マグネシア(MgO)等である。
導電体棒1048に代えて半導体棒が使用され、絶縁体被覆1050が省略されてもよい。また、細長導電体板1052及び1056に代えて細長半導体板が使用され、絶縁体被覆1054及び1058が省略されてもよい。
半導体棒及び半導体板の材質は、望ましくは、耐久性及び耐熱性が高いセラミックスから選択される。耐久性及び耐熱性が高いセラミックスの例は、Si含浸炭化ケイ素等である。
(パルス電圧の波形とイオン及びラジカルの密度との関係)
パルス電圧のパルス幅Δtが短く立ち上がり時の電圧Vの時間変化率dV/dtが大きい場合は、イオンシース層が薄くなり、イオン及びラジカルの密度も高くなる。一方、パルス電圧のパルス幅Δtが長く立ち上がり時の電圧Vの時間変化率dV/dtが小さい場合は、イオンシース層が厚くなり、イオン及びラジカルの密度も低くなる。このため、アノードとカソードとの間には、望ましくは、パルス幅Δtが短く立ち上がり時の電圧Vの時間変化率dV/dtが高いパルス電圧が印加される。
(パルス発生回路)
パルス電源1004には、望ましくは、パルス幅Δtが短く立ち上がり時の電圧Vの時間変化率dV/dtが大きいパルス電圧を容易に発生する誘導エネルギー蓄積型のパルス発生回路(IES回路)が内蔵される。誘導エネルギー蓄積型のパルス発生回路においては、望ましくは、スイッチング素子としてSI(静電誘導)サイリスタが選択される。しかし、誘導エネルギー蓄積型以外のパルス発生回路がパルス電源1004に内蔵されてもよく、SIサイリスタ以外がスイッチング素子として選択されてもよい。
図9は、誘導エネルギー蓄積型のパルス発生回路の回路図である。
図9に示すように、パルス発生回路1100は、直流電源1102と、トランス1104と、SIサイリスタ1105と、MOSFET(酸化金属半導体電界効果トランジスタ)1106と、ダイオード1108と、駆動回路1110と、キャパシタ1112と、を備える。直流電源1102は、内蔵されてもよいし、外付けされてもよい。
直流電源1102の正極から負極へ至る直流供給経路1114には、トランス1104の1次側巻線1116と、SIサイリスタ1105のアノード・カソード間と、MOSFET1106のドレイン・ソース間と、が挿入される。トランス1104の1次側巻線1116の一端は直流電源1102の正極に接続され、トランス1104の1次側巻線1116の他端はSIサイリスタ1105のアノードに接続され、SIサイリスタ1105のカソードはMOSFET1106のドレインに接続され、MOSFET1106のソースは直流電源1102の負極に接続される。MOSFET1106のゲートには駆動回路1110から駆動信号が与えられる。直流供給経路1114は、SIサイリスタ1105、MOSFET1106及びゲート駆動回路1110からなるスイッチにより開閉される。
SIサイリスタ1105のゲートは、ダイオード1108を経由してトランス1104の1次側巻線1116の一端に接続される。ダイオード1108のアノードはSIサイリスタ1105のゲートに接続され、ダイオード1108のカソードはトランス1104の1次側巻線1116の一端に接続される。
トランス1104の2次側巻線1118の一端はパルス電源1004の正極1020に接続され、トランス1104の2次側巻線1118の他端はパルス電源1004の負極1022に接続される。トランス1104がインダクタに置き換えられ、インダクタの両端からパルス電圧が直接的に取り出されてもよい。
キャパシタ1112は、直流電源1102に並列接続される。
(パルス発生回路の動作)
駆動回路1110からMOSFET1106のゲートへのオン信号の入力が始まりMOSFET1106がターンオンすると、SIサイリスタ1105のゲートが正バイアスされ、SIサイリスタ1105もターンオンする。これにより、直流供給経路1114が閉じられる。直流供給経路1114が閉じられると、トランス1104の1次側巻線1116への直流の供給が始まり、トランス1104への誘導エネルギーの蓄積が始まる。
駆動回路1110からMOSFET1106へのオン信号の入力が終わり、MOSFET1106がターンオフすると、トランス1104の1次側巻線1116に流れていた電流がSIサイリスタ1105に転流してSIサイリスタ1105のゲートが負バイアスされ、SIサイリスタ1105が高速にターンオフする。これにより、直流供給経路1114が高速に開かれる。直流供給経路1114が高速に開かれると、相互誘導により2次側巻線1118に誘導起電力が発生し、パルス電源1004の正極1020と負極10222との間に立ち上がり時の電圧Vの時間上昇率dV/dtが大きいパルス電圧が出力される。
(パルス電圧の波形の概略)
望ましくは、パルス電圧のパルス幅は半値全幅(FWHM)で概ね10〜1000nsであり、立ち上がり時の電圧Vの時間変化率dV/dtは概ね30〜3000kV/μsであり、単位時間あたりの繰り返し数は概ね100pps〜数十kppsであり、ピーク電圧は概ね10〜30kVである。望ましい範囲について「概ね」と述べているのは、リアクタ1002の構造、リアクタ1002の材質、ガスの圧力、ガスの流量等によっては、望ましい範囲が上述の範囲よりも広くなる場合もありうるからである。
(ダイレクト方式によるガスの処理)
