JP2012059898A - 半導体レーザアレイ - Google Patents

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克哉 左文字
Kenji Orita
賢児 折田
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Abstract

【課題】十分に放熱することができるとともに発光点間隔を小さくすることができる半導体レーザアレイを提供する。
【解決手段】複数の半導体レーザ素子201〜205を備える半導体レーザアレイ100であって、複数の半導体レーザ素子201〜205のそれぞれは、第1の端面301及び第2の端面302を両端とする光導波路201a〜205aを有し、複数の半導体レーザ素子201〜205の少なくとも一つの半導体レーザ素子201は、光導波路201aにおける第1の端面301と第2の端面302との間に形成された反射面221bを有し、反射面221bは、導波光を反射させて導波光の進行方向を変える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザアレイに関し、特に、複数の光導波路を有する高出力の半導体レーザアレイに関する。
半導体レーザは、紫外光から赤外光まで広い範囲の波長領域に渡って実用化されてきた。例えば、赤外光よりも波長の短い半導体レーザは、光ディスク装置の読み出し用及び書き込み用の光源として利用されている。
近年、GaN系半導体レーザの登場によって、紫外光の波長領域から緑色光の波長領域までの比較的波長の短い領域での発光が得られるようになった。その結果、半導体レーザを光ディスク用光源以外にも応用しようという試みが始まっている。例えば、レーザディスプレイ、レーザ加工装置、又は薄膜のアニール装置などが半導体レーザの応用分野として検討されている。これらの装置において半導体レーザを利用するためには、レーザ光出力をワットクラスに増大させる必要がある。そのための有力な方法として、複数の半導体レーザ素子をアレイ化する方法が挙げられる。
半導体レーザアレイは、同一の基板に形成され、1チップとして集積化されたものが望ましい。このような半導体レーザアレイを得るには、単一の半導体レーザチップを複数個並べて組み立てる方法も考えられるが、各半導体レーザチップの発光点の間隔を制御することが難しい。また、この場合、各チップの発光点を近接させることも困難である。
このため、単一の半導体レーザチップを一つの光源として利用するためには、複数の光ファイバ等を用いて、それぞれのチップの発光点からレーザ光を取り出して、これらを合波させる必要がある。しかしながら、このような方法は、コスト的にも光源の大きさの観点からも不利である。
この点、半導体レーザをアレイとして同一基板に集積させることができれば、発光点間隔を近接させることができ、光学系を簡素化することができる。
一方、半導体レーザは、発光体であるとともに発熱体でもある。従って、半導体レーザアレイを構築した場合、アレイを構成する個々の半導体レーザ素子からの発熱が互いに影響を及ぼし合って、所期の光出力を得られない場合がある。
例えば、5個の半導体レーザ素子を集積化した半導体レーザアレイの場合、半導体レーザアレイ全体としての光出力は、1個の半導体レーザ素子の光出力の5倍となることが期待される。しかし、半導体レーザ素子の発光点間隔を小さくした場合、すなわち、半導体レーザ素子間の距離を小さくした場合、各半導体レーザ素子からの発熱が、隣接する半導体レーザ素子に容易に伝わる。そのため、個々の半導体レーザ素子の温度が上昇し、光出力の熱飽和レベルが低下する。このため、結果として、半導体レーザアレイの光出力は、1個のレーザ素子の光出力の5倍よりも低い値に制限されてしまう。
この問題を避けるためには、隣接する半導体レーザ素子の間隔を充分大きくし、各半導体レーザ素子からの発熱が互いに伝搬しないように半導体レーザアレイを構成する必要がある。
ところで、ファブリ・ペロー共振器を用いた端面発光型の半導体レーザは、直線状の光導波路を有し、その光導波路の両端が、垂直なへき開面で終端されている。この場合、レーザ発振光は、両端のへき開面で構成される二つの反射面で反射しながら光導波路を往復し、この導波光の一部が光出力として共振器の端面から外部へと取り出される。このような端面発光型の半導体レーザを半導体レーザアレイとして集積化すると、半導体レーザ素子の間隔は共振器端面における発光点間隔と一致する。
ここで、前述したように、光学系の簡素化の観点からは、各半導体レーザ素子の発光点間隔は小さい方が望ましい。その一方で、放熱の観点からは、各半導体レーザ素子はお互いに充分離れて配置されることが望ましい。
この両方の観点を同時に満たすには、半導体レーザ素子の利得部分、すなわち電流を注入して導波光を増幅させる部分においては、半導体レーザ素子を充分離間して配置した上で、発光点のみ、すなわち共振器端面近傍のみにおいては各半導体レーザ素子を近接させることが考えられる。
特許文献1には、このような半導体レーザアレイ(半導体レーザ装置)が開示されている。以下、特許文献1に開示された従来に係る半導体レーザアレイについて、図8を用いて説明する。図8は、従来に係る半導体レーザアレイを模式的に表した平面図である。
図8に示すように、従来に係る半導体レーザアレイ1000は、4つの半導体レーザ素子1201、1202、1023、1204をレーザアレイとして集積化したものである。4つの半導体レーザ素子1201〜1204のうち、半導体レーザ素子1202は、光導波路1202a(電流注入域)が直線状に形成されている。一方、残りの3つの半導体レーザ素子1201、1203、1204では、光導波路1201a、1203a、1204aが、光取り出しの主面である第1の端面1301において互いの導波路間隔が小さくなるように曲げられている。なお、共振器端面である第1の端面1301及び第2の端面1302はへき開面によって構成されている。
