JP2012076732A - 移動式建屋用トレーラ - Google Patents

移動式建屋用トレーラ Download PDF

Info

Publication number
JP2012076732A
JP2012076732A JP2011134873A JP2011134873A JP2012076732A JP 2012076732 A JP2012076732 A JP 2012076732A JP 2011134873 A JP2011134873 A JP 2011134873A JP 2011134873 A JP2011134873 A JP 2011134873A JP 2012076732 A JP2012076732 A JP 2012076732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base frame
wheel unit
unit
wheel
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011134873A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Okumura
靖 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MOLDEC KK
Original Assignee
MOLDEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MOLDEC KK filed Critical MOLDEC KK
Priority to JP2011134873A priority Critical patent/JP2012076732A/ja
Publication of JP2012076732A publication Critical patent/JP2012076732A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

【課題】牽引車によって牽引することで手軽に移動させることができるばかりでなく、長期間の設置に際して無用となる車輪設備を簡単に取外すことのできる移動式建屋用トレーラを提供する。
【解決手段】建屋11の基台となるベースフレーム10と、車輪21を有する車輪ユニット20と、ジャッキアップされた前記ベースフレーム10に対して前記車輪ユニット20を水平方向にスライドさせて着脱可能とするスライド機構40とを備える。また、前記ベースフレーム10と前記車輪ユニット20とは、夫々互いにボルトによって固定されるものであり、前記ベースフレーム10と前記車輪ユニット20との互いの位置を、ボルトによって固定する位置に位置決めする位置決め機構40を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動式建屋用トレーラに関するものであり、詳しくは、プレハブ小屋、ログハウス、移動店舗、温室、倉庫等の建屋を牽引車によって手軽に移動させることのできる移動式建屋用トレーラに関するものである。
建築現場の作業小屋や災害時の仮設住宅等の建屋としてプレハブ小屋が多く採用されており、予め組立てられたプレハブ小屋をトラックの荷台に載せて搬送して設置することが一般になされている。しかしながら、プレハブ小屋を搬送するには大型のトラックを必要とし、また、設置する際にはクレーンを必要とし、搬送・設置の作業が大掛かりとなる。
一方、キャンプ場等で用いられるトレーラハウスに代表されるように、建屋自体に車輪が設けられており、牽引車によって牽引することで手軽に移動させることのできる移動式建屋がある。しかしながら、このような移動式建屋では、短期間の設置で移動を繰り返す場合には手軽に移動させることができる利点を十分に発揮させることができるが、長期間設置する場合には、車輪が不要であり、無駄である。特に、車輪のタイヤを風雨にさらされたままの状態で長期間放置すると、タイヤのゴムが早期に劣化してしまうことから、設置した状態で長期間放置することは好ましくない。
なお、移動式建屋を長期間設置する場合には、移動式建屋から車輪を取外すことも単に想定することはできるが、建屋として無用なのは車輪だけでなく、車輪のシャフトや、走行中に車輪から加わる衝撃を緩和するサスペンション等を含む車輪設備全体が無用であり、設置した状態の移動式建屋から車輪設備を分解して取外すには煩雑な作業を必要とする。また、良好な走行性と耐久性を十分に確保するために精密で堅固に組付けられている車両設備をむやみに分解することは好ましくない。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、牽引車によって牽引することで手軽に移動させることができるばかりでなく、長期間の設置に際して無用となる車輪設備を簡単に取外すことのできる移動式建屋用トレーラを提供することである。
上記課題を解決するために本発明の採った主要な手段は、
「建屋の基台となるベースフレームと、
車輪を有する車輪ユニットと、
