JP2012065467A - エポキシブッシング - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースに安定して取り付けて、確実に接地できるとともに、容易に製造できるエポキシブッシングを提供すること。
【解決手段】エポキシ樹脂製の筒状のブッシング本体110は、ケーブル受容口112を有する基端部114が機器ケース20の開口部20aに取り付けられ、先端部116が機器ケース20内に位置する。取付フランジ120は、ブッシング本体110の周面から外方に突出して設けられ、且つ、ケース当接面120aを、機器ケース20の開口部20aの周縁部近傍における底面に当接させて、固定ボルト150を介して固定される。固定ボルト150が挿入される埋込金具170は、取付フランジ120に埋設されている。埋込金具170では、ケース取付側の開口端部171が、取付フランジ120のケース当接面120aと面一であり、固定ボルト挿入側の開口端部172が、ボルト固定面120bよりもケース当接面120a側に位置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電力ケーブルを、ガス絶縁電気機器等の電力用機器に接続する場合に有用なエポキシブッシングに関する。
従来、ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear、以下「GIS」という)のような密閉型の高電圧機器と電力ケーブルとを接続する機器直結型ケーブル終端接続部は、電力ケーブルの端部に設けられるケーブル側接続材料を受け入れるエポキシ樹脂製のブッシングを有する。
図1は、従来のブッシングを用いたケーブル終端接続部1を示す図である。
ブッシング11は、基端部に、基端側に開口するケーブル受容口11aを有する。このケーブル受容口11aに、ケーブル側接続材料200が装着されている。ケーブル側接続材料200は、電力ケーブル210の端部に設けられることによってケーブル端末を形成する。
ブッシング11において、ケーブル受容口11aを囲む基端部の外周には、取付フランジ12が形成されている。ブッシング11は、GISの機器ケース20に形成された取付け用の開口部20aを貫通して、GIS内へと挿入されている。取付フランジ12はGISの機器ケース20に取り付けられている。取付フランジ12は機器側(機器ケース20)の接地とケーブル側接続材料200側の接地とを絶縁(所謂、縁切り)するために、図1では絶縁筒としての役割を果たす構造となっている。取付フランジ12は、基端側から固定ボルト14が円周上に複数箇所取り付けられるが、取付フランジ12の基端側の固定ボルト14が取り付けられる部分の近傍には凹陥部12dが設けられている。
取付フランジ12には、ボルト通し用の筒状の埋込金具13が円周上に複数個埋設されている。この埋込金具13に、固定ボルト14がワッシャ15を介して挿入されている。埋込金具13に挿入された固定ボルト14の先端部が、機器ケース20に螺合されることによって、取付フランジ12が機器ケース20に固定されている。これにより、ブッシング11自体が機器に固定されている。
図2は、図1に示すブッシングの固定構造を模式的に示す図である。
図1及び図2に示すように埋込金具13の先端部13aは、取付フランジ12の先端面12aと面一になっている。埋込金具13の基端部13bは、取付フランジ12の基端面12bと面一になっている。
電力用機器としての機器ケース20表面には絶縁塗料が塗布されていることが多く、単に埋込金具13が機器ケース20に当接するだけでは埋込金具13は接地電位とはならない。取付フランジ12が機器ケース20に当接して固定された状態において、ワッシャ15は埋込金具13に当接しているので、埋込金具13は、接地された機器ケース20に螺合された固定ボルト14及びワッシャ15を介して電気的に接続されるため接地電位となる。
この構成によれば、埋込金具13の基端部13bが取付フランジ12の基端面12bと面一である。したがって、ブッシング11は、取付フランジ12を機器ケース20に固定するために、固定ボルト14を締結する際に加わる荷重Fを、取付フランジ12において基端面12b及び埋込金具13の基端部13bからなる平坦な面で受ける。すなわち、取付フランジ12は、固定ボルト14(図2では図示省略)の締結による荷重Fをバランス良く分散(図2に示す矢印参照)することができる。
特開2002−252910号公報
従来のブッシング11の取付フランジ12は、予め金型に埋込金具13をセットした状態でエポキシ樹脂を注型することで埋込金具13と一体に形成されている。
