JP2012064550A - 色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池付き表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入射した光を十分に透過させながら光電変換効率の低下を防止できる色素増感太陽電池及びこれを用いた色素増感太陽電池付き表示装置を提供すること。
【解決手段】一対の透明絶縁板5,6と、一対の透明絶縁板5,6の間に設けられる複数のスペーサ4と、複数のスペーサ4の間に設けられる発電部10とを備え、発電部10が、少なくとも1つの作用極1と、少なくとも1つの対極2と、対極2及び作用極1に接触する電解質3とを有し、作用極1が、金属ワイヤ1aの表面を多孔質酸化物半導体層1bで被覆してなり、スペーサ4が、発電部10よりも可視光に対して高い透過率を有する色素増感太陽電池120。
【選択図】図2
【解決手段】一対の透明絶縁板5,6と、一対の透明絶縁板5,6の間に設けられる複数のスペーサ4と、複数のスペーサ4の間に設けられる発電部10とを備え、発電部10が、少なくとも1つの作用極1と、少なくとも1つの対極2と、対極2及び作用極1に接触する電解質3とを有し、作用極1が、金属ワイヤ1aの表面を多孔質酸化物半導体層1bで被覆してなり、スペーサ4が、発電部10よりも可視光に対して高い透過率を有する色素増感太陽電池120。
【選択図】図2
Description
本発明は、色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池付き表示装置に関する。
ノートPCや携帯電話などの表示装置においては一般的に電池が内蔵されており、その電池を充電するための非常用電源として太陽電池を使用することが提案されている。ここで、表示装置においてかなりの面積割合を占める表示部に太陽電池を組み込めると、表示部の表面を無駄なく使用することができるため望ましい。例えば下記特許文献1〜3では、反射型カラーディスプレイにおいて、カラーフィルタ基板の3色の配色パターンのうち1色或いは2色の画素の領域に太陽電池機能を持たせることが提案されている。
ところで、太陽電池として、色素増感太陽電池が知られている。色素増感太陽電池は一般に作用極と、対極と、作用極及び対極の間に配される電解質とを備えており、製造が容易で光電変換効率も高いことから太陽電池として有望視されている。従って、色素増感太陽電池によって表示装置に太陽電池機能を付与できることが望ましい。
しかし、上記特許文献1〜3に記載の太陽電池付き反射型カラーディスプレイは、色素増感太陽電池によって太陽電池機能を付与しようとした場合、以下の課題を有していた。
即ちカラーフィルタ基板に色素増感太陽電池を組み込む場合、正しい表示をするために電解質の色調整が極めて重要となるが、色調整に必要とされる光増感色素の設計の自由度には制限があり、光増感色素によって色調整を行うことが難しい。
また色素増感太陽電池は電解質中にヨウ素などの光吸収成分を含有している。このため、反射型カラーディスプレイに入射された後、色素増感太陽電池に入射される光はヨウ素などの光吸収成分によってかなり吸収される。このため、色素増感太陽電池に入射された光を十分に透過させることができなくなる。その結果、反射型カラーディスプレイから出射される光の強度が大幅に低下し、反射型カラーディスプレイのコントラストが大幅に低下する。ここで、色素増感太陽電池に入射された光を十分に透過させるためには、ヨウ素などの光吸収成分の濃度を低くすればよいとも考えられる。しかし、ヨウ素などの光吸収成分は、光電変換のために必要な成分であるため、濃度を低下させると、光電変換効率が低下してしまう。
従って、入射した光を十分に透過させながら光電変換効率の低下を防止できる色素増感太陽電池が求められていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、入射した光を十分に透過させながら光電変換効率の低下を防止できる色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池付き表示装置を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、下記発明により、上記課題を解決し得ることを見出した。
即ち本発明は、一対の透明絶縁板と、前記一対の透明絶縁板の間に設けられる複数のスペーサと、前記複数のスペーサの間に設けられる発電部とを備え、前記発電部が、少なくとも1つの作用極と、少なくとも1つの対極と、前記作用極及び前記対極に接触する電解質とを有し、前記作用極が、金属ワイヤの表面を多孔質酸化物半導体層で被覆してなり、前記スペーサが、前記発電部よりも可視光に対して高い透過率を有することを特徴とする色素増感太陽電池である。
