JP2016075656A - 湿度検出装置 - Google Patents

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翔 岡部
熊田 辰己
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辰己 熊田
隆太 山崎
Ryuta Yamazaki
隆太 山崎
恭一郎 山本
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Abstract

【課題】製造から時間が経過した場合であって、ガラス温度の検出精度の悪化を抑制することができる湿度検出装置を提供する。
【解決手段】湿度検出装置10では、回路基板11は熱伝導部材30によって支持されている。弾性部材40は、ケース12と回路基板11とに接触し、回路基板11を窓ガラス50側に弾性力によって常時押圧する。弾性部材40は、板ばねである。回路基板11はベース15によって外周が支持されている。熱伝導部材30が経時劣化によってへたって応力が小さくなった場合でも、弾性部材40で窓ガラス50側に押圧されているので、接触面での熱伝導を維持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラスの曇りを防止するために湿度を検出する湿度検出装置に関する。
従来、車両の窓曇り検出方法として、湿度検出方式がある。湿度検出方式は、ガラス温度とその周辺空気の露点温度との比較から、窓曇りを推定する方式である。ここで露点温度は、車室内に設置された湿度センサの出力と空気温度センサの出力とから計算式で求める。
ガラス温度の検出方法としては、ガラス内面に配置した温度センサにて接触検出する方法、赤外線センサで非接触検出する方法、ガラス内部に導電性薄膜を封入してその導電性薄膜の抵抗値変化によって検出する方法などがある。
しかしながら、上記従来のガラス温度検出方法において、ガラス内面に配置した温度センサにて接触検出する方法以外はコストが高くついたり、推定のため誤差が大きくなったりするという問題点がある。また、ガラス温度を直接検出するにしても、温度センサと回路基板との搭載構造によっては、回路基板に大きな応力を与えてしまったり、ガラスと温度センサとの接触構造によっては、ガラス温度を正確に検出できなかったりするという問題点がある。
そこで特許文献1に記載の湿度検出装置では、窓ガラスとガラス温度センサとの間に熱伝導部材を介在させている。これによって窓ガラスに取り付けた際に発生する応力を熱伝導部材が吸収して回路基板やセンサ取り付け半田面などの応力を抑制している。またガラス温度センサが熱伝導部材に押し付けられることより接触面での熱伝導が良好となり、精度良くガラス温度を検出している。
特開2008−94380号公報
前述の特許文献1に記載の技術では窓ガラスと回路基板間の隙間はケースと接着シートにより決まる構成となっている。このような構成では、経時劣化によって熱伝導部材がへたって応力が小さくなると、接触面での熱伝導が製造時よりも悪くなる。したがってガラス温度の検出精度が熱伝導部材の経時劣化によって悪化するという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、製造から時間が経過した場合であって、ガラス温度の検出精度の悪化を抑制することができる湿度検出装置を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、回路基板(11)に実装されて、窓ガラス(50)の温度を検出するガラス温度センサ(23)と、窓ガラスとガラス温度センサとに接触し、回路基板を支持する熱伝導部材(30)と、弾性を有し、ケース(12)と回路基板とに接触し、回路基板を窓ガラス側に弾性力によって押圧する弾性部材(40,81,404)と、を含むことを特徴とする湿度検出装置である。
このような本発明に従えば、回路基板は熱伝導部材によって支持されている。そして弾性部材は、ケースと回路基板とに接触し、回路基板を窓ガラス側に弾性力によって押圧する。熱伝導部材が窓ガラスとガラス温度センサとに接触しているので、窓ガラスに取り付けた際に発生する応力を熱伝導部材が吸収して回路基板に与える応力を抑制することができる。さらにガラス温度センサが弾性部材によって熱伝導部材に押し付けられることよって接触面での熱伝導が良好となり、精度良くガラス温度を検出することができる。
