JP4922077B2 - 電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部に係わり、特に機器ケース内から機器ケース外への絶縁ガス(SFガス等)の漏出を防止することができる電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部に関する。
一般に、発電所や変電所等に設置されるガス絶縁開閉装置には、エポキシ樹脂等の絶縁ブッシングから成る電気機器の通電部材が組み込まれており、この電気機器の通電部材に接続部材としての電力ケーブルが接続されている。
従来、このような電気機器の通電部材としては、図4に示すように、後端部に電力ケーブル100の端末部を受容する受容口210を有するエポキシ樹脂から成るブッシング200と、当該ブッシング200の先端部にブッシング200の開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体300とを備えて成るものが知られている(例えば、特許文献1)。
このような構成の電気機器の通電部材は内部導体300の外周にエポキシ樹脂を注型することで一体に形成されている。ここで、エポキシ樹脂の注型に際しては、注型の前工程として、内部導体300に対してサンドブラスト処理等を行なって当該内部導体300の表面を粗面化することで内部導体300に対するエポキシ樹脂の密着力を高めている。
しかしながら、このような構成の電気機器の通電部材においては、内部導体300とエポキシ樹脂とが結合せずに密着した状態にあることから、微量(PPMオーダー)の絶縁ガスがガス圧力の高い機器ケース400内から内部導体300とブッシング200の界面(隙間)を伝って機器ケース400外へ漏出するおそれがある。このため、このような構成の電気機器の通電部材においては、内部導体300とブッシング200の界面の距離を長くすることで絶縁ガスの漏出を防止している。
一方、電気機器の通電部材においては、電気機器の小型化の要求に合わせて当該電気機器の通電部材も更に小型化が要求されるところ、当該電気機器の通電部材の構造をそのまま踏襲して縮小すると、すなわち電気機器の通電部材(特にブッシング200)の軸方向の長さを短くすると、前記の界面の距離が短くなることで、絶縁ガスが前記の界面(隙間)を伝わって機器ケース400外へ漏出するおそれがある。
特開2001−346320(図1)
本発明は、上述の難点を解決するためになされたもので、エポキシ樹脂から成るブッシングと内部導体の界面の信頼性を向上させることで、当該界面を通じて機器ケース内に充填された絶縁ガス(SFガス等)が機器ケース外へ漏出するおそれのない電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様である電気機器の通電部材は、後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、ブッシングの先端部にブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、内部導体の外周には径方向外方に延び、かつ外周縁部がR形状の鍔部材が連され、鍔部材の面は内部導体の軸線に対して直交して配置され、鍔部材はブッシングに埋設されているものである。
本発明の第の態様である電気機器の接続部は、電気機器を収容する機器ケースの内壁には、第1の態様の電気機器の通電部材が気密に取り付けられ、電気機器の通電部材を構成する受容口には、機器ケースの外側から接続部材の端部が着脱自在に接続されているものである。
本発明の第の態様は、第の態様である電気機器の接続部において、接続部材は、パイプ状または円柱状の導体と、導体の外周に内部半導電層を介して設けられるゴム状弾性を有する絶縁体と、絶縁体の外周に受容口の入口間に跨って設けられる外部半導電層とを備えるものである。
本発明の第1の態様乃至第の態様の電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部によれば、次のような効果がある。
第1に、内部導体の外周に連された鍔部材の外周縁部に、すなわち曲率半径が小さいR形状の鍔部材の外周縁部に、ブッシングとしてのエポキシ樹脂の応力が集中することで、ブッシングと内部導体としての鍔部材の外周縁部の界面がより密着し、ひいては、ブッシングの軸方向の長さが短くされた縮小型の電気機器の通電部材であっても、機器ケース内に充填されたSFガス等の絶縁ガスが機器ケースの内部から機器ケースの外部に漏出するおそれがなくなる。
第2に、内部導体としての鍔部材がブッシングに対して径方向外方に延びる方向に埋設されているので、ブッシングと内部導体の界面の距離(ガス漏れ経路の距離)を長くすることができ、ひいては縮小型の電気機器の通電部材であっても、すなわち軸方向の長さが短いブッシングであっても、より一層絶縁ガスの漏出を防止することができる。
第3に、鍔部材の外周縁部をR形状とすることにより、ストレスコーンの先端部における空気、導体、絶縁体の三重合点(トリプルジャンクション)の電界集中を防ぐことができる。
