JP2012067955A - 熱交換器及びそれを用いたエンジンの吸気冷却装置 - Google Patents

熱交換器及びそれを用いたエンジンの吸気冷却装置 Download PDF

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清広 下川
Yusuke Adachi
祐輔 足立
Masaru Nakajima
大 中島
Shotaro Iikubo
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Abstract

【課題】一部のチューブへの吸気の流れの偏りを抑制し、熱交換性能を向上する。
【解決手段】扁平通路が形成された複数本のチューブ21a〜23aを所定の方向に延びかつ所定の方向に対して直交する方向に間隔をあけて配設し、隣り合うチューブに交互に接触する波板状の複数枚のアウタフィン24を各チューブ間に配設する。各チューブの吸気入口に入口側タンクを連通接続し、各チューブの吸気出口に出口側タンク26を連通接続する。入口側タンクに吸気導入口を形成し、出口側タンクに吸気排出口を形成する。チューブの一対の内面に交互に接触する波板状のインナフィン21b〜23bをチューブ内に設け、吸気導入口に対向するチューブ21a内の波板状のインナフィン21bの波ピッチを最も小さく形成し、吸気導入口から離れるに従ってチューブ22a,23a内のインナフィン22b,23bの波ピッチが複数段毎に大きくなるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を熱媒体により冷却又は加熱する熱交換器と、その熱交換器を用いたエンジンの吸気冷却装置に関するものである。
従来、ブロワの空気吐出管又はターボ過給機のブロワ出口と空気冷却器とが曲り及び面積拡大を伴って連通する空気冷却器の入口ダクト内の空気通路が複数個の主ガイドベーンでほぼ等分割され、各分割された通路にその通路幅の1/2〜1/4の範囲内の曲り内側寄りの位置にそれぞれ副ガイドベーンが設けられたディーゼル機関用過給気冷却器の入口ダクトが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このディーゼル機関用過給気冷却器では、ターボ過給機のブロワ出口より吐出された高温高圧の空気が、空気吐出管及び接続ダクト(入口ダクト)を経て空気冷却管に導入され、そこで冷却されて空気溜まりに供給され、この空気溜まりから各シリンダへ分配されるように構成される。また接続ダクトの外板によって構成されかつ曲り及び面積急拡大を伴う空気通路断面が、接続ダクトの外板の曲りに対応して彎曲した主ガイドベーンによりほぼ通路面積が等分割される。更に主ガイドベーンにより分割された空気通路が副ガイドベーンによって再分割され、副ガイドベーンの曲りの外側に当たる通路の幅をXAとし、副ガイドベーンの曲りの内側に当たる通路の幅をXBとするとき、XA及びXBが1/2>XB/(XA+XB)>1/4という関係式を満たすように設定される。
このように構成されたディーゼル機関用過給気冷却器の入口ダクトでは、副ガイドベーンの位置を各通路幅の曲りの内側から1/2〜1/4にすると、圧力損失が急激に減少するという圧力損失軽減作用が実現される。またこの圧力損失軽減作用は同時に接続ダクト(入口ダクト)内に均一な流れが生じるので、空気冷却器内で通路面積全体に空気が流れて、冷却効果が向上し、冷却効果向上作用が実現される。更に空気溜まり側で誘起される給気系の脈動に対して各通路がそれぞれ異なる気柱として振動応答特性を有しているので、給気系の脈動を減衰させる脈動減衰作用が実現される。この結果、上記圧力損失軽減作用、冷却効果向上作用及び脈動減衰作用により低圧力損失、冷却効果良好及び低変動圧力の給気系としての要件を満足するとともに、スペース的にも接続ダクトの小型化を図ることができる。
実開昭50−56810号公報(請求項1、明細書第2頁第10行〜同頁第15行、明細書第6頁第2行〜同頁第14行、明細書第7頁第9行〜同頁第11行、明細書第8頁第16行〜同頁第19行、明細書第11頁第16行〜同頁第19行、明細書第13頁第6行〜同頁第9行、第1図、第3図)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたディーゼル機関用過給気冷却器の入口ダクトでは、接続ダクト(入口ダクト)の外板、主ガイドベーン及び副ガイドベーンが所定の曲率で彎曲した比較的複雑な形状に形成されているため、これらの部材の曲げ加工の工数が増大するとともに、外板への主ガイドベーン及び副ガイドベーンの溶接工数が増大する不具合があった。