また熱伝導部材が経時劣化によってへたって応力が小さくなった場合でも、弾性部材で窓ガラス側に押圧されているので、接触面での熱伝導を維持することができる。このようにガラス温度の検出精度が熱伝導部材の経時劣化によって悪化することを防ぐことができる。
また本発明は、窓ガラス(50)の内面に接触して設けられ、窓ガラスの温度を検出するガラス温度センサ(23)と、ガラス温度センサと回路基板とに接触して設けられ、回路基板を支持する支持部材(30)と、弾性を有し、ケースと回路基板とに接触し、回路基板を窓ガラス側に弾性力によって押圧する弾性部材(40,81,404)と、を含むことを特徴とする湿度検出装置である。
このような本発明に従えば、ガラス温度センサは、窓ガラスの内面に接触して設けられる。また支持部材は、ガラス温度センサと回路基板とに接触して設けられている。そして弾性部材は、ケースと回路基板とに接触し、回路基板を窓ガラス側に弾性力によって押圧する。したがってガラス温度センサが弾性部材によって窓ガラスの内面に押し付けられることよって、精度良くガラス温度を検出することができる。
また弾性部材で窓ガラス側に押圧されているので、組み付けから時間が経過しても接触面での熱伝導を維持することができる。したがって時間が経過してもガラス温度の検出精度が悪化することを防ぐことができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の湿度検出装置10を示す断面図である。 湿度検出装置10を示す分解斜視図である。 回路基板11の位置を示すグラフである。 比較例の温度検出精度と経過時間との関係を示すグラフである。 実施例の温度検出精度と経過時間との関係を示すグラフである。 第2実施形態の湿度検出装置102を示す断面図である。 第3実施形態の湿度検出装置103を示す断面図である。 第4実施形態の湿度検出装置104を示す断面図である。 第5実施形態の湿度検出装置105を示す断面図である。 第6実施形態の湿度検出装置106を示す断面図である。 第7実施形態の湿度検出装置107を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図5を用いて説明する。湿度検出装置10は、上方のケース12と下方のブラケット13とによって内部空間が形成されている。ケース12は、樹脂からなり、高さの低い薄型の略直方体状である。ケース12の側壁部には、図2に示すように、設置環境の車室内空気が内部に流通するよう複数の通風スリット12aが設けられている。ブラケット13は、金属からなり、平板状であって中央が開口している。
窓ガラス50は、たとえば車両のフロントガラスであり、図1の上面側が車室内に面する内面であり、図1の下面側が車室外に面する外面である。湿度検出装置10は、窓ガラス50の内面に、たとえばルームミラー上側部などに、接着シート14にて貼り付け固定されている。接着シート14は、厚さ0.5mm程度の両面接着シートで、ブラケット13と窓ガラス50とを接着する。
ケース12は、窓ガラス50の内面に配置され、内部に湿度センサ21、空気温度センサ22およびガラス温度センサ23を収容する。ケース12の内には、回路基板11が窓ガラス50の面と平行に配置されている。回路基板11は、ケース12内にて、たとえば螺子にてベース15に締結固定されている。回路基板11は、絶縁基板上に導体回路部を構成する一般にプリント基板と称される部材である。回路基板11には、センサ類、素子および回路部が実装されている。
回路基板11の窓ガラス50側の面、すなわちブラケット13側の表面には、ガラス温度センサ23が実装されている。回路基板11の窓ガラス50とは反対側の面、すなわちケース12側の表面には、湿度センサ21、空気温度センサ22、コネクタ16および演算回路(IC)25、増幅器や通信回路などが実装されている。
湿度センサ21は、回路基板11に実装されて、室内側空気の相対湿度を検出する。湿度センサ21は、回路基板11上で演算回路25とは離れた位置、たとえば対角線上に配置されている。これは、演算回路25が作動によって熱を発するが、回路基板11内で極力両者を遠ざけた配置とすることにより、演算回路25の発熱が湿度センサ21で検出する湿度環境に影響をおよぼすのを防ぐためである。