このように構成される従来に係る半導体レーザアレイ1000によれば、光取り出し側の第1の端面1301においては発光点間隔が小さく、光取り出し側とは反対側の面である第2の端面1302に向かって光導波路1201a〜1204aの間隔が大きくなっている。これにより、各半導体レーザ素子1201〜1204から発生する熱を放熱することができるとともに、発光点間隔が小さい半導体レーザアレイを実現できる。
特開平1−184892号公報
しかしならが、図8に示す従来に係る半導体レーザアレイ1000は、光導波路1201a、1203a、1204aの曲線部において、大きな導波損失(光導波ロス)が発生するという問題がある。
近年の半導体レーザに用いられる屈折率導波構造は、横方向の実効屈折率差Δnが10-3台であり、光閉じ込めが弱い導波路構造となっている。このような光閉じ込めの弱い光導波路に曲線部があると、光導波路を伝搬する導波光の一部が漏れ光として曲線部の外側に放射されてしまい、光導波路内を伝搬する光が減衰してしまう。
また、この光の減衰の大きさは、光導波路の曲線部における曲率半径や曲げ角度の大きさに依存し、図8に示すような構造の半導体レーザアレイ1000において光導波路の曲線部における導波損失を無視できる程度にまで低減するためには、当該曲線部における曲率半径Rを1mm以上にする必要がある。しかしながら、このような曲率半径を有する光導波路を形成するためには、半導体レーザアレイの面積を非常に大きくする必要があり、コスト及び消費電力の面で不利である。
このように、半導体レーザアレイにおいて、半導体レーザ素子の光導波路を曲線状に曲げるという考えは、放熱性を高めた上で発光点間隔を小さくする方法として有効ではある。しかし、光導波路を曲げることに起因する導波損失が大きいと、レーザ光出力に寄与しない無効電流が増大してしまい大きな光出力を得ることができず、また、その結果、発熱量も増大する。
一方、光導波路の曲線部における曲率半径を大きくすることによって導波損失を低減することはできるものの、所望の導波損失に抑えるには、上述のとおりチップ面積を大きくしなければならない等、実用上限界がある。従って、従来に係る半導体レーザアレイでは、大きな光出力を得るというレーザアレイの所期の目的を達成することが難しい。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、半導体レーザ素子から発生する熱を十分に放熱することができるとともに発光点間隔を小さくすることもできる半導体レーザアレイを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様は、複数の半導体レーザ素子を備える半導体レーザアレイであって、前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれは、第1の端面及び第2の端面を両端とする光導波路を有し、前記複数の半導体レーザ素子の少なくとも一つは、当該半導体レーザ素子の光導波路における前記第1の端面と前記第2の端面との間に形成された反射面を有し、前記反射面は、導波光を反射させて当該導波光の進行方向を変えるものである。
これにより、半導体レーザアレイにおける光導波路同士の間隔と発光点の間隔とを任意に設定することができる。従って、発光点以外においては光導波路間隔が大きくなるように設定し、発光点においては光導波路間隔が小さくなるように設定することができ、これにより、半導体レーザ素子から発生する熱を十分に放熱することができるとともに、発光点間隔を小さくすることができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記反射面は、前記導波光の進行方向を略直角に曲げることが好ましい。
これにより、導波損失の小さな曲げ導波路を構成することができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記反射面を有する前記半導体レーザにおいて、前記反射面が2個以上形成されることが好ましい。
これにより、第1の端面と第2の端面とが対向する場合において、光導波路同士の間隔と発光点の間隔との設定を容易に行うことができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記反射面は、前記半導体レーザアレイに形成された開口部の内面によって構成されることが好ましい。
これにより、反射面を容易に形成することができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記反射面を有する前記半導体レーザ素子が複数個形成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記複数の半導体レーザ素子の少なくとも1つは、前記反射面が形成されておらず直線状の光導波路のみで構成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記第1の端面は、光取り出し側の端面であり、前記第1の端面における隣り合う前記半導体レーザ素子における光導波路の間隔が、前記第2の端面における隣り合う前記半導体レーザ素子における光導波路の間隔よりも小さいことが好ましい。
これにより、半導体レーザ素子から発生する熱を十分に放熱することができるとともに、光取り出し側の端面において発光点間隔を小さくすることができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザアレイの一態様において、前記複数の半導体レーザ素子に対してそれぞれ独立に電極が形成され、前記電極に所定の電力を供給することにより、前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれの光導波路に対して独立に電流が注入されることが好ましい。
