JP2012068601A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゼロクロス回路によるゼロクロス点の検出結果に基づいて、半サイクルごとにヒータを通電させるため、ヒータ通電回路が複雑になっていた。
【解決手段】通電制御部62は、ヒータ通電電流64−1,64−2の供給によって発熱するヒータ44−1,44−2と、商用電源65をヒータ制御信号84−1,84−2によって制御し、ヒータ44−1,44−2にヒータ通電電流64−1,64−2を供給する通電制御回路63−1,63−2と、ヒータ制御信号84−1,84−2を所定のパターンで繰り返し出力する制御部80とを備えている。通電制御回路63−1,63−2は、商用電源65のゼロクロスタイミングで、ヒータ制御信号84−1,84−2に従い通電/非通電を切り替えてヒータ通電電流64−1,64−2を供給するトライアック76−1,76−2を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、又は複合機等の画像形成装置、特にヒータを有する定着器を備えた画像形成装置に関するものである
従来、画像形成装置では、記録媒体上に、例えばトナー像等である現像剤像を形成した後、この現像剤像を定着器の定着ローラ等によって所定の温度で定着している。この定着ローラは、交流電源から流れる電流により発熱するヒータによって所定の温度まで加熱される。このヒータの加熱に用いられるヒータ供給電流は、高調波電流及び加熱装置の寿命問題を引き起こしやすい。この問題に対処するため、交流電源電圧のゼロクロス点をゼロクロス回路により検出し、このゼロクロス点を基準にフォトトライアックカプラを動作させて半サイクル毎にオン/オフ制御するという技術が知られている。これにより、ヒータへの通電電流が正側又は負側に偏らず、高調波電流を抑え、よって加熱装置の寿命を延命することが可能となる。
特許文献1には、中央処理装置(以下、「CPU」という。)が加熱装置への交流電圧を遮断するように制御する加熱オフ信号を発信したとき、交流電圧のゼロクロス信号に基づいて、交流電圧の半サイクルごとに規則的に所定回数オン及び所定回数オフする制御信号を発生し、この制御信号に基づいてスイッチ素子が加熱装置に交流電圧を印加するという技術が記載されている。
特開平10−213996号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、ゼロクロス回路によるゼロクロス点の検出結果に基づいて、ヒータ通電タイミングをゼロクロス点と同期をとり、半サイクルごとに通電させるため、ヒータ通電回路が複雑になるという課題があった。
本発明の画像形成装置は、交流電流信号の供給によって発熱する定着部の熱源と、交流電源を通電制御信号によって制御し、前記熱源に前記交流電流信号を供給する通電制御回路と、前記通電制御信号を所定のパターンで繰り返し出力する制御部とを備えた画像形成装置であって、前記通電制御回路は、前記交流電源のゼロクロスタイミングで、前記通電制御信号に従い通電/非通電を切り替えて前記交流電流信号を供給する通電制御素子を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、次の(1),(2)のような効果がある。
(1) 交流電流信号の通電制御回路を、ゼロクロス点で動作する通電制御素子で構成した。この通電制御回路を所定のパターンでオン/オフする簡素な方法で制御している。これにより、単純な構成且つ簡素な方法でありながら、高調波電流を抑え、且つ定着部の熱源及びその保護素子の寿命を延命可能である。
(2) 所定のパターンで出力される通電制御信号が出力され、且つ交流電源のゼロクロスタイミングのときに、半サイクルに亘って熱源を通電させている。これにより、熱源へ供給する電流の実効値を抑えることができる。
図1は、本発明の実施例1における通電制御部の回路構成を示す図である。 図2は、本発明の実施例1における画像形成装置を示す概略の構成図である。 図3は、本発明の実施例1における定着装置を示す概略の構成図である。 図4は、本発明の実施例1における画像形成装置の制御部を示す概略の構成図である。 図5は、本発明の実施例1における通電制御のタイムチャートである。 図6は、本発明の実施例1におけるヒータ電流のタイムチャートである。 図7は、本発明の実施例2における通電制御のタイムチャートである。 図8は、本発明の実施例2におけるヒータ電流のタイムチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置を示す概略の構成図である。
画像形成装置10は、タンデム方式のプリンタ装置であり、記録媒体(例えば、記録用紙)100を供給する給紙部11と、記録用紙100にトナー像101を形成する画像形成部20と、記録用紙100にトナー像101を定着させる定着装置40と、記録用紙100を排紙する用紙排出部50と、排紙された記録用紙100を収納するスタッカ部55とを有している。更に画像形成装置10は、各ローラ類を回すための図示しないモータと、搬送路102のローラへの動力伝達をオン/オフするクラッチと、後述する図4に示す高圧電源66と、後述する図4に示す低圧電源60とを有している。後述する図4に示す高圧電源66は、画像形成ユニット22の帯電ローラ24や転写ローラ21等に200V〜5000Vの高電圧を供給する。後述する図4に示す低圧電源60は、回路やモータに5V直流や24V直流を供給する。
給紙部11は、この画像形成装置10の下部に装着された用紙収容カセット110と、用紙収容カセット110に格納されている記録用紙100と、用紙収容カセット110内から1枚ずつ記録用紙100を分離して取り出すためのホッピングローラ12と、給紙ローラ13a及びリタードローラ13bと、給紙センサ14と、一対のレジストローラ15a,15bと、書き出し位置センサ16と,記録用紙100の色を測定する用紙色測色部19とを有している。
用紙収容カセット110は、複数の記録用紙100を収容するカセットであり、画像形成装置10の下部に装抜可能に取り付けられている。記録用紙100は、モノクロ又はカラーの画像を記録するための所定の大きさの上質紙、再生紙、光沢紙、マット紙、又はOHP(OverHead Projector)フィルム等である。
