JP2012067811A - 流路開閉弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる連結スプリング及び流路開閉弁を提供する。
【解決手段】流路開閉弁10において、ボールバルブ14の頂部に設けられた凹部46と、シャフト50の下端部に設けられた凸部62との間には、弾性部材64(弾性体66)が介装されている。弾性部材64は、凸部62の先端に設けられ、凸部62の延在方向に沿って配設された複数の弾性体66を有し、弾性体66は、凹部46を構成する一対の内側面の両方に当接する。
【選択図】図2
【解決手段】流路開閉弁10において、ボールバルブ14の頂部に設けられた凹部46と、シャフト50の下端部に設けられた凸部62との間には、弾性部材64(弾性体66)が介装されている。弾性部材64は、凸部62の先端に設けられ、凸部62の延在方向に沿って配設された複数の弾性体66を有し、弾性体66は、凹部46を構成する一対の内側面の両方に当接する。
【選択図】図2
Description
本発明は、流体の流通する流路を開閉することにより該流体の流通状態を切り換える流路開閉弁に関する。
従来から、例えば、流体の流通する流路に接続され、該流路の連通状態を切り換えることによって前記流体の流通状態を制御する流路開閉弁が知られている。このような流路開閉弁は、弁本体の内部にボールバルブが設けられ、該ボールバルブの上部に連結されたシャフトが回転することにより、前記ボールバルブの貫通孔が前記弁本体に形成された一対の通路を互いに連通させる。
このような従来の流路開閉弁において、ボールバルブの上部には平面視で長方形状の凹部(溝)が設けられ、シャフトの先端部(下端部)には前記凹部に嵌合する凸部が設けられている。さらに凸部の側面には外方に膨らむ円弧形状の膨出部が設けられ、この膨出部により、シャフトの凸部とボールバルブの凹部との間のガタを埋め、シャフトとボールバルブとの回転位相差を低減している(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来技術では、シャフトの凸部の側面に膨出部を形成するために、凸部を形成するのとは別の加工が必要であり、しかも膨出部は円弧形状であるために切削加工等の加工方法では相当の手間を要し、そのためにかかる人為的工数及びコストが大きい。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、ガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる流路開閉弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る流路開閉弁は、貫通孔を設けたボールバルブと、前記ボールバルブを回転させるシャフトとを備え、前記ボールバルブと前記シャフトのうち、一方には、一対の対向する内側面を有する凹部が形成され、他方には、互いに反対側の面を構成する外側面を有し前記凹部に嵌合する凸部が形成され、前記凹部と前記凸部との間に形成される隙間に、前記隙間によるガタを埋める弾性部材が配設される、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、凹部と凸部との間に形成されるガタ隙間を弾性部材により埋めることができる。このような弾性部材は、凸部の外側面に機械加工等により膨出部を形成する場合と比較して、簡易かつ低コストで製作することができる。従って、凹部と凸部との間のガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる。
前記弾性部材は、前記凸部の先端に設けられ、前記凹部の底面と前記凸部の先端面との間に配置されるとともに、前記一対の内側面の両方に当接するとよい。
上記の構成によれば、凸部の先端に設けられた弾性部材が、凹部における両側の内側面に当接することによりガタ隙間が埋められる。このような弾性部材は、簡易かつ低コストで製作できるので、コスト削減に効果的に寄与できる。
前記弾性部材は、前記凸部の延在方向に沿って配設された複数の弾性体を有するとよい。
上記の構成によれば、弾性部材が凸部の延在方向に沿って複数配設された弾性体を有するので、シャフトとボールバルブの相対回転が有効に阻止される。すなわち、ガタ隙間をより効果的に埋めることが可能となる。
