JP2012071445A - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動原稿搬送部における複数の原稿のセット順序を把握し、ユーザーが希望する形態のリングバインダ付きの冊子を適正に作製すること。
【解決手段】画像形成装置IFとリング製本装置RGを有する画像形成システムでは、リングバインダ付きの冊子を作製することが出来る。自動原稿供給装置ADFに複数の原稿をセットし、原稿画像を形成した用紙を用いてリングバインダ付きの冊子を作製する場合、操作表示部OPには、リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を含む複数の原稿の自動原稿供給装置ADFにおけるセット順序に関して、ユーザーが設定する画面が表示され、ユーザーが選択した原稿のセット順序に基づいてリングバインダ付きの冊子が作製される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
近年、画像形成装置は単に画像形成を行うだけでなく、種々の後処理を行う後処理装置と接続されて画像形成システムとなり、事務処理の効率化を図るようになっている。後処理としては、例えば、パンチ処理、ステープル処理、表紙や挿入紙を挿入するシート挿入処理、中折りや三折りなどの折り処理、製本処理などがある。
製本処理の一つにリング製本の処理があり、このリング製本の処理は用紙束にあけられた複数の穴にリングバインダを装着して綴じることにより、リングバインダ付きの冊子を作製するものである。
リング製本を行うリング製本装置としては、例えば特許文献1に記載された技術があり、リング製本の処理を含め各種の製本処理をユーザーの要望に応じて行えるようになっている。
特開2009−166925号公報
画像形成装置とリング製本装置を接続した画像形成システムを利用すれば、画像を形成した用紙を用いてリングバインダ付きの冊子を自動的に作製することが可能であるが、リングバインダ付きの冊子の見栄え、リングバインダの種類、画像形成装置やリング製本装置の機械構成等が影響して、自動的にリングバインダ付きの冊子を作製するために一定の制約が存在する場合がある。リングバインダ付きの冊子を自動的に作製するための制約に関し、その一例を図10、図11を用いて説明する。
図10は、背骨部RB1を備えたリングバインダRBを用いて作製した冊子BKの一例を示す説明図である。図10(a)は、リング製本装置で作製された直後の冊子BKの状態を示す斜視図であり、図10(b)は、リング製本装置で作製された直後の冊子BKのリングバインダRB周辺を示す部分拡大図である。
図10に示すように、リングバインダRB付きの冊子BKは、複数枚の用紙からなる用紙束のパンチ穴H(図10(b)参照)に平板の指状部RB2が挿入された後、背骨部RB1の上に指状部RB2が重なるようにリング製本がなされて作製される。しかし、リング製本装置により作製された直後の冊子BKは、図10(a)に示すようにリングバインダRBの背骨部RB1が表面に露出しているために見栄えが良くない。
これを避けるため、リング製本装置により作製された直後の冊子BKを図10(b)に示すようにユーザーが一番下にある用紙(n枚目の用紙)を1枚めくって裏返して、冊子BKとしての完成した状態にする。つまり、図10(b)に示すn枚目の用紙が冊子BKの「ウラ表紙」となり、1枚目の用紙が冊子BKの「オモテ表紙」となる。冊子BKの最終形態としては、背骨部RB1がウラ表紙であるn枚目の用紙とその1枚前の用紙(図10(b)ではn−1枚目の用紙)との間に隠れるため、冊子BKの最終形態は見栄えがよく、ユーザーがオモテ表紙から順々にページをめくって冊子BKの内部を見るのに支障がない。
ここで、図10に示す冊子BKを作製するための制約について検討すると、図10に示す冊子BKを作製するため、画像形成装置とリング製本装置を接続した画像形成システムでは、必ず図11(a)に示すように最下層にウラ表紙であるn枚目の用紙をリング製本装置で載置し、次にオモテ表紙である1枚目、次に2枚目と重ね、最後にn−1枚目の用紙を重ね、作製した用紙束に対してリングバインダRBを取り付ける必要がある。画像形成順序で考えると、必ずウラ表紙であるn枚目の用紙から画像形成を行い、次にオモテ表紙である1枚目、次に2枚目と画像形成を行い、最後にn−1枚目の画像形成を行う必要がある。このように図10に示す冊子BKを作製するためには、用紙の重ね順序、画像形成順序において一定の制約が存在する。
