JP2012062863A - タービン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転自在に支持されたロータ及び前記ロータの周囲に設けられたステータとのうち一方に設けられ、前記一方側から他方側に向けて径方向に延在する翼59と翼59の径方向先端部において周方向に延在するシュラウド51とを有する翼体50と、前記他方に設けられ、周方向に延在すると共に、シュラウド51を隙間Gを介して収容し且つ翼体50に対して相対回転する収容凹体11と、を備え、翼59に沿って流れる主流Mから漏れた漏流Lが隙間Gに流れるタービン1であって、シュラウド59のうち、収容凹体11に対向する周面53Cと、周面53Cよりも漏流Lの下流において主流M側に形成された後縁端部56との間には、周面53Cに沿って流れる漏流Lを周面53Cから後縁端部56まで沿うように案内する案内曲面57が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
すなわち、本発明に係るタービンは、回転自在に支持されたロータと、前記ロータの周囲に設けられたステータと、前記ロータと前記ステータとのうち一方に設けられ、前記一方側から他方側に向けて径方向に延在する翼と前記翼の径方向先端部において周方向に延在するシュラウドとを有する翼体と、前記ロータと前記ステータとのうち他方に設けられ、周方向に延在すると共に、前記シュラウドを隙間を介して収容し且つ前記翼体に対して相対回転する収容凹体とを備え、前記翼に沿って流れる主流から漏れた漏流が前記隙間に流れるタービンであって、前記シュラウドのうち、前記収容凹体に対向する周面と、前記周面よりも前記漏流の下流において前記主流側に形成された後縁端部との間には、前記周面に沿って流れる漏流を前記周面から前記後縁端部まで沿うように案内する案内曲面が形成されていることを特徴とする。
仮に、案内曲面を備えずに後縁端部と周面とが角部を介して連続していると、この角部において、周面に沿って流れていた漏流が剥離し、順渦とは逆方向に流れる逆渦が形成されてしまう。この逆渦は、上記隙間と主流流路との境域において主流に逆流し、また、シュラウドの後縁において上記隙間に主流を引き込むので、主流を攪拌してしまう。
一方、上記構成によって形成される順渦は、上記隙間と主流流路との境域において主流に逆流せず、また、シュラウドの後縁において上記隙間に主流を引き込まないので、主流が攪拌されない。
従って、混合損失の発生を抑制することができ、タービン効率を向上させることができる。
この構成によれば、後縁端部が回転軸方向に延在するアキシャルフィンとされているので、後縁端部に案内された漏流の径方向速度成分が減殺される。これにより、主流の径方向速度成分と漏流の径方向速度成分との差分が小さくなる。従って、漏流を主流に滑らかに合流させることができるので、混合損失をさらに低下させることができる。
この構成によれば、収容凹部に対するシュラウドの相対回転方向とは逆方向に案内する案内通路が形成されているので、相対回転方向に流れていた漏流の周方向速度成分に相対回転方向とは逆方向の周方向速度成分が付与されることとなり、漏流の周方向速度成分と主流の周方向速度成分との差分を小さくすることができる。従って、漏流を主流に滑らかに合流させることができるので、混合損失をさらに低下させることができる。
また、前記案内通路は、前記案内曲面の法線方向に突出する突壁で形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、比較的に簡単に案内通路を形成することができる。
また、前記案内曲面は、周方向に交差する断面の断面輪郭が楕円状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、比較的に簡単に案内曲面を形成することができる。
この構成によれば、案内曲面が凹凸状に形成されているので、案内曲面に沿って流れる漏流が乱流化する。これにより、案内曲面に対する漏流の付着性を向上させることができ、漏流が案内曲面から剥離し難くなる。これにより、シュラウドの後縁端部まで、より確実に漏流を案内することができる。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る蒸気タービン(タービン)1を示す概略構成断面図である。
蒸気タービン1は、ケーシング(ステータ)10と、ケーシング10に流入する蒸気Sの量と圧力を調整する調整弁20と、ケーシング10の内方に回転自在に設けられ、動力を図示しない発電機等の機械に伝達する軸体(ロータ)30と、ケーシング10に保持された静翼40と、軸体30に設けられた動翼(翼体)50と、軸体30を軸回りに回転可能に支持する軸受部60と、を主たる構成としている。