これにより、半導体レーザアレイを構成する半導体レーザ素子を独立に制御することができるので、任意の発光点で任意の光出力を得ることができる。
本発明に係る半導体レーザアレイによれば、半導体レーザ素子から発生する熱を十分に放熱することができるとともに、発光点間隔を小さくすることもできる。
本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの概略構成を示す平面図である。 (a)は、図1のA−A’線に沿って切断した本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの断面図である。(b)は、図1のB−B’線に沿って切断した本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイにおける第2の折り曲げ部周辺の斜視図である。(b)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイを作製したときにおける第2の折り曲げ部の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。 (a)は、反射面周辺における光導波路のシミュレーションモデルである。(b)は、FDTDmethodを用いて(a)のモデルにおける反射面の光の伝搬を計算した結果を示す図である。 (a)〜(b)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係るプロジェクタの光学系の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るレーザ加工装置又はレーザアニール装置の光学系の一例を示す図である。 従来に係る半導体レーザアレイを模式的に表した平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイについて、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、説明のための模式図であり、膜厚及び各構成要素の大きさの比などは、必ずしも厳密に表したものではない。また、各図同士の縮尺比も厳密に一致しない。
まず、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100は、複数の半導体レーザ素子(半導体レーザ)を備えるものであり、複数の半導体レーザ素子が1チップに集積化されている。本実施形態では、5つの半導体レーザ素子201、202、203、204、205が1チップに集積化されている。
5つの半導体レーザ素子201〜205のそれぞれは、第1の端面301及び第2の端面302を両端とする光導波路201a〜205aを有する。
各半導体レーザ素子201〜205における各光導波路201a〜205aは、第1の端面301と第2の端面302との間をそれぞれ導波光が伝搬するように構成されている。
第1の端面301及び第2の端面302は、それぞれウェハがへき開されることによって形成される各半導体レーザ素子201〜205に共通の端面であって、半導体レーザアレイ100の共振器端面を構成している。本実施形態において、第1の端面301は、反射率が低い低反射率端面であって、各半導体レーザ素子201〜205のレーザ光が外部に取り出される側の端面である光取り出し側端面(前端面)である。一方、第2の端面302は、反射率が高い高反射率端面(後端面)である。
本実施形態に係る半導体レーザアレイ100において、5つの半導体レーザ素子201〜205のうち、中央に位置する半導体レーザ素子203は、直線状の光導波路203aのみで構成されている。
一方、残りの4個の半導体レーザ素子201、202、204、205はそれぞれ、2箇所の折り曲げ部が形成された光導波路201a、202a、204a、205aによって構成されている。本実施形態では、光導波路201a、202a、204a、205aは、クランク状の導波路によって構成されており、各折り曲げ部において、導波光の進行方向が略直角方向に曲げられる。
具体的には、半導体レーザ素子201の光導波路201aには、第1の折り曲げ部211と第2の折り曲げ部221とが形成されている。また、光導波路201aは、第1の端面301と第1の折り曲げ部211との間の直線状の第1直線部と、第1の折り曲げ部211と第2の折り曲げ部221との間の直線状の第2直線部と、第2の折り曲げ部221と第2の端面302との間の直線状の第3直線部とによって構成されている。
同様に、半導体レーザ素子202の光導波路202aには、第1の折り曲げ部212と第2の折り曲げ部222とが形成されている。また、光導波路202aは、第1の端面301と第1の折り曲げ部212との間の直線状の第1直線部と、第1の折り曲げ部212と第2の折り曲げ部222との間の直線状の第2直線部と、第2の折り曲げ部222と第2の端面302との間の直線状の第3直線部とによって構成されている。
同様に、半導体レーザ素子204の光導波路204aには、第1の折り曲げ部214と第2の折り曲げ部224とが形成されている。また、光導波路204aは、第1の端面301と第1の折り曲げ部214との間の直線状の第1直線部と、第1の折り曲げ部214と第2の折り曲げ部224との間の直線状の第2直線部と、第2の折り曲げ部224と第2の端面302との間の直線状の第3直線部とによって構成されている。
同様に、半導体レーザ素子205の光導波路205aには、第1の折り曲げ部215と第2の折り曲げ部225とが形成されている。また、光導波路205aは、第1の端面301と第1の折り曲げ部215との間の直線状の第1直線部と、第1の折り曲げ部215と第2の折り曲げ部225との間の直線状の第2直線部と、第2の折り曲げ部225と第2の端面302との間の直線状の第3直線部とによって構成されている。
