JP2012072432A - 焼結機の焼成状態の測定方法および焼結鉱の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 焼結機の幅方向の焼成状態をパレットが排鉱部に到達するよりも前に精度良く把握し、焼結機の操業を監視できるようにする。
【解決手段】 焼結機100のパレット110上の焼結層内の複数の高さ位置の温度を、前記パレット110上に配設したパレット温度計150で時間的に連続して測定する温度取得工程と、前記取得された複数の高さ位置の温度データから最高温度到達時間を測定する到達時間算出工程と、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値t1、t2に基づき、焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置の到達する時間であるBTP到達時間t3を演算により推定するBTP推定工程と、を具備する焼結機の焼成状態の測定方法を提供する。
【選択図】 図6
【解決手段】 焼結機100のパレット110上の焼結層内の複数の高さ位置の温度を、前記パレット110上に配設したパレット温度計150で時間的に連続して測定する温度取得工程と、前記取得された複数の高さ位置の温度データから最高温度到達時間を測定する到達時間算出工程と、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値t1、t2に基づき、焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置の到達する時間であるBTP到達時間t3を演算により推定するBTP推定工程と、を具備する焼結機の焼成状態の測定方法を提供する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、鉄鋼業における高炉による銑鉄の製造に際して使用される焼結鉱の製造工程における操業監視方法に関し、特に、ドワイトロイド式焼結機(DL式焼結機)において焼結鉱を製造する際、その焼結機内における焼結鉱の焼成状態を監視する方法に関する。
高炉に供給する焼結鉱を生産する焼結機では、銑鉄の主原料である微粉鉄鉱石を燃料となるコークス等とともに焼き固め、その粒度・力学的強度(機械強度)・化学成分を調整して焼結鉱を製造する。図1に示したような焼結機による焼結鉱の生産方法の概要を説明すると、まず、焼結機100の上側において、微粉鉄鉱石を主原料とする焼結原料を、原料給鉱ホッパ120から、無端帯状に連結され移動する複数のパレット110上へ、移動方向上流側で給鉱し、給鉱された焼結原料の上部を、点火炉によって着火する。そして、複数のパレット110それぞれの下方に配置された複数のウインドボックス(風箱)140を介して、焼結原料が積載されたパレット110を下方から吸気する。これにより、複数のパレット110に積載された焼結原料は、焼結機100の機長方向に搬送されながら、上方から下方に向けて焼結反応を起こす。そして、焼結原料の焼成が完了すると、焼結鉱が各パレット110から順次排鉱される。排鉱されて空になったパレットは、焼結機100の下側を通って給鉱位置にもどって周回する。
このような焼結機による操業には、以下の(1)〜(3)の事項が求められる。
(1)複数の種類・銘柄の微粉鉄鉱石の配合割合等の原料条件や操業条件の変動を極力少なくする。
(2)原料条件や操業条件の変動に対し、系全体をうまく制御することで、高炉で還元・溶融するための一定の粒度と強度をもつ焼結鉱を連続的に安定して生産する。
(3)鉄鋼需給の変動や製鉄所の方針等、種々の制約条件のもとで、コストの低減・歩留まりの向上等の操業目標値を最大にするように操業する。
(1)複数の種類・銘柄の微粉鉄鉱石の配合割合等の原料条件や操業条件の変動を極力少なくする。
(2)原料条件や操業条件の変動に対し、系全体をうまく制御することで、高炉で還元・溶融するための一定の粒度と強度をもつ焼結鉱を連続的に安定して生産する。
(3)鉄鋼需給の変動や製鉄所の方針等、種々の制約条件のもとで、コストの低減・歩留まりの向上等の操業目標値を最大にするように操業する。
また、生産物としての焼結鉱の品質指標には、冷間強度指数(SI:Shutter Index)、還元粉化性指数(RDI:Reduction Disintegration Index)、被還元性指数(RI:Reducibility Index)があり、焼結鉱には、以下の(1)〜(3)を満足するような品質が求められる。
(1)製造後の搬送時や高炉装入時に粉化しないよう十分に大きい冷間強度(力学的強度)を焼結鉱が有すること。
(2)高炉内での通気性を確保するため、著しい還元粉化を起こさないような十分に小さい還元粉化性指数を焼結鉱が有すること。
(3)高炉装入物として良好な被還元性を保証できるような十分に大きい被還元性指数を焼結鉱が有すること。
(1)製造後の搬送時や高炉装入時に粉化しないよう十分に大きい冷間強度(力学的強度)を焼結鉱が有すること。
(2)高炉内での通気性を確保するため、著しい還元粉化を起こさないような十分に小さい還元粉化性指数を焼結鉱が有すること。
(3)高炉装入物として良好な被還元性を保証できるような十分に大きい被還元性指数を焼結鉱が有すること。
焼結機内において、パレット上の微粉鉄鉱石がコークスの燃焼によって適切に溶融・塊成化しているか否かの監視指標として、(焼結層底面における)赤熱帯終点位置を焼結完了点(BTP: Burn Through Point)と定義している。一般的に、このBTPが焼結機のどこに位置されているかに基づいて操業管理する。前述したような焼結鉱の品質を満足し、且つ高生産性(高焼結鉱生産量[ton/h])を実現することを操業目標として、基本的にはBTPがなるべく焼結機の排鉱部側に安定的に存在する範囲でパレット速度を最大化するような操業を行う。
そのために、従来は、ウインドボックスにおける排ガス温度が機長方向で最高となる点がBTPと対応するという仮定にもと、この排ガス温度の変化から、BTPを予測することが行われている。
そのために、従来は、ウインドボックスにおける排ガス温度が機長方向で最高となる点がBTPと対応するという仮定にもと、この排ガス温度の変化から、BTPを予測することが行われている。
また、焼結機の幅方向すなわちパレットの幅方向で焼結原料の焼成状態は一定ではなくバラツキが生じる。この焼結機の幅方向の焼成状態のバラツキを無くすことが焼結鉱の生産効率の向上および品質の安定につながるため、焼結機を操業する上で、焼結機の幅方向の焼成状態のバラツキを正確に把握することは重要視されている。