この色素増感太陽電池によれば、光は、一方の透明絶縁板から複数のスペーサ及び発電部に入射され、他方の透明絶縁板から出射される。このとき、色素増感太陽電池に入射される光は、発電部よりも可視光に対して高い透過率を有するスペーサを透過する。従って、スペーサを有しない色素増感太陽電池に比べて、色素増感太陽電池に入射された光を十分に透過させることができる。このため、発電部で光を十分に透過させるべく発電部の電解質に含まれるヨウ素などの光吸収成分の濃度を低下させずに済む。このため、本発明の色素増感太陽電池によれば、一方の透明絶縁板から発電部に太陽光が入射して光電変換が行われる場合に、光電変換効率の低下を防止することができる。また作用極が金属ワイヤの表面を多孔質酸化物半導体層で被覆してなるため、発電部に太陽光が入射された場合に、様々な方向の光を受光することができ、スペーサによる発電量の減少を補うことができる。
上記色素増感太陽電池において、前記対極がワイヤ状であり、前記スペーサが前記透明絶縁板に直接設けられていることが好ましい。
この色素増感太陽電池では、作用極も対極もワイヤ状なので、一般に光を吸収しやすく光透過性を低下させる要因となる透明導電膜を透明絶縁板上に設けて、電極にする必要がないので、スペーサを透明絶縁板上に直接形成することが出来る。こうしてスペーサが透明絶縁板に直接設けられることで、スペーサと透明絶縁板との間に、透明導電膜が存在することがなくなる。このため、透明導電膜による光の吸収がなくなり、色素増感太陽電池に入射した光をより十分に透過させることができる。
上記色素増感太陽電池においては、前記発電部が、ワイヤ状の前記作用極を複数本有し、ワイヤ状の前記対極を複数本有し、前記作用極同士又は前記対極同士が互いに平行に且つ交差しないように配置することが好ましい。
作用極同士又は対極同士を交差するように配置させると、例えば作用極の上に重ねるように作用極を配置する必要があるため、その分、確保しなければならないスペースが増えることになり、一対の透明絶縁板間の間隔を拡大する必要がある。これに対し、作用極同士又は対極同士が互いに平行に且つ交差しないように配置されると、確保しなければならないスペースを増やさずに済むため、一対の透明絶縁板間の間隔を拡大する必要がなくなる。従って、色素増感太陽電池の薄型化が可能となる。また、作用極同士又は対極同士が互いに平行に配置されるため、作用極又は対極を長くしても作用極同士又は対極同士が交差することがない。このため、色素増感太陽電池の大面積化も可能となる。
上記発電部において、複数本のワイヤ状の前記作用極同士又は複数本のワイヤ状の前記対極同士が互いに交差してもよい。
この場合、例えば複数本の作用極のうち一部の作用極で断線が生じても、その断線が生じた作用極の電子は、その断線が生じた作用極と交差する他の作用極を介して回収することが可能である。即ち、電子の流れを迂回させることが可能となる。同様に、複数本の対極のうち一部の対極で断線が生じても、その断線が生じた対極の電子は、その断線が生じた対極と交差する他の対極を介して回収することが可能である。即ち、電子の流れを迂回させることが可能となる。
上記色素増感太陽電池において、前記一対の透明絶縁板のいずれか一方から遠ざかる方向に前記作用極及び前記対極が順次配置され、前記対極が前記作用極に沿って重なるように配置されていることが好ましい。
この場合、一対の透明絶縁板のいずれか一方から遠ざかる方向に作用極及び対極が順次配置され、対極が作用極に沿って重なるように配置されることで、作用極1及び対極2の極間距離が短くなり、作用極及び対極が上記のように配置されない場合に比べて光電変換効率がさらに向上する。また一対の透明絶縁板のいずれか一方から遠ざかる方向に作用極及び対極が順次配置され、対極が作用極に沿って重なるように配置されるということは、スペーサの周囲で、光を吸収する発電部の厚さが増加することを意味する。従って、スペーサに対して大きな出射角を持つ光は、スペーサから発電部に入射されて吸収され、スペーサに対して小さな出射角を持つ光のみが、スペーサから発電部に入射されることなく透明絶縁板を経て出射される。即ち、色素増感太陽電池によれば、視野角を十分に小さくすることができる。即ち、色素増感太陽電池は、表示装置の視野角制御板として機能することができる。
また本発明は、表示部を有する表示装置と、前記表示装置の前記表示部に設けられる色素増感太陽電池とを備える色素増感太陽電池付き表示装置であって、前記表示部が、複数の画素領域および前記画素領域の間に設けられるブラックマトリクス部を有するカラーフィルタを有し、前記色素増感太陽電池の前記発電部が、前記カラーフィルタにおける前記ブラックマトリクス部と重なるように配置され、前記色素増感太陽電池の前記スペーサが前記カラーフィルタにおける前記画素領域と重なるように配置され、前記色素増感太陽電池が、上述した色素増感太陽電池である色素増感太陽電池付き表示装置である。