画像形成装置の自動原稿搬送部にセットされた複数の原稿を上から順にスキャナで読み取ってリング製本を実行する場合、セットされた複数の原稿の中でウラ表紙やオモテ表紙、表紙間に挟まれる用紙がどのような順序でセットされているか画像形成装置側で認識出来ないと、上記の制約に沿って正確にリング製本のジョブを実行できず、ユーザーが希望するリングバインダRB付きの冊子BKが作製出来ない。
図10、図11を用いて説明した冊子BKの制約は一例であり、他にもリングバインダ付きの冊子の形態や、画像形成装置やリング製本装置の機械構成等が影響して、画像形成順序等の制約が存在する場合があり、画像形成装置の自動原稿搬送部にセットされた複数の原稿を上から順にスキャナで読み取ってリング製本を実行する場合、セットされた複数の原稿の中でウラ表紙やオモテ表紙、表紙間に挟まれる用紙がどのような順序でセットされているか、適正に画像形成装置側で認識することは必要である。
そこで、本発明の目的は、自動原稿搬送部における複数の原稿のセット順序を把握し、ユーザーが希望する形態のリングバインダ付きの冊子を適正に作製する画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、
リングバインダを用いて用紙束をリング製本するリング製本装置に接続可能であり、用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
原稿の画像を読み取る画像読取部と、
セットされた複数の原稿を順次、前記画像読取部の読取位置に搬送する自動原稿搬送部と、
前記画像読取部により読み取られた画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、
所定の情報を表示するとともに、画像形成装置において実行するジョブの内容をユーザーによって設定可能な操作表示部と、
少なくとも前記画像読取部、前記自動原稿搬送部、前記画像形成部、及び前記操作表示部を制御する制御部と、を有し、
リング製本装置が画像形成装置に接続され、原稿の画像データに基づいて画像が形成された用紙を用いてリング製本のジョブを実行する場合、リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を含む複数の原稿の前記自動原稿搬送部におけるセット順序に関して、ユーザーが設定する画面を前記操作表示部に表示するよう、前記制御部が前記操作表示部を制御することを特徴とするものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、
前記画像形成装置と、
前記画像形成装置から出力された用紙によって構成される用紙束に対し、リングバインダを用いてリング製本するリング製本装置と、
を有することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成装置及び画像形成システムを利用すれば、自動原稿搬送部における複数の原稿のセット順序を把握し、ユーザーが希望する形態のリングバインダ付きの冊子を適正に作製することが出来る。
本発明に係る画像形成システムの中央断面図である。 図1に示されるリング製本装置を拡大して示す中央断面図である。 リング製本前のリングバインダを示す図である。 リング製本後のリングバインダを示す図である。 リング製本の動作に係わる画像形成システムの要部を示すブロック図である。 画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面を示す説明図である。 画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面を示す説明図である。 画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面を示す説明図である。 画像形成装置の操作表示部に表示される設定画面を示す説明図である。 背骨部を備えたリングバインダを用いて作製した冊子の一例を示す説明図である。 冊子の重ね順序、画像形成順序を示す説明図である。
[画像形成システムの概要]
図1は、画像形成システムの中央断面図である。
図1に示す画像形成システムは、大容量給紙装置LT、画像形成装置IF、表紙や仕切紙を用紙束に挿入する用紙挿入装置IN、リング製本装置RG、各種の後処理を行うフィニッシャ装置FNを連結したシステムである。
大容量給紙装置LTは、3段の給紙トレイLT1、LT2、LT3を備え、用紙を画像形成装置IFに供給する。
画像形成装置IFは、電子写真方式やオフセット印刷方式などで画像形成を行う装置であり、画像形成部1、2段の給紙トレイPF1、PF2、自動原稿供給装置(自動原稿搬送部)ADF、スキャナ(画像読取部)2、操作表示部OP等を有している。