樹脂は注型して硬化する際に硬化収縮を生じる。このため、エポキシ樹脂硬化後は取付フランジ12の先端面12a及び基端面12bからそれぞれ埋込金具13が微小に突出する。しかし、取付フランジ12の機器ケース20に当接する側の面、すなわちケース当接面(図1では先端面12a)は、機器ケース20と気密に固定する必要があるため、取付フランジ12の先端面12aと埋込金具13の先端部13aは面一にする必要がある。
一方、取付フランジ12の機器ケース20に当接しない側の面、すなわち固定ボルト14(図1参照)を挿入する側のボルト固定面(図1では基端面12b)は、荷重Fをバランス良く分散させ、かつ、埋込金具13が浮遊電極にならないようワッシャ15を埋込金具13に確実に接触させて固定ボルト14により機器ケース20に固定するには、取付フランジ12の基端面12bと埋込金具13の基端部13bは面一にする必要がある。
よって、エポキシ樹脂製の取付フランジ12の先端面12a及び基端面12bと、埋込金具13の両端部13a、13bとをそれぞれ面一にするため、ブッシング11を注型した後、ブッシング11の取付フランジ12における両面12a、12bのそれぞれにおいて、埋込金具13の突出した部分を旋盤加工して取付フランジ12と面一にする必要があり、加工時間がかかるという問題がある。
また、図1のようなブッシング11の構造の場合、取付フランジ12に凹陥部12dが設けてあるので、ボルト固定面(図1では基端面12b)は旋盤加工をし難く、作業性が非常に悪く、より加工時間がかかる。そこで、取付フランジ12のボルト固定面(図1では基端面12b)を加工しないブッシングが考えられる。この場合、樹脂の硬化収縮により取付フランジ12のボルト固定面(図1では基端面12b)から埋込金具13が微小に突出しており、ワッシャ15は確実に埋込金具13に接触し、確実に埋込金具13を接地電位とすることができるものの、固定ボルト14を締結する際に加わる荷重Fが埋込金具13の基端部13bのみにかかるようになる。このため、必要以上の力がかかった場合に、図2の場合と異なり、取付フランジ12のエポキシ樹脂と埋込金具13の界面12cで剥離するおそれがある。そうすると、ブッシング11を課電した際、剥離した部分が電気的に弱点となり、部分放電が生じるおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ケースに安定して取り付けて、埋込金具を確実に接地できるとともに、容易に製造できるエポキシブッシングを提供することを目的とする。
本発明のエポキシブッシングの一つの態様は、ケース内に取り付けられる先端部を有し、電力ケーブルを受容するケーブル受容口を基端部に有する、エポキシ樹脂製の筒状のブッシング本体と、前記ブッシング本体において周面から外方に突出して設けられ、且つ、前記ケースの開口部の周縁部近傍に当接させて固定するためのケース当接面と、前記ケース当接面の他方の側に固定ボルトでケースに固定するためのボルト固定面とを有するエポキシ樹脂製の取付フランジと、前記取付フランジに埋設され、前記ケース当接面側のケース取付側の開口端部と、前記ボルト固定面側に前記固定ボルトが挿入される固定ボルト挿入側の開口端部とを有する筒状の埋込金具と、を備え、前記埋込金具において前記ケース取付側の開口端部は、前記取付フランジにおける前記ケース当接面と面一であり、前記埋込金具において前記固定ボルト挿入側の開口端部は、前記取付フランジにおける前記ボルト固定面よりも前記ケース当接面側に位置している構成を採る。
本発明によれば、ケースに安定して取り付けて、確実に接地できるとともに、容易に製造できる。
従来のブッシングを用いたケーブル終端接続部を示す図 図1に示すブッシングの固定構造を模式的に示す図 本発明に係るブッシングを用いたケーブル終端接続部を示す図 図3のブッシングの取付フランジのX−X矢視図(ケーブル側接続材料部分は省略) 本発明に係るブッシングにおける取付フランジの要部拡大断面図 同ブッシングの固定構造を模式的に示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図3及び図4に本発明に係るエポキシブッシングを用いたケーブル終端接続部を示す。ケーブル終端接続部は、ここでは、ガス中終端接続部10の構造として説明する。本実施例のガス中終端接続部10は、その全体構造に関しては従来のケーブル終端接続部1と同様の構造とされ、当業者には周知であるので簡単に説明する。
ガス中終端接続部10は、開閉器や変圧器等の電力用機器(図示省略)を気密に収容する機器ケース20と、エポキシブッシング100と、ケーブル側接続材料200とともにエポキシブッシング100内に装着される電力ケーブル210の端部とを備えている。
エポキシブッシング(以下、「ブッシング」という)100は、一端部が機器ケース20の開口部20aの周縁部に開口部20aを閉塞するように気密に取り付けられ、他端部が機器ケース20内に位置するブッシング本体110を備える。