この色素増感太陽電池付き表示装置によれば、色素増感太陽電池の発電部が表示部のカラーフィルタにおけるブラックマトリクス部と重なるように配置され、スペーサが画素領域と重なるように配置されている。このため、表示部から出射されて色素増感太陽電池に入射された光は、一方の透明絶縁板を経てスペーサを透過し、他方の透明絶縁板を経て出射される。このとき、色素増感太陽電池において、表示部から出射されて色素増感太陽電池に入射された光は、発電部よりも可視光に対して高い透過率を有するスペーサを透過する。またこのとき、発電部は光の透過を妨げるブラックマトリクス部に重なるように配置されるため、表示部からの光は発電部にはほとんど入射されない。従って、スペーサを有しない色素増感太陽電池に比べて、表示部から出射されて色素増感太陽電池に入射された光を十分に透過させることができる。このため、発電部で光を十分に透過させるべく発電部の電解質に含まれるヨウ素などの光吸収成分の濃度を低下させずに済む。このため、本発明の色素増感太陽電池付き表示装置によれば、一方の透明絶縁板から発電部に太陽光が入射して光電変換が行われる場合に、光電変換効率の低下を防止することができる。また作用極が金属ワイヤの表面を多孔質酸化物半導体層で被覆してなるため、発電部に太陽光が入射された場合に、様々な方向の光を受光することができ、スペーサによる発電量の減少を補うことができる。このため、表示装置に電池が内蔵されている場合にはその電池を効率よく充電することができる。
本発明によれば、入射した光を十分に透過させながら光電変換効率の低下を防止できる色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池付き表示装置が提供される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第1実施形態について図1〜図3を用いて説明する。
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第1実施形態について図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1の色素増感太陽電池及び表示部を概略的に示す断面図、図3は、図2の色素増感太陽電池を示す部分拡大断面図である。
図1に示すように、色素増感太陽電池付き表示装置100は、表示部130を有する表示装置110と、表示装置110の表示部130に設けられる色素増感太陽電池120とを備えている。表示装置110は、充電可能な電池(図示せず)を内蔵している。尚、図1では、表示装置110として、携帯電話が示されている。
図2に示すように、表示部130は、液晶層13と、液晶層13を挟むように設けられる一対の電極部20,21と、一対の電極部20,21を挟むように設けられる一対の偏光板8,16と、偏光板16に対向するように配置されるバックライトLとを備えている。電極部20は、偏光板8に設けられた透明基板9と、透明基板9の液晶層13側に設けられたカラーフィルタ11と、カラーフィルタ11に設けられ液晶層13に接触する透明電極12とで構成されている。もう一方の電極部21は、偏光板16に設けられた透明基板15と、透明基板15の液晶層13側に設けられ液晶層13に接触する透明電極14とで構成されている。
カラーフィルタ11は、3色の配色パターン11a,11b,11cと、これらの境界に設けられるブラックマトリクス部BMとを有している。ここで、3色の配色パターン11a,11b,11cは画素領域を構成している。ブラックマトリクス部BMは、光の透過を妨げるものである。
一方、色素増感太陽電池120は、一対の透明絶縁板5,6と、一対の透明絶縁板5,6の間に設けられる複数のスペーサ4と、複数のスペーサ4の間に設けられる発電部10と、透明絶縁板6に設けられ、表示部130の偏光板8に色素増感太陽電池120を固定するための粘着剤層7とを備えている。図3に示すように、透明絶縁板5は、透明基板5aと、その上に設けられるホットメルト樹脂層5bとで構成され、透明絶縁板6は、透明基板6aと、その上に設けられるホットメルト樹脂層6bとで構成されている。そして、スペーサ4は、透明絶縁板5のホットメルト樹脂層5bによって透明基板5aに固定され、透明絶縁板6のホットメルト樹脂層6bによって透明基板6aに固定されている。ここで、スペーサ4は、発電部10よりも可視光に対して高い透過率を有する。スペーサ4としては、液晶層13側からの光を減衰・変色させずに透過するという理由から、透過率が50%以上で、450〜650nmの範囲で透過率変化が30%以内であるものが好ましく用いられる。尚、例えば電解質として、ヨウ素を含むヨウ素電解液が用いられる場合、ヨウ素電解液は450nm付近に大きな吸収ピークを有するため、透過光が茶色に見える。そこで、スペーサ4の隙間に入り込んだ電解質3の色をキャンセルするために550〜650nmの光よりも450nm付近の光を10〜20%良く透過するように調色したものが好ましい。尚、「可視光」とは、380nm〜780nmの波長範囲内の光を言い、「透過率」とは、日本分光・紫外可視近赤外分光光度計V−600によって測定された値を言う。