例えば特許文献1にはウインドボックス内でその幅方向に複数の温度計を設置して測定した排ガス温度、および排鉱部に赤外線温度計を設置することによって測定した焼結層断面の温度分布から、焼結機の幅方向の焼成状態のバラツキを把握し、焼結機の幅方向の焼成状態を均一化するための制御を行う焼結機の操業方法が開示されている。
また、特許文献2にはウインドボックスの下部に設置された熱電対で排ガス温度を測定して、給鉱部で焼結パレットへ給鉱する分割ゲートを制御する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1、2の排ガス温度から焼成状態を推定する方法では、焼結機のパレット上で高さ方向に積み重なっている焼結完了後の焼結鉱、焼結反応により赤熱している鉱石、および未焼結の原料を通過した空気の温度を計るため、焼結層の高さ方向の温度情報が平均化され、焼成状態を正確に把握することができないという問題があった。また、ウインドボックスは焼結機の機長方向に5メートル程度の長さがあるため、焼結機の機長方向での測定の位置分解能が低くなるという問題がある。
また、特許文献1の排鉱部における焼結層断面の温度分布から焼成状態を推定する方法では、パレットが排鉱部に到達するまでは焼結層断面の温度分布を測定することができず、焼成状態を制御するためのアクションが遅れてしまうという問題があった。
また、特許文献1の排鉱部における焼結層断面の温度分布から焼成状態を推定する方法では、パレットが排鉱部に到達するまでは焼結層断面の温度分布を測定することができず、焼成状態を制御するためのアクションが遅れてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、焼結機内における焼結鉱の温度分布に基づいて焼結機の幅方向の焼成状態を従来よりも精度良く推定し、焼結機の操業状態である焼結状態を測定できるようにすることを第1の目的とする。また、この焼結状態の測定値に基づき従来よりも生産性が高い焼結鉱の製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の要旨とするところは以下の如くである。
(1)焼結機のパレット上の焼結層内の複数の高さ位置の温度を、前記パレット上に配設したパレット温度計で時間的に連続して測定して、前記複数の高さ位置の温度データを取得する温度取得工程と、前記取得された複数の高さ位置の温度データそれぞれが最高温度に到達する時間である最高温度到達時間を測定する到達時間算出工程と、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、前記パレット上の焼結層の底面における赤熱帯終点位置である焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を演算により推定するBTP推定工程と、を具備することを特徴とする焼結機の焼成状態の測定方法。
(2)前記BTP推定工程は、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、高さ位置と最高温度到達時間との関係を表す直線又は曲線を求め、その直線又は曲線から、前記パレット上の焼結層の底面の高さ位置での最高温度到達時間を推定して前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置の到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする請求項1に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。
(3)前記温度取得工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置それぞれに配設した前記パレット温度計で、前記パレットの幅方向の複数の位置で複数の高さ位置の温度を測定し、
前記BTP推定工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置での前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする(1)または(2)に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。
(4)焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結機の製造方法であって、(1)〜(3)のいずれかに記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記最高温度到達時間と、前記BTP到達時間の推定値と、前記焼結機の給鉱部端から排鉱部端までの距離とを用いて、前記パレットの進行速度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
(5)焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結機の製造方法であって、(3)に記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記パレットの幅方向の複数の位置でのBTPの推定値と、前記焼結機の操業上設定しているBTP目標値との差分を用いて、フィードバックコントローラにより、前記パレットに焼結原料を給鉱する原料給鉱ホッパの幅方向に設置された分割ゲートの個々の開度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
(1)焼結機のパレット上の焼結層内の複数の高さ位置の温度を、前記パレット上に配設したパレット温度計で時間的に連続して測定して、前記複数の高さ位置の温度データを取得する温度取得工程と、前記取得された複数の高さ位置の温度データそれぞれが最高温度に到達する時間である最高温度到達時間を測定する到達時間算出工程と、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、前記パレット上の焼結層の底面における赤熱帯終点位置である焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を演算により推定するBTP推定工程と、を具備することを特徴とする焼結機の焼成状態の測定方法。
