JP2012068920A - 光ビームの照射座標位置検出システム - Google Patents

光ビームの照射座標位置検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来、自発光ディスプレイにレーザビームポインターで光ビームを照射したときの位置座標を検出する照射座標位置検出システムでは、光ビームの反射光の輝度が十分に得られず、カメラで撮像するのが困難であった。
【解決手段】ディスプレイの前に光ビーム2を散乱する光散乱部15あるいは光ビーム2の照射により蛍光発光する、厚みのある板形状の光蛍光部22を設け、光ビーム照射点の散乱光18または蛍光24の光量あるいは光路長を撮像することで、光ビーム2の照射座標位置5を検出するシステム。
【選択図】図12

Description

本発明は、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置、電子ペーパー等の画像表示装置、プロジェクタ等を用いて、ホワイトボード、スクリーン、壁等に画像を表示させる投影型表示装置の表示画面上において、光ビームの照射位置を検出するための光ビームの照射座標位置検出システムに関するものである。
会議、学会、学校の授業等の場面において、画像資料をパーソナルコンピューターに接続されたプロジェクタを用いて、スクリーン等の表示装置に投影表示させながら資料説明を行うことが一般的に行われている。
更に、テレビ会議システム等ではプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELテレビ等の大型の自発光型表示装置や電子ペーパー等の低消費電力の表示装置に資料を表示させながらの資料説明も行われている。
これら表示資料の画像の切り替え、拡大縮小等の操作を行う際、会議発表者がパーソナルコンピューターの所へ行き、キーボード操作を行ったり、協力者にパーソナルコンピューターの操作を依頼したりする煩わしさを回避するために、レーザーポインター等の光ビームの照射位置や照射位置の動き、レーザー波長の変換、制御信号の付加等により表示画像を切り替え、拡大縮小等の表示画像の操作を行うシステムが考えられている(特許文献1)。
図25は従来例に係るパーソナルコンピューター操作システムの利用例を示す概略図である。(特許文献1)では、図25に示すように、光ビーム出力装置1からの光ビーム2を表示装置3上の照射領域4に照射し、その照射座標位置5を検出し、プロジェクタ6からの表示部7を光ビーム2の操作によってマウス動作データとしてパーソナルコンピューター8へ送信するものである。このようなシステムでは、光ビーム2のテレビ画面上の照射座標位置5をデータとして検出し、信号としてパーソナルコンピューター8へ送信する必要がある。
また、会議、学会、学校の授業等の場面において資料説明を行う際には、表示画像を表示している画面上の任意の位置を指示しながら説明するために、レーザーポインター等の光ビームで表示画面上の資料を光照射しながらの説明が好適に行われている。また、近年、出張の煩わしさを回避するための遠隔地同士を結ぶ遠隔テレビ会議システム等が行われている。
図26は従来例に係る遠隔テレビ会議システムを示す概略図である。このような遠隔テレビ会議においては、送信側の表示装置3aにおいて、光ビーム出力装置1から光ビーム2を照射することにより、表示装置3aの表示部7を指示しながら資料の説明を行うと、遠隔地にある受信側の表示装置3bの画面上でその照射座標位置5を表示させることができない。
つまり、表示装置3aに表示されている会議資料自体はデータとして遠隔地に送信させて、受信側の表示装置3bで表示させることはできるが、表示装置3aにおける光ビーム2の照射座標位置5はデータとして得られないため、表示装置3bで表示させることができず、遠隔地にいる人には光ビーム2の照射座標位置5を表示装置3b上で確認することができない。
受信側の表示装置3b上で光ビーム2の照射座標位置5を表示させるためには、送信側の表示装置3aで検出した光ビーム2の照射座標位置5のデータを、受信側の表示装置3bで当該照射座標位置5をデータとして検出することが必要となる。
図27は従来例に係る文字入力機能付き表示装置を示す概略図である。光ビーム2の照射座標位置5を随時検出し、検出した位置データに基づき表示装置3に入力文字9を表示させることができる。このシステムでも光ビーム2のテレビ画面上の照射座標位置5をデータとして検出する必要がある。
上記の数々の例でも見られるように、光ビーム2による表示部7上の照射座標位置5を検出するシステムは様々な場面で必要と考えられる。
図28は従来例に係るレーザーポインター照射位置検出システムを示す概略図である(特許文献2)。スクリーン等の表示装置3に、パーソナルコンピューター8の画像をプロジェクタ6で投影させた表示部7に、光ビーム出力装置1から表示装置3の表示画面上を光ビーム2で照射したときの照射座標位置5を、CCDカメラ10により検出するものである。CCDカメラ10は表示部7を撮像し、撮像範囲内で光ビーム2が照射された位置を、ある閾値を越える輝度の点として認識し、光ビーム2の照射座標位置5を特定するシステムである。
特開平10−326151号公報 特開2006−236195号公報
しかし、図28に示すような光ビーム2の照射座標位置5の検出システムでは、撮像機器としてCCDカメラ10を表示装置3の手前の離れた位置に置かなければならず、会議室等の人が多い利用シーンでは、CCDカメラ10の適当な置き場の確保が必要であるという課題がある。
更に、CCDカメラ10と表示装置3との間に人がいたり、人が通ることにより、表示部7に影が生じ、光ビーム2の照射座標位置5を検出できないという課題がある。
更に、表示装置3がプラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置である場合、光ビーム2の照射座標位置5は光ビーム2の入射角度や、表示装置3の表面の写り込み防止処理のための表面加工により、表示装置3の画面上で十分な反射輝度を得ることができず、CCDカメラ10では光ビーム2の照射座標位置5を正確に検知することが難しい。
ここでいう表面加工とは、可視光領域の光に対してAG(Anti−Glare:防眩)処理やAR(Anti−Reflective:反射防止)処理等が主なもので、可視光を反射させないようにディスプレイが表面処理されていることを指す。特に、近年、有機ELディスプレイや高輝度のプラズマディスプレイ、高輝度の液晶ディスプレイが用いられる一方、逆に光ビーム2としてよく用いられるレーザーポインターの輝度は安全性の問題があり、現状以上の輝度向上は難しい。つまり、ディスプレイ表示輝度に対する光ビーム2の照射位置での反射輝度は相対的に小さくなりつつあり、ますます光ビーム2の照射座標位置5の検出は困難になっている。
このような課題を解決するため、本発明の光ビームの照射座標位置検出システムは、光束を照射することができる光ビーム出力装置と、画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、表示装置の表示部の前面であってその一部または全面を覆うように配置され、その表面若しくは内部に光束を散乱させる散乱材を含有する光散乱部と、光散乱部が設けられた表示装置の表示部に光束が照射されることにより生じた散乱光を検出することにより、表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする。
本発明の光ビームの照射座標位置検出システムは、上記のような構成とすることにより、操作者がレーザーポインター等の光ビーム出力装置を用いて、光散乱部が取り付けられた表示装置の表示部に光ビームの光束を照射すると、光散乱部に含有された散乱材が光ビームを乱反射させる。撮像装置はその乱反射した反射光の光量を測定することにより、光ビーム出力装置の光ビームが表示装置の表示部のどの部分を指示しているかを判別することができるという効果を奏する。
