JP2012068422A - ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012068422A
JP2012068422A JP2010213044A JP2010213044A JP2012068422A JP 2012068422 A JP2012068422 A JP 2012068422A JP 2010213044 A JP2010213044 A JP 2010213044A JP 2010213044 A JP2010213044 A JP 2010213044A JP 2012068422 A JP2012068422 A JP 2012068422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display panel
display
substrate
region
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010213044A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Sumi
忍 角
Hiroshi Matsumoto
広 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010213044A priority Critical patent/JP2012068422A/ja
Publication of JP2012068422A publication Critical patent/JP2012068422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/30Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

Abstract

【課題】パネルの製造中において配線の腐食・劣化・電蝕等を抑えるとともに、パネルの製造後でもパネルの各素子を静電気から保護する。
【解決手段】ディスプレイパネル1は、基板10と、基板10の表側に発光素子8とトランジスタ5,6とを有する画素Pixが配列されている表示領域30と、表示領域30内に設けられているとともに、表示領域30の外側に引き回された複数の配線52,53,54,55と、表示領域30の外側で基板10の表側に設けられ、配線52,53,54,55にそれぞれ接続された保護素子72,73,74,75と、表示領域30の外側で基板10の表側に設けられ、保護素子72,73,74,75に接続され、基板10の縁まで至る引出し配線80と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法に関し、特に画素を備えるディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法に関する。
近年、携帯電話機などの電子機器の表示パネルには、液晶ディスプレイパネルやEL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルが利用されている。液晶ディスプレイパネルやELディスプレイパネルとしては、アクティブマトリクス駆動方式のものがある。アクティブマトリクス駆動方式の液晶ディスプレイパネルは、走査線、信号線、画素電極及びアクティブ素子等を有したアクティブマトリクス基板に対向基板を対向させて、これらの間に液晶を挟持したものである。アクティブマトリクス駆動方式のELディスプレイパネルは、走査線、信号線、画素電極及びアクティブ素子等を有したアクティブマトリクス基板に対して画素電極毎に有機発光層を形成し、それらの有機発光層を共通電極で覆ったものである。液晶ディスプレイパネルのアクティブマトリクス基板は、透明基板の表面に複数の走査線と信号線を交差させるように設け、それらの交差部近傍にアクティブ素子を設け、走査線と信号線によって囲われる各領域内に画素電極を配置したものである(例えば、特許文献1参照)。ELディスプレイパネルのアクティブマトリクス基板は、基板の表面に複数の走査線と信号線を交差させるように設け、それらの交差部近傍に複数のアクティブ素子を設け、走査線と信号線によって囲われる各領域内に画素電極を配置したものである。ELディスプレイパネルの場合、走査線や信号線のほかに別の配線も設けられている。
ディスプレイパネルの製造に際しては、気相成長法、フォトリソグラフィー法、エッチング法、印刷法等を適宜行うことによって基板の表面に走査線、信号線、画素電極、アクティブ素子及び絶縁膜等を形成する。基板の搬送、輸送又は作成中やディスプレイパネルの製造工程中において静電気が発生し、走査線及び信号線等の配線間に急峻な電位差が生じ、その放電によってアクティブ素子や配線等が破壊してしまうことがある。また、アクティブ素子や配線等が破壊まで至らなくても、その特性が変化してしまうことがある。そのような破壊や特性変化が発生しないように、保護素子や短絡用リングをアクティブ素子等と一緒に作成することがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、液晶ディスプレイパネルでも、ELディスプレイパネルでも、その製造工程において、一枚のマザーパネルをディスプレイパネルのサイズに切り分けることで、一枚のマザーパネルから複数枚のディスプレイパネルを得る。そのため、切断したディスプレイパネルの縁では、切断された配線の端部が露出することがある。
特開平8−179366号公報
しかし、ディスプレイパネルの縁に配線の端部が露出すると、配線の腐食、劣化又は電蝕等が発生してしまう。また、劣化した配線を通じて各素子(アクティブ素子や画素)も劣化してしまうことがある。
また、ディスプレイパネルの製造中のみならずディスプレイパネルの製造後にも、ディスプレイパネルに静電気が発生することがある。そのような静電気によってディスプレイパネルの各素子が破損する恐れがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの製造中において走査線及び信号線等の配線の腐食、劣化及び電蝕等を抑えるとともに、ディスプレイパネルの製造後でも、画素及びアクティブ素子等の素子を静電気から保護することである。
以上の課題を解決するため、本発明に係るディスプレイパネルは、
基板と、
前記基板の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の各々に接続された複数の保護素子と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記複数の保護素子の他端側に共通に接続された共通接続配線と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記共通接続配線に接続されて前記基板の縁まで至る引出し配線と、
を備える。
好ましくは、前記引出し配線の数が前記配線の数より少ない。
本発明に係るディスプレイパネルは、
基板と、
前記基板の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、互いに直列接続されるとともに、各々の一端側と他端側とが前記複数の配線における互いに異なる前記配線に接続された複数の第一保護素子と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の何れかに接続された第二保護素子と、
前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記第二保護素子の他端側に接続され、前記基板の縁まで至る引出し配線と、
を備える。
好ましくは、前記ディスプレイパネルが、前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に列状に配列され、前記複数の配線にそれぞれ接続された複数の接続端子を更に備え、前記第一保護素子が前記複数の接続端子のそれぞれの間に配置されている。
好ましくは、前記画素電極は、発光素子の一端側をなす第一画素電極と、該第一画素電極に発光層を介して対向して設けられて、前記発光素子の他端側をなす第二画素電極とを有し、前記基板の前記一面側に設けられ、前記第一画素電極に接続されて前記発光素子の動作を制御する画素駆動回路を有し、前記複数の配線は接地用の配線を有し、前記接地用の配線は、前記第二画素電極に接続されている。
好ましくは、前記発光素子が有機エレクトロルミネッセンス素子である。
本発明に係るマザーパネルは、
間隔をおいてマトリクス状に配列された複数のディスプレイパネル領域と、
前記ディスプレイパネル領域の周囲を埋め尽くして前記ディスプレイパネル領域同士を繋げた繋ぎ部と、
前記ディスプレイパネル領域を囲うように前記繋ぎ部に設けられた短絡線と、
を備え、
前記各ディスプレイパネル領域が、
前記ディスプレイパネル領域の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記複数の配線の各々に接続された複数の保護素子と、
前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記複数の保護素子の他端側に共通に接続された共通接続配線と、
前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記共通接続配線に接続される引出し配線と、
を有し、
前記引出し配線が前記ディスプレイパネル領域から前記繋ぎ部に引き回されて、前記短絡線に接続されている。
本発明に係るマザーパネルは、
間隔をおいてマトリクス状に配列された複数のディスプレイパネル領域と、
前記ディスプレイパネル領域の周囲を埋め尽くして前記ディスプレイパネル領域同士を繋げた繋ぎ部と、
前記ディスプレイパネル領域を囲うように前記繋ぎ部に設けられた短絡線と、
を備え、
前記各ディスプレイパネル領域が、
前記ディスプレイパネル領域の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、互いに直列接続されるとともに、各々の一端側と他端側とが前記複数の配線における互いに異なる前記配線に接続された複数の第一保護素子と、
前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の何れかに接続された第二保護素子と、
前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記第二保護素子の他端側に接続された引出し配線と、
を有し、
前記引出し配線が前記ディスプレイパネル領域から前記繋ぎ部に引き回されて、前記短絡線に接続されている。
本発明に係るディスプレイパネルの製造方法は、前記マザーパネルを前記ディスプレイパネル領域の縁に沿って切断して、前記引き出し配線を前記ディスプレイパネル領域の縁で切断する
