JP2012072573A - 掘削ヘッド及び掘削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐久性が高く、且つ効率良く掘削できる掘削ヘッドを提供することにある。
【解決手段】 回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼と、該掘削翼の外周を覆う円筒状のケーシングとが備えられ、前記ケーシングと、前記掘削翼の外周部とが接合されてなる掘削ヘッドであって、
前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されてなることを特徴とする掘削ヘッドを提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼と、該掘削翼の外周を覆う円筒状のケーシングとが備えられ、前記ケーシングと、前記掘削翼の外周部とが接合されてなる掘削ヘッドであって、
前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されてなることを特徴とする掘削ヘッドを提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、掘削ヘッド及び掘削装置に関し、例えば、土木工事等で地中に穿孔するために使用される掘削ヘッド、及び該掘削ヘッドを備えてなる掘削装置に関する。
従来、地盤にコンクリート杭等を打ち込む際に、地盤を掘削する掘削ヘッド及びオーガロットが備えられ、該オーガロットに前記掘削ヘッドが嵌合されてなる掘削装置を用いて、地盤を掘削し杭孔を形成することが行われている。
この掘削ヘッドは、回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼とを備え、前記回転軸が回転することで掘削翼が回転し、回転した掘削翼により地盤を掘削するように構成されている。
この掘削ヘッドは、回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼とを備え、前記回転軸が回転することで掘削翼が回転し、回転した掘削翼により地盤を掘削するように構成されている。
しかるに、斯かる掘削ヘッドは、掘削している箇所において、周囲よりも硬い硬質地層に掘削翼の一部が接した場合、掘削ヘッドが該硬質地層よりも軟らかい軟質地層側に逃げ、掘削翼が軟質地層に食い込みながら軟質地層を掘削し、その結果、掘削する方向が鉛直方向から逸れる場合があり、この場合、杭孔を鉛直方向に真っ直ぐに形成し難くなるという問題がある。
斯かる観点から、図12に示すように、回転軸101及び螺旋状の掘削翼102に加えて、該掘削翼102の外周を覆う円筒状のケーシング103を備える掘削ヘッド100が提案されている(例えば、特許文献1)。
斯かる掘削ヘッド100は、硬質地層に掘削ヘッド100の一部が接した場合、掘削ヘッド100が軟質地層側に逃げようとしても、掘削翼102の代わりにケーシング103が軟質地層に側面で面接触しているため、軟質地層と掘削ヘッド100との接触面積が大きくなって、軟質地層に掘削ヘッド100が食い込み難くなり、杭孔を鉛直方向に真っ直ぐに形成しやすくなるという利点がある。
ところで、通常、斯かる掘削ヘッド100は、ケーシング103と、掘削翼102の外周部とが接合されている。
しかし、円筒状のケーシング103が鉛直方向に短いと、接合部分が少なくなり接合強度が弱くなってしまい、特に硬質地層の掘削時に、掘削翼102からケーシング103が外れる虞があり、掘削ヘッド100が耐久性に乏しいものとなってしまうという問題がある。
一方で、円筒状のケーシング103が鉛直方向に長いと、掘削により生じた掘削物(土砂等)がケーシング103内に留まるため、この掘削物が、更なる掘削をする際の抵抗となり、掘削ヘッド100による掘削効率が低いものとなってしまうという問題がある。
しかし、円筒状のケーシング103が鉛直方向に短いと、接合部分が少なくなり接合強度が弱くなってしまい、特に硬質地層の掘削時に、掘削翼102からケーシング103が外れる虞があり、掘削ヘッド100が耐久性に乏しいものとなってしまうという問題がある。
一方で、円筒状のケーシング103が鉛直方向に長いと、掘削により生じた掘削物(土砂等)がケーシング103内に留まるため、この掘削物が、更なる掘削をする際の抵抗となり、掘削ヘッド100による掘削効率が低いものとなってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、耐久性が高く、且つ効率良く掘削できる掘削ヘッドを提供することを課題とする。
本発明は、回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼と、該掘削翼の外周を覆う円筒状のケーシングとが備えられ、前記ケーシングと、前記掘削翼の外周部とが接合されてなる掘削ヘッドであって、
