JP2012093729A - 撮像ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の薄型化を図りながら、撮像素子を確実に位置決めすることが可能で、しかも部品点数の増加を招くことのない撮像ユニットを提供する。
【解決手段】一方の面に開口を有し、かつ内部に位置決め部22に設けられた中空のハウジング16と、ハウジング内に固定した位置決め部22と、ハウジングに設けた屈曲光学系からなる撮像光学系L1、LP1、L2、L3、L4、LP2と、ハウジング内に配設した撮像素子69と、上記開口を塞ぎ撮像素子を支持した回路基板66と、上記開口を塞いだ状態でハウジングに固定され、かつ、撮像素子が位置決め部に当接するように回路基板を撮像素子側に押圧する金属製のカバー部材76と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジング内に、撮像光学系と、該撮像光学系を通った撮影光を撮像する撮像素子とを収納した撮像ユニットに関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の主として撮影を目的とした携帯電子機器や、カメラ付き携帯電話機や携帯情報端末といった付随的に撮影機能を備えた携帯電子機器が広く普及している。この種の携帯電子機器においては、中空のハウジングに撮像素子と撮像素子に撮影光を導くための撮像光学系とを収納した構成の撮像ユニットを内蔵させることが広く行われている。そして近年、携帯電子機器の薄型化が進行しているため、撮像ユニットに対する薄型化の要求が強くなっている。
特許文献1は撮像ユニットの従来技術の一例であり、自身の厚み方向の一方の面に開口を有する箱形のハウジングと、ハウジングに設けた撮像光学系(入射側プリズム、出射側プリズム、及び、両プリズムの間に位置するレンズ群)及び撮像素子と、ハウジングに対して上記開口を塞ぐ態様で固定され、かつ内面に上記撮像素子を固定状態で接続した基板(回路基板)と、を具備している。撮像光学系の入射部である入射側プリズムに入った撮影光は、入射側プリズムによって進行方向を90°変換(反射)された後にレンズ群を透過して出射側プリズムに入り、出射側プリズムによって進行方向を再度90°変換(反射)されて撮像素子の撮像面によって受光(撮像)される。
この撮像ユニットは、撮像素子を支持する基板をハウジングの開口を塞ぐためのカバー部材として利用しているので、全面が閉じたハウジング内に基板を内蔵させる場合に比べて、撮像ユニット全体の厚みを薄くすることが可能である。
特開2008−242446号公報
特許文献1の基板の厚みを薄くするとその機械的強度が低下するため、撮像ユニットを搭載した携帯電子機器に外力が掛かったり振動が生じると基板が撓んで撮像面の位置が変位してしまう。そのため、特許文献1の撮像ユニットでは基板をある程度厚くする必要があるが、基板を厚くするとその分だけ撮像ユニットの厚みが増してしまう。
本発明は、全体の薄型化を図りながら、撮像素子を確実に位置決めすることが可能で、しかも部品点数の増加を招くことのない撮像ユニットを提供することを目的とする。
本発明の撮像ユニットは、一つの面に開口を有する中空のハウジングと、該ハウジング内に固定した位置決め部と、該ハウジングに設けた、入射面を露出させかつ光路を屈曲させる、入射側の第1反射面及び出射側の第2反射面を有する撮像光学系と、上記ハウジング内に配設した、上記第2反射面によって反射された光を受光する撮像面を有する撮像素子と、上記開口の少なくとも一部を塞ぎ、かつ上記撮像素子が固定状態で接続する回路基板と、上記開口を塞いだ状態で上記ハウジングに固定され、かつ、上記撮像素子又は回路基板が上記位置決め部に当接するように上記回路基板を上記撮像素子側に押圧する金属製のカバー部材と、を備えることを特徴としている。
上記入射面から上記第1反射面に向かう光の進行方向と、上記第2反射面によって反射される光の進行方向が逆向きであってもよい。
さらに、上記カバー部材の一部に、弾性変形可能で回路基板を上記撮像素子側に押圧する押圧片を形成してもよい。
上記開口が、上記ハウジングの厚み方向に離れる2つの面の一方に形成してあり、上記撮像素子が上記撮像面の表面を覆う偏平なカバーガラスを備え、上記位置決め部が、上記ハウジングの厚み方向に対して直交する偏平面からなり、上記カバーガラスが面接触する位置決め平面を備えていてもよい。
この場合は、上記位置決め部が、上記開口側が開放されたプリズム用凹部と、該プリズム用凹部の周囲に形成した、上記開口側に向かって突出し端面に上記位置決め平面を有する位置決め用突部と、を備え、上記プリズム用凹部に、上記撮像光学系の一部を構成し、入射した光を上記撮像面側に反射させるプリズムを設け、上記撮像面を上記プリズム側に露出させる露出用孔と、上記位置決め用突部を貫通させるための貫通孔と、を有する弾性材料からなるパッキンを、上記位置決め部と上記撮像素子によって挟持してもよい。
上記ハウジングの互いに反対側に位置する2つの側面に、2つ以上の係合突起を形成し、上記カバー部材に、該係合突起と係脱可能な係合孔を有する弾性係合片を突設してもよい。