図3に示すように、発電部10は、複数本のワイヤ状の作用極1と、複数本のワイヤ状の対極2と、これらに接触する電解質3とを備えている。ワイヤ状作用極1は、金属ワイヤ1aの表面を多孔質酸化物半導体層1bで被覆してなり、多孔質酸化物半導体層1bには光増感色素が担持されている。ワイヤ状の対極2は、金属ワイヤ2aの表面を触媒膜2bで被覆してなるものである。ここで、作用極1及び対極2は、透明絶縁板6から遠ざかる方向に順次配置され、対極2は作用極1に沿って重なるように配置されている。また複数本の作用極1は互いに平行に且つ交差しないように配置され、複数本の対極2も互いに平行に且つ交差しないように配置されている。作用極1及び対極2は、表示装置110に内蔵された電池に電気的に接続され、この電池を充電することが可能となっている。
そして、図2に示すように、色素増感太陽電池120の発電部10は、発電部10の厚さ方向において、表示部130のブラックマトリクス部BMと重なるように配置され、色素増感太陽電池120のスペーサ4は、スペーサ4の厚さ方向において、表示部130の配色パターン11a、11b、11c、即ち画素領域と重なるように配置されている。
色素増感太陽電池付き表示装置100によれば、表示装置110の電源をオンにし、一対の電極部20,21間に電圧を印加した状態でバックライトLを発光させると、その光は、偏光板16、電極部21、液晶層13、電極部20を経てカラーフィルタ11に入射される。このとき、光は、配色パターン11a,11b,11cを透過し、ブラックマトリクス部BMは透過しない。配色パターン11a,11b,11cを透過した光は、偏光板8を経て、色素増感太陽電池120に入射される。色素増感太陽電池120に入射された光は、粘着剤層7および透明絶縁板6を経てスペーサ4を透過し、透明絶縁板5を経て出射される。このとき、表示部130から出射されて色素増感太陽電池120に入射された光は、発電部10よりも可視光に対して高い透過率を有するスペーサ4を透過する。またこのとき、発電部10は、発電部10の厚さ方向において、光の透過を妨げるブラックマトリクス部BMに重なるように配置されるため、表示部130のバックライトLからの光は発電部10にはほとんど入射されない。即ち、色素増感太陽電池付き表示装置100によれば、バックライトLからの光が、発電部10でほとんど吸収されることなく出射される。従って、スペーサ4を有しない色素増感太陽電池に比べて、表示部130から出射されて色素増感太陽電池120に入射された光を十分に透過させることができる。このため、発電部10で光を十分に透過させるべく発電部10の電解質3に含まれるヨウ素などの光吸収成分の濃度を低下させずに済む。従って、色素増感太陽電池120に、透明絶縁板5から発電部10に太陽光が入射して光電変換が行われても、光電変換効率の低下を防止することができる。また作用極1が金属ワイヤ1aの表面を多孔質酸化物半導体層1bで被覆してなるため、発電部10に太陽光が入射された場合に、様々な方向の光を受光することができ、スペーサ4による発電量の減少を補うことができる。従って、表示装置110に内蔵されている電池を効率よく充電することができる。
また色素増感太陽電池120では、複数本の作用極1は互いに平行に且つ交差しないように配置され、複数本の対極2も互いに平行に且つ交差しないように配置されている。作用極1同士及び対極2同士を交差するように配置させると、例えば作用極1の上に重ねるように作用極1を配置する必要があるため、その分、確保しなければならないスペースが増えることになり、一対の透明絶縁板5,6間の間隔を拡大する必要がある。これに対し、作用極1同士又は対極2同士が互いに平行で交差しないように配置すると、確保しなければならないスペースを増やさずに済むため、一対の透明絶縁板5,6間の間隔を拡大する必要がなくなる。従って、色素増感太陽電池120の薄型化が可能となる。また、作用極1同士及び対極2同士が互いに平行に配置されるため、作用極1及び対極2を長くしても作用極1同士及び対極2同士が交差することがないため、色素増感太陽電池120の大面積化も可能となる。
さらに色素増感太陽電池120では、透明絶縁板6から遠ざかる方向に作用極1、対極2の順に配置され、ワイヤ状の対極2がワイヤ状の作用極1に沿って重なるように配置されている。このため、作用極1及び対極2の極間距離が短くなり、対極2及び作用極1が上記のように配置されない場合に比べて光電変換効率がさらに向上する。また透明絶縁板5から遠ざかる方向に対極2及び作用極1が順次配置され、対極2及び作用極1が互いに重なるように配置されるということは、スペーサ4の周囲で、光を吸収する発電部10の高さが増加することを意味する。従って、スペーサ4に対して大きな出射角を持つ光は、スペーサ4から発電部10に入射されて吸収され、スペーサ4に対して小さな出射角を持つ光のみが、スペーサ4から発電部10に入射されることなく透明絶縁板5を経て出射される。即ち、色素増感太陽電池120によれば、視野角を十分に小さくすることができる。即ち、色素増感太陽電池120は、表示装置110の視野角制御板として機能することができる。