ジャッキアップされた前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットを水平方向にスライドさせて着脱可能とするスライド機構と
を備えることを特徴とする移動式建屋用トレーラ」
である。
ここで、スライド機構としては、特に限定するものではないが、ベースフレームまたは車輪ユニットの一方に水平方向にレールを延設し、ベースフレームまたは車輪ユニットの他方に、レールを転動するローラ、レールを滑動する突片やブロック等、レールに対して摺動する摺動部を設けて、ベースフレームに対して車輪ユニットを水平方向にスライド自在とした機構を例示することができる。
上記構成の移動式建屋用トレーラでは、牽引車によって牽引することでトレーラとして走行可能とするための車輪設備が車輪ユニットとしてまとめられており、この車輪ユニットは、建屋を構築する基台となるベースフレームに対して着脱可能となっている。よって、設置した建屋から車輪設備を取外したい場合には、ベースフレームから車輪ユニットを取外せばよく、建屋から車輪設備を取外す作業は簡便となる。
また、上記構成の移動式建屋用トレーラでは、ベースフレームに対して車輪ユニットを水平方向にスライドさせるスライド機構が設けられている。よって、ベースフレームから車輪ユニットを取外すには、ジャッキアップされたベースフレームに対して車輪ユニットを水平方向にスライドさせればよく、この点からも、設置した建屋から車輪設備を取外す作業は簡便となる。
なお、車輪ユニットを他の種々のタイプの移動式建屋用トレーラに共用できるものとしておけば、取外した車輪ユニットを他の移動式建屋用トレーラに用いることができ、車輪ユニットを有効活用することができる。
ところで、ベースフレームに車輪ユニットを取付けるにあたって、移動式建屋用トレーラが走行に十分耐え得るようにベースフレームと車輪ユニットとの堅固な固定を実現するには、相互をボルトによって固定するのが好適であるが、ボルト止めに限らず、固定ピンや固定クランプ等を用いた種々の固定手法を採用することができる。
上述した手段において、
「前記ベースフレームは、垂直方向に立設された垂直部及び該垂直部の下端に水平方向に突設された水平部からなるL字状部、を有する鋼材を用いて形成されたものであり、
前記スライド機構は、
前記車輪ユニットに設けられ、前記ベースフレームの水平部上を転動して、前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットを吊下げ状態でスライドさせる吊下げローラと、
前記車輪ユニットに設けられ、前記ベースフレームの垂直部の側面に当接して、前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットをスライド方向に案内する案内ローラと
を有するものである
ことを特徴とする移動式建屋用トレーラ」
とするのが好適である。
ここで、垂直部及び水平部からなるL字状部を有する鋼材とは、断面形状の少なくとも一部としてL字状を呈する部分を含む鋼材であり、H形鋼、I形鋼、L形鋼(所謂「アングル鋼」)、溝形鋼(所謂「チャンネル鋼」)等を例示することができる。そして、鋼材がH形鋼やI形鋼の場合には、「ウエブ」が「垂直部」となり、「フランジ」が「水平部」となる。
上記構成の移動式建屋用トレーラは、スライド機構の構造を具体的に限定したものである。
上記構成の移動式建屋用トレーラでは、スライド機構として、ローラを用いた機構を採用しているため、ベースフレームに対して車輪ユニットを円滑にスライドさせることができる。
特に、上記構成の移動式建屋用トレーラでは、ジャッキアップされたベースフレームに対して車輪ユニットを吊下げローラによって吊下げ状態でスライドさせるため、凹凸のある設置面に移動式建屋を設置する場合であっても、凹凸のある設置面上にて車輪ユニットを移動させなくてすむことから、この点においても、ベースフレームに対して車輪ユニットを円滑にスライドさせることができる。また、ベースフレームに対して車輪ユニットをスライドさせるに際しては、ベースフレームに対して車輪ユニットが案内ローラによってスライド方向に案内されることから、この点においても、ベースフレームに対して車輪ユニットを円滑にスライドさせることができる。
上述した手段において、
「前記ベースフレームと前記車輪ユニットとは、夫々互いにボルトによって固定されるものであり、
前記ベースフレームと前記車輪ユニットとの互いの位置を、ボルトによって固定する位置に位置決めする位置決め機構を備える
ことを特徴とする移動式建屋用トレーラ」
とするのが好適である。
ベースフレームに対する車輪ユニットの堅固な取付けを実現すべく、ベースフレームと車輪ユニットとを夫々互いにボルトによって固定しようとすると、ベースフレームのボルト孔と車輪ユニットのボルト孔とを正確に位置合わせしつつボルトの締付けを行わなければならない。ここで、ベースフレームは建屋の基台を構成するものであり、車輪ユニットは車輪を具備するものであり、夫々重量物であることから、互いの位置を正確に位置合わせしつつボルトの締付けを行うことは面倒である。