このように構成される各光導波路201a、202a、204a、205aにおいて、各第2直線部は、各第1直線部及び各第3直線部に対して略直角となるように構成されている。また、本実施形態では、折り曲げ部を有する各光導波路201a、202a、204a、205aについては、複数の直線状の光導波路のみによって構成されており、各半導体レーザ素子201、202、204、205は、曲線状の光導波路を有していない。
本実施形態に係る半導体レーザアレイ100は、例えばAl(アルミニウム)、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、N(窒素)等からなる窒化物半導体で構成されており、半導体レーザアレイ100は、例えば波長が380nm〜600nmのレーザ光を発する。なお、半導体レーザアレイ100の詳細な層構成については、後述する。
また、本実施形態に係る半導体レーザアレイ100は、第1の端面301及び第2の端面302によってファブリ・ペロー型の共振器を構成している。そして上述のとおり、光取り出しの主面として第1の端面301を用いており、第1の端面301には反射率20%以下の低反射膜が、第2の端面302には反射率80%以上の高反射膜がそれぞれ形成されている。
また、本実施形態における各光導波路201a〜205aにおいては、第1の端面301における隣り合う半導体レーザ素子における光導波路の間隔が、第2の端面302における隣り合う半導体レーザ素子における光導波路の間隔よりも小さくなるように、各折り曲げ部が形成されている。
すなわち、図1に示すように、中央に位置する半導体レーザ素子203の両側に位置する半導体レーザ素子201、202、204、204は、第1の端面301側において中央の半導体レーザ素子203に近づくようにして、各光導波路が折り曲げられている。
これにより、第1の端面301における光導波路201a〜205a同士の間隔X1(光導波路のピッチ)を、第2の端面302における光導波路201a〜205a同士の間隔X2よりも小さくすることができる。従って、第1の折り曲げ部から第2の端面302側の領域においては、光導波路間隔を大きく確保して各半導体レーザ素子201〜205から発生する熱を放熱することができる。さらに、第1の端面301においては、光導波路間隔を小さくして発光点間隔を小さくすることができる。このように発光点間隔を小さくすることにより、半導体レーザアレイ100の発光面の幅W1の大きさを小さくすることができる。
なお、本実施形態において、半導体レーザアレイ100の第1の端面301における光導波路間隔(光導波路のピッチ)X1は、例えば20μmである。この場合、発光面の幅(水平方向の光源の大きさ)W1は、20×4=80μmとなる。一方、第2の端面302における導波路のピッチX2は、例えば200μmである。
次に、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100の層構成について、図2(a)及び図2(b)を用いて説明する。図2(a)は、図1のA−A’線に沿って切断した本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの断面図である。また、図2(b)は、図1のB−B’線に沿って切断した本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの断面図である。なお、図2(a)及び図2(b)は、半導体レーザ素子201における断面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100は、基板101上に、n型クラッド層102、n型光ガイド層103、多重量子井戸活性層104、p型光ガイド層105、p型クラッド層106、p型コンタクト層107が順次積層されている。p型コンタクト層107及びp型クラッド層106には、各半導体レーザ素子201〜205の光導波路201a〜205aに対応する領域において、リッジ110が形成されている。なお、図2(a)及び図2(b)では、光導波路201aのみのリッジ110を示している。
リッジ110の両側のp型クラッド層106の表面には、光閉じ込め絶縁膜120が形成されている。光閉じ込め絶縁膜120は、p型コンタクト層107を露出するようにしてリッジ110の上面に開口が形成されている。
光閉じ込め絶縁膜120の開口には、リッジ110の上面におけるp型コンタクト層107を被覆するようにして、p−オーミック電極121が形成されている。そして、最表面には、p−オーミック電極121及びその周辺の光閉じ込め絶縁膜120を覆うようにしてp−パッド電極131が形成されている。また、基板101の裏面には、n−オーミック電極130が形成されている。
以上のようにして、半導体レーザ素子201が構成されている。なお、本実施形態に係る半導体レーザアレイ100において、基板101は、例えば窒化ガリウム(GaN)基板を用いることができる。n型クラッド層102は、例えばSiをドープしたAlx1Iny1Ga1-x1-y1Nである。n型光ガイド層103は、例えばSiをドープしたAlx2Iny2Ga1-x2-y2Nである。多重量子井戸活性層104は、例えばIny3Ga1-y3NとIny4Ga1-y4Nとが複数交互に積層されて構成されている。p型光ガイド層105は、例えばMgをドープしたAlx5Iny5Ga1-x5-y5Nである。p型クラッド層106は、例えばMgをドープしたAlx6Iny6Ga1-x6-y6Nである。p型コンタクト層107は、例えばMgをドープしたAlx7Iny7Ga1-x7-y7Nである。光閉じ込め絶縁膜120は、例えばSiO2で形成される。p−オーミック電極121は、例えばPd(パラジウム)、Pt(白金)及びAu(金)等のいずれか1つの金属、もしくはこれらの複数の金属からなる金属積層膜で構成することができる。また、p−パッド電極131についても、例えばPt、Ti及びAu等のいずれか1つの金属、もしくはこれらの複数の金属からなる金属積層膜で構成することができる。