用紙色測色部19は、用紙収容カセット110内に収容されている記録用紙100の色を測色する。
ホッピングローラ12は、記録用紙100に圧接して回転し、搬送路102の下流側には、給紙ローラ13a及びリタードローラ13bが、記録用紙100を挟むように対向して配設され、その下流側には給紙センサ14が設けられている。
レジストローラ15a,15bは、給紙センサ14の搬送路102の下流側に記録用紙100を挟むように対向して配設され、その下流側には書き出し位置センサ16が設けられている。レジストローラ15aは、図示しないレジストモータによって駆動される。
画像形成部20は、図の右側からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に4台配設されている画像形成ユニット22(=22−1〜22−4)と、これら画像形成ユニット22の下にそれぞれ配設されている転写ローラ21(=21−1〜21−4)と、ローラ31,32と、このローラ31,32に張架されている搬送ベルト30とを有している。ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)4色に対応した各画像形成ユニット22は、画像情報にもとづく静電潜像を担持する感光体ドラム23と、感光体ドラム23を帯電させる帯電ローラ24と、画像情報に対応した光を感光体ドラム23の表面に照射するLED(Light Emitting Diode)ヘッド25と、感光体ドラム23表面の静電潜像をトナーにより現像する現像ローラ26と、トナーを現像ローラ26に供給するトナー供給ローラ27と、分離可能なトナーカートリッジ29と、図示しないトナー規制部材と、感光体ドラム23に残留したトナーを書き落とす図示しないクリーニング装置とを有している。搬送ベルト30は、記録用紙100を搬送すると共に、感光体ドラム23に形成されたトナー像101を記録用紙100へ転写させる転写体である。搬送ベルト30を介して、感光体ドラム23と転写ローラ21とは当接している。
感光体ドラム23は、アルミニウム等から成る導電性基層の上に光導電層と電荷輸送層からなる感光層を備え、形状は円筒であり、回転可能に支持されて配設されている。感光体ドラム23は、帯電ローラ24と、転写ローラ21と、現像ローラ26とが当接し、図示しないクリーニング装置の先端部が接触するよう配設されている。感光体ドラム23は、表面に電荷を蓄えることによって、トナー像101を担持する像担持体として機能し、図の時計回りの方向に回転する。以下、画像形成ユニット22の構成について感光体ドラム23の回転方向順に説明する。
帯電ローラ24は、導電性の金属シャフトがシリコーン等の半導電性ゴムによって被覆され、形状は円筒であり、感光体ドラム23に圧接して回転可能に支持されて配設されている。帯電ローラ24は、後述する図4に示す高圧電源66によって帯電し、感光体ドラム23に圧接して回転することにより、感光体ドラム23に所定の電圧を印加し、よって表面に一様に電荷を蓄える。
LEDヘッド25は、LEDアレイチップと、レンズアレイと、LED駆動素子とを有し、感光体ドラム23の上方に配設されている。LEDヘッド25は、画像情報に対応した光を感光体ドラム23の表面に照射し、感光体ドラム23の表面に静電潜像を形成する。
トナー供給ローラ27は、導電性を有する金属シャフトがゴムによって被覆されて作られ、形状は円筒であり、現像ローラ26に当接するよう配設されている。トナー供給ローラ27は、後述する図4に示す高圧電源66によって帯電し、現像ローラ26に圧接することにより、現像ローラ26にトナーを供給する。
現像ローラ26は、導電性を有する金属シャフトが半導電ウレタンゴム材等によって被覆されて作られ、形状は円筒である。現像ローラ26は、トナー供給ローラ27と感光体ドラム23とに当接し、図示しないトナー規制部材の先端部が接触するよう配設されている。現像ローラ26は、後述する図4に示す高圧電源66によって帯電し、トナー供給ローラ27と圧接することによりトナーが供給される。
図示しないトナー規制部材は、ステンレス等で作られ、形状は板状であり、先端部が現像ローラ26の表面に接触するよう配設されている。図示しないトナー規制部材は、現像ローラ26の表面の一定量を越えたトナーを掻き取ることで、現像ローラ26の表面に形成されるトナーの厚みを、常に均一となるように規制する。
図示しないクリーニング装置は、ゴム材等で作られ、形状は板状であり、先端部が感光体ドラム23の表面に接触するよう配設されている。図示しないクリーニング装置は、感光体ドラム23上に形成されたトナー像101を記録用紙100に転写した後において、感光体ドラム23に残留したトナーを掻き取ってクリーニングする。
定着部である定着装置40は、定着ローラ41と、加圧ローラ42と、温度測定部である温度検出センサ43と、複数の熱源であるヒータ44−1,44−2とを備えている。定着ローラ41内部には、ハロゲンランプに代表されるヒータ44−1,44−2が配設されている。定着部である定着装置40は、交流電流信号である後述する図4に示す商用電源65の供給によって発熱する熱源であるヒータ44−1,44−2を備えている。定着ローラ41の右側には、サーミスタによって構成されている温度検出センサ43が配設されており、この定着ローラ41の表面温度を検出する。
用紙排出部50は、用紙走行路センサ51と、一対の排出ローラ52a,52bとを備えている。排出ローラ52a,52bは、定着装置40の搬送路102の下流側に記録用紙100を挟むように、それぞれ対向して配設されており、それぞれ図示しないモータによって駆動される。
図3は、本発明の実施例1における定着装置を示す概略の構成図である。
定着装置40は、搬送路102上側に配設されている定着ローラ41と、定着ローラ41下側に接触して回転する加圧ローラ42と、定着ローラ41の側面に接触している温度検出センサ43と、定着ローラ41内部に非接触に配設されているヒータ44−1,44−2とを備えている。
記録用紙100は、上面にトナー像101が転写されている。この記録用紙100が定着ローラ41と加圧ローラ42との間に形成されたニップ領域を通過するとき、トナー像101は記録用紙100に定着する。
定着ローラ41の内部には、第1の熱源としてのヒータ44−1と、第2の熱源としてのヒータ44−2が定着ローラ41と非接触に配設されている。高熱量で発熱する第1の熱源であるヒータ44−1は、800Wのハロゲンランプである。低熱量で発熱する第2の熱源であるヒータ44−2は、400Wのハロゲンランプである。
