JP2012078155A - 受光レンズ、および光学式変位センサ - Google Patents

受光レンズ、および光学式変位センサ Download PDF

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Abstract

【課題】光学式変位センサに用いられた際に、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造可能な受光レンズを提供することである。
【解決手段】受光レンズ14は、測定対象物に対して光を照射する投光モジュールと、投光モジュールからの光による測定対象物からの反射光を受光する受光素子とを備える光学式変位センサに用いられる。受光レンズ14は、測定対象物と受光素子との間に位置して、反射光を受光素子に結像するものであり、レンズ本体40と、レンズ本体40の反射光が入射する側の表面40aに形成され、レンズ本体40と屈折率の異なる樹脂で形成される樹脂層41とを含む。
【選択図】図8

Description

この発明は、受光レンズ、および光学式変位センサに関するものであり、特に、三角測量の原理を用いて測定対象物の変位を測定する光学式変位センサ、およびこのような光学式変位センサに用いられる受光レンズに関するものである。
従来の光学式変位センサが、例えば、特開2008−145160号公報(特許文献1)に開示されている。図9は、特許文献1に開示の従来の光学式変位センサ100を示す図である。図9を参照して、光学式変位センサ100は、測定対象物106に対して光を照射するレーザダイオード101a、およびレーザダイオード101aからの光を集光する投光レンズ101bを含む投光モジュール101と、投光モジュール101からの光が測定対象物106で反射することにより、その反射光を受光面103aで受光するCCD103と、反射光をCCD103の受光面103aに結像する受光レンズ104とを備える。
光学式変位センサ100は、レーザダイオード101aから測定対象物106に向けて光を照射すると、照射した光が測定対象物106で反射して、受光レンズ104を介して、その反射光をCCD103の受光面103aが受光することにより、この受光した像の位置に基づいて、測定対象物106の変位を測定する。
そして、投光モジュール101、CCD103、および受光レンズ104は、シャインプルーフの条件を満たすように調整して配置されている。具体的には、CCD103の受光面103aは所定の幅Wを有しており、受光面103aが反射光を受光可能な範囲となる測定対象物106の反射位置は、投光モジュール101の光軸、すなわち投光軸L上で、所定の幅Wを有することとなる。すなわち、この所定の幅Wは、光学式変位センサ100における測定対象物106の測定範囲となる。そして、所定の幅Wの反射位置と、受光面103aと、受光レンズ104の主面104aとを延長した線が一点Dで交わるように、すなわち、シャインプルーフの条件を満たすように調整して配置されている。これにより、所定の幅Wのどの位置で反射した反射光であっても、結像の際に受光面103aでピントが合うようになる。なお、ここでは、説明のために、受光レンズ104を薄肉レンズと見なしている。
ここで、特許文献1に開示の受光レンズ104は、スリット板とフィルタとを挟んでレンズ保持部に取り付けられる。そして、受光レンズ104を通過した反射光がスリットで絞られた後に、フィルタにおいて反射光以外の外乱光が除去されて、CCD103の受光面103aに入射することとなっている。
特開2008−145160号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の光学式変位センサにおいて、単レンズの受光レンズを用いた従来のものでは、例えば、図9中の点線で示すような測定範囲Wの両端部付近においては、受光レンズへ入射する際の測定対象物106´、106´´からの反射光の入射角が大きくなり、コマ収差が発生し、光学式変位センサの測定性能の低下を招く虞があった。
また、測定対象物をより高速に、かつ高精度に測定するために、受光レンズの開口径を大きくして測定対象物からの反射光を取り込もうとすると、球面収差の影響により、光学式変位センサの測定性能の低下を招く虞があった。
このような場合に、一般的には、受光レンズにおいて、複数のレンズを組合わせたレンズを採用することにより、球面収差およびコマ収差を除去して、測定範囲内全体の測定性能の向上や、高速に、かつ高精度に測定することを実現していた。
しかしながら、このような方法では、光学式変位センサ自体の大型化や、製造コストの増大を招く虞がある。
この発明の目的は、光学式変位センサに用いられた際に、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造可能な受光レンズを提供することである。