さらに上記撮像光学系が、上記入射面を通る光路を屈曲させる上記第1反射面と、該第1反射面によって屈曲された光路に沿って移動可能な移動レンズ群と、を備え、上記ハウジングの上記一つの面の全体に上記開口を形成し、上記移動レンズ群及び上記撮像素子を上記ハウジングの内部空間に配設してもよい。
本発明によれば、カバー部材によってハウジングの開口を塞ぐと、カバー部材によって回路基板が撮像素子側に押圧され、撮像素子又は回路基板がハウジングの内部に形成された位置決め部に当接するので、ハウジング(位置決め部)とカバー部材によって撮像素子がハウジングに対して位置決めされる。
カバー部材は金属製なので、その厚みを薄くしても相応の機械的強度を発揮する。そのため回路基板とカバー部材を薄くして撮像ユニット全体の薄型化を図った場合に撮像ユニットに外力が掛かったり振動が生じても、撮像素子(の撮像面)は所定の位置に保持される。
さらにカバー部材を利用して位置決めを行っているので、部品点数が増えることもない。
本発明の一実施形態の撮像ユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 撮像ユニットの前斜め上方から見た分解斜視図である。 撮像ユニットの正面図である。 図3のIV−IV矢線に沿う断面図である。 カバー部材及び回路基板を取り外したときの撮像ユニットの正面図である。 変形例のカバー部材の斜視図である。 別の変形例の撮像ユニットの分解斜視図である。 さらに別の変形例の図4と同様の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお以下の説明における前後、左右、及び、上下の各方向は、図中に記載した矢線方向を基準としている。
図1、図2に示すように撮像ユニット10は大きな構成要素として本体モジュール15、基板モジュール65、及び、カバー部材76を具備している。
本体モジュール15は、合成樹脂製のハウジング16を備えている。ハウジング16は前面の左端部に断面略D字形の取付用凹部17を有し、ハウジング16の全体、即ち前面の該左端部を除く部分には断面略矩形の収納凹部18を有し、取付用凹部17と収納凹部18の間には両者を区切る隔壁19を備えており、隔壁19の中央部には取付用凹部17と収納凹部18を連通させるための連通孔20(図4、図5参照)が穿設してある。収納凹部18の底面(後面)の右端部には正面視略方形をなす位置決め部22が前向きに突設してある。さらに位置決め部22は前方に向かって突出する3つの位置決め用突部23を備えており、各位置決め用突部23の前面は前後方向(ハウジング16の厚み方向)に対して直交する(一つの平面上に位置する)偏平な位置決め平面24となっている。また位置決め部22の内部には前面及び左側面が開口するプリズム用凹部25が凹設してある。さらに収納凹部18の内周面の前縁部には、ハウジング16の前面より後方に一段後退しかつ前後方向に対して直交する基板支持面27が形成してあり、基板支持面27の2カ所には前向きに突出する係止突起28が設けてある。ハウジング16の上面中央部の前端部には周辺部に比べて(下方に)一段下がった第1係合凹部30が形成してあり、第1係合凹部30の左側には第1係合凹部30と同じ高さに位置しかつ第1係合凹部30より広幅の第2係合凹部31が形成してあり、第2係合凹部31には係合突起32が突設してある。さらにハウジング16の下面にも同じ構成の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32が形成してある。下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32の互いの位置関係は上面のものと同じであるが、下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32は上面のものに対して全体的に右側にずれている。さらにハウジング16の右側面には上下一対の係合突起34が突設してある。
図4に示すように取付用凹部17の内部には、前後方向に対して直交する入射面LP1−aと左右方向に対して直交する出射面LP1−bとを備える第1プリズムLP1(入射側プリズム)(第1反射面)が嵌合固定してある。また取付用凹部17の前端部には、取付用凹部17と実質的に同じ断面形状でその光軸が前後方向に延びるレンズL1が嵌合固定してある。レンズL1の前面は前方に露出しており、レンズL1の後面と入射面LP1−aは前後方向に対向している。
また図2、図4に示すように連通孔20には第1プリズムLP1の出射面LP1−bと左右方向に対向する2枚のレンズL2、3が嵌合固定してある。以上説明したレンズL1、第1プリズムLP1、レンズL2、レンズL3が第1レンズ群LG1の構成要素である。
プリズム用凹部25には左右方向に対して直交する入射面LP2−aと前後方向に対して直交する出射面LP2−bとを備える第2プリズムLP2(出射側プリズム)(第2反射面)が嵌合固定してあり、入射面LP2−aは出射面LP1−bと左右方向に対向している。
ハウジング16の右側壁の内面と隔壁19には共に左右方向に直線的に延びる金属製の円柱部材である第1ロッド36と第2ロッド37の両端部が上下に並べた状態で固定してある。