第4に、内部導体としての鍔部材がブッシングに対して径方向外方に延びる方向に埋設されているので、ブッシングとしてのエポキシ樹脂への衝撃を軽減することができる。すなわち鍔部材の面が内部導体の軸線に対して直交して配置されていることから、当該鍔部材の面に対して、接続部材の電気機器の通電部材への組込時におけるブッシングに対する応力を付与させることができ、ひいてはブッシングに対する応力の集中を緩和させることでブッシングへの衝撃を軽減することができる。
第5に、工場で予め製作された接続部材の構成部材(導体、絶縁体)を出荷することができ、現地において、接続部材の構成部材を組み立てることで、従来のストレスコーン、押し金具、保護金具を有するプレハブ形接続のタイプに比べて大幅な組み立ての簡素化を図ることができる。
第6に、ブッシングの後端部側に埋設した埋込金具(金属リング)および接続部材に配設した固定金具を用いることで、接続部材を電気機器の通電部材に接続することができると共に機器ケースに着脱自在に固定することができる。
以下、本発明の電気機器の通電部材およびこれを用いた電気機器の接続部を適用した好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例においては、離間して配置される一対の電気機器の通電部材はそれぞれ同様の構成とされていることから、特に明示した場合を除き、電気機器の通電部材の一方(図中左側の電気機器の通電部材)について説明するものとし、また、電気機器の通電部材を構成するブッシング、内部導体および金属リングの「先端部」というときは当該ブッシング、内部導体および金属リングの高圧側をいい、図中では左方向に相当し、さらに、当該ブッシング、内部導体および金属リングの「後端部」というときは当該ブッシング、内部導体および金属リングの低圧側をいい、図中では右方向に相当するものとして説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の電気機器の通電部材を用いた33kV級の電気機器の接続部の一部断面図を示している。
最初に、本発明の電気機器の通電部材について説明する。
図1において、本発明における電気機器の通電部材1は、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁体から成るブッシング11と、ブッシング11の先端部にブッシング11の開口部を閉塞するように気密に設けられた銅棒等から成る内部導体12と、ブッシング11の後端部側に同心状に埋設された環状の金属リング13とを備えている。
ブッシング11は、全体として弾丸状を呈しており、その後端部側(機器ケースCと対向する側)には後述する接続部材2の端部を受容する受容口14が設けられている。
受容口14は、ブッシング11の後端部側(機器ケースCと対向する側)にすなわち接続部材2の端部の入口に設けられる円形の受容口(以下「入口」という)14aと、入口14a側から先端部側(機器ケースCの内部空間側)に向かって先細り状に縮径する円錐状の受容口(以下「テーパ孔」という)14bと、テーパ孔14bの奥壁14cに設けられる円形の凹陥部(以下「導体伸出吸収口」という)14dを備えており、これらの入口14a、テーパ孔14bおよび導体伸出吸収口14dは同心状にかつ互いに連通するように設けられている。
内部導体12は、ブッシング11の先端部側の内周にブッシング11の開口部を閉塞するように埋設される円柱状の大径部(以下「大径内部導体」という。)12aと、大径内部導体12aの後端部側に大径内部導体12aと同心状に連設され後述する接続部材2としての導体と電気的に接続される小径部(以下「小径内部導体」という。)12bと、大径内部導体12aと小径内部導体12bの連設部分の外周に径方向外方に延びるように連設される環状の鍔部材12cとを備えている。また、小径内部導体12bの外周には環状の凹溝(不図示)が設けられ、当該凹溝にはテープ状の導体接続子(マルチコンタクト)12dが凹溝の円周方向に沿って嵌着されている。ここで、環状の凹溝は後述する接続部材2としての導体21の内周に設け、当該凹溝に導体接続子(マルチコンタクト)を円周方向に沿って嵌着してもよい。
鍔部材12cは、その全体がブッシング11の頂部に埋設され、これにより後述する接続部材2の挿入方向に対して直交するように配設されることになる。また、鍔部材12cの外周縁部はR加工を施すことで曲率半径の小さい丸みが形成され、このようなR形状とすることで、後述するように丸みを帯びたR加工部分にブッシング11の応力が集中することになる。
金属リング13は、その後端面(機器ケースCと対向する面)がブッシング11の後端面(機器ケースCと対向する面)と面一になるように埋設されており、当該金属リング13の後端部側には後述する第1、第2の締付ボルトB1、B2の先端部を螺着するための複数個のネジ孔13aが円周方向に沿って離間して設けられている。また、金属リング13の先端部側にはR加工が施されて全体として丸みを帯びている。ここで、R加工が施された金属リング13の先端部は、後述する外部半導電層24の先端部より若干先端部側に向けて延出されることで、当該金属リング13先端部で外部半導電層24の先端部の周りが覆われている。これにより、外部半導電層24の先端部付近における電界の集中が防止される。