本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として照射座標位置検出機能付き自発光型表示装置を示す概略図 本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として遠隔テレビ会議システムを示す概略図 本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として文字入力機能付き表示装置を示す概略図 本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として遠隔操作システムを示す概略図 (a)本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図、(b)本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 (a)本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部の概略図、(b)本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部の概略図 本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図 (a)本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図、(b)本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 (a)本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光蛍光部の概略図、(b)本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光蛍光部の概略図 (a)本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図、(b)本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図 本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 本発明の実施例4に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 本発明の実施例4に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図 (a)本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図、(b)本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部あるいは光蛍光部における発光光量グラフ (a)本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図、(b)本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図 本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部あるいは光蛍光部の概略図 本発明の実施例7に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図 本発明の実施例7に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図 本発明の実施例8に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図 本発明の実施例8に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる光蛍光部の模式図 本発明の実施例9に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる光蛍光部の蛍光発光量の特性を示す説明図 本発明の実施例10に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる透明基材の模式図 従来例に係るパーソナルコンピューター操作システムの利用例を示す概略図 従来例に係る遠隔テレビ会議システムを示す概略図 従来例に係る文字入力機能付き表示装置を示す概略図 従来例に係るレーザーポインター照射位置検出システムを示す概略図
以下、本発明の光ビームの照射座標位置検出システムの実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は以下に説明するものに限定されるものではなく、本文中で行った構成要件、名称等の定義及び説明は、特に断らない限り、全ての構成要件、名称に適用される。
まず、図1から図4において本発明の光ビームの照射座標位置検出システムを用いた利用例を示す。
図1は本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として照射座標位置検出機能付き自発光型表示装置を示す概略図である。
図1において、自発光型表示装置11は画像その他の情報を表示する表示部7を有し、表示部7に、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光により画像その他の情報を表示する機能を有する。実施の形態としてディスプレイを例に挙げたが、以下で説明する電子ペーパー等の画像表示装置、図28で説明したように、プロジェクタ6等の外部機器から投影された画像その他の情報を表示するスクリーンその他の映写幕が用いられる場合もあり、以下の全ての表示装置において当該定義が適用される。
光ビーム出力装置1は、光ビーム2を照射する機能を有し、好適な例としてレーザーポインターが挙げられるが、光ビームその他の光束、光線を照射できる機能を有するものであればよい。一般的な例として、操作者が光ビーム出力装置1を手に持って、光ビーム2を自発光型表示装置11の表示部7上の所望の位置に照射する。
撮像装置12は、カメラ、ビデオカメラ、センサー等の、光束または光線を検知または撮像できる機能を有し、光ビーム出力装置1から照射された光ビーム2が表示部7で反射された反射光を検知または撮像することにより、表示部7における光ビーム2の照射位置を測定することができる。
図1において、自発光型表示装置11の表示部7上の任意の点を光ビーム出力装置1から照射された光ビーム2で指示すると、その点で光ビーム2が乱反射を起こすため、その反射光を自発光型表示装置11の画面の側部に設けた撮像装置12が信号として読み取り、照射座標位置5を測定することができる。
図2は本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として遠隔テレビ会議システムを示す概略図である。送信側、受信側の自発光型表示装置11a、11bは、いずれも図1で説明した照射座標位置検出機能付き自発光型表示装置を利用した遠隔テレビ会議システムであり、自発光型表示装置11aのディスプレイに照射された光ビーム2の照射座標位置5のデータを撮像装置12aが読み取り、撮像装置12aから通信信号13により送信し、遠隔地にある受信側の自発光型表示装置11bのディスプレイ上において、自発光型表示装置11aの照射座標位置5aと対応する位置に、照射座標位置5bを描画表示することができる。
図2に示すように、自発光型表示装置11aから遠隔地に存在する自発光型表示装置11bにも、撮像装置12aと同様な撮像装置12bを設けることで、双方向に照射座標位置5のデータ通信が可能となる。また、二つ以上の遠隔地での遠隔テレビ会議システムでも利用可能である。
