JP2012063230A - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザレーダ装置において、光源の寿命を低下させることなく、レーンマークおよび前方障害物を精度良く検出する。
【解決手段】レーザレーダ装置は、光ビームを発生させる光源と、前記光ビームを偏向させて、車両の進行方向を中心として前記車両の車幅方向に対して設けられた第1の走査角度範囲において走査する第1光走査部と、前記光ビームを偏向させて、前記車幅方向に対して左右に分割されている第2の走査角度範囲において走査する第2光走査部と、前記第1の走査角度範囲内に存在する障害物によって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記障害物を検出する障害物検出部と、前記第2の走査角度範囲内に存在するレーンマークによって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記レーンマークを検出するレーンマーク検出部と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザレーダ装置に関する。
従来より、走行路上に存在する先行車や障害物を判別したり、道路の車線区分を表す白線やキャッツアイ等のレーンマークを検出したりするために、車載用のレーザレーダ装置が用いられている。また、レーザレーダ装置は、車両前方にレーザ光を送出し、車両前方に存在する物体からの反射光を受光することにより、車両前方に存在する障害物等を検出することができる。
また、レーザレーダ装置により、レーンマークや障害物等の対象物と、車両との位置関係を把握するために、絶対座標系およびセンサ座標系の2つの座標系を用いる技術も開示されている。すなわち、任意の地点を原点とする絶対座標系において、自車両の運動量の測定結果に基づいて自車両の絶対座標位置を算出する。また、センサ座標系において、レーザレーダによって検出した前方障害物やレーンマーク等の位置を算出する。そして検出された対象物の位置を絶対座標系に変換することにより、自車両と対象物との位置関係を継続的に把握することができる。
また、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等の車載カメラで得られる画像データと、レーザレーダ装置で得られる反射光の情報とを組み合わせて、レーンマークや障害物等の対象物を精度良く検出する技術についても開示されている。
ところで、車両前方の障害物を検出するためには、50〜100m程度の比較的遠い距離に存在する物体を精度良く検出する必要がある。そこで、レーザレーダ装置は、車両の進行方向に対して略平行に光ビームを走査することが望ましい。また、比較的遠い距離に存在する物体を検出するので、光ビームを走査する走査角度が比較的小さくても50〜100m程度に存在する障害物を十分に検出することができる。
一方、白線等のレーンマークを検出するためには、光ビームの光軸を車両の進行方向よりやや下げて路面に向けて光ビームを照射することが望ましい。このように路面に向けて光ビームを照射することにより、路面に対する光ビームの入射角を大きくして、路面における照射面積を小さくすることができる。従って、光ビームのパワー密度を増加させて、レーンマークからの反射光強度を増加させ、レーンマークの検出感度を向上させることができる。
また、このように光ビームの光軸を路面に向けて照射する場合には、検出できるレーンマークは車両から近い位置に限られることとなる。従って、車線の左右両側に設けられたレーンマークを検出するためには、光ビームの走査角度は車両の進行方向に対して大きくする必要がある。
従って、車載用のレーザレーダ装置としては、検出する対象物によって光ビームの走査角度を変えることが望まれる。そこで、従来技術としては例えば、特許文献1のように、反射面の傾斜角度が異なるポリゴンミラーを用いることが知られている。
特許文献1には、1つのミラー面の回転軸に対する傾斜角度を、その他のミラー面の傾斜角度と大きく異ならせたポリゴンミラーを用いた車載用のレーザレーダ装置に関する技術が開示されている。即ち、他のミラー面に比べて路面に対する傾斜角度を大きく設けたミラー面がレーンマークの検出用として用いられる。そして、その他のミラー面は、反射面が進行方向に対して略平行となるように設けられており、走行路上の障害物の検出用として用いられる。このようにすることで、検出する対象物によって光ビームの走査角度を変えることができる。
しかしながら、特許文献1のような従来のレーザレーダ装置においては、前方障害物およびレーンマークの双方を検出するためには、光ビームの走査角度範囲を大きくする必要がある。そのため、検出感度を向上させるためには、光源であるレーザダイオードの発光周波数を増加させて、1回の走査当たりの光ビームの発生回数を増加させる必要があった。
従って、従来技術においては、光源となるレーザダイオードに対する負荷が大きく、光源の寿命が低下するという課題がある。また、検出感度を向上させるためにレーザ光源の出力を増大させる場合にも、光源の寿命を低下させてしまう。さらに、特許文献1のように、障害物検出用のビーム走査範囲と、レーンマーク検出用のビーム走査範囲とが重複する場合には、得られた反射光が走行路上の物体からの反射光であるのか、レーンマークによる反射光であるのかを精度良く判別することが難しいという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レーザレーダ装置において、光源の寿命を低下させることなく、レーンマークおよび前方障害物を精度良く検出することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光ビームを発生させる光源と、前記光ビームを偏向させて、車両の進行方向を中心として前記車両の車幅方向に対して設けられた第1の走査角度範囲において走査する第1光走査部と、前記光ビームを偏向させて、前記車幅方向に対して左右に分割されている第2の走査角度範囲において走査する第2光走査部と、前記第1の走査角度範囲内に存在する障害物によって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記障害物を検出する障害物検出部と、前記第2の走査角度範囲内に存在するレーンマークによって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記レーンマークを検出するレーンマーク検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、障害物を検出するためには、第1光走査部が第1の走査角度範囲において光ビームを走査し、レーンマークを検出するためには、第2光走査部が車両の左右に分割されている第2の走査角度範囲において光ビームを走査する。これにより、第1光走査部および第2光走査部はそれぞれの走査角度範囲を狭く絞り込むことができ、光源の発光周波数を増加させなくとも位置分解能を向上させることができる。従って、光源の寿命を低下させることなく、レーンマークおよび前方障害物を精度良く検出できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかるレーザレーダ装置の構成を示す概略構成図である。 図2は、送光部の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図3は、光走査部の構成を示す概略構成図である。 