JP2012061095A - アイアン型ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】ソールのバウンス角度だけでなく、バック部の形状も変えることができ、またバウンス角度を何回でも変えることができるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】アイアン型ゴルフクラブヘッド1は、フェース面1f及びホゼル部1hを有したヘッド本体2と、このヘッド本体2に着脱可能に取り付けられたソールバック体3とで構成されている。凸部2d,2dと凹穴3a,3aとを嵌め合いつつ、ソールバック体3をヘッド本体2の後面に係合させ、ボルト挿通孔3bを通してボルト4を雌螺子穴2eにねじ込むことにより、ソールバック体3がヘッド本体2に固定される。ボルト4を取り外すことにより、ソールバック体3をヘッド本体2から分離することができる。
【選択図】図1
【解決手段】アイアン型ゴルフクラブヘッド1は、フェース面1f及びホゼル部1hを有したヘッド本体2と、このヘッド本体2に着脱可能に取り付けられたソールバック体3とで構成されている。凸部2d,2dと凹穴3a,3aとを嵌め合いつつ、ソールバック体3をヘッド本体2の後面に係合させ、ボルト挿通孔3bを通してボルト4を雌螺子穴2eにねじ込むことにより、ソールバック体3がヘッド本体2に固定される。ボルト4を取り外すことにより、ソールバック体3をヘッド本体2から分離することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、アイアン型ゴルフクラブヘッドに係り、特にフェース面及びホゼル部を含むヘッド本体と、該ヘッド本体に着脱可能に取り付けられたソールバック体とを有し、ソールバック体を交換することによりソールバウンス角度やソール形状を変更することができるように構成されたアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
ソールバウンス角度を調整できるよう構成したアイアン型ゴルフクラブヘッドとして、特開2009−112800号公報には、ヘッドの背面及びソール部を後方へ傾倒可能としたものが記載されている。同号公報では、その図3の通り、フェース部とプレート状の背面部とがソール部を介して一連一体に連なっており、このプレート状の背面部がソール部(同号公報でヒンジ部と称している部分)を回動中心として後方へ傾倒可能となっている。プレート状の背面部は、ボルトによって所定の傾倒角度にて固定される。
上記特開2009−112800号公報のアイアン型ゴルフクラブヘッドでは、ソールのバウンス角度は調節可能であるが、ソール形状やバック部の形状は変えることができない。
また、同号公報のアイアン型ゴルフクラブヘッドでは、ソールバウンス角度を複数回変更すると、同号公報でヒンジ部と称しているフェース部とプレート状背面部との連結部分が繰り返し塑性変形することになり、この連結部分に亀裂が入って破断してしまう。
本発明は、ソールのバウンス角度だけでなく、バック部の形状も変えることができ、またバウンス角度を何回でも変えることができるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、フェース面及びホゼル部を構成するヘッド本体と、ソール面の少なくとも一部及びバック面の少なくとも一部を構成するソールバック体とが別体であり、ソールバック体がヘッド本体に対し固定手段によって着脱可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項2のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項1において、ソールバック体は、アイアン型ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向の少なくとも中央部を構成していることを特徴とするものである。
請求項3のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項2において、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール面におけるソールバック体のトウ・ヒール方向の長さが25〜80mmであることを特徴とするものである。
請求項4のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項1ないし3のいずれか1項において、ソールバック体の上部のトウ・ヒール方向の中間部がトウ側及びヒール側よりも低所となっていることを特徴とするものである。
