JP4378736B2 - ゴルフクラブ - Google Patents
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Description
先行文献として、特開2003−62131、特開2002−282400がある。
本願は、先の出願である特願2007−292553号に基づく優先権主張
ここで最初に用語の説明をする。
図12、図13に於いて、ソール(ヘッドの底面)の角度をソールのバンスの線として説明しているが、専門分野ではソールバンス角と呼称している。以下ソールバンス角と呼ぶことにする。ヘッドの座り具合、即ちクラブをアドレスした時にヘッドのソールが地面に接地した時に所定の位置に落ち着くが、ヘッドのソールの形状を調整することでソールバンス角の変化ができるのである。
尚図12、図13に於いて符号22はロフト角ではない。
ロフト角は符号19の線とフェースの線20の間の角度である。
本願は、さまざまな調整機構の中で、ソールバンス角の調整機構を解決しようとするものである。
この機構によるヘッドがシャフトについたゴルフクラブを本願の課題とする。
尚、ゴルフボールは、以下にボールとして記述する。
本願のヘッドの構成は、前記動くプレート、又はウッド用プレート、前記ヒンジ、及び2本のボルトを当該ヘッドに組入れることである。
前記動くプレート2の動き方は、ソールのフェース側に対して略直角線上で、しかも前記ヒンジ6の所で半径の中心点としてバックフェース側のソールの高さが調整されるのである。
但し本願は、ソールバンス角を調整、変化させるが、ロフト角やライ角は変化しない機構である。半径の中心点については後で述べる。
本願の特徴は前記ヒンジを設けたことにあり、前記プレートを前記ヒンジのところでヘッド本体と一体化し、前記プレートを動く機構にした。
ソールバンス角は、図12、図13での地面23に接面するソールのバンスの線21を変化させると、ヘッドのフェースの線20が変化して、見せかけのロフト角も変化する。
そうするとヒットされたボールは左の方向へ曲がり易く,所謂ボールの飛行線がドロー系になりスライス系を防ぎ易くなる場合がある。且つ直線的な飛行線を保てやすいのである。
その逆のソールバンス角を低くした場合は、ボールの飛行線は高くなり、またスライス系のボールの飛行線となり、フックボールのプレーヤーに取って真っ直ぐなボールの飛行線が得られやすい。
尚、見せかけのロフト角とは、フェースと地面の間隔22、(ロフトではない)を言う。
動くプレートの調整によって、ボールがクラブヘッドにヒット時に於いてソールバンス角が変化して、ボールの飛行線に変化を生じ、方向性に影響するのである。
個人の技量も大きな要素であるが、用具の調整は、物理的に有効性がある。
さらに前記ヒンジ6のところでヘッド本体とプレートが一体化することで、ソールのフェース側の底面に隙間がなく打球の際にスムースなターフがとれて、かつ一層の丈夫な構造になる。
アイアン型の実施例1のヘッドに於いて、通常のアイアンヘッドの形の一部分を構成するものである前記動くプレート2の形状は、 図1から見てソールの踵(ヒール)に相当する部位とソールの爪先(トーウ)に相当する部位の間に2本のスリット3があり、この前記スリット3がソール部分の前記ヒンジ6の線から上方に立ち上がっている。
前記動くプレート2の平面視は、ソール部分の前記ヒンジ6の線から上方に立ち上がっている前記スリット3がフェースその2に相対するバックフェースの表側に達していて、プレートのネジ孔 大8及びプレートのネジ孔 小9の外側の周辺に略曲線状、または略直線状で連続していて、この前記スリットがソールの方に繋がり、ソールを構成するこの2本の前記スリット3の間の緩やかな曲線状の1辺(ソール)の両端に結ばれて多辺形を形成している。