第1ロッド36には合成樹脂製の2群レンズ枠39の上部に形成した挿通孔40が嵌合しており、第2ロッド37には2群レンズ枠39の下端部に形成した回転止め溝41が係合している。このように回転止め溝41が第2ロッド37に係合することにより2群レンズ枠39の第1ロッド36回りの回転を規制しているので、2群レンズ枠39は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って左右方向にスライド可能である。2群レンズ枠39を左右方向に貫通するレンズ保持孔には、2枚のレンズL4、L5からなり、かつ出射面LP1−b及び入射面LP2−aと左右方向に対向する第2レンズ群LG2が嵌合固定してある。また、2群レンズ枠39の上端部には左右両端が開放したナット保持孔42が形成してあり、ナット保持孔42には軸線が左右方向に延びる雌ねじ孔を備えるドリブンナット44が嵌合固定してある(ナット保持孔42の第1ロッド36側の端部がドリブンナット44の回転止めを構成している)。収納凹部18の上部にはステッピングモータからなる第1モータM1が固定してある。第1モータM1は左方に向かって直線的に延びる回転駆動軸M1aを備えており、回転駆動軸M1aの先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第1モータM1を動作させることにより回転駆動軸M1aをその軸線回りに正逆回転させると、2群レンズ枠39(レンズL4、L5)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って左右方向に直線移動する。
また第2ロッド37には2群レンズ枠39の右側に位置する合成樹脂製の3群レンズ枠47の下部に形成した挿通孔48が嵌合しており、第1ロッド36には3群レンズ枠47の上端部に形成した回転止め溝49が係合しているので、3群レンズ枠47は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って(第2ロッド37回りに回転を規制された状態で)左右方向にスライド可能である。3群レンズ枠47を左右方向に貫通するレンズ保持孔には1枚のレンズL6からなり第2レンズ群LG2と互いに同心をなす第3レンズ群LG3が嵌合固定してあり、3群レンズ枠47の下端部には左右両端が開放したナット保持孔50が形成してあり、ナット保持孔50にはドリブンナット44が嵌合固定してある(ナット保持孔50の第2ロッド37側の端部がドリブンナット44の回転止めを構成している)。さらに収納凹部18の下部には第1モータM1と同一仕様の第2モータM2が固定してあり、回転駆動軸M2a(回転駆動軸M1aと同一仕様)の先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第2モータM2を動作させることにより回転駆動軸M2aをその軸線回りに正逆回転させると、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って左右方向に直線移動する。
以上説明した第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、及び、第2プリズムLP2が撮像光学系(屈曲光学系)の構成要素であり、第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)が第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退することにより該撮像光学系はズーミング動作を行い、第3レンズ群LG3が進退することによりフォーカシング動作を行う。
さらにハウジング16、第1ロッド36、第2ロッド37、撮像光学系、第1モータM1、及び、第2モータM2が本体モジュール15の構成要素である。
基板モジュール65は正面形状がハウジング16の収納凹部18と略同一であり前後方向に対して直交する平板からなる回路基板66を具備している。回路基板66の後面には図示を省略したプリント回路が形成してあり、かつ回路基板66の角部の2カ所には円形孔67が穿設してある。
回路基板66の後面の右端部には撮像素子69が固定してあり、撮像素子69に設けた複数の端子(図示略)が上記プリント回路に半田付けにより固定状態で接続している。撮像素子69の後面には前後方向に対して直交する撮像面(図示略)が形成してある。さらに撮像素子69はその入射側の面(図中後面)に、平板からなり該撮像面全体を覆うカバーガラス70を固定状態で備えている。
さらに撮像素子69の後面(後端部)には、前面及び左側面が開放したゴム等の弾性材料からなるパッキン72が被せてある。さらにパッキン72には上記撮像面全体を後方に露出させるための露出用孔73と、露出用孔73の右側に位置する貫通孔74とが穿設してある。
以上説明した回路基板66、撮像素子69、及び、パッキン72が基板モジュール65の構成要素である。
金属板のプレス成形品であるカバー部材76は、前後方向に対して直交する平板部である基部77と、基部77の上下両縁部からそれぞれ後方に向かって延びる短寸係合片78及び長寸係合片(弾性係合片)79と、基部77の右側縁部からそれぞれ後方に向かって延びる上下一対かつ側面視略T字形の側部係合片(弾性係合片)81と、を一体的に備えている。基部77は回路基板66より若干大寸かつハウジング16の前面開口(収納凹部18によって規定される開口)を塞ぐ寸法(該前面開口と略同一又は前面開口より大きい)である略矩形形状であり、かつ、共に前後方向に弾性変形可能な押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を有している。
