JP2012062085A - ポリシリコンの輸送ケース及び輸送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】そのロッド輸送ケースは、ポリシリコンのカットロッドを収容可能な枠体1と、膨張することによって枠体内に収容された前記カットロッド3を緊締する膨張部材2とを具備したことを特徴とするものであり、前記膨張部材は、枠体内を膨張可能な仕切構造体12により複数に区分し、前記区分内にポリシリコンのカットロッドを遊嵌して収容した後、前記仕切構造体を膨張せしめてカットロッドを緊締する機構を具備することが好ましく、また、前記仕切構造体は空洞体であり、その空洞体に気体の給排可能な弁を具備することが好ましい。
【選択図】図1
Description
より詳しくは、ポリシリコンカットロッド同士の接触、擦れによる破損防止、ポリシリコンカットロッドとその包装袋との擦れによる汚染の回避、及び包装されたポリシリコンカットロッドの梱包、開梱の迅速簡便化を可能にした、新規な輸送ケース及び前記輸送ケースを使用した使用した輸送方法に関する。
前記カットロッドの直径は、一般に100〜150mm程度、また、その長さは、一般に50〜400mm程度である。
しかし、従来の梱包では、前記輸送の際の振動によって、包装されたポリシリコンカットロッド同士がぶつかり合ったり、擦れあったりすることで、包装袋内部のポリシリコンカットロッド自体が破損する虞があった。
また、梱包されたポリシリコンカットロッドの輸送方法においては、輸送中に、包装袋に破れが発生したり、内容物であるポリシリコンカットロッドと包装袋であるポリエチレンフィルムとが擦れたりすることによって、ポリエチレンフィルムが削れ、その結果、発生したポリエチレン粉によりポリシリコンカットロッドが汚染されるという問題も指摘されている(特許文献1参照)。
加えて、前記ポリシリコンカットロッドは、棒状のポリシリコンを単にダイヤモンドカッターで切断したものであるため、両端の切断面の縁は鋭利であり、また前記カットロッドの表面はサンドペーパーのような細かな凹凸がある。
従って、本発明の解決すべき課題は、前記問題を解決した新規なポリシリコンカットロッド輸送ケース及び前記輸送ケースを用いたポリシリコンカットロッドの輸送方法を提供することであり、すなわちそれが本発明の目的である。
そして、本発明のポリシリコンカットロッドの輸送方法は、前記ポリシリコンカットロッドを包装袋に密封した状態で、前記本発明のポリシリコンカットロッド輸送ケースに装填して搬送することを特徴とするものである。
さらに、前記仕切構造体は、少なくとも側壁が伸縮性のシートよりなる空洞体であり、かかる空洞体に気体の給排可能な弁が具備されたものであることが好ましい。
なお、本発明のポリシリコンカットロッドの輸送方法で用いるポリシリコンカットロッド輸送ケースについても、前記したところの仕切構造体、緊締する機構、及び給排可能な弁を具備することは勿論好ましい。
2 膨張部材
3 ポリシリコンカットロッド
5 気体の給排可能な弁
12 仕切構造体
12a 仕切側壁
前記ポリシリコンカットロッドは、エッチングや洗浄等されたものであってもされてないものであってもよく、また包装袋に収納されたものでもされていないものでもよいが、高い純度を要求されるポリシリコンの汚染を防止するための輸送ケース、および、輸送方法であるから、エッチングもしくは洗浄された後に、包装袋に収納されたものの方が、本発明の効果がより発揮される。
本発明のポリシリコンカットロッド輸送ケースは、ポリシリコンのカットロッド3を収容可能な枠体1と、膨張することによって枠体内に収容された前記カットロッドを緊締する膨張部材2とを具備したことを特徴とするポリシリコンのカットロッド輸送ケースである。
本発明において取り扱う、ポリシリコンカットロッドは、前述の通り包装袋に収納されていても収納されていなくてもよいが、収納されている場合、一般的には、開口部をヒートシール等で密封してポリシリコンカットロッド包装体を得る。前記ポリシリコンカットロッド包装体の内部は減圧された状態であっても、大気圧下であってもよく、大気圧下である場合、前記包装体において、包装袋の中の空気量を予め少なくなるように調節しておくことが望ましい。
前記空気を少なくする方法としては、ポリシリコンカットロッドを包装袋に収納した後に、前記包装袋を外から押えて空気を追い出す程度でもよいし、包装袋内にノズルを差し込んで包装袋内の空気を吸い出してもよい。