前記弾性部材の、少なくとも前記内側面に当接する部位は、円弧形状に形成されているとよい。
上記の構成によれば、弾性部材と凹部の内側面との接触面積を小さくすることで、組立工程において、弾性部材が設けられた凸部をボールバルブの凹部に挿入しやすい。従って、組立作業性を向上できる。
前記弾性部材は、前記外側面と前記内側面との間に保持されるとよい。
上記の構成によれば、外側面と内側面との間に弾性部材が保持されることによりガタ隙間が埋められる。このような弾性部材は、簡易かつ低コストで製作できる。
前記弾性部材は、前記凸部の外周を囲繞する環状弾性体であるとよい。
上記の構成によれば、凸部の両側のガタ隙間を1つの環状弾性体により埋めることができる。すなわち、少ない部品点数で効果的にガタ隙間を埋めることができる。
前記凸部には、前記弾性部材を保持する切欠き部が設けられるとよい。
上記の構成によれば、弾性部材が切欠き部に設置されることで、外側面と内側面との間に好適に保持される。従って、安定的にガタ隙間を埋めることができる。
本発明に係る流路開閉弁によれば、ガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる。
以下、本発明に係る流路開閉弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る流路開閉弁10の一部断面斜視図である。流路開閉弁10は、ボディ本体12と、該ボディ本体12の内部に回動自在に設けられるボールバルブ14と、前記ボールバルブ14の外周面15に当接するバルブ押さえ16と、バルブ押さえ16とは反対側でボールバルブ14に当接するバルブシート18と、前記ボディ本体12の上部に設けられ、前記ボールバルブ14に対して回転駆動力を付与する駆動力伝達機構20とを有する。
本実施形態に係る流路開閉弁10は、排気ガス循環用バルブ(EGRバルブ)10Aとして構成されており、ボディ本体12の下部には、気化した燃料を含む排気ガスが供給されるガス流入口22が設けられ、ガス流入口のボールバルブ14を間にした反対側には、排気ガスを導出して内燃機関(図示せず)へと循環させるガス流出口24が設けられている。
ボディ本体12において、ガス流入口22とガス流出口24とは略一直線上に設けられる。ここで、図1中、符号Cは、ガス流入口22の中心と、ガス流出口24の中心とを通る直線であり、直線Cに沿う方向を矢印Xで示す。
ボディ本体12には、ガス流入口22とガス流出口24との間に連通室26が形成され、この連通室26の内部に略球状のボールバルブ14がシャフト50の軸線A1を中心として回動自在に配設される。
この連通室26とガス流入口22との間には、リング状のバルブ押さえ16が設けられ、バルブ押さえ16は、ガス流入口22より拡径した環状の第1装着溝28に装着されている。すなわち、バルブ押さえ16は、その一端面が連通室26に臨んでボールバルブ14の外周面に当接し、他側面がガス流入口22に臨むように配設されている。
図2Aは、ボールバルブ14及びその周辺部位を示す拡大断面図である。バルブ押さえ16の中心部には、ガス流入口22と連通するとともにバルブ押さえ16の軸線方向(矢印X方向)に沿って貫通する連通孔30が形成されている。バルブ押さえ16のX2方向側の面には、ボールバルブ14が当接するシート面32が形成される。このシート面32は、バルブ押さえ16の軸線を中心に延在する円環状であり、ボールバルブ14の球面部分と同一の曲率を有する球面として構成されている。
バルブ押さえ16とボディ本体12との間には、弾性付勢部材としてのコイルスプリング34が介装され、バルブ押さえ16を常にボールバルブ14側(矢印X2方向)に向かって弾性的に付勢している。なお、バルブ押さえ16とボディ本体12との間に介装される弾性付勢部材は、コイルスプリング34に限られず、例えば、スプリングワッシャ等の他の弾性体であってもよい。
連通室26とガス流出口24との間には、リング状のバルブシート18が設けられている。バルブシート18は、ガス流出口24と連通室26との間に形成された環状の第2装着溝36に装着されている。バルブシート18は、一端面が連通室26に臨んでボールバルブ14の外周面15に当接し、他側面がガス流出口24に臨むように配設されている。なお、バルブシート18は、連通室26を中心としてバルブ押さえ16と同軸上に設けられる。