湿度センサ21は、通気が良くなるように回路基板11に開けられたスルーホールの上に橋渡しするように配置することが好ましい。また湿度センサ21まわりの回路基板11には、基板から熱が伝わるのを防ぐためのスリットを形成するのが好ましい。本実施形態では湿度センサ21として、感湿膜の誘電率が空気の相対湿度に応じて変化し、それにより、静電容量が空気の相対湿度に応じて変化する容量変化型のものを用いている。
空気温度センサ22は、回路基板11に実装されて、室内側空気の温度を検出する。ガラス温度センサ23は、回路基板11に実装されて、窓ガラス50の温度を検出する。空気温度センサ22とガラス温度センサ23は、極力湿度センサ21に近づけるようにして、回路基板11の中央部に配置されているとともに、回路基板11の表裏にて略同軸上に配置されている。これは、窓ガラス50内面近傍の代表的な空気の温湿度と、窓ガラス50内面の代表的な温度とを、極力同じ環境条件の下で検出できるようにするためである。なお、両温度センサには、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタを用いている。
また窓ガラス50とガラス温度センサ23とに接触するように、回路基板11を支持する熱伝導部材30が設けられている。熱伝導部材30は、熱伝導シート、熱伝導ゲルおよび熱伝導グリスなどの部材である。本実施形態では、取り扱いが容易な熱伝導シートを用いている。
そしてケース12内には、弾性部材40が設けられている。弾性部材40は、たとえば板ばねであって、両端がケース12と回路基板11とに接触し、回路基板11を窓ガラス50側に弾性力によって押圧する。弾性部材40と回路基板11が接触する部分は、回路基板11の外周側である。回路基板11は、外周に設けられるベース15を含んで構成される。ベース15は、回路基板11の外周を保護する部分である。このベース15に弾性部材40が接触する。これによって弾性部材40が回路基板11に直接、応力を与えることを抑制している。
また弾性部材40がケース12と接触する部分は、回路基板11の中央部の上方である。したがって板ばねは、略L字状であって、屈曲している部分がケース12の上方に接触している。弾性部材40とケース12とは、嵌合させることによって係止している。
ケース12は、前述のように弾性部材40によって回路基板11を押えながらブラケット13と嵌合され、ケース12の側壁部に挿入されるストッパ17によって係止固定される。具体的には、ケース12とブラケット13を組み付けた状態で、ストッパ17をスライド挿入すると、ブラケット13の爪にストッパ17が係合するとともに、ケース12の挿入部にストッパ17が係合する。これによってブラケット13とケース12が固定される。
コネクタ16は、螺子にてベース15に締結固定されている。コネクタ16の端子が回路基板11の導体回路部と半田接合されており、回路基板11の電気回路部と、外部回路との間を電気的に接続している。回路基板11の電気回路部は、たとえば増幅器、演算回路25および通信回路である。また外部回路は、たとえば車両に搭載される空調制御装置および車両電源などである。
弾性部材40によって押圧した状態では、ガラス温度センサ23は、熱伝導部材30に若干めり込む程度に押し当たる構造となっている。熱伝導部材30は、接着シート14とブラケット13との厚みの合計よりも厚くなっている。これによって湿度検出装置10を窓ガラス50内面に貼り付けた際、熱伝導部材30が弾性部材40によって確実にガラス面に押し付けられるようになっている。したがって窓ガラス50の温度は、熱伝導部材30を介してガラス温度センサ23に伝熱して検出されるようになっている。
次に演算回路25の具体的な制御について説明する。各センサの出力信号は、それぞれの増幅器で増幅されて、演算回路25に入力される。演算回路25は、湿度センサ21の出力値に基づいて、窓ガラス50付近の車室内空気の相対湿度を演算する。同様に、空気温度センサ22の出力値に基づいて、窓ガラス50付近の車室内空気温度を演算する。さらにガラス温度センサ23の出力値に基づいて、窓ガラス温度(ガラス室内側表面温度)を演算する。
演算回路25は、ガラス表面相対湿度演算手段であって、演算した相対湿度RH、空気温度および窓ガラス温度に基づいて、窓ガラス室内側表面の相対湿度である窓ガラス表面相対湿度RHwを演算する。すなわち、湿り空気線図を用いることにより、相対湿度RHと空気温度と窓ガラス温度とから窓ガラス表面相対湿度RHwを演算できる。そして演算回路25は、得られた窓ガラス表面相対湿度RHwの値を空調制御装置に出力する。