(2)前記BTP推定工程は、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、高さ位置と最高温度到達時間との関係を表す直線又は曲線を求め、その直線又は曲線から、前記パレット上の焼結層の底面の高さ位置での最高温度到達時間を推定して前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置の到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする請求項1に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。
(3)前記温度取得工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置それぞれに配設した前記パレット温度計で、前記パレットの幅方向の複数の位置で複数の高さ位置の温度を測定し、
前記BTP推定工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置での前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする(1)または(2)に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。
(4)焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結機の製造方法であって、(1)〜(3)のいずれかに記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記最高温度到達時間と、前記BTP到達時間の推定値と、前記焼結機の給鉱部端から排鉱部端までの距離とを用いて、前記パレットの進行速度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
(5)焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結機の製造方法であって、(3)に記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記パレットの幅方向の複数の位置でのBTPの推定値と、前記焼結機の操業上設定しているBTP目標値との差分を用いて、フィードバックコントローラにより、前記パレットに焼結原料を給鉱する原料給鉱ホッパの幅方向に設置された分割ゲートの個々の開度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
本発明によれば、焼結機内の焼結鉱の温度分布を直接測定した結果を用いてBTPを推定するため、排ガス温度からBTPを推定するよりも精度良くBTPを推定することが可能となる。また、パレットが焼結機の排鉱部に到達する前に焼結機の幅方向の焼成のバラツキを把握することができるため、焼結鉱の焼成状態の幅方向のバラツキを低減するためのアクションや、焼結鉱の生産効率を最適にするためのアクションを従来よりも早く行うことができる。
本発明の焼結機の焼成状態の測定方法および焼結鉱の製造方法を実施するための形態を図面を用いて詳細に説明する。
<焼結機>
まず、本発明を適用する、ドワイトロイド式焼結機の一例の概略構成について説明する。
図1は、焼結機の概略構成の一例を示す図であって、焼結機100をその側方(機長方向に直交する方向)から見た図である。また、図1では、必要な部分のみを簡略化して示している。
図1において、焼結機100は、複数のパレット110からなるパレット群と、原料給鉱ホッパ120と、点火炉130と、ウインドボックス140とを備えて構成される。
<焼結機>
まず、本発明を適用する、ドワイトロイド式焼結機の一例の概略構成について説明する。
図1は、焼結機の概略構成の一例を示す図であって、焼結機100をその側方(機長方向に直交する方向)から見た図である。また、図1では、必要な部分のみを簡略化して示している。
図1において、焼結機100は、複数のパレット110からなるパレット群と、原料給鉱ホッパ120と、点火炉130と、ウインドボックス140とを備えて構成される。
パレット群は、焼結原料を積載して搬送する複数のパレット110を焼結機100の長手方向(機長方向:y軸方向)に移動可能に連結して構成される。図1に示すように、各パレット110は、先端と後端とが連接されて全体として無端帯状になっており、駆動ローラ102a、102bの回転にしたがって焼結機100内をエンドレスに周回する。図1では、駆動ローラ102a、102bが時計回りに回転することによって、パレット群は時計回りに周回している。駆動ローラは焼結機のパレット進行速度の制御装置(図示せず)によって、所定の回転速度に制御される。パレット群を構成するパレット110のうち少なくとも1つのパレット110に、パレット110上に積載された焼結原料の温度を測定するパレット温度計150(図2を参照)が設けられる。
原料給鉱ホッパ120は、焼結鉱の原料となる焼結原料を供給する。原料給鉱ホッパ120は、焼結機の上側において、点火炉130の位置を基準としてパレット群の周回方向の上流側に設けられている。原料給鉱ホッパ120から供給された焼結原料(燃料を含む)は、原料給鉱ホッパ120の下方を通過するパレット110の収容空間に所定の量を収容されて焼結層(焼結原料層)となり、パレット群の進行方向へ搬送される。
点火炉130は、パレット110上に積載された焼結層に上側から着火する点火装置である。点火炉130と対向するパレット110上に積載された焼結原料に着火して、焼結原料の焼結過程を開始させる。
点火炉130は、パレット110上に積載された焼結層に上側から着火する点火装置である。点火炉130と対向するパレット110上に積載された焼結原料に着火して、焼結原料の焼結過程を開始させる。
ウインドボックス140は、焼結原料が積載されたパレット110を下方から吸気するための減圧空間を構成する。ウインドボックス140は、パレット110の下方に設けられた空間であり、ウインドボックス140の上部は、パレット110の底面下部と連通し、ウインドボックス140の下部は、吸気管145に連通している。ウインドボックス140は、吸気管145を介してブロア(図示せず)と接続されており、ブロアによって吸気/排気されることでウインドボックス140の内部空間が減圧される。