画像形成部1は、例えば電子写真方式により用紙に画像形成(印刷)を行うものである。電子写真方式の場合の画像形成部1は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、転写装置、定着装置、クリーニング装置等から構成されており、モノクロ或いはフルカラーの画像を形成する。自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿は上から順にスキャナ2に搬送され、スキャナ2において原稿の画像データが読み取られる。
用紙挿入装置INは、上部に2段、内部に1段のあわせて3つの用紙挿入トレイIT1、IT2、IT3を備え、色や厚みの異なる表紙や仕切り用の用紙をセットでき、操作表示部OPから入力された指示、或いはネットワークにつながるコンピュータからのプリント指示に含まれる用紙挿入情報に基づいて用紙束の所定位置に用紙を挿入する。
フィニッシャ装置FNは、ファイル用の2穴パンチを行うパンチ部FN1、平綴じを行う平綴じ部FN2、中綴じを行う中綴じ部FN3、用紙を中折りや三折りする折り部FN4を備え、用紙に各種の後処理を行った後、昇降トレイT1または下部トレイT2に排紙するものである。
それぞれの装置は、制御部CL1〜CL5を有し、通信ラインで交信しながら画像形成及び後処理を行う。
[リング製本装置の概要]
図2は、図1に示されるリング製本装置RGを拡大して示す中央断面図である。
まず、図2に示すリング製本装置RGで使用するリングバインダRBについて図3を用いて説明する。図3は、リング製本前のリングバインダRBを示す図である。図3(a)はリングバインダRBの上面図、図3(b)はリングバインダRBの側面図である。
図3に示すように、リング製本を行う前のシート状のリングバインダRBは、背骨部RB1と、背骨部RB1の長辺から垂直方向に延びる複数の指状部RB2と、からなる平板である。材料としてはポリエステルやセルロースエステル類の樹脂フィルムなどを使用できる。図3に示す指状部RB2を湾曲に折り曲げて円筒状にすることにより用紙束を束ねるリングが形成される。
図4(a)、図4(b)は、図3に示したシート状のリングバインダRBを折り曲げた後のリングバインダRBを示す図であり、それぞれの指状部RB2の先端Cから所定長さの部分が接着剤により背骨部RB1と接合される。これによってリングバインダRBは、背骨部RB1の長辺に沿って複数のリングが並んだ状態となる。
次に、図2を用いてリング製本装置RGの概要を説明する。
用紙挿入装置IN(図1参照)からの用紙搬送路は、リング製本装置RGを水平に横切る水平搬送路10に接続されており、水平搬送路10に設けられた切換ゲートG1、G2により搬送経路を切り替えることが出来る。
後処理を行わない場合は、切換ゲートG1で上方の搬送路に用紙を搬送することにより排紙皿11に用紙を排紙する。また、搬送された用紙をリング製本装置RGで処理せずに下流側で後処理する場合は、切換ゲートG1、G2で用紙をストレートに搬送することにより下流側のフィニッシャ装置FNに搬送させることが出来る。そしてリング製本装置RGでリングバインダRBによりリング製本を行う場合は、切換ゲートG2により下方の搬送路に用紙を搬送する。また、リング製本装置RGの上部には給紙トレイ12が設けられており、オフライン製本を行うときに、給紙トレイ12から用紙を順次給紙して水平搬送路10に合流させる。
水平搬送路10の中央から下方に分岐する製本搬送路13がリング製本を行う用紙を搬送する搬送路である。用紙は搬送路13を通り、斜めに配置されたトレイ14上を一旦上方に搬送され、製本搬送路13から用紙後端が外れるとトレイ14に沿って下方に下り、ストッパ15に当たって停止する。
ストッパ15は、トレイ14に沿って移動可能であり、トレイ14の中ほどに設けられるパンチ機構16に用紙の先端が挟みこまれる位置で用紙を停止させる。
パンチ機構16は、パンチとダイからなる公知の機構であるが、リング製本を行うための複数のパンチ穴を穿孔できるだけの数のパンチとダイが紙面垂直方向に配設されており、ストッパ15で停止されている用紙を穿孔してパンチ穴を形成する。パンチ穴形成後、ストッパ15が一旦トレイ14の最下方位置まで下降する。
ところで、リング製本を行う際に、予めパンチ穴が形成された用紙を用いる場合がある。このような場合は、ストッパ15はトレイ14の最下方位置まで下がって用紙を停止させる。予めパンチ穴が形成された用紙かどうかは、搬送路に設けられた図示しないセンサにより検知することができる。或いは、操作表示部OPでパンチ穴ありの指示を入力するようにしても良い。
パンチ機構16でパンチ穴が形成された用紙、或いは予めパンチ穴が形成された用紙は、次にストッパ15の上昇によりトレイ14に沿って上昇し、ゲートG3でバインド搬送路17に送られる。