図2に示す様に前記動くプレート2の断面は、前記動くプレート2の底面に実施例1の内側のスリット15−1の隙間を有し、その隙間が前記プレート2−1のヘッドの堤(土手)18の所迄連続的につながっていて、バックフェース側へ略直角に立ち上がって前記スリット3となって形成してある。前記動くプレート2のソールの部分の断面形状は、ソールの部分がヘッドのロフト角に対応する角度を持ち略三角形状で、ソールの底面部分に前記実施例1の内側のスリット15−1を設け前記ヒンジ6のところでヘッドと一体化している。
前記動くプレート2は、前記プレート2−1の凹み形状の部分に嵌め入れて、前記ヒンジ6の所で前記プレート2−1と接合されてヘッド本体となる。
前記実施例1の内側のスリット15−1と前記スリット3は、前記動くプレート2の底面の部分で連続的に繋がっている。
前記動くプレート2の底面に凹みを設けてある。
この凹みは、調整用ボルト受け板13と嵌合するが、なくてもよい。それはフェースその2の板厚が厚ければ、これに直接雌ネジを螺刻すれば、前記調整用ボルト受け板13がなくてもよいからである。この場合、前記調整用ボルトの受け板その1、13−1も無くてもよい。
また、前記フェースその2の厚さによって、ヘッドの重量に関係するから受け板ある場合とない場合がある。
この孔は、プレートのネジ孔 大8、及びプレートのネジ孔 小9である。
前記プレートのネジ孔 小9及び前記プレートのネジ孔 大8の位置は、前記動くプレート2の上部の表面(バックフェース側)の略中央部分で、前記ヒンジ6の線と略平行な位置で、図1から見て右のネジ孔に前記調整用頭付きボルト5が挿入し、左側のネジ孔に前記調整用ボルト4が挿入される形であり、図7に示した。
右側の前記プレートのネジ孔 大8の形状は、前記調整用頭付きボルト5が挿入出来るように段付きの貫通孔が加工されている。
左側の前記プレートのネジ孔 小9の形状は、前記調整用ボルト4が入るようにネジ孔の内面に雌ネジが螺刻されている。
前記ヒンジ6は、約1,5mm位の板厚状で、所定の長さで前記プレート2−1と前記動くプレート2が接合される所である。前記動くプレート2を介して前記調整用ボルト4によって動く前記ヒンジ6は、動く角度約12度位の幅で調整出来て、ソールバンス角を変化する蝶番の役目をする機構である。前記ヒンジの横の長さは、ソールのフェース側と平行で、ソールの部分でフェース面側から上に立ちあがる2本の前記スリットの間の長さに相当するし、前記動くプレート2のソール側の幅でもある。
通常のアイアンヘッドの形の一部分を構成するものである前記動くプレート2の平面視の形状は、ソールの部分を除く前記動くプレートの内側に縦の周壁面の前記スリット3として隙間があり、多辺形になっている。
ここに前記プレート2−1側の調整用のボルト受け板13に前記調整用頭付きボルトが挿入出来る雌ネジが螺刻してある。これは前記調整用頭付きボルトで前記動くプレート2を固定する為めの雌ネジである。しかし、前記プレート2−1のフェース面の板厚が厚ければ、前記調整用ボルトの受け板13、または前記調整用ボルトの受け板その1、13−1の凸みがなくてもプレートに直接雌ネジを螺刻しておけばよい。 したがって前記の凹みが無くてもよい。
前記実施例1の内側のスリット15−1は、前記動くプレート2の底面に位置し、フェース面に対して略平行な位置で、その幅がソールの部分の前記ヒンジ6の長さと同じで、前記動くプレート2と前記プレート2−1が接合され、蝶番を形成する隙間である。
前記プレート2−1は、ヘッド本体でもあるが、バックフェースを形成する。
前記動くプレート2は、ヘッド本体と一体化して、ソールの部分を形成する。
前記動くプレートと前記プレートが前記ヒンジのところで接合して一体化するが、前記動くプレート2を調整するために所定の隙間を必要とし、これが前記のスリット3と前記実施例1の内側のスリット15−1である。
実施例1の内側のスリット15−1の所の底面から上に向かって略直角に形成される前記動くプレートの周辺の壁面は、前記動くプレートの底面からスリットとして立ち上がり、所定の隙間を有したスリットとしてプレートの内側の周辺の縦の壁面として形成している。