パレット群の周回中、まず、各パレット110に原料給鉱ホッパ120から焼結原料が供給され、焼結原料の搬送が開始される。次いで、パレット110の積載する焼結原料の上部が点火炉130により着火されると共に、ウインドボックス140及び吸気管145を介してブロアにより吸気される。これにより、パレット群が移動する間に焼結層の上側表面から下方に燃焼帯を進行させ、焼結鉱を連続的に生産する。生産された焼結鉱は、排鉱部にパレット110が到達すると、パレット110上から排出される。そして、焼結鉱が排出されたパレット110は、原料給鉱ホッパ120まで周回して搬送される。
<パレットの構成>
次に、パレット温度計が設置されたパレットの構成の概略について説明する。
図2は、パレット温度計が設置されたパレットの概略構成の一例を示す図である。
図2において、パレット温度計150を備えるパレット110は、複数のグレートバー112と、サイドウォール114と、車輪116と、パレット温度計150とを備えて構成される。
次に、パレット温度計が設置されたパレットの構成の概略について説明する。
図2は、パレット温度計が設置されたパレットの概略構成の一例を示す図である。
図2において、パレット温度計150を備えるパレット110は、複数のグレートバー112と、サイドウォール114と、車輪116と、パレット温度計150とを備えて構成される。
グレートバー112は、パレット110の底面部を構成する部材である。隣接するグレートバー112の間には焼結原料が落下しない程度の空隙がある。複数のグレートバー112のうち、1又は2以上のグレートバー112の代わりにパレット温度計150が配置される。
サイドウォール114は、複数のグレートバー112によって構成された底面部の、x軸方向における両側に設けられた壁板である。サイドウォール114は、パレット110上に積載された焼結原料や生成された焼結鉱がパレット110の進行方向に対して側方向(x軸方向)に落下するのを防止する。
サイドウォール114は、複数のグレートバー112によって構成された底面部の、x軸方向における両側に設けられた壁板である。サイドウォール114は、パレット110上に積載された焼結原料や生成された焼結鉱がパレット110の進行方向に対して側方向(x軸方向)に落下するのを防止する。
車輪116は、パレット110を焼結機100の長手方向(y軸方向)に移動させるための部材である。図2に示す例では、車輪116は、1つのパレット110に対して各サイドウォール114の外側面にそれぞれ2つずつ設けられる。
パレット温度計150は、パレット110に積載された焼結層内の温度を測定する装置である。パレット温度計150は、前述したように、パレット110の底面部を構成するために配列されたグレートバー112と共に配列されている。図2に示す例では、y軸正方向側のグレートバー列のパレット幅方向(x軸方向)中央付近にパレット温度計150を設けるようにしている。尚、図2では、パレット温度計150を1つのみ設けた場合を例に挙げて示しているが、1つのパレット110に、2以上のパレット温度計150を、間隔をおいて設けてもよい。また、パレット温度計150は、全てのパレット110に設けても、一部のパレット110に設けてもよい。なお、パレット温度計150の設置位置は、パレット幅方向(x軸方向)の中心付近のほか、焼結層内の温度が測定可能な位置であれば良いことは明らかである。
パレット温度計150は、パレット110に積載された焼結層内の温度を測定する装置である。パレット温度計150は、前述したように、パレット110の底面部を構成するために配列されたグレートバー112と共に配列されている。図2に示す例では、y軸正方向側のグレートバー列のパレット幅方向(x軸方向)中央付近にパレット温度計150を設けるようにしている。尚、図2では、パレット温度計150を1つのみ設けた場合を例に挙げて示しているが、1つのパレット110に、2以上のパレット温度計150を、間隔をおいて設けてもよい。また、パレット温度計150は、全てのパレット110に設けても、一部のパレット110に設けてもよい。なお、パレット温度計150の設置位置は、パレット幅方向(x軸方向)の中心付近のほか、焼結層内の温度が測定可能な位置であれば良いことは明らかである。
<パレット温度計の構成>
図3は、パレット温度計150の概略構成の一例を示す図である。具体的に図3は、パレット温度計150をy軸方向及びz軸方向の双方に平行な切断面で切ったときの断面図である。
パレット温度計150は、温度測定部170a、170bを保持する筐体(スタンド)160と、パレット110上に積載された焼結層内の温度を測定する温度測定部170a、170bとを備えて構成される。
図3は、パレット温度計150の概略構成の一例を示す図である。具体的に図3は、パレット温度計150をy軸方向及びz軸方向の双方に平行な切断面で切ったときの断面図である。
パレット温度計150は、温度測定部170a、170bを保持する筐体(スタンド)160と、パレット110上に積載された焼結層内の温度を測定する温度測定部170a、170bとを備えて構成される。
筐体160は、グレートバー112の基台部と共にパレット110の底面を構成する基台部161と、基台部161からパレット110の収容空間に向かってz軸正方向に突出する突出部162と、グレートバー112と共に筐体160をパレット110の底面部に配列するための脚部163a、163bとを備えて構成される。筐体160は、焼結操業時の高温環境下においても十分な剛性を有する例えば鋳鉄系の耐熱鋳物であって、各部が一体に形成してもよい。
突出部162の内部には、温度測定部170a、170bが挿通される空間が形成される。すなわち、突出部162の内部には、温度測定部170a、170bが挿入される水平孔164a、164bと、水平孔164a、164bと突出部162の底面とを連結する垂直孔165とが形成される。
突出部162の内部には、温度測定部170a、170bが挿通される空間が形成される。すなわち、突出部162の内部には、温度測定部170a、170bが挿入される水平孔164a、164bと、水平孔164a、164bと突出部162の底面とを連結する垂直孔165とが形成される。