バルブシート18の中心部には、ガス流出口24と連通するとともに軸線方向に沿って貫通する第2連通孔38が形成されている。バルブシート18のX1方向側の面には、ボールバルブ14が当接するシート面40が形成される。このシート面40は、バルブシート18の軸線を中心に延在する円環状であり、ボールバルブ14の球面部分と同一の曲率を有する球面として構成されている。
バルブシート18のX2側の面は、略平面状に形成され、図示しない配管等がガス流出口24に対して接続されることにより、該配管等の端部によって第2装着溝36内における軸線方向(矢印X方向)への変位が規制される。
ボールバルブ14には、ボールバルブ14の中心部を通り、かつ一方の面から他方の面へと貫通する貫通孔44が形成されている。図2Bに示すように、貫通孔44がガス流入口22及びガス流出口24と一直線上になると、ガス流入口22及びガス流出口24が貫通孔44を介して連通し、弁開状態となる。
ボールバルブ14の頂部には、平面視で長方形状の凹部46が形成されている。凹部46は、湾曲した底面46cとその両側の内側面46a、46bとを有する。図示例の底面は、貫通孔44に向かって湾曲する円弧形状面であるが、平面であってもよい。内側面46a、46bは、互いに平行な平面である。このように構成された凹部46には、後述するシャフト50の先端部(下端部)が挿入される。なお、図示例の凹部46は、貫通孔44の軸線と直交する方向に延在しているが、設計条件等によっては、貫通孔44の軸線と平行又は交差する方向に延在してもよい。
図1に示すように、駆動力伝達機構20は、ボールバルブ14の頂部に連結されるシャフト50と、シャフト50の上端部に連結される回転ヨーク52と、ボディ本体12の上部に連結され、回転ヨーク52を介してシャフト50を回転駆動させる駆動源54とを含む。
シャフト50は、ボディ本体12の内部に設けられた一組の軸受56、58によってその軸線A1を中心として回転自在に支持されている。シャフト50の上端部は、回転ヨーク52の略中央部に挿通されてナット60を締め付けることによって固定されている。駆動源54は、例えば、通電作用下に回転駆動するステッピングモータやロータリーアクチュエータからなり、その回転駆動力が回転ヨーク52を介してシャフト50へと伝達されることにより、シャフト50に連結されたボールバルブ14が所定方向に回動動作する。
図2A及び図2Bに示すように、シャフト50の先端部(下端部)には、ボールバルブ14側に向かって突出し、かつ軸線A1に直交する方向に延在する凸部62が設けられている。凸部62には、互いに反対側の面を構成する外側面62a、62bが形成されている。外側面62a、62bは、互いに平行な平面である。凸部62の、軸線A1に直交する断面形状は、略長方形状である。凸部62は、連通室26内においてボールバルブ14の凹部46に挿入される。
図2Bに示すように、凹部46の幅(一方の内側面46aから他方の内側面46bまでの距離)W1は、凸部62の幅(一方の外側面62aから他方の外側面62bまでの距離)W2よりも大きく設定されている。このため、凸部62を凹部46に挿入した状態では、凸部62と凹部46との間に隙間が形成される。この隙間によるガタを埋めるため、当該隙間には弾性部材64が介装されている。
図2A及び図2Bに示すように、弾性部材64は、凸部62の先端に設けられ、凹部46の底面と凸部62の先端面との間に配置されるとともに、一対の内側面46a、46bの両方に当接する。特に、図2A等に示す一構成例に係る弾性部材64は、凸部62の延在方向に沿って配設された複数(図示例では、2つ)の弾性体66を有する。凸部62の先端には、凸部62の延在方向に間隔を置いて、凹部46の底面に向かって突出するように複数のピン68が固定され、これらピン68の各々に弾性体66が取り付けられている。すなわち、弾性体66は、ピン68を介して凸部62の先端に設けられている。
図2AにおけるIIC−IIC線断面図である図2Cに示すように、図示例の弾性体66は、円形に形成されている。自然状態(何らの外力も付与されておらず、弾性変形していない状態)での弾性体66の、凹部46の幅W1方向の大きさ(直径)は、凹部46の幅W1よりも大きく設定されている。このため、凹部46に挿入された組立状態での弾性体66は、その外周面において凹部46の内側面46a、46bに接触し、わずかに弾性圧縮変形している。