このプレートの周辺の縦の壁面は、前記動くプレート2と前記プレート2−1の間に所定の隙間である前記スリット3でもある。 この前記スリット3は、前記動くプレート2と前記プレート2−1の間に設けられていて、平面から見て、前述のごとく多辺形を呈している。
前記調整用頭付きボルト5の位置は、前に記述している。
以上を要約すれば、前記調整用頭付きボルト5は、前記プレート2−1に前記動くプレートを固定するためであり、前記調整用ボルト4は、前記動くプレートの高さを調整するものである。
前記プレート2−1と前記動くプレート2の底面の間に所定の間隔を有し、これが前記実施例1の内側のスリット15−1として形成している。前記調整用ボルトの受け板その1、13−1に前記調整用ボルト4の先端で押しあて、ネジの力でソールバンス角が調整される。
図2に示す前記動くプレート(調整後のプレートの位置)7は、ソールバンス角が変化、調整した事を示す図である。
前記調整用ボルト4は、前記動くプレートを上に動かすのである。一方、前記調整用頭付きボルト5は、前記動くプレート2を下に押し下げるのに使い、また前記調整用ボルト4で調整した前記動くプレート2の位置を固定するものであるが、
前記調整用ボルト4を左に回すと前記動くプレート2の固定が緩む、又、右に回すと前記調整用頭付きボルト5の固定力が増す。このことは、前記調整用ボルト4の力が前記動くプレート2を介して上に働き、前記調整用頭付きボルト5を下から押し上げることになって前記動くプレート2の固定力が増す。この2本のボルトの固定力の関係は、実施例1,2,3,4、に於いて共通する。
これは実施例1,2.3.4に於いても略同様である。
図8、図9である。調整方法は、実施例1の場合と略同じであるが構造が違うのである。
通常のアイアンヘッドの形の一部分を構成するものとしている前記動くプレート2の形状は、図1から見てソールの踵(ヒール)に相当する部位とソールの爪先(トーウ)相当する部位の間に2本のスリットがソール部分の前記ヒンジ6の線から上方に立ち上がり、平面から見て、前記スリット3がフェースその2に相対するバックフェースの表側に達していて、前記プレートのネジ孔 大8及び前記プレートのネジ孔 小9の外側の周辺に略曲腺状、または略直線状で連続していて、この前記スリットが前述のソールの踵とソールの爪先の間に2本のスリットが設置されているソールを構成する部分の略緩やかな曲線状の1辺(ソール)の両端に結ばれて、多辺形をしている。前記ヒンジ6の所を中心に前記動くプレートの底面の端までを半径として、前記動くプレート2が動くことは、実施例1と同じである。 ボルトの作用も実施例1と略同じである。
実施例2の形状は、プレートのネジ孔の位置が実施例1と違うのである。また内側の形状が違う。前記動くプレート2の上部の表面に2個の前記プレートのネジ孔がなく、前記プレート2−1の側に前記プレートのネジ孔 大8と前記プレートのネジ孔 小9がある。また、前記動くプレート2の内側に調整用空間17があり、前記調整用空間の下側にプレートの受け板16が設置されている。
前記調整用空間17は、調整する縦の幅を実施例1より大きくすることで、調整するソールバンス角を広くすることが出来る。
前記プレートの受け板16は、前記動くプレート2と一体となっていて、前記動くプレートの底面に位置する。前記プレートの受け板の横の幅は、前記ヒンジ6の長さである。また前記プレートの受け板の厚さは、前記調整用頭付きボルトのネジの径より厚いか、または略同じであればよい。前記プレートの受け板は、前記調整用ボルト、及び前記調整用頭付きボルトを受け止める板状のもので、前記プレート2−1の方の前記調整用空間17にまで入れられる長さで、前記動くプレートの底面と一体化している。
そして、前記プレートの受け板16の底面と前記プレート2−1との間に実施例2の内側のスリット15−2が隙間として設置し、前記ヒンジ6の部分で前記動くプレート2と前記プレート2−1が接合しヘッドとして一体化している。