この軸体30は、ケーシング10の内部において仕切板外輪11を挿通している。
この静翼40は、軸体30を囲繞するように放射状に多数配置されて環状静翼群を構成しており、それぞれ前述した仕切板外輪11に保持されている。各静翼40は、ハブシュラウド41が周方向に連続することで連結されており、全体的に見てリング状に連なったハブシュラウド41が軸体30に対向している。
これら複数の静翼40からなる環状静翼群は、回転軸方向に間隔をあけて六つ形成されており、下流側に隣接する動翼50側に蒸気Sを案内するようになっている。
この動翼50は、各環状静翼群の下流側において、放射状に多数配置されて環状動翼群を構成しており、それぞれ軸体30が有するディスク32の外周部に強固に取り付けられている。これら動翼50の先端部は、各動翼50は、全体的に見てリング状になったチップシュラウド51で連結され、仕切板外輪11に対向している。
このような環状動翼群と環状静翼群とは一組一段とされている。つまり、蒸気タービン1においては六段に構成されている。そして、調整弁20側から回転軸方向に、蒸気Sの主流Mが静翼40と動翼50とを交互に流れるようになっている。以下の説明においては、軸体30の回転軸方向を「軸方向」といい、軸方向における主流上流側を「軸方向上流側」といい、軸方向における主流下流側を「軸方向下流側」という。
図2に示すように、チップシュラウド51の先端側にはステップ部52A〜52Cが形成されている。
これらステップ部52A〜52Cは、軸方向上流側から軸方向下流側に向かって、翼59からの高さが次第に高くなるように階段状に形成されている。これらステップ部52A〜52Cにおいて、それぞれ周方向に延在すると共に径方向に直交する外周面(周面)53A〜53Cは、チップシュラウド51の段状の外周面を構成している。
この隙間Gは、図2に示すように、周方向に直交する断面の断面形状がU字状(あるいは逆U字状)に形成されたものであって、チップシュラウド51の前縁54と仕切板外輪11の上流溝側面11aとの間に形成された軸方向隙間gaと、チップシュラウド51の後縁55と仕切板外輪11の下流溝側面11bとの間に形成された軸方向隙間gbとが、チップシュラウド51の外周面53(53A〜53C)と仕切板外輪11の溝底面11cとの間に形成された径方向隙間gcで連通している。
このチップシュラウド51には、後縁55のうち主流M側に位置して主流Mと接する後縁端部56と、ステップ部52Cの外周面53Cとの間に、案内曲面57が形成されている。
まず、調整弁20(図1参照)を開状態とすると、図示しないボイラから蒸気Sがケーシング10の内部空間に流入する。
上記の作用をより詳細に説明すると、微小間隙H3を通過した漏流Lは、動翼50に回転エネルギーを付与しないことから静翼40によって与えられた速度エネルギーの大部分を保有している。すなわち、周方向(ロータ回転方向)速度成分が比較的に大きくなっており、かつ、この周方向速度成分は動翼50(チップシュラウド51)の周方向速度成分よりも大きくなる。このため、図4に示すように、微小間隙H3を通過した漏流Lは、案内曲面57に沿って径方向内方かつロータ回転方向に流れる。
そして、後縁端部56から、動翼50を通過した主流Mに流出する。この際、図5(a)〜(c)に示すように、主流Mの主流速度Vは軸方向速度成分のみを有しているのに対して、漏流Lの漏流速度vは、周方向速度成分vθ(=vθ1)、径方向速度成分vR(=vR1)を有している。
このように、案内曲面57に沿って径方向内方側に向かう流れと、主流Mに沿って軸方向下流側に向かう流れと、下流溝側面11bに略沿って径方向外方側に向かう流れとにより、案内曲面57と溝底面11cと下流溝側面11bとが仕切る空間において、図3に示すように、紙面反時計方向回りに流れる順渦Cが形成される。
この順渦Cは、隙間Gと主流流路との境域において主流Mに逆流せず(図3中の矢印c1)、また後縁55に沿って主流Mを隙間Gに引き込まないことから、主流Mを攪拌しない。
このようにして、蒸気タービン1は効率よく稼働する。
従って、混合損失の発生を抑制することができ、タービン効率を向上させることができる。
図6に示すように、案内曲面57を形成せずに外周面53Cと後縁端部56とを軸方向に交差する端面057で接続した場合には、端面057と外周面53Cとの間に形成される角部057aにおいて、外周面53Cに沿って流れた漏流Lが剥離してしまう。そして、漏流Lが、径方向において外周面53Cと略同位置を軸方向下流側に流れ、下流溝側面11bに到達した後に下流溝側面11bに沿って径方向内方側に向かうことで、順渦Cとは逆方向に流れる逆渦Xが形成される。