水平孔164a、164bに挿入された温度測定部170a、170bの先端部は、パレット110の進行方向に向かって筐体160から突出している。水平孔164a、164bに設けられた温度測定部170a、170bによって、パレット110に積載された焼結層内の温度を測定することができる。尚、ここでは、パレット110の収納空間の底面(グレートバー112の上面)113からz軸正方向に向かってz1[m]およびz2[m]の位置に、水平孔164a、164b(温度測定部170a、170b)を設けるようにした場合を例に挙げて示しているが、温度測定部の数は必ずしも2点である必要は無く、高さ方向の任意の位置に任意の数の温度測定部を設けて焼結層内の温度を測定しても構わない。
温度測定部170a、170bは、焼結層内の温度を測定する測温体と、測温体を包囲する保護管とを備える。測温体は、例えばシース熱電対である。測温体の後端側には、測定結果を出力するためのリード線178が連結されている。保護管は、測温体の損傷を防止するためのものであり、焼結原料および焼結鉱との接触及び衝突がある環境下で、望ましくは1ヶ月程度以上の長期の連続使用に耐え得る高温耐摩耗性のある材質から形成され、例えば鉄系合金を用いて形成される。また、保護管の厚みは、測温体の感温部のある先端部分が、他の部分よりも薄くなっている。保護管による測温体の感度への影響を低減するためである。
水平孔164a、164bの他端側は、z軸方向に延びる垂直孔165に連結されている。垂直孔165の一端側は、基台部161の底面において外部と連通している。垂直孔165は、水平孔164a、164b及び外部と連通し、水平孔164a、164bに挿入された温度測定部170a、170bのリード線178をパレット温度計150(筐体160)の外部へ引き出すための孔である。なお、パレット温度計150で測定された温度のデータは、焼結機100の外部にデータ伝送部(図示せず)により取り出される。
また、筐体160には、水平孔164a、164bの一部と交わるようにx軸方向に延びる貫通孔166a、166bが形成される。貫通孔166a、166bには、水平孔164a、164bに挿入された温度測定部170a、170bを固定する固定部材180a、180bが挿入されている。温度測定部170a、170bの、筐体160から突出する部分には、焼結原料の荷重から多大な荷重がかかる。このとき、温度測定部170a、170bが筐体160から脱落しないように、筐体160と、温度測定部170a、170bとが固定部材180a、180bによって固定されるようにしている。
<パレット温度計の測定データによるBTPの推定手順>
図4は、パレット温度計によって測定データを基にした、焼結層内の温度の時間変化(すなわちヒートパターン)の例を示す図である。温度測定部170aによる測定データが実線で示したヒートパターン201であり、温度測定部170bによる測定データが破線で示したヒートパターン202である。また、ヒートパターン201が始点から最高温度に達するまでの所要時間がt1[sec]であり、ヒートパターン202が始点から最高温度に達するまでの所要時間がt2[sec]である。以下では、ヒートパターンが始点から最高温度に達するまでの所要時間を最高温度到達時間と記す。なお、図4におけるヒートパターンの始点(t=0の点)は、焼結機100の給鉱部端にパレット温度計150が位置する時とする。
パレット110の収納空間の底面(グレートバー112の上面)113をパレット底面113と以下では記す。パレット底面113をz軸のゼロ点とすると、温度測定部170aはパレット底面113からz1[m]の高さにあり、温度測定部170bはパレット底面113からz2[m]の高さにある。図5は、温度測定部170a、170bのパレット底面113からの高さを縦軸にとり、測定したヒートパターンが最高温度に達するまでの所要時間(最高温度到達時間)を横軸にとったグラフであって、最高温度となった高さ位置zと最高温度到達時間tとの関係を示すグラフの一例である。
図4は、パレット温度計によって測定データを基にした、焼結層内の温度の時間変化(すなわちヒートパターン)の例を示す図である。温度測定部170aによる測定データが実線で示したヒートパターン201であり、温度測定部170bによる測定データが破線で示したヒートパターン202である。また、ヒートパターン201が始点から最高温度に達するまでの所要時間がt1[sec]であり、ヒートパターン202が始点から最高温度に達するまでの所要時間がt2[sec]である。以下では、ヒートパターンが始点から最高温度に達するまでの所要時間を最高温度到達時間と記す。なお、図4におけるヒートパターンの始点(t=0の点)は、焼結機100の給鉱部端にパレット温度計150が位置する時とする。
パレット110の収納空間の底面(グレートバー112の上面)113をパレット底面113と以下では記す。パレット底面113をz軸のゼロ点とすると、温度測定部170aはパレット底面113からz1[m]の高さにあり、温度測定部170bはパレット底面113からz2[m]の高さにある。図5は、温度測定部170a、170bのパレット底面113からの高さを縦軸にとり、測定したヒートパターンが最高温度に達するまでの所要時間(最高温度到達時間)を横軸にとったグラフであって、最高温度となった高さ位置zと最高温度到達時間tとの関係を示すグラフの一例である。
ところで、パレット底面113には空気を下方に吸引して焼結反応を起こす際に通気を確保するための空隙が開いている。この空隙から焼結原料が落下するのを防ぐ目的で、床敷き鉱と呼ばれる鉱石であって、パレット底面113の空隙よりも大きな粒径を持つ焼結反応完了後の鉱石をパレット底面113に装入し、その上に焼結原料を装入してから焼結鉱の生産を行っている。
そこで、図3では床敷き鉱の高さをz3[m]で示しており、本実施形態では、この高さz3[m]において床敷き鉱と接している焼結原料のヒートパターンが最高温度に達する時の焼結機100機長方向の位置を焼結完了点(BTP: Burn Through Point)とする。
そこで、図3では床敷き鉱の高さをz3[m]で示しており、本実施形態では、この高さz3[m]において床敷き鉱と接している焼結原料のヒートパターンが最高温度に達する時の焼結機100機長方向の位置を焼結完了点(BTP: Burn Through Point)とする。
以下の説明では、y軸(機長方向の座標軸)の原点は、焼結機100の給鉱部端とし、y=0にパレット温度計150(特に測温部である温度測定部170a、170b)が位置する時刻をt=0とする。
図4に示したような焼結原料のヒートパターンが得られたとき、各温度測定部170a、170bによる温度データのヒートパターンから得られる最高温度到達時間t1とt2から、BTPを推定する方法の一例を説明する。