これに対し、上記構成の移動式建屋用トレーラは、ベースフレームと車輪ユニットとの互いの位置を、ボルトによって固定する位置に位置決めする位置決め機構を備えていることから、位置決め機構によってベースフレームと車輪ユニットとの互いの位置を位置決めした上でボルトの締め付けを行えばよく、ベースフレームに対して車輪ユニットを固定する作業を簡便化することができる。
なお、位置決め機構としては、種々の機構を採用することができる。例えば、以下で例示する受け部材と押し部材とを有する機構や、その他、ベースフレームにストッパを設け、ベースフレームに対して車輪ユニットをスライドさせた際に、車輪ユニットがベースフレームのストッパに当接した状態がボルトによって固定する位置となるようにした機構等を例示することができる。
上述した手段において、
「前記位置決め機構は、
V字状に凹設された受け面を有し、前記ベースフレームまたは前記車輪ユニットの一方に設けられた受け部材と、
V字状に凸設された押し面を有し、前記ベースフレームまたは前記車輪ユニットの他方に設けられ、レバー操作によって進退駆動され、前進することで前記受け部材の前記受け面に前記押し面を嵌合させる押し部材と
を備えてなるものである
ことを特徴とする移動式建屋用トレーラ」
とするのが好適である。
上記構成の移動式建屋用トレーラは、位置決め機構の構造を具体的に限定したものである。
上記構成の移動式建屋用トレーラでは、レバー操作によって進退する押し部材を前進させて受け部材に嵌合させることで、ベースフレームに対して車輪ユニットがスライド移動しないように仮固定するものであるが、ベースフレームと車輪ユニットとの位置に多少のズレが生じていたとしても、受け部材に対して押し部材を前進させて嵌合度合いを大きくしていくに従って、受け部材のV字状に凹設された受け面に、押し部材のV字状に凸設された押し面が正確な位置で嵌合するように、換言すれば、位置ズレがなくなるように、ベースフレームに対して車輪ユニットが自動的に移動する。よって、ベースフレームに対する車輪ユニットの位置がある程度ラフであっても、レバーによって押し部材を前進させてベースフレームに対する車輪ユニットの仮固定を完了させれば、ベースフレームに対して車輪ユニットを正確に位置決めすることができる。
上述した通り、本発明によれば、牽引車によって牽引することで手軽に移動させることができるばかりでなく、長期間の設置に際して無用となる車輪設備を簡単に取外すことのできる移動式建屋用トレーラを提供することができる。
本発明に係る移動式建屋用トレーラの一例を示す右側面図である。 図1に示した移動式建屋用トレーラの平面図である。 図2に示した移動式建屋用トレーラの右側面である。 スライド機構及び位置決め機構の詳細を示す要部拡大右側面図である。 スライド機構及び位置決め機構の詳細を示す要部拡大右側面図である。 スライド機構及び位置決め機構の詳細を示す要部拡大右側面図である。 位置決め機構の詳細を示す要部拡大平面図である。 車輪ユニットの別例を示す平面図である。 本発明に係る移動式建屋用トレーラの別例を示す右側面図である。 図9に示した移動式建屋用トレーラの平面図である。 図10におけるA−A断面図である。 図11のスライド機構の別例を示す説明図である。
本発明に係る移動式建屋用トレーラの実施形態としての一例を、以下、図面に従って詳細に説明する。なお、以下では、車両の長さ方向(走行方向)を前後方向と称し、車両の幅方向を左右方向と称して説明する。
図1〜3に、本発明に係る移動式建屋用トレーラ100の一例を示す。
この移動式建屋用トレーラ100は、建屋11を構築する基台となるベースフレーム10と、車輪21を有し、ベースフレーム10の下に組付けられて、ベースフレーム10の上に立てられた建屋11を牽引車によって牽引して移動させることを可能とした車輪ユニット20とを備えている。
なお、本例では、建屋11として、プレハブ小屋を例示しているが、建屋11としてはプレハブ小屋に限らず、ログハウス、移動店舗、温室、倉庫等であってもよい。
ベースフレーム10は、H鋼やアングル鋼等の鉄鋼材を溶接やボルト止め等によって組付けた枠状のものであり、前側部分には、牽引車50によって牽引するための牽引アーム51が設けられている。また、後側部分には、テールランプ、ブレーキランプ、ウインカー等の公道を走行するための走行設備(図示省略)が取外し可能に設けられている。
車輪ユニット20は、ベースフレーム10と同様に鉄鋼材によって枠状に形成されたユニットフレーム22と、このユニットフレーム22に回転自在に支持された車輪21とを備えており、ユニットフレーム22がベースフレーム10の下にボルト(図示省略)によって固定されることで、ベースフレーム10に対して着脱可能に組付けられている。なお、車輪21は、ユニットフレーム22にサスペンション(図示省略)を介して支承されたシャフト23の端部に取り付けられており、ユニットフレーム22に組付けられたサスペンション、シャフト23や車輪21等の種々の部品全体で、移動式建屋用トレーラ100を走行可能とする車輪設備が構成されている。