前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されてなることを特徴とする掘削ヘッドにある。
前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されてなることを特徴とする掘削ヘッドにある。
斯かる掘削ヘッドによれば、前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されていることにより、前記ケーシングと前記掘削翼との接合部分が増し、前記ケーシングと前記掘削翼との接合強度が高くなり、その結果、耐久性が高いものとなる。
また、斯かる掘削ヘッドによれば、前記突出部が備えられてなることにより、必然的に、前記ケーシングに凹部が形成され、且つ、該凹部の後端方向には、空間領域が存在することとなる。そして、該空間領域により、掘削物がケーシング内に留まり難くなり、掘削物による抵抗が小さくなるため、効率良く掘削し得る。
また、斯かる掘削ヘッドによれば、前記突出部が備えられてなることにより、必然的に、前記ケーシングに凹部が形成され、且つ、該凹部の後端方向には、空間領域が存在することとなる。そして、該空間領域により、掘削物がケーシング内に留まり難くなり、掘削物による抵抗が小さくなるため、効率良く掘削し得る。
また、本発明に係る掘削ヘッドにおいては、好ましくは、前記突出部が、前記ケーシングの後端の円周回りに対して30〜70%の部分に設けられてなる。
前記突出部が、ケーシングの後端の周回りに対して30%以上の部分に設けられてなることにより、斯かる掘削ヘッドは、前記ケーシングと前記掘削翼との接合部分が増し、前記ケーシングと前記掘削翼との接合強度が高くなり、その結果、耐久性が高いものとなるという利点がある。
また、前記突出部が、前記ケーシングの後端の周回りに対して70%以下の部分に設けられてなることにより、斯かる掘削ヘッドは、前記空間領域をより広く形成することができ、掘削物がケーシング内に留まり難くなり、その結果、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、前記突出部が、前記ケーシングの後端の周回りに対して70%以下の部分に設けられてなることにより、斯かる掘削ヘッドは、前記空間領域をより広く形成することができ、掘削物がケーシング内に留まり難くなり、その結果、より効率良く掘削し得るという利点がある。
さらに、本発明に係る掘削ヘッドにおいては、好ましくは、前記ケーシングが複数の刃を備え、該複数の刃が前記ケーシングの先端となり、該刃の先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸に垂直な平面となり、前記掘削翼の先端よりも該刃の先端が先端側となるように形成されている。
斯かる掘削ヘッドによれば、掘削された部分にケーシングがはまり込みながら地盤を掘削することができるため、芯ぶれし難くなり、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、前記ケーシングが複数の刃を備えてなる掘削ヘッドにおいては、好ましくは、前記掘削翼が、円錐状の刃を有する小型ビットを複数備え、該複数の小型ビットが前記掘削翼の先端となり、前記小型ビットの先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸に垂直な平面となるように形成されている。
斯かる掘削ヘッドによれば、各小型ビットが比較的均一に地盤に接することができることから、地盤が、細かく削られるというよりも、むしろ小型ビット群によりひっかけられて掘り起こされ得るため、より効率良く掘削し得るという利点がある。斯かる効果は、硬い地盤(特に鉄筋コンクリート等で形成された地盤等)に対して発揮され得る。
また、斯かる掘削ヘッドによれば、小型ビットの刃が円錐状となっているため、該刃が摩耗しても尖ったままとなりやすくなり、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、斯かる掘削ヘッドによれば、小型ビットの刃が円錐状となっているため、該刃が摩耗しても尖ったままとなりやすくなり、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、本発明は、前記掘削ヘッドを備えることを特徴とする掘削装置にある。
以上のように、本発明によれば、耐久性が高く、且つ効率良く掘削できる掘削ヘッドを提供し得る。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1〜7に示すように、本実施形態の掘削ヘッド1は、回転軸2と、該回転軸2の先端部(下向き掘削時には下端部)に設けられた螺旋状の2条の掘削翼3と、該掘削翼3の外周を覆う円筒状のケーシング4とが備えられ、前記ケーシング4と、前記掘削翼3の外周部とが接合されてなる。