図示例のように弾性体66が円形に構成される場合、弾性体66はピン68を中心に回転するように設けられているとよい。このように構成された場合、組立作業の際に、先端に弾性体66を設けたシャフトの凸部62をボールバルブの凹部46に装着しやすい。従って、組立作業性を向上させることができる。
弾性体66の構成材料としては、凹部46に装着する際に適度に弾性変形して凹部46の内側面46a、46bに当接及び密着し、かつシャフト50からボールバルブ14に回転駆動力を伝達する際に大きく弾性変形しない程度の弾力特性を有する硬質ゴムや樹脂材料等挙げられる。
なお、弾性体66は、円形に限られず、四角形やその他の多角形等に形成されてもよい。また、弾性体66は、図示例のような板状である必要はなく、設計条件等によっては、凹部46の深さ方向に寸法が大きく肉厚に構成されてもよい。ピン68を中心に弾性体66を回転させる構成としない場合、弾性体66は、ピン68を介して凸部62に取り付けるのではなく、凸部62の先端面に直接固定してもよい。弾性体66は、凸部62の延在方向に3つ以上配設されてもよい。
本実施形態に係る流路開閉弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、図1及び図2Aに示されるように、ガス流入口22とガス流出口24との間の流路がボールバルブ14によって遮断された弁閉状態を初期位置として説明する。
図2Aに示すように、初期位置では、図示しないガスがガス流入口22へと供給されているが、ボールバルブ14の貫通孔44がガス流入口22及びガス流出口24に対して直交する位置となり、バルブ押さえ16の連通孔30とバルブシート18の連通孔38がともにボールバルブ14の外周面によって閉塞されることで、ガス流入口22とガス流出口24との間の流路が遮断されている。
この弁閉状態から、図1に示す駆動源54が駆動すると、駆動源54の回転駆動力が回転ヨーク52を介してシャフト50に伝達され、このシャフト50に連結されたボールバルブ14が回転する。この場合、シャフト50の凸部62とボールバルブ14の凹部46との間には、複数の弾性体66を有する弾性部材64が介装され、隙間によるガタは埋められているため、シャフト50とボールバルブ14との回転位相差が低減される。
このようにボールバルブ14が回転して、図2Bに示すように、貫通孔44がガス流入口22及びガス流出口24と一直線上となることにより、貫通孔44を通じてガス流入口22とガス流出口24とが連通した弁開状態となる。これにより、ガス流入口22に供給されているガスが、ボールバルブ14の貫通孔44を通じてガス流出口24側へと流通して図示しない内燃機関へと導入される。
上述したように、本実施形態に係る流路開閉弁10(EGRバルブ10A)によれば、凹部46と凸部62との間に形成されるガタ隙間を弾性部材64により埋めることができる。このような弾性部材64は、凸部62の外側面62a、62bに膨出部を形成する上述した従来技術と比較して、簡易かつ低コストで製作することができる。従って、凹部46と凸部62との間のガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる。
また、本実施形態によれば、凸部62の先端に設けられた弾性部材64が、凹部46における両側の内側面46a、46bに当接することによりガタ隙間が埋められる。このような弾性部材64は、簡易かつ低コストで製作できるので、コスト削減に効果的に寄与できる。
さらに、本実施形態によれば、弾性部材64が凸部62の延在方向に沿って複数配設された弾性体66を有するので、シャフト50とボールバルブ14の相対回転が有効に阻止される。すなわち、ガタ隙間をより効果的に埋めることが可能となる。
またさらに、弾性体66が円形に構成されているので、弾性体66と凹部46の内側面46a、46bとの接触面積が小さくなり、この結果、組立工程において、弾性体66が取り付けられた凸部62をボールバルブの凹部46に挿入しやすい。従って、組立作業性を向上できる。なお、弾性体66を円形に構成する場合に限らず、弾性体66において、少なくとも凹部46の内側面46a、46bに接触する箇所を円弧形状に形成した場合でも、弾性体66と凹部46の内側面46a、46bとの接触面積を小さくできるため、上記と同様に組立作業性を向上できる。