本実施例では、電気機器の通電部材1は、内部導体12の外周にエポキシ樹脂を注型することで形成されている。
本発明の電気機器の通電部材1によれば、次のような効果がある。
第1に、内部導体12の外周に連された鍔部材12cの外周縁部に、すなわ曲率半径が小さいR形状の鍔部材12cの外周縁部に、ブッシング11としてのエポキシ樹脂の応力が集中することで、ブッシング11と内部導体12としての鍔部材12cの外周縁部の界面がより密着し、ひいては、ブッシング11の軸方向の長さが短くされた縮小型の電気機器の通電部材1であっても、機器ケースC内に充填されたSFガス等の絶縁ガスが機器ケースCの内部から機器ケースCの外部に漏出するおそれがなくなる。
第2に、内部導体12としての鍔部材12cがブッシング11に対して径方向外方に延びる方向に埋設されているので、ブッシング11と内部導体12の界面の距離(ガス漏れ経路の距離)を長くすることができ、ひいては縮小型の電気機器の通電部材1であっても、すなわち軸方向の長さが短いブッシング11であっても、より一層絶縁ガスの漏出を防止することができる。
第3に、鍔部材12cの外周縁部をR形状とすることにより、ストレスコーンの先端部における空気、導体21、絶縁体22の三重合点(トリプルジャンクション)の電界集中を防ぐことができる。
第4に、内部導体12としての鍔部材12cがブッシング11に対して径方向外方に延びる方向に埋設されているので、ブッシング11としてのエポキシ樹脂への衝撃を軽減することができる。すなわち鍔部材12cの面が内部導体11の軸線に対して直交して配置されていることから、当該鍔部材12cの面に対して、接続部材2の電気機器の通電部材1への組込時におけるブッシング11に対する応力を付与させることができ、ひいてはブッシング11に対する応力の集中を緩和させることでブッシング11への衝撃を軽減することができる。
次に、本発明の電気機器の通電部材1を用いた電気機器の接続部について説明する。
図1および図2において、本発明における電気機器の接続部は、離間して配置された一対の開閉器や変圧器等の電気機器(不図示)と、各電気機器を気密に収容する機器ケースCの内壁にそれぞれ気密に取り付けられた電気機器の通電部材1と、これらの電気機器の通電部材1間に着脱自在に接続された接続部材2と、当該接続部材2を機器ケースCに着脱自在に固定する環状の固定金具3とを備えている。
先ず、機器ケースCの内壁(側壁)には円形の開口部C1が設けられており、この開口部C1の周縁部に次のようにして電気機器の通電部材1が気密に固定されている。
電気機器の通電部材1を構成するブッシング11は、その先端部が機器ケースC内に位置し、後端部が機器ケースCの開口部C1の周縁部に当接するように配設され、第1の締付ボルトB1により気密に固定されている。なお、符号15はOリングを示している。
接続部材2は、銅パイプ等から成る導体21と、導体21の外周に設けられるシリコ−ンゴム等から成るゴム状弾性を有する絶縁体22と、絶縁体22の内周に設けられる内部半導電層23と、絶縁体22の外周に設けられる外部半導電層24とを備えており、これらの構成部材は、後述するようにして、現地において一体に組み立て固定される。ここで、導体21の内径は内部導体12としての小径内部導体12bの外径と略同径とされ、またその軸方向の長さは、一対のブッシング11の受容口14の奥壁14c間の寸法と等しくされている。
絶縁体22は、その軸方向の長さが導体21の軸方向の長さと略等しくされた円筒状の絶縁体本体22aを備えており、その中央部には一対の機器ケースC間に配置される小径部(以下「小径絶縁体」という。)221が設けられている。また、絶縁体本体22aの両端部にはブッシング11の受容口14に装着される雄形状の挿入部222が設けられ、機器ケースCの開口部C1と対応する位置に配設される部分には大径部(以下「大径絶縁体」という。)223がそれぞれ設けられている。さらに、大径絶縁体223と小径絶縁体221との連部分には段差壁224が設けられている。ここで、挿入部222の外周には受容口14としてのテーパ孔14bの内周面に対応するテーパ部が設けられており、大径絶縁体223の外径は小径絶縁体221の外径より大径で、かつ機器ケースCの開口部C1の口径より若干大径とされている。
内部半導電層23および外部半導電層24は例えばカーボン系の半導電塗料の塗布層で形成されており、このうち内部半導電層23は絶縁体本体22aの内周の全長にわたって設けられている。また外部半導電層24は小径絶縁体221の外周、段差壁224の外表面および大径絶縁体223の外周にそれぞれ電気的に導通するように設けられている。すなわち、この実施例においては、外部半導電層24は受容口14としてのテーパ孔14bの内周面に当接する挿入部222の外表面には設けられていないことになる。