請求項5のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項4において、ソールバック体の上部のトウ・ヒール方向の中間部におけるヘッド本体側の面に、下方に向って凹陥する凹所が設けられていることを特徴とするものである。
請求項6のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項1において、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール面は、トウ側、ヒール側及びフェース部側がヘッド本体のソール面で構成され、これらで囲まれた部分がソールバック体のソール面で構成されていることを特徴とするものである。
請求項7のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項6において、ソールバック体のソール面の少なくとも一部がヘッド本体のソール面よりも下方に突出していることを特徴とするものである。
請求項8のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項6において、ソールバック体のソール面の少なくとも一部がヘッド本体のソール面よりも上方に凹陥していることを特徴とするものである。
請求項9のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項1ないし8のいずれか1項において、ソールバック体のソール面のフェース・バック方向の中間部がフェース側及びバック側よりも下方に突出していることを特徴とするものである。
請求項10のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項1ないし9のいずれか1項において、前記固定手段はボルトであることを特徴とするものである。
請求項11のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、請求項10において、ヘッド本体の背面の一部に凸部が設けられ、ソールバック体の前面に、該凸部が嵌合した凹穴が設けられ、該凹穴からソールバック体の背面にボルト挿通孔が貫通しており、該ボルト挿通孔に挿通されたボルトが、該凸部に設けられた雌螺子穴にねじ込まれることによりソールバック体がヘッド本体に固定されていることを特徴とするものである。
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体とソールバック体とが別体であり、ソールバック体がヘッド本体に対し着脱可能に取り付けられているので、ソールバック体を形状の異なるものに交換することにより、ソールのバウンス角度、ソール形状、バック部形状を種々変更することができる。また、ソールバック体に傷が付いたときに、同一形状のソールバック体に交換することもできる。
本発明は、ソールバック体とヘッド本体とが別体であり、ソールバック体を交換するようにしたものであるので、特開2009−112800号公報のようにアイアン型ゴルフクラブヘッドの形状変更を繰り返したときにアイアン型ゴルフクラブヘッドに破断が生じたりすることはなく、アイアン型ゴルフクラブヘッドの形状を何通りにでも、また多数回、変えることができる。
ソールバック体は、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール部及びバック部の全体を占めるものであってもよいが、トウ・ヒール方向の中央部のみを占めるものであってもよい。後者の場合、ソールバック体のトウ・ヒール方向の長さは25〜80mm程度であることが好ましい。
ソールバック体の上部のトウ・ヒール方向の中間部に低所や凹所を設けることにより、アイアン型ゴルフクラブヘッドの重心を低くしたり、スイートエリアをトウ・ヒール方向に広げたりすることができる。また、ソールバック体のヘッド本体側の面に凹所を設けることにより、アイアン型ゴルフクラブヘッドの重心深度を深くすることができる。
本発明では、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール面のトウ側、ヒール側及びフェース部側をヘッド本体のソール面で構成し、これらで囲まれた部分をソールバック体のソール面で構成としてもよい。この場合、ソールバック体のソール面の少なくとも一部をヘッド本体のソール面よりも下方に突出させた形状としてもよく、上方に凹陥させた形状としてもよい。
本発明では、ソールバック体のソール面のフェース・バック方向の中間部がフェース側及びバック側よりも下方に突出している構成としてもよい。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図〜第5図は実施の形態に係るアイアン型ゴルフクラブヘッドを示すものであり、第1図はアイアン型ゴルフクラブヘッドの後方かつ下方からの斜視図、第2図はその分解斜視図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は第2図のIV−IV線断面図、第5図はソールバック体の前面側からの斜視図である。