図4は、光走査部のその他の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図5は、出力光学系の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図6は、レーザレーダ装置の側面から見た場合における、光ビームの照射範囲を示す図(断面図)である。 図7は、レーザレーダ装置の上面から見た場合における、光ビームの走査範囲を示す図(平面図)である。 図8は、光走査部に対する印加電圧と、光源を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。 図9は、第2の実施の形態において、光走査部に対する印加電圧と、光源を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。 図10は、第3の実施の形態にかかる送光部の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図11は、光走査部に対する印加電圧と、光源を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。 図12は、光ビームの走査範囲を示す図(平面図)である。 図13は、第4の実施の形態にかかる送光部の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図14は、光走査部に対する印加電圧と、光源を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。 図15は、第5の実施の形態にかかる送光部の構成を示す概略構成図(断面図)である。 図16は、第6の実施の形態にかかる送光部の構成を示す概略構成図(断面図)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるレーザレーダ装置の一実施の形態を詳細に説明する。尚、本実施の形態のレーザレーダ装置は、車両の前方に存在する物体や、白線等のレーンマークを検出できるように、車両の前方部に設けられる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるレーザレーダ装置100の構成を示す概略構成図である。図1に示すように、レーザレーダ装置100は、送光部10と、受光部20と、増幅器23と、コンパレータ24と、時間計測回路25と、ECU(Electronic Control Unit)30と、を主に備えている。
送光部10は、パルス状の光ビームを発生させる光源LDと、車両前方において光ビームを走査する光スキャナ12と、光源LDからの出力光を光スキャナ12に導入するための入力光学系11と、光スキャナ12を通過した後の光ビームを調整するための出力光学系13と、光源LDに電圧を印加して光源LDを発光させるLD駆動回路14と、光スキャナ12に電圧を印加して光スキャナ12を駆動させる光スキャナ駆動回路15と、を主に備えている。尚、図1に示すように、光スキャナ12と出力光学系13との配置によっては、光スキャナ12と出力光学系13との間の光路にミラーを設けてもよい。
光源LDとしては、例えば半導体レーザダイオード等が用いられる。また、光源LDは、LD駆動回路14を介してECU30に接続されている。ECU30は、LD駆動回路14に対してLD制御信号を出力する。LD駆動回路14は入力されたLD制御信号に応じて光源LDをパルス発光させる。また、図1に示すように、ECU30から出力されるLD制御信号は、時間計測回路25にも入力される。
一般的に、光源LDとして半導体レーザダイオード等を用いる場合には、光源LDは大きな広がり角を持つ光ビームを発生させる。そこで、入力光学系11は、広がり角を持つ光ビームを調整して、光ビームを平行光とする。
光スキャナ12は、電圧印加によって屈折率を変化させることができる電気光学材料を用いた光学偏向素子によって構成される。また、光スキャナ12は、光スキャナ駆動回路15を介してECU30に接続されている。ECU30は、光スキャナ駆動回路15に対して光スキャナ12を駆動させる偏向素子駆動信号を出力する。
光スキャナ駆動回路15は入力された偏向素子駆動信号に応じて光スキャナ12を駆動させて、光スキャナ12に導入された光ビームを偏向させることにより、後述する走査角度範囲において光ビームを走査する。光スキャナ12によって偏向された光ビームの偏向角は、偏向角モニタ16によって検出され、偏向角信号としてECU30に出力される。
受光部20は、受光レンズ21と、受光素子22とを主に備えている。受光素子22としては、例えばフォトダイオード等を用いることができる。車両前方に存在する障害物やレーンマーク等から反射されたレーザ光(反射光)は、受光レンズ21を介して受光素子22に導入される。受光素子22は、反射光の強度に対応する電圧を、増幅器23に対して出力する。
受光素子22の出力電圧は、増幅器23にて増幅された後、コンパレータ24に入力される。コンパレータ24は、増幅器23の出力電圧を基準電圧と比較し、増幅器23の出力電圧がその基準電圧より大きい場合に、時間計測回路25に反射光を受光した旨を示す受光信号を出力する。
時間計測回路25は、光源LDが光ビームを発生させた時刻と、受光素子22が反射光を受光した時刻との時間差を計測時間として測定し、その計測時間をECU30に出力する。すなわち、時間計測回路25は、ECU30からLD制御信号を受信してから、コンパレータ24から受光信号を受信するまでに要した時間を計測時間として測定する。
ECU30は、車両前方の障害物によって反射された光ビームの反射光を受光して、障害物を検出し、車両と障害物との距離を計算する。また、ECU30は、レーンマークによって反射された光ビームの反射光を受光して、レーンマークを検出し、車両とレーンマークとの距離を計算する。
次に、図2を用いて、本実施の形態で用いられる送光部10の構成についてより詳細に説明する。図2は、本実施の形態で用いられる送光部10の構成を示す概略構成図である。尚、図2における座標系としては、車両の進行方向をZ軸とし、車両の車幅方向をX軸とし、路面に対して垂直方向をY軸とする。
図2に示すように、本実施の形態の送光部10は、2つの光源LD1、LD2を備えている。光源LD1は、前方障害物を検出するための光ビームB1を出射する。光源LD2は、レーンマークを検出するための光ビームB2を出射する。
また、送光部10は、上述したように、入力光学系11と、光スキャナ12と、出力光学系13とを主に備えている。光スキャナ12は、光走査部12aと、光走査部12bとを備えている。また、送光部10は、出力光学系13(図1参照)として、出力光学系13aと、出力光学系13bとを備えている。
光走査部12aは、光ビームB1の偏向角を変化させながら、光ビームB1をX軸方向に走査する。また、光走査部12bは、光ビームB2の偏向角を変化させながら、光ビームB2をX軸方向に走査する。
出力光学系13aは、光走査部12aから出射された光ビームB1の偏向角を拡大するる。また、出力光学系13bは、光走査部12bから出射された光ビームB2の偏向角を拡大する。
図2に示すように、光源LD1から出射される光ビームB1は、入力光学系11、光走査部12a、出力光学系13aを介して、車両の進行方向であるZ軸方向に出射され、さらに、車両の車幅方向であるX軸方向に走査される。
