JP3443390B2 - 異種ケーブル同士の接続部とその組立方法 - Google Patents
異種ケーブル同士の接続部とその組立方法Info
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- JP3443390B2 JP3443390B2 JP2000169517A JP2000169517A JP3443390B2 JP 3443390 B2 JP3443390 B2 JP 3443390B2 JP 2000169517 A JP2000169517 A JP 2000169517A JP 2000169517 A JP2000169517 A JP 2000169517A JP 3443390 B2 JP3443390 B2 JP 3443390B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る異種ケーブル
同士の接続部とその組立方法は、地中送電線として使用
するオイルフィルドケーブル(本明細書では、「OFケ
ーブル」とする。)の端部と、架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブル(本明細書では「CVケーブル」とする。)の端
部とを接続する為の、プレハブ型接続部とこの接続部の
組立方法の改良に関する。
同士の接続部とその組立方法は、地中送電線として使用
するオイルフィルドケーブル(本明細書では、「OFケ
ーブル」とする。)の端部と、架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブル(本明細書では「CVケーブル」とする。)の端
部とを接続する為の、プレハブ型接続部とこの接続部の
組立方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】地中送電線を構成する為の電力ケーブル
の代表的なものとして従来から、OFケーブルとCVケ
ーブルとが使用されている。このうちのOFケーブル
は、中空の導体の内部に絶縁用の油を加圧充填し、この
導体の外周面から染み出した油をこの導体に巻回した油
浸紙に含浸させて、この導体の絶縁を図るものである。
又、この様なOFケーブルの端部に設ける、他のケーブ
ルとの接続部には、上記油を充填する事による電界緩和
構造を設け、この接続部の絶縁性を確保している。これ
に対して上記CVケーブルは、架橋ポリエチレン製の絶
縁層により導体を覆う事によりこの導体の絶縁を図るも
のである。又、この様なCVケーブルの端部に設ける、
他のケーブルとの接続部には、ゴム等により造ったプレ
モールド絶縁体を押し込む事による電界緩和構造を設
け、この接続部の絶縁性を確保している。
の代表的なものとして従来から、OFケーブルとCVケ
ーブルとが使用されている。このうちのOFケーブル
は、中空の導体の内部に絶縁用の油を加圧充填し、この
導体の外周面から染み出した油をこの導体に巻回した油
浸紙に含浸させて、この導体の絶縁を図るものである。
又、この様なOFケーブルの端部に設ける、他のケーブ
ルとの接続部には、上記油を充填する事による電界緩和
構造を設け、この接続部の絶縁性を確保している。これ
に対して上記CVケーブルは、架橋ポリエチレン製の絶
縁層により導体を覆う事によりこの導体の絶縁を図るも
のである。又、この様なCVケーブルの端部に設ける、
他のケーブルとの接続部には、ゴム等により造ったプレ
モールド絶縁体を押し込む事による電界緩和構造を設
け、この接続部の絶縁性を確保している。
【0003】上述の様なOFケーブルとCVケーブルと
のうちのOFケーブルは、多湿環境下でも優れた絶縁性
能を長期間に亙って維持できるが、維持管理が面倒でラ
ンニングコストが嵩む事が避けられない。この為近年
は、工場や変電所等で、OFケーブルからCVケーブル
への転換が順次図られている。この為、互いに異なる種
類のケーブルである、OFケーブルの端部とCVケーブ
ルの端部とを互いに接続する必要が生じている。この様
な、OFケーブルの端部とCVケーブルの端部とを互い
に接続する為の、異種ケーブル同士の接続部の構造の1
例に就いて、本発明の実施の形態の1例を示す図1によ
り説明する。
のうちのOFケーブルは、多湿環境下でも優れた絶縁性
能を長期間に亙って維持できるが、維持管理が面倒でラ
ンニングコストが嵩む事が避けられない。この為近年
は、工場や変電所等で、OFケーブルからCVケーブル
への転換が順次図られている。この為、互いに異なる種
類のケーブルである、OFケーブルの端部とCVケーブ
ルの端部とを互いに接続する必要が生じている。この様
な、OFケーブルの端部とCVケーブルの端部とを互い
に接続する為の、異種ケーブル同士の接続部の構造の1
例に就いて、本発明の実施の形態の1例を示す図1によ
り説明する。
【0004】互いに接続すべきCVケーブル1とOFケ
ーブル2とを構成する導体3a、3bの端部で、それぞ
れ絶縁層4a、4bから露出した部分は、それぞれ導体
接続子5内に、この導体接続子5の両端開口から挿入し
ている。尚、上記CVケーブル1を構成する絶縁層4a
は架橋ポリエチレンであり、上記OFケーブル2を構成
する絶縁層4bは油浸紙である。上記導体接続子5は、
銅系合金等の、電気抵抗が低い比較的軟質の金属により
構成したもので、両端部を略円筒状に構成している。こ
の様な導体接続子5は、上記各導体3a、3bの端部を
その両端開口から挿入した状態でこれら各導体3a、3
bの端部外周面に向けかしめ付けて、これら各導体3
a、3bの端部同士を上記導体接続子5を介して結合す
る。
ーブル2とを構成する導体3a、3bの端部で、それぞ
れ絶縁層4a、4bから露出した部分は、それぞれ導体
接続子5内に、この導体接続子5の両端開口から挿入し
ている。尚、上記CVケーブル1を構成する絶縁層4a
は架橋ポリエチレンであり、上記OFケーブル2を構成
する絶縁層4bは油浸紙である。上記導体接続子5は、
銅系合金等の、電気抵抗が低い比較的軟質の金属により
構成したもので、両端部を略円筒状に構成している。こ
の様な導体接続子5は、上記各導体3a、3bの端部を
その両端開口から挿入した状態でこれら各導体3a、3
bの端部外周面に向けかしめ付けて、これら各導体3
a、3bの端部同士を上記導体接続子5を介して結合す
る。
【0005】そして、この導体接続子5を、筒状の補強
絶縁体6の内周面に包埋支持した、アルミニウム系合金
等の金属により円筒状に造られた高圧シールド電極7の
内周面に支持固定している。この様に高圧シールド電極
7の内側に上記導体接続子5を支持固定する為に、従来
は、図7〜8に示す様な導体接続子5aを使用する事が
考えられていた。この図7〜8に示した導体接続子5a
は、軸方向両端部に有底円筒状の圧縮端子部25、25
を、軸方向中間部に結合柱部9を、それぞれ設けてい
る。又、この結合柱部9の中間部外周面には、それぞれ
がOリングを係止する為の係止溝10、10を、一端部
(図7の左端部)外周面には外向フランジ状の外向凸部
11を、他端部(図7の右端部)外周面には雄ねじ部1
2を、それぞれ形成している。一方、上記高圧シールド
電極7の中間部内周面には、内向フランジ状の内向凸部
13を、径方向内方に突出する状態で全周に亙り設けて
いる。この内向凸部13の内周面は、滑らかな円筒面と
している。又、この内向凸部13の内径は、上記外向凸
部11の外径並びに次述する抑えナット14の外径より
も小さい。
絶縁体6の内周面に包埋支持した、アルミニウム系合金
等の金属により円筒状に造られた高圧シールド電極7の
内周面に支持固定している。この様に高圧シールド電極
7の内側に上記導体接続子5を支持固定する為に、従来
は、図7〜8に示す様な導体接続子5aを使用する事が
考えられていた。この図7〜8に示した導体接続子5a
