JP2012067696A - インテークパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に貯留した水が凍結して氷塊となった場合に、その氷塊のインテークパイプとの接触部分が融けても移動してしまうことのないインテークパイプを提供する。
【解決手段】内燃機関1のシリンダ12に吸気を供給する管部25を有するインテークパイプ22において、管部25は、筒状の壁51と、壁51により囲まれて吸気を流通させる吸気通路52と、吸気通路52内で形成された氷塊28の移動を阻止する氷塊移動阻止手段53とを有するとともに、氷塊移動阻止手段53は、壁51と結合する結合部54と、氷塊28に接触して移動を阻止する移動阻止部55とを有し、氷塊28の壁51との接触部位28aが溶融した時に氷塊移動阻止手段53により氷塊28の移動を阻止することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の内燃機関の吸気装置に使用されるインテークパイプに関し、特に、内部に形成された氷塊の移動を阻止できるインテークパイプに関する。
一般に、自動車などに搭載される内燃機関(以下、単にエンジンと呼ぶ)として、吸気装置および排気装置の他に過給機を備えたものが普及している。過給機を有する場合の吸気装置は、吸入空気を浄化するエアクリーナと、吸入空気を過給する過給機と、過給された吸入空気を冷却するインタークーラと、インタークーラから吸入空気を流通させる管からなるインテークパイプと、吸入空気量を調節するスロットルバルブと、各シリンダの吸気ポートに吸入空気を流入させる吸気マニホールドとを含んで構成されている。
一方、排気装置は、各シリンダの排気ポートから排出された排気ガスを流入させる排気マニホールドと、排気マニホールドから排気ガスを流通させるエキゾーストパイプと、排気ガスの流動エネルギにより吸気装置内の吸入空気を過給する過給機と、その下流側に設けられた排気ガス後処理装置とを含んで構成されている(例えば、特許文献1を参照)。また、ブローバイガスを回収して吸気装置に供給する装置も併用される場合がある。
ところで、上述した吸気装置のうちで、一般的にインタークーラは通常走行時に吸入空気の温度を40〜60℃低下させる。このため、外気温が氷点下10℃以下であると、インタークーラの入口吸気温度が0℃以上であってもインタークーラ出口吸気温度が0℃未満になってしまうことがある。
この場合、インタークーラ出口よりも下流において、結露した水が凍結することがある。特にブローバイガスが吸入空気に含まれる場合は、ブローバイガス由来の水分が結露して凍結しやすくなる。そして、エンジンルームの熱により氷の一部が融けてインテークパイプの管形状の最下部およびその近傍に貯留し、これがさらに外気温により再氷結し、氷塊として成長することがある。このような氷塊はインテークパイプを閉塞するほどに大きくなるには相当な時間を要するので、エンジンが稼働してインタークーラが稼働している間は氷塊の成長によりインテークパイプを閉塞する可能性は極めて低く、氷塊は大きく成長する前に気温の上昇やエンジンルームの熱により融解することから問題が起きる可能性は極めて低い。
しかしながら、このインテークパイプは単なる管形状であるので、例えばエンジンが停止した時にインタークーラも停止するとエンジンやラジエータの熱がインテークパイプの外側から内側に伝導し、氷塊のインテークパイプ内面との接触部分が融解して氷塊がインテークパイプ内面から剥がれる可能性がある。その後、エンジンを駆動して自動車が再度走行すると、走行の振動により氷塊が起き上がってインテークパイプ内を移動してしまい、万一の場合には氷塊がインテークパイプを一時的に閉塞する可能性がある。
一方、エンジンの吸気装置のインテークマニホールドにおいて、内壁面を伝って落ちてきた水滴が吸気負圧取り出し孔の内側開口を塞ぐように凍結する現象を回避する技術が開発されている(例えば、特許文献2を参照)。この技術では、インテークマニホールドは、吸気負圧取り出し孔の周囲に形成された隆起部と、この隆起部の上部に設けられるとともに内壁面を伝わって隆起部まで落ちてくる水滴を遠くに導く案内溝とを備えている。これにより、内壁面を伝わって隆起部まで落ちてきた水滴は案内溝によって離れた部位に案内されるので、水滴が吸気負圧取り出し孔に入り込むことが防止される。
