JP2012071095A - フットマッサージャー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ふくらはぎを挿入可能な左右一対の凹部22の形成された本体ケーシング21と、該凹部に配備され、ふくらはぎにマッサージを施す本体マッサージ手段30と、を有する本体ユニット20と、本体ケーシングに対して前後に揺動可能に支持されるサブケーシング41と、該サブケーシングに形成された左右一対の凹部42と、該凹部に配備され、患部をマッサージするサブマッサージ手段50と、を有するサブユニット40と、を具えたフットマッサージャーであって、本体ケーシングとサブケーシングを連結する連結部材を有し、該連結部材は、本体ケーシングとサブケーシングを同軸でない異なる枢支点により揺動可能に連結し、サブケーシングを本体ケーシングに対して前後方向に平行な面内で揺動可能とした。
【選択図】 図1
Description
特許文献1のフットマッサージャーは、ふくらはぎ及び足先を挿入する本体ユニットと、該本体ユニットの上端に前後方向に平行な面内で回動可能に軸支されたサブユニットを有しており、サブユニットを前方に回動させたときには、膝関節の周囲のマッサージを施すことができ、後方にサブユニットを回動させたときには、大腿のマッサージを施すことができる。
また、例え、大腿にサブユニットを位置合わせできたとしても、サブユニットの揺動可能範囲は軸支部分を中心とした円弧範囲に限られるため、大腿の膝に近い部分から股に近い部分までの広い範囲を自由に位置合わせしてマッサージすることはできなかった。
大腿の広い範囲をマッサージ可能とするには、サブユニットを大型化すればよいが、使い勝手が悪くなるばかりでなく、収納性の悪化、高コスト等の問題があり、商品化が困難であった。
被施療者のふくらはぎ及び/又は足先を挿入可能な左右一対の凹部の形成された本体ケーシングと、該本体ケーシングの凹部に配備され、被施療者のふくらはぎ及び/又は足先にマッサージを施す本体マッサージ手段と、を有する本体ユニットと、
本体ケーシングに対して前後に揺動可能に支持されるサブケーシングと、該サブケーシングに形成された左右一対の凹部と、該凹部に配備され、被施療者の患部をマッサージするサブマッサージ手段と、を有するサブユニットと、
を具えたフットマッサージャーであって、
本体ケーシングとサブケーシングを連結する連結部材を有し、
該連結部材は、本体ケーシングとサブケーシングを同軸でない異なる枢支点により揺動可能に連結し、サブケーシングを本体ケーシングに対して前後方向に平行な面内で揺動可能とした。
連結部材自体が本体ユニットに対して揺動するから、連結部材に枢支されたサブユニットは、連結部材の揺動により本体ユニットと連結部材との枢支点を中心とする円弧、即ち、上下方向の移動を含む前後の移動を行なうことができる。さらに、サブユニットは、連結部材との枢支点を中心とした揺動運動を行なうことができるので、自由度が高く、被施療者の脚の長さが異なる場合でも、所望の患部位置までサブユニットを移動させることができる。
従って、被施療者の患部にサブユニットをフィットさせることができ、可及的に効果の高いマッサージを施すことができる。
図1乃至図3は、本発明のフットマッサージャー(10)を示している。
フットマッサージャー(10)は、床面に載置されるベース(11)に被施療者の足先とふくらはぎをマッサージする本体ユニット(20)をリクライニング可能に搭載し、該本体ユニット(20)の上端にサブユニット(40)を揺動可能に支持したものである。サブユニット(40)は、図1に示すように本体ユニット(20)に近接した状態で被施療者の膝関節の周囲及び/又はふくらはぎの上部をマッサージし、図8等に示すように、本体ユニット(20)に対して後方に揺動した状態で、被施療者の大腿をマッサージする。
ベース(11)には、本体ユニット(20)のリクライニング機構(72)が配備されている。リクライニング機構(72)は、図4に示すように、ベースケーシング(12)の上面左右に形成された円弧状のベース側ガイド(73)と、該ベース側ガイド(73)の後方端に配備されたベース側ローラ(74)を有する。
本体ユニット(20)をリクライニング可能とする場合、本体ユニット(20)は、ベース(11)に対してリクライニング機構(72)により連結する。
本体ユニット(20)を後方に向けて傾けると、ベース側ガイド(73)を本体ユニット側ローラ(77)が転動し、本体ユニット側ガイド(76)をベース側ローラ(74)が転動することで、本体ユニット(20)は、ベース(11)に対してリクライニングする。