本発明によれば、ディスプレイパネルの製造中において、走査線及び信号線等の配線の腐食・劣化・電蝕等を抑えることができる。また、パネルの製造後でも、画素、アクティブ素子等を静電気から保護することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るディスプレイパネルの構成を示した概略平面図である。 II−II断面図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの画素及び配線の位置関係を示す平面図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの等価回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの1つの画素の画素駆動回路の一例を示した回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの1つの画素の画素駆動回路の一例を示した回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの1つの画素及びその周辺を示した平面図である。 VIII−VIII断面図である。 IX−IX断面図である。 バンクの形状を説明するための概略平面図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの縁近傍を拡大して示した平面図である。 同実施の形態に係るマザーパネルを示した平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るディスプレイパネルの等価回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの縁近傍を拡大して示した平面図である。 同実施の形態に係るマザーパネルを示した平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るディスプレイパネルを示した概略平面図である。 XVII−XVII断面図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの等価回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの縁近傍を拡大して示した平面図である。 同実施の形態に係るマザーパネルを示した平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るディスプレイパネルの等価回路図である。 同実施の形態に係るディスプレイパネルの縁近傍を拡大して示した平面図である。 同実施の形態に係るマザーパネルを示した平面図である。 第1、第2、第3又は第4の実施の形態に係るディスプレイパネルを表示パネルに適用した携帯電話機の一例を示す正面図である。 第1、第2、第3又は第4の実施の形態に係るディスプレイパネルを表示パネルに適用したデジタルカメラの一例を示す正面側斜視図(a)と、後面側斜視図(b)である。 第1、第2、第3又は第4の実施の形態に係るディスプレイパネルを表示パネルに適用したパーソナルコンピュータの一例を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の各実施形態においては、本発明に係るディスプレイパネルが、複数の画素がマトリクス状に配列されて画像を表示する構成を備える場合について説明するが、本発明に係るディスプレイパネルは、例えば、感光体ドラムに画像データに応じた光を照射して露光する露光装置に適用される、複数の画素が一方向に配列された構成を備えるディスプレイパネルも含むものである。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るディスプレイパネル1の構成を示した概略平面図である。図2は、図1に示されたII−IIに沿った面の矢視断面図である。
このディスプレイパネル1は、基板10と対向基板40を対向させて、これらを貼り合わせたものである。基板10の表側の略中央部には、表示領域30が設けられている。表示領域30は、発光素子8を有する画素Pixがマトリクス状に配列されたものである。これら各画素Pixの発光素子8が個別に発光し、発光強度若しくは発光時間又はそれらの両方が発光素子8ごとに制御されることによって、画素Pixごとに輝度階調が制御されて、表示領域30に画像が表示される。なお、以下においては、表示領域30に複数の画素Pixが配列されている場合について説明するが、本発明はそのような構成に限るものではなく、表示領域30に画素Pixが一つだけ設けられているものであってもよい。
また、以下の説明において、トップエミッション構造とは、表示領域30内の各発光素子8から発した光が対向基板40の表側の面から外部に放射される構造をいい、ボトムエミッション構造とは、各発光素子8から発した光が基板10の裏側の面から外部に放射される構造をいう。
基板10及び対向基板40は絶縁性の基板であり、例えばガラス又は樹脂(例えば、アクリル、ポリカーボネート)からなる。トップエミッション構造の場合、対向基板40が透明である。ボトムエミッション構造の場合、基板10が透明である。
表示領域30が枠状のシール材31によって囲われている。シール材31は、基板10と対向基板40との間に挟持された状態でこれら基板10と対向基板40に固着されている。シール材31によって基板10と対向基板40がこれらの間に間隔をおいて接合されている。このような構造によって、表示領域30は封緘されて、外的環境の影響を受けないように保護されている。シール材31がガラスビーズ等のギャップ材を含有することによって、圧力によってシール材31が押し潰されないようになっている。これにより、基板10と対向基板40との間隔が保たれ、基板10の表側と対向基板40の裏側が接触しない。シール材31の内側にフィル材が充填されていてもよいし、シール材31の内側が空洞となっていてもよい。トップエミッション構造の場合、フィル材は透明である。なお、対向基板40が基板10に貼り合わせられておらず、表示領域30が封緘されていなくてもよい。
表示領域30内には、発光素子8のアドレシング、階調指定、電圧供給、接地等に用いられる各種の配線が設けられ、これら配線が表示領域30から表示領域30の周囲に引き回されている。具体的には、表示領域30の周囲に引き回された配線の集まりが、配線群50である。
図1に示すように、対向基板40のサイズが基板10のサイズよりも小さく、基板10の一部10aが対向基板40の縁からはみ出ている。基板10のはみ出し部分10aの表側には、複数の端子からなる端子群60が設けられている。配線群50の各配線がはみ出し部分10aまで引き回されており、配線群50の各配線が端子群60の各端子に接続されている。基板10のはみ出し部分10aの表側には、複数の保護素子からなる保護素子群70が設けられている。配線群50の各配線が保護素子群70の各保護素子に接続されている。基板10のはみ出し部分10aの表側には、引出し配線80が形成されている。引出し配線80は保護素子群70の各保護素子に接続されている。引出し配線80が基板10の縁10bまで至っており、引出し配線80の端が基板10の側面で切断されて、その切断面が露出している。なお、保護素子群70の各保護素子が形成される位置や、引出し配線80が形成される位置は、表示領域30の外側であればよく、はみ出し部分10aに限るものではない。
発光素子8は有機EL素子、無機EL素子、発光ダイオードその他の半導体発光素子である。以下、発光素子8が有機EL素子である場合の、ディスプレイパネル1の具体的な構成について説明する。
まず、表示領域30内に設けられた配線について説明する。図3は、表示領域30内の画素(発光素子8)及び配線の配置を示す平面図である。図4は、基板10の表側に設けられた回路を基板10とともに示した概略図である。表示領域30内に設けられた配線は、図3に示すように表示領域30内に張り巡らされた走査線52、信号線53及び電圧供給線54と、図4に示すように表示領域30全体に及ぶように設けられた接地用の配線55(後述する対向電極8dと基準電位線55aの組み合わせ)と、である。
図3に示すように、基板10の表側には、複数の走査線52が敷設されている。これら走査線52は、互いに略平行となっているとともに、所定間隔をおいて配列されている。これら走査線52の延びる方向を水平方向という。
基板10の表側には、複数の電圧供給線54が敷設されている。これら電圧供給線54は、互いに平行となっているとともに、所定間隔をおいて配列されている。電圧供給線54と走査線52が互いに平行であり、電圧供給線54と走査線52が交互に配列されている。電圧供給線54の両側に配置される2本の走査線52のうち一方は、他方よりもその電圧供給線54の近くに配置されている。
基板10の表側には、複数の信号線53が敷設されている。これら信号線53は、互いに平行となっているとともに、所定間隔をおいて配列されている。平面視して、信号線53は、走査線52及び電圧供給線54に対して直交している。これら信号線53の延びる方向を垂直方向という。信号線53と走査線52とが互いに絶縁されているとともに、信号線53と電圧供給線54とが互いに絶縁されている。走査線52、信号線53及び電圧供給線54が表示領域30の外側まで引き回されている。なお、電圧供給線54が垂直方向に延び、平面視して、走査線52と電圧供給線54が交差してもよい。この場合、走査線52と電圧供給線54とが互いに絶縁されている。
発光素子8は、隣り合う信号線53の間で垂直方向に配列されている。また、発光素子8は、走査線52とその走査線52の片側隣りの電圧供給線54との間で水平方向に配列されている。
ディスプレイパネル1はアクティブマトリクス型であり、図4に示すように、各画素Pixにおいて、発光素子8の近傍には、アクティブ素子等を有した画素駆動回路4が発光素子8に接続されて設けられている。画素駆動回路4は、走査線52、信号線53及び電圧供給線54に接続されている。なお、図4に示す発光素子8、画素駆動回路4、走査線52、信号線53及び電圧供給線54の数は一例であり、これらの数は実際には図4に示す数よりも多い。
画素駆動回路4は、その画素駆動回路4に接続された走査線52が選択された時に、その画素駆動回路4に接続された信号線53から階調信号を取り込むとともに、その走査線52が次に選択されるまでの間に、取り込んだ階調信号に応じたレベルの電流を電圧供給線54から発光素子8に流して発光素子8を発光させるものである。信号線53に出力される階調信号は、信号線53に印加される電圧のレベルで表されたものでもよいし、信号線53に印加される電流のレベルで表されたものでもよい。
画素駆動回路4が有するアクティブ素子は薄膜トランジスタ(TFT)であり、アクティブ素子の数は複数である。例えば、画素駆動回路4が有するアクティブ素子の数が2である場合、画素駆動回路4が図5に示すように構成され、画素駆動回路4が有するアクティブ素子の数が3である場合、画素駆動回路4が図6に示すように構成されている。
図5に示す場合について具体的に説明する。画素駆動回路4は、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6及びキャパシタ7を有する。スイッチトランジスタ5及び駆動トランジスタ6が、アクティブ素子としての薄膜トランジスタである。
スイッチトランジスタ5のゲートが走査線52に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの一方が信号線53に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの他方がキャパシタ7の一方の電極及び駆動トランジスタ6のゲートに接続されている。駆動トランジスタ6のソースとドレインのうちの一方が電圧供給線54に接続され、駆動トランジスタ6のソースとドレインのうち他方がキャパシタ7の他方の電極及び発光素子8のアノードに接続されている。