前記動くプレート2の形状は、前記プレート2−1と別体で作られて、前記ヒンジ6の部分で前記プレート2−1と接合し一体化してヘッドとなる。 材質は金属又は合成樹脂で作られる。前記ヒンジ6は、約1,5mm位の板厚状で、所定の横の長さで前記プレート2−1と前記動くプレート2に接合されるが、これが蝶番の役目をして、前記動くプレート2を介して前記調整用ボルト4によって前記ヒンジが動く角度約12度位の幅で調整出来てソールバンス角を変化する機構である。前記ヒンジの横の長さは、ソールの部分でフェース面側から上に立ちあがる2本の前記スリットの間の幅に相当するし、前記動くプレート2のソール側の幅でもある。
そしてこの貫通孔の下方にある前記プレートの受け板16のところに雌ネジが螺刻されている。この雌ネジに前記調整用ボルト4が入り、このボルトを右(右ネジの場合)に回すとネジの力でこのボルトの先端が前記実施例2の内側のスリット15−2の所の前記プレート2−1の底面を押し圧して前記実施例2の内側のスリット15−2のバックフェース側の隙間が開くように前記動くプレート2が上の方に動き、ソールバンス角が調整される。
前記プレート2−1の底面の2個の前記調整用ボルトの位置は、図1から見て右が前記調整用頭付きボルトで、左側が前記調整用ボルト4である。
前記プレートのネジ孔 大8に入る調整用頭付きボルト5と前記プレートのネジ孔 小9に入る調整用ボルト4の位置は、前記プレートの2−1の上部表面の略中央部分で、ソールの部分の前記ヒンジ6の線と略平行なところに2個の孔として開けられている。図1から見て、右が前記プレートのネジ孔 大 8で、左が前記プレートのネジ孔 小9である。尚ヘッドの堤(土手)18は、前記実施例1と同様である。
実施例2の場合も前記ヒンジを中心に前記プレートの受け板16の先端(バックフェース側)までを半径として、前記実施例2の内側のスリット15−2のバックフェース側の隙間が開く様に前記動くプレート2が調整される。
重複するが調整の手順は実施例1と略同様である。
通常のアイアンヘッドの形の一部分を構成するものとしている実施例3の前記動くプレート2の形状は、図1から見て、ソールの踵(ヒール)に相当する部位とソールの爪先(トーウ)に相当する部位の間に2本のスリットがソール部分の前記ヒンジ6の線から上方に立ち上がっている。ヘッドのソールの部分では、実施例1,2,3、が略同じ形である。
しかし、前記動くプレート2の断面は、前記スリット3がソールからバックフェースに移るところからスリットがない形で前記ヘッドの堤(土手)18がなく、前記調整用頭付きボルト5の方の厚さが厚く、前記調整用ボルト4の方が徐々に薄くなった所定の厚さで楔状の蓋の形をしている。
前記動くプレート2のバックフェース側の平面視の形状は、プレートのネジ孔 大8、及びプレートのネジ孔 小9の外側の周辺を囲むように略曲線状、または略直線状に連続していて多辺形である。この断面が楔状の蓋の形をして、前記スリットがない状態で前述のソールの踵とソールの爪先の間に2本のスリットが設置されているソールを構成する部分の略緩やかな曲線状の1辺(ソール)の両端に結ばれて、多辺形を形成している。
前記プレート2−1に設置されている前記ヘッドの堤(士手)18がない形で、横から見てヘッドの内側の空間が広く、実施例3の内側のスリット15−3を持っている。この左側(図3から見て)が嵌め合うプレートが無く解放されていて、前記スリット3がソールからバックフェースに移るところからスリットがない形となる。このとこは前記実施例1、2の場合と違い、前記プレート2−1の前記ヘッドの堤(土手)16がないのである。実施例3のヘッド本体の方のプレートは、フェースその2、25の裏側が賂平らな面である。前記動くプレート2は、前記調整用頭付きボルト5の方の厚さが厚く、前記調整用ボルト4の方が徐々に薄くなる所定の厚さでその断面は、楔状の形を呈し、ヘッド本体に蓋のような形で前記ヒンジ6の部分に前記動くプレート2が接合されて、ヘッド本体と一体化している。
実施例3の動くプレート2は、ヘッドのバックフェース側に前記スリット3が無く実施例3の内側のスリット15−3が前記プレート2−1と前記動くプレート2の底面の間に形成されている。