このアイアン型ゴルフクラブヘッド1は、ロフト角40〜60°程度のウェッジと通称されるものであるが、本発明はロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンなど、ロフト角20〜60°程度のすべてのアイアン型ゴルフクラブヘッドに適用可能である。このアイアン型ゴルフクラブヘッド1は、フェース面1f及びホゼル部1hを有したヘッド本体2と、このヘッド本体2に着脱可能に取り付けられたソールバック体3とで構成されている。ホゼル部1hには、ホゼル穴(図示略)が設けられており、ゴルフクラブのシャフト(図示略)が挿入され、接着剤で固着されるよう構成されている。
この実施の形態では、ヘッド本体2にはヒール側(ホゼル部1f側)及びトウ側にそれぞれヒール側膨出部2a、トウ側膨出部2bが設けられている。ヒール側膨出部2a及びトウ側膨出部2bの底面は、それぞれアイアン型ゴルフクラブヘッド1のソール面の一部を構成する。ヒール側膨出部2a及びトウ側膨出部2bの背面2hは、アイアン型ゴルフクラブヘッド1のバック面(背面)の一部を構成する。
ヒール側膨出部2aとトウ側膨出部2bとの間は、ヘッド本体2のその他の背面と面一状の平坦面2cとなっているが、この平坦面には1個又は複数個の凸部2dが設けられている。
凸部2dは2個以上設けられることが好ましい。この実施の形態では、凸部2dはトウ・ヒール方向に間隔をおいて2個設けられている。各凸部2dの背面部には雌螺子穴2eが設けられている。
ソールバック体3は、膨出部2a,2b間に嵌合する大きさのものである。ソールバック体3の前面は、ヘッド本体2の平坦面2cと密着状に重なる平坦面とされており、また凸部2dが嵌合する凹穴3a(第4,5図)が設けられている。凹穴3aは凸部2dと同数個設けられている。
この凹穴3aからソールバック体3の背面に貫通するようにボルト挿通孔3bが設けられている。凸部2d,2dと凹穴3a,3aとを嵌め合いつつ、ソールバック体3をヘッド本体2の後面に係合させ、ボルト挿通孔3bを通してボルト4を雌螺子穴2eにねじ込むことにより、ソールバック体3がヘッド本体2に固定される。なお、ボルト4を取り外すことにより、ソールバック体3をヘッド本体2から分離することができる。
ソールバック体3をヘッド本体2に固定した状態において、ソールバック体3の背面3hはヘッド本体2の膨出部2a,2bの背面2hと面一状の連続面となっており、ソールバック体3のソール面3sはヘッド本体2の膨出部2a,2bのソール面2sと面一状の連続面となっている。
通常のウェッジの場合、アイアン型ゴルフクラブヘッド1のソール面におけるソールバック体3のトウ・ヒール方向の長さは、25〜80mm特に40〜70mm程度であることが好ましい。
このように構成されたアイアン型ゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体2に対しソールバック体3が着脱可能に取り付けられたものであるので、ソールバック体3を別形状のものに取り換えることにより、ソール部やバック部の形状を種々変更することができ、また、アイアン型ゴルフクラブヘッドの重心の高さや深度を種々変えることができる。
この実施の形態では、ソールバック体3がヘッド本体2の膨出部2a,2b間にすっぽり挟まるように配置されると共に、ヘッド本体2の凸部2dがソールバック体3の凹穴3aに嵌合するので、ソールバック体3の固定が堅固である。
この実施の形態では、ソールバック体3の前面がヘッド本体2の背面に重なるので、ソールバック体3の固定が堅固である。なお、第6図のように、ヘッド本体2とソールバック体3との間に合成樹脂、ゴム、エラストマー等よりなるスペーサ5を介在させてもよく、このようにすることによりソールバック体3とヘッド本体2との密着性を高めたり、ショット時(ボールを打った時)の振動を吸収することが可能となる。
第7図〜第16図を参照して、ソールバック体の別の形状例について説明する。
第7図、第8図は、ソールバック体3の代りにソールバック体3A,3Bを備えたアイアン型ゴルフクラブヘッドを示すものであり、各(a)図はアイアン型ゴルフクラブヘッドの後方かつ下方からの斜視図、(b)図は各(a)図のB−B線断面図、(c)図はソールバック体の前方からの斜視図である。
第7図のアイアン型ゴルフクラブヘッドで用いているソールバック体3Aは、その上部におけるトウ・ヒール方向の中間部に、トウ側及びヒール側よりも低い低所3gを設けたものである。