押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は前方から後方に向かって突出する押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aをそれぞれ具備しており(押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aに対応する部分の前面は凹んでいる)、自由状態にあるとき押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は基部77の他の部分と同一平面上に位置している。
長寸係合片79と側部係合片81には共に方形をなす係合孔80と係合孔82がそれぞれ穿設してある。
本体モジュール15に対して基板モジュール65とカバー部材76を組み付けるには、まず回路基板66の2つの円形孔67をハウジング16の2つの係止突起28にそれぞれ嵌合させながら回路基板66によって収納凹部18の前面開口を塞ぎ、回路基板66の後面の周縁部を基板支持面27に面接触させる(回路基板66の前面とハウジング16の前面は略同一平面上に位置する)。すると図5に示すようにハウジング16の3つの位置決め用突部23がパッキン72の露出用孔73及び貫通孔74を前方に通り抜けて、その位置決め平面24が撮像素子69のカバーガラス70の偏平な後面(撮像面の直後に位置する部分より外周側)に面接触する。さらに露出用孔73を通して撮像素子69の上記撮像面が第2プリズムLP2の出射面LP2−bと前後方向に対向する。またパッキン72の後面が位置決め部22の前面に当接する。
次いでハウジング16の隔壁19より右側全体の前面にカバー部材76の基部77を前方から被せて、上下の長寸係合片79の係合孔80を上下の係合突起32にそれぞれ係合させ、かつ、上下の側部係合片81の係合孔82を上下の係合突起34にそれぞれ係合させて、カバー部材76をハウジング16に固定する。
このようにして撮像ユニット10を組み立てると、カバー部材76の押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aが回路基板66の前面の右側部に接触し、僅かに前方に弾性変形した押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86から(押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aを通じて)回路基板66の前面に後向きの押圧力(付勢力)が掛かるので、回路基板66及び撮像素子69が後方に押圧される。するとハウジング16の3つの位置決め用突部23の位置決め平面24とカバー部材76の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突
起86aによって回路基板66と撮像素子69の一体物が前後から挟持されるので、位置決め用突部23と押圧突起84a、85a、86aとによって回路基板66及び撮像素子69がハウジング16に対して前後方向に正確に位置決めされる。
本実施形態のカバー部材76は金属製なので、薄肉であっても基部77、押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は相応の機械的強度を発揮する。そのため回路基板66とカバー部材76を薄くして撮像ユニット10全体の薄型化を図った場合に撮像ユニット10に外力が掛かったり振動が生じても、撮像素子69(の上記撮像面)の前後位置は所定の設計位置に保持される。
しかもカバー部材76を利用して位置決めを行っているので、部品点数が増えることもない。
撮像ユニット10を前方に位置する被写体に向けると、該被写体の反射光(撮影光)はレンズL1を透過した後に入射面LP1−aから第1プリズムLP1の内部に入り、第1プリズムLP1の内面によって出射面LP1−b側に進行方向を90°変換されながら反射される。さらに出射面LP1−bを出た該反射光は、各レンズL2〜L6を透過した後に入射面LP2−aから第2プリズムLP2の内部に入り、第2プリズムLP2の内面によって出射面LP2−b側に進行方向を90°変換されながら反射され、露出用孔73及びカバーガラス70を通り抜けた後に撮像素子69の上記撮像面によって撮像(受光)される。そして撮像ユニット10は上記のように外力や振動が掛かった場合においても撮像素子69(の上記撮像面)の前後位置が所定の設計位置に正確に保持されるので、外力や振動が掛かった場合においても撮像素子69によって被写体像をピントのあったブレの無い画像として撮像できる。
さらに第1モータM1と第2モータM2を利用して第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)を第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退させることにより上記撮像光学系をズーミング動作及びフォーカシング動作させれば、被写体像を変倍及び合焦させた状態で撮像可能となる。