図1〜7に示すように、本実施形態の掘削ヘッド1は、回転軸2と、該回転軸2の先端部(下向き掘削時には下端部)に設けられた螺旋状の2条の掘削翼3と、該掘削翼3の外周を覆う円筒状のケーシング4とが備えられ、前記ケーシング4と、前記掘削翼3の外周部とが接合されてなる。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、回転軸2が回転することにより、掘削翼3及びケーシング4も回転するように構成されてなる。
さらに、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4が、後端方向に突出した突出部41を後端側(下向き掘削時には上端側)に備え、該突出部41と前記掘削翼3の外周部とが接合されてなる。本実施形態の掘削ヘッド1は、前記突出部41が備えられてなることにより、必然的に、前記ケーシング4に凹部42が形成され、且つ、該凹部42の後端方向には、空間領域5が存在することとなる。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記回転軸2の後端側に、掘削装置のオーガロットに嵌合するためのジョイント部6を備え、該ジョイント部6と前記回転軸2との境界に、前記オーガロットに嵌合するときの位置決めのための鍔7を備えてなる。
前記2条の掘削翼3(3a、3b)は、前記回転軸2に等間隔で並列に溶接固着されている。一の掘削翼3aの後端部は、前記鍔7にも溶接固着されている。掘削翼3a、3bの外径どうしは、ほぼ等しくなっている。
前記掘削翼3は、円錐状の刃を有する小型ビット31を先端に複数備えてなる。本実施形態の掘削ヘッド1は、図7に示すように、前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面、すなわち、前記掘削翼3の先端どうしを結ぶ仮想面が、前記回転軸2に垂直な平面とほぼなるように形成されている。
前記掘削翼3は、円錐状の刃を有する小型ビット31を先端に複数備えてなる。本実施形態の掘削ヘッド1は、図7に示すように、前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面、すなわち、前記掘削翼3の先端どうしを結ぶ仮想面が、前記回転軸2に垂直な平面とほぼなるように形成されている。
該小型ビット31は、図8、9に示すように、前記刃31aが円錐の軸周りに回転自在となるように保持された、いわゆるコニカルビットである。該小型ビット31は、円錐状の刃31aを有するビット本体32と、該ビット本体32を回転自在に保持するための円筒状のホルダ33とを備えて構成される。さらに、ビット本体32は、前記ホルダ33に嵌合される軸部32aと、円錐状に尖った頭部(即ち、刃31a)32bと、該頭部と軸部との境界に設けられた鍔32cとを有している。頭部32bには、超硬合金製の円錐状チップが植設されている。
そして、ビット本体32の軸部32aは、割れ目付き筒状バネ34が被せられた状態でホルダ33内へと挿入され、該筒状バネ34の作用によってビット本体32がホルダ33に保持される。そして、ビット本体32の軸部後端を打撃することにより、比較的容易にビット本体32をホルダ33から取り外すことが可能となっている。
そして、ビット本体32の軸部32aは、割れ目付き筒状バネ34が被せられた状態でホルダ33内へと挿入され、該筒状バネ34の作用によってビット本体32がホルダ33に保持される。そして、ビット本体32の軸部後端を打撃することにより、比較的容易にビット本体32をホルダ33から取り外すことが可能となっている。
前記ケーシング4は、着脱可能なナイフ43を複数備えてなる。該ナイフ43は、図10に示すように、刃43aと柄43bとを備え、該刃43aは、前記ケーシング4の先端となるように形成されてなる。該刃43aの刃先面43a1(地盤を掘削する、刃の面)は、平面に形成されてなる。前記柄43bは、直方体状に形成されてなる。
ナイフ43は、その刃先面43a1(地盤を掘削する、刃の面)の先端側(下側)がケーシング4の回転方向に対して後ろ側となり、該刃先面43a1の基端側(上側)がケーシング4の回転方向に対して前側となるように傾斜した状態で取り付けられている。また、該ナイフ43は、刃先面43a1(地盤を掘削する、刃の面)が、掘削方向Z(即ち、鉛直方向)に対して0°よりも大きく20°以下である傾斜角度θ1を有する。