この発明の他の目的は、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造可能な光学式変位センサを提供することである。
この発明に係る受光レンズは、測定対象物に対して光を照射する投光モジュールと、投光モジュールからの光による測定対象物からの反射光を受光する受光素子とを備える光学式変位センサに用いられる。受光レンズは、測定対象物と受光素子との間に位置して、反射光を受光素子に結像するものであり、受光レンズは、レンズ本体と、レンズ本体の反射光が入射する側の表面に形成され、レンズ本体と屈折率の異なる樹脂で形成される樹脂層とを含む。
このように、レンズ本体の表面に屈折率の異なる樹脂で樹脂層を形成する構成としたため、この樹脂層とレンズ本体との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体の表面に樹脂層を形成するのみであるため、受光レンズのサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、光学式変位センサに用いられた際に、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
好ましくは、樹脂層のうち、反射光が入射する側の表面は、非球面形状である。こうすることにより、効率的に球面収差およびコマ収差を抑制することができる。
さらに好ましくは、前記レンズ本体と前記樹脂層とは、異なる曲率を有する。こうすることにより、レンズ本体と樹脂層との曲率差により、球面収差およびコマ収差をさらに抑制することができる。
一実施形態として、樹脂は、アクリル系樹脂を含む。
他の実施形態として、レンズ本体は、両凸単レンズを含む。
さらに他の実施形態として、レンズ本体は、複数のレンズを組合わせて構成されている。
さらに他の実施形態として、光学式変位センサは、シャインプルーフ光学系を用いたものである。
この発明の他の局面においては、測定対象物に対して光を照射する投光モジュールと、投光モジュールからの光による測定対象物からの反射光を受光する受光素子と、測定対象物と受光素子との間に位置して、反射光を受光素子に結像する受光レンズとを備える光学式変位センサに関する。受光レンズは、レンズ本体と、レンズ本体の反射光が入射する側の表面に形成され、レンズ本体と屈折率の異なる樹脂で形成される樹脂層とを含む。
このような光学式変位センサは、受光レンズにおいて、レンズ本体の表面に屈折率の異なる樹脂で樹脂層を形成することとしたため、この樹脂層とレンズ本体との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体の表面に樹脂層を形成するのみであるため、受光レンズのサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
この発明に係る受光レンズは、レンズ本体の表面に屈折率の異なる樹脂で樹脂層を形成する構成としたため、この樹脂層とレンズ本体との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体の表面に樹脂層を形成するのみであるため、受光レンズのサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、光学式変位センサに用いられた際に、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
また、この発明に係る光学式変位センサは、受光レンズにおいて、レンズ本体の表面に屈折率の異なる樹脂で樹脂層を形成することとしたため、この樹脂層とレンズ本体との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体の表面に樹脂層を形成するのみであるため、受光レンズのサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
光学式変位センサの外観を示す斜視図である。 図1に示す光学式変位センサの蓋を取り外し、矢印IIの方向から見た場合の平面図である。 投光レンズを示す斜視図である。 受光レンズを示す斜視図である。 光学式変位センサを示す模式図である。 受光レンズを正面、すなわち図4中の矢印VIの方向から見た平面図である。 図6中の矢印VII−VIIで切断した場合の断面図である。 図7中の領域VIIIを拡大した図である。 従来の光学式変位センサを示す図である。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態に係る光学式変位センサについて説明する。図1は、光学式変位センサ10の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す光学式変位センサ10の蓋33を取り外し、矢印IIの方向から見た場合の平面図である。