JP2012078635A - 光学機器用遮光枠 - Google Patents

光学機器用遮光枠 Download PDF

Info

Publication number
JP2012078635A
JP2012078635A JP2010224681A JP2010224681A JP2012078635A JP 2012078635 A JP2012078635 A JP 2012078635A JP 2010224681 A JP2010224681 A JP 2010224681A JP 2010224681 A JP2010224681 A JP 2010224681A JP 2012078635 A JP2012078635 A JP 2012078635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shielding frame
light
base member
lens
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010224681A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Okuda
功 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2010224681A priority Critical patent/JP2012078635A/ja
Publication of JP2012078635A publication Critical patent/JP2012078635A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】開口の厚みを薄くしながら、全体の機械的強度を確保することが可能な光学機器用遮光枠を提供する。
【解決手段】光学素子L2〜L6の光軸Aと平行なガイド部材36、37、52、58に摺動可能に支持した、該光軸と直交する金属板からなりかつ開口55aを有するベース部材55と、ベース部材の被写体側の面に固定した、該ベース部材を上記ガイド部材に支持したときに上記光学素子と対向し、かつ周縁が上記開口の周縁の内側に位置する光束規制開口56aを有するベース部材より薄い樹脂製膜56と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、光学素子の光軸と平行なガイド部材に摺動可能に支持される光学機器用遮光枠に関する。
可動レンズを備える光学機器に撮影光束を透過させる(光束径を規制する)ための開口を備える遮光枠を設ける場合は、該可動レンズを支持しかつ光軸方向に進退する可動レンズ枠(又は可動レンズ)に遮光枠を相対移動不能又は可能に支持して、遮光枠を可動レンズ枠(レンズ)と一緒に光軸方向に進退させるのが一般的である(例えば、特許文献1、特許文献2)。
しかし遮光枠を可動レンズ枠とは独立させて光軸方向に進退可能とすれば、可動レンズ枠(レンズ)がどの光軸方向位置に位置するときも迷光を効果的に遮光可能になる。
そこで本出願人は、光学機器内に固定した光軸と平行なガイド部材に遮光枠を摺動可能に支持することにより、遮光枠を可動レンズ枠とは独立させて進退可能とした発明を完成した。
特開2003−57721号公報 特開2010−14786号公報
遮光枠の開口の厚み(光軸方向寸法)が大きい場合は該開口の内周面で撮影光が反射してしまうため、開口の厚み方向寸法を出来るだけ短くするのが好ましい。
その一方で、遮光枠がガイド部材に沿って円滑に摺動するためには、遮光枠自体が相応の機械的強度を有する必要がある。しかし開口の厚みを小さくするために遮光枠全体を極端に薄くすると、遮光枠の機械的強度が大きく低下してしまう。
本発明は、開口の厚みを薄くしながら、全体の機械的強度を確保することが可能な光学機器用遮光枠を提供することを目的とする。
本発明の光学機器用遮光枠は、光学素子の光軸と平行なガイド部材に摺動可能に支持した、該光軸と直交する金属板からなりかつ開口を有するベース部材と、該ベース部材の一方の面に固定した、周縁が上記開口の周縁の内側に位置する光束規制開口を有するベース部材より薄い樹脂製膜と、を備えることを特徴としている。
上記ベース部材の厚さは、例えば0.07mm〜0.3mmであってもよい。
上記樹脂被膜の厚さは、例えば0.01mm〜0.06mmであってもよい。
上記樹脂被膜を接着によって上記ベース部材に固定してもよい。
本発明によれば、薄い部材である樹脂製膜に光束規制開口を形成して、該光束規制開口によって撮影光の光束径を規制するので、光束規制開口の内周面による撮影光の反射を効果的に抑制できる。
その一方で、ガイド部材に支持されるベース部材を金属板によって構成することにより機械的強度を確保しているので、遮光枠がガイド部材に沿ってスライドするときにベース部材が大きく撓むことはなく、ベース部材(遮光枠)はガイド部材に沿って円滑に摺動させることが可能である。