図6に示す場合について具体的に説明する。画素駆動回路4は、スイッチトランジスタ5A、駆動トランジスタ6A、キャパシタ7A及び保持トランジスタ9Aを有する。スイッチトランジスタ5A、駆動トランジスタ6A及び保持トランジスタ9Aが、アクティブ素子としての薄膜トランジスタである。
スイッチトランジスタ5Aのゲートは、保持トランジスタ9のゲートと、走査線52とに接続されている。スイッチトランジスタ5Aのソースとドレインのうち一方は、信号線53に接続されている。スイッチトランジスタ5Aのソースとドレインのうち他方は、発光素子8のアノードと、駆動トランジスタ6Aのソースとドレインのうち一方と、キャパシタ7Aの一方の電極とに接続されている。
保持トランジスタ9Aのゲートは、スイッチトランジスタ5Aのゲートと、走査線52とに接続されている。保持トランジスタ9Aのソースとドレインのうち一方は、駆動トランジスタ6のソースとドレインのうちの他方と、電圧供給線54とに接続されている。保持トランジスタ9Aのソースとドレインのうち他方は、駆動トランジスタ6のゲートと、キャパシタ7Aの他方の電極とに接続されている。
駆動トランジスタ6Aのゲートは、保持トランジスタ9Aのソースとドレインのうち他方と、キャパシタ7Aの他方の電極とに接続されている。駆動トランジスタ6Aのソースとドレインのうち一方は、発光素子8のアノードと、スイッチトランジスタ5Aのソースとドレインのうち他方と、キャパシタ7Aの一方の電極とに接続されている。駆動トランジスタ6Aのソースとドレインのうち他方は、保持トランジスタ9Aのソースとドレインのうち一方と、電圧供給線54とに接続されている。
画素駆動回路4、走査線52、信号線53及び電圧供給線54は、基板10の表側に形成されている。つまり、絶縁膜が基板10の表側に積層され、導体や半導体等がそれら絶縁膜の間にパターニングされることによって、画素駆動回路4、走査線52、信号線53及び電圧供給線54が形成される。
画素駆動回路4が図5に示すように構成されている場合に、図7〜図9を参照して、基板10の表側に積層された層構造について説明する。図7は、一つの画素に相当する平面図である。図8は、図7に示されたVIII−VIIIに沿った面を矢印方向に見て示した断面図である。図9は、図7に示されたIX−IXに沿った面を矢印方向に見て示した断面図である。なお、図7においては、電極及び配線を主に示す。
図7に示すように、スイッチトランジスタ5は、走査線52と信号線53の交差部近傍に配置されているとともに、信号線53に沿うように配置されている。駆動トランジスタ6は、信号線53に沿うように配置されている。スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6は、信号線53に沿う方向に並列されている。キャパシタ7とスイッチトランジスタ5は、走査線52に沿う方向に並列されている。キャパシタ7と発光素子8は、信号線53に沿う方向に並列されている。発光素子8と駆動トランジスタ6は、電圧供給線54に沿う方向に並列されている。また、走査線52と電圧供給線54の間に、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7及び発光素子8が配置されている。
図7、図9に示すように、スイッチトランジスタ5は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタである。このスイッチトランジスタ5は、ゲート電極5a、半導体膜5b、保護絶縁膜5d、不純物半導体膜5f,5g、電極5h及び電極5i等を有するものである。電極5hと電極5iのどちらか一方がドレインであり、他方がソースである。また、図7、図8に示すように、駆動トランジスタ6は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタである。この駆動トランジスタ6は、ゲート電極6a、半導体膜6b、保護絶縁膜6d、不純物半導体膜6f,6g、電極6h及び電極6i等を有するものである。電極6hと電極6iのどちらか一方がドレインであり、他方がソースである。
図7〜図9に示すように、信号線53及びゲート電極5a,6aが基板10上に形成されている。キャパシタ7の一方の電極7aも基板10上に形成されている。第一絶縁膜11が基板10上の一面に成膜されており、信号線53とゲート電極5a,6aと電極7aが第一絶縁膜11によって覆われている。第一絶縁膜11は、スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6のゲート絶縁膜となるとともに、キャパシタ7の誘電体となる。第一絶縁膜11は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。ボトムエミッション構造の場合、第一絶縁膜11が透明である。トップエミッション構造の場合、第一絶縁膜11が透明であってもよいし、不透明であってもよい。
走査線52、電圧供給線54及び電極5h,5i,6h,6iは、第一絶縁膜11上に形成されている。キャパシタ7の他方の電極7bも第一絶縁膜11上に形成されている。例えばシリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる第二絶縁膜12が第一絶縁膜11上に成膜されており、走査線52、電圧供給線54及び電極5h,5i,6h,6i,7bが第二絶縁膜12によって覆われている。このため、信号線53及びゲート電極5a,6aは、第一絶縁膜11と基板10との間に形成され、走査線52、電圧供給線54及び電極5h,5i,6h,6i,7bは、第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている。
図7に示すように、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとキャパシタ7の一方の電極7aが一体に連なっている。駆動トランジスタ6のゲート電極6a及びキャパシタ7の一方の電極7aは、信号線53から分離している。スイッチトランジスタ5のゲート電極5aは、駆動トランジスタ6のゲート電極6a及びキャパシタ7の一方の電極7aから分離しているとともに、信号線53からも分離している。駆動トランジスタ6の電極6iとキャパシタ7の他方の電極7bが一体に連なっている。駆動トランジスタ6の電極6i及びキャパシタ7の他方の電極7bは、駆動トランジスタ6の電極6h、スイッチトランジスタ5の電極5i,5h、走査線52及び電圧供給線54から分離している。駆動トランジスタ6の電極6hと電圧供給線54が一体に連なっている。駆動トランジスタ6の電極6hは、スイッチトランジスタ5の電極5h,5i及び走査線52から分離している。スイッチトランジスタ5の電極5hは、電極5i、走査線52及び電圧供給線54から分離している。スイッチトランジスタ5の電極5iは、走査線52及び電圧供給線54から分離している。
ゲート電極5a,6a、電極7a及び信号線53は、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。ゲート電極5a,6a、電極7a及び信号線53は、基板10上に一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで一括して形成されたものである。
走査線52、電圧供給線54及び電極5h,5i,6h,6i,7bは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。走査線52、電圧供給線54及び電極5h,5i,6h,6i,7bは、第一絶縁膜11上に一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで形成されたものである。
図9を参照して、スイッチトランジスタ5の構造について具体的に説明する。図9に示すように、第一絶縁膜11上であってゲート電極5aに対応する位置には、真性な半導体膜5bが形成されている。この半導体膜5bは、第一絶縁膜11を挟んでゲート電極5aと相対している。半導体膜5bは、例えば、アモルファスシリコン又は結晶性シリコンからなる。スイッチトランジスタ5の動作時には、半導体膜5bにチャネルが形成される。半導体膜5bの中央部上には、チャネルをエッチングから保護する保護絶縁膜5dが形成されている。この保護絶縁膜5dは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。半導体膜5bの一端部の上には、不純物半導体膜5fが一部保護絶縁膜5dに重なるようにして形成されており、半導体膜5bの他端部の上には、不純物半導体膜5gが一部保護絶縁膜5dに重なるようにして形成されている。不純物半導体膜5f,5gは、互いに離間している。スイッチトランジスタ5がn型トランジスタであれば、不純物半導体膜5f,5gがn型半導体であり、スイッチトランジスタ5がp型トランジスタであれば、不純物半導体膜5f,5gがp型半導体である。不純物半導体膜5fの上に電極5hが形成され、電極5hと第一絶縁膜11との間に不純物半導体膜5f及び半導体膜5bが挟まれている。不純物半導体膜5gの上に電極5iが形成され、電極5iと第一絶縁膜11との間に不純物半導体膜5g及び半導体膜5bが挟まれている。保護絶縁膜5d、電極5h及び電極5iの上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜され、保護絶縁膜5d、電極5h及び電極5iが第二絶縁膜12によって被覆されている。そのため、スイッチトランジスタ5は、第二絶縁膜12によって覆われている。
図8を参照して、駆動トランジスタ6の構造について具体的に説明する。図8に示すように、第一絶縁膜11の上であってゲート電極6aに対応する位置には、真性な半導体膜6bが形成されている。この半導体膜6bは、第一絶縁膜11を挟んでゲート電極6aと相対している。半導体膜6bは、例えば、アモルファスシリコン又は結晶性シリコンからなる。駆動トランジスタ6の動作時には、半導体膜6bにチャネルが形成される。半導体膜6bの中央部上には、チャネルをエッチングから保護する保護絶縁膜6dが形成されている。この保護絶縁膜6dは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。半導体膜6bの一端部の上には、不純物半導体膜6fが一部保護絶縁膜6dに重なるようにして形成されており、半導体膜6bの他端部の上には、不純物半導体膜6gが一部保護絶縁膜6dに重なるようにして形成されている。不純物半導体膜6f,6gは、互いに離間している。不純物半導体膜6f,6gがn型半導体であり、駆動トランジスタ6がp型トランジスタであれば、不純物半導体膜6f,6gがp型半導体である。不純物半導体膜6fの上に電極6hが形成され、電極6hと第一絶縁膜11との間に不純物半導体膜6f及び半導体膜6bが挟まれている。不純物半導体膜6gの上に電極6iが形成され、電極6iと第一絶縁膜11との間に不純物半導体膜6g及び半導体膜6bが挟まれている。保護絶縁膜6d、電極6h及び電極6iの上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜され、保護絶縁膜6d、電極6h及び電極6iが第二絶縁膜12によって被覆されている。そして、駆動トランジスタ6は、第二絶縁膜12によって覆われている。