同様に、光源LD2から出射される光ビームB2は、入力光学系11、光走査部12b、出力光学系13bを介して、車両の進行方向であるZ軸方向に出射され、さらに、車両の車幅方向であるX軸方向に走査される。
次に、図3を用いて、本実施の形態で用いられる光走査部12a、12bの構成および動作原理について説明する。光走査部12a、12bの構成および動作原理は同様であるため、以下では光走査部12aについて説明する。図3は、本実施の形態で用いられる光走査部12aの構成を示す概略構成図である。
図3に示すように、光走査部12aの本体は、電圧印加によって屈折率が変化する電気光学材料の薄板状の基板1により構成されている。基板1を構成する電気光学材料としては、例えば、ニオブ酸リチウム結晶やタンタル酸リチウム結晶等の電気光学結晶を用いることができる。
入力光学系11から入射される光ビームB1は、基板1の側面cから入力され、別の側面dから出力光学系13a(図2参照)に対して出射される。図3に示すように、基板1の表面aには鋸歯状の電極Eaが設けられている。また、図示はしないが、基板1の裏面bには、電極Eaと同様の鋸歯状である電極Ebが設けられている。
ECU30が、光スキャナ駆動回路15に対して偏向素子駆動信号を出力し、光スキャナ駆動回路15によって電極Eaおよび電極Ebの間に電圧が印加されると、電極Eaと電極Ebとで挟み込まれた基板1内部の領域の屈折率が変化する。
ここで、電界の強さに比例して電気光学材料の屈折率が変化する効果はポッケルス効果と呼ばれており、電圧が印加された領域の屈折率変化量Δnは、以下の式(1)で示すことができる。
Δn∝rij×V/d ・・・(1)
尚、rijは電気光学定数(ポッケルス定数)、Vは電極Eaおよび電極Eb間に印加される電圧、dは電極Eaと電極Ebとの間隔である。
すなわち、電極Ea、Ebに電圧を印加すると、電極Ea、Ebに挟まれた領域の屈折率は、式(1)によって導出される屈折率変化量Δnだけ変化する。
このように屈折率が変化する領域を、屈折率変化領域と呼ぶこととする。屈折率変化領域は、図3に示すような鋸歯状の電極Ea、Ebによって挟み込まれる領域であるから、複数の三角柱状のプリズムを、光ビームB1の光路上に連なるように並べた領域となる。
一般的に、光は屈折率の異なる領域同士の界面で屈折(偏向)するため、電圧が印加された屈折率変化領域と、電圧が印加されていない領域との界面で光ビームは屈折することとなる。従って、屈折率変化領域を構成する各プリズムの界面を通過する度に光ビームは屈折される。また、屈折率変化領域の屈折率変化量Δnは、上述の式(1)に示されるように、電極Eaおよび電極Eb間に印加される電圧Vによって変化するため、界面における屈折率もまた、電圧Vに依存する。
従って、ECU30が、電極Eaと電極Ebとの間に印加される電圧Vを制御することにより、光走査部12aによって偏向される光ビームB1の偏向角を制御することができる。これにより、ECU30が電圧Vを変化させて光ビームB1の偏向角を変化させることにより、光ビームB1を車両の車幅方向であるX軸方向に走査することができる。
尚、入力光学系11は、光ビームB1の幅が光走査部12aの屈折率変化領域の幅以内に収まるように、光ビームB1のビーム幅を調整する。
図4は、光走査部12aのその他の構成例を示す概略構成図である。図4に示すように、光走査部12aのその他の構成例としては、電気光学材料の基板1内に、分極軸が反転した分極反転領域2を形成しておく。尚、分極反転領域2の形状としては、上述した屈折率変化領域の形状と同様に、複数の三角柱状のプリズムを、光ビームB1の光路上に連ねるように並べた形状とする。そして、基板1の表面aおよび裏面bに四角形の電極Ea2、Eb2をそれぞれ設けて、分極反転領域2を挟み込む。
このように光走査部12aを構成した場合においても、ECU30により電極Ea2と電極Eb2との間に印加する電圧Vを変化させて、光ビームB1の偏向角を制御して、光ビームB1をX軸方向に走査することができる。
尚、基板1に分極反転領域2を形成する方法としては様々な方法があるが、一般的には、抗電界以上の高い電界に相当する電圧を基板1に印加することで、分極反転領域2を形成することができる。より詳細には、分極反転領域2を作製する部分をフォトレジストなどの絶縁体でマスクした状態で基板1に高電圧を印加し、分極反転領域2を形成することができる。
さらに、光走査部12aのその他の構成例として、電気光学材料の基板1を薄膜化して光導波路構造を形成し、光導波路構造の上面および底面に電極層を形成するとしてもよい。これにより、比較的低電圧であっても大きな偏向角を得ることができる。
次に、図5を用いて、出力光学系13(13a、13b)の構成および動作についてより詳細に説明する。出力光学系13a、13bの構成および動作は同様であるため、以下では出力光学系13bについて説明する。
図5は、出力光学系13bの構成を示す概略構成図である。図5に示すように、出力光学系13bは、拡大光学系5と、ミラー8とを主に備えている。
拡大光学系5は、光走査部12bによって与えられる光ビームB2の偏向角を拡大する光学系である。一例として、拡大光学系5は、凸レンズ6と、凸レンズ6とは焦点距離の異なる凹レンズ7とによって構成される。拡大光学系5において、偏向角の拡大率をα倍とするためには、凸レンズ6の焦点距離を凹レンズ7の焦点距離のα倍にし、かつ凸レンズ6と凹レンズ7との間の距離を凹レンズ7の焦点距離の(α−1)倍にすればよい。
ミラー8は、光ビームB2の、路面に対する入射角度φを制御する光学系である。或いは、ミラー8は、光ビームB2の、車両の進行方向(Z軸方向)に対する傾斜角度φ1を制御する光学系である。
本実施の形態では、出力光学系13bにおけるミラー8の傾斜角度φ1を、出力光学系13aにおけるミラー8の傾斜角度φ1よりも大きく設定する。尚、光ビームB1をZ軸に略平行に出射する場合には、出力光学系13bのみに傾斜角度φ1のミラー8を備えるとし、出力光学系13aにはミラー8を備えないとしてもよい。
これにより、前方障害物を検出するための光ビームB1の光軸と、レーンマークを検出するための光ビームB2の光軸とを互いに異ならせることができ、光ビームB1を車両の前方で水平方向(Z軸方向)に照射させる一方で、光走査部12bにより偏向される光ビームB2を路面に対して入射角φで照射させることができる。
また、出力光学系13のその他の構成例として、出力光学系13にはミラー8を備えず、拡大光学系5を構成する凸レンズ6、凹レンズ7の光軸(レンズの中心軸)を、光走査部12a、12bからそれぞれ出力されるビームの光軸に対してY軸方向にずらして配置してもよい。このように構成する場合にも、拡大光学系5を通過する光ビームB1、B2の光路をY軸方向にずらすことが可能である。この場合、Y軸方向のずれ量を調整することによって路面に対するビームの入射角φを調整することができる。
次に、図6および図7を参照して、光ビームB1の走査角度範囲、光ビームB2の走査角度範囲について説明する。
図6は、車両の側面側からレーザレーダ装置100を見た場合における、光ビームB1、B2の照射範囲を示す図(側面図)である。図6に示すように、障害物検知用の光ビームB1は車両の進行方向であるZ軸方向に対して略平行に出射されるのに対し、レーンマークを検出するための光ビームB2は路面Rに対して入射角φを持つようにやや下向きに出射される。
図6を参照して、レーンマーク検出用の光ビームB2の路面Rに対する照射範囲の具体例について説明する。図6において、レーザレーダ装置100の取り付け位置として路面Rから光軸中心までの距離をhとする。hを1m、光ビームB2のY軸方向の広がり角θyを1.0°、路面Rに対する入射角φを5.5°とする場合には、光ビームB2が路面Rを照射する距離の下限値L1および上限値L2は、それぞれL1=9.5m、L2=11.4mとなる。