さらに金属板からなるベース部材は薄肉であっても相応の機械的強度を発揮するので、ベース部材も薄くすることが可能である。そのため、光束規制開口を透過した撮影光がベース部材の開口の内周面に当たって反射するおそれも殆どない。
本発明の一実施形態の撮像ユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 撮像ユニットの前斜め上方から見た分解斜視図である。 撮像光学系がテレ端位置にあるときのカバー部材及び回路基板を取り外した撮像ユニットの正面図である。 撮像光学系がテレ端位置にあるときの図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 撮像光学系がワイド端位置にあるときの図3と同様の正面図である。 2群レンズ枠、第1遮光枠、及び、その周辺部材の斜視図である。 3群レンズ枠、第2遮光枠、及び、その周辺部材の斜視図である。 第2遮光枠の正面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお以下の説明における前後、左右、及び、上下の各方向は、図中に記載した矢線方向を基準としている。
図1、図2に示すように撮像ユニット10は大きな構成要素として本体モジュール15、基板モジュール65、及び、カバー部材76を具備している。
本体モジュール15は、合成樹脂製のハウジング16を備えている。ハウジング16は前面の左端部に断面略D字形の取付用凹部17を有し、前面の該左端部を除く部分には断面略矩形の収納凹部18を有し、取付用凹部17と収納凹部18の間には両者を区切る隔壁19を備えており、隔壁19の中央部には取付用凹部17と収納凹部18を連通させるための連通孔20(図3〜図5参照)が穿設してある。収納凹部18の底面(後面)の右端部には正面視略方形をなす位置決め部22が前向きに突設してある。位置決め部22は前方に向かって突出する3つの位置決め用突部23を備えており、各位置決め用突部23の前面は前後方向(ハウジング16の厚み方向)に対して直交する偏平な位置決め平面24となっている。また位置決め部22の内部には前面及び左側面が開口するプリズム用凹部25が凹設してある。さらに位置決め部22の左側面には上下一対の規制用突部26が突設してあり、各規制用突部26の左端面は左右方向に対して直交する平面からなる遮光枠位置規制面26aとなっている。さらに収納凹部18の内周面の前縁部には、ハウジング16の前面より後方に一段後退しかつ前後方向に対して直交する基板支持面27が形成してあり、基板支持面27の2カ所には前向きに突出する係止突起28が設けてある。ハウジング16の上面中央部の前端部には周辺部に比べて(下方に)一段下がった第1係合凹部30が形成してあり、第1係合凹部30の左側には第1係合凹部30と同じ高さに位置しかつ第1係合凹部30より広幅の第2係合凹部31が形成してあり、第2係合凹部31には係合突起32が突設してある。さらにハウジング16の下面にも同じ構成の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32が形成してある。下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32の互いの位置関係は上面のものと同じであるが、下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32は上面のものに対して全体的に右側にずれている。さらにハウジング16の右側面には上下一対の係合突起34が突設してある。
図3〜図5に示すように取付用凹部17の内部には、前後方向に対して直交する入射面LP1−aと左右方向に対して直交する出射面LP1−bとを備える第1プリズムLP1が嵌合固定してある。また取付用凹部17の前端部には、取付用凹部17と同じ断面形状でその光軸が前後方向に延びるレンズL1が嵌合固定してある。レンズL1の前面は前方に露出しており、レンズL1の後面と入射面LP1−aは前後方向に対向している。
また図2、図4に示すように連通孔20には第1プリズムLP1の出射面LP1−bと左右方向に対向する2枚のレンズL2、3が嵌合固定してある。
プリズム用凹部25には左右方向に対して直交する入射面LP2−aと前後方向に対して直交する出射面LP2−bとを備える第2プリズムLP2が嵌合固定してあり、入射面LP2−aは出射面LP1−bと左右方向に対向している。レンズL1、第1プリズムLP1、レンズL2、レンズL3が第1レンズ群LG1の構成要素である。
ハウジング16の右側壁の内面と隔壁19には共に左右方向に直線的に延びる金属製の円柱部材である第1ロッド36と第2ロッド37の両端部が上下に並べた状態で固定してある。