図7、図9を参照して、キャパシタ7の構造について具体的に説明する。図7に示すように、キャパシタ7は、駆動トランジスタ6のゲート電極6aと電極6iとの間に接続されている。具体的には、キャパシタ7の一方の電極7aは、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに接続され、他方の電極7bは、駆動トランジスタ6の電極6iに接続されている。図9に示すように、電極7aが基板10と第一絶縁膜11との間に形成され、電極7bが第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成され、電極7aと電極7bが第一絶縁膜11を挟んで相対している。
図7を参照して、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7の接続について説明する。第一絶縁膜11のうち、ゲート電極5aと走査線52とが重なる位置には、コンタクトホール11aが形成されている。第一絶縁膜11のうち、電極5hと信号線53とが重なる位置には、コンタクトホール11bが形成されている。第一絶縁膜11のうち、ゲート電極6aと電極5iとが重なる位置には、コンタクトホール11cが形成されている。コンタクトホール11a〜11c内にコンタクトプラグ20a〜20cがそれぞれ埋め込まれている。コンタクトプラグ20aによってスイッチトランジスタ5のゲート電極5aと走査線52が電気的に導通する。コンタクトプラグ20bによってスイッチトランジスタ5の電極5hと信号線53が電気的に導通する。コンタクトプラグ20cによってスイッチトランジスタ5の電極5iとキャパシタ7の電極7aが電気的に導通するとともに、スイッチトランジスタ5の電極5iと駆動トランジスタ6のゲート電極6aが電気的に導通する。なお、コンタクトプラグ20a〜20cを介することなく、走査線52がコンタクトホール11aを通じて直接ゲート電極5aと接触し、電極5hがコンタクトホール11bを通じて信号線53と接触し、電極5iがコンタクトホール11cを通じてゲート電極6aと接触してもよい。
図8に示すように、発光素子8は、有機EL素子であって、画素電極8a、キャリア輸送層(ここでは、正孔注入層8bと発光層8c)及び対向電極8dを備える。画素電極8aは、第一画素電極であって、発光素子8のアノードである。対向電極8dは、第二画素電極であって、発光素子8のカソードである。
画素電極8aは、基板10との間に第一絶縁膜11を介して基板10の上に設けられている。画素電極8aが画素ごと(発光素子8ごと)に独立して形成され、表示領域30内では複数の画素電極8aがマトリクス状に配列されている。ボトムエミッション構造の場合、この画素電極8aは透明電極であって、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)若しくはカドミウム−錫酸化物(CTO)又はこれらの混合物からなる。また、トップエミッション構造の場合、画素電極8aは、高い光反射性のアルミ等の単体又は合金層を下層として光反射性層とし、上層として上述の透明電極の積層構造とすることが好ましい。画素電極8aの一部が駆動トランジスタ6の電極6iに重なり、画素電極8aと電極6iとが接続されている。
画素電極8aの周縁部が第二絶縁膜12によって覆われているが、画素電極8aの中央部が第二絶縁膜12によって覆われていない。つまり、図7に示すように、第二絶縁膜12には、開口部12aが形成されており、開口部12aが画素電極8aに重なっている。開口部12aが画素ごと(発光素子8ごと)に独立して形成され、複数の開口部12aがマトリクス状に配列されている。そのため、第二絶縁膜12は、平面視して、格子状に形成されている。
なお、第二絶縁膜12に開口部12aが形成されておらず、画素電極8aが第二絶縁膜12上に形成されていてもよい。その場合、画素電極8aが、第二絶縁膜12に形成されたコンタクトホールを介して駆動トランジスタ6の電極6iに接続されている。更に、その場合、ボトムエミッション構造であれば、第二絶縁膜12が透明である。
図8に示すように、画素電極8aの上に、キャリア輸送層が積み重ねられている。キャリア輸送層とは、画素電極8aと対向電極8dとの間に電圧が印加されることによって正孔又は電子を輸送する層である。キャリア輸送層は正孔注入層8bと発光層8cの積層体であり、正孔注入層8bが画素電極8a上に形成され、発光層8cが正孔注入層8b上に形成されている。なお、キャリア輸送層の構成は正孔注入層8bと発光層8cの積層体に限るものではない。例えば、キャリア輸送層は、画素電極8aから順に正孔注入層、発光層、電子注入層を積層してなる三層構造であっても良いし、発光層からなる一層構造であっても良いし、これらの層構造において適切な層間に電子若しくは正孔の輸送層が介在した積層構造であっても良いし、その他の積層構造であっても良い。
正孔注入層8bは、化合物膜である。例えば、正孔注入層8bは、導電性高分子であるPEDOT(poly(ethylenedioxy)thiophene;ポリエチレンジオキシチオフェン)及びドーパントであるPSS(polystyrene sulfonate;ポリスチレンスルホン酸)からなる層であって、画素電極8aから発光層8cに向けて正孔を注入するキャリア注入層である。
発光層8cは、化合物膜である。例えば、発光層8cは、ポリフルオレン系発光材料やポリフェニレンビニレン系発光材料からなる層である。発光層8cは、対向電極8dから供給される電子と、正孔注入層8bから注入される正孔との再結合に伴い発光する。発光層8cは、発光色を定める発光材料を含有していてもよい。発光層8cに含有する発光材料が赤色(R)の発光材料であれば、発光素子8が赤の画素であり、発光層8cに含有する発光材料が緑色(G)の発光材料であれば、発光素子8が緑の画素であり、発光層8cに含有する発光材料が青色(B)の発光材料であれば、発光素子8が青の画素である。このため、画素の色ごとに、発光層8cの発光材料が異なる。なお、画素のRGB配列はストライプ配列でもよいし、モザイク配列でもよいし、デルタ配列でもよい。ストライプ配列とは、垂直方向に同じ色を配列し、水平方向にR、G、Bの順に繰り返し配列したものである。モザイク配列とは、水平方向にR、G、Bの順に繰り返し配列して、垂直方向にもR,G,Bの順に繰り返し配列して、斜め方向に同じ色が配列したものである。デルタ配列とは、隣り合う垂直方向の列(又は隣り合う水平方向の列)が半ドットずれて、RGBを三角形に配置したものである。
キャリア輸送層の上には(図8の場合、発光層8cの上には)、対向電極8dが積み重ねられている。対向電極8dは、画素電極8aよりも仕事関数の低い材料で形成されている。対向電極8dがカソードとして適用される場合、例えば、対向電極8dは下層とその下層の上に形成された上層とを有する積層体である。対向電極8dの下層は、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム又は希土類金属を含む単体であるか、これらのうち2種以上を含む合金、混合物又は化合物である。対向電極8dの上層は、対向電極8dのシート抵抗を下げる。トップエミッション構造の場合、対向電極8dの上層は、透明電極であって、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)若しくはカドミウム−錫酸化物(CTO)又はこれらの混合物からなる。ボトムエミッション構造の場合、対向電極8dの上層は、高い光反射性のアルミ等の単体又は合金層が好ましい。
対向電極8dは、複数の画素(発光素子8)に共通した電極であって、表示領域30全体に及んでいる。対向電極8dは、全ての画素(発光素子8)に共通したものでもよいし、全ての画素(発光素子8)を幾つかのグループに分けた場合に各グループ内の複数の画素(発光素子8)に共通したものでもよい(この場合、対向電極8dは、グループの数だけある)。
図10は、基板10の概略平面図である。図10に示すように、表示領域30内には、隔壁であるバンク13が設けられており、発光素子8の正孔注入層8b及び発光層8cがバンク13によって画素(発光素子8)ごとに区切られている。図8、図9に示すように、バンク13は、第二絶縁膜12の上から、走査線52、信号線53、電圧供給線54、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、画素電極8aの周縁部、キャパシタ7の電極7b及び第一絶縁膜11を覆うように形成されている。図10に示すように、バンク13には、複数の開口部13aが形成されている。開口部13aが画素ごと(発光素子8ごと)に独立して形成され、複数の開口部13aがマトリクス状に配列されている。そのため、バンク13は、平面視して、格子状に形成されている。
図7、図8に示すように、開口部13aが第二絶縁膜12の開口部12a及び画素電極8aに重なっており、画素電極8aの周縁部がバンク13によって覆われているが、画素電極8aの中央部はバンク13によって覆われていない。なお、第二絶縁膜12をバンク13よりも幅広とした構造にすることによって、開口部13aが開口部12aより幅広となるようにしてもよい。
開口部13aの内側では、画素電極8aの上に正孔注入層8b、発光層8c及び対向電極8dが積層されている。開口部13aの内側で画素電極8a、キャリア輸送層及び対向電極8dが積層されてなる積層体が発光素子8である。対向電極8dが共通電極であるので、その対向電極8dは発光層8c等の化合物膜とともにバンク13を被覆している。
なお、バンク13は格子状に設けられていなくてもよい。すなわち、バンク13が信号線53の上を覆うように信号線53に沿ってストライプ状に設けられ、垂直方向一列の画素(発光素子8)が隣り合うバンク13とバンク13との間で信号線53に沿って配列されていてもよい。また、バンク13が走査線52及び電圧供給線54の上を覆うように走査線52及び電圧供給線54に沿ってストライプ状に設けられ、水平方向一列の画素(発光素子8)が隣り合うバンク13とバンク13との間で走査線52に沿って配列されていてもよい。つまり、バンク13がストライプ状であれば、開口部13aは、水平方向又は垂直方向に配列された一列又は複数列の画素の画素電極8aの中央部をまとめて露出するストライプ状に設けられる。バンク13がストライプ状の場合、表示領域30の外縁に沿った枠状のバンクが基板10の表側に設けられ、ストライプ状のバンク13の両端部が枠状バンクに連なっていてもよい。
バンク13は、正孔注入層8bや発光層8cを湿式法によりバンク13で囲まれた領域(開口部13a)に形成するに際して、その領域内に塗布された液状体(正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解又は分散されたもの)が隣接画素に流出しないように堰き止める隔壁として機能する。そして、各開口部13aに囲まれた各画素電極8a上に、正孔注入層8bとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第1のキャリア輸送層である正孔注入層8bとなる。さらに、各開口部13aに囲まれた各正孔注入層8b上に、発光層8cとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第2のキャリア輸送層である発光層8cとなる。なお、正孔注入層8bは、複数の画素に跨るように連続して形成されていてもよい。この場合、正孔注入性のある酸化ゲルマニウムが好ましい。