バインド搬送路17の下流にはスタッカ18が設けられており、送られてくる用紙を収納する。用紙はスタッカ18内にパンチ穴が形成された長辺が図の左側になるように順次積載される。
1セット分の用紙束の収納が終了すると、スタッカ18の左上のカートリッジ19からリングバインダRBを取り出して、用紙束のパンチ穴に指状部RB2(図3、図4参照)を入れ込む作業が行われる。カートリッジ19には、平板状の複数のリングバインダRBが積み重ねて収容されており、この中から1枚のリングバインダRBを取り出すのである。カートリッジ19内のリングバインダRBがなくなるとカートリッジごと新しいものに交換される。
次いで、リングバインダRB付きの用紙束は、下方のバインダ20に受け渡され、バインダ20で、リングバインダRBの指状部RB2がリング状に折り曲げられ、指状部RB2の所定位置が背骨部RB1に接着固定される。この状態の冊子が図10(a)に示すものである。接着固定する指状部RB2の位置は、用紙束の厚みに応じて可変であり、冊子の厚さに応じた適切なリング径となるように調整される。
このようにしてリング製本がなされた冊子は、ベルトコンベア21a、21bでトレイ22に運ばれる。トレイ22は上下に昇降可能であり、多数の冊子を積載することができる。トレイ22を囲む四角の線の部分は、リング製本装置RGから引き出し可能に構成されており、オペレータが出来上がった冊子を取り出す。
リング製本がなされた冊子は、図10(a)に示すように、背骨部RB1とこれに接着された指状部RB2とが表面に出た状態となっている。このとき、1枚目の用紙がオモテ表紙である。一番下がn枚目のウラ表紙である。この状態からユーザーが、ウラ表紙を2点鎖線で示すようにひっくり返して表面側に持ってくる(図10(b)参照)。これにより背骨部RB1と指状部RB2とがウラ表紙で隠され、冊子BKの外観が良好になる。
以上説明したように、図2に示したリング製本装置RGにおいて、リング製本が行われ、リングバインダ付きの冊子BKが作製される。
[画像形成システムのブロック図]
図5は、リング製本の動作に係わる画像形成システムの要部を示すブロック図である。
画像形成装置IFは、主に、制御部CL2、画像形成部1、スキャナ2、操作表示部OP、ハードディスクからなる記憶部HDD、表紙検出部(検出部)HK、インターフェイスA11、通信部A10を備える。
制御部CL2は、CPU、ROM、RAM、その他の周辺デバイスを備え、画像形成部1、スキャナ2、操作表示部OP、記憶部HDD、表紙検出部HK等の動作を制御する。
A11はLAN等のネットワークを介した通信を行うインターフェイス(I/F)である。インターフェイスA11を経由してネットワークに接続されている外部のコンピュータ等から画像データを含む印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブを記憶部HDDに一旦記憶して画像形成を行う。
操作表示部OPは、液晶パネルで構成される表示部にタッチスクリーンの操作部を重ねて配置したタッチパネルである。操作表示部OPからはオペレータによる印刷ジョブやリング製本ジョブの設定が行われ、設定に応じた各種表示が行われる。
表紙検出部HKは、画像形成装置IFの自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿を上から順にスキャナ2で読み取ってリング製本を実行する場合、セットされた複数の原稿の中からウラ表紙やオモテ表紙を検出するものである。表紙検出部HKの検出動作については後述する。
A10は通信部であり、少なくともリング製本装置RGに接続され、リング製本装置RGとの間で各種データを送受信する。
リング製本装置RGは、主に、制御部CL4、パンチ部、リング製本部、各種センサ、通信部B10を備えている。
制御部CL4は、制御部CL2と同様の構成でありプログラムに従ってリング製本装置RGの各種制御を実行する。通信部B10は、画像形成装置IFの通信部A10に接続され、画像形成装置IFとの間で各種データを送受信する。
[操作表示部におけるリング製本の設定画面]
次に、画像形成装置IFの操作表示部OPにおいてリング製本のジョブを設定する画面について説明する。
前述したように、図1に示す画像形成システムにおいてリング製本のジョブを実行した場合、作製されたリングバインダRB付きの冊子BKは図10(a)に示すような形態となっている。そして、図10(a)に示す冊子BKに対してユーザーがウラ表紙(図10(b)に示すn枚目)をひっくり返して表面側に持ってくる。これにより背骨部RB1と指状部RB2とがウラ表紙で隠され、冊子BKが完成する。