本実施形態の掘削ヘッド1は、斯かる構成を有することにより、刃先面に衝突した掘削物が、刃先面の先端側から逃げることができるため、掘削物からの刃先面に掛かる相対的な力を抑制することができ、耐久性が高いものとなるという利点を有する。また、該傾斜角度θ1が20°以下であることにより、本実施形態の掘削ヘッド1は、効率良く掘削することができるという利点を有する。
該傾斜角度θ1は、好ましくは5°〜15°である。
本実施形態の掘削ヘッド1は、斯かる構成を有することにより、刃先面に衝突した掘削物が、刃先面の先端側から逃げることができるため、掘削物からの刃先面に掛かる相対的な力を抑制することができ、耐久性が高いものとなるという利点を有する。また、該傾斜角度θ1が20°以下であることにより、本実施形態の掘削ヘッド1は、効率良く掘削することができるという利点を有する。
該傾斜角度θ1は、好ましくは5°〜15°である。
また、ナイフ43は、刃先側(下側)がケーシング4の回転方向に対して後ろ側となり、柄側(上側)がケーシング4の回転方向に対して前側となるように傾斜した状態で取り付けられている。また、該ナイフ43は、その柄の側面43b1が、掘削方向Zに対して、好ましくは、0°よりも大きく20°以下、より好ましくは、5°〜15°である傾斜角度θ2を有する。
通常、ナイフ43は、刃先面43a1と柄の側面43b1との間の角度が0°程度となるように構成されてなるが、本実施形態の掘削ヘッド1は、該角度θ2が上記好ましい範囲内となることにより、前記角度θ1が上記好ましい範囲内となるという利点を有する。
通常、ナイフ43は、刃先面43a1と柄の側面43b1との間の角度が0°程度となるように構成されてなるが、本実施形態の掘削ヘッド1は、該角度θ2が上記好ましい範囲内となることにより、前記角度θ1が上記好ましい範囲内となるという利点を有する。
本実施形態の掘削ヘッド1は、図7に示すように、好ましくは、前記刃43aの先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸2に垂直な平面となり、前記掘削翼3の先端よりも前記刃43aの先端が先端側となるように形成されている。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4の刃43aの先端どうしを結ぶ仮想面と、前記掘削翼3の先端どうしを結ぶ仮想面(前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面)との距離が、好ましくは0〜100mm、より好ましくは30〜70mmである。
ところで、掘削ヘッドは、該距離が長すぎると、硬質地層の下に軟質地層が積層された地盤を上方から掘削する場合において、先行するケーシング4の刃43aが軟質地層を掘削する一方で前記小型ビット31がまだ硬質地層を掘削している状態では、以下のような問題を有する。即ち、ケーシング4内において、硬質地層と軟質地層との境界付近で外れた、円柱状の硬質地層で構成された固まりが生じ、この固まりがケーシング4内でケーシング4と共に回転して、掘削が妨害される虞がある。
しかし、本実施形態の掘削ヘッド1は、該距離が100mm以下であることにより、このような固まりが生じ難くなり、効率良く掘削することができるという利点がある。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、該距離が0mm以上であり且つ前記掘削翼3が円錐状の刃31aを有する小型ビット31を複数備え、該複数の小型ビット31が前記掘削翼3の先端となり、前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸2に垂直な平面となるように形成されていることにより以下の利点を有する。すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、斯かる構成を有することにより、各小型ビット31が比較的均一に地盤に接することができることから、地盤が、細かく削られるというよりも、むしろ小型ビット31群によりひっかけられて掘り起こされ得るため、より効率良く掘削し得るという利点がある。斯かる効果は、特に鉄筋コンクリート等で形成された硬い地盤に対して発揮され得る。
ところで、掘削ヘッドは、該距離が長すぎると、硬質地層の下に軟質地層が積層された地盤を上方から掘削する場合において、先行するケーシング4の刃43aが軟質地層を掘削する一方で前記小型ビット31がまだ硬質地層を掘削している状態では、以下のような問題を有する。即ち、ケーシング4内において、硬質地層と軟質地層との境界付近で外れた、円柱状の硬質地層で構成された固まりが生じ、この固まりがケーシング4内でケーシング4と共に回転して、掘削が妨害される虞がある。