定着ローラ41は、図示しない支持部材によって回転可能に配設されている。加圧ローラ42は、図示しない支持部材によって回転可能に配設されていると共に、図示しない付勢部材によって上方向に付勢され、定着ローラ41と圧接している。
定着ローラ41の長手方向の一端には図示しないギヤが配設されている。画像形成装置10本体に配設された図示しないギヤは、定着ローラ41の図示しないギヤと噛合している。画像形成装置10本体のギヤは図示しないモータによって回転し、このギヤと噛合している定着ローラ41のギヤは図3の時計回り方向に回転する。定着ローラ41が回転すると、加圧ローラ42は従動して図3の反時計回り方向に回転する。
温度検出センサ43は、定着ローラ41の長手方向の側面中央部に、定着ローラ41に接触するよう配設されている。後述する図4に示す制御部80は、温度検出センサ43によって定着ローラ41の温度を監視し、後述する図4に示す低圧電源60の通電制御部62が制御されることにより、定着ローラ41の温度が制御される。
図4は、本発明の実施例1における画像形成装置の制御部を示す概略の構成図である。
画像形成装置10は、低圧電源60と、ヒータ44−1,44−2と、高圧電源66と、制御部80と、温度検出センサ43と、操作パネル90と、画像処理部91と、光学系ドライバ92と、モータ駆動ドライバ93と、インタフェース部94とを備えている。
低圧電源60は、電源回路61と、通電制御部62とを有している。制御部80は、CPU81と、記憶部82と、温度監視部83とを有している。
画像形成装置10は、交流電源である商用電源65から電力の供給を受けている。商用電源65から低圧電源60を介して、制御部80に電力が供給されていると共にヒータ44−1,44−2に電力が供給されている。
商用電源65からの電力は、低圧電源60の電源回路61によって所定の電圧に変換され、制御部80を介して画像形成装置10内へ分配されている。更に、商用電源65からの電力は、通電制御部62によって、ヒータ44−1,44−2に電力を供給し、これらを発熱させる
制御部80のCPU81は、記憶部82と相互に読み書き可能に接続されていると共に、温度監視部83を介して温度検出センサ43と接続されている。CPU81は、通電制御部62と、高圧電源66と、操作パネル90と、画像処理部91と、光学系ドライバ92と、モータ駆動ドライバ93とに接続されている。更にCPU81は、インタフェース部94を介してホストコンピュータ120と通信可能に接続されている。
CPU81は、温度検出センサ43によって定着ローラ41の温度を検出し、温度監視部83を介して、定着ローラ41の温度が目標温度になるように制御する。
更にCPU81は、操作パネル90によってユーザからの設定入力を受付けると共に、画像形成装置10の状態の表示等を行う。CPU81は、操作パネル90又はホストコンピュータ120からの入力に応じて、定着ローラ41の温度が所定の目標温度に到達するよう、ヒータ44−1を通電制御する。
図1は、本発明の実施例1における通電制御部の回路構成を示す図である。
通電制御部62は、ヒータ44−1の通電を制御する通電制御回路63−1と、ヒータ44−2の通電を制御する通電制御回路63−2とを有している。
通電制御回路63−1は、フォトトライアックカプラ70−1と、抵抗73−1と、抵抗74−1と、コンデンサ75−1と、第1の通電制御素子であるトライアック76−1と、抵抗77−1とを有している。
通電制御回路63−1は、出力側の一方がヒューズ67を介して商用電源65の一方の電極に接続されていると共に、出力側の他方がヒータ44−1を介して商用電源65の他方の電極に接続されている。更に、入力側の一方が電源Vbに接続されていると共に、入力側の他方が制御部80のCPU81のヒータ制御信号84−1に接続されている。
電源回路61は、入力側がヒューズ67を介して商用電源65に接続されていると共に、出力側が制御部80に接続されている。制御部80は、CPU81を有している。CPU81は、ヒータ制御信号84−1を介して通電制御回路63−1に接続されている。
通電制御回路63−1のフォトトライアックカプラ70−1は、入力側の発光ダイオード71−1と、出力側のフォトトランジスタ72−1とを有している。入力側の発光ダイオード71−1のアノード側は、抵抗77−1を介して電源Vbに接続されている。発光ダイオード71−1のカソード側は、CPU81のヒータ制御信号84−1に接続されている。出力側のフォトトランジスタ72−1は、一方が抵抗73−1とヒューズ67とを介して商用電源65に接続され、他方は第1の通電制御素子であるトライアック76−1のゲートに接続されると共に抵抗74−1とコンデンサ75−1とを介してヒータ44−1に接続されている。保護素子としてのヒューズ67は、ヒータ44−1に過電流が流れた場合に溶断し、画像形成装置10を保護している。トライアック76−1は、ヒータ44−1を介して商用電源65に接続されていると共に、このトライアック76−1のゲートは、フォトトランジスタ72−1の他方の電極に接続されている。
通電制御回路63−1は、第1の通電制御信号であるヒータ制御信号84−1によって商用電源65を制御し、ヒータ44−1に第1の交流電流信号であるヒータ通電電流64−1を供給する機能を有している。
通電制御回路63−2は、通電制御回路63−1と同様の構成を有している。通電制御回路63−2は、第2の通電制御信号であるヒータ制御信号84−2によって商用電源65を制御し、ヒータ44−2に第2の交流電流信号であるヒータ通電電流64−2を供給する機能を有している。
(実施例1の動作)
図2を元に、本実施例1の画像形成装置10の動作を説明する。
記録用紙100は、搬送路102に沿って上流側から下流側に搬送される。用紙収容カセット110が最も上流側で、スタッカ部55が最も下流側である。