流路開閉弁10においては、図3A及び図3Bに示すように、上述した弾性部材64に代えて、これとは別構成の弾性部材64aを備えてもよい。なお、図3Aは、弁閉状態でのボールバルブ14及びその周辺部位を示し、図3Bは、弁開状態でのボールバルブ14及びその周辺部位を示す。
これらの図に示すように、変形例に係る弾性部材64aは、凸部62の先端面に固定され、凸部62の延在方向に延在し、その延在方向に直交する両側の端面(長辺を構成する端面)が、当該端面の全長にわたって凹部46の内側面46a、46bに当接している。
弾性部材64aは、板状であって略長方形状を呈している。自然状態(何らの外力も付与されておらず、弾性変形していない状態)での弾性部材64aの、凹部46の幅W1方向の大きさ(幅)は、凹部46の幅W1よりも大きく設定されている。このため、凹部46に挿入された組立状態での弾性部材64aは、その長辺を構成する端面において凹部46の内側面46a、46bに接触し、わずかに弾性圧縮変形している。
弾性部材64aの4つの隅部は、円弧形状に形成されている。このため、組立工程において、弾性部材64aが取り付けられた凸部62をボールバルブの凹部46に挿入しやすい。なお、弾性部材64aの構成材料としては、上述した弾性体66と同様の材料を用いることがことができる。
弾性部材64aの長手方向の長さL2は、凸部62の延在方向の長さL1と同じか、それよりも大きいことが好ましい。図示例では、L1=L2である。このように長さL2を設定することにより、凸部62と凹部46との間のガタ隙間が好適に埋められ、シャフト50とボールバルブ14との回転位相差を効果的に低減できる。
上記のように構成された弾性部材64aは、図2Aに示した弾性部材64と同様に、簡易かつ低コストで製作することができる。従って、凹部46と凸部62との間のガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる。
図4A及び図4Bは、第2実施形態に係る流路開閉弁の一部省略拡大断面図であって、特に、図4Aは、弁閉状態でのボールバルブ14及びその周辺部位を示し、図4Bは、弁開状態でのボールバルブ14及びその周辺部位を示す。なお、第2実施形態に係る流路開閉弁について、上述した第1実施形態の流路開閉弁10と同一要素には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
これらの図に示すように、ボールバルブ14の凹部46とシャフト50aの凸部63との間には、弾性部材70が介装されている。この弾性部材70は、凸部63の外周を囲繞する環状弾性体であり、例えばOリングにより構成される。図4Bに示すように、シャフト50aに設けられた凸部63は、図2A等に示した凸部62に対して切欠き部(溝)72を設けたものである。この切欠き部72は、弾性部材70を保持するための溝として機能するものであり、凸部63の外側面62a、62b上を凸部63の延在方向に沿って延在している。なお、凸部63の長手方向側の端面にも、弾性部材70を保持するための溝を設けてもよい。
凹部46に挿入された介装状態での弾性部材70は、凹部46の内側面46a、46bと凸部63の外側面62a、62bとの間に弾性圧縮変形した状態で保持される。従って、弾性部材70は、凸部63の両側で、凸部63の長手方向に対応する長さ分だけ凹部46の内側面46a、46bに当接及び密着する。なお、弾性部材70の構成材料としては、上述した弾性体66と同様の材料を用いることがことができる。
このように構成された弾性部材70により、凹部46と凸部63との間に形成されるガタ隙間を埋めることができる。このような弾性部材70は、簡易かつ低コストで製作することができる。従って、弾性部材70を備えた第2実施形態に係る流路開閉弁によっても、凹部46と凸部63との間のガタ隙間を埋めつつ、人為的工数及びコストを大幅に低減できる。
また、弾性部材70は、凸部63の外周を囲繞する環状弾性体であるため、凸部63の両側のガタ隙間を1つの環状弾性体により埋めることができる。すなわち、少ない部品点数で効果的にガタ隙間を埋めることができる。
さらに、第2実施形態によれば、凸部63に切欠き部72が設けられるので、弾性部材70が外側面62a、62bと内側面46a、46bとの間に好適に保持される。従って、安定的にガタ隙間を埋めることができる。
