JP2012076525A - セミクローラ型走行車両 - Google Patents

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研一 梶原
Noboru Yamashita
暢 山下
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裕二 竹本
Yoshitaka Tani
良孝 谷
慎 ▲高▼木
Shin Takagi
Mitsuo Toyokawa
光夫 豊川
Akihiro Shimizu
章弘 清水
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Abstract

【課題】操縦者に負担を掛けないで圃場内を容易に旋回できるセミクローラ型の走行車両を提供すること。
【解決手段】2駆・4駆の切替が自在なギア変速装置43と2駆方式と4駆方式の駆動方式の切替機能を含めた走行モード切替ダイヤル87又は89を設けており、該ダイヤル87,又は89により4駆方式で前輪14が増速駆動されるモードが選択されると、さらに車両が旋回操作されるとギア変速装置43が旋回内側の前輪14とクローラ式走行装置7をポンピングブレーキ機能により駆動させる制御装置100を備えているので、旋回時に圃場が荒れることなく、走行性が従来より向上したセミクローラ型走行車両が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、セミクローラ型走行車両に関する。
特開2001−247060号公報などにはセミクローラ型の走行車両であるトラクタが開示されている。セミクローラ型の走行車両は、車両本体のストッパーフレームに硬軟可変型サスペンションを設けることで、セミクローラ型走行装置の接地性と湿田走行性を高めて、旋回時や高速走行中においてもクローラを抵抗なく駆動でき、また走行圃場面を荒らしたりクローラを早期に摩耗させない走行性能の優れた車両である。
特開2001−247060号公報
上記特許文献1記載のセミクローラ型の走行車両で圃場内を旋回する場合には、土を抱き寄せたり、圃場が深くなることを避けたいので、一点旋回はあまり行われない。通常、一定のブレーキ力でポンピングブレーキングを行うか、畦まで突っ込んでからの方向転換を行う運転方法が主流である。ただし、ポンピングは足への負担が大きいことが問題点である。
本発明の課題は、操縦者に負担を掛けないで圃場内を容易に旋回できるセミクローラ型の走行車両を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、車体に左右一対の前輪(14)とクローラ用駆動スプロケット(2)を頂点にする略三角形状の左右一対のクローラ式走行装置(7)と左右一対のクローラ式走行装置(7)のみで駆動する2駆方式と左右一対の前輪(14)と左右一対のクローラ式走行装置(7)が駆動する4駆方式の切替が自在なギア変速装置(43)を設けると共に、車体上に操縦室(8)と、該操縦室(8)に2駆方式と4駆方式の駆動方式の切替機能を含めた走行方式切替ダイヤル(87,89)を設けたセミクローラ型走行車両において、走行方式切替ダイヤル(87,89)によりポンピングブレーキ機能を選択可能に構成し、該ポンピングブレーキ機能を選択すると、クローラ式走行装置(7)をポンピングブレーキ機能により駆動させる制御装置(100)を備えていることを特徴とするセミクローラ型作業車両である。
請求項2記載の発明は、走行方式切替ダイヤル(87)に隣接した位置にポンピングサイクルを複数段切替可能なポンピングサイクル切替ダイヤル(88)が設けられ、走行方式切替ダイヤル(87,89)でポンピングブレーキ機能が選択され、さらに車両が旋回操作されると、ポンピングサイクル切替ダイヤル(88)による適宜のポンピングサイクルでクローラ式走行装置(7)のブレーキを作動させる制御装置(100)を備えていることを特徴とする請求項1記載のセミクローラ型作業車両である。