図3から見て左側にスリットが無く開放した形状は、ヘッドの裏側を左側から見れば2本のボルトが見える空間があり、これが実施例3の内側のスリット15−3である。
実施例3の場合のスリットは、ソールの部分に2本の縦の前記スリット3と、前記実施例3の内側のスリット15−3があり、前記プレート2−1の方にスリットがない。
前記調整用頭付きボルト5が図3から見て右にあり、図3から見て左が前記調整用ボルト4であり、2個の前記プレートのネジ孔の位置は、前記プレート2の表面(打球面から見て裏)の略中央部分に前記ヒンジ6の線に対して略直角の線上に設置されている。尚、前記プレート2−1の底面にある調整用ボルトの受け板13は、雌ネジが螺刻されている。しかしフェースその2、25の板に直接雌ネジを螺刻出来る厚さがあれば、前記調整用ボルトの受け板13がなくでもよい。
前記の2個の調整用ボルトの位置は、前記ヒンジ6の線に略直角線上に沿って、前記動くプレート2の上部の表面(バックフェース側)の略中央部分に振り分けて有り、 図3から見て右側が前記調整用頭付きボルト5で、図3から見て左側が調整用ボルト4であり、前記プレートのネジ孔大8が右、及び前記プレート 小9が左で、それぞれに対応している。
前記調整用頭付きボルト5は、前記動くプレート2をヘッド本体に固定するためにある。
前記動くプレート2のバックフェース側は、前記ヒンジ6の所を中心とした半径でソールの前記ヒンジ6の線の略直角線上に約12度位の角度の幅で動くのである。ただしロフト角、及びライ角は変化していない。それは、前記動くプレートの動きがソール面に対して略垂直であるためライ角に影響しない、またロフト角にも影響しない。ここで注意すべき点は、図12、図13に示すようにフェースと地面の間隔22(ロフトではない)が変化する。しかし、ロフト角は変化しない。
前記ヘッドのバンスの線21は変化し、結局前記ソールバンス角が変化したのである。
このことは、実施例1,2,3,4、に於いても同様にソールバンス角に作用する。
前記調整用ボルト4は、前記動くプレートを上に動かすのである。一方、前記調整用頭付きボルト5は、前記調整用ボルト4で調整した前記動くプレート2の位置を固定するものであるが、前記調整用ボルト4を左に回すと前記動くプレート2の固定が緩む、又、右に回すと前記調整用頭付きボルトの固定力が増す。(ただしネジの限界適正応力に注意)
通常のヘッド形状でソールの部分に特徴がある。
ウッド型ヘッドのソール部分は、ソールに凹み部26を凹設し、略平行四辺形状である前記ウッド用プレートが嵌めこまれる。
前記ウッド用プレート12は、略平行四辺形状で、その1辺がソールのフェース側に平行な位置で前記凹み部に嵌合されている。
ヘッドのソールの略中央部分に凹設されている前記凹み部26は、略平行四辺形状で、前記ウッド用プレート12が嵌合するので、前記ウッド用プレートと雄雌関係の略相似形状をしていて、ソールのフェース側に平行な1辺が前記ヒンジの部分になる。この部分は、前記ウッド用プレートのフェース側に平行な1辺と前記凹み部26のフェース側に平行な1辺と接合される部分であり、互いに前記ヒンジ6の部分になる。前記ヒンジ6は、前記ウッド用プレート12のフェース側の略平行に位置させる1辺と前記凹み部26のフェース11の側の辺が約1、5mm位の板厚状に接合されて、前記ウッド用プレート12がヘッド本体と一体化した形状になる。
約1,5mm位の板厚状で接合されている前記ヒンジ6の長さは、前記ウッド用プレートのフェース側に平行な1辺、または前記凹み部26のソールのフェース側に平行な1辺と同じ長さである。前記ヒンジ6は約1,5mm位の板厚状で、長さの線形が略直線状であることが望ましい、それは緩やかな曲線の場合蝶番として役目が出来ないからである。
この蝶番としての役目の前記ヒンジ6は、実施例1,2,3,4に於いて共通的作用をする。
前記凹み部26の位置は、ヘッドのソールの底面の略中央で、前記ヒンジの部分になる1辺をソールのフェース側に平行になるように凹設されている。
略平行四辺形状の前記凹み部26は、その底面にウッド用雌ネジ5−1が螺刻されている。