さらにまた、色素増感太陽電池120では、作用極1も対極2もワイヤ状なので、一般に光を吸収しやすく光透過性を低下させる要因となる透明導電膜を透明絶縁板5又は6上に設けて、電極にする必要がないので、スペーサ4を透明絶縁板5又は6上に直接形成することが出来る。こうしてスペーサ4が透明絶縁板5,6に直接設けられることで、スペーサ4と透明絶縁板5,6との間に、透明導電膜が存在することがなくなる。このため、透明導電膜による光の吸収がなくなり、色素増感太陽電池120に入射した光をより十分に透過させることができる。
次に、色素増感太陽電池付き表示装置100の製造方法について説明する。
まず表示装置110を準備する。表示装置110としては、表示部130を有する公知の表示装置を用いることができる。図1では、表示装置110として、携帯電話が示されているが、ノートPC等を使用することも可能である。
一方、色素増感太陽電池120を準備する。色素増感太陽電池120は以下のようにして準備する。
まず透明絶縁板5,6、スペーサ4、ワイヤ状の作用極1及びワイヤ状の対極2を準備する。
透明絶縁板5,6は、次のようにして得ることができる。即ち、例えば透明基板5a,6aにホットメルト樹脂フィルムを加圧しながら溶融させる。こうして透明基板5a上にホットメルト樹脂層5bが形成され、透明基板6a上にホットメルト樹脂層6bが形成され、透明絶縁板5,6が得られる。
透明基板5a,6aは、バックライトLからの光に対して透明で且つ絶縁性を有する板状部材であればよい。透明基板5a,6aを構成する材料としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルフォン(PES)などが挙げられる。透明基板5a、6aの厚さは、色素増感太陽電池120のサイズに応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば50μm〜10000μmの範囲にすればよい。
ホットメルト樹脂フィルムは、熱によって溶融する樹脂であればいかなるものでも使用可能である。具体的には、三井デュポンポリケミカル社製のHIMILAN(ハイミラン)やデュポン社製のBynel(バイネル)などを用いることができる。
スペーサ4としては、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、白板ガラス、石英ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。スペーサ4としては、バックライトLからの光の透過率が、同じ厚さの発電部10よりも高いものが用いられる。またスペーサ4の厚さは、透明絶縁板5,6間に作用極1及び対極2を配置できる厚さとすればよい。また各スペーサ4の厚さ方向に直交する断面の大きさは、表示部130の画素領域と同一の大きさとする。
作用極1は、次のようにして作製する。即ちまず金属ワイヤ1aを用意する。金属ワイヤ1aとしては、例えばチタン線などを用いることができる。また、金属ワイヤ1aとしては、銅などの抵抗の低い金属に、チタンなどの耐食性の強い金属を被覆したものを用いることが好ましい。金属ワイヤ1aの最大幅は、スペーサ4間の間隔に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば0.05mm〜0.5mmとすればよい。
そして、この金属ワイヤ1aを、多孔質酸化物半導体層形成用ペースト中に浸漬した後、多孔質酸化物半導体層形成用ペーストを乾燥して焼成する。こうして、金属ワイヤ1aの表面を覆う多孔質酸化物半導体層1bを形成する。このとき多孔質酸化物半導体層形成用ペーストは、酸化物半導体粒子のほか、ポリエチレングリコールなどの樹脂及び、テレピネオールなどの溶媒を含む。酸化物半導体粒子としては、酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO3)、酸化ニオブ(Nb2O5)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(In3O3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化タリウム(Ta2O5)、酸化ランタン(La2O3)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化ホルミウム(Ho2O3)、酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。焼成温度は酸化物半導体粒子により異なるが、通常は140℃〜600℃であり、焼成時間も、酸化物半導体粒子により異なるが、通常は1〜5時間である。