ところで、本例の移動式建屋用トレーラ100は、図4〜図6に示すように、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を水平方向にスライドさせて着脱可能とするスライド機構30を備えており、このスライド機構30を採用することで、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を簡便に着脱することができるようにしてある。
スライド機構30は、ベースフレーム10の下面に水平方向に延設された断面コ字状のレール31と、車輪ユニット20のユニットフレーム22に設けられ、レール31を転動するローラ32とを備えてなるものである。
ここで、本例では、レール31がベースフレーム10の左右方向に延設されており、レール31の両端が開放されている。よって、本例の移動式建屋用トレーラ100では、ベースフレーム10の左右の何れの側からでも車輪ユニット20をスライドさせて着脱することができる。
なお、レール31を左右方向に延設するに限らず、前後方向に延設してもよい。この場合には、ベースフレーム10の前後方向に車輪ユニット20をスライドさせて着脱することができる。また、本例では、ベースフレーム10にレール31を設け、車輪ユニット20のユニットフレーム22にローラ32を設けてあるが、車輪ユニット20のユニットフレーム22にレール31を設け、ベースフレーム10にローラ32を設けてもよい。
また、本例の移動式建屋用トレーラ100は、ベースフレーム10と車輪ユニット20とをボルトによって固定するものであることから、ベースフレーム10と車輪ユニット20とをボルトによって固定するに際して、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20が正確に位置決めされて仮固定されるように、図4〜図7に示すような位置決め機構40を備えている。
位置決め機構40は、ベースフレーム10のレール31の下面に設けられた受け部材41と、車輪ユニット20のユニットフレーム22に設けられ、レバー43の操作によって進退する押し部材42とを備えてなるものである。
ここで、受け部材41は、V字状に凹設された受け面41aを有するものであり、押し部材42は、V字状に凸設された押し面42aを有するものであり、受け部材41の受け面41aに押し部材42の押し面42aをしっかりと嵌合させることで、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を正確に位置決めし、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20が不用意にスライド移動しないように、仮固定することができる。
また、押し部材42は、車輪ユニット20のユニットフレーム22に取付けられたトグルクランプを用いて構成されており、図7に示すように、レバー43を回動操作(図示矢印A参照)することで前進して(図示矢印B参照)、受け部材41に嵌合する。また、レバー43を逆方向に回動操作することで後退して受け部材41から離間し、これにより仮固定が解除される。
ところで、押し部材42を受け部材41に嵌合させることで仮固定するに先駆けて、夫々重量物であるベースフレーム10と車輪ユニット20とを正確に位置合わせすることは困難なのであるが、本例では、受け部材41の受け面41aがV字状に凹設された面となっており、押し部材42の押し面42aが受け面41aに嵌合するV字状に凸設された面となっている。このため、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の位置に多少のズレが生じていたとしても、受け部材41に対する押し部材42の嵌合度合いを徐々に大きくしていくに従って、受け部材41の受け面41aに押し部材42の押し面42aが正確な位置で嵌合するように、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20が自動的に移動する。よって、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の位置に多少のズレが生じていたとしても、レバー43によって押し部材42を前進させて受け部材41にしっかっりと嵌合させてベースフレーム10に対する車輪ユニット20の仮固定を完了させれば、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を正確に位置決めすることができる。
なお、本例では、受け部材41をベースユニット10に設け、押し部材42を車輪ユニット20に設けたが、これに限らず、受け部材41を車輪ユニット20に設け、押し部材42をベースフレーム10に設けてもよい。
次に、本例の移動式建屋用トレーラ100において、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を着脱する過程を説明する。