第8図のソールバック体3Bでは、低所3gの代りに、下方に凹陥する凹所3iをソールバック体3Bの前面側に設けている。
ソールバック体3A,3Bのその他の構成はソールバック体3と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
このように低所3g又は凹所3iを設けたことにより、アイアン型ゴルフクラブヘッド1の重心が低くなる。また、アイアン型ゴルフクラブヘッド1の重量も軽減される。さらに、アイアン型ゴルフクラブヘッドのスイートエリアがトウ側及びヒール側に広くなる。凹所3iを設けた場合には、アイアン型ゴルフクラブヘッド1の重心深度を深くすることもできる。
第9図(a)は、別のソールバック体3Cの後方からの斜視図、同(b)はこのソールバック体3Cをヘッド本体2に取り付けたアイアン型ゴルフクラブヘッドの第3図と同様部分の断面図である。
このソールバック体3Cは、ソール面が前縁側ソール面3jと後縁側ソール面3kとの2面よりなり、両者が下方に向って凸となるように交わっている。
第9図(b)において、ソール面3j,3kの交差角度は好ましくは90°以上180°未満、特に好ましくは120〜160°程度である。
このようにソール面が下方に向って凸になっていると、ダフったとき(ボールよりも手前の地面等を打ったとき)にソールが芝の上を滑り易くなるので、ミスの度合いを軽減できる。また、エクスプロージョンによるバンカーショットが易しくなる。
第9図のソールバック体3Cでは、前縁側ソール面3jと後縁側ソール面3kとの交叉線がソールバック体3Cのヒール側からトウ側まで延在しており、ソール面は全体として切妻屋根形となっているが、第10図のソールバック体3Dのようにソール面は寄せ棟形となっていてもよい。このソールバック体3Dのソール面は、4面の斜面状のソール面3m,3n,3p,3qにて構成されている。ヒール側ソール面3m及びトウ側ソール面3nは三角形状であり、前縁側ソール面3p及び後縁側ソール面3qは略台形である。前縁側ソール面3pと後縁側ソール面3qとは稜線3tにおいて交わっている。
三角形状のソール面3m,3nの頂点は、この稜線3tの両端に位置している。稜線3tの長さは、ソールバック体3Dのトウ・ヒール方向の長さの10〜80%特に50〜70%程度が好適である。
ソールバック体3C,3Dのその他の構成はソールバック体3と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
第11図はソールバック体3Eの後方からの斜視図である。このソールバック体3Eのソール面は円弧形の凸盤部3vを備えている。凸盤部3vは、ソールバック体3Eの前縁下端を弦とする円弧状であり、ソール面の後方ほど凸盤部3vの厚みが大となっている。凸盤部3vよりもヒール側及びトウ側はヘッド本体2のソール面2sと面一状の平坦面3uとなっている。
ソールバック体3Eのその他の構成はソールバック体3と同一であり、同一符号は同一部分を示している。このソールバック体3Eを備えたアイアン型ゴルフクラブヘッドは、第1図〜第5図のアイアン型ゴルフクラブヘッドに比べてバウンス角が大きく、バンカーショットに好適である。また、このソールバック体3Eを備えたアイアン型ゴルフクラブヘッドを、フェースを開いて(オープンフェースにして)アドレスしたときに、ヒール側のソール面にあっては凸盤部3vよりもヒール側の平坦面3uが地面に接することになる。このため、フェース面が全体として地面に近接してに存在することになり、リーディングエッジをボールと地面との間に打ち込み易くなる。そのため、フェースを開いてロフト角を大きくして打つショット(例えばロブショット)が易しくなる。
第12図の(a)図はソールバック体3Fをヘッド本体2に取り付けたアイアン型ゴルフクラブヘッド1の後方かつ下方からの斜視図、(b)図はソールバック体3Fの後方かつ下方からの斜視図、(c)図はソールバック体3Fの側面図である。
このソールバック体3Fのソール面は、トウ側及びヒール側がヘッド本体2のソール面2sと面一状の平坦面3yとなっており、該平坦面3y,3y同士の間が下方へ突出する凸盤部3wとなっている。凸盤部3wは、前縁側の辺と後縁側の辺とが略平行な台形状である。この台形は、前縁側の辺長が後縁側の辺長よりも短い形状のものとなっている。凸盤部3wは後方ほど厚みが大となっている。
ソールバック体3Fのその他の構成はソールバック体3と同一であり、同一符号は同一部分を示している。このソールバック体3Fも、ソール面の凸盤部3wよりもヒール側に平坦面3yを有するので、第11図のソールバック体3Eと同様の効果が得られる。
第13図の(a)図はソールバック体3Gをヘッド本体2に取り付けたアイアン型ゴルフクラブヘッド1の後方かつ下方からの斜視図、(b)図はソールバック体3Gの後方かつ下方からの斜視図である。