は、軸方向両端部に有底円筒状の圧縮端子部25、25
を、軸方向中間部に結合柱部9を、それぞれ設けてい
る。又、この結合柱部9の中間部外周面には、それぞれ
がOリングを係止する為の係止溝10、10を、一端部
(図7の左端部)外周面には外向フランジ状の外向凸部
11を、他端部(図7の右端部)外周面には雄ねじ部1
2を、それぞれ形成している。一方、上記高圧シールド
電極7の中間部内周面には、内向フランジ状の内向凸部
13を、径方向内方に突出する状態で全周に亙り設けて
いる。この内向凸部13の内周面は、滑らかな円筒面と
している。又、この内向凸部13の内径は、上記外向凸
部11の外径並びに次述する抑えナット14の外径より
も小さい。
【0006】上記導体接続子5(5a)は、上述の様な
内向凸部13を形成した上記高圧シールド電極7の内側
に内嵌した状態で、上記雄ねじ部12に図4に示す様な
抑えナット14を螺合し、この抑えナット14と上記外
向凸部11との間で上記内向凸部13を軸方向両側から
挟持する事により、上記高圧シールド電極7の内側に固
定している。この状態で上記各係止溝10、10にそれ
ぞれ装着した、耐油性ゴムにより造られたOリングが、
上記導体接続子5(5a)の中間部外周面と上記高圧シ
ールド電極7の中間部内周面との間をシールしている。
内向凸部13を形成した上記高圧シールド電極7の内側
に内嵌した状態で、上記雄ねじ部12に図4に示す様な
抑えナット14を螺合し、この抑えナット14と上記外
向凸部11との間で上記内向凸部13を軸方向両側から
挟持する事により、上記高圧シールド電極7の内側に固
定している。この状態で上記各係止溝10、10にそれ
ぞれ装着した、耐油性ゴムにより造られたOリングが、
上記導体接続子5(5a)の中間部外周面と上記高圧シ
ールド電極7の中間部内周面との間をシールしている。
【0007】上述の様に上記導体接続子5(5a)を高
圧シールド電極7の内側に支持固定した状態で、上記補
強絶縁体6の一端(図1の左端)開口部と前記OFケー
ブル2の最外層である保護層15bとの間に保護カバー
16を設けて、上記補強絶縁体6の一端部と上記OFケ
ーブル2の外周面との間を油密に塞いでいる。そして、
上記保護カバー16の一部に設けた給油プラグ17によ
り、この保護カバー16の内側に存在する空間18内に
絶縁用の油を加圧充填自在としている。この様にこの空
間18内に加圧充填した油は、上記OFケーブル2を構
成する導体3bの中心部に設けた孔に入り込んで、この
導体3bの全長に亙って行き渡る。この為に、上記導体
接続子5(5a)の中間部でこの導体3bの端部を接続
する部分には、通油孔19を設けている。この通油孔1
9の一端は上記導体接続子5(5a)の中間部外周面
に、他端は上記導体3bの端部を挿入する為の円形凹部
20の奥面中心部に、それぞれ開口している。
圧シールド電極7の内側に支持固定した状態で、上記補
強絶縁体6の一端(図1の左端)開口部と前記OFケー
ブル2の最外層である保護層15bとの間に保護カバー
16を設けて、上記補強絶縁体6の一端部と上記OFケ
ーブル2の外周面との間を油密に塞いでいる。そして、
上記保護カバー16の一部に設けた給油プラグ17によ
り、この保護カバー16の内側に存在する空間18内に
絶縁用の油を加圧充填自在としている。この様にこの空
間18内に加圧充填した油は、上記OFケーブル2を構
成する導体3bの中心部に設けた孔に入り込んで、この
導体3bの全長に亙って行き渡る。この為に、上記導体
接続子5(5a)の中間部でこの導体3bの端部を接続
する部分には、通油孔19を設けている。この通油孔1
9の一端は上記導体接続子5(5a)の中間部外周面
に、他端は上記導体3bの端部を挿入する為の円形凹部
20の奥面中心部に、それぞれ開口している。
【0008】一方、上記補強絶縁体6の他端部(図1の
右端部)内周面と、前記CVケーブル1の絶縁層4aの
外周面との間の空間内にプレモールド絶縁体21を押し
込んで、この空間を塞いでいる。このプレモールド絶縁
体21は、ばね22により軸方向の弾力を付与された押
圧スリーブ23により上記空間内に押し込まれて、この
空間内に楔状に食い込んでいる。この様なばね22及び
押圧スリーブ23の周囲も、第二の保護カバー24によ
り覆っている。
右端部)内周面と、前記CVケーブル1の絶縁層4aの
外周面との間の空間内にプレモールド絶縁体21を押し
込んで、この空間を塞いでいる。このプレモールド絶縁
体21は、ばね22により軸方向の弾力を付与された押
圧スリーブ23により上記空間内に押し込まれて、この
空間内に楔状に食い込んでいる。この様なばね22及び
押圧スリーブ23の周囲も、第二の保護カバー24によ
り覆っている。
【0009】尚、前述の様にCVケーブル1の接続部と
OFケーブル2の接続部との間をシールするのは、これ
ら両接続部の絶縁性を確保する上から重要である。即
ち、前記保護カバー16内に充填され、且つ、上記OF
ケーブル2の接続部を絶縁する為の油が、上記CVケー
ブル1の接続部の側に漏洩すると、上記保護カバー16
内の油圧が低下し、上記OFケーブル2に関する絶縁性
を著しく劣化させる可能性がある。しかも、上記CVケ
ーブル1の接続部側に入り込んだ油は、このCVケーブ
ル1の接続部の側では異物となり、このCVケーブル1
の接続部の絶縁性を劣化させる可能性がある。この為、
上記両ケーブル1、2に関する1対の接続部同士のシー
ル性を確保する事は重要である。
OFケーブル2の接続部との間をシールするのは、これ
ら両接続部の絶縁性を確保する上から重要である。即
ち、前記保護カバー16内に充填され、且つ、上記OF
ケーブル2の接続部を絶縁する為の油が、上記CVケー
ブル1の接続部の側に漏洩すると、上記保護カバー16
内の油圧が低下し、上記OFケーブル2に関する絶縁性
を著しく劣化させる可能性がある。しかも、上記CVケ
ーブル1の接続部側に入り込んだ油は、このCVケーブ
ル1の接続部の側では異物となり、このCVケーブル1
の接続部の絶縁性を劣化させる可能性がある。この為、
上記両ケーブル1、2に関する1対の接続部同士のシー
ル性を確保する事は重要である。
【0010】上述の様な構成を有する異種ケーブル同士
の接続部を組み立てる作業を従来は、図9〜10、或は
図11〜13に示す様に行なっていた。先ず、図9〜1
0に示した第1例の方法の場合には、先ず、図9に示す
様に、CVケーブル1を構成する絶縁層4aに上記プレ
モールド絶縁体21と前記抑えナット14と上記補強絶
縁体6とを外嵌した状態で、上記CVケーブル1の導体
3aの端部と前記導体接続子5aの片端部(図9〜10
の右端部)とを接続する。この作業は、この導体3aの
端部を導体接続子5aの片端部に設けた有底円筒状の圧
縮端子部25の円形凹部20内に挿入し、圧縮機26に
よりこの圧縮端子部25を縮径して、この円形凹部20
の内周面を上記導体3aの端部外周面に押し付ける事に
より行なう。この様にして上記CVケーブル1の導体3
aの端部と上記導体接続子5aの片端部とを接続したな
らば、次いで、図10に示す様に、前記OFケーブル2
の導体3bの端部と上記導体接続子5aの他端部(図9
〜10の左端部)とを、同様の作業により接続する。
の接続部を組み立てる作業を従来は、図9〜10、或は
図11〜13に示す様に行なっていた。先ず、図9〜1
0に示した第1例の方法の場合には、先ず、図9に示す
様に、CVケーブル1を構成する絶縁層4aに上記プレ
モールド絶縁体21と前記抑えナット14と上記補強絶
縁体6とを外嵌した状態で、上記CVケーブル1の導体
3aの端部と前記導体接続子5aの片端部(図9〜10
の右端部)とを接続する。この作業は、この導体3aの
端部を導体接続子5aの片端部に設けた有底円筒状の圧
縮端子部25の円形凹部20内に挿入し、圧縮機26に
よりこの圧縮端子部25を縮径して、この円形凹部20