空調制御装置は、窓ガラス表面相対湿度RHwに基づいて、車両用空調装置を制御する。たとえば窓ガラス表面相対湿度RHwから窓曇りとなるか否かの判定を行い、窓曇りとなる場合には、外気を多く導入するように制御する。たとえば窓ガラス表面相対湿度RHwが所定の目標窓ガラス表面相対湿度TRHwよりも上昇すると外気モードとする。目標窓ガラス表面相対湿度TRHwは、窓ガラス曇りを十分防止できるレベルの相対湿度である。
また空調制御装置は、たとえば窓ガラス50の曇りが生じない範囲で常に内気比率が高くなるように内外気吸込モードを制御する。これによって冬期の暖房始動時に内気比率を上昇することにより換気熱損失を低減して、車室内暖房効果の立ち上げを促進することができる。
次に、弾性部材40の作用および効果に関して説明する。図1に示すX0は、ケース12と窓ガラス間隙間である。X1は、回路基板11と窓ガラス間隙間である。X2は、回路基板11の板厚である。図1に示すように、X0はブラケット13、接着シート14およびケース12により寸法が決まる。ブラケット13およびケース12は、経時変化による寸法の変化はない。また接着シート14も経時変化による寸法の変化があっても、元々の厚みが小さいので無視できる程度である。したがってX0は、経時変化がなく、製造時から時間が経過しても一定である。
X0が一定であるので、弾性部材40の反力と熱伝導部材30の反力は逆特性となる。逆特性とは、片方が増加すると、片方は減少するという特性である。したがって図3に示すように、熱伝導部材30の反力が低下すると、弾性部材40の反力(押圧力)が増加することになる。
回路基板11と窓ガラス間隙間のX1は、熱伝導部材30の反力と弾性部材40の反力とが釣り合う位置となる。したがって回路基板11の位置、すなわちX1は、弾性部材40の反力の波形(a)と、熱伝導部材30の反力の波形(b)の交点X1−1となる。
しかし熱伝導部材30の反力は、経時劣化により低下する特性を有する。したがって図3の組付直後の波形(b)よりも、時間経過の波形(c)は、反力が小さくなるので、傾きが小さくなる。
したがって回路基板11の位置は、弾性部材40の反力の波形(a)と時間経過後の波形(c)の交点X1−2となる。これによって組付時の回路基板11の位置である交点X1−1よりも、隙間が小さくなる。このように本実施形態の湿度検出装置10では、時間の経過ともに回路基板11と窓ガラス50との隙間が小さくなる。
次に、隙間の影響に関して、図4および図5を用いて説明する。図4は比較例を示し、図5は実施例を示す。比較例は、本実施形態の湿度検出装置10から、弾性部材40を除いた構成である。実施例は、本実施形態の湿度検出装置10の構成と同一である。
隙間の影響を説明するために、熱抵抗の関係式(1)を示す。熱抵抗が小さいほど、窓ガラス50の温度が熱伝導部材30を伝わりやすいので、ガラス温度センサ23の検出精度は向上する。
熱抵抗=接触熱抵抗+物体の熱抵抗 …(1)
ここで式(1)の右辺第1項の接触熱抵抗は、物体間の面圧に依存する値である。接触熱抵抗は、熱伝導部材30と窓ガラス50との面圧に依存するので、熱伝導部材30がへたることによって低下する。この低下は、実施例も比較例も同様である。
また式(1)の右辺第2項の物体の熱抵抗は、熱伝導率、隙間および面積に依存し、次式(2)の関係を有する。
物体の熱抵抗=隙間/(熱伝導率×面積) …(2)
ここで熱伝導率と面積は、時間が経過しても一定である。変化するのは隙間だけなので、隙間が小さくなると、物体の熱抵抗も小さくなり、式(1)の熱抵抗も小さくなる。逆に、隙間が大きくなると、物体の熱抵抗が大きくなり、式(1)の熱抵抗も大きくなる。
図4に示すように、比較例では、組み付けから時間が経過するにつれて、ガラス温度の検出精度が悪化している。これは時間が経過するにつれて、経年劣化により熱伝導部材30の反力が小さくなり、隙間が大きくなるからである。
これ対して実施例では、図5に示すように、組み付けから時間が経過するつれて、逆にガラス温度の検出精度が向上している。これは時間が経過するにつれて、経年劣化により熱伝導部材30の反力が小さくなるが、弾性部材40の反力が変わらないので、隙間が小さくなるからである。