図8、図9に示すように、対向電極8d上には、その対向電極8dを保護するための保護膜(パッシベーション膜)14が成膜されている。保護膜14は、絶縁性を有し、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。トップエミッション構造の場合、保護膜14が透明である。ボトムエミッション構造の場合、保護膜14が透明であってもよいし、不透明であってもよい。
ボトムエミッション構造の場合、画素電極8a、基板10及び第一絶縁膜11が透明であり、発光層8cから発した光が画素電極8a、第一絶縁膜11及び基板10を透過して出射する。そのため、基板10の裏側の面が表示面となる。
トップエミッション構造の場合、対向電極8d、保護膜14及び対向基板40が透明であり、発光層8cから発した光が対向電極8d、保護膜14及び対向基板40を透過して出射する。そのため、対向基板40の表側の面が表示面となる。トップエミッション構造の場合、画素電極8aを反射電極とすることが好ましい。
基板10から第二絶縁膜12まで積層されたものであって、画素電極8a、画素駆動回路4、走査線52、信号線53及び電圧供給線54が形成されたものが、アクティブマトリクス基板である。アクティブマトリクス基板の上にバンク13、キャリア輸送層(正孔注入層8b、発光層8c)、対向電極8d及び保護膜14を形成してなるものが、封緘されていない状態のディスプレイパネル1である。
第一絶縁膜11、第二絶縁膜12及び保護膜14は、図1に示す表示領域30内のみならず表示領域30の外にも及んでいるとともに、基板10の表側の一面に成膜されている。信号線53が基板10と第一絶縁膜11との間を通って表示領域30の外側まで引き回され(図4参照)、走査線52及び電圧供給線54が第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間を通って表示領域30の外側まで引き回されている(図4参照)。
対向電極8dは、図1に示す表示領域30の縁まで及んでいる。対向電極8dの縁部分には基準電位線55a(図4に図示)が接続されている。基準電位線55aは、第二絶縁膜12と保護膜14との間を通って表示領域30の外側まで引き回されている(図4参照)。
表示領域30の周囲に引き回された走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの集まりが、図1に示す配線群50である。配線群50の各配線(走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55a)が端子群60の各端子に接続されている。つまり、図4、図11に示すように、走査線52が接続端子62に接続され、信号線53が接続端子63に接続され、電圧供給線54が接続端子64に接続され、基準電位線55aが接続端子65に接続されている。図4、図11に示された接続端子62,63,64,65の集まりが、図1に示す端子群60である。ここで、図11は、基板10のはみ出し部分10aを示した概略平面図である。図11に示すように、接続端子62,63,64,65が基板10の縁10bに沿って配列されている。
第一絶縁膜11、第二絶縁膜12及び保護膜14のうち接続端子62,63,64,65に重なる位置には、開口部が形成されており、接続端子62,63,64,65が開口部を介して露出している。ドライバ用ICチップが基板10のはみ出し部分10aに搭載されたり、ドライバ用ICチップに接続されたフレキシブル配線シート(いわゆるFPC:Flexible printed circuits)がはみ出し部分10aに接合されたりすることによって、ドライバ用ICチップの端子が接続端子62,63,64,65に導通する。
図1、図4、図11に示すように、配線群50の各配線が保護素子群70の各保護素子の一端側に接続されている。つまり、走査線52が保護素子72の一端側に接続され、信号線53が保護素子73の一端側に接続され、電圧供給線54が保護素子74の一端側に接続され、基準電位線55aが保護素子75の一端側に接続されている。保護素子72,73,74,75の集まりが、保護素子群70である。
なお、表示領域30の外側では、信号線53が、基板10と第一絶縁膜11の層間からコンタクトホールを介して別の層間(第一絶縁膜11と第二絶縁膜12の層間、第二絶縁膜12と保護膜14の層間)に移って、保護素子73の一端側まで引き回されていてもよい。走査線52、電圧供給線54及び基準電位線55aについても同様である。
保護素子72,73,74,75は、例えば、二端子型のダイオードである。保護素子72,73,74,75は、高抵抗又は非線形抵抗特性を持つ。そのため、ドライバ用IC回路によって通常の動作電圧が走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aに印加されている状態では、保護素子72,73,74,75が閉状態となる。一方、静電気等がディスプレイパネル1に発生して、高電圧が発生した状態では、保護素子72,73,74,75が開状態となる。
保護素子72,73,74,75の他端側が、導体からなる共通接続配線81に共通に接続され、共通接続配線81の一端が導体からなる引出し配線80に接続されている。引出し配線80は、基板10と第一絶縁膜11との間、第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間、又は、第二絶縁膜12と保護膜14との間に形成されている。引出し配線80が基板10の縁10bにおいて切断され、その切断面が露出している。
走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aは基板10の縁まで至っていない。そのため、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aが外気に暴露されず、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの腐食・劣化・電蝕等を抑えることができる。
また、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aがそれぞれ保護素子72,73,74,75に接続され、保護素子72,73,74,75が共通接続配線81を介して引出し配線80に接続されているから、基板10の縁10bに露出する配線を引出し配線80のみとすることができる。露出する配線を必要最小限としているから、ディスプレイパネル1の信頼性・寿命の向上を図ることができる。特に、発光素子8が水分等によって劣化しやすい有機EL素子であるので、信頼性・寿命の向上が顕著に表れる。
また、保護素子72,73,74,75は、共通接続配線81を介して引出し配線80の露出した端部と走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aとの間に介在している。特に、保護素子72,73,74,75は、基板10の縁10bと接続端子62,63,64,65との間に配置されている。そのため、ディスプレイパネル1の外部と内部の配線(走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55a等)の静電気による電位差を最小限にすることができる。
静電気がディスプレイパネル1に発生しても、保護素子72,73,74,75が開状態となるから、静電気が共通接続配線81を介して引出し配線80に導かれる。接続端子62,63,64,65のうち何れか(例えば、接続端子65)が接地されているから、引出し配線80に導かれた静電気を除去することができる。従って、保護素子72,73,74,75によって静電気からディスプレイパネル1を保護することができる。例えば、第一絶縁膜11、第二絶縁膜12及び保護膜14等の絶縁破壊を防止することができるとともに、素子(例えば、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7、発光素子8等)の特性変化や静電破壊を妨げることができる。
通常では、保護素子72,73,74,75が閉状態であるから、共通接続配線81及び引出し配線80があっても、ディスプレイパネル1の動作には何ら支障はない。
以上の説明では、引出し配線80の数が1であり、全ての保護素子72,73,74,75が共通接続配線81を介して引出し配線80に接続されていた。それに対して、引出し配線80の数は2以上でもよい。但し、引出し配線80の数は走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの総数よりも少ない数とする。引出し配線80の数が2以上である場合、保護素子72が共通接続配線81を介して何れかの引出し配線80に接続されている。保護素子73,74,75についても同様である。そして、一本の引出し配線80に接続される保護素子72,73,74,75の総数は2以上である。
ディスプレイパネル1は、図12に示すマザーパネル90を切断することによって得られたものである。図12は、マザーパネル90を示した平面図である。
このマザーパネル90は、複数のディスプレイパネル領域91、繋ぎ部92及び短絡線93を備える。複数のディスプレイパネル領域91は、間隔をおいてマトリクス状に配列されている。繋ぎ部92は、格子状に設けられている。繋ぎ部92がディスプレイパネル領域91の周囲を埋め尽くして、複数のディスプレイパネル領域91が繋ぎ部92によって繋がっている。これにより、一枚のパネルが構成されている。
ディスプレイパネル領域91は、ディスプレイパネル1に相当する。そのため、ディスプレイパネル領域91の表側には、表示領域30、配線群50、端子群60、保護素子群70、共通接続配線81及び引出し配線80が形成されている。また、ディスプレイパネル領域91に積層された第一絶縁膜11、第二絶縁膜12及び保護膜14は繋ぎ部92まで及んでいるとともに、マザーパネル90の表側の一面に成膜されている。
短絡線93は、格子状に設けられているとともに、各ディスプレイパネル領域91を囲んでいる。短絡線93は、繋ぎ部92の表側に形成されている。短絡線93は、導体からなる。
ディスプレイパネル領域91に形成された引出し配線80は、ディスプレイパネル領域91の外側の繋ぎ部92に引き回されている。繋ぎ部92に引き回された引出し配線80は短絡線93に接続されている。共通接続配線81と引出し配線80と短絡線93とが一体成形されていることが好ましい。共通接続配線81と引出し配線80と短絡線93とが一体成形されている場合、共通接続配線81及び引出し配線80が形成された層間は、短絡線93が形成された層間と同じである。つまり、共通接続配線81及び引出し配線80が基板10と第一絶縁膜11との間に形成されている場合、短絡線93が基板10と第一絶縁膜11との間に形成されている。共通接続配線81及び引出し配線80が第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている場合、短絡線93が第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている。共通接続配線81及び引出し配線80が第二絶縁膜12と保護膜14との間に形成されている場合、短絡線93が第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている。