の内周面を上記導体3aの端部外周面に押し付ける事に
より行なう。この様にして上記CVケーブル1の導体3
aの端部と上記導体接続子5aの片端部とを接続したな
らば、次いで、図10に示す様に、前記OFケーブル2
の導体3bの端部と上記導体接続子5aの他端部(図9
〜10の左端部)とを、同様の作業により接続する。
【0011】この様にして、上記CVケーブル1の導体
3aの端部と上記OFケーブル2の導体3bの端部と
を、上記導体接続子5aを介して結合したならば、上記
補強絶縁体6を図10の状態から左方に移動させる。そ
して、この補強絶縁体6の内周面に包埋した高圧シール
ド電極7の内周面中間部に形成した内向凸部13の片側
面(図9〜10の左側面)と、上記導体接続子5aの中
間部外周面に形成した外向凸部11の片側面(図9〜1
0の右側面)とを突き合わせる。そして、この状態で、
上記導体接続子5aの中間部外周面に形成した雄ねじ部
12に前記抑えナット14を螺合・緊締し、この補強絶
縁体6の内側に上記導体接続子5aを固定する。
3aの端部と上記OFケーブル2の導体3bの端部と
を、上記導体接続子5aを介して結合したならば、上記
補強絶縁体6を図10の状態から左方に移動させる。そ
して、この補強絶縁体6の内周面に包埋した高圧シール
ド電極7の内周面中間部に形成した内向凸部13の片側
面(図9〜10の左側面)と、上記導体接続子5aの中
間部外周面に形成した外向凸部11の片側面(図9〜1
0の右側面)とを突き合わせる。そして、この状態で、
上記導体接続子5aの中間部外周面に形成した雄ねじ部
12に前記抑えナット14を螺合・緊締し、この補強絶
縁体6の内側に上記導体接続子5aを固定する。
【0012】この様にして補強絶縁体6の内側に導体接
続子5aを固定したならば、上記CVケーブル1側に前
記プレモールド絶縁体21、ばね22、第二の保護カバ
ー24(図1参照)等を、上記OFケーブル2側に前記
保護カバー16(図1参照)等を組み付けて、異種ケー
ブル同士の接続部の組立作業を完了する。
続子5aを固定したならば、上記CVケーブル1側に前
記プレモールド絶縁体21、ばね22、第二の保護カバ
ー24(図1参照)等を、上記OFケーブル2側に前記
保護カバー16(図1参照)等を組み付けて、異種ケー
ブル同士の接続部の組立作業を完了する。
【0013】次に、図11〜13に示した第2例の方法
の場合には、先ず、図11に示す様に、OFケーブル2
を構成する絶縁層4bに上記補強絶縁体6及び上記抑え
ナット14を外嵌した状態で、このOFケーブル2の導
体3bの端部と上記導体接続子5aの他端部(図11〜
13の左端部)とを接続する。次いで、図12に示す様
に、上記CVケーブル1を構成する絶縁層4aに上記プ
レモールド絶縁体21を外嵌した状態で、このCVケー
ブル1の導体3aの端部と上記導体接続子5aの片端部
(図11〜13右端部)とを接続する。
の場合には、先ず、図11に示す様に、OFケーブル2
を構成する絶縁層4bに上記補強絶縁体6及び上記抑え
ナット14を外嵌した状態で、このOFケーブル2の導
体3bの端部と上記導体接続子5aの他端部(図11〜
13の左端部)とを接続する。次いで、図12に示す様
に、上記CVケーブル1を構成する絶縁層4aに上記プ
レモールド絶縁体21を外嵌した状態で、このCVケー
ブル1の導体3aの端部と上記導体接続子5aの片端部
(図11〜13右端部)とを接続する。
【0014】この様にして、上記CVケーブル1の導体
3aの端部と上記OFケーブル2の導体3bの端部と
を、上記導体接続子5aを介して結合したならば、上記
補強絶縁体6を図12の状態から右方に移動させてか
ら、図13に示す様に、上記導体接続子5aの中間部外
周面に形成した雄ねじ部12に前記抑えナット14を螺
合・緊締し、上記補強絶縁体6の内側に上記導体接続子
5aを固定する。この様にして補強絶縁体6の内側に導
体接続子5aを固定したならば、上記CVケーブル1側
に前記プレモールド絶縁体21、ばね22、第二の保護
カバー24(図1参照)等を、上記OFケーブル2側に
前記保護カバー16(図1参照)等を組み付けて、異種
ケーブル同士の接続部の組立作業を完了する。
3aの端部と上記OFケーブル2の導体3bの端部と
を、上記導体接続子5aを介して結合したならば、上記
補強絶縁体6を図12の状態から右方に移動させてか
ら、図13に示す様に、上記導体接続子5aの中間部外
周面に形成した雄ねじ部12に前記抑えナット14を螺
合・緊締し、上記補強絶縁体6の内側に上記導体接続子
5aを固定する。この様にして補強絶縁体6の内側に導
体接続子5aを固定したならば、上記CVケーブル1側
に前記プレモールド絶縁体21、ばね22、第二の保護
カバー24(図1参照)等を、上記OFケーブル2側に
前記保護カバー16(図1参照)等を組み付けて、異種
ケーブル同士の接続部の組立作業を完了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来の異種
ケーブル同士の接続部とその組立方法の場合には、軸方
向に関する長さ寸法が嵩み、限られた空間であるマンホ
ール内への設置が難しかったり、或は組立作業性が悪い
と言った不都合があった。即ち、図9〜10に示した第
1例の組立方法の場合には、上記長さ寸法が嵩み、図1
1〜13に示した第2例の組立方法の場合には、組立作
業性が悪く、仮に組立作業性を向上させようとすると、
やはり上記長さ寸法が嵩んでしまう。以下、その理由に
就いて説明する。
ケーブル同士の接続部とその組立方法の場合には、軸方
向に関する長さ寸法が嵩み、限られた空間であるマンホ
ール内への設置が難しかったり、或は組立作業性が悪い
と言った不都合があった。即ち、図9〜10に示した第
1例の組立方法の場合には、上記長さ寸法が嵩み、図1
1〜13に示した第2例の組立方法の場合には、組立作
業性が悪く、仮に組立作業性を向上させようとすると、
やはり上記長さ寸法が嵩んでしまう。以下、その理由に
就いて説明する。
【0016】先ず、図9〜10に示した第1例の方法の
場合には、補強絶縁体6と抑えナット14とプレモール
ド絶縁体21とをCVケーブル1を構成する絶縁層4a
に外嵌し、しかも導体接続子5aと導体3aとの接続作
業の際に、これら補強絶縁体6と抑えナット14とプレ
モールド絶縁体21とを上記CVケーブル1の中央寄り
に退避させておかなければならない。この理由は、上記
補強絶縁体6の最小内径部分である内向凸部13の内径
が、上記導体接続子5aの最大外径部分である外向凸部
11の外径よりも小さく、この導体接続子5aが上記補
強絶縁体6の内側を通過できない為である。又、上記プ
レモールド絶縁体21は、上記CVケーブル1のうちの
絶縁層4aの外周面に、保護層15aを剥ぎ取った状態
で外嵌させる必要がある。そしてこの絶縁層4aの端部
でこの保護層15aから露出した部分は、第二の保護カ
バー24により覆う必要がある。しかも、上記導体接続
子5aと上記導体3aとの接続作業の際に、この導体接
続子5aを上記補強絶縁体6から完全に露出させなけれ
ばならない。従って、上記第1例の方法の場合には、上
記絶縁層4aの端部で上記保護層15aから露出した部
分、並びに上記第二の保護カバー24の軸方向寸法が嵩
む事により、上記長さ寸法が嵩む。
場合には、補強絶縁体6と抑えナット14とプレモール
ド絶縁体21とをCVケーブル1を構成する絶縁層4a
に外嵌し、しかも導体接続子5aと導体3aとの接続作
業の際に、これら補強絶縁体6と抑えナット14とプレ
モールド絶縁体21とを上記CVケーブル1の中央寄り
に退避させておかなければならない。この理由は、上記
補強絶縁体6の最小内径部分である内向凸部13の内径
が、上記導体接続子5aの最大外径部分である外向凸部
11の外径よりも小さく、この導体接続子5aが上記補