次に、作用極1の多孔質酸化物半導体層1bに光増感色素を担持させる。このためには、作用極1を、光増感色素を含有する溶液の中に浸漬させ、その色素を多孔質酸化物半導体層1bに吸着させた後に上記溶液の溶媒成分で余分な色素を洗い流し、乾燥させることで、光増感色素を多孔質酸化物半導体層1bに吸着させればよい。但し、光増感色素を含有する溶液を多孔質酸化物半導体層1bに塗布した後、乾燥させることによって光増感色素を酸化物半導体多孔膜に吸着させても、光増感色素を多孔質酸化物半導体層1bに担持させることが可能である。
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
対極2は次のようにして作製する。まずワイヤ状の対極基材2aを準備する。そして、対極基材2aの上に触媒膜2bを形成する。触媒膜2bの形成方法としては、スパッタ法、蒸着法などが用いられる。これらのうちスパッタ法が膜の均一性の点から好ましい。
対極基材2aは、例えばチタン、ニッケル、白金、モリブデン、タングステン等の耐食性の金属材料や、ITO、FTO等の導電性酸化物で構成される。対極2についても、作用極1と同様に、銅などの抵抗の低い金属に、チタンなどの耐食性の強い金属を被覆したものを用いることが好ましい。対極基材2aの最大幅は、スペーサ4間の間隔に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、例えば0.005mm〜0.5mmとすればよい。
触媒膜2bは、白金、炭素系材料又は導電性高分子などから構成される。
そして、透明絶縁板5のホットメルト樹脂層5bに対し複数のスペーサ4を加熱しながら加圧することによってホットメルト樹脂層5bを溶融させる。こうして、スペーサ4をホットメルト樹脂層5bによって透明基板5aに固定する。
そして、複数のスペーサ4の間に、複数本のワイヤ状の作用極1を、互いに平行になるように且つ交差しないように配置する。次に、複数本のワイヤ状の対極2をワイヤ状の作用極1に沿って重ね合わせるように配置する。このとき、複数本のワイヤ状の対極2は、互いに平行になるように且つ交差しないように配置する。
その後、複数のスペーサ4の間に電解質3を注入する。電解質3は通常、電解液で構成され、この電解液は例えばI−/I3 −などの酸化還元対と有機溶媒とを含んでいる。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトンなどを用いることができる。酸化還元対としては、例えばI−/I3 −のほか、臭素/臭化物イオンなどの対が挙げられる。尚、上記揮発性溶媒にはゲル化剤を加えてもよい。また電解質3は、イオン液体と揮発性成分との混合物からなるイオン液体電解質で構成されてもよい。イオン液体としては、例えばピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等の既知のヨウ素塩であって、室温付近で溶融状態にある常温溶融塩が用いられる。このような常温溶融塩としては、例えば1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドが好適に用いられる。また揮発性成分としては、上記の有機溶媒や、1−メチル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド、LiI、I2、4−t−ブチルピリジンなどが挙げられる。さらに電解質3としては、上記イオン液体電解質にSiO2、TiO2、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットイオンゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化したイオン液体電解質を用いてもよい。
そして、透明絶縁板6のホットメルト樹脂層6bに対し複数のスペーサ4を加熱しながら加圧することによってホットメルト樹脂層6bを溶融させる。こうしてスペーサ4をホットメルト樹脂層6bによって透明基板6aに固定する。このとき、スペーサ4への透明絶縁板6の貼付けは、大気圧下で行ってもよいが、減圧下で行ってもよい。
そして、透明絶縁板5,6の周囲を封止樹脂で封止して封止部(図示せず)を形成する。
最後に、透明絶縁板6上に粘着剤層7を形成する。こうして色素増感太陽電池120が得られる。
この色素増感太陽電池120を、表示装置110の表示部130に、粘着剤層7で貼り付けると、色素増感太陽電池付き表示装置100が得られる。このとき、色素増感太陽電池120は、表示装置110に対し、外付けで容易に取り付けることが可能である。
(第2実施形態)
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第2実施形態について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置の第2実施形態における色素増感太陽電池を示す部分断面図である。尚、図4において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第2実施形態について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置の第2実施形態における色素増感太陽電池を示す部分断面図である。尚、図4において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置は、色素増感太陽電池220の発電部210が、作用極1及び対極2からなる電極対を複数有する点で、第1実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置100と異なる。