本発明の目的は、入口側タンク内にガイドベーンを設けることなく、比較的簡単な形状の部品の追加で、一部のチューブへの流体の流れの偏りを抑制でき、熱交換性能を向上できる、熱交換器及びそれを用いたエンジンの吸気冷却装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図4に示すように、所定の方向に延びかつ所定の方向に対して直交する方向に間隔をあけて配設され内部に流体の通過する扁平通路が形成された複数本のチューブ21a〜23aと、これらのチューブ21a〜23aの間に配設され隣り合うチューブ21a〜23aに交互に接触するように波板状に形成された複数枚のアウタフィン24と、チューブ21a〜23aの流体入口側に設けられ複数本のチューブ21a〜23aの流体入口に連通接続された単一の入口側タンク25と、チューブ21a〜23aの流体出口側に設けられ複数本のチューブ21a〜23aの流体出口に連通接続された単一の出口側タンク26と、入口側タンク25に形成され入口側タンク25に流体を導入するための流体導入口25aと、出口側タンク26に形成され出口側タンク26から流体を排出するための流体排出口26aとを備えた熱交換器において、チューブ21a〜23aの互いに対向する一対の内面に交互に接触するようにチューブ21a〜23aの幅方向に波板状に延びるインナフィン21b〜23bがチューブ21a〜23a内に設けられ、複数本のチューブ21a〜23aのうち流体導入口25aに対向するチューブ21a内の波板状のインナフィン21bの波のピッチが最も小さく形成され、流体導入口25aから離れるに従ってチューブ22a,23a内の波板状のインナフィン22b,23bの波のピッチが複数段毎又は各段毎に大きくなるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、図5に示すように、第1の観点に記載の熱交換器が、ターボ過給機12により圧縮された吸気を冷却するインタクーラ13として用いられるエンジンの吸気冷却装置である。
本発明の第3の観点は、第1の観点に記載の熱交換器が、エンジンの排気通路から吸気通路に還流されるEGRガスを冷却するEGRクーラとして用いられるエンジンの吸気冷却装置である。
本発明の第1の観点の熱交換器では、チューブの幅方向に波板状に延びるインナフィンをチューブ内に設け、流体導入口に対向するチューブ内のインナフィンの波のピッチを最も小さく形成しているため、流体導入口に対向するチューブを通過する流体の流通抵抗が最も大きく、流体が通過し難い。また流体導入口から離れるに従ってチューブ内の波板状のインナフィンの波のピッチが複数段毎又は各段毎に大きくなるように構成しているため、流体導入口から離れるに従ってチューブを通過する流体の流通抵抗が小さくなっていき、流体が通過し易くなっていく。この結果、流体は、流体導入口から離れているチューブを積極的に通過しようとするので、流体導入口に対向するチューブに多くの流体が流入するという偏りを抑制できる。従って、流体が複数本のチューブ全体に分散して流れるので、熱交換器の熱交換性能を向上できる。また流体導入口に対向するチューブのインナフィンのピッチを最も小さく形成しているため、流体導入口に対向するチューブへの流体の流入量が減少するとともに、流体が流体導入口に対向するチューブを流通する際の抵抗が大きくなって流体の速度が低下する。この結果、流体が流体導入口に対向するチューブを通過しているときにこの流体が効率良く冷媒又は熱媒により冷却又は加熱されるので、熱交換器の総合的な熱交換性能の向上を図ることもできる。更に接続ダクトの外板、主ガイドベーン及び副ガイドベーンが比較的複雑な形状に形成されているため、これらの部材の加工工数及び溶接工数が増大してしまう従来のディーゼル機関用過給気冷却器の入口ダクトと比較して、本発明では、入口側タンク内にガイドベーンを設けることなく、インナフィンという比較的簡単な形状の部品の追加で、一部のチューブへの流体の流れの偏りを抑制でき、熱交換性能を向上できる。