ここで、このインテークマニホールドの吸気負圧取り出し孔への水滴を避ける技術を、上述したインテークパイプに適用することが考えられる。すなわち、インテークパイプの氷塊形成部位の内壁面に隆起部および案内溝を形成し、内壁面を伝わる水滴を案内溝で離れた部位に案内することが考えられる。これにより、氷塊形成部位における貯水量を減らすことができるので、氷塊の成長を抑えることができるようになる。
特開2003−278550号公報 特開2007−40142号公報
しかしながら、上述のような従来のインテークパイプにあっては、インテークパイプの内部に、壁部の内面の適宜位置に隆起して段違いとなる隆起部と、該隆起部に形成された吸気負圧を外部に取り出すための吸気負圧取出し孔と、隆起部の立ち上げ面において吸気負圧取出し孔より上方に位置する領域に隆起部上方の壁部の内面を伝って落ちてくる水分を受け取るとともに吸気負圧取出し孔から遠ざける位置へ導く案内溝とに相当する構造を形成しなければならず、構造が非常に複雑化してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、内部に貯留した水が凍結して氷塊となった場合に、その氷塊のインテークパイプとの接触部分が融けても移動することを阻止できるとともに、簡易な構造とすることができるインテークパイプを提供することを目的とする。
本発明に係るインテークパイプは、上記目的達成のため、(1)内燃機関のシリンダに吸気を供給する管部を有するインテークパイプにおいて、前記管部は、筒状の壁と、前記壁により囲まれて前記吸気を流通させる吸気通路と、前記吸気通路内の氷塊形成位置に形成された氷塊の移動を阻止する氷塊移動阻止手段とを有するとともに、前記氷塊移動阻止手段は、前記壁と結合する結合部と、前記氷塊に接触して移動を阻止する移動阻止部とを有し、前記氷塊の前記壁との接触部位が溶融した時に前記氷塊移動阻止手段により前記氷塊の移動を阻止することを特徴とする。
この構成により、氷点下環境下での自動車の走行時などにインテークパイプの管部の内部に貯留した水が凍結して氷塊を形成し、この氷塊の壁との接触部位が内燃機関の熱などにより融解した場合に、氷塊は氷塊移動阻止手段により移動が阻止されるので、氷塊がインテークパイプの内部を移動する可能性が極めて低減される。これにより、氷塊が移動してインテークパイプを閉塞する可能性を抑えることができる。
しかも、管部に氷塊移動阻止手段を設けるだけの構造であるので、従来のようにインテークパイプの内部に複雑な形状の隆起部および案内溝などを形成する場合に比べて、構成を簡素化することができる。
上記(1)に記載のインテークパイプにおいては、(2)前記移動阻止部は、前記吸気通路の前記氷塊形成位置に突出するとともに、前記氷塊が前記移動阻止部と一体的に凍結することが好ましい。この構成により、移動阻止部が氷塊に入り込むよう氷塊が移動阻止部と一体的に凍結されるので、氷塊の壁との接触部位が融解した場合でも、氷塊は移動阻止部に一体化されたままとなりインテークパイプ内で移動することが阻止される。なお、本明細書中で移動阻止部の「凍結」とは、インテークパイプ内に貯留した水に移動阻止部が浸かった状態で水が氷結し、形成された氷塊の中に移動阻止部が一体的に入り込んだ状態になることを意味する。
上記(1)に記載のインテークパイプにおいては、(3)前記移動阻止部は、前記氷塊の上方に設けられるとともに、前記壁との間で前記氷塊を取り囲むことが好ましい。この構成により、移動阻止部および壁の内面が氷塊を取り囲むので、氷塊の壁との接触部位が融解した場合でも、氷塊は移動阻止部に遮られてインテークパイプ内で移動することを阻止される。特に氷塊が割れた場合であっても、氷塊の破片のインテークパイプ内での移動が効果的に阻止される。
上記(1)〜(3)に記載のインテークパイプにおいては、(4)前記結合部は、前記壁とは別部材からなるとともに、前記壁の内面側に固定されていることが好ましい。この構成により、結合部の設置や位置決めを容易にすることができるので、移動阻止部の位置調整を容易化することができる。
上記(1)〜(3)に記載のインテークパイプにおいては、(5)前記氷塊移動阻止手段は、前記壁とは別の一部材からなるとともに、前記壁を貫通して固定されていることが好ましい。この構成により、氷塊移動阻止手段を壁の外側から内側に貫通させて壁に固定することができるので、組立や構造がさらに簡素化される。