即ち、図4に示す色素増感太陽電池220では、透明絶縁板6から遠ざかる方向に作用極1、対極2、作用極1及び対極2が順次配置されている。
この色素増感太陽電池220を用いると、スペーサ4の周囲で、光を吸収する発電部10の高さが増加する。その結果、スペーサ4に対して大きな出射角を持つ光は、スペーサ4から発電部10に入射されて吸収され、スペーサ4に対して小さな出射角を持つ光のみが、スペーサ4から発電部10に入射されることなく透明絶縁板5を経て出射される。即ち、色素増感太陽電池220によれば、第1実施形態の色素増感太陽電池120よりも視野角を十分に小さくすることができる。加えて、色素増感太陽電池220では、作用極1及び対極2からなる電極対を複数有するため、第1実施形態の色素増感太陽電池120に比べて発電量をより一層増加させることができる。従って、表示装置110に電池が内蔵されている場合にはその電池を一層効率よく充電することができる。
(第3実施形態)
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第3実施形態について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置の第3実施形態における色素増感太陽電池を示す部分断面図である。尚、図5において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず本発明に係る色素増感太陽電池付き表示装置の第3実施形態について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置の第3実施形態における色素増感太陽電池を示す部分断面図である。尚、図5において、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置は、色素増感太陽電池320の発電部310が、ワイヤ状の作用極1及びワイヤ状の対極2をそれぞれ複数本有し、複数本の作用極1同士が互いに交差し、複数本のワイヤ状対極2同士が互いに交差している点で、第1実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置100と異なる。
ここで、図5に示す色素増感太陽電池320では、透明絶縁板6から遠ざかる方向に複数本の作用極1、複数本の作用極1、複数本の対極2、及び複数本の対極2が順次配置されている。そして、透明絶縁板6から2段目に設けられた作用極1は、1段目に設けられた作用極1に対して交差しており、スペーサ4に形成された貫通孔を貫通している。また透明絶縁板6から2段目に設けられた対極2は、1段目に設けられた対極2に対して交差しており、スペーサ4に形成された貫通孔又は溝を貫通している。
この場合、例えば複数本の作用極1のうち一部の作用極1で断線が生じても、その断線が生じた作用極1の電子は、その断線が生じた作用極1と交差する他の作用極1を介して回収することが可能である。即ち、電子の流れを迂回させることが可能となる。同様に、複数本の対極2のうち一部の対極2で断線が生じても、その断線が生じた対極2の電子は、その断線が生じた対極2と交差する他の対極2を介して回収することが可能である。即ち、電子の流れを迂回させることが可能となる。このため、本実施形態の色素増感太陽電池付き表示装置は、信頼性の点でより優れたものとなる。
本発明は、上記第1〜第3実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1〜第3実施形態では、対極2がワイヤ状となっているが、ワイヤ状の対極2を除去し、その代わりに、透明絶縁板5上に対極基材2a及び触媒膜2bを順次形成してなる対極板を用いてもよい。
さらに上記第1〜第3実施形態では、作用極1及び対極2のいずれも複数本用いられているが、作用極1及び対極2のいずれも複数本用いる必要はなく、1本だけで用いられてもよい。
また上記第1〜第3実施形態では、透明絶縁板5が透明基板5aの上にホットメルト樹脂層5bを形成してなるものとなっているが、ホットメルト樹脂層5bは必ずしも必要ではなく、省略することが可能である。同様に、透明絶縁板6のホットメルト樹脂層6bも省略可能である。
また上記第1〜第3実施形態では、表示装置110として、バックライトLを有する透過型の液晶表示装置が使用されているが、バックライトLに代えて反射板を備える反射型の液晶表示装置ももちろん使用可能である。