本発明の第2の観点の吸気冷却装置では、チューブの幅方向に波板状に延びるインナフィンをチューブ内に設け、流体導入口に対向するチューブ内のインナフィンの波のピッチを最も小さく形成しているため、ターボ過給機により圧縮された吸気のうち流体導入口に対向するチューブを通過する吸気の流通抵抗が最も大きく、吸気が通過し難い。また流体導入口から離れるに従ってチューブ内の波板状のインナフィンの波のピッチが複数段毎又は各段毎に大きくなるように構成しているため、流体導入口から離れるに従ってチューブを通過する吸気の流通抵抗が小さくなっていき、吸気が通過し易くなっていく。この結果、吸気は、流体導入口から離れているチューブを積極的に通過しようとするので、流体導入口に対向するチューブに多くの吸気が流入するという偏りを抑制できる。従って、吸気が複数本のチューブ全体に分散して流れるので、インタクーラの冷却性能を向上できる。更に流体導入口に対向するチューブのインナフィンのピッチを最も小さく形成しているため、流体導入口に対向するチューブへの吸気の流入量が減少するとともに、吸気が流体導入口に対向するチューブを流通する際の抵抗が大きくなって吸気の速度が低下する。この結果、吸気が流体導入口に対向するチューブを通過しているときにこの吸気が効率良く外気により冷却されるので、インタクーラの総合的な冷却性能の向上を図ることもできる。
本発明の第3の観点の吸気冷却装置では、チューブの幅方向に波板状に延びるインナフィンをチューブ内に設け、流体導入口に対向するチューブ内のインナフィンの波のピッチを最も小さく形成しているため、流体導入口に対向するチューブを通過するEGRガスの流通抵抗が最も大きく、EGRガスが通過し難い。また流体導入口から離れるに従ってチューブ内の波板状のインナフィンの波のピッチが複数段毎又は各段毎に大きくなるように構成しているため、流体導入口から離れるに従ってチューブを通過するEGRガスの流通抵抗が小さくなっていき、EGRガスが通過し易くなっていく。この結果、EGRガスは、流体導入口から離れているチューブを積極的に通過しようとするので、流体導入口に対向するチューブに多くのEGRガスが流入するという偏りを抑制できる。従って、EGRガスが複数本のチューブ全体に分散して流れるので、EGRクーラの冷却性能を向上できる。更に流体導入口に対向するチューブのインナフィンのピッチを最も小さく形成しているため、流体導入口に対向するチューブへのEGRガスの流入量が減少するとともに、EGRガスが流体導入口に対向するチューブを流通する際の抵抗が大きくなってEGRガスの速度が低下する。この結果、EGRガスが流体導入口に対向するチューブを通過しているときにこのEGRガスが効率良く外気により冷却されるので、EGRクーラの総合的な冷却性能の向上を図ることもできる。
本発明実施形態のエンジンの吸気冷却装置であるインタクーラを示す図2のA−A線断面図である。 図1のB矢視図である。 そのインタクーラのチューブ及びアウタフィンの入口側タンク及び出口側タンクに組付ける手順を示す要部斜視図である。 そのインタクーラのチューブ及びアウタフィン等を含む要部斜視図である。 そのインタクーラを含むエンジンの吸気系の構成を示す図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図5に示すように、ディーゼルエンジン11の吸気冷却装置は、ターボ過給機12により圧縮された吸気(吸入空気)を冷却するインタクーラ13を備える。エンジン11の吸気ポートには吸気マニホルド14を通して吸気管16の一端が接続され、吸気管16の他端にはエアクリーナ17が取付けられ、上記インタクーラ13は吸気管16の途中に設けられる。またエンジン11の排気ポートには排気マニホルド18を通して排気管19の一端が接続され、排気管19の他端は大気に開放される。ターボ過給機12は、エンジン11から排出される排気(排ガス)のエネルギにより回転するタービン回転翼12aと、このタービン回転翼12aにシャフト12bを介して連結されエンジン11に供給される吸気を圧縮するコンプレッサ回転翼12cとを有する。タービン回転翼12aはタービンハウジング12dに回転可能に収容され、コンプレッサ回転翼12cはコンプレッサハウジング12eに回転可能に収容される。タービンハウジング12dの入口は排気マニホルド18に接続され、タービンハウジング12dの出口は排気管19に接続される。またコンプレッサハウジング12eの入口はエアクリーナ17側の吸気管16に接続され、コンプレッサハウジング12eの出口はインタクーラ13側の吸気管16に接続される。