上記(1)〜(3)に記載のインテークパイプにおいては、(6)前記氷塊移動阻止手段は、前記壁と一体的に形成された凹凸からなることが好ましい。この構成により、部品点数を増加することなく氷塊移動阻止手段を得ることができるので、組立や構造がさらに簡素化される。
上記(1)〜(6)に記載のインテークパイプにおいては、(7)前記管部の前記吸気の流動方向における上流側にインタークーラが設けられているようにしている。この構成により、過給機およびインタークーラを設けた場合にインタークーラの出口吸気温度がマイナスになってインテークパイプ内の水が凍結して氷塊を形成したときであっても、氷塊の壁との接触部位が融解した際の氷塊の移動によるインテークパイプの閉塞が防止される。
本発明によれば、吸気通路内の氷塊形成位置に形成された氷塊の移動を阻止する氷塊移動阻止手段を備えるので、氷塊形成位置に貯留した水が凍結して氷塊となった場合に、その氷塊の壁との接触部位が融けても移動してしまうことのない簡素な構成のインテークパイプを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るインテークパイプを含むエンジンの概略図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプをインタークーラに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る氷塊移動阻止手段を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、結合部と垂直な移動阻止部とを備えた氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、結合部と水平な移動阻止部とを備えた氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、ボルトからなる氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、ピン部材からなる氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、内面が突出してなる小突起からなる氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、内面が突出してなる突起からなる氷塊移動阻止手段を有するインテークパイプであり、(a)は縦断面側面図、(b)は(a)中のIX−IX線で切断した状態を示す横断面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、壁との間で氷塊を取り囲む移動阻止部を有するインテークパイプの縦断面側面図である。 本発明の実施の形態に係るインテークパイプの他の構造であり、壁との間で氷塊を取り囲むと同時に氷塊と一体化する移動阻止部を有するインテークパイプの縦断面側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明のインテークパイプを自動車のエンジンの吸気装置に適用した例を示している。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、内燃機関としてのエンジン1は、直列4気筒のディーゼルエンジンで、エンジン本体2と、吸気装置3と、排気装置4と、排気装置4内の排気ガスの一部を吸気装置3内に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置5と、吸気装置3内の吸入空気を過給する過給機6とを含んで構成されている。なお、図1には一の気筒のみが示されているが、エンジン本体2は4個の気筒を有している。これら気筒は、吸気装置3および排気装置4に連結されている。
エンジン本体2は、シリンダヘッド11と、シリンダとしてのシリンダブロック12と、クランクケース13と、シリンダブロック12内に収容されたピストン14と、クランクシャフト15と、ピストン14とクランクシャフト15とを連結するコネクティングロッド16とを含んで構成されている。
このエンジン本体2は、図示しないエンジンマウントを介して車体にマウントされている。また、シリンダヘッド11には、各気筒と連通する複数の吸気ポート17および排気ポート18と燃焼室19が設けられている。シリンダヘッド11には吸気装置3が連結されていて、吸気ポート17を介して燃焼室19に吸気が供給されるようになっている。また、シリンダヘッド11には排気装置4が連結されていて、燃焼室19の排気が排気ポート18を介して排気されるようになっている。