なお、図2においては、光学式変位センサ10の平面図に加え、測定対象物16も図示している。図1および図2を参照して、光学式変位センサ10は、測定対象物16の変位を測定する。光学式変位センサ10は、略直方体形状の筐体30の内部に、測定対象物16に対して所望のビーム形状の光を照射する投光モジュール9と、投光モジュール9からの光による測定対象物16からの反射光を受光する受光素子13と、測定対象物16と受光素子13との間に位置する受光レンズ14とを備える。投光モジュール9は、光を照射する光源11と、測定対象物16と光源11との間に位置する投光レンズ12とを含む構成である。投光モジュール9、受光素子13、および受光レンズ14は、所定の光学系を構成する。なお、図2中の三点鎖線で、投光モジュール9による照射される光線であり、投光モジュール9の光軸、すなわち投光軸Lと、測定対象物16からの反射光を受光する受光レンズ14の光軸、すなわち受光軸Lとを示している。
筐体30は、底部に配置され、光学式変位センサ10の光学系を構成する部材が固定される底面31と、開口部32a,32bを有し、底面31の周縁を取り囲むように配置される側壁32と、底面31に対向して配置される蓋33とを含む。底面31は、平面状であって、その上に光源11等が固定される。側壁32は、図示はしないが、ケーブル等を接続可能な接続部を有する構成である。そして、開口部32aは、受光レンズ14に対向するように設けられており、開口部32bは、投光レンズ12に対向するように設けられている。
図3は、投光レンズ12を示す斜視図である。図4は、受光レンズ14を示す斜視図である。図1〜図4を参照して、光源11は、レーザダイオードであって、測定対象物16に対してレーザビームを照射する。投光レンズ12は、レンズを収容するレンズホルダーを含み、光源11から照射された光を集光し、光源11からの光を所定の形状に調整する。受光素子13は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサであって、受光面に測定対象物16からの反射光を受光する。受光面は、複数の受光素子がライン状に配置されている。受光レンズ14は、レンズホルダー15に収容されており、測定対象物16からの反射光を集光して受光面に結像する。受光レンズ14は、受光軸Lが受光レンズ14の中心を通るようにして配置されており、受光レンズ14の主面が、受光軸Lに直交するようにして配置されている。
光学式変位センサ10は、投光モジュール9の光源11からレーザビームを照射すると、照射した光が側壁32の開口部32bを介して測定対象物16に到達し、測定対象物16で反射する。そして、測定対象物16からの反射光が側壁32の開口部32aを介して受光レンズ14に入射し、受光レンズ14が反射光を受光面に結像する。そして、結像の際の受光した像の位置を検出する。これにより、光学式変位センサ10は、測定対象物16の投光軸L方向の変位を測定する。
ここで、光学式変位センサ10は、投光モジュール9、受光素子13、および受光レンズ14をシャインプルーフの条件を満たすように調整して配置される。図5は、光学式変位センサ10を示す模式図である。図5を参照して、具体的には、光学式変位センサ10は、測定対象物16の変位を測定可能な所定の測定範囲Wを有している。この所定の測定範囲Wは、測定対象物16における光の反射位置16aを示すものであり、投光軸L上の光源11に近い第一の位置PN1から、光源11から離れた第二の位置PF1までの範囲である。すなわち、測定対象物16における光の反射位置16aは、投光軸L上の所定の測定範囲Wの幅を有する。なお、図5中の点線で、第一の位置PN1の測定対象物16´、および第二の位置PF1の測定対象物16´´を示し、所定の測定範囲Wである光の反射位置16aを太線で示している。そして、所定の測定範囲Wは、例えば20〜30mmである。受光素子13の受光面13aは、所定の測定範囲Wに対応して、光源11に近い位置PN2から光源11から離れた位置PF2までの所定の幅Wを有する。
そして、光学式変位センサ10は、所定の光学系がシャインプルーフの条件を満たすように、すなわち、測定対象物16における反射位置16a(投光軸L)と、受光レンズ14の主面14aと、受光素子13の受光面13aとを延長した線が一点Sで交わるように、調整して配置される。これにより、光学式変位センサ10は、測定範囲Wのどの位置で反射した反射光であっても、結像の際に受光面13aでピントが合うようになる。そして、光学式変位センサ10は、測定範囲Wにおける測定対象物16の変位を測定する。
ここで、受光レンズ14の詳細について説明する。図6は、受光レンズ14を正面、すなわち図4中の矢印VIの方向から見た平面図である。図7は、受光レンズ14の中心を通り、図6中の矢印VII−VIIで切断した場合の断面図である。図8は、図7中の領域VIIIを拡大した図である。図1〜図8を参照して、受光レンズ14は、単レンズであってガラス製のレンズ本体40と、レンズ本体40の表面40aに形成される樹脂層41とを含む構成である。
