JP2012061879A - オートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吸気口を備えたパネルと、パネルの内側であって吸気口の位置に設けられた吸気ダクト取付部と、パネルの内側に内装され吸気ダクト取付部に接続され吸気口と吸気ダクト取付部を介して吸気された空気を吸気する吸気ダクトと、パネルの内側に内装されたオートエアコン用電子基板と、オートエアコン用電子基板に設けられ吸気ダクト取付部が貫通する開口部と、オートエアコン用電子基板の開口部位置に設けられ吸気ダクトの中央に向かって伸長された伸長支持部と、伸長支持部のパネル側の面に実装されたチップサーミスタと、を具備したもの。
【選択図】 図3
Description
車載オートエアコン用電子基板105が内装されており、この車載オートエアコン用電子基板105の背面側に向かって吸気ダクト取付部111が設置されている。上記車載オートエアコン用電子基板105にはラジアルサーミスタ101が搭載されている。このラジアルサーミスタ101には一対のリード線103、103が接続されている。これら一対のリード線103、103はガラスや樹脂等の絶縁チューブ107によって被覆されていて、半田付けによって上記車載オートエアコン用電子基板電子基板105に取り付けられている。
尚、この種の車載オートエアコン用電子基板の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
まず、上記ラジアルサーミスタ101の場合には部品コストが高いという問題があった。
又、ラジアルサーミスタ101を設置するためには、リード線103への絶縁チューブ107の取付作業、半田付け作業、リード線103の折り曲げ作業等、煩雑な作業が必要となり、そのため多くの工数を要してしまい、それによっても、コスト高になってしまうという問題があった。
さらに、上記煩雑な作業を経て取り付けられるために品質にバラ付きが生じ易いという問題もあった。
又、このような問題を解消するためには、前述したチップサーミスタの使用が考えられるが、チップサーミスタの場合には、電子基板上に直接面実装されることになり、そのため電子基板上の他の電子部品の発熱の影響を受け易く、車内雰囲気温度に対する追従性が損なわれてしまうという問題があった。
尚、この種の問題は車載用オートエアコンに限らずその他の用途のオートエアコンにおいても同様にいえるものである。
又、請求項2によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、請求時1記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、 上記吸気ダクト取付部にはスリットが形成されていて、上記伸長支持部はこのスリットを通って伸長されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、請求項1又は2記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、上記伸長支持部は、上記オートエアコン用電子基板電子基板上の発熱部からの伝搬距離が長くなるように伸長されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、上記伸長支持部の基端部の周囲には放熱スリットが設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、請求項1〜請求項4の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、車載用であることを特徴とするものである。
又、ラジアルサーミスタを使用した場合に必要とされるリード線への絶縁チューブの取付作業、半田付け作業、リード線の折曲げ作業、等の煩雑な作業が不要となるので、一定品質のオートエアコン用サーミスタ取付構造を効率良く、且つ、安価に提供することができる。
又、上記伸長支持部の採用によって他の電子部品の発熱の影響を大幅に緩和させることができるので、それによって、必要とされる雰囲気温度追従性能を得ることができる。
又、請求項2によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造によると、請求時1記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、上記吸気ダクト取付部にはスリットが形成されていて、上記伸長支持部はこのスリットを通って伸長されている構成になっているので、チップサーミスタを吸気ダクトの吸込み口に確実に位置させることができ、それによって、吸気ダクトに吸い込まれる空気の温度を確実に検出することができる。
又、請求項3によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造によると、請求項1又は2記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、上記伸長支持部は、上記オートエアコン用電子基板電子基板上の発熱部からの伝搬距離が長くなるように伸長されているので、オートエアコン用電子基板電子基板上の発熱部からの熱的影響を確実に緩和させることができ、それによって、高い雰囲気温度追従性能を得ることができる。
又、請求項4によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、上記伸長支持部の基端部の周囲には放熱スリットが設けられているので、それによっても、オートエアコン用電子基板電子基板上の発熱部からの熱的影響を緩和させることができ、それによって、高い雰囲気温度追従性能を得ることができる。
又、請求項5によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造によると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、車載用であるので、車載用のオートエアコンにおいて上記したような効果を確実に提供することができる。
又、図5を参照して本発明の(3)第3の実施の形態によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造と、その作用、効果について説明し、図6を参照して本発明の(4)第4の実施の形態によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造と、その作用、効果について説明する。