第1ロッド36には合成樹脂製の2群レンズ枠39の上部に形成した挿通孔40が嵌合しており、第2ロッド37には2群レンズ枠39の下端部に形成した回転止め溝41が係合している。このように回転止め溝41が第2ロッド37に係合することにより2群レンズ枠39の第1ロッド36回りの回転を規制しているので、2群レンズ枠39は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って左右方向にスライド可能である。2群レンズ枠39を左右方向に貫通するレンズ保持孔には、2枚のレンズL4、L5からなり、かつ出射面LP1−b及び入射面LP2−aと左右方向に対向する第2レンズ群LG2が嵌合固定してある。2群レンズ枠39の右側面には、中央部にレンズL4、L5と同心をなす光束規制開口43aを有する遮光シート43が固着してある。また、2群レンズ枠39の上端部には左右両端が開放したナット保持孔42が形成してあり、ナット保持孔42には軸線が左右方向に延びる雌ねじ孔を備えるドリブンナット44が嵌合固定してある(ナット保持孔42の第1ロッド36側の端部がドリブンナット44の回転止めを構成している)。収納凹部18の上部にはステッピングモータからなる第1モータM1が固定してある。第1モータM1は左方に向かって直線的に延びる回転駆動軸M1aを備えており、回転駆動軸M1aの先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第1モータM1を動作させることにより回転駆動軸M1aをその軸線回りに正逆回転させると、2群レンズ枠39(レンズL4、L5)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って図3、図4に示すテレ端位置と図5に示すワイド端位置の間を左右方向に直線移動する。
また第2ロッド37には2群レンズ枠39の右側に位置する合成樹脂製の3群レンズ枠47の下部に形成した挿通孔48が嵌合しており、第1ロッド36には3群レンズ枠47の上端部に形成した回転止め溝49が係合しているので、3群レンズ枠47は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って(第2ロッド37回りに回転を規制された状態で)左右方向にスライド可能である。3群レンズ枠47を左右方向に貫通するレンズ保持孔には1枚のレンズL6からなり第2レンズ群LG2と互いに同心をなす第3レンズ群LG3が嵌合固定してあり、3群レンズ枠47の下端部には左右両端が開放したナット保持孔50が形成してあり、ナット保持孔50にはドリブンナット44が嵌合固定してある(ナット保持孔50の第2ロッド37側の端部がドリブンナット44の回転止めを構成している)。さらに収納凹部18の下部には第1モータM1と同一仕様の第2モータM2が固定してあり、回転駆動軸M2a(回転駆動軸M1aと同一仕様)の先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第2モータM2を動作させることにより回転駆動軸M2aをその軸線回りに正逆回転させると、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って図3、図4に示すテレ端位置と図5に示すワイド端位置の間を左右方向に直線移動する。
以上説明した第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2(2群レンズ枠39、ドリブンナット44)、第3レンズ群LG3(3群レンズ枠47、ドリブンナット44)、及び、第2プリズムLP2が撮像光学系(屈曲光学系)の構成要素であり、第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)が第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退することにより該撮像光学系はズーミング動作を行い、第3レンズ群LG3が進退することによりフォーカシング動作を行う。
さらにハウジング16、第1ロッド36、第2ロッド37、撮像光学系、第1モータM1、及び、第2モータM2が本体モジュール15の構成要素である。
2群レンズ枠39の上端近傍部には、第1ロッド36、第2ロッド37、及びレンズL2〜L6の光軸Aと平行な金属製の円柱部材であるガイドバー52の左端部が固定してある。ガイドバー52には金属製のスライド筒53がスライド自在に支持してあり、ガイドバー52の右端部にはスライド筒53の内径より大径の円形部材であるストッパ52aが一体的に形成してある。2群レンズ枠39とスライド筒53の間にはスライド筒53を右側に向けて移動付勢する付勢手段(図示略)が設けてあるので、スライド筒53に対して左向きの外力が掛からないときスライド筒53はストッパ52aに当接する。
スライド筒53には、ベース部材55と樹脂製膜56からなる第1遮光枠54の上端部が固定してある。ベース部材55はガイドバー52に対して直交する金属板(例えば、鉄合金(SUS)や銅合金など)からなるものであり、その板厚は0.1mmである。ベース
部材55の中央部には矩形形状の開口55aが形成してある。ベース部材55の上端部にはスライド筒53に対して固定状態で嵌合する固定孔55bが形成してあり、ベース部材55の下端部には第2ロッド37に対して係合する回転転止め溝55cが形成してある。樹脂製膜56はPETやPVFなどの樹脂からなるベース部材55より薄肉(0.05mm