レンズ本体40は、反射光の入射する一方側の表面40aが球面形状であり、凸状である。そして、反射光を出射する他方側の表面40bが平面状である。すなわち、レンズ本体40は、平凸レンズである。
樹脂層41は、レンズ本体40のうち、反射光の入射する一方側の表面40aに形成されており、表面40aに樹脂をコーティングされて形成されたものである。樹脂層41は、平面図が円形状であって、レンズ本体40の直径より小さい直径で、レンズ本体40の中心と樹脂層41の中心とが一致するように形成されており、周縁部の厚みは、中心部の厚みより厚くなるように形成されている。なお、受光レンズ14は、レンズ本体40とほぼ同等のサイズである。そして、樹脂層41のうち、反射光の入射する表面41aは、非球面形状に形成されている。すなわち、受光レンズ14は、いわゆるハイブリッドレンズである。樹脂層41の樹脂は、レンズ本体40のガラスと異なる屈折率を有しており、例えば、アクリル系樹脂を採用することができる。また、樹脂層41は、レンズ本体40と異なる曲率を有している。
こうすることにより、受光レンズ14は、レンズ本体40の表面40aに屈折率の異なる樹脂で樹脂層41を形成する構成としたため、この樹脂層41とレンズ本体40との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体40の表面40aに樹脂層41を形成するのみであるため、受光レンズ14のサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、光学式変位センサ10に用いられた際に、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
また、樹脂層41の反射光が入射する側の表面41aは、非球面形状であるため、効率的に球面収差およびコマ収差を抑制することができる。
また、このような光学式変位センサ10は、受光レンズ14において、レンズ本体40の表面40aに屈折率の異なる樹脂で樹脂層41を形成することとしたため、この樹脂層41とレンズ本体40との屈折率差により、球面収差およびコマ収差を抑制することができる。また、レンズ本体40の表面40aに樹脂層41を形成するのみであるため、受光レンズ14のサイズが大きくなることもなく、製造コストが増大することもない。その結果、測定性能を向上すると共に、小型化して、安価に製造することができる。
ここで、光学式変位センサ10において、受光レンズ14に様々なレンズを採用して、球面収差等を調査した。表1はその結果を示すものである。
Figure 2012078155
表1を参照して、レンズの種類は、複数の球面レンズを組合わせたレンズ(A)、ガラス製であって表面が球面状の単レンズ(B)、ガラス製であって、両側(反射光の入射側および出射側)の表面が非球面状のレンズ(C)、樹脂製であって、両側の表面が非球面状のレンズ(D)、および上記したハイブリッドレンズ(受光レンズ14:E)を採用した。そして、球面収差の抑制具合(a)、コマ収差の抑制具合(b)、光学式変位センサのサイズ(c)、光学式変位センサの製造コスト(d)、およびレンズの温度変動に対する強さ(e)に関して調査した。なお、温度変動に対する強さとは、例えば、レンズを使用する環境の温度に応じて、光学性能の劣化や変形等が発生しないことを言う。
球面収差の抑制具合(a)およびコマ収差の抑制具合(b)において、結果の丸は抑制具合が良好であることを示し、バツは良好でないことを示し、三角は比較的良好であることを示している。また、センサのサイズ(c)において、結果の丸は小型であることを示し、バツは大型であることを示し、三角は比較的小型であることを示している。また、製造コスト(d)において、結果の丸は安価に製造可能であること示し、バツは高価になることを示し、三角は比較的安価に製造可能であることを示している。また、温度変動に対する強さ(e)において、結果の丸は強いことを示し、バツは弱いことを示し、三角は比較的強いことを示している。
そして、表1に示すように、ハイブリッドレンズ(E)は、球面収差の抑制具合(a)、光学式変位センサのサイズ(c)、光学式変位センサの製造コスト(d)、およびレンズの温度変動に対する強さ(e)において、良好である。また、コマ収差の抑制具合(b)においても、比較的良好である。
一方、複数レンズ組合わせ(A)では、複数の球面レンズを組合わせた構成であることから、光学式変位センサ10のサイズにおいて大型化の要因となり、小型なセンサに採用することは困難である。また、製造コストにおいても複数の球面レンズを張り合わせる作業が必要となり、安価に製造することは困難となり、安価な光学式変位センサに採用することは困難である。