まず、移動式建屋用トレーラ100を設置場所に移動させた後、ベースフレーム10と車輪ユニット20を固定するボルトを取外す。次に、図3に示すように、車輪ユニット20の車輪21が地面から浮き上がるようにベースフレーム10をジャッキ12によってジャッキアップする。この時、図4に示すように、ベースフレーム10に車輪ユニット20のユニットフレーム22が当接して、レール31内においてローラ32が浮いた状態から、図5に示すように、ベースフレーム10から車輪ユニット20のユニットフレーム22が離間して、レール31上にローラ32が載置された状態となる。そして、この状態からベースフレーム10をさらにジャッキアップすることで、車輪ユニット20が持ち上がられて車輪21が地面から浮き上がる。
なお、位置決め機構40においては、ベースフレーム10のジャッキアップに先駆けて押し部材42を後退させて仮固定を解除してもよいが、押し部材42を受け部材41に嵌合させて仮固定したままの状態としてもよい。このようにしても、受け部材41の受け面41aが上下方向のV溝であることから、図4及び図5に示すように、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の上下方向に移動については、位置決め機構40によって拘束されないからである。特に、位置決め機構40によってベースフレーム10に対する車輪ユニット20の水平方向の移動を拘束したままの状態としておけば、ベースフレーム10をジャッキアップする際において、ベースフレーム10が傾いたとしても車輪ユニット20が不用意にスライド移動することがないことから好適である。
ベースフレーム10をジャッキアップして車輪ユニット20の車輪21を地面から十分に浮かせた後は、図6に示すように、位置決め機構40による仮固定を解除して、ベースフレーム10の左側または右側から車輪ユニット20を引き出してベースフレーム10から車輪ユニット20を取外す。そして、取外した車輪ユニット20を他の移動式建屋用トレーラ100の車輪ユニット20として用いれば、建屋11につけたままの状態に対して、車輪設備を有効に活用することができる。
一方、ベースフレーム10に車輪ユニット20を組付ける場合には、上述とは逆に、十分にジャッキアップされたベースフレーム10の左側または右側から車輪ユニット20を差し込み、ある程度位置決めした上で位置決め機構40の押し部材42を受け部材41に完全に嵌合させる。そして、ベースフレーム10をジャッキダウンさせれば、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20が正確に位置決めされた状態でベースフレーム10の下面に車輪ユニット20のユニットフレーム22が当接する。その後、ボルトによってベースフレーム10と車輪ユニット20とを堅固に固定すればよい。
以上、本発明に係る移動式建屋用トレーラ100の一例を説明したが、本発明に係る移動式建屋用トレーラ100は、上述の例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜の変更が可能である。
例えば、図8に示すように、車輪ユニット20のユニットフレーム22の前端部分に牽引アーム51を設けてもよい。また、車輪ユニット20のユニットフレーム22の後端部分に後部フレーム52を設け、この後部フレーム52にテールランプ等の走行設備を設けてもよい。このように車輪ユニット20に牽引アーム51や後部フレーム52を設けると、ジャッキアップしたベースフレーム10のジャッキ12が邪魔となって左右方向から車輪ユニット20を着脱できなくなる場合があるが、この場合には、ベースフレーム10の前後方向から車輪ユニット20を着脱できるように設定すればよい。
また、車輪ユニット20に牽引アーム51や後部フレーム52を設ける場合には、車輪ユニット20のユニットフレーム22に収納可能(図8の矢印A,B参照)とすると、牽引アーム51や後部フレーム52を車輪ユニット20内にコンパクトに収めることができ、ジャッキ12に干渉せずにベースフレーム10の左右から着脱することのできる車輪ユニット20を実現することができる。
図9〜図10に、本発明に係る移動式建屋用トレーラ100の別例を示す。
この移動式建屋用トレーラ100は、建屋11を構築する基台であるベースユニット10をジャッキアップして、ジャッキアップされたベースユニット10から車輪ユニット20を、前述したような左右方向(車両の幅方向)にスライドさせるものとは異なり、前後方向(車両の長さ方向)にスライドさせるものである。
車輪ユニット20は、牽引車50によって牽引するための牽引アーム51を備え、さらに、テールランプ、ブレーキランプ、ウインカー等の公道を走行するための走行設備(図示省略)を備えており、そのままで牽引車によって公道を牽引できるトレーラとして構成されている。
一方、ベースフレーム10は、断面形状の少なくとも一部としてL字状を呈する部分を含む鋼材を用いて構成されている。具体的に、図11に示すように、枠状のベースフレーム10の前後方向の構成材としてH形鋼が用いられており、このH形鋼のウエブを、垂直方向に立設された垂直部10bとし、H形鋼の下側のフランジを、垂直部10bの下端に水平方向に突設された水平部10aとしている。そして、車輪ユニット20には、スライド機構30としてローラを用いた機構が設けられており、ベースフレーム10を構成する鋼材のL字状部10cをレールとして、車輪ユニット20をベースユニット10に対してスライド機構30を介して前後方向にスライドさせることで、建屋11を移動させるに際して車輪ユニット20にベースフレーム10を搭載したり、移動させた建屋11を設置するに際してベースユニット10から車輪ユニット20を抜取ることができる。
