JP2012072730A - ガソリンエンジンの燃焼制御方法および燃焼制御装置 - Google Patents

ガソリンエンジンの燃焼制御方法および燃焼制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高負荷域においてHCCI燃焼を行いつつNOx発生を抑制する。
【解決手段】少なくともガソリンを含有する燃料が、燃料噴射弁10から噴射される。燃焼室の天井面に沿うようにピストンの冠面が形成されると共に、該ピストンの上面中央部に凹部が形成され、しかも幾何学的圧縮比が15以上に設定される。エンジン高負荷域において、少なくとも吸気行程において燃料噴射されて、圧縮上死点または圧縮上死点直前に前記凹部内の燃料が圧縮自己着火されると共に、該圧縮自己着火から遅れて該凹部以外の燃料の着火が行われることにより、トルクを生成する燃焼の熱発生割合の最初のピークが膨張行程のピストン下降時期となり、その後一旦熱発生割合が増加しない期間を経過した後に再び熱発生割合が増加する燃焼形態とされる、
【選択図】 図4

Description

本発明は、HCCI(予混合圧縮着火)燃焼を行うガソリンエンジンの燃焼制御方法および燃焼制御装置に関するものである。
少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンにおいては、特許文献1に記載のように、HCCI燃焼を行うものがある。このHCCI燃焼においては、空燃比が理論空燃比よりも相当にリーンな雰囲気でも着火、燃焼が可能であり、しかも急速燃焼されることから、燃費向上の上で極めて好ましい燃焼形態となる。この特許文献1に記載の技術は、予混合圧縮着火用となる第1燃料噴射を行った後、第2燃料噴射によって成層領域を形成するもので、いずれの燃料噴射も着火(点火)開始前に行われるものとなっている。そして、NOx発生が問題となる高負荷域では、上記第1燃料噴射の噴射量を0にするようになっている。
特開2009−74488号公報
ところで、HCCI燃焼においては、燃料噴射量が多くなる高負荷域では、急速燃焼に起因して、燃焼圧力が極めて高くなり、そのために騒音の発生はもとより、燃焼温度も極めて高くなってNOxの発生が大きな問題となる。このため、高負荷域では、実質的にHCCI燃焼を行わないようにするか、あるいはNOx浄化触媒を別途排気通路に設ける必要がある。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、高負荷域において、HCCI燃焼を行いつつNOx発生を抑制できるようにしたガソリンエンジンの燃焼制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における燃焼制御方法にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
少なくとも部分的にガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンの燃焼制御方法であって、
エンジンは、燃焼室の天井面に沿うようにピストンの冠面が形成されると共に、該ピストンの上面中央部に凹部が形成され、しかも幾何学的圧縮比が15以上に設定されており、
エンジン高負荷域において、少なくとも吸気行程において燃料噴射を行って、圧縮上死点または圧縮上死点直前に前記凹部内の燃料が圧縮自己着火されると共に、該圧縮自己着火から遅れて該凹部以外の燃料の着火が行われることにより、トルクを生成する燃焼の熱発生割合の最初のピークが膨張行程のピストン下降時期となり、その後一旦熱発生割合が増加しない期間を経過した後に再び熱発生割合が増加する燃焼形態とされる、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、燃焼は、熱発生割合が2回のピークを有するように分割して行われることになる。すなわち、まず、凹部内の燃料が圧縮自己着火されて燃焼開始されるが、このとき、凹部以外のピストン冠面と燃焼室天井面との間の隙間にある燃料は燃焼室壁面に熱を奪われて着火されない状態となる。そして、ピストンの下降に応じて燃焼室天井面とピストン冠面との隙間が広がることによりこの隙間にある燃料が続いて燃焼されることになる。これにより、全ての燃料を同時に燃焼させて熱発生割合のピークが1回しか生じない燃焼形態の場合に比して、筒内温度の上昇を抑制することができ、NOx発生を抑制することができる。また、少なくとも吸気行程で燃料噴射するので、燃料と空気とのミキシングも良好に行われて、CO低減やスモーク低減の上でも好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項4に記載のとおりである。すなわち、
前記熱発生割合のピーク時の燃焼温度が所定温度以下に収まるように前記凹部内の燃料の圧縮自己着火時期が調整される、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、燃焼温度を管理して、NOxをより確実に抑制する上で好ましいものとなる。