図10(a)に示す形態の冊子BKを作製する場合、画像形成装置IFとリング製本装置RGを有する画像形成システムでは、必ず図11(a)に示すように最下層にウラ表紙であるn枚目の用紙をリング製本装置RGで載置し、次にオモテ表紙である1枚目、次に2枚目と重ね、最後にn−1枚目の用紙を重ね、作製した用紙束に対してリングバインダRBを取り付ける必要がある。画像形成装置IFにおける画像形成順序で考えると、図11(b)に示すように、必ずウラ表紙であるn枚目の用紙から画像形成を行い、次にオモテ表紙である1枚目、次に2枚目と画像形成を行い、最後にn−1枚目の画像形成を行う必要がある。
画像形成装置IFの自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿を上から順にスキャナ2で読み取ってリング製本のジョブを実行する場合、セットされた複数の原稿の中でウラ表紙やオモテ表紙、表紙間に挟まれる用紙がどのような順序でセットされているか画像形成装置IFで認識出来ないと、画像形成装置IFにおけるリング製本用の画像形成順序、リング製本装置RGにおけるリング製本用の用紙重ね順序に沿って正確にリング製本のジョブを実行出来ないことになってしまう。
そこで、画像形成装置IFでは、画像形成装置IFの自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿を上から順にスキャナ2で読み取ってリング製本のジョブを実行する場合、セットされた複数の原稿の中でウラ表紙やオモテ表紙、表紙間に挟まれる用紙がどのような順序でセットされているか操作表示部OPを通じて設定する画面を表示し、ユーザーが選択するようになっている。以下、この点について詳しく説明する。
図6〜図9は、画像形成装置IFの操作表示部OPに表示される設定画面を示す説明図である。なお、操作表示部OPに表示される設定画面は、制御部CL2により制御される。
画像形成装置IFの自動原稿供給装置ADFに複数の原稿(オモテ表紙やウラ表紙を含む)をセットし、複数の原稿を上から順にスキャナ2で読み取ってリング製本のジョブを実行する場合、図6に示す設定画面においてリングバインド釦OP1をユーザーが押し、リング製本のジョブ設定を行う。
図6に示す設定画面でユーザーがリングバインド釦OP1を押すと、操作表示部OPには図7に示す設定画面が表示される。図7に示す設定画面では、複数の原稿の中に含まれているオモテ表紙、ウラ表紙、表紙間に挟まれる中身の用紙がどのような順序で自動原稿供給装置ADFにセットされるかを画像形成装置IFに認識させる方法を設定する(自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿におけるオモテ表紙、ウラ表紙、中身の用紙等の重ね順序を以下、「セット順序」と呼ぶ)。
原稿のセット順を画像形成装置IFに認識させる方法は二つある。一つは、自動原稿供給装置ADFにおける原稿のセット順序をユーザーが直接、手動で設定することにより画像形成装置IFに認識させる方法であり、もう一つは、自動原稿供給装置ADFにおける原稿のセット順序を画像形成装置IFに自動で認識させる方法である。
オモテ表紙、ウラ表紙、表紙間に挟まれる中身の用紙がどのような順序で自動原稿供給装置ADFにセットされるかをユーザーが直接、手動で設定する場合は、図7に示す選択釦OP2を押して「オモテ表紙・ウラ表紙 手動認識」を選択した後、下にあるOK釦OP5を押す。一方、オモテ表紙、ウラ表紙、表紙間に挟まれる中身の用紙がどのような順序で自動原稿供給装置ADFにセットされるかを画像形成装置IFに自動で認識させる場合は、図7における選択釦OP3を押して「オモテ表紙・ウラ表紙 自動認識」を選択した後、下にあるOK釦OP5を押す。
なお、画像形成装置システムでは、リング製本のジョブを実行してリングバインダRB付きの冊子BKを作製するとともに、リング製本のジョブを画像形成装置IFの記憶部HDDに記憶させることが可能である。リングバインダRB付きの冊子BKを作製するとともにリング製本のジョブを画像形成装置IFの記憶部HDDに記憶させる場合は、OK釦OP5を押す前に、保存実行釦OP4を押して選択する。
図7の設定画面において選択釦OP2を押して、「オモテ表紙・ウラ表紙 手動認識」を選択した場合は、図8に示す設定画面が操作表示部OPに表示される。図8の設定画面では、「ユーザー手動指定・原稿設定」「原稿順設定」「おすすめ原稿設定」の3種類の設定が可能である。