本体ケーシング(21)には、被施療者の足先及びふくらはぎを挿入する左右一対の凹部(22)(22)が形成されている。凹部(22)(22)は、図1に示すように、本体ケーシング(21)がベース(11)に対してほぼ垂直に立設した状態で、底面(23)が床面とほぼ平行となり、底面(23)の後端から上方に向けてほぼ垂直に後面(24)を有し(図8参照)、底面(23)と後面(24)の側部を結ぶように内側面(25)と外側面(26)を有しており、前方及び上方が開口した形状を例示できる。
なお、リクライニング機構(72)のロック及びロック解除機構は、これに限定されるものではない。
本体ユニット(20)とサブユニット(40)を接近させても、クッション(63)によりこれらの間に間隔を保持することができるので、異物の挟み込み等によるフットマッサージャー(10)の損傷等を防ぐことができる。
連結部材としてアーム(16)を例示できる。サブユニット(40)は、本体ユニット(20)の上面後端に枢支されたアーム(16)を介して本体ユニット(20)に接続されている。アーム(16)の先端には、サブユニット(40)が枢支されている。
アーム(16)が本体ユニット(20)に対して揺動するから、アーム(16)に本体ユニット(20)とは異なる枢支点にて枢支されたサブユニット(40)は、アーム(16)の揺動により本体ユニット(20)とアーム(16)との枢支点を中心とする円弧、即ち、上下方向の移動を含む前後の移動を行なうことができる。さらに、サブユニット(40)は、アーム(16)とサブユニット(40)との枢支点を中心とした揺動運動を行なうことができるので、揺動範囲を広くすることができ、所望の患部位置までサブユニット(40)を移動させることができる。
なお、連結部材の詳細は、後述する。
外壁(43)(43)には、本体ユニット(20)が大きく後方へリクライニングした際に、サブユニット(40)が床面に衝突した場合にでも、衝撃を和らげるためのクッション材(47)(47)が設けられている(図3、図9参照)。
枢軸(81)には、左右にアーム(16)の骨組みとなる連結リンク(83)(83)が同方向に突出するよう固定されており、連結リンク(83)(83)の先端間にサブユニット(40)のサブユニット用フレーム(84)が軸支されている。符号(84')は、サブユニット(40)の中央壁(44)の骨組みとなるフレームである。また、符号(84'')は、接続片(43)(43)の骨組みとなるパイプである。
これにより、本体ケーシング(21)に対して連結リンク(83)(83)が揺動可能、さらに、連結リンク(83)(83)に対してサブユニット(40)のサブユニット用フレーム(84)が揺動可能となっている。
ギア(86)に対向するように、本体ユニット(20)の本体フレーム(80)に押し当て金具(87)が揺動可能に枢支されており、該押し当て金具(87)には、前記ギア(86)と噛合するストッパーギア(88)が取り付けられている。押し当て金具(87)は、図4の丸囲み部に示すように、スプリング(89)(89)によって、ギア(86)(88)が噛み合う方向に付勢されている。
これにより、アーム(16)、即ち、連結リンク(83)を被施療者が回動させようとすると、枢軸(81)にトルクが加わり、ギア(86)(88)の凹凸の噛み合いがスプリング(89)(89)の付勢力に抗してズレて、次の凹凸どうしが噛み合う。これにより、アーム(16)、即ち、連結リンク(83)は、本体ユニット(20)に対して能動的に回動する。
図に示すように、連結リンク(83)(83)の先端には、エアポンプ(14)に連結されるアーム側連結パイプ(91)が後述する保持部材(96)を介して取り付けられている。アーム側連結パイプ(91)は、空気通路が90°曲がっており、アーム側連結パイプ(91)の先端は、枢軸(81)と平行になっている。アーム側連結パイプ(91)は、屈曲した先端にサブユニット側連結パイプ(92)が被さるように嵌まっており、これら連結パイプ(91)(92)は、リング状のシール部材(93)(93)を介して互いに回動可能且つ気密になっている。
サブユニット側連結パイプ(92)は、先端がエアホース(90)を経由してサブユニット用側面エアバッグ(51)及びサブユニット用後面エアバッグに連結されて、これらエアバッグに圧縮空気を送給可能となっている。
制御手段(60)には、その他、上記動作を制御するためのプログラム等を記憶したメモリ等の種々の回路、電子部品等が接続されている。
具体的には、被施療者は、図1乃至図3に示すように、本体ユニット(20)に対してサブユニット(40)が最も接近するよう揺動させた状態で、本体ユニット(20)の凹部(22)(22)に左右の脚部の足先及びふくらはぎを挿入し、サブユニット(40)の凹部(42)(42)に膝関節の周囲及び/又はふくらはぎの上部を挿入する。