ディスプレイパネル領域91がディスプレイパネル1に相当し、ディスプレイパネル領域91の縁に沿って切断すると、切断後のディスプレイパネル領域91がディスプレイパネル1となる。従って、一枚のマザーパネル90から複数枚のディスプレイパネル1を得ることができる。
マザーパネル90を製造するに際しては、切断されたディスプレイパネル1の基板10を複数枚だけ取ることができる大きさのマザー基板の表側の面に対して、所定の成膜法(例えば、気相成長法、液体塗布法等)、フォトリソグラフィー法、エッチング法、印刷法等を適宜行う。これにより、各種素子(スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7、発光素子8及び保護素子72,73,74,75等)、各種配線(走査線52、信号線53、電圧供給線54、基準電位線55a、共通接続配線81、引出し配線80及び短絡線93)及び各種絶縁膜(第一絶縁膜11、第二絶縁膜12、バンク13及び保護膜14等)等を形成する。
マザーパネル90からディスプレイパネル1を製造するに際しては、ディスプレイパネル領域91の縁に沿ってマザーパネル90を切断し、ディスプレイパネル領域91と繋ぎ部92を切り離す。ディスプレイパネル領域91の縁に沿って切断する際に、引出し配線80も切断される。切断方法は、マザーパネル90に対してスクライビング加工を施した後に、マザーパネル90をスクライビング加工した箇所で割る方法でもよいし、マザーパネル90に溝切りをせずに、マザーパネル90をいっぺんにダイシングする方法でもよい。
対向基板40の貼り合わせは、マザーパネル90を切断する前でもよいし、マザーパネル90を切断した後でもよい。また、対向基板40を複数枚取ることができる大きなマザー対向基板をマザーパネル90に貼り合わせた後、マザーパネル90を切断してもよい。その場合、マザー対向基板を複数の対向基板40に分断する工程は、マザーパネル90の切断と同時でもよいし、マザーパネル90の切断の前又は後でもよい。予め分断された複数の対向基板40をディスプレイパネル領域91ごとにマザーパネル90に貼り合わせた後に、マザーパネル90を切断してもよい。
なお、上記においては、ディスプレイパネル1がアクティブマトリクス型であって、画素Pixが発光素子8と画素駆動回路4とを有するとしたが、本発明はこれに限るものではなく、ディスプレイパネル1が、画素Pixに画素駆動回路4を有しない、パッシブマトリクス型であってもよい。以下の各実施形態においても同様である。
〔第2の実施の形態〕
図13、図14を参照して、第2の実施の形態に係るディスプレイパネル(パネル)101について説明する。図13は、ディスプレイパネル101に設けられた回路を示した概略図である。図14は、基板10のはみ出し部分10aを示した概略平面図である。第2の実施の形態に係るディスプレイパネル101と、第1の実施の形態に係るディスプレイパネル1との間で互いに対応する部分に同一の符号を付す。
このディスプレイパネル101でも、表示領域30が基板10の略中央部に設けられ、表示領域30内に張り巡らされた配線(走査線52、信号線53及び電圧供給線54)がはみ出し部分10aまで引き回され、表示領域30全体に及ぶように設けられた接地用の配線55(対向電極8dと基準電位線55aの組み合わせ)がはみ出し部分10aまで引き回されている。表示領域30は、第1の実施の形態の場合と同様に設けられているので、表示領域30の説明は省略する。
はみ出し部分10aの表側の面には、複数の第一保護素子178が設けられている。更に、第二保護素子179と引出し配線180も、はみ出し部分10aの表側の面に設けられている。なお、第2の実施の形態に係るディスプレイパネル101では、保護素子72,73,74,75、共通接続配線81及び引出し配線80が設けられていない。
これら第一保護素子178は、基板10の縁10bに沿って配列されている。第二保護素子179は、第一保護素子178の列の最後尾に配置されている。保護素子178,179は、第1の実施の形態における保護素子72,73,74,75と同様に、例えば二端子型のダイオードであって、高抵抗又は非線形抵抗特性を持つ。
各第一保護素子178が、接続端子62,63,64,65のそれぞれの間に配置されている。各第一保護素子178が走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aのそれぞれの間に接続されており、全体として複数の第一保護素子178が直列接続されている。第二保護素子179は、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aのうち最も端の配線と引出し配線180との間に接続されて、最後尾(又は最前)の第一保護素子178に直列接続されている。引出し配線180が基板10の縁10bまで至っており、引出し配線180の端が基板10の側面で露出している。
以上に説明したことを除いて、第2の実施の形態に係るディスプレイパネル101と、第1の実施の形態に係るディスプレイパネル1とは、同様に設けられている。
第2の実施の形態でも、必要最小限な引出し配線180の端部のみがディスプレイパネル101の縁において露出しているだけで、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの端部が露出していないから、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの腐食・劣化・電蝕等を抑えることができるとともに、ディスプレイパネル101の信頼性・寿命の向上を図ることができる。
静電気がディスプレイパネル101に発生した場合、保護素子178,179が開状態となり、接続端子62,63,64,65のうち何れか(例えば、接続端子65)が接地されているから、静電気を除去することができる。静電気が発生していない場合には、保護素子178,179が閉状態であるから、ディスプレイパネル101の動作には何ら支障はない。
第一保護素子178が接続端子62,63,64,65のそれぞれの間に配置されているから、表示領域30の外側の領域が増加することを抑制することができ、表示領域30の面積効率が低下することを抑制することができる。
なお、以上の説明では、引出し配線180及び第二保護素子179の数が1であり、全ての第一保護素子178が直列接続されていた。それに対して、引出し配線180及び第二保護素子179の数が2以上でもよい。その場合、例えば、第一保護素子178を引出し配線180及び第二保護素子179の数と同数のグループに分け、各グループ内では第一保護素子178が直列接続されているが、グループ間では第一保護素子178が接続されていない。そして、各グループ内の列のうち最後尾又は最前の第一保護素子178が第二保護素子179に接続され、その第二保護素子179が引出し配線180に接続されている。引出し配線180との間に接続されて、最後尾(又は最前)の第一保護素子178に直列接続されている構造としてもよい。なお、引出し配線180及び第二保護素子179の数が2以上であっても、走査線52、信号線53、電圧供給線54及び基準電位線55aの総数よりも少ない。
以上のように構成されたディスプレイパネル101も、図15の平面図に示されたマザーパネル190を切断することによって得られたものである。マトリクス状に配列されたディスプレイパネル領域191がディスプレイパネル101に相当し、これらディスプレイパネル領域191が格子状の繋ぎ部192によって繋がっている。格子状に形成された導電性の短絡線193は、各ディスプレイパネル領域191を囲んでいるとともに、繋ぎ部192の表側に形成されている。端子・素子群160が、接続端子62,63,64,65及び保護素子178,179の集まりである。
ディスプレイパネル領域191に形成された引出し配線180は、ディスプレイパネル領域191の外側の繋ぎ部192に引き回され、短絡線193に接続されている。
マザーパネル190からディスプレイパネル101を製造するには、ディスプレイパネル領域191の縁に沿ってマザーパネル190を切断し、ディスプレイパネル領域191と繋ぎ部192を切り離す。これにより、ディスプレイパネル101を得られる。ディスプレイパネル領域191の縁に沿って切断する際に、引出し配線180も切断される。
〔第3の実施の形態〕
第1及び第2の実施の形態では、ディスプレイパネル1が、自発光素子を画素とした発光ディスプレイパネルであった。第3の実施の形態に係るディスプレイパネルは、液晶シャッタ素子を画素とした液晶ディスプレイパネルである。
図16は、第3の実施の形態に係るディスプレイパネル201を示した概略平面図である。図17は、図16に示されたXVII−XVIIに沿った面の矢視断面図である。図18は、透明基板210の表側に設けられた回路を透明基板210とともに示した概略図である。
図16、図17に示すように、このディスプレイパネル(パネル)201は、透明基板210と対向基板240を対向させて、これらの間に液晶232を封入した状態でこれらを枠状のシール材231によって貼り合わせたものである。ディスプレイパネル201の中央部には、表示領域230が設けられている。以下、表示領域230内の構成について具体的に説明する。
表示領域230内に設けられた配線は、透明基板210の表側であって表示領域230内に張り巡らされた走査線52及び信号線53と、対向基板240の裏側であって表示領域230全体に及ぶように設けられた接地用の配線255(後述する対向電極208dと基準電位線255aの組み合わせ)と、である。なお、図17に示す配線群250は、走査線252、信号線253及び基準電位線255aの集まりである。
また、透明基板210の表側であって表示領域230内には、透明な画素電極208aがマトリクス状に配列されている。
対向基板240の裏側であって表示領域230内には、透明な対向電極208dが形成されている。対向電極208dは、表示領域230内全体に及んでいる。対向電極208dは、図示を省略した配向膜によって覆われている。
画素Pixを構成する液晶シャッタ素子208(図18に図示)は、画素電極108aと、それに対向した対向電極208dと、これらの間に挟まれた液晶232と、を有するものである。画素電極208aが表示領域230内でマトリクス状に配列されているので、液晶シャッタ素子208も表示領域230内でマトリクス状に配列されている。なお、対向電極208dは、全ての液晶シャッタ素子208に共通した電極である。
図16、図18に示すように、透明基板210の表側であって表示領域230内には、複数の走査線252及び信号線253が画素電極208aの間を抜ける(縫う)ようにして張り巡らされている。具体的には、複数の走査線252が、互いに平行になって水平方向に延びているとともに、所定間隔をおいて配列されている。また、複数の信号線253が、互いに平行になって垂直方向に延びているとともに、所定間隔をおいて配列されている。平面視して、走査線252と信号線253が直交している。走査線252と信号線253は互いに絶縁されている。
図18に示すように、透明基板210の表側であって表示領域230内には、複数のスイッチング素子205がマトリクス状に配列されている。スイッチング素子205は、走査線252と信号線253の交差部近傍に配置されている。スイッチング素子205は、アクティブ素子たる薄膜トランジスタである。スイッチング素子205のゲートが走査線252に接続され、ドレインとソースのうちの一方が信号線253に接続され、他方が画素電極208aに接続されている。走査線252、信号線253、スイッチング素子205及び画素電極208aは、図示を省略した配向膜によって覆われている。