)のフィルムである。樹脂製膜56は接着によってベース部材55の左側面に接着(固定)してあり、その中央部には周縁が開口55aの内側に位置する矩形形状をなしかつ光軸Aが貫通する光束規制開口56aが形成してある。スライド筒53がガイドバー52及び2群レンズ枠39と一緒に左右方向に進退すると、ベース部材55(第1遮光枠54)は第2ロッド37に沿って左右方向にスライドする。
3群レンズ枠47の下端近傍部にはガイドバー52と平行な金属製の円柱部材であるガイドバー58の左端部が固定してある。ガイドバー58にはスライド筒53がスライド自在に支持してあり、ガイドバー58の右端部にはスライド筒53の内径より大径の円形部材であるストッパ58aが一体的に形成してある。3群レンズ枠47とスライド筒53の間にはスライド筒53を右側に向けて移動付勢する付勢手段(図示略)が設けてあるので、スライド筒53に対して左向きの外力が掛からないときスライド筒53はストッパ58aに当接する。
ガイドバー58に支持したスライド筒53には、第1遮光枠54と第2プリズムLP2の間に位置する第2遮光枠59の下端部が固定してある。第2遮光枠59はベース部材55(第1遮光枠54のベース部材55と同一仕様であるが、180°回転させてある)と樹脂製膜56からなるものであり、ベース部材55の下端部に形成した固定孔55bがスライド筒53に固定状態で嵌合しており、ベース部材55の上端部に形成した回転転止め溝55cが第1ロッド36に係合している。該ベース部材55の左側面にも樹脂製膜56が接着(固定)してあり、その光束規制開口56aは開口55aの内側に位置し、光軸Aが該光束規制開口56aを貫通している。ガイドバー58に支持したスライド筒53がガイドバー58及び3群レンズ枠47と一緒に左右方向に進退すると、ベース部材55(第2遮光枠59)は第1ロッド36に沿って左右方向にスライドする。
基板モジュール65は正面形状がハウジング16の収納凹部18と略同一であり前後方向に対して直交する平板からなる回路基板66を具備している。回路基板66の後面には図示を省略したプリント回路が形成してあり、かつ回路基板66の角部の2カ所には円形孔67が穿設してある。
回路基板66の後面の右端部には撮像素子69が固定してあり、撮像素子69に設けた複数の端子(図示略)が上記プリント回路に半田付けにより固定状態で接続している。撮像素子69の後面には前後方向に対して直交する撮像面(図示略)が形成してある。さらに撮像素子69はその入射側の面(図中後面)に、平板からなり該撮像面全体を覆うカバーガラス70を固定状態で備えている。
さらに撮像素子69の後面(後端部)には、前面及び左側面が開放したゴム等の弾性材料からなるパッキン72が被せてある。さらにパッキン72の後面には上記撮像面全体を後方に露出させるための露出用孔73と、露出用孔73の右側に位置する貫通孔74とが穿設してある。
以上説明した回路基板66、撮像素子69、及び、パッキン72が基板モジュール65の構成要素である。
金属板のプレス成形品であるカバー部材76は、前後方向に対して直交する平板部である基部77と、基部77の上下両縁部からそれぞれ後方に向かって延びる短寸係合片78及び長寸係合片(弾性係合片)79と、基部77の右側縁部からそれぞれ後方に向かって延びる上下一対かつ側面視略T字形の側部係合片(弾性係合片)81と、を一体的に備えている。基部77は回路基板66より若干大寸の略矩形形状であり、かつ、共に前後方向に弾性変形可能な押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を有している。
押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は前方から後方に向かって突出する押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aをそれぞれ具備しており(押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aに対応する部分の前面は凹んでいる)、自由状態にあるとき押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は基部77の他の部分と同一平面上に位置している。
長寸係合片79と側部係合片81には共に方形をなす係合孔80と係合孔82がそれぞれ穿設してある。
本体モジュール15に対して基板モジュール65とカバー部材76を組み付けるには、まず回路基板66の2つの円形孔67をハウジング16の2つの係止突起28にそれぞれ嵌合させながら回路基板66によって収納凹部18の前面開口を塞ぎ、回路基板66の後面の周縁部を基板支持面27に面接触させる(回路基板66の前面とハウジング16の前面は略同一平面上に位置する)。すると図4に示すようにハウジング16の3つの位置決め用突部23がパッキン72の露出用孔73及び貫通孔74を前方に通り抜けて、その位置決め平面24が撮像素子69のカバーガラス70の偏平な後面(撮像面の直後に位置する部分より外周側)に面接触する。さらに露出用孔73を通して撮像素子69の上記撮像面が第2プリズムLP2の出射面LP2−bと前後方向に対向する。またパッキン72の後面が位置決め部22の前面に当接する。