当該の雌ネジの位置は、前記凹み部26のバックフェース側にある。前記ウッド用雌ネジ5−1には、前記ウッド用プレートを介して前記調整用頭付きボルト5が挿入される。
前記平行四辺形状の前記ウッド用プレート12は、2個のプレートのネジ孔があり、これに前記調整用頭付きボルト、及び調整用ボルトが挿入されている。ムク状の場合は合成樹脂材で、略平行四辺形状であり、2個のネジ孔があり、その位置は、前述の略平行四辺形の底面として周壁を有する容器状の形をしている前記ウッド用プレートと同じである。
前記ウッド用プレートのネジ孔 小9−1に入る前記調整用ボルト4の上下の動きで前記ウッド用プレートのバックフェース側の高さが調整される。前に述べた通り前記凹み部のフェース側のソールに平行な1辺になっている前記ヒンジは、このヒンジを半径の中心として動くため前記ウッド用プレートのバックフェース側が動くのである。従って、前記調整用頭付きボルト、及び前記調整用ボルトの位置は、前記ヒンジ6の線に対して平行になっても、調整される前記ウッド用プレートの動きが同じになる。
ムク状の前記ウッド用プレートは、合成樹脂でつくられて、ネジ孔の位置が底のない箱型の場合と同じである。尚ムクの場合の前記ヒンジは、前記凹み部の前記ヒンジの部分と接合されている。
この雌ネジに入る前記調整用ボルト4の下部の先端が前記凹み部の底面を押圧して前記ウッドプレートのバックフェース側が動くのである。
前記調整用ボルト4は、バックフェース側の前記ウッド用プレートのバックフェース側の端の方の高さを調整するものである。
ウッド型のフェース11の側のソールの面に略平行に約1,5mm位の板状の厚さと、前記ウッド用プレート12のフェース側の1辺の長さで、前記ウッド用プレート12が前記凹み部の1辺とが接合して一体化するための前記ヒンジ6がある。この前記ヒンジ6の設置によってウッド用プレートの調整される動きは、1方向になる。調整用ボルトの位置を限定しないでソールのフェース面に対して直角または平行のどちらの位置でも機能することが可能である。
前記調整用頭付きボルト5と前記調整用ボルトの2本のボルトは、前記ウッド用プレートを固定、または調整することにある。 これはヘッド本体とプレートを一体化し、前記ヒンジ6を設けて、また2本ネジにより、プレートのバックフェース側とフェース側の両方の高さを気にせずに、バックフェース側の高さだけを調整すればよいので簡単で、しかも前記ヒンジ6の部分である1辺が接合されているので堅牢である。
本願の各実施例の共通する点については、ヘッドのソールのフェース側に前記ヒンジ6が設置していることである。また、当該のヒンジのところで、各ヘッド本体と前記実施例1,2,3,4の各プレートが一体化すること、及び2本の調整用のネジを用いることでもある。
これは、アイアン型のヘッドに適する形状であり、実施例1の前記動くプレート2をヘッド本体に前記ヒンジの部分で接合して一体化したものである。
ヘッド本体に接合された前記動くプレート2は、当該プレートに雌ネジが加工されている前記プレートのネジ孔 小9に前記調整用ボルト4を挿入して、これを回すとボルトの先端部が前記調整用ボルトの受け板その1、13−1を押圧して前記動くプレート2が前記ヒンジ6の所を中心に前記実施例1の内側のスリット15−1のバックフェース側の端までを半径としての隙間があり、これが開く様に調整される。 前記ヒンジ6の部分が接合されているので前記動くプレート2のバックフェース側が上下に動いて、ソールバンス角が変化、及び調整される。
この状態で前記動くプレート2は、クラブの使用者の好みに応じたソールバンス角が得られる。
前記調整用ボルト4は、前記動くプレート2を上に動かすのである。 前記動くプレート2を下げるには、前記調整用頭付きボルト5を使用する。
次に、前記動くプレート2をヘッド本体にしっかりと固定することである。