図4に示したような焼結原料のヒートパターンが得られたとき、各温度測定部170a、170bによる温度データのヒートパターンから得られる最高温度到達時間t1とt2から、BTPを推定する方法の一例を説明する。
まず、図5において、最高温度となった高さ位置zと最高温度到達時間tとの関係を表す直線であって、点(t1,z1)と点(t2,z2)を通る近似直線203を求めると、式(1)で表わされる。
次に、式(1)において、床敷き鉱の高さz(t)をz3[m](z(t)=z3)とし、この高さz3におけるヒートパターンが焼結開始(始点)から最高温度に達するまでの所要時間t3[sec]について解くと式(2)となる。すなわち、式(2)によりBTPに達する時間(以下ではBTP到達時間と記す)t3を算出することができる。
また、vp1[m/sec]を焼結開始(始点)からt1[sec]までのパレット進行速度の実績値の平均(平均パレット進行速度実績値)、vp2[m/sec]をt1[sec]からt2[sec]までの平均パレット進行速度実績値、そして、vp3[m/sec]をt2[sec]からt3[sec]までの平均パレット進行速度の目標値とするとき、BTP(焼結完了点:床敷き鉱の高さ(パレット底面113を基準としたときの焼結機100の高さ方向における床敷き鉱の位置)z3[m]において焼結が完了した時の焼結機100の機長方向の距離すなわち赤熱帯終点位置)は、式(3)により算出して推定することができる。
ここで、平均パレット進行速度実績値vp1、vp2や平均パレット進行速度の目標値vp3は、パレット進行速度の制御装置における設定値を入力して用いても良い。また、平均パレット進行速度実績値vp1、vp2は、例えば駆動ローラ102a、102bの回転速度をPLG(パルスジェネレータ)で検出して、その検出値から導出してもよい。
以上の方法により、温度測定部170a、170bが設置された位置のパレット110上の焼結原料について、焼結反応開始(t=0)から時間t2[sec]が経過した後の時点で、t=t3[sec]におけるパレット110の位置であるBTPを前もって推定することができる。
この例では、1つの筐体(スタンド)160当たりの温度測定部170a、170bをz軸方向に離れた2点の位置としたが、焼結原料が積載される範囲において任意の高さzm(m=1、2、・・・、n)に3点以上の複数位置に温度測定部を設けて、複数位置それぞれの最高温度到達時間tmを測定して、複数点の測定の結果(zm、tm)に基づき多項式近似式を用いて、床敷き鉱の高さz(t)をzn+1としてBTP到達時間tn+1を求めるようにしても良い。すなわち、式(3)と同様の式により、各平均パレット進行速度実績値vpm(m=1、2、・・・、n)と、tnからtn+1までの平均パレット進行速度の目標値とを用いてBTPを算出することができる。
以上のBTPを推定する方法の説明から、筐体(スタンド)160に配設された複数のパレット温度計150の測定値に基づいてBTPを推定する手順のフローは例えばn=2のときには、
(イ)測定ヒートパターンが最高温度に到達するのに要した時間を測定する。
(ロ)温度測定部それぞれの設置高さとヒートパターンが最高温度に到達するのに要した時間(最高温度到達時間)との間の関係を表す近似式(1)を求める。
(ハ)床敷き鉱の上面(z=z3)の焼結原料が最高温度に到達する時間(BTP到達時間)t3(すなわちパレット温度計150が設置された位置における焼結原料の焼成が床敷き鉱の上面まで進行し、高さ方向(z軸方向)に堆積した全ての原料中の配合燃料の燃焼が完了した時間)を式(2)により予測計算する。
(ニ)BTPを式(3)で予測計算する。
で構成される。このフローチャートの一例を図6に示した。
(イ)測定ヒートパターンが最高温度に到達するのに要した時間を測定する。
(ロ)温度測定部それぞれの設置高さとヒートパターンが最高温度に到達するのに要した時間(最高温度到達時間)との間の関係を表す近似式(1)を求める。
(ハ)床敷き鉱の上面(z=z3)の焼結原料が最高温度に到達する時間(BTP到達時間)t3(すなわちパレット温度計150が設置された位置における焼結原料の焼成が床敷き鉱の上面まで進行し、高さ方向(z軸方向)に堆積した全ての原料中の配合燃料の燃焼が完了した時間)を式(2)により予測計算する。
(ニ)BTPを式(3)で予測計算する。
で構成される。このフローチャートの一例を図6に示した。
以上で算出されるBTP到達時間を用いて、式(3)においてBTPを焼結機100の排鉱部の端部に設定すると、例えば、焼結鉱が生焼けにならない範囲での平均パレット進行速度の目標値vp3[m/sec]の最大値を計算することができる。この計算した平均パレット進行速度の目標値vp3[m/sec]を実操業の目標値として用いることで焼結鉱の生産効率を上げることができる。すなわち、焼結機100の機長(給鉱部端から排鉱部端までの距離)をL[m]とすると、平均パレット進行速度の目標値vp3[m/sec]の最大値は式(4)で算出することができる。
以上の例のように、前記最高温度到達時間t1、t2と、前記BTP到達時間(の推定値)t3と、焼結機100の給鉱部端から排鉱部端までの距離Lと、平均パレット進行速度実績値vp1、vp2とを用いて、平均パレット進行速度の目標値vp3を、焼結鉱の製造計画に合うように設定して焼結機100を制御することが可能となり、焼結鉱の生産性を上げることができる。
<焼結機幅方向のBTPの変動の推定手順>
1台のパレット110の幅方向に複数のパレット温度計150を設置し、それぞれのパレット温度計150について上記の手順でBTPを推定し、得られたBTPの推定値それぞれをパレット110の幅方向の位置を横軸とするグラフ上にプロットして、その間を曲線で補間してBTP値の分布曲線を求めることにより、パレット110の幅方向すなわち焼結機100の幅方向の焼成状態の指標として用いる。
1台のパレット110の幅方向に複数のパレット温度計150を設置し、それぞれのパレット温度計150について上記の手順でBTPを推定し、得られたBTPの推定値それぞれをパレット110の幅方向の位置を横軸とするグラフ上にプロットして、その間を曲線で補間してBTP値の分布曲線を求めることにより、パレット110の幅方向すなわち焼結機100の幅方向の焼成状態の指標として用いる。
