JP2012076596A - 電車用ドア制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電車用ドアの開閉動作指令と動作パラメータとが与えられ、速度指令及び推力指令を生成するドア制御部13と、前記各指令からドア駆動機構15に与える推力を発生するドア駆動源14とを備え、かつ、個々のドアごとに、速度指令及び/または推力指令が異なる複数の動作パラメータを記憶させたパラメータ記憶部17,18と、複数の動作パラメータのうちの何れかをパラメータ選択指令に従って選択するパラメータ選択部16と、電車の運行時刻,進行方向、車内のドアの位置、停車駅のプラットホームの状況等を含む運行情報のうち何れか一つ以上を条件として動作パラメータを決定し、この決定に従ってパラメータ選択指令を演算するパラメータ選択指令演算部19と、を備える。
【選択図】図1
Description
図5において、主制御部1から通信制御部2に通信データCOMDが送られ、通信制御部2は通信データCOMDを解析して開閉動作指令Cを抽出する。開閉動作指令Cはドア制御部3に送られ、パラメータ記憶部6からの動作パラメータPARMに基づいて開閉動作時速度指令Vc及び開閉動作時推力指令Tcを生成する。
これらの速度指令Vc及び推力指令Tcは電力変換装置及び電動機からなるドア駆動源4に送られ、電動機が発生する推力Fがドア駆動機構5に伝えられて電車用ドア(図示せず)を開閉させている。
例えば、ラッシュアワーのように乗降客が多い時間帯には、運行の遅延を防止するためにドアを短時間かつ大きな推力で開閉することが望ましいが、ドアに乗客の身体や衣服、荷物等を挟み込んだ場合のダメージが大きくなり、これらのトレードオフの関係を単一の動作パラメータPARMによって満足させることは難しい。
例えば、図6(a)において、プラットホームドアAが階段付近に設置されているとすると、このプラットホームドアAに対しては、朝夕のラッシュアワーを含む時間では開閉速度が速いパターン3を適用し、また、図6(c)において、車両の優先席付近に対応する位置のプラットホームドアCに対しては、上記パターン3よりも開閉速度が遅いパターン1またはパターン2を適用して開閉制御している。
しかしながら、この従来技術はプラットホームドアの開閉を制御するものであり、電車と共に移動する電車用ドアの開閉制御にそのまま適用することはできない。
個々のドアごとに、速度指令及び/または推力指令が異なる複数の動作パラメータを記憶させたパラメータ記憶手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶された複数の動作パラメータのうちの何れかをパラメータ選択指令に従って選択するパラメータ選択手段と、
電車の運行時刻,平日/休日の区別,進行方向,停車駅のプラットホームの状況,車内のドアの位置を含む運行情報のうち、いずれか一つ以上を条件として前記動作パラメータを決定し、この決定に従って前記パラメータ選択指令を演算するパラメータ選択指令演算手段と、
運用時に前記運行情報を外部から前記パラメータ選択指令演算手段に与える手段と、を備えたものである。
これにより、乗降客の混雑度合いに応じて電車用ドアを個別に開閉制御することができ、安全性を確保しつつ電車の円滑な運行が可能である。
図1において、主制御部11から有線または無線通信手段を介して通信制御部12に通信データCOMDが送られ、通信制御部12は、この通信データCOMDを解析して開閉動作指令C、第1パラメータ選択指令Csel及び通信データ情報COMIを作成する。
開閉動作指令Cはドア制御部13に送られ、パラメータ選択部16からの動作パラメータPARMに基づいて開閉動作時速度指令Vc及び開閉動作時推力指令Tcを生成する。
これらの速度指令Vc及び推力指令Tcは、電力変換装置及び電動機からなるドア駆動源14に送られ、電動機が発生する推力Fがドア駆動機構15に伝えられて電車用ドアを開閉させる。
第1の方法として、主制御部11からの通信データCOMDに含まれる第1パラメータ選択指令Cselによって動作パラメータPARMの選択を委ねる場合、パラメータ選択部16が、第1パラメータ選択指令Cselに従ってパラメータ記憶部17内の動作パラメータPARMAまたはパラメータ記憶部18内の動作パラメータPARMBを選択し、これを動作パラメータPARMとして設定する。
この方法は、例えばすべてのドアに対する動作パラメータを、一律にPARMAまたはPARMBに設定するような場合に有効である。また、パラメータ記憶部17,18に記憶させる動作パラメータを変更するだけで、制御装置の主要部の構成を変更せずにドアの開閉速度や推力を変更することができる。
すなわち、通信データ情報COMIに含まれる情報と、部位選択キー20により選択されたドアの部位情報(位置情報)DNoと、パラメータ選択指令演算部19にプログラムされたルールとに基づき、パラメータ選択指令演算部19が第2パラメータ選択指令Pselを演算してパラメータ選択部16に与える。そして、パラメータ選択部16は、第2パラメータ選択指令Pselに従ってパラメータ記憶部17内の動作パラメータPARMAまたはパラメータ記憶部18内の動作パラメータPARMBを選択し、これを動作パラメータPARMとして設定する。