次いでハウジング16の隔壁19より右側全体の前面にカバー部材76の基部77を前方から被せて、上下の長寸係合片79の係合孔80を上下の係合突起32にそれぞれ係合させ、かつ、上下の側部係合片81の係合孔82を上下の係合突起34にそれぞれ係合させて、カバー部材76をハウジング16に固定する。
このようにして撮像ユニット10を組み立てると、カバー部材76の押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aが回路基板66の前面の右側部に接触し、僅かに前方に弾性変形した押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86から(押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aを通じて)回路基板66の前面に後向きの押圧力(付勢力)が掛かるので、回路基板66及び撮像素子69が後方に押圧される。するとハウジング16の3つの位置決め用突部23の位置決め平面24とカバー部材76の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aによって回路基板66と撮像素子69の一体物が前後から挟持されるので、位置決め用突部23と押圧突起84a、85a、86aとによって回路基板66及び撮像素子69がハウジング16に対して前後方向に正確に位置決めされる。
撮像ユニット10を前方に位置する被写体に向けると、該被写体の反射光(撮影光)はレンズL1を透過した後に入射面LP1−aから第1プリズムLP1の内部に入り、第1プリズムLP1の内面によって出射面LP1−b側に進行方向を90°変換されながら反射される。さらに出射面LP1−bを出た該反射光は、各レンズL2〜L6、並びに、第1遮光枠54及び第2遮光枠59の光束規制開口56aを透過した後に入射面LP2−aから第2プリズムLP2の内部に入り、第2プリズムLP2の内面によって出射面LP2−b側に進行方向を90°変換されながら反射され、露出用孔73及びカバーガラス70を通り抜けた後に撮像素子69の上記撮像面によって撮像(受光)される。
さらに第1モータM1と第2モータM2を利用して第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)を第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退させることにより上記撮像光学系をズーミング動作及びフォーカシング動作させれば、被写体像を変倍及び合焦させた状態で撮像可能となる。
さらに本実施形態のように撮像ユニット10を小型化(薄型化)した場合はハウジング16の内壁や回路基板66の内面(後面)と撮像光学系の距離が近づくため、何ら工夫を施さない場合はハウジング16の内壁や回路基板66の内面で反射した反射光(迷光)が第2プリズムLP2を介さずに撮像素子69の撮像面に直接入射したり、該反射光が第2プリズムLP2の側面や出射面LP2−bで反射して撮像素子69の撮像面に入射し、その結果、撮像した画像にゴーストが発生するリスクが高くなる。しかし本実施形態では2群レンズ枠39(第2レンズ群LG2)の移動に伴って第1遮光枠54をスライドさせ、かつ、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)の移動に伴って第2遮光枠59をスライドさせることにより、第1遮光枠54及び第2遮光枠59を常にゴーストの発生を抑えるために最適な位置に移動させているので、ゴーストの発生を効果的に抑制できる。
しかも光束規制開口56aを形成した樹脂製膜56が極めて薄いため、撮影光が光束規制開口56aを透過する(光束径を規制される)ときに光束規制開口56aの内周面によって反射することは殆どない。さらに光束規制開口56aの直後(上記した方向の定義では「右側」)に位置するベース部材55も薄肉であるため、光束規制開口56aを透過した撮影光が開口55aの内周面に当たって反射するおそれも殆どない。そのため、光束規制開口56a及び開口55aによる反射光に起因してゴーストが発生するおそれは殆どない。
さらに第1遮光枠54及び第2遮光枠59を薄くするためにベース部材55を薄肉にしているものの、ベース部材55は金属製であるため相応の機械的強度を発揮する。そのため第1遮光枠54及び第2遮光枠59が第1ロッド36、第2ロッド37、ガイドバー52、58に沿ってスライドするときにベース部材55が大きく撓むことはないので、第1遮光枠54及び第2遮光枠59はガイドバー52、58に沿って円滑に摺動する。