この第1の実施の形態によるオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は次のような構成になっている。まず、インストルメントパネル17があり、このインストルメントパネル17にはスリット状の3個の吸気口3が形成されている。上記インストルメントパネル17の内側には車載オートエアコン用電子基板1Aが内装されている。又、上記インストルメントパネル17の内側には吸気ダクト取付部4が設けられていて、この吸気ダクト取付部4には、吸気ダクト5が接続されている。
まず、チップサーミスタ9を使用しているので、ラジアルサーミスタを使用した場合よりも、部品コストを大幅に低減させることができる。
又、ラジアルサーミスタを使用した場合に必要とされるリード線への絶縁チューブの取付作業、半田付け作業、リード線の折曲げ作業、等の煩雑な作業が不要となるので、一定品質のオートエアコン用サーミスタ取付構造を効率良く、且つ、安価に提供することができる。
又、上記伸長支持部13の採用によって他の電子部品の発熱の影響を大幅に緩和させることができるので、それによって、必要とされる雰囲気温度追従性能を得ることができる。この点について各種実験データに基づいて説明する。
次に、第2の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造について説明する。第2の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は基本的に前記第1の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造と略同様の構成を有している。したがって、ここでは前記第1の実施の形態と相違する構造を中心に説明する。
すなわち、この第2の実施の形態では、図4に示すように、開口部7は、縦長の半長円形状の切欠部7Bによって構成されており、放熱スリット23も上記開口部7の上辺の円弧形状に対応して円弧状に形成されている。
次に、第3の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造について説明する。第3の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、基本的に第1の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造はと同様の構造を有している。したがって、ここでは前記第1の実施の形態と相違する構造を中心に説明する。
すなわち、この第3の実施の形態では、図5に示すように、開口部7は、吸気ダクト取付部4とオーバーラップするように配設されている周囲の全部が区画された半円形状の穴部7Cによって構成されている。
次に、第3の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造について説明する。この第4の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造は、基本的に上記第1の実施の形態に係るオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造と同様の構造を有している。したがって、ここでは上記第1の実施の形態と相違する構造を中心に説明する。
すなわち、この第4の実施の形態では、図6に示すように、開口部7は扇形状の2つの穴部7D、7Dによって構成されている。
そして、これら3本の伸長支持部13A、13B、13Cは一体に成形されていて、その中心にはチップサーミスタ9が設けられている。
例えば、伸長支持部は直線的に延長されたものに限定されるものではなく、曲線的に延長されるようなものであってもよいし、屈曲した状態で延長されたようなものでもよい。
又、伸長支持部の延長される方向、伸長支持部の数等についてもこれを特に限定するものではない。
又、前記第1〜第4の実施の形態における放熱スリットは、例えば、伸長支持部のみによって発熱部からの熱の伝搬が所定量に軽減できる時には、省略することができる。
又、前記第1〜第4の実施の形態の場合には、車載用のオートエアコンを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、他の用途のオートエアコンについても適用可能である。
又、前記各実施の形態では、スリットを湾曲形状としたが、それに限定されるものではない。
3 吸気口
4 吸気ダクト取付部
5 吸気ダクト
7 開口部
7A 切欠部
7B 切欠部
7C 穴部
7D 穴部
9 チップサーミスタ
11 先端部
13 伸長支持部
15 スリット
17 インストルメンタルパネル
19 発熱部
21 基端部
23 放熱スリット
A 車内空気
B 幅寸法
W 幅寸法
Claims (5)
- 吸気口を備えたパネルと、
上記パネルの内側であって上記吸気口の位置に設けられた吸気ダクト取付部と、上記パネルの内側に内装され上記吸気ダクト取付部に接続され上記吸気口と上記吸気ダクト取付部を介して吸気された空気を吸気する吸気ダクトと、
上記パネルの内側に内装されたオートエアコン用電子基板と、
上記オートエアコン用電子基板に設けられ上記吸気ダクト取付部が貫通する開口部と、
上記オートエアコン用電子基板の上記開口部位置に設けられ上記吸気ダクトの中央に向かって伸長された伸長支持部と、
上記伸長支持部の上記パネル側の面に実装されたチップサーミスタと、
を具備したことを特徴とするオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造。 - 請求時1記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、
上記吸気ダクト取付部にはスリットが形成されていて、上記伸長支持部はこのスリットを通って伸長されていることを特徴とするオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造。 - 請求項1又は2記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、
上記伸長支持部は、上記オートエアコン用電子基板電子基板上の発熱部からの伝搬距離が長くなるように伸長されていることを特徴とするオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定において、
上記伸長支持部の基端部の周囲には放熱スリットが設けられていることを特徴とするオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造において、
車載用であることを特徴とするオートエアコン制御用温度測定サーミスタ取付構造。
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