なお、上記構成において、主制御部11、通信制御部12、ドア制御部13、パラメータ選択部16、パラメータ記憶部17,18、パラメータ選択指令演算部19、部位選択キー20は、演算機能及び通信機能を備えたコンピュータシステムにより実現可能である。
・時刻情報:年月日時分秒、平日/休日の区別
・駅情報:現在の停車駅、プラットホームの階段または通路連絡口等の状況を示す情報
・進行方向情報:電車の上り/下りの区別
・号車情報:制御対象となる号車の情報
一般に、優先席付近のドアは、高齢者や要介護者等の利用が多いため、その他のドアに比べて開閉速度を遅く、推力を小さくして乗降客に対する安全性や安心感を高めることが望ましい。例えば、図2のドア44R,44Lが優先席付近のドアである場合には、これらのドア44R,44Lを、開閉速度が遅く推力が小さくなるような動作パラメータPARMBにより制御し、他のドア41R〜43R,41L〜43Lを、開閉速度が速く推力が大きくなるような動作パラメータPARMAにより制御すればよい。
パラメータ選択部16は、この第2パラメータ選択指令Pselに従って個々のドアに対する動作パラメータPARMAまたはPARMBを選択し、動作パラメータPARMとしてドア制御部13に出力する。
なお、ドア制御部13以降の動作は前述したとおりである。
一般に、平日には朝方の上り電車と夕方の下り電車が混雑し、また、平日,休日を問わず、最終電車の直前は混雑することが経験的に知られている。
これらの点を考慮して、混雑が予想される時間帯用に、ドアの開閉速度が速く、推力が大きくなるような動作パラメータPARMBと、それ以外の時間帯用に、ドアの開閉速度が遅く、推力が小さくなるような動作パラメータPARMAとを用意し、これらの動作パラメータPARMA,PARMBを使い分けることが望ましい。
プラットホーム501,502に車両30が停車する場合、階段51〜55に近いドア40は混雑が予想されるため、前述した運行時刻による動作パラメータの設定と併せて、ドア40の位置に応じて動作パラメータを選択することが有効である。つまり、階段連絡口付近のドア用には、開閉速度が速く、推力が大きくなるような動作パラメータPARMBを、それ以外のドアには、開閉速度が遅く、推力が小さくなるような動作パラメータPARMAを適用することが望ましい。
12:通信制御部
13:ドア制御部
14:ドア駆動源
15:ドア駆動機構
16:パラメータ選択部
17,18:パラメータ記憶部
19:パラメータ選択指令演算部
20:部位選択キー
30:車両
40,41R〜44R,41L〜44L:ドア
51〜55:階段
501,502:プラットホーム
Claims (2)
- 電車用ドアの開閉動作指令と動作パラメータとが与えられ、前記動作パラメータに従って速度指令及び推力指令を生成するドア制御手段と、前記速度指令及び推力指令に基づいてドア駆動機構に与える推力を発生するドア駆動源と、を備えた電車用ドア制御装置において、
個々のドアごとに、速度指令及び/または推力指令が異なる複数の動作パラメータを記憶させたパラメータ記憶手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶された複数の動作パラメータのうちの何れかをパラメータ選択指令に従って選択するパラメータ選択手段と、
電車の運行時刻,平日/休日の区別,進行方向,停車駅のプラットホームの状況,車内のドアの位置を含む運行情報のうち、いずれか一つ以上を条件として前記動作パラメータを決定し、この決定に従って前記パラメータ選択指令を演算するパラメータ選択指令演算手段と、
運用時に前記運行情報を外部から前記パラメータ選択指令演算手段に与える手段と、
を備えたことを特徴とする電車用ドア制御装置。 - 請求項1に記載した電車用ドア制御装置において、
前記パラメータ選択指令演算手段は、上位制御手段から伝送される指令に応じて前記パラメータ選択指令を生成することを特徴とする電車用ドア制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010223703A JP2012076596A (ja) | 2010-10-01 | 2010-10-01 | 電車用ドア制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010223703A JP2012076596A (ja) | 2010-10-01 | 2010-10-01 | 電車用ドア制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2010-10-01 JP JP2010223703A patent/JP2012076596A/ja active Pending
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