すなわち、外周面53Cに沿って流れる漏流Lが主流Mから離間した位置で剥離して逆渦Xが形成されると、この逆渦Xが隙間Gと主流流路との境域において主流Mに対して逆流し(図6中の矢印x1)、また、チップシュラウド51の後縁55で隙間Gに主流Mを引き込むことにより(矢印x2)、主流Mを攪拌して混合損失を生じさせてしまう。
また、本実施形態では、案内曲面57が外周面53Cと後縁端部56とを接続する構成にしたが、図7に示す変形例1Aのように、案内曲面57Aと後縁端部56とが軸方向に交差する端面58で接続されていてもよい。すなわち、案内曲面57は、漏流Lを案内曲面57だけに沿わして後縁端部56まで案内するように形成されている必要はなく、案内曲面57から流出した後に他の面(例えば端面58)に沿って後縁端部56に漏流Lを到達させても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。つまり、案内曲面57は、案内曲面57に連続する他の面に沿って漏流Lが最終的に後縁端部56に到達するように形成されていればよい。換言すれば、案内曲面57が、外周面53Cに沿って流れる漏流Lを、外周面53Cから後縁端部56まで案内曲面57及び他の面に沿うように案内する場合も本発明に含まれる。
また、本実施形態においては、外周面53Cを径方向に直交するように形成したが、軸方向下流側に進むに従って漸次拡径あるいは縮径するように形成された外周面についても本発明を適用することができる。つまり、外周面53Cは径方向に交差してさえいれば本発明を適用することができる。
次に本発明の第二実施形態に係る蒸気タービン2について図を用いて説明する。
図8は、蒸気タービン2の要部拡大断面図であり、図9は、蒸気タービン2の要部拡大断面斜視図である。なお、図8及び図9において、図1〜図7と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
後縁端部70は、チップシュラウド51から軸方向下流側に延びるアキシャルフィンとなっており、軸方向隙間gbが狭められている。この後縁端部70の径方向外方側には、案内曲面57に接続されると共に、案内曲面57から軸方向下流側に進むに従って漸次径方向内方側に向かうテーパ面70aが形成されている。
上記の作用をより詳細に説明すると、漏流速度v1〔径方向速度成分vR1,周方向速度成分vθ1,軸方向速度成分0〕(図5(a)〜(c)参照)で後縁端部70に到達した漏流Lは、後縁端部70に案内されて、漏流速度v2〔径方向速度成分vR2,周方向速度成分vθ1,軸方向速度成分vZ1)〕で主流Mに流出する。
すなわち、案内曲面57から流出した漏流Lは、後縁端部70によって径方向速度成分vRの一部が軸方向速度成分vZに変換され、径方向速度成分vRがvR1からvR2に大幅に減少する一方(図10及び図5の(a)(b)参照)、軸方向速度成分vZが0からvZ1に増加する(図10及び図5の(b)(c)参照)。
また、径方向速度成分vRがvR1からvR2に減少しており、主流Mの径方向速度成分(≒0)に対する差分が減少する。つまり、主流Mの攪拌を抑えつつ漏流Lが主流Mに滑らかに合流する。
また、後縁端部70が軸方向に延在するアキシャルフィンとされているので、後縁端部70に案内された漏流Lの径方向速度成分vRが減殺される。これにより、主流Mの径方向速度成分(≒0)と漏流Lの径方向速度成分vR(=vR2<vR1)との差分が小さくなる。従って、主流Mの攪拌を抑えつつ漏流Lを主流Mに滑らかに合流させることができるので、混合損失をさらに低下させることができる。
また、案内曲面57とテーパ面70aとは、曲率を有するように滑らかに連続させてもよいし、角が形成されるように不連続に構成してもよい。
また、アキシャルフィンの先端は、軸方向に交差する端面(図8参照)を設けてもよいし、端面を設けずにシャープエッジにしてもよい。
次に、本発明の第三実施形態に係る蒸気タービン3について図を用いて説明する。
図12は、蒸気タービン3の要部拡大断面斜視図であり、図13は、蒸気タービン3の翼列図である。なお、図12及び図13において、図1〜図11と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