なお、本例では、車輪ユニット20のユニットフレーム22を、ベースフレーム10よりも一回り大型としてあり、移動式建屋用トレーラ100の牽引走行中に、建屋11及びベースフレーム10が道路脇のガードレール等に衝突しないように保護されている。また、ユニットフレーム22は、左右の両側に、車輪21の外側を保護する車輪ガード部24を有するものとしてあり、車輪21も、道路脇のガードレール等に衝突しないように保護されている。
次に、スライド機構30の詳細を説明する。
図9及び図10に示すように、車輪ユニット20は、鋼材等を用いて枠状に形成されたユニットフレーム22と、ユニットフレーム22に回転自在に支承された車輪21とを備えており、ユニットフレーム22には、ステー33と、このステー33に垂直方向に回動自在に支持された吊下げローラ34と、ステー33に水平方向に回動自在に支持された案内ローラ35とを有してなるスライド機構30が設けられている。また、スライド機構30は、図10に示すように、ベースフレーム10の幅に応じた間隔で車輪ユニット20の左右に配置されたもの一対として、車輪ユニット20の後端部分に配置されたスライド機構30(a)、中央よりも後寄りの部分に配置されたスライド機構30(b)、中央よりも前寄りの部分に配置されたスライド機構30(c)として、合計三対が配置されている。
次に、本例の移動式建屋用トレーラ100において、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20を着脱する過程を説明する。
建屋11を移動させるべくベースユニット10に車輪ユニット20を取付ける場合には、まず、車輪ユニット20の幅よりも広い間隔で配置したジャッキ12(図10参照)によってベースフレーム10をジャッキアップする。そして、ベースフレーム10の前方に配置した車輪ユニット20を後退させて(図10の矢印C)、車輪ユニット20の最も後側のスライダ機構30(a)の案内ローラ35及び吊下げローラ34をベースユニット10のレール(鋼材のL字状部10c)に臨ませて、さらに車輪ユニット20を後退させる。すると、図11に示すように、車輪ユニット20の最も後側のスライダ機構30の案内ローラ35がベースフレーム10の垂直部10bに当接して、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の幅方向の位置決めがなされると共に、ベースフレーム10の水平部10aに載せられた吊下げローラ34によって、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20の後端部分が吊下げられる。
この状態から、さらに車輪ユニット20を後退させると、次のスライダ機構30(b)の案内ローラ35によって、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の幅方向のさらに正確な位置決めなされると共に、吊下げローラ34によって、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20がさらに吊下げられる。そして、またさらに車輪ユニット20を後退させると、ベースフレーム10に対する車輪ユニット20の幅方向の位置がすでに正確になされているので、次のスライダ機構30(c)の案内ローラ35によって僅かに修正されるだけで、ベースフレーム10に対して車輪ユニット20がスムーズにスライド移動されて、三対のスライド機構30(a)(b)(c)の吊下げローラ34によって、ベースフレーム10に車輪ユニット20が完全に吊下げられる。
このようにベースフレーム10に車輪ユニット20が完全に吊下げられた状態とした上で、ベースユニット10に対して車輪ユニット20を所望の位置に移動させてベースフレーム10をジャッキダウンすれば、車輪ユニット20にベースユニット10が搭載された状態となる。なお、車輪ユニット20とベースユニット10とを、走行に耐え得るように堅固に固定するには、相互をボルト止めしてもよく、或いは、ベースユニット20の四隅をターンバックルによって車輪ユニット20に引っ張る等、適宜の固定手段を講じればよい。
一方、車輪ユニット20を取付けて移動させた建屋11を設置すべくベースユニット10から車輪ユニット20を取外す場合には、車輪ユニット20を取付ける際と同様に、車輪ユニット20の幅よりも広い間隔で配置したジャッキ12によってベースユニット10をジャッキアップした上で、今度は、車輪ユニット20を取付ける際と逆の作業を行えばよい、すなわち、ジャッキアップされたベースユニット10に吊下げられた状態の車輪ユニット20を前進させて(図10の矢印B)、ベースユニット10の前方に引き出せばよい。