画像形成装置10は、ケーブル或いは無線を通じて上位装置であるホストコンピュータ120に接続されている。このホストコンピュータ120から印刷データの転送を受け印刷の指示を受けると、図示しないピックアップモータがホッピングローラ12を回転させ、複数の記録用紙100を1枚ずつ分離して、搬送路102の下流側に送る。各画像形成ユニット22(=22−1〜22−4)は、図の右側からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に4台配設されている。これらの各画像形成ユニット22(=22−1〜22−4)は、給紙開始とほぼ同時にローラ類の回転を開始し,感光体ドラム23に記録用紙100が到達するまでに、この感光体ドラム23を1周以上回転させる。
図示しないモータが給紙ローラ13aを回転させると、給紙ローラ13aに接触しているリタードローラ13bは連れ回りする。ホッピングローラ12から搬送されてきた記録用紙100は、給紙ローラ13aとリタードローラ13bに挟持搬送され、給紙センサ14をオンする。そののち、記録用紙100は、搬送路102の下流側のレジストローラ15a,15bに搬送されたのち、書き出し位置センサ16をオンする。書き出し位置センサ16がオンしたあと一定時間後にブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)4色の各画像形成ユニット22のLEDヘッド25が露光を開始し、それぞれの色に対応した静電潜像を感光体ドラム23上に形成する。
記録用紙100は、搬送路102の下流側の搬送ベルト30に搬送される。ローラ31が回転すると、ローラ31,32に張架されている搬送ベルト30は搬送路102に沿って駆動される。記録用紙100は、搬送ベルト30の駆動によって、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に4台配設されている画像形成ユニット22に順に搬送される。
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4台の各画像形成ユニット22の感光体ドラム23は、時計方向に回転すると共に、最初に帯電ローラ24によって表面が一様に帯電する。一様に帯電した感光体ドラム23は、LEDヘッド25によって上位装置から受信した画像情報に基づく光を照射され、静電潜像を形成する。静電潜像を形成した感光体ドラム23は、トナー供給ローラ27と現像ローラ26とによってトナー像101を現像する。トナー像101を現像した感光体ドラム23は、転写ローラ21と共に搬送ベルト30と記録用紙100を挟持搬送する。更に、感光体ドラム23は、転写ローラ21に印加された+1000V〜+3000Vの電圧により、感光体ドラム23上のトナーを記録用紙100側に引き寄せ、トナー像101を記録用紙100へ転写する。トナー像101が転写された記録用紙100は、定着装置40に送られてトナー像101を定着する。感光体ドラム23上に残留したトナーは、図示しないクリーニング装置によって掻き取られ、新たなトナー像101の形成に備えられる。
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)4色の各トナー像101が転写された記録用紙100は、定着装置40において、定着ローラ41と加圧ローラ42によって形成されたニップ領域を挟持搬送される。記録用紙100は、ニップ領域において定着ローラ41の熱と、加圧ローラ42の付勢力による圧力が加えられ、トナーが溶融することによってトナー像101が定着する。
トナー像101が定着した記録用紙100は、用紙走行路センサ51によって記録用紙100の先端が検出され、排出ローラ52a,52bの回転によって搬送される。搬送された記録用紙100は、スタッカ部55に排出される。
図1を元に、本発明の実施例1における通電制御部の動作を説明する。
CPU81がヒータ制御信号84−1を論理値の“L”に設定すると、発光ダイオード71−1が発光する。発光ダイオード71−1が発光中に、商用電源65のゼロクロス点を通過すると、フォトトランジスタ72−1が通電する。フォトトランジスタ72−1の通電に伴いトライアック76−1の通電が開始し、商用電源65の半サイクルに亘って、ヒータ44−1へヒータ通電電流64−1を供給する。
通電制御回路63は、通電制御素子であるフォトトライアックカプラ70−1とトライアック76−1とを有している。この通電制御素子は、商用電源65のゼロクロスタイミングにおいて、通電制御信号であるヒータ制御信号84−1に従って通電/非通電を切り替えて、交流電流信号であるヒータ通電電流64−1をヒータ44−1に供給する
CPU81は、ヒータ44−1,44−2への通電を制御する所定のパターン等を記憶部82から読み込み、ヒータ制御信号84−1,84−2によって、通電制御回路63−1,63−2にヒータ44−1,44−2への通電/非通電を切り替えて制御する。
図5(a),(b)は、本発明の実施例1における通電制御のタイムチャートであり、図5(a)は商用電源65の電源周波数が50Hzの場合、図5(b)は商用電源65の電源周波数が60Hzの場合を示した図である。図の横軸は全て時間を示し、商用電源65の縦軸は電源電圧を示している。ヒータ制御信号84−1,84−2の縦軸は、論理値の“H”と“L”とを示しており、上側が“H”である。
図5(a)に示す商用電源65の電源周波数が50Hzの場合を説明する。
タイミングT11において、CPU81は、ヒータ制御信号84−1を“L”に設定し、通電制御部62の通電制御回路63−1によって、ヒータ44−1を通電する。通電制御回路63−1のフォトトライアックカプラ70−1とトライアック76−1とは、商用電源65のゼロクロス点且つヒータ制御信号84−1が“L”のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−1を通電するよう切り替える。
タイミングT12において、CPU81は、ヒータ制御信号84−1を“H”に設定する。通電制御回路63−1のフォトトライアックカプラ70−1とトライアック76−1とは、商用電源65のゼロクロス点且つヒータ制御信号84−1が“H”のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−1を非通電とするよう切り替える。タイミングT12においては、ヒータ制御信号84−1が“H”であるにもかかわらず、ヒータ44−1は、商用電源65の次のゼロクロス点まで通電される。これは、いったん通電したならば電流がなくならない限り通電を継続するトライアック76−1の特性によるものである。