案内通路81は、図12に示すように、溝状に形成されており、径方向外方側から内方側に見た場合において、案内曲面57の始端(外周面53Cの終端)から後縁端部56まで湾曲して延びている。より具体的には、図13に示すように、外周面53Cから漏流Lを流入させる流入部81aと、後縁端部56において漏流Lを流出させる流出部81bとが、ロータ回転方向とは逆方向にずらされている。換言すれば、案内通路81の流出部81bが流入部81aよりもロータ回転方向における下流側に形成されている。
この案内通路81は、案内曲面57において、互いに間隔を空けて周方向に複数形成されている。
図13に示す速度三角形のように、上流段における動翼50の流出部において相対速度w1の蒸気Sは、動翼50の回転速度u1により、絶対速度c1で動翼50から流出する。次いで、静翼40に流入した蒸気Sは絶対速度c1で静翼40に流入した後に、静翼40によって流れの向きを変更され、静翼40から絶対速度c2で流出する。そして、この絶対速度c2で流出した蒸気Sが、動翼50の回転速度u2により、相対速度w2で動翼50に流入することとなる。
このため、案内曲面57を流れた漏流L全体の速度エネルギーは、静翼40から流出した際の速度エネルギーに比べて小さくなる。
従って、漏流Lの速度v3が、上述した第一実施形態における漏流Lの速度v1に比べて小さくなる。
このようにして、漏流Lは、後縁端部56から漏流速度v3(絶対速度v,相対速度v´)で主流Mに流出することとなる。
図14に示すように、後縁端部56に到達した際の漏流速度v1(第一実施形態)と漏流速度v3とを比較すると、周方向速度成分vθが減少しており、主流Mの周方向速度成分に対する差分が減少して略一致する。
また、主流Mと直交する速度成分V3=(VR3 2+Vθ3 2)0.5が第一実施形態における速度成分V1=(VR1 2+Vθ1 2)0.5に比べて小さくなる。
従って、漏流Lが主流Mに滑らかに合流する。
また、案内通路81で漏流Lの速度エネルギーを回収することができるので、タービン効率を向上させることができる。
また、本実施形態においても、案内曲面57に代えて案内曲面57Aを用いてもよい(図7及び図11参照)。なお、案内曲面57と後縁端部56との間を端面58で接続する場合には、端面58にも案内通路を形成してもよい。
次に、本発明の第四実施形態に係る蒸気タービン4について図を用いて説明する。
図15は、蒸気タービン4の要部拡大断面斜視図であり、図16は、蒸気タービン4の翼列図である。なお、図15及び図16において、図1〜図14と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
蒸気タービン4においては、軸方向上流側において案内通路81に連通すると共に軸方向下流側において隙間Gに開放された補助案内通路82を、後縁端部70のテーパ面70aに形成している。
図16に示すように、動翼50に回転エネルギーを付与した主流Mは、動翼50の回転速度u2により、絶対速度c2(=V),相対速度w2(=V´)で動翼50から流出する。
一方、漏流Lは、静翼40から流出した際の速度エネルギー(絶対速度c2,相対速度w2)の大部分を保有する漏流速度v(絶対速度v,相対速度v´)で案内曲面57及び案内通路81に流入する。
漏流Lは、案内通路81で動翼50の回転方向とは逆方向の周方向速度成分vθが与えられることにより、漏流L全体の周方向速度成分vθが減少する。
そして、軸方向隙間gbから主流M側に流出して主流Mに沿うようにして合流する。
図17に示すように、主流Mに流出する際の漏流速度v1(第一実施形態)と漏流速度v4とを比較すると、周方向速度成分vθがvθ1から大幅に減少する。さらに、径方向速度成分vRがvR1からvR4に大幅に減少する一方で、軸方向速度成分vZが0からvZ1に増加する。
すなわち、漏流速度vの周方向速度成分vθ,径方向速度成分vR,軸方向速度成分vZの全てにおいて、主流速度Vの各方向の速度成分に対する差分を小さくするので、主流Mの攪拌を更に抑えた状態で漏流Lが主流Mに対して極めて滑らかに合流する。
また、軸方向速度成分vZが増加することにより、順渦Cが強く形成され、案内曲面57に沿って流れる漏流Lを案内曲面57に押し付けるので、漏流Lが更に剥離し難くなって主流Mの攪拌抑制効果を安定して得ることができる。
また、案内通路81及び補助案内通路82で漏流Lの速度エネルギーを回収することができるので、タービン効率を向上させることができる。
ここで、案内曲面57の有無によるタービン効率及びリーク流量−主流流量比との関係について、シミュレーションを行った結果について説明する。
図18は、案内曲面57を省略したモデル1のシミュレーション結果であり、図19は、案内曲面57を形成したモデル2のシミュレーション結果である。なお、図18及び図19において、図1〜図17と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