吸気装置3は、吸入空気を浄化するエアクリーナ20と、過給機6により過給された吸入空気を冷却するインタークーラ21と、インタークーラ21から吸入空気を流通させるインテークパイプ22と、該インテークパイプ22の下流部に設けられて各燃焼室19内に吸入空気を供給する吸入空気量を調節するスロットルバルブ23と、インテークパイプ22に接続されて各吸気ポート17に吸入空気を流入させる吸気マニホールド24とを含んで構成されている。
インタークーラ21の流入口21aは、過給機6に接続されている。インタークーラ21の流出口21bは、インテークパイプ22を経てスロットルバルブ23に接続されている。インテークパイプ22は、インタークーラ21からスロットルバルブ23まで吸気を供給する管部25を備えている。この管部25は、上流側の前パイプ26と下流側の後パイプ27とが連結されて構成されている。これら前パイプ26および後パイプ27はいずれもプラスチック製とされている。
本実施の形態では、前パイプ26の下流側端部近傍がインテークパイプ22の最下部22aであり水が貯まる部位、すなわち氷塊形成位置となっている。この最下部22aでは、従来と同様に氷点下環境下などにおいて氷塊28が形成されることがある。
また、管部25は、筒状の壁51と、壁51により囲まれて吸気を流通させる吸気通路52と、氷塊移動阻止手段53とを備えている。氷塊移動阻止手段53は、吸気通路52内の最下部22aに形成された氷塊28の移動を阻止するものであり、インテークパイプ22の最下部22aの近傍に設けられている。氷塊移動阻止手段53は、壁51と結合する結合部54と、氷塊28に接触して移動を阻止する移動阻止部55とを備えている。結合部54は筒状で、インテークパイプ22の最下部22aの近傍の管部25内面に固定されている。移動阻止部55は、結合部54に固定されるとともに最下部22aに向けて突出する略U字形状の針金からなる。
移動阻止部55は、溶接などにより結合部54の内面に固着されている。移動阻止部55の先端部は、インテークパイプ22の最下部22aで氷塊28が形成される時に氷塊28に入り込んで一体的に凍結される位置に設けられている。これにより、氷塊28の壁51との接触部位28aが融解した場合でも、氷塊移動阻止手段53により氷塊28の移動が阻止される。
排気装置4は、各排気ポート18から排出された排気ガスを流入させる排気マニホールド31と、排気マニホールド31からの排気ガスを下流側に流通させるエキゾーストパイプ32と、エキゾーストパイプ32の下流側に設けられた排気ガス後処理装置33とを含んで構成されている。
排気ガス後処理装置33は、酸化触媒、還元触媒および助触媒からなる三元触媒を含んで構成されている。排気ガス後処理装置33により、排気ガス中の一酸化炭素、窒素酸化物および炭化水素などの有害物質が浄化されるようになっている。
過給機6と排気マニホールド31との間のエキゾーストパイプ32には、EGR装置5が連結されている。EGR装置5では、排気ポート18から排出された排気ガスの一部をスロットルバルブ23と吸気マニホールド24との間のインテークパイプ22に還流させて吸入空気中に混入させることにより、気筒内の燃焼温度を下げてNOxの発生量を低減させるようになっている。
過給機6は、排気タービン部41と、コンプレッサ部42と、排気タービン部41とコンプレッサ部42とを連結するシャフト43と、排気タービン部41およびコンプレッサ部42を支持しシャフト43を回転可能に支持するベアリングハウジング部44とを含んで構成されている。
排気タービン部41はエキゾーストパイプ32の途中に設けられている。排気ポート18からの排気ガスは、排気タービン部41に流入してタービンに回転力を与え、下流側に連結されたエキゾーストパイプ32に排出されるようになっている。
また、コンプレッサ部42はインテークパイプ22に連結されている。エアクリーナ20からの吸入空気は、コンプレッサ部42に流入して圧縮され、コンプレッサ部42の下流側に連結されたインタークーラ21に流入するようになっている。
さらに、本実施の形態においては、エンジン1が図示しないECU(電子制御ユニット)により運転制御され、その運転状態によってEGR装置5が制御されるようになっている。