強絶縁体6の内側を通過できない為である。又、上記プ
レモールド絶縁体21は、上記CVケーブル1のうちの
絶縁層4aの外周面に、保護層15aを剥ぎ取った状態
で外嵌させる必要がある。そしてこの絶縁層4aの端部
でこの保護層15aから露出した部分は、第二の保護カ
バー24により覆う必要がある。しかも、上記導体接続
子5aと上記導体3aとの接続作業の際に、この導体接
続子5aを上記補強絶縁体6から完全に露出させなけれ
ばならない。従って、上記第1例の方法の場合には、上
記絶縁層4aの端部で上記保護層15aから露出した部
分、並びに上記第二の保護カバー24の軸方向寸法が嵩
む事により、上記長さ寸法が嵩む。
【0017】次に、図11〜13に示した第2例の方法
の場合には、上記長さ寸法を小さくする事は可能ではあ
るが、小さくした場合には、OFケーブル2側の接続部
の組立作業、並びにこのOFケーブル2側の接続部の油
漏れの有無を検査する事が面倒になる。即ち、図12〜
13に示す様に、CVケーブル1の絶縁層4aを、プレ
モールド絶縁体21を外嵌する為に必要最小限程度だけ
露出させただけで組立作業を行なえば、上記長さ寸法を
短くできる。この反面、上記補強絶縁体6を上記導体接
続子5aの周囲に移動させると同時に、上記プレモール
ド絶縁体21が上記補強絶縁体6の他端部に押し込ま
れ、この補強絶縁体6の内部を上記CVケーブル1の側
から見られなくする。この為、上記OFケーブル2側の
保護カバー16を組み立てた後、この保護カバー16内
に絶縁用の油を加圧充填した状態で、この油が上記CV
ケーブル1の接続部側に漏れ出しているか否かを、目視
により確認する事はできない。上記CVケーブル1の絶
縁層4aの露出量を多くし、上記油の漏洩検査時に上記
プレモールド絶縁体21を上記CVケーブル1の中央部
側に退避させれば、目視による漏洩検査は可能になる
が、代わりに上記長さ寸法が嵩んでしまう。又、上記第
2例の方法の場合、接続作業の間中、上記OFケーブル
2の端部を上記補強絶縁体6が覆っているので、このO
Fケーブル2の端部に、この端部に露出した絶縁層4b
を保護する為の覆い部材27a、27bを装着する作業
が面倒になる。本発明は、この様な事情に鑑みて、軸方
向寸法を小さくでき、更に必要とすれば、OFケーブル
側の組立作業を容易にし、しかもこのOFケーブル側か
らの油漏れ検査を容易に行なえる異種ケーブル同士の接
続部とその組立方法を実現すべく発明したものである。
の場合には、上記長さ寸法を小さくする事は可能ではあ
るが、小さくした場合には、OFケーブル2側の接続部
の組立作業、並びにこのOFケーブル2側の接続部の油
漏れの有無を検査する事が面倒になる。即ち、図12〜
13に示す様に、CVケーブル1の絶縁層4aを、プレ
モールド絶縁体21を外嵌する為に必要最小限程度だけ
露出させただけで組立作業を行なえば、上記長さ寸法を
短くできる。この反面、上記補強絶縁体6を上記導体接
続子5aの周囲に移動させると同時に、上記プレモール
ド絶縁体21が上記補強絶縁体6の他端部に押し込ま
れ、この補強絶縁体6の内部を上記CVケーブル1の側
から見られなくする。この為、上記OFケーブル2側の
保護カバー16を組み立てた後、この保護カバー16内
に絶縁用の油を加圧充填した状態で、この油が上記CV
ケーブル1の接続部側に漏れ出しているか否かを、目視
により確認する事はできない。上記CVケーブル1の絶
縁層4aの露出量を多くし、上記油の漏洩検査時に上記
プレモールド絶縁体21を上記CVケーブル1の中央部
側に退避させれば、目視による漏洩検査は可能になる
が、代わりに上記長さ寸法が嵩んでしまう。又、上記第
2例の方法の場合、接続作業の間中、上記OFケーブル
2の端部を上記補強絶縁体6が覆っているので、このO
Fケーブル2の端部に、この端部に露出した絶縁層4b
を保護する為の覆い部材27a、27bを装着する作業
が面倒になる。本発明は、この様な事情に鑑みて、軸方
向寸法を小さくでき、更に必要とすれば、OFケーブル
側の組立作業を容易にし、しかもこのOFケーブル側か
らの油漏れ検査を容易に行なえる異種ケーブル同士の接
続部とその組立方法を実現すべく発明したものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の異種ケーブル同
士の接続部とその組立方法のうち、請求項1に記載した
異種ケーブル同士の接続部は、OFケーブルを構成する
導体の端部とCVケーブルを構成する導体の端部とを接
続するもので、導体接続子と、補強絶縁体と、保護カバ
ーと、プレモールド絶縁体と、内向凸部と、シールリン
グと、外向凸部と、抑えナットとを備える。このうちの
導体接続子は、OFケーブルを構成する導体の端部で絶
縁層から露出した部分とCVケーブルを構成する導体の
端部で絶縁層から露出した部分とを互いに接続するもの
である。又、上記補強絶縁体は、全体を筒状に構成して
上記導体接続子並びに上記OFケーブル及びCVケーブ
ルの端部の周囲を覆うもので、その中間部内周面に筒状
の高圧シールド電極を包埋している。又、上記保護カバ
ーは、上記補強絶縁体の一端部と上記OFケーブルの外
周面との間を油密に塞ぐものである。又、上記プレモー
ルド絶縁体は、上記補強絶縁体の他端部内周面と上記C
Vケーブルを構成する絶縁層の外周面との間の空間内に
楔状に押し込まれてこの空間を塞ぐものである。又、上
記内向凸部は、上記高圧シールド電極の中間部内周面
に、径方向内方に突出する状態で全周に亙って設けられ
ている。又、前記シールリングは、上記内向凸部の内周
面と上記導体接続子の中間部外周面との間を油密にシー
ルするものである。又、前記外向凸部は、上記導体接続
子の中間部外周面で上記シールリングを設置した部分と
軸方向に関して片方の側に隣接する部分に、径方向外方
に突出する状態で形成したもので、その外径が上記内向
凸部の内径よりも大きい。更に、前記抑えナットは、上
記導体接続子の中間部外周面で上記シールリングを設置
した部分と軸方向に関して他方の側に隣接する部分に螺
着したもので、その外径が上記内向凸部の内径よりも大
きい。そして、上記抑えナットと上記外向凸部との間で
上記内向凸部を、軸方向両側から挟持する事により、上
記導体接続子を上記補強絶縁体の内側に固定している。
特に、本発明の異種ケーブル同士の接続部に於いては、
上記外向凸部は、上記導体接続子の本体部分とは別体で
環状の固定金具をこの本体部分に結合固定したものであ
る。そして、上記導体接続子の中間部でこの固定金具を
結合固定する部分の外径は、この導体接続子の中間部で
上記シールリングを設置する部分の外径よりも大きくな
い。
士の接続部とその組立方法のうち、請求項1に記載した
異種ケーブル同士の接続部は、OFケーブルを構成する
導体の端部とCVケーブルを構成する導体の端部とを接
続するもので、導体接続子と、補強絶縁体と、保護カバ
ーと、プレモールド絶縁体と、内向凸部と、シールリン
グと、外向凸部と、抑えナットとを備える。このうちの
導体接続子は、OFケーブルを構成する導体の端部で絶
縁層から露出した部分とCVケーブルを構成する導体の
端部で絶縁層から露出した部分とを互いに接続するもの
である。又、上記補強絶縁体は、全体を筒状に構成して
上記導体接続子並びに上記OFケーブル及びCVケーブ
ルの端部の周囲を覆うもので、その中間部内周面に筒状
の高圧シールド電極を包埋している。又、上記保護カバ
ーは、上記補強絶縁体の一端部と上記OFケーブルの外
周面との間を油密に塞ぐものである。又、上記プレモー
ルド絶縁体は、上記補強絶縁体の他端部内周面と上記C
Vケーブルを構成する絶縁層の外周面との間の空間内に
楔状に押し込まれてこの空間を塞ぐものである。又、上
記内向凸部は、上記高圧シールド電極の中間部内周面
に、径方向内方に突出する状態で全周に亙って設けられ
ている。又、前記シールリングは、上記内向凸部の内周