燃料噴射が、吸気行程で燃料噴射する前段燃料噴射と、圧縮行程において前記凹部内に向けて燃料噴射する後段燃料噴射との分割噴射とされる、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、凹部内の燃料の圧縮自己着火を確実に行わせる上で好ましいものとなり、また圧縮自己着火時期を適切にして着火遅れを回避する上でも好ましいものとなる。
点火プラグを作動させることにより、前記凹部内の燃料の圧縮自己着火を促進させる、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、圧縮自己着火をより確実に行う上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における燃焼制御装置にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項5に記載のように、
少なくとも部分的にガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンの燃焼制御装置であって、
燃焼室の天井面に沿うようにピストンの冠面が形成されると共に、該ピストンの上面中央部に凹部が形成され、
エンジンの幾何学的圧縮比が15以上に設定されており、
筒内に燃料噴射する燃料噴射弁と該燃料噴射弁を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、エンジン高負荷域において、少なくとも吸気行程において燃料噴射するように前記燃料噴射弁を制御することにより、圧縮上死点または圧縮上死点直前に前記凹部内の燃料が圧縮自己着火されると共に、該圧縮自己着火から遅れて該凹部以外の燃料の着火が行われることにより、トルクを生成する燃焼の熱発生割合の最初のピークが膨張行程のピストン下降時期となり、その後一旦熱発生割合が増加しない期間を経過した後に再び熱発生割合が増加する燃焼形態とされる、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に記載した燃焼制御方法を実行するための燃焼制御装置が提供される。
本発明によれば、高負荷域において、HCCI燃焼を行って燃費向上を図りつつ、NOx発生を抑制できる。
本発明が適用されたエンジンの燃焼室付近の状態を示す概略構成図。 本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 運転領域の設定例を示す図。 熱発生割合と筒内温度との関係を示す図。
図1は、エンジン1の燃焼室付近の様子を概略的に示す。実施形態では、エンジン1は、往復動型とされた直列4気筒の自動車用ガソリンエンジンとされている。なお、エンジン1は、ガソリンを含有する燃料であれば、ガソリン100%の場合に限らず、例えばエタノール等の他の燃料を含有するものであってもよい。この図1において、2はシリンダ、3はシリンダ2内に摺動自在に嵌合されたピストンである。ピストン3の上方に燃焼室4が画成され、圧縮上死点位置において燃焼室容積を確保するために、ピストン3の上面中央部に凹部5が形成されている。
シリンダ2内つまり燃焼室4内には、吸気ポート6および排気ポート7が開口されている。吸気ポート6は吸気弁8により開閉され、排気ポート7は排気弁9により開閉される。また、圧縮上死点付近にある燃焼室4(凹部5)に臨ませて、燃料噴射弁10,点火プラグ11が配設されている。燃料噴射弁10は多孔式とされて、燃焼室4(凹部5)の径方向に分散して燃料を噴射するようにされている。
排気ポート7に連なる排気通路(図示を略す)には、排気ガス浄化触媒としての三元触媒が配設されているが、排気通路には、NOx触媒は配設されていないものとなっている。すなわち、本実施形態では、後述するように、リーンな空燃比でもってHCCI(予混合圧縮着火)燃焼を行っても、NOxそのものの発生を抑制するようにしてあるので、NOx触媒を必要としない設定とされている。
エンジン1は、ガソリンエンジンとしては高圧縮比とされている。実施形態では、1気筒あたりの容積が略500ccで、幾何学的圧縮比が18とされている。なお、自動車用エンジンとして一般的な1気筒あたりの容積(排気量)が400cc〜600ccである場合に、幾何学的圧縮比は例えば15〜21(好ましくは17〜20)の範囲で適宜設定することができる。
ピストン3の冠面(上面)は、燃焼室4の天井面に沿う形状に設定されている。実施形態では、燃焼室4は、その天井面が2つの傾斜面4a、4bを有するペントルーフ型とされている。これに対応して、ピストン1の冠面には、傾斜面4aに平行な傾斜面3aと、傾斜面4bに平行な傾斜面3bとを有する。これにより、圧縮上死点位置において、対向する傾斜面4aと3aとの隙間および傾斜面4bと3bとの隙間は極めて小さいものとされる。そして、ピストン1の中央部に形成された凹部5によって、圧縮上死点位置での燃焼室容積が確保される。なお、圧縮上死点位置において、全燃焼室容積中に占める凹部5の容積割合は、例えば10%〜20%の範囲に設定することができる。