図3は本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として文字入力機能付き表示装置を示す概略図である。光ビーム出力装置1から投射された光ビーム2をディスプレイへ照射した照射座標位置5を、撮像装置12により随時リアルタイムで検出し、検出した位置データに基づき入力文字9を表示させることができる。
しかし、図1乃至図3の3つの利用例では、光ビーム2として一般に普及しているレーザーポインター、例えば波長532nm(ナノメートル)の緑色の可視光レーザーを用いているため、表示装置3がプラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置の場合、その光ビーム2の照射位置によっては、光ビーム2の入射角度や、表示装置3の表面の写り込み防止処理のための表面加工等の条件、反射防止膜が施されている等の理由により、表示装置3の画面上で光ビーム2が十分に散乱されず、照射座標位置5において撮像装置12で撮像するための十分な輝度を得ることができないという課題がある。
図4は本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムの利用分野の一例として遠隔操作システムを示す概略図である。操作対象機器14は、例えば、HD端末、DVD端末等のAV機器、家庭の照明器具、家電機器等が挙げられる。表示装置3のディスプレイ上には、操作対象機器14の電源操作の他、複数の特性を発揮させるための操作A,B,Cが照射領域4として表示されており、照射領域4の操作A,B,Cのいずれかに光ビーム出力装置1から光ビーム2を照射することで、照射された照射領域4に対応する操作が通信信号13として撮像装置12から操作対象機器14に送信され、操作対象機器14の操作A〜操作Cを遠隔操作するシステムである。
照射領域4は光ビーム2の照射位置により操作対象機器14の各種操作A,B,Cのいずれかを選択し、撮像装置12により照射座標位置5を検出し、どの操作が選択されたかを判断し、通信信号13により操作選択情報を操作対象機器14に送信するシステムである。図4に示す照射領域4は操作対象機器14自体に付属していてもよい。
図4の利用例では、光ビーム2が表示装置3に表示された照射領域4のどの領域に照射されたかを知るため、照射座標位置5を検出する必要がある。
次に、実施例1から実施例7において、本発明の光ビームの照射座標位置検出システムにより、どのように光ビーム出力装置1の照射座標位置5を検出するかを詳細に説明する。
図5(a)は本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。図5(a)に示すように、表示装置3と光ビーム出力装置1との間に光散乱部15を設けている。光散乱部15は表示装置3の表示部7(図1)の前面に設けられており、表示部7の一部または全面を覆うように配置されている。
光ビーム出力装置1からの光ビーム2が光散乱部15に照射されると、その照射座標位置5で光ビーム2を散乱あるいは乱反射(以下、散乱で統一)させる機能を有している。そして、その照射座標位置5で散乱した光を撮像装置12aで撮像し、照射座標位置5を検出することができる。つまり、照射座標位置5を撮像装置12aで撮像するのに必要な輝度を得るため、光散乱部15は光ビーム2の一部を散乱させる機能を有している。
図5(b)は本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。
撮像装置12は、図5(b)に示すように、光散乱部15の全体を撮像できる撮像範囲28を持っており、撮像さ れた画像から光ビーム2が散乱した位置を検出する機能を有している。このように、光散乱部15を設けることで、照射座標位置5で表示装置3のディスプレイ面に対して平行に近い方向に散乱する散乱光を発生させることができるため、表示装置3付近(図5では表示装置上部)のような表示装置3の表示面に対して浅い角度に撮像装置12を設置しても、十分に照射座標位置5を撮像できる散乱光量を得ることができる。
図5における光ビーム2は可視光でも不可視光(赤外光、紫外光等)でも構わない。可視光の場合、会議等に用いられるレーザーポインターと同様に、その照射位置を目視で把握できる。また、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置11(図1)の場合、自発光型表示装置11が発する画像光に含まれない波長領域の不可視光を用いることで、自発光型表示装置11の表示画像の画質を損なうことなく、光ビーム2を照射し、かつ照射位置検出を行うことができる。
この場合、撮像装置12ではフィルタリング(カラーフィルター等を付加)により、照射座標位置5の検出が容易になる。例として、光ビーム2として赤外光を用いて、自発光型表示装置11としてのプラズマディスプレイ上を照射したとき、可視光を遮光し、赤外光を透過するカラーフィルターを撮像装置12の前に配置することで、光ビーム2が散乱した光のみを撮像することができ、人には目視できない赤外光を照射しているため、プラズマディスプレイに映し出されている画像は、光ビーム2の照射スポットに邪魔されずに目視することができる。
このような赤外光を光ビーム2として用いた場合、表示装置3の照射座標位置5に本システムで得られた位置データを用いて何らかのポインター図形、例えば矢印等を表示させることで、照射座標位置5を目視確認させることができる。
図5では撮像装置12は一箇所だけ図示しているが、数箇所設けてもよく、設置する場所も特に規定はしない。しかし、図5のように、撮像装置12の撮像範囲28内に人の体が入ったりせず、撮像装置12の設置場所が別途必要にならない箇所に設置するのが好ましい。
また、光ビーム2の照射座標位置5は図5のような点でなくても良く、何らかの形を持ったものでも構わない。また、複数の照射座標位置5があっても構わない。
更に、図5において、光散乱部15は表示装置3と同じ領域に構成されているように図示しているが、特にこれに限られるものではなく、表示装置3の一部分に光散乱部15があってもよく、その時は光散乱部15がある領域のみで光ビーム2の照射座標位置5を撮像できるように撮像装置12が設置されていればよい。
図5における表示装置3として、プロジェクタで画像を投影するスクリーンを採用する場合、スクリーンヘのプロジェクタ投影画像はスクリーンの任意の位置に投影される。そのため、プロジェクタの表示装置3に対する相対位置がずれると、プロジェクタが映し出した画像上において操作者が光ビーム出力装置1で指示したい位置と、撮像装置12が検知した照射座標位置5とが一致しない場合が生じる。
このような場合でも、本発明に係る光ビームの照射座標位置検出システムによりプロジェクタの投影画像の光自体の位置を読み込むことができる。例えば、プロジェクタ画像の四隅を検出することで、投影画像の位置を検出し、更に、特定の閾値を越える輝度の位置として光ビーム2の照射座標位置5を検出することで、プロジェクタでの画像に対する光ビーム2の相対的照射位置を特定できる。
図6(a)及び図6(b)は本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部の概略図である。この光散乱部15は、ガラスやアクリル樹脂等の可視光を透過する機能を有する透明基材16に光散乱材料17(光散乱材)が含まれたものである。透明基材16は任意の厚みを持つ板形状をしており、この透明基材16内に光散乱材料17が分布している。この光散乱材料17は光ビーム2の照射位置に必ず光散乱材料17が存在する程度に分布しており、光散乱部15に入射した光ビーム2を散乱させ、散乱光18を発光する機能を有している。図6では透明基材16の内部に光散乱材料17が含まれているが、透明基材16の表面部に光散乱材料17が位置しても良い。この場合、光散乱部15の経時劣化による散乱機能の低下を防ぐため、表面部に何らかの保護膜を設けることも好適に用いられる。