その形状は、ポリシリコンカットロッドが収容できればよいのであって、円柱状であっても、直方体又は立方体等の断面が矩形状の箱体であっても良い。大きさについては、前記ポリシリコンカットロッドが収容でき、内部に設置された、膨張部材が膨張して本来の機能が果たせる高さと幅とを有するものが好ましい。また、その材質は特に制限なく使用される。たとえば、材質としては、木製、紙製、樹脂製、金属製などが挙げられるが、特別の機能を具備した輸送ケースであるから、繰り返し使え、軽量であり、耐衝撃性に優れた、ポリプロピレン樹脂もしくはアルミニウム製のものが好ましい。
そして、前記膨張部材は、膨張した際に、内容物であるポリシリコンカットロッドを膨張圧で緊締できることが重要であるから、内容物の大きさと、膨張部材の間隔と膨張量とをよく加味して設置されることが好ましい。
また、前記膨張部材は図1のように枠体内部の側壁面にも設置されてもよいが、枠体内部の側壁面は、内部の膨張部材が膨張した際に収容されているポリシリコンカットロッドを緊締できればよく、弾力のあるゴム、ウレタン、発泡スチロール等で代用してもよい。
例えば、仕切構造体12について、図7を用いて具体的構造の一例を紹介する。前記仕切構造体は、少なくとも仕切側壁12aが伸縮性のシートよりなる空洞体で、前記空洞体に気体の給排可能な弁5が具備されたものであり、このような構造にすることによって、ポリシリコンカットロッドを前記輸送ケースに装填する作業、及び前記輸送ケースから取り出す作業を行う際に、素早く仕切構造体を収縮、膨張させることができ好ましい。
その仕切構造体においては、内部の空洞を一体化させ、その一カ所に給排可能な弁を具備してもよいし、もしくは図7に図示するように、内部に空間を有する板状基体7上に仕切構造体を配置し一体化させることにより、前記空洞と前記空間とを連通させ、前記空間に接続するパイプ8に気体の給排可能な弁5を具備することによって、ポリシリコンカットロッドを前記輸送ケースに装填する作業、及び前記輸送ケースから取り出す作業を行う際に、仕切構造体を一括で収縮、膨張させることができる。
なお、各円筒に気体の給排可能な弁を個別に設置し、前記各円筒に存在する空洞に気体を個別に給排してもよいことは勿論である。
そのため、従来のように各種サイズの詰め物を用意する必要なく、ポリシリコンカットロッドを単結晶製造工場へ輸送する方法を提供することができ、その搬送のための梱包、開梱も簡便化できる。
Claims (4)
- ポリシリコンのカットロッドを収容可能な枠体と、膨張することによって枠体内に収容された前記カットロッドを緊締する膨張部材とを具備したことを特徴とするポリシリコンのカットロッド輸送ケース。
- 膨張部材が、枠体内を複数に区分する膨張可能な仕切構造体よりなり、前記区分内にポリシリコンのカットロッドを遊嵌して収容した後、前記仕切構造体を膨張せしめてカットロッドを緊締する機構を具備する請求項1記載のポリシリコンカットロッド輸送ケース。
- 仕切構造体は、その仕切側壁が少なくとも伸縮性のシートよりなる空洞体であり、かかる空洞体に気体の給排可能な弁が具備されたものである請求項1記載のポリシリコンカットロッド輸送ケース。
- ポリシリコンカットロッドを包装袋に密封した状態で請求項1ないし3のいずれか1に記載のポリシリコンカットロッド輸送ケースに装填して搬送することを特徴とするポリシリコンカットロッドの輸送方法。
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JP2010207588A JP2012062085A (ja) | 2010-09-16 | 2010-09-16 | ポリシリコンの輸送ケース及び輸送方法 |
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Citations (4)
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JP3065412U (ja) * | 1999-06-14 | 2000-02-02 | エスピーケミカル株式会社 | インナ―パッド |
JP2002068725A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-08 | Sumitomo Sitix Of Amagasaki Inc | 多結晶シリコンの輸送方法 |
JP2004123163A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 消火器の梱包方法 |
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2010
- 2010-09-16 JP JP2010207588A patent/JP2012062085A/ja active Pending
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