以上説明したように本実施形態の湿度検出装置10では、回路基板11は熱伝導部材30によって支持されている。換言すると、回路基板11は、熱伝導部材30だけによって支持されている。したがって回路基板11は、中浮きの状態である。そして弾性部材40は、ケース12と回路基板11とに接触し、回路基板11を窓ガラス50側に弾性力によって常時押圧する。熱伝導部材30が窓ガラス50とガラス温度センサ23との間に介在するので、窓ガラス50に取り付けた際に発生する応力を熱伝導部材30が吸収して回路基板11に与える応力を抑制することができる。さらにガラス温度センサ23が弾性部材40によって熱伝導部材30に押し付けられることよって接触面での熱伝導が良好となり、精度良くガラス温度を検出することができる。
また熱伝導部材30が経時劣化によってへたって応力が小さくなった場合でも、弾性部材40で窓ガラス50側に押圧されているので、接触面での熱伝導を維持することができる。このようにガラス温度の検出精度が熱伝導部材30の経時劣化によって悪化することを防ぐことができる。
さらに本実施形態では、湿度センサ21および空気温度センサ22は、回路基板11の窓ガラス50とは反対側に位置する面に実装され、ガラス温度センサ23は、回路基板11の窓ガラス50側の面に実装されている。これによって1つの回路基板11の両面を使って、各センサを実装しているので、回路基板11を小さくすることができる。また、湿度センサ21、空気温度センサ22およびガラス温度センサ23が、同一の回路基板11上に配置されている。これによれば、各種センサ類を同一の回路基板11上に一体化することができる。
また本実施形態では、熱伝導部材30は、熱伝導シートによって実現される。熱伝導シートは、持ち運びや加工が容易であり、取り扱いが容易である。これによって製造を容易にすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図6を用いて説明する。本実施形態では、熱伝導部材302の構成が第1実施形態は異なる点に特徴を有する。
本実施形態では、窓ガラス50とガラス温度センサ23との間に介在される金属部材60を含んで構成される。熱伝導部材302は、板状の金属部材60の両面に設けられている。具体的には、板状の金属部材60の両側に、熱伝導部材302が設けられる。金属部材60は、たとえば厚さ2mmの銅板が用いられる。
これらにより、窓ガラス50の温度は、一方側である窓ガラス50側の熱伝導部材302→金属部材60→他方側である回路基板11側の熱伝導部材302→ガラス温度センサ23と伝熱して検出されるようになっている。
このような本実施形態では、窓ガラス50とガラス温度センサ23との間に、扁平かつ熱伝導良好な金属部材60が介在され、金属部材60の両面に熱伝導部材302が介在されている。これによれば、接触による熱検出には支障をきたすことがないうえ、窓ガラス50に取り付けた際に発生する応力を金属部材60で受けることができる。これによって回路基板11やセンサ取り付け面などに応力を掛けることのない構造とすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に関して、図7を用いて説明する。本実施形態では、弾性部材403の構成が第1実施形態は異なる点に特徴を有する。
本実施形態の弾性部材403は、ケース12の内壁面に設けられ、ケース12に一体に構成されている。弾性部材403は、具体的には、ケース12の内壁面から内側に突出する凸部403によって実現される。凸部403は、弾性を有し、上下方向に撓む。このような凸部403をベース15の上面に接触し、撓みによって下方に押圧した状態で組み付けが完了する。これによってベース15には、凸部403によって下方に押圧された状態となる。
これによって前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。また凸部403は、ケース12と一体に構成されるので、部品点数を削減することができる。また回路基板11の上方の空間に凸部403が配置されていないので、ケース12の厚みを小さくすることができる。また回路基板11上に実装される素子の実装スペースを確保することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図8を用いて説明する。本実施形態では、弾性部材404の構成が第1実施形態は異なる点に特徴を有する。
本実施形態の弾性部材404は、圧縮コイルばね404によって実現される。圧縮コイルばね404は、ケース12の上面とベース15とに接触して、圧縮コイルばね404の弾性によってベース15を窓ガラス50側に押圧した状態で組み付けが完了する。これによってベース15には、圧縮コイルばね404によって下方に押圧された状態となる。