次いで、氷塊移動阻止手段53をインテークパイプ22に組み込む手順について説明する。
予め、結合部54に移動阻止部55を溶接することにより氷塊移動阻止手段53を形成する。そして、前パイプ26の下流側端部の内周面に、移動阻止部55を内側に向けるようにして氷塊移動阻止手段53を嵌合する。氷塊移動阻止手段53の設置位置は、移動阻止部55が氷塊28の形成位置になるように調整する。
次いで、前パイプ26の下流側端部の外周面に、後パイプ27の上流側端部を嵌合する。さらに、その周囲をクランプ56により締め付け固定する。これにより、インテークパイプ22の最下部22aの近傍に氷塊移動阻止手段53を設置することができる。
次に、エンジン1の動作について説明する。
吸入空気は、エアクリーナ20により粉塵を除かれ、過給機6のコンプレッサ部42で圧縮される。圧縮された吸入空気はインタークーラ21に流入されて冷却される。インタークーラ21では、吸入空気の温度を例えば40〜60℃低下させる。
このため、外気温が氷点下10℃以下であると、インタークーラ21の流入口21aでの吸気温度がプラスであっても流出口21bでの吸気温度がマイナスになることがある。この場合、インタークーラ21の流出口21bより下流において、結露した水が凍結してしまう。そして、エンジンルームの熱により氷塊の一部が融けてインテークパイプ22の最下部22aの近傍に貯留し、これがさらに外気温により再凍結し、氷塊28として成長することがある。
ここで、移動阻止部55はインテークパイプ22内に貯留した水に浸かっているので、その水が氷結して形成された氷塊28の中に移動阻止部55が一体的に入り込んだ状態になる。すなわち、移動阻止部55と氷塊28とは一体的になっている。そして、氷塊28の壁51との接触部位28aが融解した時に、氷塊28がインテークパイプ22から剥がれるが、氷塊28と移動阻止部55とは一体化されているので、氷塊28が移動してしまうことは阻止される。氷塊28がさらに融解して小さくなると移動阻止部55から外れて移動可能になるが、小さいのですぐに全て融解することでインテークパイプ22を閉塞することはない。
本実施の形態に係るインテークパイプ22は、前述のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
すなわち、氷塊28のインテークパイプ22の壁51への接触部位28aが融解した時に、氷塊28が移動してしまうことが阻止されるので、従来のように大きな氷塊28がインテークパイプ22の内部で移動して一時的に閉塞することを防止できる。しかも、氷塊移動阻止手段53は結合部54および移動阻止部55という構成なので、従来のようにインテークパイプの内部に複雑な形状の隆起部および案内溝を形成する場合に比べて、構成を簡易にして部品コストを削減することができる。
本実施の形態に係るインテークパイプ22においては、移動阻止部55はインテークパイプ22の最下部22aに向けて突出する略U字形状の針金からなるものとしているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、移動阻止部55は氷塊28と一体的に凍結するものであればよく、例えば、図4に示すように、結合部54に固定されて最下部22aまで延長した支持棒57と、該支持棒57の先端部に固定された軸方向に垂直な網状部材58とからなるようにしてもよい。この場合、氷塊28は網状部材56と一体的に凍結するので接触面積を大きくして一体化を強固にすることができる。また、インテークパイプ22の吸入空気は網状部材58を容易に通過するので、流通時の抵抗も抑えることができる。
あるいは、図5に示すように、移動阻止部55は結合部54に固定されてインテークパ
イプ22の最下部22aまで延長した支持棒57と、該支持棒57の先端部に固定された軸方向に平行な網状部材58とからなるようにしてもよい。この場合、氷塊28は網状部材56の全体と一体的に凍結するので、接触面積をさらに大きくして一体化を強固にすることができる。また、網状部材56は軸方向に平行なので、インテークパイプ22の吸入空気の流通時の抵抗も抑えることができる。
また、本実施の形態に係るインテークパイプ22においては、氷塊移動阻止手段53は結合部54および移動阻止部55からなるものとしているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、氷塊移動阻止手段53は氷塊28と一体的に凍結するものであればよく、例えば、インテークパイプ22とは別部材であるとともにインテークパイプ22の管部25に貫通して固定されるようにできる。