しかし、本実施形態の掘削ヘッド1は、該距離が100mm以下であることにより、このような固まりが生じ難くなり、効率良く掘削することができるという利点がある。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、該距離が0mm以上であり且つ前記掘削翼3が円錐状の刃31aを有する小型ビット31を複数備え、該複数の小型ビット31が前記掘削翼3の先端となり、前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸2に垂直な平面となるように形成されていることにより以下の利点を有する。すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、斯かる構成を有することにより、各小型ビット31が比較的均一に地盤に接することができることから、地盤が、細かく削られるというよりも、むしろ小型ビット31群によりひっかけられて掘り起こされ得るため、より効率良く掘削し得るという利点がある。斯かる効果は、特に鉄筋コンクリート等で形成された硬い地盤に対して発揮され得る。
本実施形態の掘削ヘッド1は、2条の掘削翼3それぞれに接合される突出部41が備えられてなる。
前記突出部41は、前記ケーシング4の後端の円周回りに対して、好ましくは30〜70%、より好ましくは40〜60%の部分に設けられてなる。前記突出部41が、ケーシング4の後端の周回りに対して30%以上の部分に設けられることにより、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合部分を増しやすくなり、接合強度がより高くなるという利点がある。また、前記突出部41が、前記ケーシング4の後端の周回りに対して70%以下の部分に設けられることにより、前記空間領域5をより広く形成することができ、掘削物がケーシング4内に留まり難くなり、その結果、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、前記突出部41は、上端部で前記掘削翼3と接合されてなる。本実施形態の掘削ヘッド1は、斯かる構成を有することにより、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合部分を確保しつつ、前記空間領域5を広くすることができるため、より耐久性が高くなり、且つより効率良く掘削できる。また、前記突出部41は、好ましくは、全域に渡って上端部で前記掘削翼3と接合されてなる。
前記ジョイント部6は、掘削装置のオーガロットからの逸脱を防止するピンが挿入される溝61を備えている。
図11に示すように、本実施形態の掘削装置10は、本実施形態の掘削ヘッド1と、該掘削ヘッド1を回転させるオーガロット11とを備え、前記ジョイント部により本実施形態の掘削ヘッド1が前記オーガロット11の先端部に装着されてなる。
本実施形態の掘削装置を用いた掘削では、前記オーガロット11により掘削ヘッド1を回転させつつ掘削ヘッド1の先端であるケーシング4の刃43aを地盤に押し付けることによって、地盤を掘削する。
本実施形態に係る掘削ヘッド1及び掘削装置10は、上記のように構成されているので、以下の利点を有するものである。
すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4が、後端方向に突出した突出部41を後端側に備え、該突出部41と前記掘削翼3の外周部とが接合されていることにより、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合部分が増し、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合強度が高くなり、その結果、耐久性が高いものとなる。
すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4が、後端方向に突出した突出部41を後端側に備え、該突出部41と前記掘削翼3の外周部とが接合されていることにより、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合部分が増し、前記ケーシング4と前記掘削翼3との接合強度が高くなり、その結果、耐久性が高いものとなる。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記空間領域5により、掘削物がケーシング4内に留まり難くなり、掘削物による抵抗が小さくなるため、効率良く掘削し得る。
さらに、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記ケーシング4が複数の刃43aを備え、該複数の刃43aが前記ケーシング4の先端となり、該刃43aの先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸3に垂直な平面となり、前記掘削翼4の先端よりも該刃43aの先端が先端側となるように形成されていることにより、掘削された部分にケーシング4がはまり込みながら地盤を掘削することができるため、芯ぶれし難くなり、より効率良く掘削し得るという利点がある。