これによって前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。また前述の第3実施形態と同様に、回路基板11の上方の空間に圧縮コイルばね404が配置されていないので、同様の作用および効果を達成することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に関して、図9を用いて説明する。本実施形態では、弾性部材405の構成が第1実施形態は異なる点に特徴を有する。
本実施形態の弾性部材405は、突起部80と弾性を有するOリング81とによって実現される。Oリング81は、ケース12の内壁面から内側に突出する突起部80によって支持される。Oリング81は、突起部80とベース15との間に配置される。したがってOリング81を突起部80とベース15とに接触するように配置し、Oリング81の弾性によってベース15を窓ガラス50側に押圧した状態で組み付けが完了する。これによってベース15には、Oリング81によって下方に押圧された状態となる。
これによって前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。また前述の第3実施形態と同様に、回路基板11の上方の空間にOリング81が配置されていないので、同様の作用および効果を達成することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に関して、図10を用いて説明する。本実施形態では、ガラス温度センサ23の配置場所が第1実施形態とは異なる点に特徴を有する。
本実施形態のガラス温度センサ23は、図10に示すように、リード24が設けられたリード型サーミスタによって実現される。ガラス温度センサ23は、窓ガラス50の内面に接触して設けられる。そして熱伝導部材30は、ガラス温度センサ23と回路基板11とに接触し、回路基板11を支持する支持部材として機能する。
ガラス温度センサ23が有するリード24は、熱伝導部材30の内部を貫通し、回路基板11まで延びる。そしてリード24は、回路基板11に実装されている演算回路25に接続され、ガラス温度センサ23が検出した情報が演算回路25に送られる。
このように本実施形態では、ガラス温度センサ23が窓ガラス50の内側に設けられて、弾性部材40によって窓ガラス50の内側に押圧されている。これによって窓ガラス50の温度を直接検出することができる。したがって検出精度を向上することができる。また弾性部材40によって押しつけられているので、熱伝導部材30が窓ガラス50から剥離するのを弾性部材40によって抑制することができる。これによってガラス温度センサ23が窓ガラス50の内面に押しつけられた状態を維持することができ、経時劣化による検出精度の低下を抑制することができる。
また熱伝導部材30によって窓ガラス50の温度が回路基板11に伝導される。これによって回路基板11に実装されている電子部品を冷却することができる。
本実施形態では、熱伝導部材30が支持部材として機能しているが、熱伝導性を有しない部材によって支持部材を実現してもい。支持部材は、ガラス温度センサ23を窓ガラス50の内面に押しつけるための部材であるので、押しつけた際にガラス温度センサ23が損傷しない弾力性を有することが好ましい。また支持部材は、1つの部材である必要はなく、熱伝導性を有する部材と強度を維持するための強度部材とを組み合わせた構成であってもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に関して、図11を用いて説明する。本実施形態は、前述の第6実施形態と類似しており、第6実施形態とは回路基板11とガラス温度センサ23との間の構成が異なる点に特徴を有する。
回路基板11とガラス温度センサ23との間には、図11に示すように、熱伝導部材30とベース15とが設けられる。ベース15は、回路基板11側に位置する。熱伝導部材30は、ガラス温度センサ23側に位置する。
ベース15は、回路基板11の外周を下方から支持している。この回路基板11の外周に弾性部材40が接触するが、弾性部材40と回路基板11を挟んで対向する位置に、ベース15が位置している。これによって弾性部材40によって回路基板11が湾曲することを抑制している。