前記調整用頭付きボルト5を前記動くプレートの段付き貫通した孔である前記プレートのネジ孔 大8に通し、前記調整用ボルトの受け板13の雌ネジに挿入して、これを締め付けると前記動くプレート2がヘッド本体に固定される。前記調整用頭付きボルト5は、前記調整用ボルトの受け板13の雌ネジに挿入して、ボルトの力で前記動くプレートを下に押し下る。また前記動くプレート2を下げることに使用するだけでなく、前記調整用頭付きボルト5は、調整した位置に前記動くプレート2を固定するものである。要するに1本のボルトでは、1方向の作用なので2本のボルトを使用する。
前記調整用頭付きボルトと前記調整用ボルトは、互いに助け会う関係でもある。
前記調整用ボルト4は、前記動くプレートを上に動かすのである。下げる場合は、前記調整用頭付きボルト5を使う。前記調整用頭付きボルト5は、前記調整用ボルト4で調整した前記動くプレート2の位置を固定するものであるが、前記調整用ボルト4を左に回すと前記動くプレート2の固定が緩む、又、右に回すと前記調整用頭付きボルトの固定力が増す。
(ただし右ネジの適正応力に注意)
調整方法は、実施例1の場合と略同じである。 違いは、ボルトの挿入位置が異なるのと、前記調整用空間17と前記プレードの受け板16が設置されていることである。
前記調整用ボルト4は、前記プレートの受け板16の雌ネジに当該ボルト4を挿入して、前記調整用ボルト4の先端部を前記実施例2の内側のスリット15−2の前記プレート2の底面に押し圧しボルトの力で前記動くプレート2を上に動かしてソールバンス角を変化、調整する。
前記実施例2の内側のスリット15−2のバックフェース側の端が開くように動くのである。
前記調整用頭付きボルト5は、前記動くプレート2を固定するためのボルトである。
前記プレート2−1の側の前記プレートのネジ孔 大8の上部が段付き孔になっていて貫通していて、前記の段付きの孔の部分にはネジがなく、その貫通している孔の内面に雌ネジが螺刻されていて、この雌ネジは前記調整用空間のところまでネジとして貫通していて、前記調整用頭付きボルト5がこの孔に挿入される。そして前記調整用頭付きボルト5の頭は、前記プレートのネジ孔 大 8の上部の段付き孔に突きあたり、前記調整用頭付きボルトの先端が、前記動くプレートの底面にある前記プレートの受け板16を押し圧して、ボルトの力で前記動くプレート2が下方に押し下げられる。すると前記調整用ボルト4で上に動いた前記動くプレート2は、前記調整用頭付きボルト5によって下に働く前記動くプレート2の力で押さえられたことになり前記動くプレート2が固定されるのである。2本のボルトの関係は先に述べた。
実施例1の調整方法と略同じである。
このヘッドの形態の違いは、前に述べている。調整方法は実施例1、2、と略同じである。当該2本のボルトの位置は、前記ヒンジ6の線の直角線上に設置されている。しかし、前記ヒンジ6がソールのフェース側に平行で位置しているので前記動くプレート2の調整される方向は、前記ヒンジ6の線に直角方向になる。前記ヒンジ6の所を中心に前記動くプレートのバックフェース側の解放された方の端までを半径として、前記実施例3の内側のスリット15−3の隙間が開く様に前記動くプレート2が調整さられる。従って当該2本のボルトの位置が前記ヒンジ6の線の直角線上、または平行な位置でも前記動くプレート2の動く方向が変わらない。
尚、図8、図9、に示すヘッドの前記堤(土手)18を設けたのは、動くプレートの高さを調整した時に調整したその差を目立たなくするものである。実施例3の場合はなくて、実施例1、2,の場合に設置される。実施例3の場合の前記プレート2−1は、前記ヘッドの堤(土手)18が無く、前記フェースその2,25の裏側の面が略平らな形で前記ヒンジの所まで繋がっている。
実施例3の前記調整用頭付きボルト5は、前記実施例1の場合と同じ様に前記動くプレート2を下に動かし、前記動くプレート2を固定するのである。
前記調整用ボルト4は、前記動くプレート2を上に動かすが、前記ヒンジ6を中心に前記実施例3の内側のスリット15−3バックフェース側の端までを半径として、前記実施例3の内側のスリット15−3の隙間を開くように調整されるのである。固定する方法は、実施例1、2、3と略同じである。