このソールバック体3Gにあっては、ソール面3s’が上方に向って凹陥する凹曲面となっている。ソール面3s’は、フェース・バック方向(飛球線の後方延長方向)の断面が略円弧形となっている。
ソールバック体3Gのその他の構成はソールバック体3と同一であり、同一符号は同一部分を示している。このソールバック体3Gを備えたアイアン型ゴルフクラブヘッドは、ショット時におけるソール面と地面又は砂との間の抵抗が小さい。
第14図のアイアン型ゴルフクラブヘッド1’は、ヘッド本体2’の下端後面にフック部6を突設し、ソールバック体3Hの前端下縁に該フック部2fが係合する凹部よりなる係合部7を設けたものである。
フック部6はアイアン型ゴルフクラブヘッド1’のソール面の一部を形成するように後方に延出している。ソールバック体3Hは、凹部7をフック部6に係合させるようにしてヘッド本体2’に重ね合わされ、ボルト4(第14図では図示略)によって固定される。
アイアン型ゴルフクラブヘッド1’のその他の構成はアイアン型ゴルフクラブヘッド1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。このアイアン型ゴルフクラブヘッド1’によると、ソールバック体3Hの固定が堅固となる。
第15図は、ヘッド本体2''の後面上縁にフック部8を設け、ソールバック体3Iに上方延出部9を設け、この上方延出部9の上端をフック部8に差し込むようにして係合させたアイアン型ゴルフクラブヘッド1''を示すものであり、(a)図はアイアン型ゴルフクラブヘッド1''の後方かつ下方からの斜視図、(b)図は(a)図のB−B線断面図である。
フック部8は、ヘッド本体2''のフェース面上縁から後方へ突設されている。このフック部8は、(b)図の通り、フェース・バック方向の縦断面形状が逆L字形である。
第16図(a)は、ソールバック体3Jを備えたアイアン型ゴルフクラブヘッド1'''の後方かつ下方からの斜視図、同(b)は同(a)のB−B線断面図である。
このアイアン型ゴルフクラブヘッド1'''のヘッド本体2'''には、トウ側及びヒール側の膨出部2a,2bの上端同士をつなぐようにフック部10が設けられている。ソールバック体3Jの上縁部には、このフック部10が係合する凹部11が設けられている。
この第16図では、フック部10は膨出部2a,2b間に連続して延設されているが、膨出部2a,2b間の一部にのみ設けられてもよい。
アイアン型ゴルフクラブヘッド1’’、1’’’のその他の構成はアイアン型ゴルフクラブヘッド1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。これらのアイアン型ゴルフクラブヘッド1’’、1’’’においてもソールバック体の取り付けが堅固である。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。例えば、ソールバック体を磁石によってヘッド本体に固定してもよい。
上記説明では、ウェッジが図示されているが、前述の通り、本発明はロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンなどのいずれのアイアン型ゴルフクラブヘッドにも適用可能である。第17図はミドルアイアンの場合のアイアン型ゴルフクラブヘッド1Mを示すものであり、(a)図は後方かつ若干下方からの斜視図、(b)図は(a)図のB−B線断面図である。
このアイアン型ゴルフクラブヘッド1Mは、前述の各アイアン型ゴルフクラブヘッドよりもロフトが立っている。このアイアン型ゴルフクラブヘッドのソールバック体3Mには、第7図のソールバック体3Aと同様の低所3gが設けられているが凹所3iが設けられてもよい。このソールバック体3Mのソール面3sにはタングステン、タングステン合金などの高比重材よりなるウェイト材17が埋め込まれ、アイアン型ゴルフクラブヘッドの重心を低くしている。このアイアン型ゴルフクラブヘッドのその他の構成は第1図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
このアイアン型ゴルフクラブヘッド1Mは、前述の各アイアン型ゴルフクラブヘッドよりもロフトが立っている。このアイアン型ゴルフクラブヘッドのソールバック体3Mには、第7図のソールバック体3Aと同様の低所3gが設けられているが凹所3iが設けられてもよい。このソールバック体3Mのソール面3sにはタングステン、タングステン合金などの高比重材よりなるウェイト材17が埋め込まれ、アイアン型ゴルフクラブヘッドの重心を低くしている。このアイアン型ゴルフクラブヘッドのその他の構成は第1図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