光散乱部15は表示装置 3の前に位置するため、表示画像の画質を損なわない程度の透明度を確保する必要がある。よって、光散乱部15に含まれる光散乱材料17は透明基材16の透明度を損なわない程度の量であることが好ましい。
図7は本発明の実施例1に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図である。撮像装置12は撮像範囲28内から入射してくる散乱光18をレンズ21で二次元光センサー19に含まれる複数の光センサー部20aのいずれかのセンサーに像を形成する機能を有している。この複数の光センサー部20aは、散乱光18の入射方向に対応して個別に光を電気に変換させる光電変換機能をもっており、どこの場所の光センサー部20aに光が入射したかで、散乱光18がどの方向から入射したかを検出することができる。つまり、複数の光センサー部20aのどの場所に散乱光18が入射したかを撮像することで、照射位置座標5が検出することができる。
図8(a)は本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。
図8(a)に示すように、表示装置3と光ビーム出力装置1との間に光蛍光部22を設けている。この光蛍光部22は、その表面または内部に光ビーム出力装置1から光ビーム2が照射されると、その照射座標位置5で光ビーム2のエネルギーを吸収することで電子が励起し、その電子が基底状態に戻る際のエネルギーを電磁波として蛍光発光する蛍光剤を含有している。
そして、その照射座標位置5での蛍光発光を利用することで、撮像装置12aにより撮像するための十分な輝度を得ることができ、照射座標位置5を検出することができる。つまり、照射座標位置5を撮像装置12aで撮像するのに必要な輝度を得るため、光蛍光部22は光ビーム2の照射で蛍光発光する機能を有する。
図8(b)は本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。
図8(b)に示すように、撮像装置12aは光蛍光部22の全体を撮像できる撮像範囲28を有しており、撮像された画像から光ビーム2の蛍光発光した光の位置を検出する機能を有している。撮像装置12aは実施例1で説明した図7と同じものである。
このように、光蛍光部22を設けることで照射座標位置5での蛍光発光が発生し、表示装置付近(図8では表示装置上部)のような表示装置3の表示面に対して浅い角度に撮像装置12aを設置しても、十分に照射座標位置5を撮像できる蛍光発光の光量を得ることができる。
図8における光ビーム2は、光蛍光部22で蛍光発光するための十分なエネルギーを有していれば、可視光でも不可視光(赤外光、紫外光等)でも構わない。
図9(a)及び図9(b)は本発明の実施例2に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光蛍光部の概略図である。
この光蛍光部22は、ガラスやアクリル樹脂等の透明基材16に光蛍光材料23が含まれたものである。透明基材16は任意の厚みを持つ板状の形状をしており、この透明基材16内に光蛍光材料23が分布している。光蛍光材料23は光ビーム2により光蛍光材料23内の基底状態にある電子が高いエネルギー準位に励起され、これが元の状態に戻る際に蛍光発光として外部に放出されるものである。
通常、蛍光発光よりも波長が短い、つまりエネルギーが高い入射電磁波で電子の励起が行われ、より波長の長い、つまりエネルギーが低い電磁波として外部に蛍光24として発光する。
例えば、紫外光等の可視光よりもエネルギーの高い光ビーム2を照射させると、可視光の蛍光発光を得ることができる。また、光蛍光材料23には可視光励起赤色蛍光体、つまり、可視光を吸収し、可視光よりもエネルギーの低い赤外光を蛍光発光させるものもある。
しかし、逆に、赤外線を可視光に変換するアップコンバージョン蛍光体(赤外可視光変換蛍光体)等も好適に用いることができる。この場合、赤外線よりもエネルギーの高い可視光として蛍光24を得ることができる。
この光蛍光材料23は、光ビーム2の照射位置に必ず光蛍光材料23が存在する程度に分布しており、光蛍光部22に入射した光ビーム2により蛍光発光する機能を有している。また、図9では、透明基材16の内部に光蛍光材料23が含まれているが、透明基材16の表面部に光蛍光材料23が位置しても良い。この場合、光蛍光部22の経時劣化による蛍光発光機能の低下を防ぐため、表面部に何らかの保護膜を設けることも好適に用いられる。
また、光蛍光材料23が有する蛍光機能としては、照射する光ビーム2の照射を止めると、すぐに蛍光24が消失する蛍光発光寿命の短いものが望ましい。つまり、燐光現象(夜光塗料等の蓄光性のあるもの)があると、光ビーム2の照射を停止した後も光蛍光部22が光り続けることになる。すると、光ビーム2の照射位置からの蛍光発光と、光ビーム2が過去に照射された照射位置との両方で蛍光発光が観測されてしまい、照射座標位置5の特定が難しくなる。
光蛍光部22は表示装置 3の前に位置するため、表示画像の画質を損なわない程度の透明度を確保する必要がある。よって、光蛍光部22に含まれる光蛍光材料23は透明基材16の透明度を損なわない程度の量であることが好ましい。
図10(a)は本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。図10(a)に示すように、照射座標位置5を撮像するための撮像装置12bが板形状をした光散乱部15あるいは光蛍光部22の厚み方向から撮像する機能を有している。
図10(b)は本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。図10(b)に示すように、二つの撮像装置12bはそれぞれ光散乱部15あるいは光蛍光部22の全体を撮像できる撮像範囲28を有している。
図11は本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図である。撮像装置12bは撮像範囲28内から入射してくる散乱光18あるいは蛍光24をレンズ21で集光し、一次元光センサー25に含まれる複数の光センサー部20bのいずれかのセンサーに像を形成する機能を有している。この複数の光センサー部20bは散乱光18あるいは蛍光24の入射方向に対応して、個別に光を電気に変換させる光電変換機能をもっており、どこの場所の光センサー部20bに光が入射したかで、散乱光18あるいは蛍光24がどの方向から入射したかを検出することができる。
図12は本発明の実施例3に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。二つの撮像装置12bで照射座標位置5からの散乱光18あるいは蛍光24がどの方向から入射したかがわかるため、二つの方向の交点として照射座標位置5を算出することができる。
図12では、撮像装置12bは四角形状の光散乱部15あるいは光蛍光部22の二つの隣り合う頂点に位置しているが、設置場所はこれに限られるものではない。例えば、四角形状の光散乱部15あるいは光蛍光部22の四つの辺に四つの撮像装置12bを設けてもよい。二つ以上の撮像装置12bを設けることで、より精度よく照射座標位置5の検出を行うことも可能である。更に、光散乱部15あるいは光蛍光部22は四角形状に限られるものではなく、その都度、撮像装置12bを照射座標位置5の検出可能な配置に設置していればよい。
図13は本発明の実施例4に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。図13にある光散乱部15あるいは光蛍光部22は九つのエリアに分けられている。この九つのエリアでは、光ビーム2が入射したとき、エリアごとに光量が異なる散乱光18あるいは蛍光24が発光する機能を有している。撮像装置12cは光散乱部15あるいは光蛍光部22の全体を撮像できる撮像範囲28をもっている。