なお、本明細書では車両の前進方向に向かって左右の方向をそれぞれ左、右という。
請求項1記載の発明によれば、走行方式切替ダイヤル(87,89)によりポンピングブレーキ機能を選択可能に構成し、該ポンピングブレーキ機能を選択すると、制御装置(100)によりクローラ式走行装置(7)をポンピングブレーキ機能により駆動するので、旋回時に圃場が荒れることなく、走行性が従来より向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、ポンピングサイクル切替ダイヤル(88)による適宜のポンピングサイクルが選択できるので、さらに旋回時に圃場が荒れることなく、走行性が従来より向上する。
本発明の実施例のトラクタの左側面図である。 図1のトラクタの動力線図である。 図1のトラクタの作動制御のフローチャートである。 図1のトラクタの走行モード切替ダイヤルとポンピングサイクル切替ダイヤルの平面図である。 図1のトラクタの走行モード切替ダイヤルの平面図である。 図1の変形例のトラクタの側面図である。 図1の変形例のトラクタ側面図である。 図1の変形例のトラクタの燃料タンク置き台の側面図(図8(a))とトラクタの前半部の側面図(図8(b))と従来のトラクタの前半部の側面図(図8(c),図8(d))である。 図1の変形例のトラクタの燃料タンク置き台の作動図(図9(a)、図9(b))である。 図1の変形例のトラクタの側面図(図10(a))と燃料タンクの斜視図(図10(b))である。 図1の変形例のトラクタの燃料タンク設置部の斜視図である。 図1の変形例のトラクタの燃料タンク設置部の斜視図である。 図1のトラクタのエンジン部分の機体正面図(図13(a)と機体側面図(図13(b)である) 図1のトラクタのエンジン部分の機体側面図(図14(a))と機体正面図14(b)である。
本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
本発明の実施の形態について、以下作業車両の一例であるセミクローラ型の農業用トラクタ(以下、トラクタという)について説明する。図1には本発明の一実施の形態のトラクタの側面図を示す。
トラクタ10は車体の前部のボンネット11内部にエンジン12を載置し、このエンジン12からクラッチハウジング(図示せず)、ミッションケース13等を一体的に連結して車体の主枠としている。そして、ボンネット11の左右両側には、ホイール式の一対の前輪14をセンターピボット15を中心にしてローリング自在に設け、前記ボンネット11後部のキャビン8にはステアリングポスト16を設け、この上部にステアリングハンドル17を突出して設け、ステアリングハンドル17の回転操作により前輪14を操向する構成となっている。
トラクタ10のキャビン8内について説明すると、操縦席19の側方に走行用変速レバー20と作業機昇降用のレバー21を設けている。該レバー21の回動基部には、この操作角度を検出するポテンショメータ(図示せず)を設け、このレバー操作角度と後述するリフトアーム31の設定角度が一致するように作業機Rの高さを変更する構成となっている。
クローラフレーム5は図示しないが、上面視において略「H」型の鉄製フレームであり、左右両側部には、前後方向に設けた転輪支持部5aを有する構成となっている。この転輪支持部5aの前端は、前従動輪3Fの支持部を受けるように筒状の構成となっている。そして、前記転輪支持部5aの前端は、前従動輪3Fの支持部を筒内で前後に摺動させて嵌合させ、前後位置を調整可能にしている。また、前後従動輪3F、3Rの間の転輪支持部5aには、前方から順に第一転輪4a、第二転輪4b、第三転輪4cを設けている。