また、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記小型ビット31の刃31aが円錐状となっているため、該刃31aが摩耗しても尖ったままとなりやすく、より効率良く掘削し得るという利点がある。
さらに、本実施形態の掘削ヘッド1は、前記掘削翼3が、円錐状の刃31aを有する小型ビット31を複数備え、該複数の小型ビット31が前記掘削翼3の先端となり、前記小型ビット31の先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸2に垂直な平面となるように形成されていることにより、各小型ビット31が比較的均一に地盤に接することができることから、地盤が、細かく削られるというよりも、むしろ小型ビット31群によりひっかけられて掘り起こされ得るため、より効率良く掘削し得るという利点がある。斯かる効果は、特に鉄筋コンクリート等で形成された硬い地盤に対して発揮され得る。
尚、本実施形態の掘削ヘッド1及び掘削装置10は、上記構成を有するものであったが、本発明の掘削ヘッド1及び掘削装置10は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、掘削翼3が2条で設けられているが、本発明の掘削ヘッド1は、掘削翼3が1条のみでも、3条以上であってもよい。本発明の掘削ヘッド1は、掘削翼3が3条以上で有る場合、掘削翼3それぞれに接合される突出部41を備えてなることが好ましい。
すなわち、本実施形態の掘削ヘッド1は、掘削翼3が2条で設けられているが、本発明の掘削ヘッド1は、掘削翼3が1条のみでも、3条以上であってもよい。本発明の掘削ヘッド1は、掘削翼3が3条以上で有る場合、掘削翼3それぞれに接合される突出部41を備えてなることが好ましい。
1:掘削ヘッド、2:回転軸、3(3a、3b):掘削翼、4:ケーシング、5:空間領域、6:ジョイント部、7:鍔、10:掘削装置、11:オーガロッド、31:小型ビット、31a:刃、32:ビット本体、32a:軸部、32b:頭部、32c:鍔、33:ホルダ、34:筒状バネ、41:突出部、42:凹部、43:ナイフ、43a:刃、43a1:刃先面、43b:柄、43b1:側面、61:溝、Z:掘削方向、θ1:傾斜角度、θ2:傾斜角度、100:掘削ヘッド、101:回転軸、102:掘削翼、103:ケーシング
Claims (5)
- 回転軸と、該回転軸の先端部に設けられた螺旋状の掘削翼と、該掘削翼の外周を覆う円筒状のケーシングとが備えられ、前記ケーシングと、前記掘削翼の外周部とが接合されてなる掘削ヘッドであって、
前記ケーシングが、後端方向に突出した突出部を後端側に備え、該突出部と前記掘削翼の外周部とが接合されてなることを特徴とする掘削ヘッド。 - 前記突出部が、前記ケーシングの後端の円周回りに対して30〜70%の部分に設けられてなる請求項1記載の掘削ヘッド。
- 前記ケーシングが複数の刃を備え、該複数の刃が前記ケーシングの先端となり、該刃の先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸に垂直な平面となり、前記掘削翼の先端よりも該刃の先端が先端側となるように形成されている請求項1又は2記載の掘削ヘッド。
- 前記掘削翼が、円錐状の刃を有する小型ビットを複数備え、該複数の小型ビットが前記掘削翼の先端となり、前記小型ビットの先端どうしを結ぶ仮想面が前記回転軸に垂直な平面となるように形成されている請求項3記載の掘削ヘッド。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の掘削ヘッドを備えることを特徴とする掘削装置。
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ID=46169023
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121497A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 株式会社大林組 | リングビット |
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2010
- 2010-09-28 JP JP2010216817A patent/JP2012072573A/ja active Pending
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