また、これらエアバッグ(32)(33)を交互に膨張、収縮させることにより、ふくらはぎを左右に動かすストレッチ効果のあるマッサージを施すことができる。
また、この状態から、図10乃至図12に示すように本体ユニット(20)に対するアーム(16)の角度を変えたり、アーム(16)に対しサブユニット(40)を揺動させることで、サブユニット(40)の位置(高さや角度)を調節することができ、被施療者の所望する患部の高さや位置に応じた大腿のマッサージを施すことができる。
例えば、サブユニット(40)を図10及び図11のような位置にすれば、脚の長い被施療者の大腿の後方(臀部側)をマッサージすることができ、図12のような位置では、脚の長い被施療者の大腿前方をマッサージすることができる。
本体ケーシング(21)の下面には、ソレノイド(100)が配備されている。ソレノイド(100)は、図19に示すように、無通電時にプランジャー(101)が突出するようスプリング(102)が配設されており、プランジャー(102)の先端には、キー(103)が取り付けられている。ソレノイド(100)は、キー(103)が下方に向くように本体ケーシング(21)に配備されており、ベース(11)には、キー(103)が突出したときにベースケーシング(12)に当たる位置に、キー溝(104)が複数連続して刻設されている。
このため、キー(103)が突出した状態で、本体ユニット(20)を倒そうとしても、キー(103)と垂直なキー溝(104)の端が当たるので、リクライニングは阻止される。
しかしながら、キー(103)が突出した状態でも、本体ユニット(20)を起立させる方向に動かすと、キー(103)は、スプリング(102)の付勢力に抗してキー溝(104)の傾斜に沿って後退し、キー溝(104)を乗り越えて、隣のキー溝(104)に達し、キー(103)がスプリング(102)の付勢力により再度突出する。
従って、本構成により、本体ユニット(20)の起立方向のリクライニングは許容されるが、傾倒方向のリクライニングは阻止できるから、例えば、被施療者が足先を本体ユニット(20)に挿入した状態で立ち上がろうとしたときなどに、本体ユニット(20)が後方に倒れることはなく、安定性にすぐれたフットマッサージャー(10)とすることができる。
操作部(65)は、図1等では、サブユニット(40)の中央壁(44)の上面に形成しているが、被施療者がスカート等を着用した状態では、操作部(65)が隠れてしまうことがある。そこで、操作部(65)は、図1中、αで示すサブユニット(40)の外壁(43)の上面や、同図中、βで示すサブユニット(40)の外壁(43)の外側面に配備することもできる。
図22に示すように、大腿の膝側をマッサージする場合には、大腿の内側のマッサージ効果が薄くなることがある。このため、中央壁(44)は長い方が望ましい。
従って、本実施例では、上記したとおり、サブユニット(40)の中央壁(44)を伸縮可能とした。
伸縮部(110)の両側面には、サブユニット用側面エアバッグ(51)と共に膨張、収縮可能な第2サブユニット用側面エアバッグ(51c)(51c)が取り付けられている。
図26に示すように、伸縮部(110)の基端側にソレノイド(111)を配備し、中央壁(44)には、ソレノイド(111)のプランジャー(112)の移行路に複数箇所凹み(114)(114)を設け、ソレノイド(111)を操作して、プランジャー(112)を出没させることで、伸縮部(110)のスライド及び位置決めを行なうことができ、伸縮部(110)がマッサージ中に出没してしまうことを防止できる。
上記第1実施例では、アーム(16)は、1本のアームにより形成しているが、図27乃至図30に示すように、アーム(16)を複数のアーム(17)(18)(図示の実施例は2本のアーム)によって接続する構成としてもよい。
図31乃至図36は、本発明のさらに異なる実施例を示すものであり、第1実施例のフットマッサージャー(10)に被施療者の腰や背中、骨盤の近傍をマッサージすることができる腰用ユニット(120)をサブユニット(40)に配備したものである。なお、第1実施例で説明したフットマッサージャー(10)の構成については、説明を省略する。
図34に示すように、被施療者は、本体ユニット(20)に足先及びふくらはぎを挿入して、本体ユニット(20)に配備された本体マッサージ手段(図示せず)により足裏やふくらはぎ等にマッサージを受けることができる。
また、サブユニット(40)を揺動させることで、被施療者の大腿の所望する位置にサブユニット(40)を位置合わせし、サブユニット(40)に配備されたサブマッサージ手段(図示せず)により、大腿にマッサージを受けることができる。