インタクーラ13は、図1及び図2に示すように、水平方向に延びかつ鉛直方向に間隔をあけて配設された複数本のチューブ21a〜23aと、これらのチューブ21a〜23aの間に配設された複数枚のアウタフィン24と、チューブ21a〜23aの吸気入口側に設けられた単一の入口側タンク25と、チューブ21a〜23aの吸気出口側に設けられた単一の出口側タンク26とを有する。複数本のチューブ21a〜23a内には吸気の通過する扁平通路が形成され、複数枚のアウタフィン24は鉛直方向に間隔をあけて隣り合うチューブ21a〜23aに交互に接触するように正弦波からなる波板状に形成される。また入口側タンク25及び出口側タンク26は略直方体状に形成され、入口側タンク25は複数本のチューブ21a〜23a全ての吸気入口に連通接続され、出口側タンクは複数本のチューブ全ての吸気出口に連通接続される。入口側タンク25の上部にはこの入口側タンク25に吸気を流入するための吸気導入口25aが形成され(図2)、この吸気導入口25aはコンプレッサハウジング12e側の吸気管16に接続される(図4)。また出口側タンク26の上部にはこの出口側タンク26から吸気を排出するための吸気排出口26aが形成され(図2)、この吸気排出口26aは吸気マニホルド14側の吸気管16に接続される(図4)。なお、この実施の形態では、アウタフィンを正弦波からなる波板状に形成したが、三角波からなる波板状に形成してもよい。
インタクーラ13の各チューブ21a〜23a内にはインナフィン21b〜23bがそれぞれ設けられる(図1)。このインナフィン21b〜23bは各チューブ21a〜23aの上壁内面及び下壁内面に交互に接触するようにチューブ21a〜23aの幅方向に三角波からなる波板状に延びて設けられる。また複数本のチューブ21a〜23aのうち吸気導入口25aに対向するチューブ21a〜23a内の水平段における波板状のインナフィン21b〜23bの波のピッチが最も小さく形成され、吸気導入口25aから鉛直方向に離れるに従ってチューブ21a〜23a内の波板状のインナフィン21b〜23bの波のピッチが複数段毎に大きくなるように構成される。
具体例として、複数のチューブ21a〜23aが鉛直方向に間隔をあけて21段設けられる場合を説明する(図1)。これらのチューブ21a〜23aのうち上から7段のチューブ群を、最も小さいピッチを有するインナフィン21bがチューブ21a内に設けられた第1チューブ群21とする。また第1チューブ群21直下の7段のチューブ群を、第1チューブ群21のチューブ21a内のインナフィン21bのピッチより大きいピッチを有するインナフィン22bがチューブ22a内に設けられた第2チューブ群22とする。更に第2チューブ群22直下の7段のチューブ群を、最も大きいピッチを有するインナフィン23bがチューブ23a内に設けられた第3チューブ群23とする。即ち、第1チューブ群21の各チューブ21a内のインナフィン21bのピッチをP1とし、第2チューブ群22の各チューブ22a内のインナフィン22bのピッチをP2とし、第3チューブ群23の各チューブ23a内のインナフィン23bのピッチをP3とするとき、P1<P2<P3という関係が満たされる。なお、この実施の形態では、インナフィンを三角波からなる波板状に形成したが、正弦波からなる波板状に形成してもよい。なお、複数のチューブは21段ではなく、20段以下又は22段以上であってもよい。また、チューブ群は7段ずつの3群ではなく、3段ずつの7段であっても、8段と7段と6段の3群であってもよく、群の数或いは段の数は適宜決められる。
ここで、上記インタクーラ13のチューブ21a及びアウタフィン24を入口側タンク及び出口側タンクに組付ける手順を図3及び図4に基づいて説明する。先ず入口側タンク25を直方体状に組立てる前に、チューブ21a〜23aの吸気入口側端部が接合される縦長の長方形板状の入口側接合板25bに、チューブ21a〜23aの吸気入口側端部を挿入可能な水平方向に扁平な長孔25cを鉛直方向に間隔をあけて形成する(図3a)。また出口側タンク26を直方体状に組立てる前に、チューブ21a〜23aの吸気出口側端部が接合される縦長の長方形板状の出口側接合板26bに、チューブ21a〜23aの吸気出口側端部を挿入可能な水平方向に扁平な長孔26cを鉛直方向に間隔をあけて形成する。一方、三角波からなる波板状のインナフィン21b〜23bをチューブ21a〜23a内に挿入した後、インナフィン21b〜23bをチューブ21a〜23aに溶接して固定する(図3b)。次いで上記入口側接合板25bを作業台(図示せず)の上に水平に置き、この入口側接合板25bの長孔にチューブ21a〜23aの吸気入口側端部を挿入することにより、チューブ21a〜23aが入口側接合板25b上に起立した状態に一時的に保持される。