図7に、パレット110の幅方向にパレット温度計150を5つ設置した場合について、焼結機100の幅方向の焼成状態の推定結果の模式的な図を3例示す。図7は、パレット底面113からz軸方向にz3[m]の高さにおけるx-y断面におけるBTPの分布を表している。図7中の×印が、各パレット温度計150の測定データから、式(3)を用いて計算して推定したBTPであり、曲線204、205、206が、パレット110の幅方向において各BTPの間を結ぶ(補間する)分布曲線である。図7において、斜線が入っている部分が、焼結反応が未完了の焼結原料がある部分である。図7の(a)が、焼結機100の幅方向の中心部の焼成が両端部に比べて早い場合の例であり、(b)が、焼結機100幅方向の両端部の焼成が中心部に比べて早い場合の例であり、(c)が、焼結機100幅方向の片方の端部の焼成がもう片方の端部に比べて早い場合の例である。
以上の方法により焼結機100幅方向のBTPの変動を推定することができる。
なお、この例ではパレット110の幅方向に設置したパレット温度計150の数を5つとしたが、任意の数のパレット温度計150を任意の間隔で設置しても構わない。
なお、この例ではパレット110の幅方向に設置したパレット温度計150の数を5つとしたが、任意の数のパレット温度計150を任意の間隔で設置しても構わない。
<焼結機幅方向のBTPを均一にするための原料装入量の制御手順>
また、上記の手順で推定した焼結機100の幅方向のBTPの変動を元に、焼結機100の幅方向のBTPを均一化し、製品である焼結鉱の品質の安定化と生産効率の向上を図ることができる。焼結機100の幅方向のBTPを均一化する方法としては、例えば、原料給鉱ホッパ120の幅方向に設けられた分割ゲートの開度を制御することにより、焼結機100に装入する焼結原料の幅方向の高さを調節することが知られている。すなわち、装入する焼結原料の高さを高くした位置では通気が悪化し焼成が遅れるためBTPが給鉱部側に移動し、焼結原料の高さを低くした位置では通気が改善し焼成が早まるためBTPが排鉱部側に移動する。これを利用して、焼結機100の幅方向のBTPが均一になるように給鉱部の幅方向の装入原料の高さを調節する。
また、上記の手順で推定した焼結機100の幅方向のBTPの変動を元に、焼結機100の幅方向のBTPを均一化し、製品である焼結鉱の品質の安定化と生産効率の向上を図ることができる。焼結機100の幅方向のBTPを均一化する方法としては、例えば、原料給鉱ホッパ120の幅方向に設けられた分割ゲートの開度を制御することにより、焼結機100に装入する焼結原料の幅方向の高さを調節することが知られている。すなわち、装入する焼結原料の高さを高くした位置では通気が悪化し焼成が遅れるためBTPが給鉱部側に移動し、焼結原料の高さを低くした位置では通気が改善し焼成が早まるためBTPが排鉱部側に移動する。これを利用して、焼結機100の幅方向のBTPが均一になるように給鉱部の幅方向の装入原料の高さを調節する。
図8に、焼結機100の幅方向のBTPを均一にするための焼結原料の装入量の制御ブロック線図の一例を示す。以下に図8の制御手順の一例を説明する。
(イ)パレット温度計150で測定したヒートパターンから、BTP計算部301で前述した<パレット温度計の測定データによるBTPの推定手順>によりBTPを計算する。
(ロ)計算したBTPの値とBTPの目標値との差分を計算する。
(ハ)(ロ)で計算した差分が(例えば閾値や現在値よりも)小さくなるような装入原料高さにするための、原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度をPIDコントローラ303により計算する。
(ニ)(イ)から(ハ)の計算を、パレット110の幅方向に設置した全てのパレット温度計150と、それぞれのパレット温度計150の設置位置に対応する分割ゲートとについてそれぞれ行い、原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度を個々に制御する。
ここで、分割ゲートの開度の計算方法の一例としてPIDコントローラ303を用いた場合を示したが、適切に設計された、例えばPI制御等のフィードバックコントローラであれば(ハ)の計算を行う装置はPIDコントローラ303に限定されない。
(イ)パレット温度計150で測定したヒートパターンから、BTP計算部301で前述した<パレット温度計の測定データによるBTPの推定手順>によりBTPを計算する。
(ロ)計算したBTPの値とBTPの目標値との差分を計算する。
(ハ)(ロ)で計算した差分が(例えば閾値や現在値よりも)小さくなるような装入原料高さにするための、原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度をPIDコントローラ303により計算する。
(ニ)(イ)から(ハ)の計算を、パレット110の幅方向に設置した全てのパレット温度計150と、それぞれのパレット温度計150の設置位置に対応する分割ゲートとについてそれぞれ行い、原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度を個々に制御する。
ここで、分割ゲートの開度の計算方法の一例としてPIDコントローラ303を用いた場合を示したが、適切に設計された、例えばPI制御等のフィードバックコントローラであれば(ハ)の計算を行う装置はPIDコントローラ303に限定されない。
また、焼結機100の幅方向のBTPの制御方法の一例として原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度制御を示したが、焼結機100の幅方向のBTPを制御できる方法であれば原料給鉱ホッパ120の分割ゲートの開度制御に限定されない。例えば、ウインドボックス140の幅方向にダンパを複数設け、それぞれのダンパの開度を制御することで焼結機100の幅方向のBTPの制御を行っても良い(すなわち、ダンパ開度を小さくした位置では通気が悪化し焼成が遅れるためBTPが給鉱部側に移動し、ダンパ開度を大きくした位置では通気が改善し焼成が早まるためBTPが排鉱部側に移動する)。
また、最高温度到達時間、BTP、赤熱帯終点位置、及びBTP到達時間の基準となる点を焼結開始点としたが、基準となる点は焼結開始点に限定されず、焼結が完了する前の位置として想定される所定の点(例えば、初期原料帯、水分凝縮帯、又は乾燥帯として想定される領域の任意の一点)であればよい。また、BTP到達時間については時刻で表すこともできる(式(2)を参照)。