通電制御信号であるヒータ制御信号84−1が“L”のとき、通電制御素子であるトライアック76−1を、商用電源65のゼロクロス点から次のゼロクロス点まで通電させる制御可能状態とする。通電制御信号であるヒータ制御信号84−1が“H”のとき、通電制御素子であるトライアック76−1を、商用電源65の次のゼロクロス点で通電を停止させる制御不可状態とする。
タイミングT12以降、第1の期間である90msに亘って、CPU81は、ヒータ制御信号84−1を、8ms間“L”に設定したのち18ms間”H”に設定する第1のパターン且つ所定のパターンによって、ヒータ44−1の通電/非通電を切り替えて制御する。
タイミングT13において、CPU81は、ヒータ制御信号84−2を、8ms間“L”に設定したのち18ms間”H”に設定する第2のパターンで出力し、通電制御部62の通電制御回路63−1によって、ヒータ44−2の通電/非通電を切り替えて制御する。このとき、ヒータ制御信号84−2が“L”となる期間は、ヒータ制御信号84−1が“L”となる期間とは重ならないようにする。通電制御回路63−1のフォトトライアックカプラ70−2とトライアック76−2とは、商用電源65のゼロクロス点且つヒータ制御信号84−2が“L”のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−2を通電するよう切り替える。
第1のパターンであるヒータ制御信号84−1の周期と、第2のパターンであるヒータ制御信号84−2の周期とは、同一の26msである。更に、ヒータ44−1とヒータ44−2の両方を同時に通電しないようにするため、第1のパターンにおけるヒータ制御信号84−1がフォトトライアックカプラ70−1に“L”を出力して制御可能状態とした期間と、第2のパターンにおけるヒータ制御信号84−2がフォトトライアックカプラ70−2に“L”を出力して制御可能状態とした期間とは重ならないようになっている。これにより、ヒータ44−1,44−2へ供給されている電源の保護素子であるヒューズ67へ一度に流れる電流が少なくなり、このヒューズ67が溶断する虞が少なくなる。
図5(b)に示す商用電源65の電源周波数が60Hzの場合を説明する。
本実施例1の画像形成装置10は、ゼロクロス検出回路を備えておらず、制御部80及びCPU81は、商用電源65の電源周波数及びゼロクロス点は全く分からない。本実施例1のCPU81は、電源周波数が50Hzの場合と同様にヒータ44−1,44−2を通電制御する。
タイミングT21〜T23におけるCPU81の通電制御は、電源周波数が50Hzの場合のタイミングT11〜T13と同様である。
本実施例1の特徴は、ヒータ44−1,44−2の通電制御回路63−1,63−2と、ヒータ44−1,44−2への通電制御方法である。本実施例1の通電制御回路63−1,63−2は、商用電源65の電源周波数によらず、ヒータ44−1,44−2を半サイクルごとに通電させる機能を有している。本実施例1の通電制御方法は、ヒータ44−1,44−2に供給する電流が正側/負側のいずれにも偏りの無いよう制御している。
本実施例1の通電制御方法を説明する。ヒータ制御信号84−1,84−2を所定のパターンで繰り返し“L”に設定すると、通電制御回路63−1,63−2は、ヒータ44−1,44−2を半サイクルのみ通電する。
ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間の上限は、商用電源65の半サイクル周期の最大値である。商用電源65の電源周波数を60Hzとして+2%の誤差を見込むと、半サイクル周期の最大値は約8.17msである。よって、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間の上限は8.16msである。
ヒータ44−1,44−2の制御においては、通電する電力を極端に低下させないことが必要である。そのため、本実施例1では、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間の下限は、商用電源65の半サイクル周期の最小値の4分の1とする。商用電源65の電源周波数を50Hzとし、−2%の誤差を見込むと、半サイクル周期の最小値は約10.2msであり、その4分の1は2.55msである。ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間の下限は、2.55msである。
次に、ヒータ制御信号84−1,84−2を“H”にし、フォトトライアックカプラ70−1,70−2をオフさせて、ヒータ44−1,44−2を最低限でも半サイクルの間、非通電にさせるための設定を行う。
ヒータ制御信号84−1,84−2を“H”に設定する時間の下限は、商用電源65の半サイクル周期の最小値である。商用電源65の電源周波数を50Hzとして−2%の誤差を見込むと、半サイクル周期の最小値は約10.2msである。ヒータ制御信号84−1,84−2を“H”に設定する時間の上限は、10.3msである。
ヒータ44−1,44−2の制御においては、通電する電力を極端に低下させないことが必要である。そのため、本実施例1では、ヒータ制御信号84−1,84−2を“H”に設定する時間の上限は、商用電源65の半サイクル周期の最大値の4倍とする。商用電源65の電源周波数を60Hzとして+2%の誤差を見込むと、半サイクル周期の最小値は約8.17msであり、その4倍は.32.68msである。ヒータ制御信号84−1,84−2を“H”に設定する時間の上限は、32.68msである。
上記より、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間は、2.55〜8.16msであり、“H”に設定する時間は、10.3〜32.68msである。
更に、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間と“H”に設定する時間の合計である通電周期は、商用電源65の電源周期の範囲とは相違するように設定しなければならない。例えば、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間を5msとし、“H”に設定する時間を15msとする。このとき、ヒータ制御信号84−1,84−2の通電周期は、20msである。商用電源65の電源周波数が50Hzのとき、この電源周期は10msであり、通電周期の2の倍数である。このように通電周期が電源周期の倍数のとき、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定してもゼロクロス点を経過せず、ヒータ44−1,44−2への通電が行われない場合がある。よって、本実施例1のヒータ制御信号84−1,84−2の通電周期は、電源周期の範囲と相違し、電源周期の倍数の範囲と相違し、且つ電源周期の自然数の商の範囲とも相違するように設定している。