クローラ用駆動スプロケット2は前記ミッションケース13後部の左右の延設部(図示せず)から外方に向けて突設する一対のクローラ用駆動スプロケット軸1の先端部に設けられ、この外周部にクローラ6の多数の係合穴(図示せず)に噛み合うスプロケット形態の多数の凸部を設け、これらの噛み合いによりクローラ6を駆動する構成となっている。
次に、トラクタ10のミッションケース13の後部について図1により説明する。ミッションケース13の後部には、作業機昇降用アクチュエータとなる昇降用油圧シリンダ35A、アシストシリンダ35Bを設け、これらのシリンダ(35A、35B)のピストンに接続したリフトアーム31を上下回動することにより、リンク機構32を介して作業機Rを昇降する構成となっている。リフトアーム31の回動基部にはリフトアーム角センサ33が設けられ、作業機Rの高さを間接的に検出できる構成となっている。
トラクタ10のコントローラ(図示省略)は、このリフトアーム角センサ33の出力を、一定時間毎に検出し、リフトアーム31の上昇速度dθ/dtを測定する。該上昇速度dθ/dtが一定値以下の場合は、コントローラは重い作業機Rであると判断し、アシストシリンダ35Bを作動させる。
作業機Rを付けていない場合又はアシストシリンダ35Bが不要な軽い作業機Rを付けている場合は、トラクタ10はアシストシリンダ35Bを駆動しない構成としているので、負荷によるリフトアーム31の取付部のねじれを解消すると共に、耐久性を向上させる。
具体的には、アシストシリンダ35Bへのオイル流量を流量制御バルブ(図示省略)によって制御し、作業機Rが軽い場合又は作業機Rが付いてない場合には、昇降用油圧シリンダ35Aのシリンダケース(図示省略)のみにオイルを送り、アシストシリンダ35Bは作動させず、作業機Rが重い場合のみアシストシリンダ35Bを作動させる。
図2は、本発明に係る実施の形態の変速装置を有するトラクタ1の走行伝動系を表した線図であり、図3は、トラクタ1の旋回制御モード設定時のフローチャートである。
エンジン12の動力は主クラッチ38を介して油圧式の2段切替可能な高低速切替装置40に伝達され、さらにリバーサ機構42に伝達される。リバーサ機構42は機体の進行方向を切り替えるものであり、前進クラッチ42Fと後進クラッチ42Rとからなる。前進クラッチ42Fが接続されると機体は前進し、反対に後進クラッチ42Rが接続されると機体は後進する。ステアリングハンドル17を支えるステアリングポスト16の側部に設けられるリバースレバー(図示せず)を前後方向に適宜操作することによってリバーサ機構42が切り替えられて機体を前進又は後進させることができるようになっている。変速装置43はシンクロメッシュギヤ式で4段変速可能な主変速装置43aとコンスタントメッシュギヤ式で3段変速可能な副変速装置43bとからなる。
主変速装置43aは油圧式のアクチェータ(図示せず)により変速がなされる従来周知の構造であり、副変速装置43bは走行用変速(副変速)レバー20を、例えば前後方向および左右方向にh型レバーガイドに沿って操作することによって3段に切り替えられる。
更に詳述すると、副変速レバー20を操作して前側のシフター45を後方へ移動させるとL速(低速)、前側に移動させるとH速(高速)が得られ、後側のシフター46を後方へ移動させるとLL速(超低速)が得られ、その減速された回転がドライブピニオン軸47に伝達されるように構成している。
また、副変速レバー20の把手部には増減速用の2つのボタンスイッチ(図示せず)が設けられ、増速用のスイッチを押すと油圧アクチュエータ(図示せず)が作動して主変速装置43aが1段ずつ増速され、反対に減速スイッチを押すと1段ずつ減速されるように構成している。
主変速装置43aを切り替えるときにはコントローラ100からの指令によりリバーサ機構42が一度中立に戻され、変速完了後にリバーサ機構42が再び接続される。