図13に示すように、横方向にX軸、縦方向にY軸をとったとき、(X,Y)=(1,1)〜(3,3)までの九つのエリアが存在する。この九つのエリアのいずれか一つに光ビーム2が入射したとする。その時、エリアごとに散乱光18あるいは蛍光24の光量が異なるため、撮像装置12cが散乱光18あるいは蛍光24の光量を検出する機能を有しておれば、どのエリアに光ビーム2が照射されたかがわかり、照射座標位置5を検出することができる。図13では照射座標位置5として(X,Y)=(2,2)の位置に照射されている状態を示している。
図13の九つのエリアごとに異なる散乱光18あるいは蛍光24の光量を得るために、九つのエリアにおいて、光散乱部15あるいは光蛍光部22に含まれる光散乱材料17あるいは光蛍光材料23の含有量を変えたり、光散乱材料17あるいは光蛍光材料23の散乱光量あるいは蛍光光量の異なる材料をエリアごとに分けて含ませたりすることで実現できる。
尚、図13ではわかりやすく説明するために九つのエリアで図示しているが、九つに限られるのではなく、より少ない、あるいはより多いエリアに分割されていてもよく、分割されている形状も特に指定はしない。
図14は本発明の実施例4に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図である。集光レンズ26で撮像範囲28からの散乱光18あるいは蛍光24を光センサー27にある光センサー部20cに集光させ、光センサー部20cで電気信号に光電変換させることで、集光された光の光量を検出することができる。
この場合、実施例1における図7、あるいは実施例3における図11に示したような複数の光センサー部20aや複数の光センサー部20bを必要とせず、図14に示した一つの光センサー部20cで構わない。
図15(a)は本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。図15(a)に示すように、光散乱部15あるいは光蛍光部22が複数層(例えば、2層)あり、それぞれ図14に示した撮像装置12cが一つずつ取り付けられている。光ビーム2は2層の光散乱部15あるいは光蛍光部22に達してそれぞれの照射座標位置5で散乱光18あるいは蛍光24を発光させる。これを二つの撮像装置12cで検出する構造である。
図15(b)は本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。図15(b)に示すように、横方向にX軸、縦方向にY軸をとって、以下でどのように照射座標位置5を検出するかを説明する。
図16は本発明の実施例5に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部あるいは光蛍光部における発光光量グラフを示している。横軸に光ビーム2の照射座標位置5のX軸方向あるいはY軸方向を示しており、縦軸に散乱光18あるいは蛍光24の光量を示している。
光ビーム2が入射する側の1層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22では、このグラフの実線で示すように、照射座標位置5のX軸方向に対して散乱光18あるいは蛍光24の光量が単調増加する機能を有している。そして、2層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22では、照射座標位置3のY軸方向に対して散乱光18あるいは蛍光24の光量が単調増加する機能を有している。
このように、光散乱部15あるいは光蛍光部22を、光ビーム2の照射座標位置3の任意の一方向の違いにより散乱光または蛍光の光量が単調増加あるいは単調減少変化するように構成することで、二つの撮像装置12cで検出した光量により、光ビーム2の照射座標位置3、つまりX軸方向とY軸方向のそれぞれの座標が一次元的に特定し、検出できる。
図16のグラフでは実線は単調直線増加しているが、必ずしも直線増加である必要はなく、点線のような単調増加でもよい。また、単調減少であっても構わない。つまり、散乱光18あるいは蛍光24の光量により、照射座標位置5のX座標及びY座標が一次的に特定できように対応していればよい。
このようなグラフに示す光散乱部15あるいは光蛍光部22は、そのX軸方向あるいはY軸方向で、光散乱部15あるいは光蛍光部22に含まれる、光散乱材料17あるいは光蛍光材料23の含有量を単調増加あるいは単調減少するように変えたり、光散乱材料17あるいは光蛍光材料23の散乱光量あるいは蛍光光量の異なる材料をX軸方向あるいはY軸方向で変化をもたせて含ませたりすることで実現できる。
撮像装置12cは実施例4の図14で示したものと同様のものである。
図17(a)は本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。図17(a)に示すように、光散乱部15あるいは光蛍光部22が複数層(例えば、2層)あり、それぞれ図12に示した撮像装置12cが一つずつ取り付けられている。光ビーム2は2層の光散乱部15あるいは光蛍光部22に達して、それぞれの照射座標位置5で散乱光18あるいは蛍光24を発光させる。その時の散乱光18あるいは蛍光24の光量を二つの撮像装置12cで検出する構造である。
図17(b)は本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの平面概略図である。図17(a)及び図17(b)において、図示する方向にX軸、Y軸、Z軸をとって、以下でどのように照射座標位置5を検出するかを説明する。
図18は本発明の実施例6に係る光ビームの照射座標位置検出システムの光散乱部あるいは光蛍光部の概略図である。この図に見られるように、光ビーム2の入射側の1層目では、光散乱部15あるいは光蛍光部22はY軸方向に対してその厚み(Z軸方向)が単調減少している。つまり、図18で記した記号でB<Aとなっている。また、2層目ではX軸方向に対してその厚み(Z軸方向)が単調減少している。つまり、図18で記した記号でC<Dとなっている。この2層の光散乱部15あるいは光蛍光部22は均一に光散乱材料17あるいは光蛍光材料23が含まれているものとする。
ここに光ビーム2が入射すると、その1層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22では、照射座標位置5により1層目の厚みの異なる方向、つまりY軸方向に対して光ビーム2の透過光路(光が1層目を通過する距離)が異なるため、散乱光18あるいは蛍光24の光量が単調増加する。
更に、2層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22に達した光ビーム2は2層目のX軸方向に対する光ビーム2の透過光路が異なるため、その散乱光18あるいは蛍光24の光量が単調減少する。
このように、光散乱部15あるいは光蛍光部22を、光ビーム2の照射座標位置5の任意の一方向の位置の違いにより、散乱光18あるいは蛍光24の厚みが単調増加あるいは単調減少変化するよう構成することにより、これら2層の散乱光18あるいは蛍光24の発光光量を、それぞれ撮像装置12cで検出し、照射座標位置3のX座標及びY座標が一次的に特定できる。
図18では直線的に単調減少するように図示しているが、必ずしも直線的でなく単調減少あるいは単調に増加しておればよい。
撮像装置12cは実施例4の図14で示したものと同様のものである。
図19は本発明の実施例7に係る光ビームの照射座標位置検出システムの側面概略図である。図17における1層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22のみを図示しており、2層目及び表示装置3は省略している。
ここで、光散乱部15あるいは光蛍光部22における散乱光18あるいは蛍光24の水平光路長z(観測値)を撮像装置12dにより観測することでも、照射座標位置5を検出することができることを以下に説明する。