続いて、半導体レーザ素子201の光導波路201aにおける第2の折り曲げ部221の構成について説明する。
図2(b)に示すように、第2の折り曲げ部221は、ミラー開口部221aと反射面221bとからなる。
ミラー開口部221aは、リッジ110の一部を通って、半導体レーザアレイ100の表面から深さ方向に凹状に形成された凹部で構成される。本実施形態において、ミラー開口部221aを上方から見たときの平面視形状は、図1に示すように、略矩形状であるが、これに限らない。所定の反射面221bが形成されていれば、ミラー開口部221aの平面視形状は、その他、三角形等の多角形であっても構わない。また、本実施形態において、ミラー開口部221aの凹部底面は、基板101まで達するように構成されているが、これに限らない。例えば、ミラー開口部221aの凹部底面が、n型クラッド層102の中にあっても構わない。
反射面221bは、ミラー開口部221aの内側面によって構成され平面状の反射平面であって、光導波路201aと接する側の面に形成される全反射ミラーである。反射面221bは、直方体形状のミラー開口部221aが形成されることによって形成される。
なお、ミラー開口部221aの内面には、SiO2からなる光閉じ込め膜120が被覆されており、これにより、反射面221bの表面にもSiO2からなる光閉じ込め膜120が被覆されている。
次に、第2の折り曲げ部221のより具体的な構成について、図3(a)を用いて説明する。また、実際に作製した第2の折り曲げ部221について、図3(b)を用いて説明する。図3(a)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイにおける第2の折り曲げ部221周辺の構成を示す斜視図である。また、図3(b)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイを作製したときにおける第2の折り曲げ部の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
図3(a)に示すように、第2の折り曲げ部221におけるミラー開口部221aは、光導波路201aにおける第1直線部と第2直線部とが交差する直角部分において、当該光導波路201aの直角部分の外側の一部を切り欠くようにして形成されている。
また、ミラー開口部221aは、開口内の光導波路201aを横切る内側面と、光導波路201aの第1直線部(又は第2直線部)とのなす角が略45度となるようにして形成されている。
さらに、深さ方向については、ミラー開口部221aは、多重量子井戸活性層104を横切るように形成される。反射面221bは、少なくとも、半導体レーザアレイ100の上面に対してほぼ垂直方向に形成される。
また、図3(a)に示すように、反射面221bは、ミラー開口部221aが光導波路201aを横切る内側面によって構成されており、反射面221bの主面は、光導波路201aの一部を構成している。
このように構成される光導波路201aにおいて、光導波路201aを伝搬する導波光は、反射面221bによって進行方向が略直角(約90度)に曲げられる。すなわち、反射面221bを境として、一方の導波路(第1直線部又は第2直線部)から伝搬してきた光は、反射面221bによって反射されて進行方向が90度変えられて、もう一方の他方の導波路(第2直線部又は第1直線部)に導かれる。
実際に、半導体レーザアレイを作製したところ、図3(b)に示すように、光導波路201aにおいて、所望の反射面221bを有するミラー開口部221aを形成することができた。
次に、本実施形態に係る半導体レーザアレイ100における反射面221bの反射効果について、図4(a)及び図4(b)を用いて説明する。図4(a)は、反射面221b周辺における光導波路201aのシミュレーションモデルである。図4(b)は、時間領域差分法(Finite−differencetime−domainmethod:FDTDmethod)を用いて図4(a)のモデルにおける反射面221bの光の伝搬を計算したときの計算結果を示す図である。
図4(a)に示すように、計算のためのシミュレーションモデルにおいては、ミラー開口部221aの屈折率(n1)を1(空気)とし、光導波路201aの有効屈折率(n2)を2.52458とし、基板101の屈折率(n3)を2.51674とした。また、光導波路201a内を伝搬する光である導波光の波長を405nmとした。
図4(b)の計算結果に示すように、光導波路を伝搬する導波光は、反射面221bによってほとんど反射され、略90度に折れ曲がった光導波路に対して効率よく結合されることが分かった。すなわち、このときの反射面221bにおける反射率は99%以上であり、反射面221bにおける導波損失は1%以下と無視できるほどに小さかった。
なお、この計算ではミラー開口部の屈折率(n1)を1としたが、これを例えばSiO2の屈折率としてn1=1.5としても結果は変わらない。すなわち、屈折率n1=1のときの臨界角(全反射が生じる光の入射角)は23.3°であり、屈折率n1=1.5のときの臨界角は36.5°であって、反射面221bへの光の入射角が45°であることから、いずれの場合も入射角は臨界角よりも大きくなる。従って、導波光は反射面221bによってほぼ完全に反射されることになる。
また、ミラー開口部221aの材料(屈折率)は、臨界角が45°以下になる範囲において自由に選ぶことができる。但し、ミラー開口部221aで光の吸収が起きると反射率が低下するので、レーザ発振波長に対して透明な材料を選択することが好ましい。
