JP2012076174A - 研磨ベルトの製造方法と研磨ベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】研磨ベルトの製造方法は、ベルト基材1の表面に繊維2を方向性なく積層し、積層された繊維2をベルト基材1に結合して不織布ベルト3とする積層工程と、不織布ベルト3を構成しているベルト基材1の両端部を積層して、積層部4を縫着してループ状に連結する縫着工程と、ベルト基材1と不織布に接着剤7を付着して積層縫着部6を接着すると共に、接着剤7を介して不織布を構成する繊維2の表面に研磨粒8を付着する接着工程とからなる。
【選択図】図10
Description
この研磨ベルトは、継ぎ目のない無端ベルトのベルト基材に、研磨層として不織布を積層している。この研磨ベルトは、ループ状に加工しているベルト基材に、不織布を積層して製造される。
(1)ベルト基材に不織布を積層する工程
この工程は、図1に示すように、シート状のベルト基材91を水平面に配置して、その上に不織布93とする繊維92を方向性なく集合した後、ベルト基材91を貫通するようにニードルパンチして、繊維92をベルト基材91に結合する。
(2)不織布に研磨粒を付着する工程
この工程は、図2に示すように、接着剤97を塗布して研磨粒98を不織布93の繊維表面に付着する。この工程は、研磨粒98を混合している接着剤97を不織布93にスプレーして、繊維92の表面に研磨粒98を付着し、あるいは研磨粒を混合している接着剤にベルト基材の不織布を浸漬して含浸し、圧搾して余分な接着剤を除去して研磨粒を繊維の表面に付着する。
(3)ベルト基材をループ状にする工程
この工程は、図3に示すように、ベルト基材91の両端に接着剤97を塗布して、所定の幅で積層してループ状とし、積層部94を2枚の金属プレート90で挟着して、接着剤97を硬化させる。
また、本発明の他の大切な目的は、使用方向が特定されずユーザーが便利に使用して、継ぎ目の剥離も防止して寿命を長くできる特徴も実現する研磨ベルトの製造方法と研磨ベルトを提供することにある。
この工程は、図6に示すように、ベルト基材1の表面に繊維2を方向性なく積層すると共に、積層された繊維2をベルト基材1に結合して不織布ベルト3とする。
ベルト基材1は、可撓性のある研磨ベルトの芯材となって、充分な引っ張り強度を実現する。ベルト基材1には、表面に方向性なく積層される不織布を強固に結合できるように、合成繊維を粗い網目に編み組みしている可撓性のある網材が最適である。ただ、このベルト基材には、積層する不織布を結合でき、かつ研磨ベルトとして充分な引っ張り強度がある可撓性の他のシート材が使用できる。
この工程は、図7と図8に示すように、不織布ベルト3を構成しているベルト基材1の両端部を積層して、積層部4を縫着してループ状に連結する。この工程は、好ましくはベルト基材1に繊維2を積層している不織布ベルト3の両端部を積層して積層部4を縫着する。すなわち、ベルト基材1と不織布繊維の両方を積層して縫着する。ただ、ベルト基材の両端部で表面の不織布繊維の一部あるいは全体を除去し、不織布繊維の除去されたベルト基材の両端部を積層して、積層部を縫着することもできる。積層部4の長手方向の幅(d)は、たとえば3mm〜10mmとする。この積層幅(d)を広くして、継ぎ目9の連結強度を向上できる。ただ、研磨ベルト全体の可撓性を均一にするには、積層幅(d)を小さくする必要がある。したがって、積層幅(d)は、継ぎ目9の連結強度と可撓性とを考慮して、前述の範囲で最適値に設定される。
この工程は、図10に示すように、接着剤7を介して、ベルト基材1の表面の不織布繊維2を交点で結合し、さらに繊維2の表面に研磨粒8を付着し、さらにまた、縫着された積層縫着部6を接着してより確実に連結する。この工程は、未硬化でペースト状ないし液状の接着剤7に研磨粒8を混合してスプレーし、接着剤7を硬化して、不織布繊維2を交点で結合し、繊維表面に研磨粒8を付着し、さらに、積層縫着部6を接着する。ただ、この工程は、研磨粒を混合しない接着剤をスプレーした後、接着剤が未硬化な状態で研磨粒をスプレーすることもできる。また、接着剤をスプレーすることなく、研磨粒を混合している接着剤に浸漬し、これを圧搾して余分な接着剤を絞りとって、不織布繊維を結合し、繊維表面に研磨粒を付着し、積層縫着部を接着することもできる。さらに、接着剤に浸漬した後、接着剤が未硬化な状態で研磨粒をスプレーして付着することもできる。
[積層工程]
プラスチック繊維を網状に編み組みしているベルト基材1の表面に、5〜100デニール、好ましくは10〜40デニールの繊維2を方向性なく集合し、ニードルパンチして繊維2をベルト基材1に結合して不織布ベルト3とする。
[縫着工程]
不織布ベルト3の両端部を5mm幅で積層する。不織布ベルト3は、ベルト基材1とその表面に積層している繊維2とを積層する。積層部4をジグザグ状に縫着する。縫着する縫い目5は、ジグザグ状の横幅を5mmとして、積層部4の両側縁まで縫い目5で固定する。
[接着工程]