図8に示す設定画面の左側に表示される「ユーザー手動指定・原稿設定」は、自動原稿供給装置ADFに複数の原稿を不規則な順序に重ねてセットする場合に利用される設定画面である。「ユーザー手動指定・原稿設定」を利用して原稿のセット順序を設定する場合は、ウラ表紙、オモテ表紙、中身の1枚目の用紙が各々セットされた原稿の上から何枚目にセットされるのかを枚数釦PBを押して枚数釦PBの左に表示される数字を調整する。
ウラ表紙、オモテ表紙、中身1枚目の用紙が各々セットされた原稿の上から何枚目にセットされるのかユーザーが設定すると、それ以外にセットされる原稿は中身の用紙として判断され、中身1枚目の用紙の下の用紙が中身2枚目の用紙、その下が中身3枚目の用紙・・・・というように設定されたことになる(中身1枚目の用紙の上に他の中身の用紙がセットされる場合は、図8では示さないが他の設定画面で中身の用紙のセット順序を設定する)。
自動原稿供給装置ADFでセットされる複数の原稿において、オモテ表紙等の位置が枚数釦PBで設定した後、選択釦OP6を押し、その後OK釦OP9を押して「ユーザー手動指定・原稿設定」を利用した原稿のセット順序の設定が完了する。その後、操作表示部OPにおけるスタート釦(不図示)がユーザーによって押されてリング製本のジョブが実行される。
自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿が順々にスキャナ2で読み取られる際に、図8に示す設定画面を通じてユーザーが設定した情報に基づき、どの原稿をどのような順序で読み取ったのか画像形成装置IFにおいて認識でき、読み取った画像を一旦保存しつつ、ウラ表紙の原稿が読み取られたらリング製本のジョブにおける画像形成動作を開始し、図11(b)に示すリング製本用の画像形成順序に沿って適切に画像を形成出来る。そして画像が形成された用紙を利用してリング製本装置RGにおいてリング製本され、図10(a)に示す冊子BKが適切に作製される。
図8に示す設定画面の中央に表示される「原稿順設定」は、自動原稿供給装置ADFに原稿を上から順にオモテ表紙、中身の用紙1枚目、中身の用紙2枚目・・・と重ね、一番下にウラ表紙をユーザーがセットする場合に利用される設定画面である。このような順序でユーザーが複数の原稿を自動原稿供給装置ADFにセットしてリング製本のジョブを実行する場合は、選択釦OP7を押して選択し、その後OK釦OP9を押して「原稿順設定」を利用した原稿のセット順序の設定が完了する。その後、操作表示部OPにおけるスタート釦(不図示)がユーザーによって押されてリング製本のジョブが実行される。
リング製本のジョブが実行されると、図11(c)に示す順序で自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿が順々にスキャナ2で読み取られる。画像形成装置IFでは図11(c)に示す順序で原稿を読み取ることを認識でき、読み取った画像を一旦保存しつつ、ウラ表紙の原稿(図11(c)におけるn枚目の用紙)がスキャナ2に読み取られたらリング製本のジョブにおける画像形成動作を開始し、図11(b)に示すリング製本用の画像形成順序に沿って適切に画像を形成する。そして画像が形成された用紙を利用してリング製本装置RGにおいてリング製本され、図10(a)に示す冊子BKが適切に作製される。
但し、「原稿順設定」を利用して原稿のセット順序を設定し、それに基づいてリング製本のジョブを実行する場合は、ウラ表紙が最後にスキャナ2において読み取られるため、ウラ表紙が読み取られるまでリング製本用に画像形成が開始出来ず、冊子BKの生産性の観点で好ましくはない。そこでより早く冊子BKを作製するために、図8に示す設定画面の右側に表示される「おすすめ原稿設定」の設定画面が存在する。
「おすすめ原稿設定」はリングバインダRB付きの冊子BKをなるべく早く作製するために推奨する原稿のセット順序を表示してユーザーに選択してもらう設定画面であり、「おすすめ原稿設定」では、自動原稿供給装置ADFに原稿を上から順にウラ表紙、オモテ表紙、中身の用紙1枚目、中身の用紙2枚目・・・と重ねてユーザーがセットする場合に利用される。このような順序でユーザーが複数の原稿を自動原稿供給装置ADFにセットしてリング製本のジョブを実行する場合は、選択釦OP8を押して選択し、その後OK釦OP9を押して「おすすめ原稿設定」を利用した原稿のセット順序の設定が完了する。その後、操作表示部OPにおけるスタート釦(不図示)がユーザーによって押されてリング製本のジョブが実行される。
リング製本のジョブが実行されると、最初にウラ表紙がスキャナ2に読み取られ、直ぐにリング製本用の画像形成が可能となり、冊子BKの生産性の観点で良好である。また、他の設定方法と同様に、画像形成装置IFでは、どの原稿をどのような順序で読み取ったのか画像形成装置IFにおいて認識でき、図11(b)に示すリング製本用の画像形成順序に沿って適切に画像を形成出来る。そして画像が形成された用紙を利用してリング製本装置RGにおいてリング製本され、図10(a)に示す冊子BKが適切に作製される。なお、「おすすめ原稿設定」については、冊子BKの生産性が向上する点をユーザーに分かりやすいように音声でガイダンスしてもよい。