また、図7は、レーザレーダ装置100の上面から見た場合における、光ビームB1の走査角度範囲A1と、光ビームB2の走査角度範囲A2とを示す図(平面図)である。尚、車両の進行方向であるZ軸方向を0°とする。
送光部10(第1光走査部)は、前方の障害物を検出するために、光走査部12aを制御して、車両の進行方向を中心として車両の車幅方向に対して設けられた走査角度範囲A1(第1の走査角度範囲)において光ビームB1を走査する。図7に示すように、走査角度範囲A1は、水平方向の偏向角が−θ1〜θ1となる範囲である。
送光部10(第2光走査部)は、光ビームB2が路面Rを照射してレーンマークMからの反射光を得るために、光走査部12bを制御して、車両の車幅方向に対して左右に分割されている走査角度範囲A2(第2の走査角度範囲)において光ビームB2を走査する。また、走査角度範囲A2は、車幅方向に沿って走査角度範囲A1の外側に設けられている。
より詳細には図7に示すように、送光部10は、車両に対して左側のレーンマークMを照射するために、水平方向の偏向角が−θ2M〜−θ2mとなる走査角度範囲A2で光ビームB2を走査する。また、送光部10は、車体に対して右側のレーンマークMを照射するために、水平方向の偏向角がθ2m〜θ2Mとなる走査角度範囲A2で光ビームB2を走査する。
尚、光ビームB1の偏向角の最大値θ1は、光ビームB2の偏向角の最小値θ2M以下であればよい。即ち、θ1≦θ2Mであり、θ1は最大でもθ2Mであればよい。
尚、上述した出力光学系13bの拡大倍率は、出力光学系13aの拡大倍率より大きい拡大倍率とすることが望ましい。これにより、光走査部12bによって走査される光ビームB2の走査角度範囲A2を、光走査部12aによってなされる前方障害物検知用の光ビームB1の走査角度範囲A1より外側にすることができる。
一例ではあるが、光ビームB2の路面Rと略平行な方向における照射範囲の設計例を示す。図7において、車線幅wを3.5mとし、レーザレーダ装置100は車線の中央にあると仮定する。上述したように、距離の下限値L1が9.5mである場合には、光ビームB2の水平方向の偏向角θ2mは8.8°となる。また、距離の上限値L2が11.4mである場合には、光ビームB2の水平方向の偏向角θ2Mは10.6°となる。また、上述したように、θ1=θ2Mとして走査角度範囲A1を設計すると、光ビームB1の走査角度範囲A1は、−8.8°〜8.8°とすることができる。
次に、本実施の形態のECU30による光走査部12a、12bと、光源LD1、LD2との制御方法について説明する。
ECU30は、光走査部12aまたは光走査部12bに印加する電圧をそれぞれ独立に制御する。上述のように、光走査部12a、12bによる光ビームB1、B2の偏向角はそれぞれ、光走査部12a、12bへの印加電圧に比例する。従って、ECU30は電圧制御によって、光走査部12aによる光ビームB1の偏向角と、光走査部12bによる光ビームB2の偏向角とをそれぞれ制御する。
図8は、光走査部12a、12bに対する印加電圧と、光源LD1、LD2を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。尚、一般的に電気光学効果は非常に高速な反応であるため、ECU30が光スキャナ駆動回路15に対して偏向素子駆動信号を送出した時点と、光走査部12a、12bにおいて偏向角が変化する時点とは同一であるとみなすことができる。
図8に示すように、ECU30は、光スキャナ駆動回路15によって光走査部12aに印加する電圧を、−V1からV1まで線形的に増加させ、印加電圧がV1となったら再び印加電圧を−V1からV1に線形的に増加させ、これを周期的に繰り返す。
光走査部12aへの印加電圧がV1である場合に、光ビームB1の偏向角は図7におけるθ1となり、光走査部12aへの印加電圧が−V1である場合に、光ビームB1の偏向角は図7における−θ1となる。
従って、ECU30は、光走査部12aに−V1からV1まで電圧を印加することにより、−θ1〜θ1となる走査角度範囲A1において光ビームB1を繰り返し走査させることができる。これにより、車線の中央近傍のみに絞って光ビームB1を繰り返し走査することができる。
また、ECU30は、光スキャナ駆動回路15によって光走査部12bに印加する電圧を、V2mからV2Mまで変化させ、印加電圧がV2Mとなった場合には印加電圧を−V2Mにして、そして−V2Mから−V2mまで印加電圧を変化させる。そして、印加電圧が−V2mとなったら再び印加電圧をV2mにして、これを周期的に繰り返す。
光走査部12bへの印加電圧がV2mである場合に、光ビームB2の偏向角は図7におけるθ2mとなり、V2Mである場合には、光ビームB2の偏向角は図7におけるθ2Mとなる。また、光走査部12bへの印加電圧が−V2Mである場合には、光ビームB2の偏向角は−θ2Mとなり、−V2mである場合には、光ビームB2の偏向角は−θ2mとなる。
そして、このように光ビームB1、B2を走査角度範囲A1、A2において走査し、前方障害物またはレーンマークから反射光が反射されると、受光部20はこの反射光を受光し、ECU30は上述したように障害物またはレーンマークを検出する。
即ち、ECU30は、走査角度範囲A1に存在する障害物によって反射された光ビームB1の反射光を受光して、障害物を検出し、車両と障害物との距離を計算する。より具体的には、時間計測回路25は、光源LD1が光ビームB1を発生させた時刻と、受光素子22が光ビームB1の反射光を受光した時刻との時間差を計測時間として測定し、ECU30はこの計測時間に基づいて、車両と障害物との距離を計算する。
また、ECU30は、走査角度範囲A2に存在するレーンマークによって反射された光ビームB2の反射光を受光して、レーンマークを検出し、車両とレーンマークとの距離を計算する。より具体的には、時間計測回路25は、光源LD2が光ビームB2を発生させた時刻と、受光素子22が光ビームB2の反射光を受光した時刻との時間差を計測時間として測定し、ECU30はこの計測時間に基づいて、車両とレーンマークとの距離を計算する。
このように、ECU30は、受光部20、増幅器23、コンパレータ24、時間計測回路25と協働することにより、本実施の形態にかかる障害物検出部と、レーンマーク検出部として機能する。
従って、ECU30は、光走査部12bに上述のように電圧を印加することにより、偏向角がθ2m〜θ2M、−θ2M〜−θ2mとなる走査角度範囲A2において光ビームB2を繰り返し走査させることができる。これにより、図7に示すように、車線の左右両端近傍に存在するレーンマークMの近傍のみに絞って光ビームB2を繰り返し走査することが可能となる。
従来の光スキャナは、レーンマークMを検出する場合に−θ2M〜θ2Mの範囲全体にわたって光ビームを走査する。従って、位置分解能を向上させてレーンマークMの検出精度を向上させるためには、光源のパルス発生周波数を増加させる必要がある。
これに対して、本実施の形態によれば、上述のように、レーンマーク検出用光ビームB2の走査角度範囲A2を車両の左右両側に分けて走査するため、光ビームB1、B2を走査する範囲をそれぞれ必要最低限の範囲に絞り込むことができる。従って、光源の発光周波数を増加させずとも光スキャナの位置分解能を向上させることが可能となり、光源のパルス発振数を削減して、光源の寿命低下を抑制することができる。