以上本実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、自由状態にある押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の先端部が基部77の周辺部に比べて後方に位置するように、押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を基部77に対して後方に傾斜させてもよい。このようにすればカバー部材76をハウジング16に固定したときの押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86(押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86a)から回路基板66に対する押圧力を大きくすることが可能になる。
また、押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を後方に傾斜させる場合は、押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aを省略してもよい。
さらに押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の数(及び、対応する係合突起32、34の数)は、一つや二つであってもよく、或いは4つ以上であってもよい。
また押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の形状を、例えば図6に示すカバー部材76’のように変更してもよい。
さらに、基部77の後面に押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aに相当する突部を形成することにより、基部77から押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を省略してもよい。
また撮像素子69ではなく回路基板66の後面を位置決め用突部23(位置決め平面24)に接触させてもよい。
さらに位置決め部22から位置決め用突部23を省略して、撮像素子69や回路基板66を位置決め部22の前面(位置決め平面)に当接させてもよい。
また位置決め部22(位置決め用突部23)をハウジング16とは別体として成形し、成形後にハウジング16に固定してもよい。
また回路基板66は、収納凹部18の前面開口の一部を塞ぐ程度の寸法であってもよい。
さらに図7に示すように、本体モジュール15を別の部材からなる第1レンズブロック1と本体ブロック2とによって構成し、ハウジングを2つの部材(ホルダ3、メインハウジング7)によって構成してもよい。
第1レンズ群ブロック1は合成樹脂の成形品であるホルダ3を具備している。ホルダ3の左端部には貫通孔5を有する上下一対の耳片4が突設してある。またホルダ3の内部には前面及び右側面が開口するプリズム収納空間が形成してあり、プリズム収納空間の前面開口部には左側部が開放された前側レンズ保持孔6が形成してあり、プリズム収納空間の右側面開口部には右側レンズ保持孔が形成してある。プリズム収納空間には第1プリズムLP1が嵌合固定してあり、前側レンズ保持孔6にはレンズL1が嵌合固定してある。さらに右側レンズ保持孔にはレンズL2とレンズL3が嵌合固定してある。
本体ブロック2のメインハウジング7はハウジング16の左端部(ホルダ3に相当する部分)を除いた部分と同じ構成であり、その左端部には組付用凹部8が凹設してある。そしてメインハウジング7の収納凹部18にはハウジング16の収納凹部18に設けたのと同じ部材が設けてあり、その前面にはカバー部材76が被せてある。
第1レンズ群ブロック1と本体ブロック2は、ホルダ3の耳片4より右側に位置する部分を組付用凹部8に嵌合し、さらに上下の耳片4とメインハウジング7の上下の左端面(組付用凹部8の上下両側に位置する突部の左端面)との間でスペーサSを挟んだ状態で、左側から上下の貫通孔5に一対の固定ネジBをそれぞれ挿入し、固定ネジBのネジ部をメインハウジング7の左端面に形成した雌ネジ孔に螺合することにより一体化してある。
第1レンズ群ブロック1と本体ブロック2を一体化すると、ホルダ3の右端部(右側レンズ保持孔を形成した部分)がメインハウジング7の隔壁19の連通孔20(図7では図示略)に嵌合し、レンズL2、L3の光軸Aが第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3の光軸と一致する。
さらに特許請求の範囲の「ハウジングの一つの面の全体に開口を形成」したという技術思想は、ハウジングの開口の大きさを上記実施形態のものに限定するものでなく、開口のハウジング全体に対する相対的な大きさが上記実施形態のものより僅かに大きいものや僅かに小さいものも含む概念である。