走査線252及び信号線253は、透明基板210のはみ出し部分210aまで引き回されている。透明基板210の表側の面であって表示領域230の外側には、基準電位線255aが形成されており、その基準電位線255aが表示領域230の外側において対向電極208dの縁部分に接続されている。対向電極208dと基準電位線255aの接続箇所は、シール材251の外側に配置されていることが好ましい。基準電位線255aは、はみ出し部分210aまで引き回されている。
図19は、透明基板210のはみ出し部分210aを示した概略平面図である。図19に示すように、はみ出し部分210a内には、接続端子262,263,265、保護素子272,273,275、共通接続配線281及び引出し配線280が形成されている。走査線252が接続端子262に接続され、信号線253が接続端子263に接続され、基準電位線255aが接続端子265に接続されている。走査線252が保護素子272の一端側に接続され、信号線253が保護素子273の一端側に接続され、基準電位線255aが保護素子275の一端側に接続されている。保護素子272,273,275は、二端子型のダイオードであって、高抵抗又は非線形抵抗特性を持つ。保護素子272,273,275の他端側が、導体からなる共通接続配線281に共通に接続され、共通接続配線281の一端が導体からなる引出し配線280に接続されている。引出し配線280は、透明基板210の縁210bにおいて切断され、その切断面が露出している。なお、図16に示す端子群260は、接続端子262,263,265の集まりであり、図16に示す保護素子群270は、保護素子272,273,275の集まりである。
第3の実施の形態でも、必要最小限な引出し配線280の端部のみがディスプレイパネル201の縁において露出しているだけで、走査線252、信号線253及び基準電位線255aの端部が露出していないから、走査線252、信号線253及び基準電位線255aの腐食・劣化・電蝕等を抑えることができるとともに、ディスプレイパネル201の信頼性・寿命の向上を図ることができる。
静電気がディスプレイパネル201に発生した場合、保護素子272,273,275が開状態となり、接続端子265が接地されているから、静電気を除去することができる。静電気が発生していない場合には、保護素子272,273,275が閉状態であるから、ディスプレイパネル201の動作には何ら支障はない。
以上のように構成されたディスプレイパネル201も、図20の平面図に示されたマザーパネル290を切断することによって得られたものである。マトリクス状に配列されたディスプレイパネル領域291がディスプレイパネル201に相当し、これらディスプレイパネル領域291が格子状の繋ぎ部292によって繋がっている。格子状に形成された導電性の短絡線293は、各ディスプレイパネル領域291を囲んでいるとともに、繋ぎ部292の表側に形成されている。
ディスプレイパネル領域291に形成された引出し配線280は、ディスプレイパネル領域291の外側の繋ぎ部292に引き回されて、短絡線293に接続されている。
ディスプレイパネル領域291の縁に沿ってマザーパネル290を切断し、ディスプレイパネル領域291と繋ぎ部292を切り離す。これにより、ディスプレイパネル201を得られる。ディスプレイパネル領域291の縁に沿って切断する際に、引出し配線280も切断される。なお、マザーパネル290の切断は、対向基板240の貼り付け前でもよいし、対向基板240の貼り付け後でもよい。対向基板240の貼り付け後にマザーパネル290を切断する場合、マザーパネル290の切断は、液晶232が封入される前であってもよいし、液晶232が封入された後であってもよい。
〔第4の実施の形態〕
図21、図22を用いて、第4の実施の形態に係るディスプレイパネル301について説明する。図21は、ディスプレイパネル301に設けられた回路を示した概略図である。図22は、透明基板210のはみ出し部分210aを示した概略平面図である。
このディスプレイパネル(パネル)301は、第3の実施の形態に係るディスプレイパネル201と同様に、液晶ディスプレイパネルである。第4の実施の形態に係るディスプレイパネル301と、第2の実施の形態に係るディスプレイパネル201との間で互いに対応する部分に同一の符号を付す。
このディスプレイパネル301の中央部に表示領域230が設けられ、表示領域230内に張り巡らされた配線(走査線252及び信号線253)がはみ出し部分210aまで引き回され、表示領域230全体に及ぶように設けられた接地用の配線255(対向電極208dと基準電位線255aの組み合わせ)がはみ出し部分210aまで引き回されている。表示領域230は、第3の実施の形態の場合と同様に設けられているので、表示領域230の説明は省略する。
はみ出し部分210aの表側の面には、複数の第一保護素子378が設けられている。更に、第二保護素子379と引出し配線380も、はみ出し部分210aの表側の面に設けられている。なお、第4の実施の形態に係るディスプレイパネル301では、保護素子272,273,275及び引出し配線280が設けられていない。
これら第一保護素子378は、透明基板210の縁210bに沿って配列されている。第二保護素子379は、第一保護素子378の列の最後尾に配置されている。保護素子378,379は、第3の実施の形態における保護素子272,273,275と同様に、二端子型のダイオードであって、高抵抗又は非線形抵抗特性を持つ。
各第一保護素子378が、接続端子262,263,265のそれぞれの間に配置されている。各第一保護素子378が走査線252、信号線253及び基準電位線255aのそれぞれの間に接続されており、全体として複数の第一保護素子378が直列接続されている。第二保護素子379は、走査線252、信号線253及び基準電位線255aのうち最も端の配線と引出し配線380との間に接続されて、最後尾(又は最前)の第一保護素子378に直列接続されている。引出し配線380が透明基板210の縁210bまで至っており、引出し配線380の端が透明基板210の側面で露出している。
以上に説明したことを除いて、第4の実施の形態に係るディスプレイパネル301と、第3の実施の形態に係るディスプレイパネル201とは、同様に設けられている。
以上のように構成されたディスプレイパネル301も、図23の平面図に示されたマザーパネル390を切断することによって得られたものである。マトリクス状に配列されたディスプレイパネル領域391がディスプレイパネル301に相当し、これらディスプレイパネル領域391が格子状の繋ぎ部392によって繋がっている。格子状に形成された導電性の短絡線393は、各ディスプレイパネル領域391を囲んでいるとともに、繋ぎ部192の表側に形成されている。端子・素子群360が、接続端子262,263,265及び保護素子278,279の集まりである。
ディスプレイパネル領域391に形成された引出し配線380は、ディスプレイパネル領域391の外側の繋ぎ部392に引き回されて、短絡線393に接続されている。
マザーパネル390からディスプレイパネル301を製造するには、ディスプレイパネル領域391の縁に沿ってマザーパネル390を切断し、ディスプレイパネル領域391と繋ぎ部392を切り離す。これにより、ディスプレイパネル301を得られる。ディスプレイパネル領域391の縁に沿って切断する際に、引出し配線380も切断される。
〔応用例〕
上述したディスプレイパネル1,101,201,301は、各種電子機器の表示パネルとして用いられる。
例えば、図24に示した携帯電話機500の表示パネル1aや、図25(a)、(b)に示したデジタルカメラ600の表示パネル1bや、図26に示したパーソナルコンピュータ700の表示パネル1cが、ディスプレイパネル1,101,201,301の何れかである。
また、ディスプレイパネル1,101は、印刷機(例えばページプリンタ)の露光装置として用いることもできる。具体的には、ディスプレイパネル1又はディスプレイパネル101の表示領域30に形成された像(発光した複数の発光素子8によって形成される像)が光学系(例えばロッドレンズアレイ)によって感光材(例えば感光ドラム)に投影されることによって、感光材に静電潜像が形成される。その後、トナーが感光材に付着することによって静電潜像が顕在化する。その後、記録媒体(例えば紙)が感光材に押し当てられることによって、顕在化した静電潜像が記録媒体(例えば紙)に転写される。
また、ディスプレイパネル201,301は、ディスプレイパネル201,301に向けて光を発する光源と組み合わせて、印刷機の露光装置として用いることができる。具体的には、光源によってディスプレイパネル201又はディスプレイパネル301に向けて光が照射され、照射光がディスプレイパネル201又はディスプレイパネル301の表示領域230を透過することで形成された像(像の画素の階調は液晶シャッタ素子208の透過率(閉じ具合)で定まる。)が光学系によって感光材に投影されることによって、感光材に静電潜像が形成される。その後、トナーが感光材に付着することによって静電潜像が顕在化する。その後、記録媒体が感光材に押し当てられることによって、顕在化した静電潜像が記録媒体に転写される。
1、101、201、301 ディスプレイパネル
5、5A スイッチトランジスタ(アクティブ素子)
6、6A 駆動トランジスタ(アクティブ素子)
8 発光素子
8a、208a 画素電極
8d、208d 対向電極
9A 保持トランジスタ(アクティブ素子)
10 基板
30、230 表示領域
52、252 走査線(配線)
53、253 信号線(配線)
54、254 電圧供給線(配線)
55、255 接地用の配線
55a、255a 基準電位線
62、63、64、65、262、263、265 接続端子
72、73、74、75、272、273、275 保護素子
80、180、280、380 引出し配線
90、190、290、390 マザーパネル
91、191、291、391 ディスプレイパネル領域
92、192、292、392 繋ぎ部
93、193、293、393 短絡線
105 スイッチング素子(アクティブ素子)
178、378 第一保護素子
179、379 第二保護素子
210 透明基板
208 液晶シャッタ素子

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
    前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の各々に接続された複数の保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記複数の保護素子の他端側に共通に接続された共通接続配線と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記共通接続配線に接続されて前記基板の縁まで至る引出し配線と、
    を備えることを特徴とするディスプレイパネル。
  2. 前記引出し配線の数が前記配線の数より少ないことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
  3. 基板と、
    前記基板の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