変速装置43からの出力は、副変速出力軸となるドライブピニオン軸47を介してリヤミッションケース(図示せず)内に伝達される。このリヤミッションケースには、左右側壁間に支持軸50を設け、この支持軸50の中央よりやや偏倚した位置に前記ピニオン軸47に固着したベベルギア53と噛み合うベベルギヤ54を固着して設け、該ベベルギヤ54と左右略対向位置にブレーキ装置51を設けてある。
そして、図示しないブレーキペダルとブレーキ装置51とをリンク機構(図示せず)により接続し、ブレーキペダルの踏み込み操作によりブレーキ装置51のディスクを圧着することによって、支持軸50の回転即ち左右クローラ式走行装置7,7の回転を制動するように構成されている。また、前記支持軸50の左右両端部には減速ギヤ組71を設け、この減速ギヤ組71を介して前記ベベルギヤ54の回転をリヤアクスルケース内の入力軸72に伝達する。
前記リヤアクスルケースの内部にはクローラ逆転機構73を配置してあり、このクローラ逆転機構73は、前記入力軸72と、この入力軸72の一端部側に入力軸72と同軸に枢着された出力軸74と、入力軸72と出力軸74の間に介装された遊星ギヤ機構75と、この遊星ギヤ機構75のキャリア76に設けられた正逆転クラッチ部79(湿式多板型の正転用クラッチ77(車体外側)及び逆転用クラッチ78(車体内側))とから構成されている。
コントローラ100の通電指令により前記逆転用クラッチ78の内部ピストンを車体側に押圧することで、遊星ギヤ機構75のキャリア76の回転を停止させ、入力軸72の回転を出力軸74へ次第に減速して出力させ、その後出力軸74は停止し、さらに逆転する構成になっている。
より詳しく説明すると、通常は正転用クラッチ77が、その内部スプリングにより常時キャリア76と接続した構成になっており、この場合は入力軸72の回転は正転用クラッチ77を介して前記遊星ギア機構75のキャリア76に伝達されると共に、前記クラッチ部79を貫通して入力軸72と一体回転する遊星ギア機構75の入力側サンギヤS1に伝達される。
これにより遊星ギヤ機構75には入力側サンギアS1とキャリア76の間に回転差が生じないため、前記正逆転クラッチ部79と遊星ギヤ機構75は一体で回転する。すなわち、入力軸72の回転はそのまま出力軸74に伝達される。
また、逆転用クラッチ78の内部ピストンを車体内側へ作動させると、前記正転用クラッチ77内のスプリングの付勢力に抗して正転用クラッチ77が半クラッチ状態となる。
これにより遊星ギヤ機構75のキャリア76の回転速度と入力側サンギアS1の回転速度に差が生じるため(この回転速度の差はカウンタギヤCの回転で補償する)、入力軸72の回転は次第に減速されて、キャリア76の回転が伝達される出力側サンギヤS2を介して出力軸74へ伝達される。
さらに逆転用クラッチ78の内部ピストンを車体内側に移動させると、正転用クラッチ77は完全に非作動状態となる。これにより、遊星ギヤ機構部75のキャリヤ76の回転と入力側サンギヤS1の回転は、カウンターギヤCの回転により相殺され、出力軸74は無回転となる。
また、更に逆転用クラッチ78の内部ピストンを車体内側に移動させると、逆転用クラッチ78が半クラッチ状態の接続を経て、完全な接続状態となる。逆転用クラッチ78の駆動ディスクはリヤアクスルケースと一体に係合しているので、逆転用クラッチ78が半クラッチ状態から接続状態となるにつれて、遊星ギヤ機構75のキャリヤ76の回転が徐々に停止し、入力側サンギヤS1の回転はカウンターギヤCを介して出力軸74へ逆回転で次第に増速して伝達される。
前記出力軸74からの駆動力は減速用遊星歯車機構80を介してクローラ駆動用のスプロケット軸1に伝達される。
また、ドライブピニオン軸47の直前で分岐された動力は前輪駆動系の中に組み込まれた前輪増速装置55に伝えられ、この前輪増速装置55により旋回時には前輪14を高速で回転させることができる。