図2は、エンジン1の制御系統例を示すものである。この図2において、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御手段)である。このコントローラUには、各種センサS1〜S4からの信号が入力される。センサS1は、エンジン負荷を検出する負荷センサである。センサS2は、エンジン回転数を検出する回転数センサである。センサS3は、筒内圧力を検出する圧力センサであり、実施形態では点火プラグ11内に組み込まれている。なお、筒内圧力は、筒内温度と略比例関係にあるので、筒内圧力の検出は、筒内温度の検出ともなる。センサS4は、エンジン冷却水温度を検出する水温センサである。また、コントローラUは、前述した燃料噴射弁10からの燃料噴射量および燃料噴射タイミングを制御し、また点火プラグ11の点火タイミング等を制御する。
図3は、冷機時以外において、運転状態に応じたエンジン1の燃焼形態の設定例を示すものである。なお、冷機時は、全て、吸気行程に燃料噴射を行って、点火プラグ11による点火を実行する通常のガソリンエンジンの燃焼形態とされる。この図3において、運転領域が、エンジン回転とエンジン負荷とをパラメータとして設定される。運転領域は、図中α線によって2つの領域AとBとに分けられている。上記α線は線形に設定されて、エンジン回転数が大きくなるほど低負荷となるように設定されている。
α線よりも下方の領域Aは、HCCI燃焼が実行される領域とされている。また、α線より高負荷の領域Dは、通常のガソリンエンジンと同様に、HCCI燃焼は行われずに、点火プラグ11の点火実行による燃焼形態とされる(例えば吸気行程に燃料噴射して、圧縮上死点前に点火プラグ11による点火実行)。
HCCI燃焼が実行される領域Aは、従来の場合に比して、かなり高負荷域にまで拡大されている。すなわち、通常であれば、α線よりもかなり低負荷となる領域まではHCCI燃焼を行う領域とされるが、従来は点火プラグ11による点火実行を行う領域にまでHCCI燃焼を行うようになっている。
HCCI燃焼が行われる領域A(のうち特に高負荷域)においては、次のような燃焼形態とされる。すなわち、燃料噴射弁10から燃料噴射が吸気行程において実行される。吸気行程において燃料噴射された燃料は、圧縮上死点に近づいた時点では燃焼室4内全体に渡って広く分散したものとなる。すなわち、燃料は、凹部5内と、傾斜面4aと3aとの隙間および、傾斜面4bと3bとの隙間に存在した状態となる。圧縮上死点あるいはその直前において、凹部5内の燃料が圧縮自己着火されるが、傾斜面4aと3aとの隙間および4bと3bとの隙間にある燃料は、燃焼室4の壁面(天井面やピストン冠面)に熱を奪われるために、圧縮上死点位置あるいはその前の時点では着火されていない状態となる。
凹部5内の燃料が圧縮自己着火された凹部内の燃料は、燃焼が進んで、圧縮上死点後の膨張行程においてピストンが下降する時期に、その熱発生割合(単位クランク角あたりの発熱量)のピーク(1回目のピーク)を生じることになる。そして、圧縮上死点位置からピストン3が下降するのに伴って、上記傾斜面4aと3aとの隙間および傾斜面4bと3bとの隙間が広がって、この隙間にある燃料が、圧縮自己着火に起因する燃焼の高熱を受けて着火、燃焼されて(拡散燃焼)、熱発生割合の次のピーク(2回目のピーク)を生じることになる。熱発生割合の2回目のピークとなる時期は、1回目のピークとなる時期よりも遅れた時期となる。つまり、圧縮自己着火された凹部5内の燃料の燃焼によって1回目ピークを超えて熱発生割合が増加しない燃焼期間を過ぎたときに、上記隙間にある燃料の燃焼による熱発生割合が増加して、熱発生割合の2回目のピークを生じることになる。
図4は、領域Aにおける熱発生割合と筒内温度との関係を示すものである。すなわち、図4の(a)が熱発生割合を示し、図4(b)が筒内温度を示す。図4(a)中、符合Fが凹部5内の燃料が燃焼されたときの熱発生割合のピーク時(1回目のピーク時)を示し、符合Rが、傾斜面4aと3aおよび4bと3bとの隙間にあった燃料が燃焼されたときの熱発生割合のピーク時(2回目のピーク時)を示す。また、図4(a)中、符合Xは、全燃料を一気に圧縮自己着火によって燃焼されたときの熱発生割合を示す。熱発生割合のピークの大きさ、上記F、Rの方がXよりも十分に小さくなることが理解される。
図4(b)の筒内温度は、符合Faが、図4(a)の符合Fに対応し、符合Fbが図4(a)の符合Rに対応し、符合Xaが、図4(a)の符合Xに対応している。そして、図4(b)中、KXで示す温度が、NOx発生が問題となる所定温度(しきい値温度で例えば1800K)である。符合Xaは上記所定温度を大きく超えてNOx発生が問題となるのに対して、符合Fa、Raの場合は所定温度以下に抑制されて、NOx発生が抑制されることが理解される。