例えば、図6に示すように、氷塊移動阻止手段53は、インテークパイプ22の外部から打ち込んだボルト59からなるようにできる。あるいは、ボルト59の代わりに、図7に示すように外部から打ち込んだピン部材60からなるようにもできる。これらの場合、ボルト59やピン部材60の基端部が結合部54となるとともに、それより先端側の部位が移動阻止部55となる。これらボルト59やピン部材60の本数は単数でも複数でもよく、任意の数量とすることができる。これらの場合、インテークパイプ22の外部からボルト59やピン部材60を打ち込むだけで氷塊移動阻止手段53を形成することができるので、組立工程を簡素化することができる。
あるいは、氷塊移動阻止手段53は、インテークパイプ22の管部25の壁51と一体的に形成された凹凸からなるものとしてもよい。例えば、図8に示すように、氷塊移動阻止手段53は、インテークパイプ22の最下部22aを外部から多数の点状に打ち込んで内面側に突出させてなる凹凸としての多数の小突起61からなるようにしてもよい。この時は、小突起61の基端部が結合部54となるとともに、それより先端側の部位が移動阻止部55となる。この場合、インテークパイプ22以外の構成部材を必要としないので、部品点数を増やすことなく氷塊移動阻止手段53を形成することができる。
また、氷塊移動阻止手段53は、インテークパイプ22の内面に形成された凹凸としての螺旋状の突起または溝からなるようにしてもよい。この場合、インテークパイプ22はプラスチック製であるので、例えば射出成型時に螺旋状の突起または溝を形成することにより、部品点数を増加させない上に成形後の後加工も不要にすることができる。
さらに、図9に示すように、氷塊移動阻止手段53は、管部25の壁51から氷塊28に向けて両側方から突出する凹凸としての一対の凸部62からなるようにしてもよい。この時は、凸部62の基端部が結合部54となるとともに、それより先端側の部位が移動阻止部55となる。この場合も、例えばインテークパイプ22の管部25の射出成型時に凸部62を形成することにより、部品点数を増加させない上に成形後の後加工も不要にすることができる。
また、本実施の形態に係るインテークパイプ22においては、氷塊移動阻止手段53は氷塊28と一体的に凍結するものとしているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、氷塊移動阻止手段53は壁51との接触部位28aの融解した氷塊28が移動することを阻止するものであればよく、例えば、図10に示すように、結合部54と、該結合部54に固定されるとともに氷塊28の上方に設けられて壁51との間で氷塊28を取り囲む移動阻止部55としての覆い部材63とからなるようにしてもよい。この場合、万一氷塊28が割れた場合であっても、氷塊28の破片が覆い部材63により遮られてインテークパイプ22の内部で移動することを阻止できる。
あるいは、この場合、図11に示すように、覆い部材63の一部に、氷塊28と一体的に凍結する突出構造64を設けるようにしてもよい。この場合、突出構造64および覆い部材63の2つの部分がそれぞれ移動阻止部55として機能し、氷塊28の移動を効果的に抑えることができる。
また、本実施の形態に係るインテークパイプ22での氷塊28の形成部位は最下部22aとしているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、これに限られず、例えば最下部22aでなくても局所的に低くなっている部分など、氷塊28の形成される部位であれば全て包含するものとしている。