本実施例1では、電源周波数の範囲を50Hz±2%又は60Hz±2%とする。電源周波数の範囲が50Hz±2%のとき、電源周期の範囲は19.6〜20.4msである。電源周波数の範囲が60Hz±2%のとき、電源周期の範囲は16.3ms〜17.0msである。よって、制御部80のCPU81は、この電源周期の範囲と相違し、電源周期の倍数の範囲と相違し、且つ電源周期の自然数の商の範囲とも相違する通電周期において、ヒータ44−1,44−2の通電/非通電の切り替えを制御する。
本実施例1では、図5(a),(b)に示すように、ヒータ制御信号84−1,84−2を“L”に設定する時間を8msとし、“H”に設定する時間を18msとした。
図6(a),(b)は、本発明の実施例1におけるヒータ電流のタイムチャートであり、図6(a)は商用電源65の電源周波数が50Hzの場合を示した図であり、図6(b)は商用電源65の電源周波数が60Hzの場合を示した図である。
ヒータ44−1,44−2は、ハロゲンランプである。このハロゲンランプに含まれるタングステンの抵抗率は、室温では小さく、高温では大きい。時間とともにヒータ44−1,44−2は高温となって抵抗率が増大し、通電電流が減衰する。
更に、所定のパターン且つ第1のパターンで出力されるヒータ制御信号84−1が“L”のとき且つ商用電源65のゼロクロス点のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−1を通電させている。よって、ヒータ44−1,44−2へ供給する電流の実効値を抑えることができる。ヒータ44−1,44−2への電流実効値が減ることで、例えばヒータ44−1,44−2の寿命や、ヒータ44−1,44−2の保護素子であるヒューズ67の寿命を延命可能である。更に、正側/負側のいずれにも偏りが少なくなり、高調波電流を抑えることも可能である。
(実施例1の効果)
本実施例1の画像形成装置10によれば、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) 商用電源65の通電制御回路63を、商用電源65のゼロクロス点で動作するフォトトライアックカプラ70とトライアック76で構成した。この通電制御回路63を所定のパターンでオン/オフする簡素な方法で制御している。これにより、単純な構成且つ簡素な方法でありながら、高調波電流を抑え、且つヒータ44及びその保護素子であるヒューズ67の寿命を延命可能である。
(B) 所定のパターンで出力されるヒータ制御信号84が“L”のとき且つ商用電源65のゼロクロス点のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−1,44−2を通電させている。これにより、ヒータ44−1,44−2へ供給する電流の実効値を抑えることができる。
(C) 第1のパターンであるヒータ制御信号84−1の周期と、第2のパターンであるヒータ制御信号84−2の周期とは、同一の26msである。更に、ヒータ44−1とヒータ44−2の両方を同時に通電しないようにするため、第1のパターンにおけるヒータ制御信号84−1がフォトトライアックカプラ70−1に“L”を出力して制御可能状態とした期間と、第2のパターンにおけるヒータ制御信号84−2がフォトトライアックカプラ70−2に“L”を出力して制御可能状態とした期間とは重ならないようになっている。これにより、ヒータ44−1,44−2へ供給されている電源の保護素子であるヒューズ67へ一度に流れる電流が少なくなり、このヒューズ67が溶断する虞が少なくなる。
(実施例2の構成)
本実施例2の画像形成装置10は、実施例1の画像形成装置10と同様の構成を有している。
(実施例2の動作)
図7(a),(b)は、本発明の実施例2における通電制御のタイムチャートであり、実施例1を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。図7(a)は商用電源65の電源周波数が50Hzの場合を示し、図7(b)は商用電源65の電源周波数が60Hzの場合を示している。
設計時に想定していた所定温度以下の場合、ヒータ44−1,44−2であるハロゲンランプに含まれているタングステンの抵抗率は想定値以下となる。そのため、高熱量で発熱するヒータ44−1を通電した場合の突入電流は、設計値以上に大きくなる虞がある。
本実施例2は、実施例1とは異なり、温度測定部である温度検出センサ43によって検出された温度が所定温度以下の場合、低熱量で発熱する第2の熱源であるヒータ44−2を先に通電する。ヒータ44−2の発熱により、高熱量で発熱する第1の熱源であるヒータ44−1を温めて抵抗率を増大させ、ヒータ44−1の突入電流を抑える。
図7(a)によって商用電源65の電源周波数が50Hzの場合を説明する。
タイミングT31において、CPU81は、通電制御部62の通電制御回路63−2によって、ヒータ制御信号84−2を“L”に設定して8msに亘って出力したのち、ヒータ制御信号84−2を“H”に設定して18msに亘って出力し、この第3のパターンで出力をタイミングT32まで繰り返す。通電制御回路63−2のフォトトライアックカプラ70−2とトライアック76−2とは、商用電源65のゼロクロス点且つヒータ制御信号84−2が“L”のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−2を通電するよう切り替える。これにより、第2の期間であるタイミングT31〜T32の280msに亘って、ヒータ44−2によってヒータ44−1を温めて抵抗率を増大させる。
タイミングT32において、CPU81は、通電制御部62の通電制御回路63−2によって、ヒータ制御信号84−2を常時“L”に設定して出力する。通電制御回路63−2のフォトトライアックカプラ70−2とトライアック76−2とは、商用電源65の全てのゼロクロス点で、半サイクルに亘ってヒータ44−2を通電する。これにより、第3の期間であるタイミングT32〜T33の5sに亘って、ヒータ44−2によってヒータ44−1を温めて抵抗率を増大させる。