図10は、ダイレクト方式によるガスの処理を説明する図である。
図10に示すように、プラズマ処理装置1000がダイレクト方式でガスを処理する場合は、ガス供給系1008から流路1018の入口1030に処理されるガスが供給され、処理されるガスが流路1018に流される。また、アノード1060とカソード1062との間にパルス電圧が印加される。これにより、ガスが活性化される。
活性化されたガスは、燃焼炉、焼成炉等の供給先へ供給される。活性化されたガスが燃焼炉へ供給される場合は、活性化されたガスは燃焼効率の向上等に寄与する。活性化されたガスが焼成炉へ供給される場合は、活性化されたガスは熱処理の促進に寄与する。
(ダイレクト方式による固体構造物の処理)
図11は、ダイレクト方式による固体構造物の処理を説明する図である。
図11に示すように、プラズマ処理装置1000がダイレクト方式で固体構造物Wを処理する場合は、プラズマが発生する空間に処理される固体構造物Wが配置される。また、ガス供給系1008から流路1018の入口1030にガスが供給され、ガスが流路1018に流される。さらに、アノード1060とカソード1062との間にパルス電圧が印加される。これにより、ガスが活性化され、活性化されたガスが固体構造物Wに作用し、固体構造物Wが処理される。固体構造物Wの処理には、表面のぬれ性を向上する処理(改質)、表面に付着した微生物を死滅させる処理(滅菌又は殺菌)等がある。
(リモート方式による固体構造物Wの処理)
図12は、リモート方式による固体構造物の処理を説明する図である。
図12に示すように、プラズマ処理装置1000がリモート方式で固体構造物Wを処理する場合は、流路1018の出口1032の外側に固体構造物Wが配置される。また、ガス供給系1008から流路1018の入口1030にガスが供給され、ガスが流路1018に流される。さらに、アノード1060とカソード1062との間にパルス電圧が印加される。これにより、ガスが活性化され、活性化されたガスが固体構造物Wに作用し、固体構造物Wが処理される。
(ガスの種類及び液体の使用)
ガスとしては、例えば、空気、窒素(N2)、水(H2O)、過酸化水素(H22)、テトラフルオロメタン(CF4)、トリフルオロメタン(CHF3)等が選択される。ガス供給系1008に代えて液体供給系が設けられ、ガスに代えて液体が使用されてもよい。液体としては、例えば、水、アルコール、酸性水溶液、アルカリ性水溶液等が選択される。より一般的には、ガス、液体等の流体が流路1018に流される。
{第2実施形態}
第2実施形態は、第1実施形態のアノード及びカソードに代えて使用されるアノード及びカソードに関する。第1実施形態のアノード及びカソードと第2実施形態のアノード及びカソードとの違いは、電極(電極被覆)の表面に形成される凹構造にある。
図13及び図14は、それぞれ、第2実施形態のアノード及びカソードの模式図である。図13及び図14は、斜視図である。
図13に示すように、第2実施形態のアノード2000の表面2002には多数の軸方向溝2004が形成される。溝方向溝2004は、アノード2000の表面2002の全体又は一部に分布する。軸方向溝2004は、周辺よりもアノード2000の内部に向かって後退しており、周方向について帯電する範囲を狭める凹構造となる。軸方向溝2004は、アノード2000の軸方向に延在し、アノード2000の周方向に繰り返し刻まれる。これにより、アノード2000の表面2002に形成される放電柱が増加し、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。
望ましくは、図14に示すように、第2実施形態のカソード2006の表面2008にも多数の軸方向溝2010が形成される。軸方向溝2010は、カソード2006の表面2008の全体又は一部に分布する。軸方向溝2010は、周辺よりもカソード2006の内部に向かって後退しており、周方向について帯電する範囲を狭める凹構造となる。軸方向溝2010は、カソード2006の軸方向に延在し、カソード2006の周方向に繰り返し刻まれる。
{第3実施形態}
第3実施形態は、第1実施形態のアノード及びカソードに代えて使用されるアノード及びカソードに関する。第1実施形態のアノード及びカソードと第3実施形態のアノード及びカソードとの違いは、電極(電極被覆)の表面に形成される凹構造にある。
図15及び図16は、それぞれ、第3実施形態のアノード及びカソードの模式図である。図15及び図16は、斜視図である。
図15に示すように、第3実施形態のアノード3000の表面3002には多数の周方向溝3004が形成される。周方向溝3004は、アノード3000の表面3002の全体又は一部に分布する。周方向溝3004は、周辺よりもアノード3000の内部に向かって後退しており、軸方向について帯電する範囲を狭める凹構造となる。周方向溝3004は、アノード3000の周方向に延在し、アノード3000の軸方向に繰り返し刻まれる。これにより、アノード3000の表面3002に形成される放電柱が増加し、ガスが効率よく活性化され、プラズマ処理が効率よく行われる。
望ましくは、図16に示すように、第3実施形態のカソード3006の表面3008にも周方向溝3010が形成される。周方向溝3010は、カソード3006の表面3008の全体又は一部に分布する。周方向溝3008は、周辺よりもカソード3006の内部に向かって後退しており、軸方向について帯電する範囲を狭める凹構造となる。周方向溝3010は、カソード3006の周方向に延在し、カソード3006の軸方向に繰り返し刻まれる。