面と上記導体接続子の中間部外周面との間を油密にシー
ルするものである。又、前記外向凸部は、上記導体接続
子の中間部外周面で上記シールリングを設置した部分と
軸方向に関して片方の側に隣接する部分に、径方向外方
に突出する状態で形成したもので、その外径が上記内向
凸部の内径よりも大きい。更に、前記抑えナットは、上
記導体接続子の中間部外周面で上記シールリングを設置
した部分と軸方向に関して他方の側に隣接する部分に螺
着したもので、その外径が上記内向凸部の内径よりも大
きい。そして、上記抑えナットと上記外向凸部との間で
上記内向凸部を、軸方向両側から挟持する事により、上
記導体接続子を上記補強絶縁体の内側に固定している。
特に、本発明の異種ケーブル同士の接続部に於いては、
上記外向凸部は、上記導体接続子の本体部分とは別体で
環状の固定金具をこの本体部分に結合固定したものであ
る。そして、上記導体接続子の中間部でこの固定金具を
結合固定する部分の外径は、この導体接続子の中間部で
上記シールリングを設置する部分の外径よりも大きくな
い。
【0019】又、請求項2に記載した異種ケーブル同士
の接続部の組立方法は、前記CVケーブルを構成する導
体の端部と導体接続子の本体部分とを、このCVケーブ
ルに補強絶縁体を外嵌するのに先立って接続する。その
後、このCVケーブルにこの補強絶縁体を、上記導体接
続子の本体部分に未だ固定金具を結合固定していない状
態で外嵌してから、OFケーブルを構成する導体の端部
と上記導体接続子の本体部分とを接続する。次いで、こ
の導体接続子の本体部分に上記固定金具を結合固定した
後、上記補強絶縁体を、上記導体接続子並びに上記OF
ケーブル及びCVケーブルの端部の周囲を覆う位置に移
動させてから、上記導体接続子の中間部に前記抑えナッ
トを螺合する。次に、前記プレモールド絶縁体と前記保
護カバーとの装着作業を行なう。
の接続部の組立方法は、前記CVケーブルを構成する導
体の端部と導体接続子の本体部分とを、このCVケーブ
ルに補強絶縁体を外嵌するのに先立って接続する。その
後、このCVケーブルにこの補強絶縁体を、上記導体接
続子の本体部分に未だ固定金具を結合固定していない状
態で外嵌してから、OFケーブルを構成する導体の端部
と上記導体接続子の本体部分とを接続する。次いで、こ
の導体接続子の本体部分に上記固定金具を結合固定した
後、上記補強絶縁体を、上記導体接続子並びに上記OF
ケーブル及びCVケーブルの端部の周囲を覆う位置に移
動させてから、上記導体接続子の中間部に前記抑えナッ
トを螺合する。次に、前記プレモールド絶縁体と前記保
護カバーとの装着作業を行なう。
【0020】更に、好ましくは、請求項3に記載した様
に、上記プレモールド絶縁体の装着作業に先立って上記
保護カバーの装着作業を行なってから、この保護カバー
内に絶縁用の油を加圧充填する。そして、上記補強絶縁
体の内部で上記CVケーブルの端部を挿入した側にこの
油が漏れ出していない事を確認した後、上記プレモール
ド絶縁体の装着作業を行なう。
に、上記プレモールド絶縁体の装着作業に先立って上記
保護カバーの装着作業を行なってから、この保護カバー
内に絶縁用の油を加圧充填する。そして、上記補強絶縁
体の内部で上記CVケーブルの端部を挿入した側にこの
油が漏れ出していない事を確認した後、上記プレモール
ド絶縁体の装着作業を行なう。
【0021】
【作用】上述の様に構成する本発明の異種ケーブル同士
の接続部とその組立方法によれば、軸方向寸法を小さく
できる。即ち、導体接続子の中間部外周面に設ける外向
凸部は、この導体接続子と別体の固定金具を後から固定
するものであり、この固定金具を装着する以前の状態で
は、上記導体接続子は補強絶縁体の内部を通過自在であ
る。この為、この導体接続子とCVケーブルを構成する
導体の端部とを接続した後、このCVケーブルに上記補
強絶縁体を外嵌できる。従って、このCVケーブルと上
記導体接続子との接続作業時に、このCVケーブルを構
成する絶縁層に外嵌したプレモールド絶縁体をCVケー
ブルの中央部の側に退避させる長さが短くて済む様にな
る。この結果、このCVケーブルを構成する絶縁層の露
出量を少なくして、異種ケーブル同士の接続部の軸方向
長さを短くできる。
の接続部とその組立方法によれば、軸方向寸法を小さく
できる。即ち、導体接続子の中間部外周面に設ける外向
凸部は、この導体接続子と別体の固定金具を後から固定
するものであり、この固定金具を装着する以前の状態で
は、上記導体接続子は補強絶縁体の内部を通過自在であ
る。この為、この導体接続子とCVケーブルを構成する
導体の端部とを接続した後、このCVケーブルに上記補
強絶縁体を外嵌できる。従って、このCVケーブルと上
記導体接続子との接続作業時に、このCVケーブルを構
成する絶縁層に外嵌したプレモールド絶縁体をCVケー
ブルの中央部の側に退避させる長さが短くて済む様にな
る。この結果、このCVケーブルを構成する絶縁層の露
出量を少なくして、異種ケーブル同士の接続部の軸方向
長さを短くできる。
【0022】更に必要とすれば、OFケーブル側の組立
作業を容易にし、しかもこのOFケーブル側からの油漏
れ検査を容易に行なえる。即ち、このOFケーブルを構
成する導体の端部と上記導体接続子とを接続した状態
で、上記補強絶縁体は上記CVケーブルの周囲に存在
し、上記OFケーブルの端部周囲を覆ってはいない。こ
の為、このOFケーブルの端部周囲に覆い部材等を装着
する作業を容易に行なえる。しかも、上記補強絶縁体と
上記導体接続子とを接合固定し、上記OFケーブルの端
部周囲に保護カバーを設けた状態で、上記プレモールド
絶縁体を未だ上記補強絶縁体内に押し込まない状態にで
きる。従って、この状態で上記保護カバー内に絶縁用の
油を加圧充填すれば、この油が上記補強絶縁体の内部で
上記CVケーブルの端部側に漏れ出すか否かを、目視に
より確認できる。
作業を容易にし、しかもこのOFケーブル側からの油漏
れ検査を容易に行なえる。即ち、このOFケーブルを構
成する導体の端部と上記導体接続子とを接続した状態
で、上記補強絶縁体は上記CVケーブルの周囲に存在
し、上記OFケーブルの端部周囲を覆ってはいない。こ
の為、このOFケーブルの端部周囲に覆い部材等を装着
する作業を容易に行なえる。しかも、上記補強絶縁体と
上記導体接続子とを接合固定し、上記OFケーブルの端
部周囲に保護カバーを設けた状態で、上記プレモールド
絶縁体を未だ上記補強絶縁体内に押し込まない状態にで
きる。従って、この状態で上記保護カバー内に絶縁用の
油を加圧充填すれば、この油が上記補強絶縁体の内部で
上記CVケーブルの端部側に漏れ出すか否かを、目視に
より確認できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本発明のうち、請求項1に記載し
た異種ケーブル同士の接続部の基本構成は従来構造と同
様であり、図1を使用して説明した様に、前述した通り
であるから、重複する説明は省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
の1例を示している。本発明のうち、請求項1に記載し
た異種ケーブル同士の接続部の基本構成は従来構造と同
様であり、図1を使用して説明した様に、前述した通り
であるから、重複する説明は省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0024】本発明の異種ケーブル同士の接続部を構成
する導体接続子5は、図2に詳示する様な本体部分28
と、この本体部分28とは別体で円環状に形成された、
図3に詳示する様な固定金具29とを、図示しない結合
ねじにより結合固定して成る。このうちの本体部分28
は、両端部にCVケーブル1及びOFケーブル2の導体
3a、3bの端部を結合する為の圧縮端子部25、25