さらに3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)がテレ端位置側からワイド端位置近傍まで移動すると、第2遮光枠59のベース部材55の右側面に規制用突部26の遮光枠位置規制面26aが当接することにより第2遮光枠59のそれ以上の右側への移動が規制される一方で、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)はさらに右側へ移動するので、ワイド端位置まで移動したときには図5に示すように第2遮光枠59と3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)の左右方向距離が短くなる。同様に、2群レンズ枠39(第2レンズ群LG2)がテレ端位置側からワイド端位置近傍まで移動すると、第1遮光枠54のベース部材55の右側面が(規制用突部26によって移動を規制された)第2遮光枠59の左側面に当接することにより第1遮光枠54のそれ以上の右側への移動が規制される一方で、2群レンズ枠39(第2レンズ群LG2)はさらに右側へ移動するので、ワイド端位置まで移動したときには図5に示すように第1遮光枠54と2群レンズ枠39(第2レンズ群LG2)の左右方向距離が短くなる。従って、撮像ユニット10の左右方向寸法を大きくすることなく、2群レンズ枠39(第2レンズ群LG2)、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)、第1遮光枠54、及び、第2遮光枠59を広い範囲でスライドさせることが可能である。
以上本実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、ベース部材55の板厚を0.07mm〜0.3mmの範囲で変更したり、樹脂製膜
56の肉厚を0.01mm〜0.06mmの範囲で変更してもよい。
さらに樹脂製膜56をベース部材55の右側面に固定(接着)してもよい。
また、第1プリズムLP1と第2プリズムLP2をミラーに代えてもよい。
さらに、撮像光学系(屈曲光学系)に含まれるプリズムを一つのみとしてもよい。
10 撮像ユニット
15 本体モジュール
16 ハウジング
17 取付用凹部
18 収納凹部
19 隔壁
20 連通孔
22 位置決め部
23 位置決め用突部
24 位置決め平面
25 プリズム用凹部
26 規制用突部
26a 遮光枠位置規制面
27 基板支持面
28 係止突起
30 第1係合凹部
31 第2係合凹部
32 34 係合突起
36 第1ロッド(ガイド部材)
37 第2ロッド(ガイド部材)
39 2群レンズ枠
40 挿通孔
41 回転止め溝
42 ナット保持孔
43 遮光シート
43a 光束規制開口
44 ドリブンナット
47 3群レンズ枠
48 挿通孔
49 回転止め溝
50 ナット保持孔
52 ガイドバー(ガイド部材)
52a ストッパ
53 スライド筒
54 第1遮光枠
55 ベース部材
55a 開口
55b 固定孔
55c 回転止め溝
56 樹脂製膜
56a 光束規制開口
58 ガイドバー(ガイド部材)
58a ストッパ
59 第2遮光枠
65 基板モジュール
66 回路基板
67 円形孔
69 撮像素子
70 カバーガラス
72 パッキン
73 露出用孔
74 貫通孔
76 カバー部材
77 基部
78 短寸係合片
79 長寸係合片(弾性係合片)
80 係合孔
81 側部係合片(弾性係合片)
82 係合孔
84 85 86 押圧片
84a 85a 86a 押圧突起
L1 レンズ
L2 レンズ
L3 レンズ
L4 レンズ
L5 レンズ
L6 レンズ
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LP1 第1プリズム
LP1−a 入射面
LP1−b 出射面
LP2 第2プリズム
LP2−a 入射面
LP2−b 出射面
M1 第1モータ
M1a 回転駆動軸
M2 第2モータ
M2a 回転駆動軸

Claims (4)

  1. 光学素子の光軸と平行なガイド部材に摺動可能に支持した、該光軸と直交する金属板からなりかつ開口を有するベース部材と、
    該ベース部材の一方の面に固定した、周縁が上記開口の周縁の内側に位置する光束規制開口を有するベース部材より薄い樹脂製膜と、
    を備えることを特徴とする光学機器用遮光枠。
  2. 請求項1記載の光学機器用遮光枠において、
    上記ベース部材の厚さが0.07mm〜0.3mmである光学機器用遮光枠。
  3. 請求項1または2記載の光学機器用遮光枠において、
    上記樹脂被膜の厚さが0.01mm〜0.06mmである光学機器用遮光枠。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の光学機器用遮光枠において、
    上記樹脂被膜を接着によって上記ベース部材に固定した光学機器用遮光枠。