この時、車輪ユニット20は、ジャッキアップされたベースユニット20に吊下げられた状態となっているため、建屋11の設置面が、車輪ユニット20を移動させ難い凹凸の激しい地面であったり、車輪ユニット20の前方に大きな溝があるような状態であったとしても、車輪ユニット20をベースフレーム10の前方に移動させるのに支障を来たすことがなく、ベースフレーム10から車輪ユニット20を良好に取外すことができる。
ところで、前述の例では、図11に示すように、ベースユニット10のH形鋼において、外側に突出する水平部10aと垂直部10bの外側の面とをレールとして、スライダ機構30の吊下げローラ34及び案内ローラ35をレールの外側に配置した例を示したが、これに限らず。図12に示すように、内側に突出する水平部10aと垂直部10bの内側の面とをレールとして、スライダ機構30の吊下げローラ34及び案内ローラ35をレールの内側に配置するようにしてもよい。
ここで、スライダ機構30の吊下げローラ34及び案内ローラ35をレールの外側に配置する態様では、レールの外側に吊下げローラ34及び案内ローラ35が露呈する。よって、このような態様によれば、ジャッキアップされたベースユニット10に車輪ユニット20を取付けるべく、ベースフレーム10のレールに吊下げローラ34及び案内ローラ35を臨ませる際に、吊下げローラ34及び案内ローラ35を目視によって確認することができることから作業がし易いといった利点が得られる。
一方、スライダ機構30の吊下げローラ34及び案内ローラ35をレールの内側に配置する態様では、レールによって吊下げローラ34及び案内ローラ35が隠蔽される。よって、このような態様によれば、牽引走行中に、吊下げローラ34及び案内ローラ35をベースフレーム10によって保護することができるといった利点が得られる。
10 ベースフレーム
10a 水平部
10b 垂直部
10c L字状部
11 建屋
20 車輪ユニット
21 車輪
22 ユニットフレーム
23 シャフト
24 車輪ガード部
30 スライド機構
31 レール
32 ローラ
33 ステー
34 吊下げローラ
35 案内ローラ
40 位置決め機構
41 受け部材
41a 受け面
42 押し部材
42a 押し面
43 レバー
50 牽引車
51 牽引アーム
52 後部フレーム
100 移動式建屋用トレーラ

Claims (4)

  1. 建屋の基台となるベースフレームと、
    車輪を有する車輪ユニットと、
    ジャッキアップされた前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットを水平方向にスライドさせて着脱可能とするスライド機構と
    を備えることを特徴とする移動式建屋用トレーラ。
  2. 前記ベースフレームは、垂直方向に立設された垂直部及び該垂直部の下端に水平方向に突設された水平部からなるL字状部、を有する鋼材を用いて形成されたものであり、
    前記スライド機構は、
    前記車輪ユニットに設けられ、前記ベースフレームの水平部上を転動して、前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットを吊下げ状態でスライドさせる吊下げローラと、
    前記車輪ユニットに設けられ、前記ベースフレームの垂直部の側面に当接して、前記ベースフレームに対して前記車輪ユニットをスライド方向に案内する案内ローラと
    を有するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動式建屋用トレーラ。
  3. 前記ベースフレームと前記車輪ユニットとは、夫々互いにボルトによって固定されるものであり、
    前記ベースフレームと前記車輪ユニットとの互いの位置を、ボルトによって固定する位置に位置決めする位置決め機構を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動式建屋用トレーラ。
  4. 前記位置決め機構は、
    V字状に凹設された受け面を有し、前記ベースフレームまたは前記車輪ユニットの一方に設けられた受け部材と、
    V字状に凸設された押し面を有し、前記ベースフレームまたは前記車輪ユニットの他方に設けられ、レバー操作によって進退駆動され、前進することで前記受け部材の前記受け面に前記押し面を嵌合させる押し部材と
    を備えてなるものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動式建屋用トレーラ。
JP2011134873A 2010-09-06 2011-06-17 移動式建屋用トレーラ Withdrawn JP2012076732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011134873A JP2012076732A (ja) 2010-09-06 2011-06-17 移動式建屋用トレーラ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198645 2010-09-06