また、ECU30は、図8に示すように、LD1を発光させる区間T1と、LD2を発光させる区間T2とを周期的に切替えて、LD1とLD2とが同時に発光することがないようにLD1、LD2の制御信号を制御する。
従って、前方障害物を検出する区間T1においては、走査角度範囲A1のみにおいて光ビームB1が走査され、走査角度範囲A2の範囲には光ビームが照射されない。これにより、区間T1において、走査角度範囲A2内のレーンマークMによる反射光の検出を避けることができる。よって、前方障害物の誤検出を防止することができ、前方障害物の検出精度を向上させることができる。
同様に、レーンマークMを検出する区間T2においては、走査角度範囲A2のみにおいて光ビームB2が走査され、車線中央近傍の走査角度範囲A1には光ビームが照射されない。これにより、区間T2において、走査角度範囲A1に存在する前方障害物による反射光の検出を避けることができる。よって、レーンマークMの誤検出を防止することができ、レーンマークMの検出感度を向上させることができる。
上述のように、本実施の形態によれば、受光部20が反射光を受光した場合に、その反射光が前方障害物からの反射光なのかレーンマークからの反射光なのかを容易かつ精度良く判別することができる。従って前方障害物とレーンマークとをそれぞれ精度良く検出することができる。
尚、光走査部12aを光導波路で構成する場合には、入力光学系11としては光ビームを導波路の膜厚方向に集光するようなレンズ系を用いて、光導波路内部に光ビームを効率よく集光させることが望ましい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかるレーザレーダ装置200は、第1の実施の形態とは異なる制御信号を送出することを特徴とする。即ち、第1の実施の形態においては、図8に示したように、光走査部12a、12bに対して常に電圧を印加し続けていた。これに対して、第2の実施の形態にかかるECU30は、光源LD1、LD2のいずれか一方を発光させていない場合には、その光源LD1またはLD2に対応する光走査部12aまたは12bに対して電圧を印加しない。
次に、図9を用いて、第2の実施の形態にかかるECU30が制御する制御信号について説明する。図9は、第2の実施の形態において、光走査部12a、12bに対する印加電圧と、光源LD1、LD2を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。
図9に示すように、本実施の形態のECU30は、光源LD1に制御信号を送出して光源LD1を発光させている区間T1では、光走査部12aに対する電圧印加は行うが、光走査部12bに対しては電圧を印加しない。また、ECU30は、光源LD2に制御信号を送出して光源LD2を発光させている区間T2では、光走査部12bに対する電圧印加は行うが、光走査部12aに対しては電圧を印加しない。
また、図8で示した第1の実施の形態においては、区間T1の長さと区間T2の長さとをほぼ同一としたが、図9に示すように、区間T1と区間T2の長さを異ならせてもよい。これにより、例えばレーンマーク検出にかける時間(区間T2)よりも前方の障害物検出にかける時間(区間T1)により長い時間をかけるなどして、検出にかける時間の比重を最適化することができる。
より具体的には、上述した具体的な設計例に関して、走査角度範囲A1は2×θ1=17.6°であり、走査角度範囲A2は左右合わせて2×(θ2M−θ2M)=3.5°である。従って、走査角度範囲A1は、走査角度範囲A2の約5倍広い範囲となる。そこで、区間T1を区間T2の5倍程度の長さとすると、単位角度(例えば1°)あたりの検出時間、あるいは単位角度あたりの光ビームの走査時間を同程度とすることができ、前方障害物およびレーンマークの検出精度を同程度とすることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態にかかるレーザレーダ装置300は、第1の実施の形態にかかる送光部10とは異なる送光部310を備えている。その他の構成はレーザレーダ装置100の構成と同様であるので、ここでの説明を省略する。
図10を参照して、本実施の形態にかかる送光部310の構成について説明する。図10は、本実施の形態にかかる送光部310の構成を示す概略構成図(断面図)である。
第2の実施の形態で上述したように、区間T1と区間T2とで光源LD1と光源LD2の発光を切替える場合には、光源を1つとしてもよい。従って、本実施の形態の送光部310は、図10に示すように、光源LDを1つのみ備えている。また、送光部310は、ビームスプリッタ17と、ミラー18とを備えている。
図10に示すように、送光部310は、光源LDの出力光をビームスプリッタ17で分岐させて、分岐した光ビームの一部を光走査部12aに入射させて、分岐した光ビームの一部を、ミラー18を介して光走査部12bに入射させる。
また、図10に示すように、光走査部12aの後段には光吸収体19aが設けられており、光走査部12bの後段には光吸収体19bが設けられている。光吸収体19a、19bは、所定の偏向角以上で光走査部12a、12bから出力された光ビームB1、B2を吸収する。
図11は、本実施の形態において、光走査部12a、12bに対する印加電圧と、光源LDを制御する制御信号をそれぞれ示す図である。本実施の形態では、図10に示すように光源LDが1つだけ用いられるため、ECU30は、図11に示すように常に一定の周期で光源LDをパルス発光させる。
本実施の形態では、光ビームB1、B2のいずれか一方を一定時間ごとに光吸収体19a、19bに吸収させる。そして、吸収させずに出射させる方の光ビームB1またはB2によって、障害物またはレーンマークの検出を行う。
ECU30は、区間T1において、光走査部12aには−V1からV1まで印加電圧を線形的に増加させる一方で、光走査部12bには一定の印加電圧V2Sを印加する。V2Sの値は、|V2S|>|V2M|となるように設定される。
光吸収体19bは、印加電圧がV2Sである場合に光走査部12bから出射される光ビームB2が吸収できる位置に配置される。これにより、区間T1では、光走査部12bから出射された光ビームB2が、光吸収体19bに到達して吸収される。
また、ECU30は、区間T2において、光走査部12bにはV2M〜V2mおよび−V2m〜−V2Mの電圧を印加する一方で、光走査部12aには一定の印加電圧V1Sを印加する。
光吸収体19aは、印加電圧がV1Sである場合に光走査部12aから出射される光ビームB1が吸収できる位置に配置される。これにより、区間T2では、光走査部12aから出射された光ビームB1が、光吸収体19aに到達して吸収される。
本実施の形態によれば、上述のように、レーンマーク検出用の光ビームB2が光ビームB1の走査角度範囲A1に誤って走査されてしまうことを防止できる。同様に、光ビームB1が車線端側近傍の、光ビームB2の走査角度範囲A2に誤って走査されてしまうことを防止できる。これにより、前方障害物およびレーンマークの検出精度を向上させることができる。
尚、光吸収体19a、19bは、図10に示すように出力光学系13a、13bの後段に配置してもよいし、或いは、光走査部12a、12bの直後に配置してもよい。
また、光吸収体19a、19bは、図1に示した偏向角モニタ16としての機能を兼ねてもよい。この場合、光吸収体19a、19bとしては、例えばフォトダイオードを用いることができる。このようにすることで、レーザレーダ装置300は、光走査部12a、12bに対する印加電圧と、光ビームB1、B2の偏向角との関係をモニタしながら、光ビームB1、B2の偏向角を制御することができる。