なお、以上、図2(b)、図3(a)、図3(b)、図4(a)及び図4(b)においては、半導体レーザ素子201の第2の折り曲げ部221のみが図示され、第2の折り曲げ部221についてのみ説明したが、第1の折り曲げ部211についても同様の構成であり、また、同様の作用を奏する。また、半導体レーザ素子202、204、205における第1の折り曲げ部212、214、215及び第2の折り曲げ部222、224、225についても、上述の第2の折り曲げ部221と同様の構成であり、また、同様の作用を奏する。
次に、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100の製造方法について、図5(a)〜図5(d)を用いて説明する。図5(a)〜図5(b)は、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイの製造方法を説明するための断面図である。図5(a)〜図5(d)において、左側の図は図2(a)に対応し、右側の図は図2(b)に対応する。なお、本製造方法においては、有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)等の結晶成長技術を用いることができる。また、本実施形態では、GaN基板上に複数の半導体レーザ素子を構成する多層膜からなる積層構造体を形成する。また、図5(a)及び図5(b)においては、半導体レーザ素子201の第2の折り曲げ部221のみ説明するが、第1の折り曲げ部211についても、さらに、半導体レーザ素子202、204、205における第1の折り曲げ部212、214、215及び第2の折り曲げ部222、224、225についても、同様である。なお、半導体レーザ素子203については、直線状のみの光導波路で構成されるように作製される。
まず、図5(a)に示すように、GaN基板からなる基板101上に、膜厚2μmのSiドープされたAlxGa1-xN(x=0.03)で構成されるn型クラッド層102、続いて、膜厚0.1μmのSiドープされたAlxGa1-xN(x=0.003)で構成されるn型光ガイド層103、続いて、膜厚8nmのInyGa1-yN(y=0.02)の障壁層と膜厚3nmのInyGa1-yN(y=0.12)の井戸層からなる多重量子井戸活性層104、続いて膜厚0.1μmのMgドープされたGaNで構成されるp型光ガイド層105、続いて、膜厚0.5μmのMgドープされたAlxGa1-xN(x=0.03)で構成されたp型クラッド層106、そして最後に膜厚60nmのMgドープされたGaNで構成されたp型コンタクト層107を形成する。
なお、上記の積層構造体を形成する際の結晶成長法には、MOCVD法の他に、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)等の、GaN系半導体レーザ構造を成長することができる各種成長方法を用いてもよい。MOCVD法を用いた場合の原料としては、例えばGa原料としてトリメチルガリウム(TMG)、In原料としてトリメチルインジウム(TMI)及びAl原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)を用い、N原料としてアンモニア(NH3)を用いればよい。
次に、熱化学気相堆積法(Thermal Chemical Vapor Deposition、以下「熱CVD法」と略す)を用いて、図5(a)に示す多層構造体の表面に、エッチングマスクを構成するSiO2膜(不図示)を形成する。続いてフォトリソグラフィーとフッ素ガスを用いたドライエッチングによってSiO2膜をストライプ状に加工する。このストライプ状のSiO2膜をエッチングマスクとして塩素系ガスを用いたドライエッチングを行って、所定の深さまでエッチングを行う。このエッチングによってp型コンタクト層107とp型クラッド層106の一部を除去し、図5(b)に示すようなリッジ110を形成する。このリッジ110が光導波路201aを構成する。なお、ドライエッチングとしては、誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)を用いることができる。
次に、エッチングマスクとして利用したSiO2膜をウェットエッチングによって除去し、ミラー開口部221aを形成するためのエッチングマスクとして、再度SiO2膜を熱CVD法によって形成する。続いて、フォトリソグラフィーとドライエッチングによってミラー開口部221aを形成する位置、すなわち光導波路201aの折り曲げ部においてSiO2膜を除去した開口部を形成する。そして、図2(b)に示すように、ドライエッチングによって基板101まで到達するミラー開口部221aを形成する。その結果、光導波路201aの折り曲げ部に反射面221bが形成される。その後、エッチングマスクとして利用したSiO2膜をウェットエッチングによって除去する。
この後、図5(c)に示すように、熱CVD法により、表面をSiO2層で覆い、再びフォトリソグラフィー及びエッチングによってリッジ110上部に開口を形成し、続いて、当該開口から露出するp型コンタクト層107を覆うようにして、例えばPb(40nm)/Pt(35nm)からなるp−オーミック電極121を形成する。
続いて、図5(d)に示すように、各半導体レーザ素子201〜205の各光導波路に対して独立に電流が注入できるように、Ti(50nm)/Pt(35nm)/Au(500nm)からなるp−パッド電極131〜135を所定形状に形成する。
次に、基板101の裏面側を研削・研磨して、ウェハ厚さを100μm程度にする。そして最後に、図5(d)に示すように、基板101の裏面(研磨面)に対してTi(5nm)/Pt(100nm)/Au(1μm)からなるn−オーミック電極130を形成する。これにより、ウェハプロセスが完了する。