この状態でチューブ21a〜23aを入口側接合板25bに溶接して固定する。これにより複数本のチューブ21a〜23aが入口側接合板25bに接合される。次に出口側接合板26bを作業台の上に水平に置き、この出口側接合板26bの長孔26cに上記入口側接合板25bに接合された複数本のチューブ21a〜23aの吸気出口側端部を挿入することにより、複数本のチューブ21a〜23aが出口側接合板26b上に起立した状態に一時的に保持される。この状態でチューブ21a〜23aを出口側接合板26bに溶接して固定する。これにより複数本のチューブ21a〜23aが入口側接合板25b及び出口側接合板26bに接合される。次に正弦波からなる波板状のアウタフィン24を複数本のチューブ21a〜23aの間に挿入した後に、アウタフィン24をチューブ21a〜23aに溶接して固定する。更に入口側タンク25の箱状部品25cを入口側接合板25bに溶接して固定するとともに、出口側タンク26の箱状部品26cを出口側接合板26bに溶接して固定する(図4)。このようにしてインタクーラ13のチューブ21a及びアウタフィン24を入口側タンク及び出口側タンクが組付けられる。
このように構成されたインタクーラ13の動作を説明する。エンジン11を始動すると、吸気(吸入空気)がエアクリーナ17、吸気管16、ターボ過給機12のコンプレッサハウジング12e、インタクーラ13及び吸気マニホルド14を通ってエンジン11のシリンダに流入し、シリンダ内で燃料と混合されて燃焼し排気(排ガス)が発生する。この排気は排気マニホルド18、ターボ過給機12のタービンハウジング12d、排気管19及び排気処理装置(図示せず)を通って大気に排出される。上記エンジン11から排出された排気のエネルギがタービン回転翼12aを回転し、この回転力がシャフト12bを介してコンプレッサ回転翼12cに伝達されてコンプレッサ回転翼12cが回転する。これにより吸気が圧縮されてその温度が上昇するため、この高温の圧縮された吸気はインタクーラ13で冷却される。
第1〜第3チューブ群21〜23の各チューブ21a〜23aがそれぞれ同一の幅と同一の高さを有し、吸気導入口25aに対向する第1チューブ群61の各チューブ61a内のインナフィン21bのピッチが最も小さく形成され、更に吸気導入口25aから鉛直方向に離れるに従って各チューブ22a,23a内のインナフィン22b,23bのピッチが7段毎に小さくなるように形成される。具体的には、吸気導入口25aに最も近い第1チューブ群21では各チューブ21a内のインナフィン21bのピッチがP1と最も小さく形成され、吸気導入口25aから少し離れた第2チューブ群22では各チューブ22a内のインナフィン22bのピッチがP2と上記第1チューブ群21の各チューブ21a内のインナフィン21bのピッチP1より大きく形成され、吸気導入口25aから最も離れた第3チューブ群23では各チューブ23a内のインナフィン23bのピッチがP3と最も大きく形成されるため、第1〜第3チューブ群21〜23毎のインナフィン21b〜23bのピッチはP1<P2<P3という関係になる。このため吸気導入口25aに対向する第1チューブ群21の各チューブ21aを通過する吸気の流通抵抗が最も大きく、吸気が通過し難い。また第2チューブ群22から第3チューブ群23へと吸気導入口25aから鉛直方向に離れるに従って、チューブ22a,23aを通過する吸気の流通抵抗が段階的に小さくなっていき、吸気が段階的に通過し易くなっていく。この結果、吸気は、吸気導入口25aから鉛直方向に離れているチューブ22a,23aを積極的に通過しようとするので、吸気導入口25aに対向する第1チューブ群21のチューブ21aに多くの吸気が流入するという偏りを抑制できる。
また第1〜第3チューブ群21〜23の各チューブ21a〜23aが同一の幅及び同一の高さを有し、かつ吸気導入口25aに対向する第1チューブ群21の各チューブ21a内のインナフィン21bのピッチがP1と最も小さく形成されているため、吸気導入口25aに対向する第1チューブ群21の各チューブ21aへの吸気の流入量が減少するとともに、この吸気が第1チューブ群21の各チューブ21aを流通する際の抵抗が大きくなって吸気の速度が低下する。この結果、吸気が第1チューブ群21の各チューブ21aを通過しているときに、この吸気の持つ熱がスムーズにインナフィン21b、チューブ21a及びアウタフィン24に伝わって外気により速やかに持ち去られるので、インタクーラ53の総合的な冷却性能の向上を図ることもできる。