このヘッドはウッド型に適する形状である。
前記凹み部26は、ヘッドのソールの底面に凹設されて、その1辺がソールのフェース側に平行で前記ヒンジ6として加工されている。この前記ヒンジ6の線を半径の中心として前記ウッド用プレート12のバックフェース側の高さが変化、調整される。前記調整用ボルト4は、前記ウッド用プレートのネジ孔 小9−1に入れて前記調整用ボルトの先端が前記凹み部26の底面を押されると前記前記ウッド用プレートのバックフェース側の高さが調整される。実施例4に於いてもソールバンス角を調整するものである。
前記調整用頭付きボルト5は、前記ウッド用プレート12を前記凹み部にしっかりと固定するためのものである。
前記調整用ボルト4は、前記ウッド用プレートの高さを調整する。
前記調整用頭付きボルトと前記調整用ボルトは、互いに助け会う関係でもある。これについては、前に述べている。
2, 動くプレート
2−1, プレート
3, スリット
4, 調整用ボルト
5, 調整用頭付きボルト
5−1, ウッド用雌ネジ
6, ヒンジ(蝶番)
7, 動くプレート(調整後のブレードの位置)
8, プレードのネジ孔 大(図1、図2、図6)
8−1, ウッド用プレートのネジ孔 大(図4、図5)
9, プレートのネジ孔 小(図1、図7、図9)
9−1, ウッド用プレートのネジ孔 小(図4、図5)
10, ヘッド本体(図4、図5)
11, フェース その1(図4、図5)
12, ウッド用プレート
13, 調整用ボルトの受け板(図3、図6、図7)
13−1, 調整用ボルトの受け板その1(図7)
15−1, 実施例1の内側のスリット(図2、)
15−2, 実施例2の内側のスリット(図8、図9)
15−3, 実施例3の内側のスリット
16, プレードの受け板
17, 調整用空間
18, ヘッドの堤(土手)
19、 ホーゼルの軸線
20, フェースの線
21, ソールのバンスの線
22, フェースと地面の間隔(ロフトではない)
23, ロフト角
24、 地面
25、 フェースその2
26、 凹み部
Claims (4)
- ゴルフクラブの角度調整に於いて、動くプレート2又はウッド用プレート12をヘッドのソールの部分でフェース側に略平行なヒンジ6の部分を接合し一体化したヘッドは、ソールの部分に2個のネジのための孔が設置され、この穴に挿入してプレートを固定するための調整用頭付きボルト5、及プレートの高さを調整するための調整用ボルト4の2本のボルト、及びスリット3の隙間を設置して、ヘッドのソールバウンス角度の調整及び固定を可能にする、ことを特徴とするゴルフクラブ。
- 前記ウッド用プレート12を前記ウッド用プレート12のフェース側の1辺と、ソールの略中央に凹設された凹み部26の1辺が前記ヒンジ6の所で接合し、前記ウッド形ヘッドとして一体化した形状でソールバウンス角を調整可能にする、ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ。
- アイアン型のへッドに於いて、前記動くプレート2を固定するための前記調整用頭付きボルト5とプレートの高さを調整するための前記調整用ボルト4の2本のネジの位置は前記動くプレート2を接合するための前記ヒンジ6に対して略平行に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ。
- アイアン型ヘッドの形状は、前記動くプレート2が平面から見て多辺形で、横から見て片方が解放されていて、その断面がヘッド本体に被さる蓋のような形で、前記ヒンジの所で接合し一体化したヘッドで、前記調整用頭付きボルト5と前記調整用ボルト4の2本のネジの位置が前記動くプレート2の上部の表面の略中央部分で前記ヒンジの線に略直角線上に振り分けて設置してある、ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ。
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