    前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、互いに直列接続されるとともに、各々の一端側と他端側とが前記複数の配線における互いに異なる前記配線に接続された複数の第一保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の何れかに接続された第二保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に設けられ、前記第二保護素子の他端側に接続され、前記基板の縁まで至る引出し配線と、
    を備えることを特徴とするディスプレイパネル。
  4. 前記表示領域の外側で前記基板の前記一面側に列状に配列され、前記複数の配線にそれぞれ接続された複数の接続端子を更に備え、
    前記第一保護素子が前記複数の接続端子のそれぞれの間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のディスプレイパネル。
  5. 前記画素電極は、発光素子の一端側をなす第一画素電極と、該第一画素電極に発光層を介して対向して設けられて、前記発光素子の他端側をなす第二画素電極とを有し、
    前記基板の前記一面側に設けられ、前記第一画素電極に接続されて前記発光素子の動作を制御する画素駆動回路を有し、
    前記複数の配線は接地用の配線を有し、
    前記接地用の配線は、前記第二画素電極に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  6. 前記発光素子が有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイパネル。
  7. 間隔をおいてマトリクス状に配列された複数のディスプレイパネル領域と、
    前記ディスプレイパネル領域の周囲を埋め尽くして前記ディスプレイパネル領域同士を繋げた繋ぎ部と、
    前記ディスプレイパネル領域を囲うように前記繋ぎ部に設けられた短絡線と、
    を備え、
    前記各ディスプレイパネル領域が、
    前記ディスプレイパネル領域の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
    前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
    前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記複数の配線の各々に接続された複数の保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記複数の保護素子の他端側に共通に接続された共通接続配線と、
    前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記共通接続配線に接続される引出し配線と、
    を有し、
    前記引出し配線が前記ディスプレイパネル領域から前記繋ぎ部に引き回されて、前記短絡線に接続されていることを特徴とするマザーパネル。
  8. 間隔をおいてマトリクス状に配列された複数のディスプレイパネル領域と、
    前記ディスプレイパネル領域の周囲を埋め尽くして前記ディスプレイパネル領域同士を繋げた繋ぎ部と、
    前記ディスプレイパネル領域を囲うように前記繋ぎ部に設けられた短絡線と、
    を備え、
    前記各ディスプレイパネル領域が、
    前記ディスプレイパネル領域の一面側に配列された画素電極を有する表示領域と、
    前記画素電極に電気的に接続されて前記表示領域内に設けられているとともに、前記表示領域の外側に引き回された複数の配線と、
    前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、互いに直列接続されるとともに、各々の一端側と他端側とが前記複数の配線における互いに異なる前記配線に接続された複数の第一保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、一端側が前記複数の配線の何れかに接続された第二保護素子と、
    前記表示領域の外側で前記ディスプレイパネル領域の前記一面側に設けられ、前記第二保護素子の他端側に接続された引出し配線と、
    を有し、
    前記引出し配線が前記ディスプレイパネル領域から前記繋ぎ部に引き回されて、前記短絡線に接続されていることを特徴とするマザーパネル。
  9. 請求項7又は8に記載のマザーパネルを前記ディスプレイパネル領域の縁に沿って切断して、前記引き出し配線を前記ディスプレイパネル領域の縁で切断することを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。
JP2010213044A 2010-09-24 2010-09-24 ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法 Pending JP2012068422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213044A JP2012068422A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010213044A JP2012068422A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012068422A true JP2012068422A (ja) 2012-04-05

Family

ID=46165784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010213044A Pending JP2012068422A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012068422A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170095846A (ko) * 2014-12-22 2017-08-23 엘지디스플레이 주식회사 플렉서블 인쇄 회로 필름을 갖는 oled 디스플레이 디바이스
WO2020039554A1 (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 シャープ株式会社 アクティブマトリクス基板、表示装置及び母基板
WO2020065866A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 シャープ株式会社 表示装置
CN112991941A (zh) * 2021-02-01 2021-06-18 深圳英伦科技股份有限公司 ePanel个性化尺寸的阵列基板及加工方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170095846A (ko) * 2014-12-22 2017-08-23 엘지디스플레이 주식회사 플렉서블 인쇄 회로 필름을 갖는 oled 디스플레이 디바이스
KR101888995B1 (ko) * 2014-12-22 2018-08-20 엘지디스플레이 주식회사 플렉서블 인쇄 회로 필름을 갖는 oled 디스플레이 디바이스
WO2020039554A1 (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 シャープ株式会社 アクティブマトリクス基板、表示装置及び母基板
US20210225881A1 (en) * 2018-08-23 2021-07-22 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, display device, and motherboard
US11908873B2 (en) 2018-08-23 2024-02-20 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, display device, and motherboard
WO2020065866A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 シャープ株式会社 表示装置
CN112991941A (zh) * 2021-02-01 2021-06-18 深圳英伦科技股份有限公司 ePanel个性化尺寸的阵列基板及加工方法
CN112991941B (zh) * 2021-02-01 2022-09-06 深圳英伦科技股份有限公司 ePanel个性化尺寸的阵列基板及加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI581423B (zh) 有機發光二極體顯示面板及其製造方法
US10204846B2 (en) Display device
TWI578593B (zh) 有機發光二極體裝置及其製造方法
EP2476137B1 (en) Tiled display with overlapping flexible substrates
JP4365364B2 (ja) 有機電界発光素子およびその製造方法
KR102082407B1 (ko) 플렉서블 기판, 플렉서블 표시 장치, 및 플렉서블 표시 장치의 제조 방법
KR20160013489A (ko) 표시 장치 및 그 제조 방법
US11552152B2 (en) Display device including a power supply voltage wiring having openings
JPWO2014136149A1 (ja) El表示装置
KR20170101097A (ko) 표시 장치 및 가요성 표시 장치
KR20150037516A (ko) 표시 장치 및 전자 기기
JP2002299044A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置
KR20210025567A (ko) 전계 발광 표시 장치
KR20110106733A (ko) 유기 발광 표시 장치
KR102100656B1 (ko) 유기전계발광 표시소자 및 그 제조방법
KR20160125883A (ko) 표시장치 및 그 제조 방법
CN113964109A (zh) 显示基板及其制备方法、显示装置
KR20190091395A (ko) 유기 발광 표시 장치
KR102591727B1 (ko) 정전기 방지 다이오드 및 정전기 방지 구조물을 포함하는 유기 발광 표시 장치
JP2012068422A (ja) ディスプレイパネル及びマザーパネル並びにディスプレイパネルの製造方法
KR102247825B1 (ko) 칼라 필터를 구비한 하부 발광형 유기발광 다이오드 표시장치 및 그 제조 방법
KR102652822B1 (ko) 전계 발광 표시 장치
CN217426335U (zh) 保护膜及显示模组
JP2012069540A (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法及び発光装置
JP2012069374A (ja) 発光装置