図37乃至図43は、第1実施例におけるサブユニット(40)の形状を変更したものであり、より具体的には、サブユニット(40)を大腿の上部(被施療者が起立した状態で大腿の前側となる位置)から被せるようにして、被施療者の大腿の上部及び側部をマッサージすることができるようにしたものである。サブユニット(40)の形状が異なる以外の構成は、第1実施例と同様であるため説明を省略する。
該サブケーシング(41)は、第1実施例とは異なり、サブユニット(40)を本体ユニット(20)に対して最も接近させた状態で、前方、下方、後方及び上方の後端側が開口する凹部(42)(42)を有し、該凹部(42)(42)は、左右両側の外壁(43)(43)と、両凹部(42)(42)を仕切る中央壁(44)が、幅狭の接続片(45)(45)にて連繋して構成されている。
このように、本体ユニット(20)やサブユニット(40)の位置や角度を適宜調整することで、被施療者の脚の広い範囲に効果的なマッサージを施すことができる。
(11) ベース
(16) アーム(連結部材)
(17) 第1アーム
(18) 第2アーム
(19) 関節
(20) 本体ユニット
(21) 本体ケーシング
(22) 凹部(本体ユニット)
(30) 本体マッサージ手段
(31) ふくらはぎ用後面エアバッグ(本体マッサージ手段)
(32) 内側エアバッグ(本体マッサージ手段)
(33) 外側エアバッグ(本体マッサージ手段)
(34) 足裏用マッサージ手段
(40) サブユニット
(41) サブケーシング
(42) 凹部(サブユニット)
(43) 外壁
(44) 中央壁
(50) サブマッサージ手段
(51) サブユニット用側面エアバッグ(サブマッサージ手段)
(51c) 第2サブユニット用側面エアバッグ(サブマッサージ手段)
(60) 制御手段
(65) 操作部
(72) リクライニング機構
(100) ソレノイド(リクライニング機構)
(110) 伸縮部
(120) 腰用ユニット
(125) 伸縮ロッド
Claims (10)
- 被施療者のふくらはぎ及び/又は足先を挿入可能な左右一対の凹部の形成された本体ケーシングと、該本体ケーシングの凹部に配備され、被施療者のふくらはぎ及び/又は足先にマッサージを施す本体マッサージ手段と、を有する本体ユニットと、
本体ケーシングに対して前後に揺動可能に支持されるサブケーシングと、該サブケーシングに形成された左右一対の凹部と、該凹部に配備され、被施療者の患部をマッサージするサブマッサージ手段と、を有するサブユニットと、
を具えたフットマッサージャーであって、
本体ケーシングとサブケーシングを連結する連結部材を有し、
該連結部材は、本体ケーシングとサブケーシングを同軸でない異なる枢支点により揺動可能に連結し、サブケーシングを本体ケーシングに対して前後方向に平行な面内で揺動可能としたことを特徴とするフットマッサージャー。 - 連結部材は、一端が本体ケーシングの後端上部に枢支され、他端がサブケーシングの前端下部に枢支されるアームである請求項1に記載のフットマッサージャー。
- 連結部材は、1又は複数の関節を有するアームである請求項2に記載のフットマッサージャー。
- アームは、本体ケーシング及びサブケーシングに対して、揺動可能且つ位置決め可能に連結される請求項2又は請求項3に記載のフットマッサージャー。
- サブケーシングは、左右一対の凹部の間に中央壁を有しており、サブケーシングを本体ケーシングに対して後方に揺動させた状態で、サブケーシングの凹部に被施療者の大腿が嵌まったときに、被施療者の股と対向する部分が出没可能な伸縮部を有する請求項1乃至請求項4の何れかに記載のフットマッサージャー。
- 伸縮部は、中央壁に対してスライド可能及び位置決め可能である請求項5に記載のフットマッサージャー。
- 床面に載置されるベースを有し、本体ケーシングは、ベースに対して、前後方向に平行な面内でリクライニングさせるリクライニング機構を介して接続される請求項1乃至請求項6の何れかに記載のフットマッサージャー。
- リクライニング機構は、ベースに対して、本体ケーシングをリクライニング可能且つ位置決め可能にロック及びロック解除機構を有している請求項7に記載のフットマッサージャー。
- ロック及びロック解除機構は、操作部の操作によりに作動するものであって、操作部は、サブケーシングの左右一対の凹部間に形成された中央壁に配備される請求項8に記載のフットマッサージャー。
- ロック及びロック解除機構は、操作部の操作によりに作動するものであって、操作部は、サブケーシングの外壁の上面又は外側面に配備される請求項8に記載のフットマッサージャー。
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