また、図11では、区間T1と、区間T2とがほぼ同一の長さである場合を示したが、図9とともに上述したように、区間T1と区間T2の長さは異ならせてもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態のレーザレーダ装置400は、図12に示すように、車両の進行方向(Z軸方向)に対して左側のレーンマークMLと、車両の進行方向に対して右側のレーンマークMRとを、異なる光ビームによってそれぞれ照射することを特徴とする。
第4の実施の形態にかかるレーザレーダ装置400は、第1の実施の形態にかかる送光部10とは異なる送光部410を備えている。その他の構成はレーザレーダ装置100の構成と同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、図13を参照して、本実施の形態にかかる送光部410の構成について説明する。図13は、本実施の形態にかかる送光部410の構成を示す概略構成図(断面図)である。
図13に示すように、送光部410は、左側のレーンマークMLに入射される光ビームBLを発生させる光源LD(L)と、光源LD(L)から出射された光ビームBLを偏向して走査する光走査部12Lと、光走査部12Lから出射された光ビームBLの偏向角を調整する出力光学系13Lと、を備えている。また、出力光学系13Lは、光ビームBLに一定の偏向角を与えて光ビームBLの光軸をオフセットさせる光偏向素子として、プリズム9Lを備えている。
また、送光部410は、右側のレーンマークMRに入射される光ビームBRを発生させる光源LD(R)と、光源LD(R)によって出射された光ビームBRを偏向して走査する光走査部12Rと、光走査部12Rから出射された光ビームBRの偏向角を調整する出力光学系13Rと、を備えている。また、出力光学系13Rは、光ビームBRに一定の偏向角を与えて光ビームBRの光軸をオフセットさせる光偏向素子として、プリズム9Rを備えている。
次に、図12を参照して、本実施の形態における光ビームBL、BRの走査方法について説明する。図12は、光ビームBL、BRの走査角度範囲A2L、A2Rを説明する図(平面図)である。
図12において、中心線c1は、左側の走査角度範囲A2Lを二分する線であり、中心線c1に対応する偏向角−θcは(−θ2M−(−θ2m))/2である。同様に、中心線c2は、右側の走査角度範囲A2Rを二分する線であり、中心線c2に対応する偏向角θcは(θ2M−θ2m)/2である。
図12に示すように、光源LD(L)から出射された光ビームBLは、プリズム9Lによって−θcだけ偏向されて、中心線c1の方向に偏向される。即ち、光走査部12Lに電圧が印加されていない状態で、出力光学系13Lから出射される光ビームBLの偏向角が−θcとなり、光ビームBLが中心線c1上に出射される。そして、光走査部12Lは、光ビームBLを車線左側の走査角度範囲A2Lにおいて走査する。図示するように、走査角度範囲A2Lに対応する光ビームBLの偏向角は、−θ2M〜−θ2mである。
また、光源LD(R)から出射された光ビームBRは、プリズム9Rによってθcだけ偏向されて、中心線c2の方向に偏向される。即ち、光走査部12Rに電圧が印加されていない状態で、出力光学系13Rから出射される光ビームBRの偏向角がθcとなり、光ビームBRが中心線c2上に出射される。そして、光走査部12Rは、光ビームBRを車線右側の走査角度範囲A2Rにおいて走査する。図示するように、走査角度範囲A2Rに対応する光ビームBRの偏向角は、θ2m〜θ2Mである。
次に、図14を用いて、本実施の形態のECU30による光走査部12a、12L、12Rと、光源LD1、LD(L)、LD(R)との制御方法について説明する。図14は、本実施の形態において、光走査部12a、12L、12Rに対する印加電圧と、光源LD1、LD(L)、LD(R)を制御する制御信号とをそれぞれ示す図である。
図14に示すように、本実施の形態のECU30は、区間T1では、光源LD1に制御信号を送出して光源LD1を発光させ、区間T2では、光源LD(L)に制御信号を送出して光源LD(L)を発光させ、区間T3では、光源LD(R)に制御信号を送出して光源LD(R)を発光させる。このように発光タイミングを切替えることにより、光源LD1、LD(L)、LD(R)の互いの反射光が干渉することを防ぐことができる。
また、図14に示すように、ECU30は光スキャナ駆動回路15を制御して、光走査部12Lに対する印加電圧を−V2cからV2cまで線形的に増加させ、印加電圧がV2cとなったら再び印加電圧を−V2cからV2cまで線形的に増加させ、これを周期的に繰り返すように制御する。
光走査部12Lに対する印加電圧がゼロである場合には、光ビームBLの偏向角は上述のように−θcとなる。従って、ECU30は、中心線c1を中心として、偏向角を−θ2M〜−θ2mで制御して、光ビームBLを走査角度範囲A2Lにおいて走査させる。
即ち、光走査部12Lへの印加電圧が−V2cである場合に、光ビームBLの偏向角は−θ2M(図7参照)となり、光走査部12Lへの印加電圧がV2cである場合に、光ビームBLの偏向角は−θ2mとなる。本実施の形態では、印加電圧がゼロである場合に、光ビームBLは−θcだけオフセットされているから、例えば偏向角を−θ2Mとする場合に印加する電圧−V2cは、図8における−V2Mよりも大幅に減少させることができる。
また、図14に示すように、ECU30は光スキャナ駆動回路15を制御して、光走査部12Rに対する印加電圧を−V3cからV3cまで線形的に増加させ、印加電圧がV3cとなったら再び印加電圧を−V3cからV3cまで線形的に増加させ、これを周期的に繰り返すように制御する。
光走査部12Rに対する印加電圧がゼロである場合には、光ビームBRの偏向角は上述のようにθcとなる。従って、ECU30は、中心線c2を中心として、偏向角をθ2M〜θ2mで制御して、光ビームBRを走査角度範囲A2Rにおいて走査させる。
即ち、光走査部12Rへの印加電圧が−V3cである場合に、光ビームBRの偏向角はθ2m(図7参照)となり、光走査部12Rへの印加電圧がV3cである場合に、光ビームBRの偏向角はθ2Mとなる。このように、本実施の形態では、印加電圧がゼロである場合に、光ビームBRはθcだけオフセットされているから、例えば偏向角をθ2Mとする場合に印加する電圧V3cは、図8におけるV2Mよりも大幅に減少させることができる。
本実施の形態によれば、上述のように、印加電圧がゼロである場合の偏向角をそれぞれθc、−θcだけオフセットさせているため、オフセット角(−θc、θc)を中心として光ビームBL、BRを比較的狭い範囲だけ走査すればよい。従って、光走査部12L、12Rに印加する電圧を減少させることができ、レーザレーダ装置400における消費電力量を削減することができる。
尚、上述したように、区間T1、T2、T3の長さはそれぞれ異なる長さとしてもよい。また、図14において、光源LD1、LD(L)、LD(R)を発光させない区間においては、該当する光源に対応する光走査部12a、12L、12Rに対して電圧を印加させないように構成するとしてもよい。
また、図13では、各光走査部12a、12L、12Rに対してそれぞれ光源LD1、LD(L)、LD(R)を設けるとしたが、光源は2つ以下としてもよい。即ち、図10とともに上述したように、1つの光源から発生させた光ビームをビームスプリッタおよびミラーを用いて3本の光ビームに分岐させて、各光走査部12a、12L、12Rに入射させるとしてもよい。