を、中央部に結合柱部9を、それぞれ設けている。そし
て、この結合柱部9の中央部にOリングを係止する為の
係止溝10、10を、一端部(図2の左端部)に上記固
定金具29を外嵌固定する為の段部30を、他端部(図
2の右端部)外周面に雄ねじ部12を、それぞれ形成し
ている。
する導体接続子5は、図2に詳示する様な本体部分28
と、この本体部分28とは別体で円環状に形成された、
図3に詳示する様な固定金具29とを、図示しない結合
ねじにより結合固定して成る。このうちの本体部分28
は、両端部にCVケーブル1及びOFケーブル2の導体
3a、3bの端部を結合する為の圧縮端子部25、25
を、中央部に結合柱部9を、それぞれ設けている。そし
て、この結合柱部9の中央部にOリングを係止する為の
係止溝10、10を、一端部(図2の左端部)に上記固
定金具29を外嵌固定する為の段部30を、他端部(図
2の右端部)外周面に雄ねじ部12を、それぞれ形成し
ている。
【0025】このうちの段部30の外周面で、円周方向
に関して互いに離隔した複数個所(例えば等間隔4個
所)にねじ孔31、31を、それぞれ形成している。
又、上記固定金具29の一部でこれら各ねじ孔31、3
1に整合する位置に、この固定金具29の内外両周面同
士を連通させる通孔32、32を形成している。これら
各通孔32、32は、内径寄りの小径部33と外径寄り
の大径部34とを段部35により連続させたもので、こ
のうちの小径部33に図示しない結合ねじの杆部を挿通
自在とし、上記大径部34にこの結合ねじの頭部を挿入
自在としている。更に、図示の例では、上記段部30の
外周面に雄ねじ36を、上記固定金具29の内周面に雌
ねじ37を、それぞれ形成している。
に関して互いに離隔した複数個所(例えば等間隔4個
所)にねじ孔31、31を、それぞれ形成している。
又、上記固定金具29の一部でこれら各ねじ孔31、3
1に整合する位置に、この固定金具29の内外両周面同
士を連通させる通孔32、32を形成している。これら
各通孔32、32は、内径寄りの小径部33と外径寄り
の大径部34とを段部35により連続させたもので、こ
のうちの小径部33に図示しない結合ねじの杆部を挿通
自在とし、上記大径部34にこの結合ねじの頭部を挿入
自在としている。更に、図示の例では、上記段部30の
外周面に雄ねじ36を、上記固定金具29の内周面に雌
ねじ37を、それぞれ形成している。
【0026】上述の様な本体部分28と固定金具29と
は、互いに結合固定する事により前記導体接続子5を構
成し、この固定金具29が外向凸部11(図1)として
機能する。上記本体部分28と固定金具29とを結合固
定するには、この固定金具29の内周面に形成した雌ね
じ37を上記段部30の外周面に形成した雄ねじ36に
螺合させ、上記各ねじ孔31、31と上記通孔32、3
2とが整合した状態で、これら各通孔32、32を挿通
した結合ねじを、上記各ねじ孔31、31に螺合し更に
緊締する事により行なう。上記両ねじ37、36の螺合
部の軸方向長さは十分に大きく、且つ、上記各通孔3
2、32の小径部33、33の内径は上記各ねじ孔3
1、31の内径及び上記各結合ねじの外径よりも大きい
ので、上記各通孔32、32に挿通した結合ねじを上記
各ねじ孔31、31に螺合させられなくなる事はない。
は、互いに結合固定する事により前記導体接続子5を構
成し、この固定金具29が外向凸部11(図1)として
機能する。上記本体部分28と固定金具29とを結合固
定するには、この固定金具29の内周面に形成した雌ね
じ37を上記段部30の外周面に形成した雄ねじ36に
螺合させ、上記各ねじ孔31、31と上記通孔32、3
2とが整合した状態で、これら各通孔32、32を挿通
した結合ねじを、上記各ねじ孔31、31に螺合し更に
緊締する事により行なう。上記両ねじ37、36の螺合
部の軸方向長さは十分に大きく、且つ、上記各通孔3
2、32の小径部33、33の内径は上記各ねじ孔3
1、31の内径及び上記各結合ねじの外径よりも大きい
ので、上記各通孔32、32に挿通した結合ねじを上記
各ねじ孔31、31に螺合させられなくなる事はない。
【0027】上述の様にして上記本体部分28と上記固
定金具29とを結合固定して成る前記導体接続子5は、
補強絶縁体6を構成する高圧シールド電極7の内側に、
図4に示した様な抑えナット14により、支持固定す
る。即ち、この抑えナット14を前記雄ねじ部12に螺
合・緊締し、この抑えナット14と上記固定金具29と
により、上記高圧シールド電極7の中間部内周面に形成
した内向凸部13を軸方向両側から挟持する事により、
上記導体接続子5を上記高圧シールド電極7の内側に支
持固定している。
定金具29とを結合固定して成る前記導体接続子5は、
補強絶縁体6を構成する高圧シールド電極7の内側に、
図4に示した様な抑えナット14により、支持固定す
る。即ち、この抑えナット14を前記雄ねじ部12に螺
合・緊締し、この抑えナット14と上記固定金具29と
により、上記高圧シールド電極7の中間部内周面に形成
した内向凸部13を軸方向両側から挟持する事により、
上記導体接続子5を上記高圧シールド電極7の内側に支
持固定している。
【0028】上述の様な構成を有する本発明の異種ケー
ブル同士の接続部の組立作業は、次の様にして行なう。
先ず、図5に示す様に、前記CVケーブル1を構成する
導体3aの端部と導体接続子5の本体部分28の片端部
(図5〜6の右端部)とを、このCVケーブル1に上記
補強絶縁体6を外嵌するのに先立って接続する。即ち、
このCVケーブル1の保護層15aを剥離して絶縁層4
aの端部を露出させると共に、更にこの露出した絶縁層
4aの端部を除去して、上記導体3aの端部を露出させ
る。そして、この絶縁層4aに前記抑えナット14を外
嵌した後、この導体3aの端部を上記導体接続子5の片
端部側の圧縮端子部25に挿入した状態で、圧縮機26
によりこの圧縮端子部25を縮径する。この状態では、
上記CVケーブル1の絶縁層4aには、上記補強絶縁体
6は未だ外嵌しないでおく。プレモールド絶縁体21
は、上記絶縁層4aに外嵌しておいても良いが、特に外
嵌しておく必要はない。又、上記導体接続子5は、未だ
本体部分28のみであり、この本体部分28には未だ前
記固定金具29は結合固定はしていない。
ブル同士の接続部の組立作業は、次の様にして行なう。
先ず、図5に示す様に、前記CVケーブル1を構成する
導体3aの端部と導体接続子5の本体部分28の片端部
(図5〜6の右端部)とを、このCVケーブル1に上記
補強絶縁体6を外嵌するのに先立って接続する。即ち、
このCVケーブル1の保護層15aを剥離して絶縁層4
aの端部を露出させると共に、更にこの露出した絶縁層
4aの端部を除去して、上記導体3aの端部を露出させ
る。そして、この絶縁層4aに前記抑えナット14を外
嵌した後、この導体3aの端部を上記導体接続子5の片
端部側の圧縮端子部25に挿入した状態で、圧縮機26
によりこの圧縮端子部25を縮径する。この状態では、
上記CVケーブル1の絶縁層4aには、上記補強絶縁体
6は未だ外嵌しないでおく。プレモールド絶縁体21
は、上記絶縁層4aに外嵌しておいても良いが、特に外
嵌しておく必要はない。又、上記導体接続子5は、未だ
本体部分28のみであり、この本体部分28には未だ前
記固定金具29は結合固定はしていない。
【0029】上述の様にして上記CVケーブル1を構成
する導体3aの端部と上記導体接続子5の片端部とを接
続したならば、次いで、上記CVケーブル1の絶縁層4
aに、上記補強絶縁体6を外嵌する。上記接続作業に先
立って上記プレモールド絶縁体21を外嵌していなかっ
た場合には、上記補強絶縁体6の外嵌作業に先立って、
このプレモールド絶縁体21を上記絶縁層4aに外嵌す
る。
する導体3aの端部と上記導体接続子5の片端部とを接
続したならば、次いで、上記CVケーブル1の絶縁層4