さらに上記第1〜第3実施形態では、色素増感太陽電池を、液晶層13を有する表示部130を備えた表示装置に適用した例が示されているが、本発明の色素増感太陽電池は、液晶層を有する表示部を備えた表示装置に限られず、有機又は無機EL素子を有する表示部を備えた表示装置などの他の表示装置にも適用できる。この場合、表示装置110におけるバックライトL及び偏光板8,16は不要となる。
また上記第1〜第3実施形態では、色素増感太陽電池120,220,320は表示部130を有する表示装置110に貼り付けられて使用されているが、色素増感太陽電池120,220,320は、光を十分に透過させながら、光電変換効率の低下を十分に防止できるため窓材として使用することも可能である。特に色素増感太陽電池を窓材として使用する場合、光の透過率を高めることが重要である。そのため、発電部よりもスペーサの光入射面積を十分に大きくすることが望ましい。このとき、発電部の光入射面積が小さくなることで、発電量が低下することが考えられるが、この場合でも、作用極が金属ワイヤの全周を多孔質酸化物半導体層で被覆してなるものとなるようにすれば、作用極の径を小さくしながら受光面積を広くすることができるため、発電量の低下を十分に抑えることができる。
1…作用極
1a…金属ワイヤ
1b…多孔質酸化物半導体層
2…対極
3…電解質
4…スペーサ
5、6…透明絶縁板
10,210,310…発電部
11a,11b,11c…配色パターン(画素領域)
100…色素増感太陽電池付き表示装置
110…表示装置
120,220,320…色素増感太陽電池
130…表示部
BM…ブラックマトリクス部
1a…金属ワイヤ
1b…多孔質酸化物半導体層
2…対極
3…電解質
4…スペーサ
5、6…透明絶縁板
10,210,310…発電部
11a,11b,11c…配色パターン(画素領域)
100…色素増感太陽電池付き表示装置
110…表示装置
120,220,320…色素増感太陽電池
130…表示部
BM…ブラックマトリクス部
Claims (6)
- 一対の透明絶縁板と、
前記一対の透明絶縁板の間に設けられる複数のスペーサと、
前記複数のスペーサの間に設けられる発電部とを備え、
前記発電部が、少なくとも1つの作用極と、少なくとも1つの対極と、前記作用極及び前記対極に接触する電解質とを有し、
前記作用極が、金属ワイヤの表面を多孔質酸化物半導体層で被覆してなり、
前記スペーサが、前記発電部よりも可視光に対して高い透過率を有することを特徴とする色素増感太陽電池。 - 前記対極がワイヤ状であり、前記スペーサが前記透明絶縁板に直接設けられている請求項1に記載の色素増感太陽電池。
- 前記発電部が、ワイヤ状の前記作用極を複数有し、ワイヤ状の前記対極を複数本有し、前記作用極同士又は前記対極同士が互いに平行に且つ交差しないように配置されている請求項2に記載の色素増感太陽電池。
- 前記発電部が、ワイヤ状の前記作用極を複数有し、ワイヤ状の前記対極を複数本有し、前記対極同士又は前記作用極同士が互いに交差している請求項2に記載の色素増感太陽電池。
- 前記一対の透明絶縁板のいずれか一方から遠ざかる方向に前記作用極及び前記対極が順次配置され、前記対極が前記作用極に沿って重なるように配置されている請求項2〜4のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池。
- 表示部を有する表示装置と、前記表示装置の前記表示部に設けられる色素増感太陽電池とを備える色素増感太陽電池付き表示装置であって、
前記表示部が、複数の画素領域および前記画素領域の間に設けられるブラックマトリクス部を有するカラーフィルタを有し、
前記色素増感太陽電池の前記発電部が、前記カラーフィルタにおける前記ブラックマトリクス部と重なるように配置され、前記色素増感太陽電池の前記スペーサが前記カラーフィルタにおける前記画素領域と重なるように配置され、
前記色素増感太陽電池が、請求項1〜5のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池である表示装置。
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JP2010210238A JP2012064550A (ja) | 2010-09-17 | 2010-09-17 | 色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池付き表示装置 |
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---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-09-17 JP JP2010210238A patent/JP2012064550A/ja active Pending
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