{その他}
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての局面において例示であって限定的ではない。しがって、本発明の範囲からはずれることなく無数の修正及び変形が案出されうると解される。特に、一の実施形態の技術的事項と他の実施形態の技術的事項とを組み合わせることは当然に予定されている。
1000 プラズマ処理装置
1002 リアクタ
1004 パルス電源
1006 配線
1010 チャンバ
1012 第1の電極
1014 第2の電極
1016 第3の電極
1018 流路
1060,2000,3000 アノード
1062,2006,3006 カソード
1064,1070 エンボス
2004,2010 軸方向溝
3004,3010 周方向溝

Claims (10)

  1. プラズマ処理装置であって、
    流路を持つ構造物と、
    前記流路の途中にあり、第1の流体通過面を横切り、前記第1の流体通過面の一部を占める第1の電極と、
    前記流路の途中にあり、前記第1の電極より前記流路の上流側にあり、第2の流体通過面を横切り、前記第2の流体通過面の一部を占め、前記流路の軸方向に間隔を置いて前記第1の電極と対向する第2の電極と、
    前記流路の途中にあり、前記第1の電極より前記流路の下流側にあり、第3の流体通過面を横切り、前記第3の流体通過面の一部を占め、前記流路の軸方向に間隔を置いて前記第1の電極と対向する第3の電極と、
    正極と負極との間にパルス電圧を出力するパルス電源と、
    前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極のうちのアノードを前記正極に接続し、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極のうちのカソードを前記負極に接続し、前記第2の電極及び前記第3の電極を前記パルス電源の同一の極に接続する配線と、
    を備え、
    前記アノードは、
    導電体からなるアノード本体と、
    絶縁体からなり、前記アノード本体を被覆するアノード被覆と、
    を備え、
    第1の凹構造が前記アノード被覆の表面に形成され、前記第1の凹構造の群が前記アノード被覆の表面に分布する
    プラズマ処理装置。
  2. 請求項1のプラズマ処理装置において、
    前記第1の凹構造は、閉じた輪郭線に囲まれる平面形状を有する第1のエンボスである
    プラズマ処理装置。
  3. 請求項2のプラズマ処理装置において、
    前記アノード被覆は、0.1mm以上6mm以下の層厚を有し、
    前記第1のエンボスの各々は、前記アノード被覆の表面において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占め、前記アノード被覆の層厚の2%以上50%以下の深さを有する
    プラズマ処理装置。
  4. 請求項1のプラズマ処理装置において、
    前記第1の凹構造は、前記アノードの軸方向に延在する第1の軸方向溝であり、前記第1の軸方向溝が前記アノードの周方向に繰り返し刻まれる
    プラズマ処理装置。
  5. 請求項1のプラズマ処理装置において、
    前記第1の凹構造は、前記アノードの周方向に延在する第1の周方向溝であり、前記第1の周方向溝が前記アノードの軸方向に繰り返し刻まれる
    プラズマ処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    前記カソードは、
    導電体からなるカソード本体と、
    絶縁体からなり、前記カソード本体を被覆するカソード被覆と、
    を備え、
    第2の凹構造が前記カソード被覆の表面に形成され、前記第2の凹構造の群が前記カソード被覆の表面に分布する
    プラズマ処理装置。
  7. 請求項6のプラズマ処理装置において、
    前記第2の凹構造は、閉じた輪郭線に囲まれる平面形状を有する第2のエンボスである
    プラズマ処理装置。
  8. 請求項7のプラズマ処理装置において、
    前記カソード被覆は、0.1mm以上6mm以下の層厚を有し、
    前記第2のエンボスの各々は、前記カソード被覆の表面において0.0078mm2以上10mm2以下の表面積を占め、前記カソード被覆の層厚の2%以上50%以下の深さを有する
    プラズマ処理装置。
  9. 請求項6のプラズマ処理装置において、
    前記第2の凹構造は、前記カソードの軸方向に延在する第2の軸方向溝であり、前記第2の軸方向溝が前記カソードの周方向に繰り返し刻まれる
    プラズマ処理装置。
  10. 請求項6のプラズマ処理装置において、
    前記第2の凹構造は、前記カソードの周方向に延在する第2の周方向溝であり、前記第2の周方向溝が前記カソードの軸方向に繰り返し刻まれる
    プラズマ処理装置。
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