固定金具3は、小径絶縁体221の外径と略同径または若干大径の内径を有する環状の第1の固定金具本体31と、大径絶縁体223の外径と略同径の内径を有する環状の第2の固定金具本体32とを備えており、これらの第1、第2の固定金具本体31、32は同心状に連設することで、その内周側に段差壁224と係合する係止部33が形成されることになる。また、当該固定金具33には前述のネジ孔13aと対応する位置に第2の締付ボルトB2を挿通するための透孔34(図2参照)が円周方向に等配するように設けられている。
このような構成の接続部材2は、次のように一体化された上で電気機器の通電部材1に着脱自在に接続される。
先ず、絶縁体22の内部に導体21を挿入する前に、当該絶縁体22を押し潰して、この状態で環状の固定金具3を絶縁体22の一方の端部側から絶縁体22の外周に嵌挿する。これにより、固定金具3の係止部33を絶縁体22の段差壁224に係合させことができる。次いで、絶縁体22の内部に絶縁体22の一方の端部側から導体21を挿入する。これにより、絶縁体22と導体21とを一体化することができる。
このようにして一体に組み立て固定された接続部材2の一方の端部(図中左側の端部)を一方の電気機器(図中左側の電気機器)の通電部材1を構成するブッシング11の受容口14に挿入し、接続部材2を構成する導体21を内部導体12を構成する小径内部導体12bにプラグイン接続する。これにより、導体接続子12dを介して導体21と内部導体12とが電気的にかつ可摺動に接続されることになる。
次いで、固定金具3の透孔34に第2の締付ボルトB2を挿入し、当該締付ボルトB2の先端部を対応するネジ孔13aに螺着して回動する。これにより、固定金具3が接続部材2の一方の端部と共に機器ケースC側に向けて螺進され、絶縁体22としての挿入部222がブッシング11の受容口14に向けて押圧されることになる。このようにして絶縁体22としての挿入部222がブッシング11の受容口14に向けて押圧されることで、絶縁体22としての挿入部222のテーパ部がブッシング11の受容口14としてのテーパ孔14bの内周面に押し付けられ、ひいてはブッシング11の受容口14と絶縁体22としての挿入部222間の界面の絶縁性能が確保されることになる。また、固定金具3の係止部33が絶縁体22の段差壁224に電気的に接触することで外部半導電層24が締付ボルトB2および金属リング13を介してアース電位としての機器ケースCに電気的に接続されることになる。
次に、他方の電気機器(図中右側の電気機器)をキャスター(不図示)等を介して所定位置に移動し、接続部材2の他方の端部(図中右側の端部)を前述と同様にして他方の電気機器の通電部材1を構成するブッシング11の受容口14に挿入し、接続部材2を構成する導体21を内部導体12の小径内部導体12bにプラグイン接続すると共に固定金具3の透孔34に挿入した締付ボルトB2を機器ケースCに向けて螺進させる。これにより、接続すべき一対の電気機器の接続部が形成されることになる。
以上のように、本発明の電気機器の接続部によれば、次のような効果がある。
第1に、工場で予め製作された接続部材2の構成部材(導体21、絶縁体22)を出荷することができ、現地において、接続部材2の構成部材を組み立てることで、従来のストレスコーン、押し金具、保護金具を有するプレハブ形接続のタイプに比べて大幅な組み立ての簡素化を図ることができる。
第2に、ブッシング11の後端部側に埋設した埋込金具(金属リング13)および接続部材2に配設した固定金具3を用いることで、接続部材2を電気機器の通電部材1に接続することができると共に機器ケースCに着脱自在に固定することができる。
[実施例2]
図3は、本発明における電気機器の接続部の他の実施例を示す一部断面図である。なお、同図において図1および図2と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3において、この実施例においては、図1および図2に示す接続部材2に代えて、絶縁栓5が接続されている。
この絶縁栓5は、シリコーンゴム等のゴム状弾性体から成る絶縁栓本体51を備えており、当該絶縁栓本体51の後端部には円形の金属板52が絶縁栓本体51と一体的に設けられている。
絶縁栓本体51は、先端部側に前述の絶縁体22としての雄形状の挿入部222と同様の挿入部51aが設けられ、後端部に前述の絶縁体22としての大径絶縁体223と同様の大径絶縁体51bとを備えており、挿入部51aの先端部中心部には小径内部導体12bを挿入し得る凹陥部51cが設けられている。また、絶縁栓本体51の大径絶縁体51bの外周と凹陥部51cの外表面にはカーボン系の半導電塗料の塗布層51d、51eが設けられている。
この実施例においては、絶縁栓5の後端部の外周に固定金具3の係止部33を係止した上で、前述と同様に当該固定金具3の透孔34に挿通した第2の締付ボルトB2の先端部をネジ孔13aに螺着し、回動することで絶縁栓5を電気機器の通電部材1に接続することができると共に機器ケースCに着脱自在に固定することができる。