aに、上記補強絶縁体6を外嵌する。上記接続作業に先
立って上記プレモールド絶縁体21を外嵌していなかっ
た場合には、上記補強絶縁体6の外嵌作業に先立って、
このプレモールド絶縁体21を上記絶縁層4aに外嵌す
る。
【0030】この様にして上記CVケーブル1の絶縁層
4aに、上記プレモールド絶縁体21と補強絶縁体6と
を外嵌したならば、図6に示す様にして、前記OFケー
ブル2を構成する導体3bの端部と上記導体接続子5の
本体部分28の他端部(図5〜6の右端部)とを接続す
る。この際、上記プレモールド絶縁体21と補強絶縁体
6とは、上記本体部分28の他端部側の圧縮端子部25
を圧縮機26により縮径できる程度に、上記CVケーブ
ル1の側に退避させておく。尚、上記OFケーブル2側
の接続作業を行なう際には、上記本体部分28に上記固
定金具29を結合固定しておいても良い。但し、図示の
例では、この固定金具29を上記OFケーブル2を構成
する絶縁層4bの端部に外嵌しただけで、未だ上記本体
部分28に結合固定してはいない。
4aに、上記プレモールド絶縁体21と補強絶縁体6と
を外嵌したならば、図6に示す様にして、前記OFケー
ブル2を構成する導体3bの端部と上記導体接続子5の
本体部分28の他端部(図5〜6の右端部)とを接続す
る。この際、上記プレモールド絶縁体21と補強絶縁体
6とは、上記本体部分28の他端部側の圧縮端子部25
を圧縮機26により縮径できる程度に、上記CVケーブ
ル1の側に退避させておく。尚、上記OFケーブル2側
の接続作業を行なう際には、上記本体部分28に上記固
定金具29を結合固定しておいても良い。但し、図示の
例では、この固定金具29を上記OFケーブル2を構成
する絶縁層4bの端部に外嵌しただけで、未だ上記本体
部分28に結合固定してはいない。
【0031】上記図6に示す様にして上記OFケーブル
2を構成する導体3bの端部と上記導体接続子5の本体
部分28の他端部とを接続したならば、この導体接続子
5の本体部分28に上記固定金具29を結合固定する。
この結合作業は、前述した通り、この固定金具29を上
記本体部分28の他端部に形成した段部30に螺合さ
せ、更に結合ねじを前記各ねじ孔31、31に螺合し更
に緊締する事により行なう。又、この状態で、上記OF
ケーブル2の端部周囲に、覆い部材27a、27b(図
1)等を装着する。この装着作業は、上記補強絶縁体6
に邪魔される事なく、容易に行なえる。
2を構成する導体3bの端部と上記導体接続子5の本体
部分28の他端部とを接続したならば、この導体接続子
5の本体部分28に上記固定金具29を結合固定する。
この結合作業は、前述した通り、この固定金具29を上
記本体部分28の他端部に形成した段部30に螺合さ
せ、更に結合ねじを前記各ねじ孔31、31に螺合し更
に緊締する事により行なう。又、この状態で、上記OF
ケーブル2の端部周囲に、覆い部材27a、27b(図
1)等を装着する。この装着作業は、上記補強絶縁体6
に邪魔される事なく、容易に行なえる。
【0032】この様にして、上記固定金具28及び覆い
部材27a、27b等の装着作業を行なった後、上記補
強絶縁体6を、図6に示す状態から図1に示す状態にま
で、これら各図の左方に移動させる。この際、前記プレ
モールド絶縁体21は移動させず、図6に示した位置に
留める。そして、上記補強絶縁体6により、上記導体接
続子5、並びに上記OFケーブル2及び前記CVケーブ
ル1の端部の周囲を覆うと共に、上記固定金具29の片
側面(図1の右側面)と、前記高圧シールド電極7の中
間部内周面に形成した内向凸部13の片側面(図1の左
側面)とを当接させる。更に、この状態で、上記導体接
続子5の中間部外周面に形成した前記雄ねじ部12に、
前記抑えナット14を螺合し更に緊締する。この結果、
上記導体接続子5が上記補強絶縁体6の内側に固定され
る。
部材27a、27b等の装着作業を行なった後、上記補
強絶縁体6を、図6に示す状態から図1に示す状態にま
で、これら各図の左方に移動させる。この際、前記プレ
モールド絶縁体21は移動させず、図6に示した位置に
留める。そして、上記補強絶縁体6により、上記導体接
続子5、並びに上記OFケーブル2及び前記CVケーブ
ル1の端部の周囲を覆うと共に、上記固定金具29の片
側面(図1の右側面)と、前記高圧シールド電極7の中
間部内周面に形成した内向凸部13の片側面(図1の左
側面)とを当接させる。更に、この状態で、上記導体接
続子5の中間部外周面に形成した前記雄ねじ部12に、
前記抑えナット14を螺合し更に緊締する。この結果、
上記導体接続子5が上記補強絶縁体6の内側に固定され
る。
【0033】次いで、上記プレモールド絶縁体21を図
6の位置に留めたまま、上記補強絶縁体6の一端部(図
1の左端部)と、上記OFケーブル2の最外層である保
護層15bの端部との間に、保護カバー16を装着す
る。そして、この保護カバー16内に、給油プラグ17
を通じて、絶縁用の油を加圧充填する。上記補強絶縁体
6の中間部内周面と上記導体接続子5の中間部外周面と
の間は、前述した通りOリングによりシールしているの
で、このシール部が十分に機能していれば、上記保護カ
バー16内に加圧充填した油が、上記プレモールド絶縁
体21を装着すべき、上記補強絶縁体6の他端部(図1
の右端部)内側に入り込む事はない。そこで、この補強
絶縁体6の内部で前記CVケーブル1の端部を挿入した
側にこの油が漏れ出していないか否かを、上記補強絶縁
体6の他端開口部側から目視により検査する。そして、
上記油が漏れ出していない事を確認した後、上記プレモ
ールド絶縁体21、押圧スリーブ23、ばね22、第二
の保護カバー24等の装着作業を行なう。
6の位置に留めたまま、上記補強絶縁体6の一端部(図
1の左端部)と、上記OFケーブル2の最外層である保
護層15bの端部との間に、保護カバー16を装着す
る。そして、この保護カバー16内に、給油プラグ17
を通じて、絶縁用の油を加圧充填する。上記補強絶縁体
6の中間部内周面と上記導体接続子5の中間部外周面と
の間は、前述した通りOリングによりシールしているの
で、このシール部が十分に機能していれば、上記保護カ
バー16内に加圧充填した油が、上記プレモールド絶縁
体21を装着すべき、上記補強絶縁体6の他端部(図1
の右端部)内側に入り込む事はない。そこで、この補強
絶縁体6の内部で前記CVケーブル1の端部を挿入した
側にこの油が漏れ出していないか否かを、上記補強絶縁
体6の他端開口部側から目視により検査する。そして、
上記油が漏れ出していない事を確認した後、上記プレモ
ールド絶縁体21、押圧スリーブ23、ばね22、第二
の保護カバー24等の装着作業を行なう。
【0034】
【発明の効果】本発明の異種ケーブル同士の接続部とそ
の組立方法は、以上に述べた通り構成され作用するの
で、マンホール内部等の限られた空間への設置が容易
で、しかも優れた信頼性を有する異種ケーブル同士の接
続部を実現できる。
の組立方法は、以上に述べた通り構成され作用するの
で、マンホール内部等の限られた空間への設置が容易
で、しかも優れた信頼性を有する異種ケーブル同士の接
続部を実現できる。
【図1】本発明の実施の形態の1例を完成状態で示す、
半部断面図。
半部断面図。
【図2】導体接続子の半部切断面図。
【図3】導体接続子の本体部分に固定して外向凸部を構
成する固定金具を示しており、(A)は軸方向から、
(B)は径方向から、それぞれ見た半部切断面図。
成する固定金具を示しており、(A)は軸方向から、
(B)は径方向から、それぞれ見た半部切断面図。
【図4】抑えナットを示しており、(A)は軸方向か
ら、(B)は径方向から、それぞれ見た半部切断面図。
ら、(B)は径方向から、それぞれ見た半部切断面図。
【図5】組立作業の第一行程を示す半部切断面図。
【図6】組立作業の途中行程を示す半部切断面図。