図19に示すように、予め既知値として光散乱部15あるいは光蛍光部22の上辺長B、底辺長A、Y軸方向高さHがわかっている。AとBの値にはA>Bの関係があり、A、B、z、Hの四つの値には、A、B、z<<Hの関係にある。
例えば、50インチのディスプレイに利用する場合、H=600mm程度に対して、A、B、zは10mm前後程度といった関係である。そこで、図19に示す1層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22での照射位置座標3のY座標値にあたるyは、光ビーム2の照射角度をωとし、図19のようにy1、y2をとると、以下の式で与えられる。
y=y1+y2=z×tanω+((A−z)/(A−B))×H (1−1)
≒((A−z)/(A−B))×H
(なぜなら A、B、z<<H) (1−2)
式(1−1)により、散乱光18あるいは蛍光24の水平光路長zを撮像装置12dにより観測することができれば、照射位置座標3のY座標値であるyを得ることができる。
また、光ビーム2としてレーザーポインター等、人が手に持って照射する場合等は、人の手のブレ等を考えると、yの値はおよその値、例えば直径50mmの円内の領域での分解能で検出できればよく、tanωの値が大きくなる角度で光ビーム2が照射されても、式(1−1)の第一項のy1は十分無視できる。
図19では1層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22のみを図示しているが、同様に2層目の光散乱部15あるいは光蛍光部22により照射位置座標5のX座標値も得ることができるので、本実施例7により照射位置座標5を検出することができる。
次に、撮像装置12dでどのように水平光路長zを観測するかを説明する。
図20は本発明の実施例7に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図である。撮像装置12dは散乱光18あるいは蛍光24の水平光路長zを撮像する機能を有している。レンズ21は照射座標位置5で散乱あるいは蛍光発光した線状の光を、一次元光センサー25の光センサー部20d上に像として結ぶ機能を有している。光センサー部20dは複数に分割されており、そこで、光を検出した検出センサー長Lを検出し、水平光路長zを観測することができる。つまり、水平光路長zが短い場合には少ない数の光センサー部20dが受光し、水平光路長zが長い場合には多くの光センサー部20dが受光するため、受光した光センサー部20dの数に対応した長さとして水平光路長zを検出することができる。
以上、実施例1から実施例7で説明した本発明の光ビームの照射座標位置検出システムにより、光ビーム出力装置1の照射座標位置5を検出することができる。
尚、上記の実施例4乃至実施例7の構造はそれぞれ別々に用いるだけでなく、それぞれの構造をハイブリッド化した構造でも構わない。つまり、X軸方向に対して光散乱部15あるいは光蛍光部22の厚みを単調増加させ、散乱光18あるいは蛍光24している水平光路長zを検出し(実施例7)、Y軸方向では散乱光18あるいは蛍光24の発光光量を単調増加させる構造にし、単位水平光路長zあたりの発光光量を検出する(実施例5)ことも可能である。
次に、本発明の実施例1乃至実施例7における各構成について詳しく説明する。
光ビーム出力装置1としては光ビーム2を投光できるものであれば、特に限定されるものではない。好適に用いられるものとしては、LED(Light Emitting Diode)やレーザー等がある。波長領域は特に指定しないが、可視光であれば人の目に見えるため、目視確認ができるという利点がある。可視光でない場合、例えば、赤外線光では光は目視できないが、本発明のシステムにより得られた照射座標位置5のデータから、表示画面上にポインターを表示させることで、人の目に位置情報として目視できるようにすることもできる。また、赤外領域の波長を用いると人の目には見えないため、自発光型のディスプレイに取り付ける場合等は、ディスプレイに映し出された画像が見えにくくなることがない。
表示装置3としては、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置、電子ペーパー等の画像表示装置、プロジェクタ等の投影型表示装置を用いた場合はスクリーン状のものが考えられる。また、図4の利用例のように単に照射領域4を図示した表示部でも構わない。
撮像装置12a乃至12dとしては、光エネルギーあるいは光信号を電気エネルギーあるいは電気信号に変換する機能を有していれば特に限定されるものではない。好適に用いられるものとしては、PD(Photodiode)、CCD(Charge Coupled Device)センサーやCMOS(Complementary Metal−oxide semiconductor)センサー等がある。
透明基材16としては、透明または半透明等の光を有効に透過する機能を有していれば、特に限定されるものではない。好適に用いられる材料としては、透明または半透明のソーダ石英ガラス、鉛ガラス、石英ガラス等の、無機酸化ガラス、あるいは透明または半透明のポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート、非晶質ポリオレフィン、フッ素系樹脂等の高分子材料等が挙げられる。
光散乱材料17としては、光ビーム2を散乱させる機能を有していれば、特に限定されるものではない。好適に用いられる材料として、金属粒子等がある。また、光ビーム2の光源部の種類によっても、粒子分布や粒子形状、粒子サイズ、散乱面、粒子の分布方向等を適正化して散乱光18の光量を調節することも好適に用いられる。
光蛍光材料23としては、光ビーム2による励起で蛍光発光するものであれば、特に限定されるものではない。光蛍光材料23の種類としては、蛍光よりも波長が短く、エネルギーが高い電磁波が入射されることにより電子の励起が行われるものと、より波長が長く、エネルギーが低い電磁波として外部に蛍光として発光するものがある。
例えば、紫外光等の可視光よりもエネルギーの高い光ビーム2を照射させると可視光の蛍光発光を得るものがある。また、可視光励起赤色蛍光体、つまり、可視光を吸収し可視光よりもエネルギーの低い赤外光を蛍光発光させるものもある。
また、逆に、赤外線を可視光に変換するアップコンバージョン蛍光体(赤外可視光変換蛍光体)等も好適に用いることができる。この場合、赤外線よりもエネルギーの高い可視光を蛍光発光として得ることができる。
ここで、蛍光体として、母体LaF、GdF、YF、YOCl、YOCl,YAO,BaYF付活剤、Yb−Ho 0.55μm 緑、 Yb−Tm 0.47μm 青、Yb−Er 0.54μm 緑、0.66μm 赤、等がある。
また、光ビーム2の光源部の材料分布や材料形状、材料サイズ、材料の分布方向等を適正化して蛍光24の光量を調節することも好適に用いられる。また、光蛍光材料23の蛍光機能として、照射する光ビーム2の照射を止め、すぐに発光が消失する蛍光発光寿命の短いものも好適に用いられる。
レンズ21あるいは集光レンズ26としては、光を結像あるいは集光する機能を有していれば特に限定されるものではない。材料としてはガラスや樹脂等が好適に用いられる。また、複数のレンズ群により構成されていてもよい。
以上の構成により、本発明の光ビームの照射座標位置検出システムを実施することができる。
以下、本発明の実施例8について説明する。
実施例8に係る発明は、図1等以下で説明した光ビーム出力装置1から照射した光ビーム2の、光蛍光部22面上における照射座標位置5に応じて蛍光発光の発光波長(発光色)が互いに異なることを特徴とし、その照射座標位置5における蛍光発光の波長(色)を撮像装置で撮像し、波長(色)の違いで照射座標位置5を認識することを特徴としている。
図21は本発明の実施例8に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置の概略図である。