なお、上述した各実施形態では、ボールバルブ14に凹部46が設けられ、シャフト50(50a)に凸部62(63)が設けられた構成を示したが、本発明はこれに限らず、ボールバルブ14に凸部62(63)が設けられ、シャフト50(50a)に凹部46が設けられ、そのような凹部46と凸部62(63)の間に上述した弾性部材64、64aまたは70が介装された構成であってもよい。
本発明の適用範囲は、EGRバルブに限定されるものではなく、種々の流体の流路を開閉する弁として用いることができる。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…流路開閉弁 10A…EGRバルブ
14…ボールバルブ 46…凹部
46a、46b…内側面 50、50a…シャフト
62、63…凸部 64、64a、70…弾性部材
66…弾性体 72…切欠き部
14…ボールバルブ 46…凹部
46a、46b…内側面 50、50a…シャフト
62、63…凸部 64、64a、70…弾性部材
66…弾性体 72…切欠き部
Claims (7)
- 貫通孔を設けたボールバルブと、
前記ボールバルブを回転させるシャフトとを備え、
前記ボールバルブと前記シャフトのうち、一方には、一対の対向する内側面を有する凹部が形成され、他方には、互いに反対側の面を構成する外側面を有し前記凹部に嵌合する凸部が形成され、
前記凹部と前記凸部との間に形成される隙間に、前記隙間によるガタを埋める弾性部材が配設される、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項1記載の流路開閉弁において、
前記弾性部材は、前記凸部の先端に設けられ、前記凹部の底面と前記凸部の先端面との間に配置されるとともに、前記一対の内側面の両方に当接する、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項2記載の流路開閉弁において、
前記弾性部材は、前記凸部の延在方向に沿って配設された複数の弾性体を有する、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項2または3記載の流路開閉弁において、
前記弾性部材の、少なくとも前記内側面に当接する部位は、円弧形状に形成されている、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項1記載の流路開閉弁において、
前記弾性部材は、前記外側面と前記内側面との間に保持される、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項5記載の流路開閉弁において、
前記弾性部材は、前記凸部の外周を囲繞する環状弾性体である、
ことを特徴とする流路開閉弁。 - 請求項6記載の流路開閉弁において、
前記凸部には、前記弾性部材を保持する切欠き部が設けられる、
ことを特徴とする流路開閉弁。
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---|---|---|---|---|
CN105358820A (zh) * | 2013-07-09 | 2016-02-24 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于压力调整阀的推杆尖端几何结构 |
CN105864449A (zh) * | 2016-05-25 | 2016-08-17 | 江苏经纬阀业有限公司 | 一种碟簧加载自动补偿球阀 |
CN105972310A (zh) * | 2016-05-25 | 2016-09-28 | 江苏经纬阀业有限公司 | 一种碟簧加载自动补偿的双球阀 |
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2010
- 2010-09-22 JP JP2010211614A patent/JP2012067811A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105358820A (zh) * | 2013-07-09 | 2016-02-24 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于压力调整阀的推杆尖端几何结构 |
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