【図7】従来使用されていた、外向凸部を一体とした導
体接続子の半部切断面図。
体接続子の半部切断面図。
【図8】図7の左方から見た図。
【図9】従来方法の第1例の第一行程を示す半部切断面
図。
図。
【図10】組立作業の途中行程を示す半部切断面図。
【図11】従来方法の第2例の第一行程を示す半部切断
面図。
面図。
【図12】組立作業の途中行程を示す半部切断面図。
【図13】更に後の行程を示す半部切断面図。
1 CVケーブル
2 OFケーブル
3a、3b 導体
4a、4b 絶縁層
5、5a 導体接続子
6 補強絶縁体
7 高圧シールド電極
9 結合柱部
10 係止溝
11 外向凸部
12 雄ねじ部
13 内向凸部
14 抑えナット
15a、15b 保護層
16 保護カバー
17 給油プラグ
18 空間
19 通油孔
20 円形凹部
21 プレモールド絶縁層
22 ばね
23 押圧スリーブ
24 第二の保護カバー
25 圧縮端子部
26 圧縮機
27a、27b 覆い部材
28 本体部分
29 固定金具
30 段部
31 ねじ孔
32 通孔
33 小径部
34 大径部
35 段部
36 雄ねじ
37 雌ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02G 15/08
H01R 43/00
Claims (3)
- 【請求項1】 OFケーブルを構成する導体の端部で絶
縁層から露出した部分とCVケーブルを構成する導体の
端部で絶縁層から露出した部分とを互いに接続する導体
接続子と、この導体接続子並びに上記OFケーブル及び
CVケーブルの端部の周囲を覆う、その中間部内周面に
筒状の高圧シールド電極を包埋した筒状の補強絶縁体
と、この補強絶縁体の一端部と上記OFケーブルの外周
面との間を油密に塞ぐ保護カバーと、この補強絶縁体の
他端部内周面と上記CVケーブルを構成する絶縁層の外
周面との間の空間内に楔状に押し込まれてこの空間を塞
ぐプレモールド絶縁体と、上記高圧シールド電極の中間
部内周面に、径方向内方に突出する状態で全周に亙って
設けられた内向凸部と、この内向凸部の内周面と上記導
体接続子の中間部外周面との間を油密にシールするシー
ルリングと、この導体接続子の中間部外周面でこのシー
ルリングを設置した部分と軸方向に関して片方の側に隣
接する部分に、径方向外方に突出する状態で形成した、
その外径が上記内向凸部の内径よりも大きな外向凸部
と、上記導体接続子の中間部外周面でこのシールリング
を設置した部分と軸方向に関して他方の側に隣接する部
分に螺着した、その外径が上記内向凸部の内径よりも大
きな抑えナットとを備え、この抑えナットと上記外向凸
部との間で上記内向凸部を、軸方向両側から挟持する事
により、上記導体接続子を上記補強絶縁体の内側に固定
した異種ケーブル同士の接続部に於いて、上記外向凸部
は、上記導体接続子の本体部分とは別体で環状の固定金
具をこの本体部分に結合固定したものであり、上記導体
接続子の中間部でこの固定金具を結合固定する部分の外
径は、この導体接続子の中間部で上記シールリングを設
置する部分の外径よりも大きくない事を特徴とする異種
ケーブル同士の接続部。 - 【請求項2】 請求項1に記載した異種ケーブル同士の
接続部の組立方法であって、CVケーブルを構成する導
体の端部と導体接続子の本体部分とを、このCVケーブ
ルに補強絶縁体を外嵌するのに先立って接続した後、こ
のCVケーブルにこの補強絶縁体を、上記導体接続子の
本体部分に未だ固定金具を結合固定していない状態で外
嵌してから、OFケーブルを構成する導体の端部と上記
導体接続子の本体部分とを接続し、次いでこの導体接続
子の本体部分に上記固定金具を結合固定した後、上記補
強絶縁体を上記導体接続子並びに上記OFケーブル及び
CVケーブルの端部の周囲を覆う位置に移動させてから
上記導体接続子の中間部に抑えナットを螺合し、次いで
プレモールド絶縁体と保護カバーとの装着作業を行な
う、異種ケーブル同士の接続部の組立方法。 - 【請求項3】 プレモールド絶縁体の装着作業に先立っ
て保護カバーの装着作業を行なってから、この保護カバ
ー内に絶縁用の油を加圧充填し、補強絶縁体の内部でC
Vケーブルの端部を挿入した側にこの油が漏れ出してい
ない事を確認した後、上記プレモールド絶縁体の装着作
業を行なう、請求項2に記載した異種ケーブル同士の接
続部の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000169517A JP3443390B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 異種ケーブル同士の接続部とその組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000169517A JP3443390B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 異種ケーブル同士の接続部とその組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001352655A JP2001352655A (ja) | 2001-12-21 |
JP3443390B2 true JP3443390B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=18672366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000169517A Expired - Fee Related JP3443390B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 異種ケーブル同士の接続部とその組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443390B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106159845B (zh) * | 2016-08-15 | 2018-01-26 | 江苏智达高压电气有限公司 | 一种特高压sf6气体绝缘穿墙套管 |
KR102207877B1 (ko) * | 2018-08-24 | 2021-01-26 | 대한전선 주식회사 | 이종 케이블 접속재 |
KR102625952B1 (ko) * | 2018-12-07 | 2024-01-16 | 엘에스전선 주식회사 | 이종 도체 접합부를 포함하는 전력케이블, 이종 도체 접합방법 및 이종 도체 전력케이블 중간접속함 |
KR102625957B1 (ko) * | 2018-12-07 | 2024-01-16 | 엘에스전선 주식회사 | 이종 도체 접합을 위한 연결도체, 연결도체 제조방법 및 전력 케이블 중간접속장치 |
US12014843B2 (en) | 2020-11-30 | 2024-06-18 | Ls Cable & System Ltd. | Joining structure of different kinds of conductors, joining method of different kinds of conductors, and joint of power cables |
-
2000
- 2000-06-06 JP JP2000169517A patent/JP3443390B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2001352655A (ja) | 2001-12-21 |
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