図21では、横方向にX軸、縦方向にY軸をとり、光蛍光部22を(X,Y)=(1,1)〜(2,2)までの四つのエリアに分割している。それぞれのエリアは、光ビーム出力装置1から光ビーム2を照射すると、それぞれ互いに異なる波長(色)の蛍光24を発し、反射光としての蛍光24が撮像装置12cに入射する。撮像装置12cは当該四つのエリアを撮像範囲28としてカバーできる程度の撮像角を備えており、受光した蛍光24の波長(色)を測定し、蛍光24がどのエリアからの反射光であるかを判別することによって、光ビーム2の照射座標位置5のエリアを特定する。
具体的な撮像態様としては、例えば、(X,Y)=(1,1)のエリアに光ビーム2を照射すると、青色の蛍光24を発し、(X,Y)=(1,2)のエリアに光ビーム2を照射すると、赤色の蛍光24を発し、(X,Y)=(2,1)のエリアに光ビーム2を照射すると、橙色の蛍光24を発し、それぞれ撮像装置12cに入射する。
この光蛍光部22は、ガラスやアクリル樹脂等の透明基材16に光蛍光材料23が含まれたものである。透明基材16は任意の厚みを持つ板状の形状をしており、内部または表面に光蛍光材料23が散在、分布している。
光蛍光材料23は光ビーム2により光蛍光材料23内の基底状態にある電子が高いエネルギー準位に励起され、これが元の状態に戻る際に蛍光発光として外部に放出されるものである。
通常、蛍光発光よりも波長が短い、つまりエネルギーが高い入射電磁波で電子の励起が行われ、より波長の長い、つまりエネルギーが低い電磁波として外部に蛍光24として発光する。
例えば、紫外光等の可視光よりもエネルギーの高い光ビーム2を照射させると、可視光の蛍光発光を得ることができる。また、光蛍光材料23には可視光励起赤色蛍光体、つまり、可視光を吸収し、可視光よりもエネルギーの低い赤外光を蛍光発光させるものもある。
しかし、逆に、赤外線を可視光に変換するアップコンバージョン蛍光体(赤外可視光変換蛍光体)等も好適に用いることができる。この場合、赤外線よりもエネルギーの高い可視光として蛍光24を得ることができる。
このように、光蛍光材料23の種類を変えることで様々な色の蛍光24を得ることができる。
次に、図22は本発明の実施例8に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる光蛍光部の模式図である。
図21で説明した光散乱部15または光蛍光部18は、図22に示すように、互いに異なる周波数(色)の蛍光24を発する複数層(例えば、2層)の光蛍光部22a及び光蛍光部22bを積層して構成されている。
図21の各エリア(X,Y)では、2層の光蛍光部22a及び光蛍光部22bの組み合わせを各エリア(X,Y)毎に互いに異なる組み合わせにしている。
図22の光蛍光部22aまたは光蛍光部22bは、図9で説明したものと同様な構成のものを用いればよく、図9の光蛍光部22の表層または内部に、光ビーム2が照射されることにより、赤、青、橙等の各色種の蛍光24を発する光蛍光材料23を含有している。
図22において、光ビーム出力装置1(図1等)により光ビーム2が光蛍光部22aの照射座標位置5に照射されることにより、赤色蛍光が反射光として生じ、それと同時に、光ビーム2が光蛍光部22bの照射座標位置5に照射されることにより、青色蛍光が反射光として生じる。
図21の撮像装置12cでは、これら2色種の反射光を受光し、その組み合わせに基づいて、照射座標位置5がどのエリア(X,Y)にあるかを判別する。
以下、本発明の実施例9について説明する。
実施例9に係る発明は、図22で説明した複数層(例えば、2層)に重ねられて構成された光蛍光部22のそれぞれについて、光蛍光部22への光ビーム2の照射を停止してからの蛍光発光量の減衰時間が互いに異なる蛍光材料(蛍光剤)を含有する構成とし、図21の各エリア毎に蛍光材料の組み合わせが互いに異なる光蛍光部22を用いることにより、撮像装置12cが光ビーム2の照射から生じた蛍光24の組み合わせに基づいて、照射座標位置5のエリアを判別することを特徴としている。
図23は本発明の実施例9に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる光蛍光部の蛍光発光量の特性を示す説明図である。図23は、横軸に時間、縦軸に光ビーム2の発光量をとり、光ビーム出力装置1(図1等)により光ビーム2を微小時間間隔で点滅させたときの、光ビーム2の発光量特性と蛍光発光量の減衰特性を示している。
図23に示すように、光ビーム出力装置1は適当なパルス周期でパルス電流を流すことができ、光ビーム出力装置1を微小時間間隔で点滅させると、光ビーム2の消灯と共に、複数層からなる光蛍光部22の各層の蛍光材料は、蛍光発光A及び蛍光発光Bのグラフのように蛍光剤の特性に応じて多様な発光量の減衰特性を示す。そこで、図21の撮像装置12cでは、互いに異なる発光量の減衰特性を有する蛍光発光A及び蛍光発光Bの減衰特性を検出し、その組み合わせに基づいて、照射座標位置5がどのエリア(X,Y)にあるかを判別する。
以下、本発明の実施例10について説明する。
実施例10に係る発明は、図6等で説明した透明基材16に、光が照射されているときだけ変色して透明でなくなり、光の照射が終わると透明に戻る材料としてフォトクロミック材料を含むことを特徴としている。
図24は本発明の実施例10に係る光ビームの照射座標位置検出システムの撮像装置に用いる透明基材の模式図である。
図24に示す透明基材16は、光が照射されているときだけその照射点が変色して不透明若しくは半透明になり、光の照射が終わると透明度が戻る材料としてフォトクロミック材料を含有しており、フォトクロミック材料の成分を透明基材16の位置に応じて変化させている。
このような構成とすることで、光ビーム出力装置1(図1等)により光ビーム2を透明基材16上に照射すると、その照射座標位置15に応じて透明基材16に含有されるフォトクロミック材料がその位置に応じた色に変色するため、図21の撮像装置12cがその変色点を撮像することによって、変色した色に基づいて照射座標位置15を測定し、若しくは図21に示す照射座標位置15が属するエリアを判定する。
フォトクロミック材料とは、光の作用によって可逆的に吸収スペクトル(すなわち“色”)の異なる構造異性体を生成する分子を含む材料であり、光の吸収に伴って物質の色が変化する。例として、[2.2]パラシクロファン骨格を有する pseudogem−Bis(diphenylimidazole([2.2]paracyclopane(関東化学株式会社製)等がある。
本発明は、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等の自発光型表示装置、電子ペーパー等の画像表示装置、プロジェクタ等を用いてホワイトボード(例えば、いわゆるインタラクティブボード、インタラクティブ電子黒板、インタラクティブ電子ボード等)、スクリーン、壁等に画像を表示させる投影型表示装置の表示画面上において、光ビームの照射位置を検出するための検出システムに関するものである。
更に、光ビームの照射位置より指示した照射座標位置の情報を得るだけでなく、得られた照射座標位置の情報から上記した自発光型表示装置、画像表示装置、投影型表示装置への入力操作や、様々な機器の制御や操作を行うことができる。
1 光ビーム出力装置
2 光ビーム
3 表示装置
4 照射領域
5 照射座標位置
6 プロジェクタ
7 表示部
8 パーソナルコンピューター
9 入力文字
10 CCDカメラ
11 自発光型表示装置
12 撮像装置
12a 撮像装置
12b 撮像装置
12c 撮像装置
12d 撮像装置
13 通信信号
14 操作対象機器
15 光散乱部
16 透明基材
17 光散乱材料
18 散乱光
19 二次元光センサー
20a 光センサー部
20b 光センサー部
20c 光センサー部
20d 光センサー部
21 レンズ
22 光蛍光部
23 光蛍光材料
24 蛍光
25 一次元光センサー
26 集光レンズ
27 光センサー