熱伝導部材30は、ガラス温度センサ23を窓ガラス50の内面に押しつける部分となる。また熱伝導部材30は、窓ガラス50の温度がベース15に伝導される。これによってベース15を介して回路基板11に実装されている電子部品を冷却することができる。したがって前述の第6実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、回路基板11に演算回路25を設けているが、このような構成に限るものではない。演算回路25の機能を空調制御装置内に設定するようにしてもよい。
前述の第1実施形態では、車両のフロントガラスに配置する湿度検出装置10について説明したが、車両のリヤガラスなどに配置する湿度検出装置に本発明を適用してもよい。また、本発明は車両以外の用途における湿度検出装置にも適用することができる。
10…湿度検出装置 11…回路基板 12…ケース
13…ブラケット 14…接着シート 15…ベース
16…コネクタ 17…ストッパ 21…湿度センサ
22…空気温度センサ 23…ガラス温度センサ 24…リード
25…演算回路 30…熱伝導部材(熱伝導シート,支持部材)
40…弾性部材 50…窓ガラス
60…金属部材 80…突起部
81…Oリング(弾性部材) 403…凸部(弾性部材)
404…圧縮コイルばね(弾性部材)

Claims (6)

  1. 室内側空気の相対湿度を検出する湿度センサ(21)と、
    前記室内側空気の温度を検出する空気温度センサ(22)と、
    回路基板(11)に実装されて、窓ガラスの温度を検出するガラス温度センサ(23)と、
    前記湿度センサ、前記空気温度センサおよび前記ガラス温度センサの出力値に基づいてガラス表面相対湿度を演算するガラス表面相対湿度演算手段(25)と、
    前記窓ガラスの内面に配置され、内部に前記湿度センサ、前記空気温度センサおよび前記ガラス温度センサを収容するケース(12)と、
    前記窓ガラスと前記ガラス温度センサとに接触し、前記回路基板を支持する熱伝導部材(30)と、
    弾性を有し、前記ケースと前記回路基板とに接触し、前記回路基板を前記窓ガラス側に弾性力によって押圧する弾性部材(40,81,404)と、を含むことを特徴とする湿度検出装置。
  2. 前記湿度センサおよび前記空気温度センサは、前記回路基板の前記窓ガラスとは反対側に位置する面に実装され、
    前記ガラス温度センサは、前記回路基板の前記窓ガラス側の面に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の湿度検出装置。
  3. 前記窓ガラスと前記ガラス温度センサとの間に介在される金属部材(60)をさらに含み、
    前記熱伝導部材は、前記金属部材の両面に設けられており、前記金属部材の前記両面のうち、一方側の面に設けられる前記熱伝導部材は、前記窓ガラスに押し付けられ、他方側の面に設けられる前記熱伝導部材には、前記ガラス温度センサが押し当たることを特徴とする請求項1または2に記載の湿度検出装置。
  4. 前記熱伝導部材は、熱伝導シート(30)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の湿度検出装置。
  5. 室内側空気の相対湿度を検出する湿度センサ(21)と、
    前記室内側空気の温度を検出する空気温度センサ(22)と、
    窓ガラスの内面に接触して設けられ、前記窓ガラスの温度を検出するガラス温度センサ(23)と、
    前記湿度センサ、前記空気温度センサおよび前記ガラス温度センサの出力値に基づいてガラス表面相対湿度を演算するガラス表面相対湿度演算手段(25)と、
    前記窓ガラスの内面に配置され、内部に前記湿度センサ、前記空気温度センサおよび前記ガラス温度センサおよび回路基板(11)を収容するケース(12)と、
    前記ガラス温度センサと前記回路基板とに接触して設けられ、前記回路基板を支持する支持部材(30)と、
    弾性を有し、前記ケースと前記回路基板とに接触し、前記回路基板を前記窓ガラス側に弾性力によって押圧する弾性部材(40,81,404)と、を含むことを特徴とする湿度検出装置。
  6. 前記弾性部材は、圧縮コイルばね(404)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の湿度検出装置。
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