前輪増速装置55は増速クラッチ56と等速クラッチ57を備え、通常両クラッチは非接続状態であり、トラクタは2WD走行となる。また、4WD走行時には等速クラッチ57が繋がって前輪14とクローラ式走行装置7の周速が略等しい4WD走行状態となり、圃場内において、ステアリングハンドル17を所定角度以上回動操作したときだけ増速クラッチ56が繋がって、前輪14がクローラ式走行装置7よりも速く回転する構成となっている。
前輪増速装置55の出力は出力軸59から前輪駆動軸60に伝達されるが、出力軸59と前輪駆動軸60の間には、タイヤ−クローラ切替装置61が設けられている。タイヤ−クローラ切替装置61は二組の常時噛み合いギヤを通じて、前輪14にタイヤを用いる場合(図面の右側)に比べてクローラを使用する場合(図面の左側)には、クローラの周速が速くなってしまうので、これを防ぐためにクローラ使用時は前輪の回転数をタイヤを使用する場合に比べて下げる。この切替は手動で行う。
また、前輪駆動軸60の前部には前輪デフ装置62が設けられ、前輪デフ装置62の左右に設けた前輪最終減速ギヤ機構63,63を介して前輪14,14が駆動される。
なお、図2において、PTO作動用にPTOクラッチ64、PTO駆動軸65、高低3段の切り替えが可能なPTO変速装置66、PTO軸67及びPTO正逆切替装置68が設けられている。
PTOクラッチ64には常時エンジン12からの回転動力が伝達されており、PTOクラッチ64を接続すると、PTO駆動軸65が回転され、PTOクラッチ64を切るとPTO駆動軸65は回転を停止する。
上記図2に示すギア伝動機構を備えたセミクローラ型トラクタにおいて、セミクローラ装着時にクローラ式走行装置7が急旋回(旋回内側のクローラ式走行装置7が逆転するターン)が可能な構成とすることで旋回性及びクローラ部分の耐久性を向上させることができる。
図2に示すように前輪切角センサ81を前輪操向部に設け、またタイヤ−クローラ切替装置61の近傍にタイヤ−クローラ切替操作を検出するセンサ82を配置し、さらにリバーサ機構42の切替レバー付近に前後進レバー位置センサ83を設けておく。これらのセンサ81,82,83の出力信号はコントローラ100に送信され、コントローラ100では前輪増速装置55のクラッチの作動、正逆転クラッチ部79のクラッチの作動を制御することでクローラは急旋回モードとなり、前輪増速装置55は前輪増速モードに切り替わる。
このようにクローラ式走行装置7の急旋回機構と前輪14の増速機構を合わせて制御が可能になり、新しい旋回システムを構成でき、圃場を荒らすことなく、小回り旋回ができる。これは、旋回内側のクローラ式走行装置7を逆転させると、前輪14の周速が足りずに圃場を荒らすおそれがあるので、前輪14の駆動力を切断することで、前輪は旋回半径に応じて回転し、車両は小旋回可能となり、さらに枕地が荒れないようにすることができる。
図4と図5に示すように本実施例の作業車両の各種走行モードに対応した走行モード切替ダイヤル87と走行モード切替ダイヤル89がそれぞれ設けられている。ダイヤル式に各種の走行モードを選択できるが、「オートブレーキ」は旋回内側の後輪(セミクローラ)側の車軸に自動的にブレーキを掛けることができ、「オートリフト」は旋回時及び後進時に作業機を自動的に上昇させる機能であり、「前輪増速」は旋回時に一対の前輪14を自動的に増速させる機能であり、「4WD」は前輪14とクローラ式走行装置7にエンジン動力を伝達させる機能であり、「路上走行」とは路上走行時の走行駆動系の機能であり、「ポンピングブレーキ」は旋回時などにおける旋回内側の駆動軸のブレーキ力に強弱を付ける機能であり、これらの機能は制御装置100に設けたソフトウエアにより作動制御される。
また「前輪増速」が選択されると、制御装置100はポンピングブレーキを作動させて旋回内側のクローラ走行装置7には断続的なブレーキが掛かることになる。なお、図4又は図5のオートブレーキを選択すると、旋回時(ハンドルの所定角以上検出)に旋回内側のクローラ式走行装置7にブレーキをかける。このブレーキは連続ブレーキである。