その後、図示しないが、ウェハを短冊状のレーザバーにへき開する一次へき開工程を実施する。さらに、その後、一次へき開面(共振器端面)に反射率制御と端面保護のために端面コーティングを行う。これにより、第1の端面301及び第2の端面302を形成することができる。なお、第1の端面301のへき開面には、低反射膜がコーティングされ、第2の端面302のへき開面には、高反射膜がコーティングされる。
最後に、レーザバーを個々のチップに分離する二次へき開工程を行う。
以上のような作製方法によって、本実施形態に係る半導体レーザアレイを作製することができる。
以上、本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100によれば、光導波路201a、202a、204a、205aの光導波経路の途中に、反射面を有する折り曲げ部が形成されている。これにより、反射面の設定によって光導波路同士の間隔を任意に設定することができる。
例えば、第1の端面301においては光導波路間隔が小さくなるように設定し、第1の端面301以外の領域(発光点以外の領域)においては光導波路間隔が大きくなるように設定する。より具体的には、図1に示すように、第1の端面301における隣り合う半導体レーザ素子における光導波路の間隔(発光点間隔)X1が、第2の端面302における隣り合う半導体レーザ素子における光導波路の間隔X2よりも小さくなるように、折り曲げ部の形成位置を設定することができる。
このように構成することにより、各半導体レーザ素子201〜205から発生する熱を十分に放熱することができるとともに、発光点間隔を小さくすることができる。このように発光点間隔を小さくすることにより、半導体レーザアレイ100の発光面の幅W1の大きさを小さくすることができる。
なお、本実施形態において、隣り合う光導波路の間隔X1(又は光導波路同士の間隔X2)は、第1の端面301(又は第2の端面302)において同じ値になるように設定してあるが、第1の端面301(又は第2の端面302)においいぇ、異なる値となるように設定しても構わない。
さらに、本実施形態では、折り曲げ部おける各光導波路の折り曲げ角度は、略90度であることが好ましい。すなわち、反射面は、導波光の進行方向を略直角に曲げるように構成されることが好ましい。これにより、導波損失の小さな曲げ導波路を構成することができる。
さらに、図1に示すように、半導体レーザ素子201、202、204、205の各第2の折り曲げ部と第2の端面302との間における光導波路(第3直線部)の長さが、半導体レーザ素子201、202、204、205の第1の折り曲げ部と第1の端面301との間の光導波路(第1直線部)の長さよりも長くなるように、各折り曲げ部の形成位置を設定することが好ましい。
これにより、各半導体レーザ素子の放熱性を十分に確保することができるとともに、電流注入領域を確保することができる。なお、さらに放熱性を確保するには、各半導体レーザ素子の第1の折り曲げ部と第1の端面301との間の光導波路(第1直線部)の長さを極力小さく設定し、各半導体レーザ素子の各第2の折り曲げ部と第2の端面302との間の光導波路(第3直線部)の長さを極力大きくすることが好ましい。
次に、本発明の実施形態に係るプロジェクタ400について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施形態に係るプロジェクタの光学系の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係るプロジェクタ400は、上述の本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100を備えるものであり、図6に示すように、本実施形態に係るプロジェクタの光学系は、筐体410内に配置された、半導体レーザアレイ100と、コリメートレンズ401と、偏光子402と、液晶パネル403と、偏光子404と、投影レンズ群405とで構成される。
図6に示すように、半導体レーザアレイ100から出射される、例えば波長440nm〜480nmのレーザ光は、コリメートレンズ401により平行光に変換され、偏光子402、液晶パネル403及び偏光子404により面内に所定の画像情報を有する映像光となり、投影レンズ群405により画像450としてスクリーン上に投影される。
このとき画像450の解像度は、コリメートレンズ401と投影レンズ群405の焦点距離、及び、半導体レーザアレイ100の発光面の大きさにより決定される。つまり、半導体レーザアレイ100の発光面が小さくなるにつれて解像度が向上する。また、半導体レーザアレイ100における電力−光変換効率は、個々の半導体レーザ素子の多重量子井戸活性層の温度により決定され、多重量子井戸活性層の温度が上昇するにつれて電力―光変換効率は低下する。
ここで、本実施形態に係る半導体レーザアレイ100は、上述のように、各半導体レーザ素子から発生する熱を十分に放熱することができるとともに、発光点間隔を小さくすることができる。従って、発光面の大きさを小さくすることができ、かつ多重量子井戸活性層の温度上昇を低減できるため、解像度が高く、電力−光変換効率の高いプロジェクタ光源を提供することができる。
なお、本実施形態において、光源としては、波長440nm〜480nmのレーザ光を発する半導体レーザアレイのみを用いたが、これに限らない。その他、光源としては、例えば波長480nm〜560nmのレーザ光を発する半導体レーザアレイ、あるいは、例えば波長560nm〜700nmのレーザ光を発する半導体レーザアレイと組み合わせたものを用いてもよい。これにより、より演色性のすぐれたプロジェクタを提供することができる。