Claims (18)

  1. 画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であってその一部または全面を覆うように配置され、その表面若しくは内部に光束を散乱させる散乱材を含有する光散乱部と、
    前記光散乱部が設けられた前記表示装置の前記表示部に光束が照射されることにより生じた散乱光を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする光ビームの照射座標位置検出システム。
  2. 光束を照射することができる光ビーム出力装置と、
    前記光散乱部が設けられた前記表示装置の前記表示部に前記光ビーム出力装置から光束が照射されることにより生じた散乱光を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  3. 前記光散乱部が厚みのある板形状をなし、前記撮像装置が前記光散乱部の厚み方向から撮像する機能を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  4. 前記光散乱部が前記光ビームの照射座標位置の違いにより散乱光の光量が異なることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  5. 前記光散乱部が前記光ビームの照射座標位置の任意の一方向の位置の違いにより散乱光の光量が単調増加あるいは単調減少変化することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  6. 前記照射座標位置の任意の一方向の位置の違いにより、前記光散乱部の厚みが単調増加あるいは単調減少変化することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  7. 画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であってその一部または全面を覆うように配置され、その表面若しくは内部に蛍光発光させる蛍光剤を含有する光蛍光部と、
    前記光蛍光部が設けられた前記表示装置の前記表示部に光束が照射されることにより生じた蛍光を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする光ビームの照射座標位置検出システム。
  8. 光束を照射することができる光ビーム出力装置と、
    前記光蛍光部が設けられた前記表示装置の前記表示部に前記光ビーム出力装置から光束が照射されることにより生じた蛍光を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  9. 前記光蛍光部が厚みのある板形状をなし、前記撮像装置が前記光蛍光部の厚み方向から撮像する機能を有していることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  10. 前記光蛍光部が前記光ビームの照射座標位置の違いにより蛍光発光の光量が異なることを特徴とする請求項7乃至請求項9に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  11. 前記光蛍光部が前記光ビームの照射座標位置の任意の一方向の位置の違いにより蛍光発光の光量が単調増加あるいは単調減少変化することを特徴とする請求項7乃至請求項10に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  12. 前記光蛍光部は、前記光束が照射される位置に応じて互いに異なる周波数の蛍光を発するよう前記蛍光剤が構成されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  13. 前記光蛍光部は、前記表示装置の前記表示部の前面であってその一部または全面を覆うように複数層配置され、各層には互いに異なる蛍光色を発光させる蛍光剤を含有し、
    前記撮像装置は、前記各層から発せられる互いに異なる色の蛍光の組み合わせから、前記表示部における光束照射位置を測定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  14. 光束を照射することができる光ビーム出力装置と、
    画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であって前記表示部の一部または全面を覆うように配置され、表面若しくは内部に蛍光発光させる蛍光剤を含有する光蛍光部と、
    前記光蛍光部が設けられた前記表示装置の前記表示部に前記光ビーム出力装置から光束が照射されることにより生じた蛍光を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備え、
    前記光蛍光部は複数層からなり、それらはそれぞれ互いに異なる色の蛍光を発する蛍光剤を含有することを特徴とする光ビームの照射座標位置検出システム。
  15. 画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であって前記表示部の一部または全面を覆うように配置され、それぞれの表面若しくは内部に互いに異なる蛍光量の減衰特性を有する蛍光剤を含有する複数層の光蛍光部と、
    複数層の前記光蛍光部から生じた蛍光の互いに異なる蛍光量の減衰特性を検出し、その組み合わせに基づいて前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えたことを特徴とする光ビームの照射座標位置検出システム。
  16. 所定のパルス周期で光束を照射することができる光ビーム出力装置と、
    画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であって前記表示部の一部または全面を覆うように配置され、それぞれの表面若しくは内部に互いに異なる蛍光量の減衰特性を有する蛍光剤を含有する複数層の光蛍光部と、
    前記光ビーム出力装置から光束を照射されることにより複数層の前記光蛍光部から生じた蛍光の互いに異なる蛍光量の減衰特性を検出し、その組み合わせに基づいて前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えたことを特徴とする請求項15に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
  17. 画像その他の情報を表示する表示部を有する表示装置と、
    前記表示装置の前記表示部の前面であってその一部または全面を覆うように配置され、光束を受光すると変色するフォトクロミック材をその表面若しくは内部に含有する基材と、
    前記基材が設けられた前記表示装置の前記表示部に光束が照射されることにより生じた前記フォトクロミック材の変色位置を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする光ビームの照射座標位置検出システム。
  18. 光束を照射することができる光ビーム出力装置と、
    前記基材が設けられた前記表示装置の前記表示部に前記光ビーム出力装置から光束が照射されることにより生じた前記フォトクロミック材の変色位置を検出することにより、前記表示部における光束照射位置を測定する撮像装置とを備えていることを特徴とする請求項17に記載の光ビームの照射座標位置検出システム。
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WO2015019869A1 (ja) * 2013-08-05 2015-02-12 シャープ株式会社 光検出装置、位置入力装置、および電子機器
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