ブッシング100は、例えばエポキシ樹脂のような電気絶縁材料で作製された筒状をなしており、ブッシング本体110の一端で開口し、電力ケーブル210の端部に設けられたケーブル側接続材料200が挿入されるケーブル受容口112を有する。
なお、ここではブッシング100においてケーブル受容口112が設けられた一端を基端(図3では下側)と称し、他端を先端(図3では上側)と称して説明する。ブッシング100では、ブッシング本体110において、ケーブル受容口112が開口する基端部114の周面に、当該周面から外方に突出する台座、即ち、取付フランジ120が形成されている。
ブッシング本体110は、取付フランジ120を介して機器ケース20に、取付フランジ120が形成された基端側とは反対側の先端部116が機器ケース20内に位置した状態で、固定されている。取付フランジ120は、開口部20aの周縁部近傍における機器ケース20に当接させて固定ボルト150を介して機器ケース20に固定されている。この取付フランジ120の機器ケース20に固定されている側をケース当接面120aとし、ここでは取付フランジ120の先端側の面がケース当接面120aとなる。この取付フランジ120の詳細については後述する。なお、ブッシング110の中心の先端部116には、内部導体130が一体に埋設されている。
電力ケーブル210の端部は、電力ケーブル210の先端側からケーブル導体211、ケーブル絶縁体212、ケーブル外部半導電層213が露出するように段剥ぎされている。
このように段剥ぎされた電力ケーブル210の端部が、ストレスコーン202等のケーブル側接続材料200を介してケーブル受容口112に装着されている。
ケーブル側接続材料200は、所謂プレハブ構造とされ、電力ケーブル210の端部に設けられている。ケーブル側接続材料200は、電力ケーブル210の端部におけるケーブル導体211に接合された導体接続端子201、ケーブル絶縁体212の外周にケーブル外部半導電層213に跨って設けられたストレスコーン202を備える。加えて、ケーブル側接続材料200は、ストレスコーン202をブッシング本体110のケーブル受容口112において先端部116側に向けて軸方向に押圧する環状の押し金具203及び圧縮装置204と、中間フランジ205と、中間フランジ205にボルト206を介して取付けられた保護金具207などの接続部品を備える。
ケーブル側接続材料200は、中間フランジ205をボルト208で取付フランジ120に取り付けることによりブッシング本体110に固定保持される。
なお、ケーブル側接続材料200では、導体接続端子201が、接続子(ここではチューリップコンタクト)140を介して内部導体130に、着脱自在に電気的に接続している。
取付フランジ120は、ここでは、図4に示すように、その外形が正六角形とされている。
この取付フランジ120には、ボルト通し用の筒状の埋込金具170が、取付フランジ120の中心、即ち、ブッシング本体110の中心Oを中心とする所定直径の円形状配置にて複数個埋設されている。なお、各埋込金具170は、筒状であり、本実施の形態では正六角形の頂部位置に隣接して2個ずつ配設されている。この取付フランジ120の基端側の固定ボルト150が取り付けられる部分の近傍には凹陥部123が設けられている。図4の場合、この凹陥部123が正六角形の頂部位置近傍に6箇所設けられている。
埋込金具170は、導電性を有する。埋込金具170は、図5に示すように、スプリングワッシャ153、ワッシャ(平ワッシャ)160を介して挿通される固定ボルト150によって、取付フランジ120とともに機器ケース20に固定される。
埋込金具170は、図5に示すように、ケース取付側(ここでは先端側)の開口端部171を、取付フランジ120において、機器ケース20に当接するケース当接面120aと面一となるように取付フランジ120に埋設されている。埋込金具170は、固定ボルト挿入側(ここでは基端側)の開口端部172を、取付フランジ120のボルト固定面120bよりもケース側(ここでは先端側)に位置するように取付フランジ120に埋設されている。
取付フランジ120のボルト固定面120bは、言い換えれば、固定ボルト150の頭部151が位置する側の面(ここでは基端側の面)である。また、取付フランジ120のボルト固定面120bは、ここでは凹陥部123の先端面とも言える。
これにより、取付フランジ120のボルト固定面120b(ここではブッシング本体110の基端部114側に位置する面)において、埋込金具170の固定ボルト挿入側の開口端部172(ここでは基端側の開口端部)との間に凹部が形成される。したがって、固定ボルト150の軸部152にスプリングワッシャ153、ワッシャ160を外挿して機器ケース20に螺合することによって、固定ボルト150の頭部151及びスプリングワッシャ153により押圧されたワッシャ160が撓み、埋込金具170の固定ボルト挿入側の開口端部172(ここでは基端側の開口端部)に当接した状態となっている。