以上説明したように、画像形成システムにおいてリング製本のジョブを実行する場合に、リング製本された冊子の表紙(ウラ表紙、オモテ表紙)に対応する原稿を含む複数の原稿の自動原稿供給装置ADFにおけるセット順序に関して、ユーザーが設定する画面を操作表示部OPに表示してユーザーに選択してもらえば、自動原稿供給装置ADFにおける複数の原稿のセット順序を把握し、図10(a)に示すリングバインダRB付きの冊子BKを適正に作製することが出来る。
図8ではオモテ表紙、ウラ表紙、表紙間に挟まれる中身の用紙がどのような順序で自動原稿供給装置ADFにセットされるかをユーザーが直接、手動で設定する場合について説明したが、図7の設定画面でユーザーによって選択釦OP3を押され、「オモテ表紙・ウラ表紙 自動認識」を選択された場合は、操作表示部OPにおけるスタート釦(不図示)がユーザーによって押されてリング製本のジョブが実行されると、原稿のセット順序について画像形成装置IFで自動的に認識する。
画像形成装置IFで自動的に認識する場合は、例えば、ユーザーによって原稿の中でウラ表紙に該当する原稿に「R」という文字が記載され、オモテ表紙に該当する原稿に「F」をいう文字を記載される。そして、スキャナ2において読み取った原稿の画像データを表紙検出部HK(図5参照)が解析して、ウラ表紙とオモテ表紙に対応する原稿を認識する。その他の原稿は読み取られた順に中身1枚目の用紙、中身2枚目の用紙・・・というように認識する。なお、ウラ表紙、オモテ表紙を認識のための原稿に記載された「F」や「R」の文字が、出力される用紙には画像形成されない。
このように表紙検出部HKの検出結果により用紙に画像を形成すれば、原稿のセット順序をユーザーが直接、手動で設定したように、図11(b)に示すリング製本用の画像形成順序に沿って適切に画像を形成出来る。そして画像が形成された用紙を利用してリング製本装置RGにおいてリング製本され、図10(a)に示す冊子BKが適切に作製される。
なお、図7に示す設定画面の説明で、リングバインダRB付きの冊子BKを作製するとともにリング製本のジョブを画像形成装置IFの記憶部HDDに記憶可能であることを述べたが、リング製本のジョブを画像形成装置IFの記憶部HDDに記憶する場合は、図7に示す設定画面の後か、図8に示す設定画面の後に図9に示す設定画面が操作表示部OPに表示される。
図9に示す設定画面は、スキャナ2で読み取る複数の原稿データの記憶順序を設定する画面である。自動原稿供給装置ADFにセットされた複数の原稿は上から順に搬送されてスキャナ2で読み取られ、その読み取られる原稿順に原稿データを記憶する場合は、選択釦OP10を押して記憶順序を選択する。画像形成装置IFの記憶部HDDでは、スキャナ2で読み取られる順に原稿データを記憶していく。
そして記憶された原稿データを操作表示部OPのプレビュー画面で見る場合に、読み取られ原稿順で見ることができ、どのような原稿順に関するジョブなのか、ユーザーは容易に認識出来る。
一方、リング製本のジョブの実行により画像形成された用紙が出力されるように、図11(b)に示すリング製本用の画像形成順であるウラ表紙、オモテ表紙、中身1枚目の用紙、中身2枚目の用紙・・・・という出力順で記憶する場合は、選択釦OP11を押して記憶順序を選択する。スキャナ2に順次送られる原稿がウラ表紙であるか、オモテ表紙であるか等は、図8に示す設定画面によりユーザーが直接、手動により設定されるか、画像形成装置IFが自動的に認識出来るため、その認識結果に基づいて、出力順に記憶する。
そして記憶された原稿データを操作表示部OPのプレビュー画面で見る場合は、リング製本の出力順に見ることが出来るため、どのような形態のリング製本に関するジョブなのか、容易にユーザーは認識出来る。
このように図9に示す設定画面を表示して、スキャナ2で読み取る複数の原稿データの記憶順序をユーザーの要望により設定することが出来れば、後で原稿データをプレビュー画面で見る場合に有効である。
以上、図1〜図11を用いて本発明を説明したが、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
LT 大容量給紙装置
IF 画像形成装置
IN 用紙挿入装置
RG リング製本装置
FN フィニッシャ装置
ADF 自動原稿供給装置
2 スキャナ
OP 操作表示部
CL2、CL4 制御部
HDD 記憶部
HK 表紙検出部