ここで、圧力センサS3で検出される圧力に応じて決定される筒内温度(図4の符合Fa、Raで示す筒内温度)が、常にNOx発生が問題とならない所定温度以下になるように、燃料噴射態様やEGR量調整等を行うことができる。また、燃料噴射を、吸気行程で燃料噴射する前段燃料噴射と、圧縮工程において凹部5内に燃料噴射する後段燃料噴射との分割噴射とすることができる。後段燃料噴射を行うことにより、圧縮自己着火性を高めることができる。図4の符合Faを低くするには後段燃料噴射量の割合を低下させ、図4の符合Raを低くするには前段燃料噴射量の割合を低下させればよい。また、後段燃料噴射時期を遅くすることにより圧縮自己着火時期を遅角させて、図4符合Fa、Raを低下させることもできる。さらに、安定して自己着火する温度範囲(例えば1200K〜1800K)の燃焼が得られるように、後段燃料噴射量を決定することもできる。
圧縮自己着火を確実に行って燃焼ロバスト性を向上させるために、点火プラグ11を作動させて、混合気を活性化させることもできる(点火プラグ11の点火による着火ではなく、混合気を活性化させる程度のエネルギ付与)。EGR量を調整して、筒内温度を所定温度以下に抑制することもできる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。予混合圧縮着火を行う際、特に低温時やエンジン1が十分に暖機されていない中温時に、点火プラグ11を作動させて混合気を活性化させるようにしてもよい(点火プラグ11の点火による着火ではない)。トルク確保等の観点から、NOx発生が問題とならない所定温度に近い温度範囲までは極力圧縮自己着火での燃焼割合が多くなるようにするのがトルク確保の点から好ましい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、例えば自動車用エンジンに適用して、燃費向上を図りつつNOx発生を抑制する上で好ましいものとなる。
1:エンジン
2:シリンダ
3:ピストン
3a、3b:傾斜面
4:燃焼室
4a、4b:傾斜面
5:凹部
6:吸気通路
7:排気通路
8:吸気弁
9:排気弁
10:燃料噴射弁
11:点火プラグ
A:領域(予混合圧縮着火)
B:領域(点火プラグによる着火)
F:熱発生割合の1回目のピーク
R:熱発生割合の2回目のピーク
Fa:筒内温度の1回目のピーク
Ra:筒内温度の2回目のピーク

Claims (5)

  1. 少なくとも部分的にガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンの燃焼制御方法であって、
    エンジンは、燃焼室の天井面に沿うようにピストンの冠面が形成されると共に、該ピストンの上面中央部に凹部が形成され、しかも幾何学的圧縮比が15以上に設定されており、
    エンジン高負荷域において、少なくとも吸気行程において燃料噴射を行って、圧縮上死点または圧縮上死点直前に前記凹部内の燃料が圧縮自己着火されると共に、該圧縮自己着火から遅れて該凹部以外の燃料の着火が行われることにより、トルクを生成する燃焼の熱発生割合の最初のピークが膨張行程のピストン下降時期となり、その後一旦熱発生割合が増加しない期間を経過した後に再び熱発生割合が増加する燃焼形態とされる、
    ことを特徴とするガソリンエンジンの燃焼制御方法。
  2. 請求項1において、
    前記熱発生割合のピーク時の燃焼温度が所定温度以下に収まるように前記凹部内の燃料の圧縮自己着火時期が調整される、ことを特徴とするガソリンエンジンの燃焼制御方法。
  3. 請求項1において、
    燃料噴射が、吸気行程で燃料噴射する前段燃料噴射と、圧縮行程において前記凹部内に向けて燃料噴射する後段燃料噴射との分割噴射とされる、ことを特徴とするガソリンエンジンの燃焼制御方法。
  4. 請求項1において、
    点火プラグを作動させることにより、前記凹部内の燃料の圧縮自己着火を促進させる、ことを特徴とするガソリンエンジンの燃焼制御方法。
  5. 少なくとも部分的にガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンの燃焼制御装置であって、
    燃焼室の天井面に沿うようにピストンの冠面が形成されると共に、該ピストンの上面中央部に凹部が形成され、
    エンジンの幾何学的圧縮比が15以上に設定されており、
    筒内に燃料噴射する燃料噴射弁と該燃料噴射弁を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、エンジン高負荷域において、少なくとも吸気行程において燃料噴射するように前記燃料噴射弁を制御することにより、圧縮上死点または圧縮上死点直前に前記凹部内の燃料が圧縮自己着火されると共に、該圧縮自己着火から遅れて該凹部以外の燃料の着火が行われることにより、トルクを生成する燃焼の熱発生割合の最初のピークが膨張行程のピストン下降時期となり、その後一旦熱発生割合が増加しない期間を経過した後に再び熱発生割合が増加する燃焼形態とされる、
    ことを特徴とするガソリンエンジンの燃焼制御装置。
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