さらに図8に示すようにハウジング16’の形状を変更(図7の変形例のホルダ3に相当する部分の前後方向を逆向きに変更)することにより、レンズL1をカバー部材76と反対側に露出させて、撮像光学系(第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、及び、第2プリズムLP2)を透過する光路の方向を変更してもよい。
第1プリズムLP1と第2プリズムLP2をミラーに代えてもよい。
1 第1レンズブロック(本体モジュール)
2 本体ブロック(本体モジュール)
3 ホルダ(ハウジング)
4 耳片
5 貫通孔
6 前側レンズ保持孔
7 メインハウジング(ハウジング)
8 組付用凹部
10 撮像ユニット
15 本体モジュール
16 ハウジング
17 取付用凹部
18 収納凹部
19 隔壁
20 連通孔
22 位置決め部
23 位置決め用突部
24 位置決め平面
25 プリズム用凹部
27 基板支持面
28 係止突起
30 第1係合凹部
31 第2係合凹部
32 34 係合突起
36 第1ロッド
37 第2ロッド
39 2群レンズ枠
40 挿通孔
41 回転止め溝
42 ナット保持孔
44 ドリブンナット
47 3群レンズ枠
48 挿通孔
49 回転止め溝
50 ナット保持孔
65 基板モジュール
66 回路基板
67 円形孔
69 撮像素子
70 カバーガラス
72 パッキン
73 露出用孔
74 貫通孔
76 カバー部材
77 基部
78 短寸係合片
79 長寸係合片(弾性係合片)
80 係合孔
81 側部係合片(弾性係合片)
82 係合孔
84 85 86 押圧片
84a 85a 86a 押圧突起
L1 レンズ
L2 レンズ
L3 レンズ
L4 レンズ
L5 レンズ
L6 レンズ
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LP1 第1プリズム
LP1−a 入射面
LP1−b 出射面
LP2 第2プリズム
LP2−a 入射面
LP2−b 出射面
M1 第1モータ
M1a 回転駆動軸
M2 第2モータ
M2a 回転駆動軸

Claims (7)

  1. 一つの面に開口を有する中空のハウジングと、
    該ハウジング内に固定した位置決め部と、
    該ハウジングに設けた、入射面を露出させかつ光路を屈曲させる、入射側の第1反射面及び出射側の第2反射面を有する撮像光学系と、
    上記ハウジング内に配設した、上記第2反射面によって反射された光を受光する撮像面を有する撮像素子と、
    上記開口の少なくとも一部を塞ぎ、かつ上記撮像素子が固定状態で接続する回路基板と、
    上記開口を塞いだ状態で上記ハウジングに固定され、かつ、上記撮像素子又は回路基板が上記位置決め部に当接するように上記回路基板を上記撮像素子側に押圧する金属製のカバー部材と、
    を備えることを特徴とする撮像ユニット。
  2. 請求項1記載の撮像ユニットにおいて、
    上記入射面から上記第1反射面に向かう光の進行方向と、上記第2反射面によって反射される光の進行方向が逆向きである撮像ユニット。
  3. 請求項1または2記載の撮像ユニットにおいて、
    上記カバー部材の一部に、弾性変形可能で回路基板を上記撮像素子側に押圧する押圧片を形成した撮像ユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の撮像ユニットにおいて、
    上記開口が、上記ハウジングの厚み方向に離れる2つの面の一方に形成してあり、
    上記撮像素子が上記撮像面の表面を覆う偏平なカバーガラスを備え、
    上記位置決め部が、上記ハウジングの厚み方向に対して直交する偏平面からなり、上記カバーガラスが面接触する位置決め平面を備えている撮像ユニット。
  5. 請求項4記載の撮像ユニットにおいて、
    上記位置決め部が、上記開口側が開放されたプリズム用凹部と、該プリズム用凹部の周囲に形成した、上記開口側に向かって突出し端面に上記位置決め平面を有する位置決め用突部と、を備え、
    上記プリズム用凹部に、上記撮像光学系の一部を構成し、入射した光を上記撮像面側に反射させるプリズムを設け、
    上記撮像面を上記プリズム側に露出させる露出用孔と、上記位置決め用突部を貫通させるための貫通孔と、を有する弾性材料からなるパッキンを、上記位置決め部と上記撮像素子によって挟持した撮像ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の撮像ユニットにおいて、
    上記ハウジングの互いに反対側に位置する2つの側面に、2つ以上の係合突起を形成し、
    上記カバー部材に、該係合突起と係脱可能な係合孔を有する弾性係合片を突設した撮像ユニット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の撮像ユニットにおいて、
    上記撮像光学系が、上記入射面を通る光路を屈曲させる上記第1反射面と、該第1反射面によって屈曲された光路に沿って移動可能な移動レンズ群と、を備え、
    上記ハウジングの上記一つの面の全体に上記開口を形成し、
    上記移動レンズ群及び上記撮像素子を上記ハウジングの内部空間に配設した撮像ユニット。
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