本実施例2では、制御部80のCPU81は、ヒータ制御信号84−2を、第2の期間に亘って第3のパターンで出力したのち、第3の期間に亘って常に“L”を出力するように制御した。これにより、ヒータ制御信号84−2を第3のパターンで出力するよりも早くヒータ44−2を温めて抵抗率を増大させることができ、且つ、ヒータ制御信号84−2を最初から常に“L”を出力するように制御した場合よりも低い突入電流とすることができる。
タイミングT33において、CPU81は、通電制御部62の通電制御回路63−1に、ヒータ制御信号84−1を“L”に設定して8msに亘って出力したのち、ヒータ制御信号84−1を“H”に設定して18msに亘って出力し、この第4のパターンで出力を繰り返す。通電制御回路63−1のフォトトライアックカプラ70−1とトライアック76−1とは、商用電源65のゼロクロス点且つヒータ制御信号84−1が“L”のときに、半サイクルに亘ってヒータ44−1を通電するよう切り替える。
図7(b)は、商用電源65の電源周波数が60Hzの場合を示す図である。
タイミングT41〜T43におけるCPU81の通電制御は、電源周波数が50Hzの場合のタイミングT31〜T33と同様である。
図8(a),(b)は、本発明の実施例2におけるヒータ電流のタイムチャートであり、実施例1を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。図8(a)は商用電源65が50Hzの場合を示した図であり、図8(b)は60Hzの場合を示した図である。
図8(a),(b)に示すように、低熱量で発熱するヒータ44−2を先に加熱することにより、高熱量で発熱するヒータ44−1も温められ、このヒータ44−1を構成するハロゲンランプのタングステンの抵抗率は増大する。そのため、高熱量で発熱するヒータ44−1を通電させる際、突入電流を抑えることが可能である。ヒータ44−1への突入電流を抑えることで、例えばヒータ44−1,44−2の寿命や、ヒータ44−1,44−2の保護素子であるヒューズ67の寿命が延命可能である。
(実施例2の効果)
本実施例2の画像形成装置10によれば、次の(D),(E)のような効果がある。
(D) 低熱量で発熱するヒータ44−2を先に通電させることで、高熱量で発熱するヒータ44−1を温めて抵抗率を増大させ、高熱量で発熱するヒータ44−1への突入電流を抑えることができ、ヒータ44−1,44−2の寿命延命ができると共に、高調波電流を抑えることが可能である。
(E) 本実施例2では、ヒータ制御信号84−2を、第2の期間に亘って第3のパターンで出力したのち、第3の期間に亘って常に“L”を出力するように制御した。これにより、ヒータ制御信号84−2を第3のパターンで出力するよりも早くヒータ44−2を温めて抵抗率を増大させることができ、且つ、ヒータ制御信号84−2を最初から常に“L”を出力するように制御した場合よりも低い突入電流とすることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 実施例1,2は、画像形成装置10をタンデム方式のプリンタに適用した例である。しかし、これに限定されず、タンデム方式以外のプリンタに適用しても良く、更に、ファクシミリ機能やコピー機能等を搭載した複合機、ファクシミリ、又は複写装置等に適用しても良い。
(b) 実施例1,2の温度検出センサ43は、定着ローラ41の長手方向の側面中央部に、定着ローラ41に接触するよう配設されている。しかし、これに限定されず、温度検出センサ43を非接触の状態で配設しても良い。
(c) 実施例1,2のCPU81は、第1〜第4のパターンにおいて、ヒータ制御信号84を“L”に設定して8msに亘って出力したのち、ヒータ制御信号84を“H”に設定して18msに亘って出力している。しかし、これに限定されず、ヒータ制御信号84の制御周期が電源周期の範囲、電源周期の倍数の範囲、電源周期の自然数の商の範囲のいずれとも相違し、且つヒータ44の制御効率が所定値以上であるならば、ヒータ制御信号84を他のパターンで出力しても良い。
10 画像形成装置
11 給紙部
12 ホッピングローラ
13a 給紙ローラ
14 給紙センサ
13b リタードローラ
15a,15b レジストローラ
16 書き出し位置センサ
20 画像形成部
21(=21−1〜21−4) 転写ローラ
22(=22−1〜22−4) 画像形成ユニット
23(=23−1〜23−4) 感光体ドラム
24(=24−1〜24−4) 帯電ローラ
25(=25−1〜25−4) LEDヘッド
26(=26−1〜26−4) 現像ローラ
27(=27−1〜27−4) トナー供給ローラ
28(=28−1〜28−4) 現像ブレード
29(=29−1〜29−4) トナーカートリッジ
30 搬送ベルト
31,32 ローラ
40 定着装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
43 温度検出センサ
44−1,44−2 ヒータ
50 用紙排出部
51 用紙走行路センサ
52a,52b 排出ローラ
55 スタッカ部
60 低圧電源
61 電源回路
62 通電制御部
63−1,63−2 通電制御回路
64−1,64−2 ヒータ通電電流
65 商用電源
66 高圧電源
67 ヒューズ
70−1,70−2 フォトトライアックカプラ
71−1,71−2 発光ダイオード
72−1,72−2 フォトトランジスタ
73−1,73−2 抵抗
74−1,74−2 抵抗
75−1,75−2 コンデンサ
76−1,76−2 トライアック
77−1,77−2 抵抗
80 制御部
81 CPU
82 記憶部
83 温度監視部
84−1,84−2 ヒータ制御信号
90 操作パネル
91 画像処理部
92 光学系ドライバ
93 モータ駆動ドライバ
94 インタフェース部
100 記録用紙
101 トナー像
102 搬送路
110 用紙収容カセット
120 ホストコンピュータ

Claims (14)

  1. 交流電流信号の供給によって発熱する定着部の熱源と、
    交流電源を通電制御信号によって制御し、前記熱源に前記交流電流信号を供給する通電制御回路と、