ウェイト材17はカシメなどによりソールバック体に固着されているが、ソールバック体に雌ねじ穴を設け、高比重材製のビスを該雌ねじ穴にねじ込んで取り付けてもよい。この場合、比重の異なるビスに交換することにより、ヘッドの重量調整を行うことができる。
第18図のアイアン型ゴルフクラブヘッド1M’は、ウェイト材17を省略し、代りにソールバック体3M’のソール部3sの幅を大きくし、重心を低くするようにしたものである。第18図(a),(b)のその他の構成は第17図(a),(b)と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
1,1’,1'',1''',1M,1M’ アイアン型ゴルフクラブヘッド
1f フェース面
1h ホゼル部
2,2’,2'',2''' ヘッド本体
2a,2b 膨出部
2s ソール面
3,3A〜3J,3M,3M’ ソールバック体
3b ボルト挿通孔
3g 低所
3i 凹所
3s,3s’ ソール面
4 ボルト
5 スペーサ
6,8,10 フック部
17 ウェイト材
1f フェース面
1h ホゼル部
2,2’,2'',2''' ヘッド本体
2a,2b 膨出部
2s ソール面
3,3A〜3J,3M,3M’ ソールバック体
3b ボルト挿通孔
3g 低所
3i 凹所
3s,3s’ ソール面
4 ボルト
5 スペーサ
6,8,10 フック部
17 ウェイト材
Claims (11)
- フェース面及びホゼル部を構成するヘッド本体と、ソール面の少なくとも一部及びバック面の少なくとも一部を構成するソールバック体とが別体であり、
ソールバック体がヘッド本体に対し固定手段によって着脱可能に取り付けられていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。 - 請求項1において、ソールバック体は、アイアン型ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向の少なくとも中央部を構成していることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項2において、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール面におけるソールバック体のトウ・ヒール方向の長さが25〜80mmであることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、ソールバック体の上部のトウ・ヒール方向の中間部がトウ側及びヒール側よりも低所となっていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項4において、ソールバック体の上部のトウ・ヒール方向の中間部におけるヘッド本体側の面に、下方に向って凹陥する凹所が設けられていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項1において、アイアン型ゴルフクラブヘッドのソール面は、トウ側、ヒール側及びフェース部側がヘッド本体のソール面で構成され、これらで囲まれた部分がソールバック体のソール面で構成されていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項6において、ソールバック体のソール面の少なくとも一部がヘッド本体のソール面よりも下方に突出していることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項6において、ソールバック体のソール面の少なくとも一部がヘッド本体のソール面よりも上方に凹陥していることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項1ないし8のいずれか1項において、ソールバック体のソール面のフェース・バック方向の中間部がフェース側及びバック側よりも下方に突出していることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項1ないし9のいずれか1項において、前記固定手段はボルトであることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 請求項10において、ヘッド本体の背面の一部に凸部が設けられ、ソールバック体の前面に、該凸部が嵌合した凹穴が設けられ、該凹穴からソールバック体の背面にボルト挿通孔が貫通しており、
該ボルト挿通孔に挿通されたボルトが、該凸部に設けられた雌螺子穴にねじ込まれることによりソールバック体がヘッド本体に固定されていることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
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