なお、上記実施の形態では、吸気導入口から鉛直方向に離れるに従ってチューブ内の波板状のインナフィンの波のピッチが複数段毎に大きくなるように構成したが、吸気導入口から鉛直方向に離れるに従って上記チューブ内の波板状のインナフィンの波のピッチが各段毎に大きくなるように構成してもよい。また、上記実施の形態では、吸気導入口を入口側タンクの上部に形成し、吸気排出口を出口側タンクの上部に形成したが、吸気導入口を入口側タンクの下部に形成し、吸気排出口を出口側タンクの下部に形成してもよい。この場合、下から7段の各チューブ内のインナフィンのピッチを最も小さく形成した第1チューブ群とし、第1チューブ群直上の7段の各チューブ内のインナフィンのピッチを第1チューブ群のインナフィンのピッチより大きく形成した第2チューブ群とし、第2チューブ群直上の7段の各チューブ内のインナフィンのピッチを最も大きく形成した第3チューブ群とする。
また吸気導入口を入口側タンクの上部に形成し、吸気排出口を出口側タンクの下部に形成しても本発明を適用できる。これは、吸気排出口を出口側タンクの下部に形成しても、吸気導入口を入口側タンクの上部に形成した場合、入口側タンクの上部に流入した吸気がそのまま真っ直ぐに進んで上部のチューブに流入し易い傾向にあるためである。また、上記実施の形態では、熱交換器として、ターボ過給機により圧縮された吸気を冷却するインタクーラを挙げたが、エンジンの排気通路から吸気通路に還流されるEGRガスを冷却するEGRクーラ、或いはその他の熱交換器であってもよい。
更に、上記実施の形態では、複数本のチューブを水平方向に延びかつ鉛直方向に間隔をあけて配設したが、複数本のチューブを鉛直方向に延びてかつ水平方向に所定の間隔をあけて配設したり、或いは複数本のチューブを水平方向及び鉛直方向以外の所定の方向(水平方向に対して所定の角度で傾斜する方向)に延びかつ所定の方向に対して直交する方向に配設してもよい。
11 ディーゼルエンジン(エンジン)
12 ターボ過給機
13 インタクーラ(熱交換器)
21a〜23a チューブ
21b〜23b インナフィン
24 アウタフィン
25 入口側タンク
25a 吸気導入口(流体導入口)
26 出口側タンク
26a 吸気排出口(流体排出口)

Claims (3)

  1. 所定の方向に延びかつ前記所定の方向に対して直交する方向に間隔をあけて配設され内部に流体の通過する扁平通路が形成された複数本のチューブ(21a〜23a)と、これらのチューブ(21a〜23a)の間に配設され隣り合うチューブ(21a〜23a)に交互に接触するように波板状に形成された複数枚のアウタフィン(24)と、前記チューブ(21a〜23a)の流体入口側に設けられ前記複数本のチューブ(21a〜23a)の流体入口に連通接続された単一の入口側タンク(25)と、前記チューブ(21a〜23a)の流体出口側に設けられ前記複数本のチューブ(21a〜23a)の流体出口に連通接続された単一の出口側タンク(26)と、前記入口側タンク(25)に形成され前記入口側タンク(25)に前記流体を導入するための流体導入口(25a)と、前記出口側タンク(26)に形成され前記出口側タンク(26)から前記流体を排出するための流体排出口(26a)とを備えた熱交換器において、
    前記チューブ(21a〜23a)の互いに対向する一対の内面に交互に接触するように前記チューブ(21a〜23a)の幅方向に波板状に延びるインナフィン(21b〜23b)が前記チューブ(21a〜23a)内に設けられ、
    前記複数本のチューブ(21a〜23a)のうち前記流体導入口(25a)に対向するチューブ(21a)内の波板状のインナフィン(21b)の波のピッチが最も小さく形成され、前記流体導入口(25a)から離れるに従って前記チューブ(22a,23a)内の波板状のインナフィン(22b,23b)の波のピッチが複数段毎又は各段毎に大きくなるように構成された
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器が、ターボ過給機(12)により圧縮された吸気を冷却するインタクーラ(13)として用いられるエンジンの吸気冷却装置。
  3. 請求項1記載の熱交換器が、エンジンの排気通路から吸気通路に還流されるEGRガスを冷却するEGRクーラとして用いられるエンジンの吸気冷却装置。
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