また、図4又は図5のポンピングブレーキを選択すると、旋回内側のクローラ式走行装置7のブレーキ作動は、オンとオフを繰り返す。
こうしてクローラ走行装置7を備えたトラクタであっても、旋回時に圃場を荒らすことなく、走行性が従来より向上する。
また、図4にのみ示したが、走行モード切替ダイヤル87の隣に前記したポンピングブレーキと別に設けたポンピングサイクル切替ダイヤル88を設け、該ポンピングサイクル切替ダイヤル88により任意のサイクルにポンピングブレーキが設定可能となる。ここで、ポンピングサイクルの切替とは、例えば「10−10」なる表示部分は10秒間ブレーキ、10秒間ブレーキ無しを表し、「20−10」なる表示部分は20秒間ブレーキ、10秒間ブレーキ無しを表すようにダイヤルを設定する。
なお、ポンピングサイクル切替ダイヤル88で設定されるポンピングブレーキ機能はコントローラ100に設けたソフトウエアにより作動制御される。
一般に、セミクローラ式走行装置7を装着したトラクタでは旋回時に、セミクローラ6が土を抱き寄せたり、圃場が深くえぐれることから、一点旋回はあまりされていない。通常、旋回内側の車軸(スプロケット軸)に一定のブレーキ力を掛けてポンピングによりブレーキを掛けるが、ポンピングは足への負担が大きいので、本実施例によりポンピングサイクル切替ダイヤル88の設定だけでポンピングブレーキ機能が自動的に発揮される。
従って、例えば、前記「前輪増速」が選択されると、制御装置100はポンピングブレーキを作動させて旋回内側のクローラ走行装置7には断続的なブレーキが掛かる走行モードを実行中にポンピングサイクル切替ダイヤル88が作動されると、希望する切替サイクルでポンピングブレーキ機能が行われる。
こうしてクローラ走行装置7を備えたトラクタであっても、旋回時に圃場を荒らすことなく、走行性が従来より向上する。
図5に示す走行モード切替ダイヤル89は一対のセミクローラ6だけの駆動による「2駆」走行モードと一対の前輪14を増速させる「前輪増速」走行モードが設定できるが、この走行モード切替ダイヤル87の任意の位置に「代かきモード」に対応できる領域を設けることができる。走行モード切替ダイヤル88に設けた「代かきモード」を選択すると、直進時でも旋回時でもクローラ式走行装置7による駆動のみで前輪14を駆動しないので、前輪14や前輪14のフェンダーへの泥付着が抑制可能となる。
図6のトラクタ側面図に示すように、後輪部分にクローラ式走行装置7を備えたトラクタ10のセミクローラ仕様のフェンダ23の前方部を前側に延長してステップ部23aとし、これを乗降用のステップ25と一体の階段状のステップ部とする。この階段状のステップ部はフェンダ23の一部を利用するため、比較的少ない部品点数で得られ、泥はね防止効果が高い。
また、図7のトラクタ側面図に示すように、フェンダ23の前方部に設けたステップ部23aを複数段として、該ステップ部23aを一体的にFRP成型した構成にしても良い。この階段状のステップ部23aは容易に成型でき、しかも泥はね防止効果が高い。
図8(c)、図8(d)に従来のトラクタの前半部側面図を示すように、一般的にトラクタのボンネット11の側面にある燃料給油口11aの近くに燃料タンク(ポリタンク)置き台24が設けられているが、その位置が低いと、給油ポンプでの燃料給油口11aへ燃料タンク26から自動送りができず、逆に高いと、その高い位置まで燃料タンク26を持ち上げるのが困難となっていた。
そこで図8(a)に示すように、燃料タンク置き台24を上下方向にスライド可能な構成とすると、トラクタの燃料給油口11aの近くに容易に燃料タンク26を配置できる。燃料タンク置き台24の下部にはダンパ24aと、該ダンパ24aの上下端部に回動自在に端部を取り付けた2つのロッド24b、24cから構成し、ダンパ24aを利用して小さな力により燃料タンク置き台24を図8(b)に示すように、上方に持ち上げ可能な構成とした。