また、最高温度到達時間、BTP、赤熱帯終点位置、及びBTP到達時間の基準となる点を焼結開始点としたが、基準となる点は焼結開始点に限定されず、焼結が完了する前の位置として想定される所定の点(例えば、初期原料帯、水分凝縮帯、又は乾燥帯として想定される領域の任意の一点)であればよい。また、BTP到達時間については時刻で表すこともできる(式(2)を参照)。
上記した「パレット温度計の測定データによるBTPの推定手順」、「焼結機幅方向のBTPの変動の推定手順」、および「焼結機幅方向のBTPを均一にするための原料装入量の制御手順」の本発明の焼結機の焼成状態監視方法を構成する各手順における処理は、例えば、LAN等のネットワークI/O等を有し、HDDやDVD、キーボード等の入出力装置、およびコンピュータディスプレーを具備したパーソナルコンピュータでハードウエアを構成し、それぞれの信号処理、データ処理を実行するためのコンピュータプログラムを作成し、前記ハードウエアにロードすることにより実現することが可能である。また、これと同等の処理機能を有す専用機器として、MPUやPLC等を用い構成してもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又はかかるプログラムを伝送する伝送媒体も本発明の実施の形態として適用することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体などのプログラムプロダクトも本発明の実施の形態として適用することができる。前記のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 焼結機
102 駆動ローラ
110 パレット
112 グレートバー
114 サイドウォール
116 車輪
120 原料給鉱ホッパ
130 点火炉
140 ウインドボックス
145 吸気管
150 パレット温度計
160 スタンド
161 スタンド基台部
162 スタンド突出部
163 スタンド脚部
164 水平孔
165 垂直孔
166 貫通孔
170 温度測定部
178 リード線
180 固定部材
201 ヒートパターン
202 ヒートパターン
203 最高温度となった高さ位置と所要時間との関係を示す近似直線
204 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
205 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
206 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
301 BTP計算部
302 BTP目標値
303 PIDコントローラ
102 駆動ローラ
110 パレット
112 グレートバー
114 サイドウォール
116 車輪
120 原料給鉱ホッパ
130 点火炉
140 ウインドボックス
145 吸気管
150 パレット温度計
160 スタンド
161 スタンド基台部
162 スタンド突出部
163 スタンド脚部
164 水平孔
165 垂直孔
166 貫通孔
170 温度測定部
178 リード線
180 固定部材
201 ヒートパターン
202 ヒートパターン
203 最高温度となった高さ位置と所要時間との関係を示す近似直線
204 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
205 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
206 幅方向のBTPの間を結ぶ近似曲線
301 BTP計算部
302 BTP目標値
303 PIDコントローラ
Claims (5)
- 焼結機のパレット上の焼結層内の複数の高さ位置の温度を、前記パレット上に配設したパレット温度計で時間的に連続して測定して、前記複数の高さ位置の温度データを取得する温度取得工程と、
前記取得された複数の高さ位置の温度データそれぞれが最高温度に到達する時間である最高温度到達時間を測定する到達時間算出工程と、
前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、前記パレット上の焼結層の底面における赤熱帯終点位置である焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を演算により推定するBTP推定工程と、
を具備することを特徴とする焼結機の焼成状態の測定方法。 - 前記BTP推定工程は、前記複数の高さ位置および各高さ位置の最高温度到達時間の測定値に基づき、高さ位置と最高温度到達時間との関係を表す直線又は曲線を求め、その直線又は曲線から、前記パレット上の焼結層の底面の高さ位置での最高温度到達時間を推定して前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする請求項1に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。
- 前記温度取得工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置それぞれに配設した前記パレット温度計で、前記パレットの幅方向の複数の位置で複数の高さ位置の温度を測定し、
前記BTP推定工程では、前記パレットの幅方向の複数の位置での前記焼結完了点BTPまたは赤熱帯終点位置に到達する時間であるBTP到達時間を導出することを特徴とする請求項1または2に記載の焼結機の焼成状態の測定方法。 - 焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記最高温度到達時間と、前記BTP到達時間の推定値と、前記焼結機の給鉱部端から排鉱部端までの距離とを用いて、前記パレットの進行速度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。 - 焼結機で焼結原料を燃焼させて焼結鉱を製造する焼結鉱の製造方法であって、
請求項3に記載の焼結機の焼成状態の測定方法で得られる前記パレットの幅方向の複数の位置でのBTPの推定値と、前記焼結機の操業上設定しているBTP目標値との差分を演算し、該差分を用いてフィードバックコントローラにより、前記パレットに焼結原料を給鉱する原料給鉱ホッパの幅方向に設置された分割ゲートの個々の開度を設定して焼結機を制御することにより焼結鉱を製造することを特徴とする焼結鉱の製造方法。
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