(第5の実施の形態)
第4の実施の形態では、出力光学系13L、13Rにプリズム9L、9Rを設けて、光ビームBL、BRを左右それぞれのレーンマークML、MRに向けて照射するとした。これに対し、第5の実施の形態では、光源LD(L)、LD(R)、光走査部12L、12R、出力光学系13L、13Rの配置を調整することにより、光ビームBL、BRの偏向角を−θc、θc(図12参照)だけオフセットさせることを特徴とする。
第5の実施の形態のレーザレーダ装置500は、第1の実施の形態にかかる送光部10とは異なる送光部510を備えている。その他の構成はレーザレーダ装置100の構成と同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、図15を参照して、本実施の形態にかかる送光部510の構成について説明する。図15は、本実施の形態にかかる送光部510の構成を示す概略構成図(断面図)である。
図15において、点線で示されている光軸X1、XL、XRは、それぞれ光源LD1、LD(L)、LD(R)から出射される光ビームB1、BL、BRの光軸である。即ち、光軸X1、XL、XRは、光ビームB1、BL、BRが光走査部12a、12L、12Rおよび出力光学系13a、13L、13Rによって偏向されない場合の光ビームの進行方向である。
図15に示すように、光源LD(L)は、光軸XLを光軸X1に対して−θcだけ傾斜させて配置され、光源LD(R)は、光軸XRを光軸X1に対してθcだけ傾斜させて配置される。
尚、光走査部12a、12L、12Rの制御方法は、第4の実施の形態で図14とともに説明した方法と同様でよいため、ここでの説明は省略する。
本実施の形態によれば、光ビームBL、BRの光軸をレーンマークに向けてオフセットさせているため、光走査部12L、12Rに印加する電圧を減少させることができ、レーザレーダ装置500における消費電力量を削減することができる。
尚、第4、第5の実施の形態において、光走査部12a、12L、12Rを1つの電気光学材料の基板1に作製するとしてもよい。これにより、1つの基板上に各光走査部12a、12L、12Rを簡単に形成することができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態にかかるレーザレーダ装置600は、第1の実施の形態にかかる送光部10とは異なる送光部610を備えている。その他の構成はレーザレーダ装置100の構成と同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、図16を参照して、本実施の形態にかかる送光部610の構成について説明する。図16は、本実施の形態にかかる送光部610の構成を概略構成図(断面図)である。
図16に示すように、本実施の形態にかかる送光部610は、出力光学系13a、13bの後段に、λ/2板26を備えている。尚、λ/2板26を、出力光学系13a、13bの前段に配置するとしてもよい。
ここで、光スキャナ12を通過した光ビームB1、B2は、図16において、Y軸方向に電界成分が振動するような直線偏光の光ビームとなり、電気光学効果による屈折率変化が大きくなるような光ビームとして伝播することとなってしまう。
そこで、本実施の形態では、出力光学系13a、13bの後段にλ/2板26を配置する。λ/2板26は、直線偏光の偏光方向を変える光学素子であり、光ビームB1、B2の電界の振動方向をY軸に対して45°傾けて、偏光方向を変える。これにより、送光部610から出射される光ビームB1、B2を、p波、s波それぞれの偏光成分を有し、かつ、それぞれの偏光成分の光強度が等しい直線偏光とすることができる。
また、図示はしないが、受光部20(図1参照)において、偏光ビーム分離素子等を配置して、光ビームB1、B2に対してp波とs波とを分離して、それぞれの反射強度を受光素子22でモニタするとしてもよい。
一般に、光ビームを反射した物体や物体の表面状態によって、それら物体から反射される反射光の偏光成分(p波成分およびs波成分)は異なる。そこで、上述のようにp波とs波の反射強度をそれぞれ受光部20でモニタして、p波およびs波の反射強度の比を解析することにより、レーザ光を反射した物体を特定したり、路面状況を把握したりすることができる。
一例として、レーンマークからの反射光は、晴天時と雨天時とでp波とs波の反射率が異なり、周囲の明るさによっても異なる。そこで例えば、予めそれぞれの条件における反射率を測定して記憶部に格納しておき、受光部20で検出したp波とs波の反射強度の比を格納されているデータと照合する。このようにすることで、走行中の路面の濡れ状態を精度良く把握することができる。
以上のように、第1〜第6の実施の形態によれば、レーンマークを検出するための光ビームB2を、レーンマーク近傍の狭い走査角度範囲A2で走査すればよいので、光源の発光周波数を増加させる必要がない。従って、光源の寿命を大きく低減することなく、レーンマークを高精度に検出することができる。また、車線中央付近にはレーンマーク検出用の光ビームB2を照射しないので、前方障害物からの反射光をレーンマークからの反射光であるとして誤検出することを防止できる。
100、200、300、400、500、600 レーザレーダ装置
1 基板
a、b 表面
Ea、Eb、Ea2、Eb2 電極
2 分極反転領域
5 拡大光学系
6 凸レンズ
7 凹レンズ
8 ミラー
9L、9R プリズム
10、310、410、510、610 送光部
11 入力光学系
12 光スキャナ
12a、12b、12L、12R 光走査部
13、13a、13b、13L、13R 出力光学系
14 LD駆動回路
15 光スキャナ駆動回路
16 偏向角モニタ
17 ビームスプリッタ
18 ミラー
19a、19b 光吸収体
20 受光部
21 受光レンズ
22 受光素子
23 増幅器
24 コンパレータ
25 時間計測回路
26 λ/2板
30 ECU
φ 入射角
φ1 傾斜角
θ1、θ2M、θ2m、−θ1、−θ2M、−θ2m 偏向角
θy Y軸方向の広がり角
B1、B2、BL、BR 光ビーム
A1、A2、A2L、A2R 走査角度範囲
LD、LD1、LD2、LD(L)、LD(R) 光源
h 路面から光軸中心までの距離
L1 距離の下限値
L2 距離の上限値
M レーンマーク
w 車線幅
R 路面
特開2000−147124号公報

Claims (23)

  1. 光ビームを発生させる光源と、
    前記光ビームを偏向させて、車両の進行方向を中心として前記車両の車幅方向に対して設けられた第1の走査角度範囲において走査する第1光走査部と、
    前記光ビームを偏向させて、前記車幅方向に対して左右に分割されている第2の走査角度範囲において走査する第2光走査部と、
    前記第1の走査角度範囲内に存在する障害物によって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記障害物を検出する障害物検出部と、
    前記第2の走査角度範囲内に存在するレーンマークによって反射された前記光ビームの反射光を受光して、前記レーンマークを検出するレーンマーク検出部と、
    を備えることを特徴とするレーザレーダ装置。