また、球面単レンズ(B)では、球面収差の抑制具合(a)およびコマ収差の抑制具合(b)において、性能が満足できるものでないことから、採用することは困難である。
また、ガラス製の両側非球面レンズ(C)では、光学式変位センサの製造コストにおいて、設備投資等で非常に高い初期費用を必要とするため、安価な光学式変位センサに採用することは困難である。
また、樹脂製の両側非球面レンズ(D)では、樹脂材料において、屈折率や線膨張係数の温度変動に対する影響がガラス材料に比べて非常に大きいことから、環境の温度変化に影響を受けにくい光学式変位センサに採用することは困難である。
なお、上記の実施の形態においては、レンズ本体40は、平凸レンズを採用する例について説明したが、これに限ることなく、両凸レンズを採用してもよい。この場合においても、樹脂層は、反射光の入射される一方側の表面に形成されていればよい。また、レンズ本体40は、2枚のレンズを組合わせたダブレットレンズを採用してもよい。なお、ダブレットとは、屈折率の異なるガラスを用いて、両凸レンズとメニスカスレンズとをそれぞれ作成し、この作成した両凸レンズとメニスカスレンズとを組み合わせたものである。
また、上記の実施の形態においては、樹脂層41は、レンズ本体40のうち、反射光の入射する側の表面40aに形成される例について説明したが、これに限ることなく、反射光の出射する側の表面40bにもさらに追加で形成してもよい。すなわち、反射光の入射する側の表面40aと反射光の出射する側の表面40bの両側に形成してもよい。こうすることにより、さらに球面収差およびコマ収差を抑制することができる。
また、上記の実施の形態においては、受光素子13は、CMOSセンサである例について説明したが、これに限ることなく、CCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
また、上記の実施の形態においては、シャインプルーフの条件を満たすように配置する光学式変位センサ10に、ハイブリッドレンズ(受光レンズ14)を採用する例について説明したが、これに限ることなく、シャインプルーフの条件を満たさないような設計の光学式変位センサにも、採用することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、光学式変位センサに、有効に用いられる。
9 投光モジュール、10 光学式変位センサ、11 光源、12 投光レンズ、13 受光素子、13a 受光面、14 受光レンズ、14a 主面、15 レンズホルダー、16 測定対象物、16a 反射位置、30 筐体、31 底面、32 側壁、32a,32b 開口部、33 蓋、40 レンズ本体、40a,41a,41b 表面、41 樹脂層。

Claims (8)

  1. 測定対象物に対して光を照射する投光モジュールと、前記投光モジュールからの光による前記測定対象物からの反射光を受光する受光素子とを備える光学式変位センサに用いられる受光レンズであって、
    前記受光レンズは、前記測定対象物と前記受光素子との間に位置して、前記反射光を前記受光素子に結像するものであり、
    前記受光レンズは、レンズ本体と、前記レンズ本体の反射光が入射する側の表面に形成され、前記レンズ本体と屈折率の異なる樹脂で形成される樹脂層とを含む、受光レンズ。
  2. 前記樹脂層のうち、反射光が入射する側の表面は、非球面形状である、請求項1に記載の受光レンズ。
  3. 前記レンズ本体と前記樹脂層とは、異なる曲率を有する、請求項1または2に記載の受光レンズ。
  4. 前記樹脂は、アクリル系樹脂を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の受光レンズ。
  5. 前記レンズ本体は、両凸単レンズを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の受光レンズ。
  6. 前記レンズ本体は、複数のレンズを組合わせて構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の受光レンズ。
  7. 前記光学式変位センサは、シャインプルーフ光学系を用いたものである、請求項1〜6のいずれかに記載の受光レンズ。
  8. 測定対象物に対して光を照射する投光モジュールと、前記投光モジュールからの光による前記測定対象物からの反射光を受光する受光素子と、前記測定対象物と前記受光素子との間に位置して、前記反射光を前記受光素子に結像する受光レンズとを備える光学式変位センサであって、
    前記受光レンズは、レンズ本体と、前記レンズ本体の反射光が入射する側の表面に形成され、前記レンズ本体と屈折率の異なる樹脂で形成される樹脂層とを含む、光学式変位センサ。
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