こうして燃料タンク置き台24の初期位置を下げることによって該置き台24上に燃料タンク26を載せることが容易となり、その後、置き台24を上方向にスライドさせて持ち上げることにより、燃料タンク26からポンプにより容易に燃料をトラクタの燃料給油口11aに供給できる。
また、図9(a)に示すように、図8とは別の燃料タンク置き台27の構成を採用しても良い。図示しないトラクタの燃料給油口に設けられた燃料タンク置き台27に連結した折り畳み可能な延長ステー27aを設け、任意位置に設けられた支点27bを中心に延長ステー27aを実線位置から点線位置に回動すると燃料タンク置き台27が上昇位置に上がるので燃料給油口に容易に燃料を供給できるようになる。
この場合は、燃料タンク置き台27の初期位置を下げることによって、該置き台27上に燃料タンク(図示せず)を載せることが容易になり、延長ステー27aを押し下げることにより、てこの原理によって軽い力で燃料タンク置き台27を上方へ持ち上げることができ、給油ポンプ(図示せず)による自動送りを可能とする。
さらに、図9(b)に示すように、トラクタの燃料給油口近くに設けられた燃料タンク置き台27を油圧シリンダー28の伸縮により上下動自在な構成とし、燃料タンク(図示せず)からの給油をしない通常の場合に油圧シリンダー28にシリンダ作動油を供給する油圧ホース28aがワンタッチで着脱できるようクイックカプラ接続した構成とすることで容易に燃料をトラクタに供給可能となる。
従来、燃料タンクはトラクタのボンネット内に配置していたが、年々厳しくなる排ガス規制対応によりエンジンがDPF(Diesel Particulate Filter)等の追加設備の装着が必要となり、ボンネットの内部に配置できなくなってきた。燃料タンク容量を確保するために操縦席のフロア下面に燃料タンクを配置した場合、十分に容量確保できない場合もある。
そこで、図10(a)のトラクタ側面図に示すように、キャビン8付きトラクタ10のフェンダ部分を無くして、該フラットな燃料タンク支持部材29の上に、図10(b)の斜視図に示す燃料タンク26となるブロー成型品を載置する。該ブロー成型品の上方部は燃料タンク26としてだけでなく、フェンダとしても機能する形状とし、下方部はフロア下側まで延長してフロア下部で左右に連結することで十分な容量を持つ燃料タンク26が得られる。図11には図1の変形例のトラクタのキャビン8の近くのフェンダ部分に設ける燃料タンクの斜視図を示し、図12にも図1の他の変形例のトラクタのキャビン8の近くのフェンダ部分に設ける燃料タンクの斜視図を示す。
本構成により、十分な燃料タンク容量を確保できるばかりでなく、外観的にも商品価値を保てる。
エンジン用のマフラについて、以下のように改良することができる。
従来、マフラ本体をエンジンのマニホールドに固定したインレットフランジ部のみで支持していたため、マフラ本体がエンジンと共振するため経年変化とともに強度不足となり、亀裂が発生していた。そのため、莫大な対策費用がかかり、また品質面での評価を低下させていた。
そこで、図13(a)の機体正面図と図13(b)の機体側面図に示すように、エンジンルーム内にマフラ本体30を配置した縦型マフラ仕様のトラクタにおいて、エンジン12に支持されるマフラ本体30の先端にあるマフラテールパイプ30aにクランプ部30bを設け、該クランプ部30bとマフラ本体30をエンジン12に端部を固定した強度ステー36でそれぞれ支持させて固定した。
こうして、マフラ本体30の中央部を支持し、さらにテールパイプ30aの下端を同時に固定することでエンジン12の共振によるマフラ本体30の破損を防止でき、品質安定とテールパイプ30aの振れ防止に役立つ。
また、図14(a)の機体側面図と図14(b)の機体正面図に示すように、エンジンルーム内にマフラ本体30を配置した横型マフラ仕様のトラクタにおいて、エンジン12に支持されるマフラ本体30の先端にあるマフラテールパイプ30aとマフラ本体30の基部をそれぞれ支持するコの字状のクランプ部37で支持、固定した。