また、本実施の形態に係るインテークパイプ22の管部25はプラスチック製の前パイプ26および後パイプ27が連結されてなるものとしているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、これに限られず、例えば1本の連続したパイプ部材からなるようにしたり、あるいは金属性のパイプ部材からなるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係るエンジン本体2は直列4気筒としているが、本発明に係るインテークパイプにおいては、エンジン本体2の形態は直列4気筒に限られず、単気筒や任意に気筒配列された多気筒であってもよい。さらには、エンジン1としては、ガソリンエンジンなど、空気と混合し得る炭化水素などの液体または気体を燃料とする公知のエンジンであってもよい。また、本実施の形態ではエンジン1はEGR装置5を備えたものとしているが、これに限られず、EGR装置5を備えていなくともよく、あるいはブローバイガス還元装置を備えるようにしてもよい。さらには、本実施の形態ではエンジン1はインタークーラ21および過給機6を備えたものとしているが、これに限られずこれらを備えていなくともよい。
以上説明したように、本発明に係るインテークパイプは、内部に貯留した水が凍結して氷塊となった場合に、その氷塊のインテークパイプとの接触部分が融けても移動してしまうことを阻止でき、寒冷地で使用されるインテークパイプ、特にインタークーラを備える場合に好適なインテークパイプ全般に有用である。
1 エンジン(内燃機関)
2 エンジン本体(内燃機関)
3 吸気装置
4 排気装置
6 過給機
12 シリンダブロック(シリンダ)
21 インタークーラ
22 インテークパイプ
22a 最下部(氷塊形成位置)
25 管部
26 前パイプ
27 後パイプ
28 氷塊
28a 氷塊のインテークパイプの壁との接触部位
51 壁
52 吸気通路
53 氷塊移動阻止手段
54 結合部
55 移動阻止部
59 ボルト(氷塊移動阻止手段)
60 ピン部材(氷塊移動阻止手段)
61 小突起(氷塊移動阻止手段)
62 凸部(氷塊移動阻止手段)
63 覆い部材(移動阻止部)
64 突出構造(移動阻止部)

Claims (7)

  1. 内燃機関のシリンダに吸気を供給する管部を有するインテークパイプにおいて、
    前記管部は、筒状の壁と、前記壁により囲まれて前記吸気を流通させる吸気通路と、前記吸気通路内の氷塊形成位置に形成された氷塊の移動を阻止する氷塊移動阻止手段とを有するとともに、
    前記氷塊移動阻止手段は、前記壁と結合する結合部と、前記氷塊に接触して移動を阻止する移動阻止部とを有し、
    前記氷塊の前記壁との接触部位が溶融した時に前記氷塊移動阻止手段により前記氷塊の移動を阻止することを特徴とするインテークパイプ。
  2. 前記移動阻止部は、前記吸気通路の前記氷塊形成位置に突出するとともに、前記氷塊が前記移動阻止部と一体的に凍結することを特徴とする請求項1に記載のインテークパイプ。
  3. 前記移動阻止部は、前記氷塊の上方に設けられるとともに、前記壁との間で前記氷塊を取り囲むことを特徴とする請求項1に記載のインテークパイプ。
  4. 前記結合部は、前記壁とは別部材からなるとともに、前記壁の内面側に固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインテークパイプ。
  5. 前記氷塊移動阻止手段は、前記壁とは別の一部材からなるとともに、前記壁を貫通して固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインテークパイプ。
  6. 前記氷塊移動阻止手段は、前記壁と一体的に形成された凹凸からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のインテークパイプ。
  7. 前記管部の前記吸気の流動方向における上流側にインタークーラが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1の請求項に記載のインテークパイプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106150791A (zh) * 2015-04-09 2016-11-23 观致汽车有限公司 一种发动机进气管及发动机系统
CN106150792A (zh) * 2015-04-09 2016-11-23 观致汽车有限公司 一种发动机进气管及发动机系统
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JP2018066386A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 愛三工業株式会社 二重偏心弁

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