研磨粒8を混合しているウレタン系の接着剤7を、未硬化なペースト状の状態でスプレーして、接着剤8で繊維2を交点で結合し、繊維2の表面に研磨粒8を付着し、さらに積層部4を接着剤7で接着する。
2…繊維
3…不織布ベルト
4…積層部
5…縫い目
6…積層縫着部
7…接着剤
8…研磨粒
9…継ぎ目
10…縫い糸
80…接着テープ
90…金属プレート
91…ベルト基材
92…繊維
93…不織布
94…積層部
97…接着剤
98…研磨粒
99…継ぎ目
Claims (4)
- ベルト基材(1)の表面に繊維(2)を方向性なく積層し、積層された繊維(2)をベルト基材(1)に結合して不織布ベルト(3)とする積層工程と、
不織布ベルト(3)を構成しているベルト基材(1)の両端部を積層して、積層部(4)を縫着してループ状に連結する縫着工程と、
ベルト基材(1)と不織布に接着剤(7)を付着して積層縫着部(6)を接着すると共に、接着剤(7)を介して不織布を構成する繊維(2)の表面に研磨粒(8)を付着する接着工程とからなる研磨ベルトの製造方法。 - 前記縫着工程でループ状に連結された不織布ベルト(3)を所定の幅に裁断し、あるいは、前記接着工程の後、研磨粒(8)の付着された不織布ベルト(3)を所定の幅に裁断する請求項1に記載される研磨ベルトの製造方法。
- 前記縫着工程において、積層されたベルト基材(1)又は不織布ベルト(3)をジグザグ状に縫着する請求項1又は2に記載される研磨ベルトの製造方法。
- 研磨粒を接着してなる繊維(2)が方向性なく立体的に集合されて繊維(2)の交点を接着してなる不織布がベルト基材(1)の表面に積層された不織布ベルト(3)が、その両端を連結してループ状としてなる研磨ベルトであって、
前記不織布ベルト(3)が、その両端部においてベルト基材(1)の両端部を積層して、積層部(4)を縫着して連結しており、この積層縫着部(6)が、不織布の繊維表面に研磨粒(8)を付着してなる接着剤(7)で接着されてなることを特徴とする研磨ベルト。
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JP2010222896A JP5534604B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 研磨ベルトの製造方法と研磨ベルト |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105729321A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-07-06 | 江苏科技大学 | 一种砂带接口结构及其对接工艺 |
JP2021531986A (ja) * | 2018-07-25 | 2021-11-25 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 可撓性継手を有する不織布研磨ベルト |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05192871A (ja) * | 1991-08-06 | 1993-08-03 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | エンドレス被覆研摩用品 |
JP2002521217A (ja) * | 1998-07-20 | 2002-07-16 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | 添え継ぎされた研磨ウェブおよびその添え継ぎ方法 |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010222896A patent/JP5534604B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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US11642758B2 (en) | 2018-07-25 | 2023-05-09 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Nonwoven abrasive belt with flexible joint |
JP7321248B2 (ja) | 2018-07-25 | 2023-08-04 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 可撓性継手を有する不織布研磨ベルト |
Also Published As
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---|---|
JP5534604B2 (ja) | 2014-07-02 |
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