JP2010224681A 2010-10-04 2010-10-04 光学機器用遮光枠 Withdrawn JP2012078635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224681A JP2012078635A (ja) 2010-10-04 2010-10-04 光学機器用遮光枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224681A JP2012078635A (ja) 2010-10-04 2010-10-04 光学機器用遮光枠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012078635A true JP2012078635A (ja) 2012-04-19

Family

ID=46238947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010224681A Withdrawn JP2012078635A (ja) 2010-10-04 2010-10-04 光学機器用遮光枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012078635A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511133U (ja) * 1991-07-30 1993-02-12 株式会社コパル フオーカルプレンシヤツタ
JPH06186477A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Canon Inc フレアー絞りを有したズームレンズ
JP2001174685A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Konica Corp ズームレンズ鏡胴
JP2006079073A (ja) * 2004-08-09 2006-03-23 Hitachi Maxell Ltd 遮光シート、光学機器及び遮光シートの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511133U (ja) * 1991-07-30 1993-02-12 株式会社コパル フオーカルプレンシヤツタ
JPH06186477A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Canon Inc フレアー絞りを有したズームレンズ
JP2001174685A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Konica Corp ズームレンズ鏡胴
JP2006079073A (ja) * 2004-08-09 2006-03-23 Hitachi Maxell Ltd 遮光シート、光学機器及び遮光シートの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8718458B2 (en) Imaging unit
US10048507B2 (en) Imaging apparatus
JP5985353B2 (ja) 撮像ユニット
US20070019950A1 (en) imaging device module
US20230204829A1 (en) Optical element driving mechanism
JP5619561B2 (ja) 撮像ユニット
JP5877953B2 (ja) 撮像ユニット
US9063392B2 (en) Imaging unit
JP2012185246A (ja) 撮像ユニット
US11375093B2 (en) Optical member driving device, camera device, and electronic apparatus
JP5819128B2 (ja) 撮像ユニット
JP2012078635A (ja) 光学機器用遮光枠
JP6050128B2 (ja) 撮像ユニット
JP2012103681A (ja) 撮像ユニット
JP2012242632A (ja) 撮像ユニット
JP2013003180A (ja) レンズユニット
JP5430071B2 (ja) 光学素子の保持機構および撮像装置
JP2014149368A (ja) 撮像ユニット
JP2009204941A (ja) レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
JP2012177886A (ja) 撮像ユニット
JP2020187237A (ja) 撮像装置
JP2012093729A (ja) 撮像ユニット
JP2012242424A (ja) レンズユニット
JP2015114517A (ja) ファインダ装置
JP2012073555A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20140806