この実施例においても、第1の実施例と同様の電気機器の通電部材1が配置されていることから、第1の実施例と同様に、機器ケースC内に充填された絶縁ガス(SFガス等)が機器ケースCの内部から機器ケースCの外部に漏出するおそれがなくなり、また、ブッシング11の後端部側に埋設した金属リング13および絶縁栓5の後端部に配置した固定金具3を用いることで、絶縁栓5を電気機器の通電部材1に接続することができると共に機器ケースCに着脱自在に固定することができる。
前述の実施例においては、図面に示した特定の実施の形態をもって本発明を説明しているが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、次のように構成してもよい。
第1に、前述の実施例においては、遮蔽層(外部半導電層)の端部の電界集中を金属リング13で防止しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、金属リング13に代えてベルマウスを使用してもよい。
第2に、接続部材はパイプ状の導体の外周に絶縁体を設けたものに限定されず、例えばより線導体の外周に架橋ポリエチレン樹脂等を被覆した電力用ケーブルを使用してもよい。
第3に、接続部材としての絶縁体は、シリコーンゴムに限定されず、例えばエチレンプロピレンゴム等のゴム状弾性を有する絶縁体でもよい。
第4に、内部半導電層23および外部半導電層24は、カーボン系の半導電塗料を塗布したものに限定されず、半導電ゴムを成形したものでもよい。
第5に、内部導体および接続部材としての導体は銅で形成したものに限定されず、例えば、銅合金製、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の何れかで形成してもよい。
第6に、前述の実施例においては、開閉装置(スイッチギヤ)の盤間接続について説明しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、機器に直結された電気機器の通電部材に電力ケーブルの端末部を接続したいわゆる機器直結型の終端接続部に適用してもよい。
第7に、前述の実施例においては、適用電圧が33kV級のものについて説明しているが、本発明はこれに限定されず、33kVよりも低い電圧若しくはこれより高い電圧に適用してもよい。
第8に、前述の実施例においては、ブッシング11の後端部側に金属リング13を埋設したものについて説明しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、金属リング13に代えてネジ孔を有する複数個の埋込金具を円周方向に沿って所定の間隔をおいて埋設してもよい。
第9に、前述の実施例においては、内部導体12として大径内部導体12a、小径内部導体12bおよび鍔部材12cを一体物で形成したものについて説明しているが、本発明はこれに限定されず、例えば大径内部導体12aまたは小径内部導体12bの外周に別体で製作した環状の鍔部材12cをネジ等で嵌合したものを使用してもよい。
本発明の第1の実施例における電気機器の通電部材を用いた電気機器の接続部の一部断面図。 本発明の第1の実施例における電気機器の接続部の組み立て状況を示す模式図。 本発明の第2の実施例における電気機器の通電部材を用いた電気機器の接続部の一部断面図。 従来における電力ケーブルの終端接続部の一部断面図。
11・・・ブッシング
12・・・内部導体
12c・・・鍔部材
14・・・受容口
2・・・接続部材
21・・・導体
22・・・絶縁体
23・・・内部半導電層
24・・・外部半導電層
C・・・機器ケース

Claims (3)

  1. 後端部に接続部材の端部の受容口を有する絶縁性のブッシングと、
    前記ブッシングの先端部に前記ブッシングの開口部を閉塞するように気密に設けられた内部導体とを備え、
    前記内部導体の外周には径方向外方に延び、かつ外周縁部がR形状の鍔部材が連され、
    前記鍔部材の面は前記内部導体の軸線に対して直交して配置され、
    前記鍔部材は前記ブッシングに埋設されていることを特徴とする電気機器の通電部材。
  2. 電気機器を収容する機器ケースの内壁には、請求項記載の電気機器の通電部材が気密に取り付けられ、
    前記電気機器の通電部材を構成する受容口には、前記機器ケースの外側から接続部材の端部が着脱自在に接続されていることを特徴とする電気機器の接続部。
  3. 前記接続部材は、パイプ状または円柱状の導体と、前記導体の外周に内部半導電層を介して設けられるゴム状弾性を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に前記受容口の入口間に跨って設けられる外部半導電層とを備えることを特徴とする請求項記載の電気機器の接続部。
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