    前記通電制御信号を所定のパターンで繰り返し出力する制御部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記通電制御回路は、前記交流電源のゼロクロスタイミングで、前記通電制御信号に従い通電/非通電を切り替えて前記交流電流信号を供給する通電制御素子を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定のパターンは、2.55〜8.16msに亘って前記通電制御信号が前記通電制御素子を制御可能状態としたのち、10.3ms〜32.67msに亘って前記通電制御信号が前記通電制御素子を制御不可状態とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定のパターンの周期は、前記交流電源の周期である電源周期の範囲と相違し、前記電源周期の倍数の範囲とも相違し、且つ前記電源周期の自然数の商の範囲とも相違することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記電源周期の範囲は、19.6〜20.4ms又は16.3ms〜17.0msであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 複数の交流電流信号の供給によってそれぞれ発熱する複数の熱源と、
    交流電源を複数の通電制御信号によって制御し、前記複数の熱源のうちいずれか1つに前記交流電流信号を供給する通電制御回路と、
    前記複数の通電制御信号のうちいずれか1つを所定のパターンで繰り返し出力する制御部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記通電制御回路は、前記交流電源のゼロクロスタイミングで、前記複数の通電制御信号に従い通電/非通電を切り替えて前記複数の交流電流信号を供給する複数の通電制御素子を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 第1の交流電流信号の供給によって高熱量で発熱する定着部の第1の熱源と、
    第2の交流電流信号の供給によって低熱量で発熱する前記定着部の第2の熱源と、
    交流電源を第1の通電制御信号によって制御して前記第1の熱源に前記第1の交流電流信号を供給すると共に、前記交流電源を第2の通電制御信号によって制御して前記第2の熱源に前記第2の交流電流信号を供給する通電制御回路と、
    前記第1の通電制御信号と前記第2の通電制御信号とを制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記通電制御回路は、
    前記交流電源のゼロクロスタイミングで、前記第1の通電制御信号に従い通電/非通電を切り替えて前記第1の交流電流信号を供給する第1の通電制御素子と、
    前記交流電源のゼロクロスタイミングで、前記第2の通電制御信号に従い通電/非通電を切り替えて前記第2の交流電流信号を供給する第2の通電制御素子とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の通電制御信号を、第1の期間に亘って第1のパターンで出力したのち、前記第1の通電制御信号を前記第1のパターンで出力すると共に前記第2の通電制御信号を第2のパターンで出力することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記第1のパターンと前記第2のパターンとは、いずれも2.55〜8.16msに亘って前記第1の通電制御信号が前記第1の通電制御素子を制御可能状態としたのち、10.3ms〜32.67msに亘って前記第1の通電制御信号が前記第1の通電制御素子を制御不可状態とすることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第1のパターンの周期と前記第2のパターンの周期とは同一であり、且つ、前記第1の通電制御信号が前記第1の通電制御素子を制御可能状態とした期間と、前記第2の通電制御信号が前記第2の通電制御素子を制御可能状態とした期間とは重ならないようになっていることを特徴とする請求項7又は8記載の画像形成装置。
  10. 請求項6記載の画像形成装置は更に、
    前記定着部の温度を測定する温度測定部を有し、
    前記制御部は、前記温度測定部によって測定した前記定着部の温度が所定温度未満であったならば、前記第2の通電制御信号を出力して前記第2の熱源に前記第2の交流電流信号を供給したのち、前記第1の通電制御信号を出力して前記第1の熱源に前記第1の交流電流信号を供給することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記温度測定部によって測定した前記定着部の温度が所定温度未満であったならば、第2の期間に亘って前記第2の通電制御信号を第3のパターンで出力したのち第3の期間に亘って常に出力して前記第2の熱源に前記第2の交流電流信号を供給したのち、前記第1の通電制御信号を第4のパターンで出力して前記第1の熱源に前記第1の交流電流信号を供給することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記第3のパターンと前記第4のパターンとは、2.55〜8.16msに亘って前記第2の通電制御信号が前記第2の通電制御素子を制御可能状態としたのち、10.3ms〜32.67msに亘って前記第2の通電制御信号が前記第2の通電制御素子を制御不可状態とすることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の通電制御素子及び前記第2の通電制御素子は、いずれもフォトトライアックであることを特徴とする請求項6〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記交流電源の周波数は、50Hz又は60Hzであり、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置の前記通電制御回路は、50Hz又は60Hzの前記交流電源を選択的に入力可能である50Hz/60Hz共用の制御回路であることを特徴とする画像形成装置。
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