BK 冊子
RB リングバインダ
RB1 背骨部
RB2 指状部

Claims (9)

  1. リングバインダを用いて用紙束をリング製本するリング製本装置に接続可能であり、用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    原稿の画像を読み取る画像読取部と、
    セットされた複数の原稿を順次、前記画像読取部の読取位置に搬送する自動原稿搬送部と、
    前記画像読取部により読み取られた画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、
    所定の情報を表示するとともに、画像形成装置において実行するジョブの内容をユーザーによって設定可能な操作表示部と、
    少なくとも前記画像読取部、前記自動原稿搬送部、前記画像形成部、及び前記操作表示部を制御する制御部と、を有し、
    リング製本装置が画像形成装置に接続され、原稿の画像データに基づいて画像が形成された用紙を用いてリング製本のジョブを実行する場合、リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を含む複数の原稿の前記自動原稿搬送部におけるセット順序に関して、ユーザーが設定する画面を前記操作表示部に表示するよう、前記制御部が前記操作表示部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. リング製本装置が画像形成装置に接続され、原稿の画像データに基づいて画像が形成された用紙を用いてリング製本のジョブを実行する場合、リング製本された冊子を早く作製するために推奨する原稿のセット順序を表示し、その推奨する原稿のセット順序をユーザーが選択する画面を前記操作表示部に表示する、もしくは、音声ガイダンスで出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 原稿のセット順序がリング製本された冊子を早く作製するために推奨する原稿のセット順序と異なる場合は、画像形成時に出力順序が正しくなるよう、出力順序を入れ替えて画像形成すべく、前記制御部が前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 原稿のセット順序がリング製本された冊子を早く作製するために推奨する原稿のセット順序と異なる場合は、ウラ表紙となる出力1枚目に対応する原稿を前記画像読取部により読み取られた時点で、直ちにリング製本のジョブを開始することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像読取部により読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶部を有し、
    リング製本のジョブ情報を前記記憶部に記憶する場合、リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を含む複数の原稿の前記記憶部における記憶順序に関して、ユーザーが設定する画面を前記操作表示部に表示するよう、前記制御部が前記操作表示部を制御することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 原稿の記憶順序が出力順序とは異なる場合は、画像形成時に出力順序が正しくなるよう、出力順序を入れ替えて画像形成すべく、前記制御部が前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を検出する検出部を有し、
    リング製本された冊子の表紙に対応する原稿を含む複数の原稿の前記自動原稿搬送部におけるセット順序に関して前記操作表示部を通じてユーザーが設定しない場合、前記検出部の検出結果に基づいて少なくとも冊子の表紙に対する画像形成順序を調整するよう、前記制御部が少なくとも前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. ウラ表紙となる出力1枚目に対応する原稿を検出した時点で、直ちにリング製本のジョブを開始することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載された画像形成装置と、
    前記画像形成装置から出力された用紙によって構成される用紙束に対し、リングバインダを用いてリング製本するリング製本装置と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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