また、図18に示す比較モデル1においては、外周面53Cと後縁端部56との間を、軸方向に交差する端面057と径方向に交差する外周面053Dとで接続した構成となっている。
例えば、上述した各実施形態においては、仕切板外輪11をケーシング10と別体としたが、ケーシング10と一体に形成してもよい。
なお、上記の「凹凸状」は、ディンプル加工等を施すことによって得られる目視できる程度の大きさのものから目視できない程度の微小なものまでが含まれる。
また、上述した各実施形態では、動翼50に本発明を適用したが、図21に示すように、静翼40に本発明を適用してもよい(図21において図1〜図20における構成要素と同様のものについては同一の符号を付し、近似できるものについては同一の符号を付すと共に括弧で括る。)。図21の場合には、軸体30がロータであり、軸本体31及び相互に隣接するディスク32によって収容凹体が構成され、ハブシュラウド(シュラウド)41の内周面(周面)43Cと、後縁端部46との間に案内曲面47が形成されることとなる。
また、上述した各実施形態においては、ステップ部52を三つ設けたが、二つでもよいし、四つ以上でもよい。また、ステップ部52は、階段状に形成されていなくてもよく、凸凹状に形成してもよい。
また、前記実施形態のように、シールフィン15とステップ部52とは必ずしも1:1で対応させる必要はなく、これらの数については任意に設計することができる。
さらに、前記実施形態では、本発明を蒸気タービンに適用したが、ガスタービンにも本発明を適用することができる。
10…ケーシング(ステータ)
11…仕切板外輪(収容凹体)
30…軸体(ロータ)
31…軸本体(収容凹体)
32…ディスク(収容凹体)
40…静翼(翼体)
41…ハブシュラウド(シュラウド)
43C…内周面(周面)
50…動翼(翼体)
51…チップシュラウド(シュラウド)
53C…外周面(周面)
46,56,70…後縁端部
57,57A…案内曲面
81…案内通路
G…隙間
L…漏流
M…主流
Claims (8)
- 回転自在に支持されたロータと、
前記ロータの周囲に設けられたステータと、
前記ロータと前記ステータとのうち一方に設けられ、前記一方側から他方側に向けて径方向に延在する翼と前記翼の径方向先端部において周方向に延在するシュラウドとを有する翼体と、
前記ロータと前記ステータとのうち他方に設けられ、周方向に延在すると共に、前記シュラウドを隙間を介して収容し且つ前記翼体に対して相対回転する収容凹体とを備え、
前記翼に沿って流れる主流から漏れた漏流が前記隙間に流れるタービンであって、
前記シュラウドのうち、前記収容凹体に対向する周面と、前記周面よりも前記漏流の下流において前記主流側に形成された後縁端部との間には、前記周面に沿って流れる漏流を前記周面から前記後縁端部まで沿うように案内する案内曲面が形成されていることを特徴とするタービン。 - 前記後縁端部は、回転軸方向に延在するアキシャルフィンとされていることを特徴とする請求項1に記載のタービン。
- 前記案内曲面において前記収容凹部に対する前記シュラウドの相対回転方向とは逆方向に案内する案内通路が形成され、
前記案内通路は、前記周面側において前記漏流を流入させる流入部と前記後縁端部側において前記漏流を流出させる流出部とが、前記相対回転方向とは逆方向にずらされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン。 - 前記案内通路は、溝状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のタービン。
- 前記案内通路は、前記案内曲面の法線方向に突出する突壁で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のタービン。
- 前記案内曲面は、周方向に交差する断面の断面輪郭が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のタービン。
- 前記案内曲面は、周方向に交差する断面の断面輪郭が楕円状に形成されていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のタービン。
- 前記案内曲面は、少なくとも前記翼の表面よりも凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一項に記載のタービン。
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