よって、埋込金具170は、機器ケース20、固定ボルト150、スプリングワッシャ153、ワッシャ160を介して確実に接地電位とすることができる。
なお、取付フランジ120が当接する機器ケース20の表面には、取付フランジ120の中心と同中心で円形状のシール溝21が形成され、このシール溝21にシール部材22が配置されている(図3参照)。シール部材22としては、Oリングやパッキン等が使用される。これにより、ブッシング100が機器ケース20に気密に取付けられ、ガス中終端接続部10において機器内(図3では機器ケース20より上部)のSFガス等の絶縁ガスが機器の外へ漏れないようにしている。シール溝21およびシール部材22は、所望により、取付フランジ120の当接面に設けることも可能である。
図6は、図3のブッシングの固定構造を模式的に示す図であり、詳細には、ブッシング100において、固定ボルト150により取り付けられる際に、埋込金具170が埋設された取付フランジ120に係る荷重を模式的に示す図である。
ここで、取付フランジ120のボルト固定面120bからと埋込金具170の固定ボルト挿入側の開口端部172との間の長さ、つまり、凹部の深さをaとし、ワッシャ160の厚さをTとする。本実施例では、a=0.05mm、T=1.6mmである。凹部の深さaは、固定ボルト150の螺合により生じる荷重Fを受けて撓むワッシャ160が埋込金具170に当接できる長さとし、厚みTは、荷重Fを受けてワッシャ160が撓み埋込金具170に当接できる長さとして適宜調節すれば良い。図5のワッシャ160は撓んだ状態を示している。また、ワッシャ160の外径φAは、埋込金具170の外径φBよりも大きい。言い換えれば、埋込金具170の外径φBは、取付フランジ120を機器ケース20に固定ボルト150で固定する際(図5参照)に、取付フランジ120のボルト固定面120bに当接されるワッシャ160の外径φAよりも小さい。また、埋込金具170の外径は、取付フランジ120を機器ケース20に固定する際に挿入される固定ボルト150の頭部151の外径より大きい。また、埋込金具170の内径は、固定ボルト150の頭部151の外径より小さい。なお、このときの固定ボルト150の軸部152の外径は、例えば、M10の場合、10mmとし、埋込金具170の内径は、それより1.5mm〜2.0mm程度大きくすることが望ましい。
これにより、埋込金具170に挿入した固定ボルト150を締結すると、固定ボルト150のボルト頭部151を介してワッシャ160に荷重Fを掛けて変形させて撓ませることによってワッシャ160を確実に埋込金具170に当接させることができる。
また、埋込金具170では、エポキシ樹脂製の取付フランジ120において、ボルト固定面120bの位置よりも奥まった位置に固定ボルト挿入側の開口端部172(ここでは基端側の開口端部)が位置する。すなわち、埋込金具170では、固定ボルト挿入側の開口端部172は、取付フランジ120におけるボルト固定面120bよりもケース当接面120a側に位置する。
このため、固定ボルト150(図5参照)の締結によって取付フランジ120に発生する荷重Fは、取付フランジ120におけるエポキシ樹脂の部分(図6に示す矢印参照)にのみ掛かることとなる。すなわち、固定ボルト150(図3参照)の締結によって、荷重Fが埋込金具170の固定ボルト挿入側の開口端部172に掛かることがない。これにより、埋込金具170が取付フランジ120のボルト固定面120bから突出する構造とは異なり、取付フランジ120のエポキシ樹脂と埋込金具170の界面122で剥離するおそれがなくなる。
このように本実施の形態のエポキシブッシング100によれば、埋込金具170とともにエポキシ樹脂を注型後、ブッシング100の取付フランジ120におけるケース当接面120aのみを埋込金具170のケース取付側の開口端部171と面一になるよう旋盤加工して平坦化するだけで製造できる。つまり、取付フランジ120においてボルト固定面120bを旋盤加工して平坦化する必要がなく、その分加工作業、加工時間を短縮して製造を容易に行うことができる。特に、本実施の形態のエポキシブッシング100のように、取付フランジ120が、ブッシング本体110の基端部114に設けられ、取付フランジ120の基端側の固定ボルト150が取り付けられる部分の近傍に凹陥部123が設けられている場合には、旋盤加工し難い構造であるため、非常に有用である。
また、固定ボルト150(図3及び図5参照)を締結することによって、固定ボルト150の頭部151及びスプリングワッシャ153により押圧されたワッシャ160が撓み、固定ボルト150が挿通される埋込金具170は、ワッシャ160と接触するため、固定先の機器ケース20、固定ボルト150、スプリングワッシャ153、ワッシャ160を介して確実に接地電位とすることができる。また、埋込金具170が取付フランジ120のボルト固定面120bから突出する構造のように固定ボルト150を締結する際の荷重Fを埋込金具170のみで受けることがないため、埋込金具170と取付フランジ120のエポキシ樹脂との界面122で剥離が発生しにくく安定した電気絶縁性能を確保できる。