この構成により、マフラ本体30がエンジン12と共振することもなくマフラ本体30の破損を防止できる。
1 クローラ用駆動スプロケット軸 2 クローラ用駆動スプロケット
3F、3R 前後従動輪 4a、4b、4c 転輪
5 クローラフレーム(支持部材) 5a 転輪支持部
6 セミクローラ 7 クローラ式走行装置
8 キャビン 10 トラクタ
11 ボンネット 11a 燃料給油口
12 エンジン 13 ミッションケース
14 前輪 15 センターピボット
16 ステアリングポスト 17 ステアリングハンドル
19 操縦席 20 走行用変速レバー
21 昇降操作レバー 23 フェンダ
23a ステップ部 24,27 燃料タンク置き台
24a ダンパ 24b、24c ロッド
25 ステップ 26 燃料タンク
27a 延長ステー 27b 支点
28 油圧シリンダー 28a 油圧ホース
29 燃料タンク支持部材 30 マフラ本体
30a マフラテールパイプ 30b クランプ部
31 リフトアーム 32 リンク機構
33 リフトアーム角センサ 35A 昇降用油圧シリンダ
35B アシストシリンダ 38 主クラッチ
36 強度ステー 37 クランプ部
40 高低速切替装置 42 リバーサ機構
42F 前進クラッチ 42R 後進クラッチ
43 変速装置 43a 主変速装置
43b 副変速装置 45,46 シフター
47 ドライブピニオン軸 50 支持軸
51 ブレーキ装置 53,54 ベベルギヤ
55 前輪増速装置 56 増速クラッチ
57 等速クラッチ 59 出力軸
60 前輪駆動軸 61 タイヤ−クローラ切替装置
62 前輪デフ装置 63 前輪最終減速ギヤ機構
64 PTOクラッチ 65 PTO駆動軸
66 PTO変速装置 67 PTO軸
68 PTO正逆切替装置 71 減速ギヤ組
72 入力軸 73 クローラ逆転機構
74 出力軸 75 遊星ギヤ機構
76 キャリア 77 正転用クラッチ
78 逆転用クラッチ 79 正逆転クラッチ部
80 減速用遊星歯車機構 81 前輪切角センサ
82 タイヤ−クローラ切替センサ 83 前後進レバー位置センサ
84 アーム 85 スプリング
86 調整ネジ 87,89 走行モード切替ダイヤル
88 ポンピングサイクル切替ダイヤル
100 コントローラ
R 作業機 S1,S2 サンギア

Claims (2)

  1. 車体に左右一対の前輪(14)とクローラ用駆動スプロケット(2)を頂点にする略三角形状の左右一対のクローラ式走行装置(7)と左右一対のクローラ式走行装置(7)のみで駆動する2駆方式と左右一対の前輪(14)と左右一対のクローラ式走行装置(7)が駆動する4駆方式の切替が自在なギア変速装置(43)を設けると共に、車体上に操縦室(8)と、該操縦室(8)に2駆方式と4駆方式の駆動方式の切替機能を含めた走行方式切替ダイヤル(87,89)を設けたセミクローラ型走行車両において、
    走行方式切替ダイヤル(87,89)によりポンピングブレーキ機能を選択可能に構成し、該ポンピングブレーキ機能を選択すると、クローラ式走行装置(7)をポンピングブレーキ機能により駆動させる制御装置(100)を備えていることを特徴とするセミクローラ型走行車両。
  2. 走行方式切替ダイヤル(87,89)に隣接した位置にポンピングサイクルを複数段切替可能なポンピングサイクル切替ダイヤル(88)が設けられ、走行方式切替ダイヤル(87,89)でポンピングブレーキ機能が選択され、さらに車両が旋回操作されると、ポンピングサイクル切替ダイヤル(88)による適宜のポンピングサイクルでクローラ式走行装置(7)のブレーキを作動させる制御装置(100)を備えていることを特徴とする請求項1記載のセミクローラ型走行車両。
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