次に、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置又はレーザアニール装置の光学系500について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置又はレーザアニール装置の光学系500の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置又はレーザアニール装置の光学系500は、上述の本発明の実施形態に係る半導体レーザアレイ100を備えるものであり、図7に示すように、半導体レーザアレイ100と、コリメートレンズ501と、集光レンズ502とで構成される。
図7に示すように、半導体レーザアレイ100から出射される、例えば波長390nm〜420nmのレーザ光は、コリメートレンズ501により平行光に変換され、集光レンズ502により対象基板510上に集光される。
このとき、半導体レーザアレイ100の発光面の幅をW1、対象基板510上の集光光の幅をW2、コリメートレンズ501の焦点距離をf1、集光レンズの焦点距離をf2とすると、W1:W2=f1:f2の関係が成り立つ。従って、半導体レーザアレイ100の発光面の幅W1を小さくすることで、対象基板510上の集光光W2の幅を大きくすることが可能となり、対象基板510上において、より広範囲にレーザ光を照射することができる。これにより、レーザ加工及びレーザアニールを容易に行うことができる。
以上、本発明に係る半導体レーザアレイについて、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、複数の実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態では、1つの光導波路において折り曲げ部は2個形成したが、これに限定されない。例えば、1つの光導波路に形成する折り曲げ部は、1個のみでも構わないし、2個以上の複数個でも構わない。なお、本実施形態のように、第1の端面と第2の端面とが対向する場合は、折り曲げ部は偶数個形成すればよく、第1の端面と第2の端面とが直交方向に位置する場合は、折り曲げ部は奇数個形成すればよい。
本発明に係る半導体レーザアレイは、レーザディスプレイやプロジェクタ等の画像表示装置、又はレーザ加工装置やレーザアニール装置等の産業用のレーザ装置における光源、特に、比較的に高い光出力が必要な各種装置の光源として有用である。
100、1000 半導体レーザアレイ
101 基板
102 n型クラッド層
103 n型光ガイド層
104 多重量子井戸活性層
105 p型光ガイド層
106 p型クラッド層
107 p型コンタクト層
110 リッジ
120 光閉じ込め絶縁膜
121 p−オーミック電極
130 n−オーミック電極
131、132、133、134、135 p−パッド電極
201、202、203、204、205、1201、1202、1203、1204 半導体レーザ素子
201a、202a、203a、204a、205a、1201a、1202a、1203a、1204a 光導波路
211、212、214、215 第1の折り曲げ部
221、222、224、225 第2の折り曲げ部
221a ミラー開口部
221b 反射面
301、1301 第1の端面
302、1302 第2の端面
401、501 コリメートレンズ
402、404 偏光子
403 液晶パネル
405 投影レンズ群
410 筐体
450 画像
502 集光レンズ
510 対象基板

Claims (8)

  1. 複数の半導体レーザ素子を備える半導体レーザアレイであって、
    前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれは、第1の端面及び第2の端面を両端とする光導波路を有し、
    前記複数の半導体レーザ素子の少なくとも一つは、当該半導体レーザ素子の光導波路における前記第1の端面と前記第2の端面との間に形成された反射面を有し、
    前記反射面は、導波光を反射させて当該導波光の進行方向を変える
    半導体レーザアレイ。
  2. 前記反射面は、前記導波光の進行方向を略直角に曲げる
    請求項1に記載の半導体レーザアレイ。
  3. 前記反射面を有する前記半導体レーザにおいて、前記反射面が2個以上形成される
    請求項1又は請求項2に記載の半導体レーザアレイ。
  4. 前記反射面は、前記半導体レーザアレイに形成された開口部の内面によって構成される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザアレイ。
  5. 前記反射面を有する前記半導体レーザ素子が複数個形成される
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザアレイ。
  6. 前記複数の半導体レーザ素子の少なくとも1つは、前記反射面が形成されておらず直線状の光導波路のみで構成される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体レーザアレイ。
  7. 前記第1の端面は、光取り出し側の端面であり、
    前記第1の端面における隣り合う前記半導体レーザ素子における光導波路の間隔が、前記第2の端面における隣り合う前記半導体レーザ素子における光導波路の間隔よりも小さい
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体レーザアレイ。
  8. 前記複数の半導体レーザ素子に対してそれぞれ独立に電極が形成され、
    前記電極に所定の電力を供給することにより、前記複数の半導体レーザ素子のそれぞれの光導波路に対して独立に電流が注入される
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザアレイ。
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