JP2010198645 2010-09-06
JP2011134873A JP2012076732A (ja) 2010-09-06 2011-06-17 移動式建屋用トレーラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012076732A true JP2012076732A (ja) 2012-04-19

Family

ID=46237447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011134873A Withdrawn JP2012076732A (ja) 2010-09-06 2011-06-17 移動式建屋用トレーラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012076732A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5800271B1 (ja) * 2015-02-26 2015-10-28 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
KR20180108874A (ko) 2016-05-23 2018-10-04 가부시키가이샤 캄바란도 쟈판 트레일러 하우스
JP2020059321A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 株式会社パークホームズ トレーラーハウス

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5800271B1 (ja) * 2015-02-26 2015-10-28 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
JP2016155517A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
KR20180108874A (ko) 2016-05-23 2018-10-04 가부시키가이샤 캄바란도 쟈판 트레일러 하우스
US10752152B2 (en) 2016-05-23 2020-08-25 Cumberland Japan Co., Ltd Trailer house
JP2020059321A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 株式会社パークホームズ トレーラーハウス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004232426A (ja) 床版架設装置
US10112661B2 (en) Track hitching structure for wheeled crane and wheeled crane
JP2012076732A (ja) 移動式建屋用トレーラ
JP2005232773A (ja) 橋梁・高架道路等の補修用の移動式吊足場
CN212251443U (zh) 旧厂房除尘管道改造安装专用管道移动吊装装置
CN110080117B (zh) 移动式简易混凝土护栏模板车及其制作方法
JP2019014599A (ja) フォークリフト用運搬据付治具及びそれを用いた部材運搬据付方法
JPH0771001A (ja) 転轍器交換作業車
JP2010105808A (ja) 天井クレーンの据付け方法及び据付けシステム
JPH0745800B2 (ja) トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置
KR20170038369A (ko) 이동대차를 이용한 거더견인 시공방법.
KR101418971B1 (ko) 차량 일반도 레일 겸용 운행장치
CN215857257U (zh) 一种张拉千斤顶的行走系统
JP2010241304A (ja) 車両の台車取り外し設備および方法
JP5356101B2 (ja) クレーン台車設備および橋梁施工方法
JP2008248531A (ja) 支保工の解体・撤去方法および上部支保工
CN209100061U (zh) 一种隧道防水布铺设装置
JP3254610B2 (ja) 配管施工方法及び該方法に使用される配管施工装置
CN105383365A (zh) 一种渣土车平推密封蓬盖
JP2006142894A (ja) レール運搬等多目的車輌の脱線復旧装置
JP5399111B2 (ja) 重量物の敷設方法およびその装置
CN220180891U (zh) 一种用于箱涵模板拼装的移动装置
KR200256168Y1 (ko) 선로주행이 가능한 굴삭기
CN216034357U (zh) 一种方便安装的扶梯装配移动支撑系统
CN219315383U (zh) 一种煤矿工作面设备安装滑道装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902