  2. 前記第2走査部が前記光ビームを走査する前記第2の走査角度範囲は、前記車幅方向に沿って前記第1の走査角度範囲の外側に設けられていること、を特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  3. 前記第1光走査部および前記第2光走査部は、電圧を印加した領域の屈折率が変化する電気光学材料の基板と、前記基板を挟み込んで設けられた電極とから構成され、
    前記電極に電圧を印加し、当該電圧が印加された前記基板内の領域の屈折率を変化させて屈折率変化領域を形成することにより、前記第1光走査部または前記第2光走査部の偏向角を制御して、前記第1の走査角度範囲または前記第2の走査角度範囲において前記光ビームをそれぞれ走査させる制御部をさらに備えること、
    を特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  4. 前記光源は、
    前記第1光走査部に入射させる前記光ビームを出射する第1光源と、
    前記第2光走査部に入射させる前記光ビームを出射する第2光源と、を備え、
    前記制御部は、前記第1光源と前記第2光源とを交互に発光させて前記光ビームを出射させること、
    を特徴とする請求項3に記載のレーザレーダ装置。
  5. 前記第1光走査部から出射された前記光ビームの偏向角を拡大する第1出力光学系と、
    前記第2光走査部から出射された前記光ビームの偏向角を拡大する第2出力光学系と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  6. 前記第2出力光学系の拡大倍率は、前記第1出力光学系の拡大倍率より大きいこと、
    を特徴とする請求項5記載のレーザレーダ装置。
  7. 前記制御部は、前記第1光源を発光させる区間の長さを、前記第2光源を発光させる区間の長さよりも長くして発光させること、
    を特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  8. 前記制御部は、前記第1光源を発光させる区間の長さと、前記第2光源を発光させる区間の長さとの比を設定する場合に、前記第1の走査角度範囲を、前記第1光源を発光させる区間の長さで除した単位時間あたりの前記第1光源の発光パルス数と、前記第2の走査角度範囲を、前記第2光源を発光させる区間の長さで除した単位時間あたりの前記第2光源の発光パルス数と、を同程度とすること、
    を特徴とする請求項7記載のレーザレーダ装置。
  9. 前記光源から出射された前記光ビームを複数に分割して、分割した前記光ビームを前記第1光走査部と、前記第2光走査部とに入射させるビームスプリッタを備えること、
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  10. 前記第1光走査部および前記第2光走査部から所定の偏向角以上で出射される前記光ビームをそれぞれ吸収する光吸収体を備え、
    前記制御部は、
    前記第1光走査部から前記光ビームを前記第1の走査角度範囲に出射する場合には、前記第2光走査部から出射する前記光ビームを前記光吸収体に入射させて、
    前記第2光走査部から前記光ビームを前記第2の走査角度範囲に出射する場合には、前記第1光走査部から出射する前記光ビームを前記光吸収体に入射させること、
    を特徴とする請求項3ないし9のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  11. 前記第2光源は複数設けられること、
    を特徴とする請求項4ないし10のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  12. 前記第2光源は2つ設けられ、
    前記車両の左側の前記レーンマークに入射される前記光ビームを出射する左側光源と、
    前記車両の右側の前記レーンマークに入射される前記光ビームを出射する右側光源と、
    を備えることを特徴とする請求項4ないし11のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  13. 前記制御部は、前記第1光源と、前記左側光源と、前記右側光源と、を1つずつ発光させること、
    を特徴とする請求項12記載のレーザレーダ装置。
  14. 前記第2出力光学系は、前記第2光走査部から出射された前記光ビームの光軸を、前記第2の走査角度範囲の中心線の方向に偏向させる光偏向素子を備えること、
    を特徴とする請求項5ないし13のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  15. 前記第1光源の光軸は、前記車両の進行方向に向けられており、
    前記第2光源の光軸は、前記車両の進行方向に対して、前記車幅方向に沿って外側に向けられていること、
    を特徴とする請求項4ないし14のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  16. 前記第1光走査部および前記第2光走査部から出射された前記光ビームの位相を、それぞれ180度偏光させるλ/2板を備えること、
    を特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  17. 前記第2出力光学系は、
    前記第2光走査部から出射された前記光ビームを、前記車両が走行する路面に入射する方向に偏向させるミラーを備えること、
    を特徴とする請求項5ないし16のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  18. 前記第1光走査部および前記第2光走査部は、1枚の前記基板上に形成されていること、
    を特徴とする請求項3ないし17のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  19. 前記光源から出射された前記光ビームを前記第1光走査部に導入するとともに、前記光源から出射された前記光ビームを前記第2光走査部に導入する入力光学系を備えること、
    を特徴とする請求項1ないし18のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  20. 前記電極は鋸歯形状で設けられ、
    前記制御部は、前記電極に電圧を印加することにより、前記基板内にプリズム形状の前記屈折率変化領域を形成すること、
    を特徴とする請求項3ないし19のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  21. 前記基板は、プリズム形状の分極反転領域を備えており、
    前記制御部は、前記電極に電圧を印加することにより、前記分極反転領域に電圧を印加して、前記屈折率変化領域を形成すること、
    を特徴とする請求項3ないし19のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  22. 前記制御部は、前記光源をパルス発光させること、
    を特徴とする請求項3ないし21のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
  23. 前記第1出力光学系および前記第2出力光学系は、凸レンズと、前記凸レンズとは焦点距離が異なる凹レンズと、をそれぞれ備えていること、
    を特徴とする請求項5ないし22のいずれか1つに記載のレーザレーダ装置。
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