このようにエポキシブッシング100によれば、埋込金具170を、取り付けられるケースに確実に接地でき、電気的にも機械的にもケースに安定して取り付けることができ、確実に接地できるエポキシブッシング100として容易に製造できる。
なお、本実施の形態ではエポキシブッシング100は、機器ケース20に取り付けられるものとして説明したが、これに限らず、密閉されるケースに取り付ける構成としてもよい。例えば、気中終端接続部の所謂エポキシ座として適用してもよいし、試験用ケースに取り付ける構成でもよい。
また、本実施の形態ではガス中終端接続部に適用されるエポキシブッシングとして説明したが、油中終端接続部または気中終端接続部に適用されてブッシング本体110の形状が変わっても良い。また、エポキシブッシング100では機器ケース20の外側から取り付けるエポキシブッシングの構成のため、取付フランジ120のケース当接面120aは先端側の面としたが、これに限らず、取付フランジを機器内に配置するエポキシブッシングの構成として、取付フランジのケース当接面が取付フランジの基端側、ボルト固定面が取付フランジの先端側としても良い。この場合、埋込金具170は、ケース取付側の開口端部が固定ボルト挿入側の開口端部よりも基端側に位置することとなる。更に、この場合、取付フランジは、本実施の形態のエポキシブッシング100のように、ブッシング本体110の基端部114に設けられる構成ではなく、ブッシング本体110の中間部に設けられる構成となる。
本発明に係るエポキシブッシングは、ケースに安定して取り付けて、確実に接地できるとともに、容易に製造できる効果を有し、電力ケーブルの終端接続部等に用いられるブッシングとして有用である。
10 ガス中終端接続部
20 機器ケース
20a 開口部
100 ブッシング
110 ブッシング本体
112 ケーブル受容口
114 基端部
116 先端部
120 取付フランジ
120a ケース当接面
120b ボルト固定面
122 界面
130 内部導体
150 固定ボルト
151 頭部
160 ワッシャ
170 埋込金具
171 ケース取付側の開口端部
172 固定ボルト挿入側の開口端部
200 ケーブル側接続材料
201 導体接続端子
202 ストレスコーン
203 押し金具
204 圧縮装置
205 中間フランジ
206、208 ボルト
207 保護金具
210 電力ケーブル

Claims (5)

  1. ケース内に取り付けられる先端部を有し、電力ケーブルを受容するケーブル受容口を基端部に有する、エポキシ樹脂製の筒状のブッシング本体と、
    前記ブッシング本体において周面から外方に突出して設けられ、且つ、前記ケースの開口部の周縁部近傍に当接させて固定するためのケース当接面と、前記ケース当接面の他方の側に固定ボルトでケースに固定するためのボルト固定面とを有するエポキシ樹脂製の取付フランジと、
    前記取付フランジに埋設され、前記ケース当接面側のケース取付側の開口端部と、前記ボルト固定面側に前記固定ボルトが挿入される固定ボルト挿入側の開口端部とを有する筒状の埋込金具と、
    を備え、
    前記埋込金具において前記ケース取付側の開口端部は、前記取付フランジにおける前記ケース当接面と面一であり、前記埋込金具において前記固定ボルト挿入側の開口端部は、前記取付フランジにおける前記ボルト固定面よりも前記ケース当接面側に位置している、
    エポキシブッシング。
  2. 前記埋込金具の外径は、前記取付フランジを前記ケースに前記固定ボルトで固定する際に前記ボルト固定面に当接されるワッシャの外径よりも小さい、
    請求項1記載のエポキシブッシング。
  3. 前記埋込金具の外径は、前記取付フランジを前記ケースに固定する際に挿入される前記固定ボルトの頭部の外径より大きく、
    前記埋込金具の内径は、前記固定ボルトの頭部の外径より小さい、
    請求項1又は請求項2記載のエポキシブッシング。
  4. 前記取付フランジは、前記ブッシング本体の基端部に設けられ、前記取付フランジの基端側の前記固定ボルトが取り付けられる部分の近傍には凹陥部が設けられている、
    請求項1乃至請求項3いずれか一項記載のエポキシブッシング。
  5. 前記ブッシング本体の先端部の中心には内部導体が埋設されている、
    請求項1乃至請求項4いずれか一項記載のエポキシブッシング。
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