JP2012059817A - 多波長半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡略な多層端面コート膜を利用することによって多波長レーザ装置のCODレベルの低下を抑制し、信頼性の高い多波長半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】同一の半導体基板上に第1と第2のレーザ発振部を含むモノリシック型の多波長半導体レーザ装置において、第1と第2のレーザ発振部がそれぞれ発振波長λ1とλ2(λ1<λ2)を有し、このレーザ装置の光出射端面上には順次積層された第1、第2および第3の誘電体層を含む端面コート膜が形成されており、第1誘電体層は5〜10nmの範囲内の厚さd1と屈折率n1を有し、第2誘電体層は厚さd2と屈折率n2を有し、第3誘電体層は厚さd3と屈折率n3を有し、そして端面コート膜は波長λ1の光に対して6〜10%の範囲内の反射率を有しかつ波長λ2の光に対して4〜6%の範囲内の反射率を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は多波長半導体レーザ装置に関し、特に多波長半導体レーザ装置に含まれる端面コート膜の改善に関する。
1つの光ディスク装置がCDおよびDVDの両方の情報を検出するためには、波長780nm帯のレーザ光源(赤外半導体レーザ素子)と波長660nm帯のレーザ光源(赤色半導体レーザ素子)の2つの光源が必要である。近年、光ディスク装置に含まれる光ピックアップ部の小型化および軽量化のために、1つの半導体チップ内で2種類の波長のレーザ発光が可能な2波長半導体レーザ装置が開発されて普及しつつある。
CDやDVDなどの光ディスクの記録再生に用いる光学部品の一種である半導体レーザチップにおいては、一般に半導体積層構造を含むウエハの劈開によってファブリペロー共振器端面を形成し、この共振器端面に所望の反射率を有する誘電体膜(端面コート膜または端面保護膜などと称される)が形成される。すなわち、誘電体膜に含まれる複数層の種類、層厚および層数を適宜に選択することによって、所望の反射率に制御された誘電体膜を形成することができる。
しかし、誘電膜に光吸収がある場合、その光吸収によって発熱して温度が急上昇し、この温度上昇によって半導体レーザ共振器の端部のバンドギャップが小さくなる。これによって、半導体レーザ共振器端部の光吸収も大きくなってさらに温度が上昇する正帰還ループを生じ、ついには半導体レーザ共振器端部が破壊されて発振が停止する現象を引き起こす。この現象は、一般的に瞬間光学損傷(COD:Catastrophic Optical Damage)と呼ばれる。端面保護膜に僅かでも光吸収があれば、半導体レーザ装置の長期的な連続発振後に、CODを生じる光出力レベルが低下する。
また、高出力半導体レーザ装置では、その重要な特性の一つである電流・光出力の変換効率を表す外部微分効率の改善のために、共振器の両端面において、光射出側端面の反射率が10%以下であって反射側端面の反射率が90%以上になるような非対称コート膜が一般的である。ただし、光射出側端面の反射率が3%未満になれば、光ディスクから反射されて還って来た光が半導体レーザ装置内に取り込まれ、戻り光ノイズとしてジッターが悪化する。
上述のような問題を抑制するために、レーザ光射出端面保護膜として一般的に用いられることが多いのが酸化アルミニウム膜である。酸化アルミニウムは、半導体レーザチップの基板のGaAsとほぼ同じ線膨張係数を有するとともに、GaAsの表面に対して良好な密着性を有し、さらに熱伝導率が高い利点をも有するので、GaAs基板を含む共振器に密着する第1層の誘電体層として好ましく使用され得る。
特に、光が射出される共振器の前方端面に配設される反射率の小さな反射率制御膜として、酸化アルミニウム単層膜が用いられ得る。この酸化アルミニウム単層膜によれば、その膜厚を所定の値に設定して所望の反射率を得ることが可能であるとともに、複数層を積層する多層膜構成に比較して製造工程が短くなるなどの利点も得られる。
特許文献1(特開2001−320131号公報)では、波長が短いDVD用半導体レーザ部の光射出端面における反射率(32%)よりも波長が長いCD用半導体レーザ部の光射出面における反射率(24%)が低くなる保護膜厚を求め、この膜厚で光射出端面コート膜(アルミナ(Al)膜)を成膜することが開示されている。そして、両半導体レーザ部の光射出端面における反射率を異ならせることによって、DVD用とCD用との両半導体レーザ部のキンクレベルやCODレベルをほぼ等しくすることが開示されている。
特許文献2(特開2002−223030号公報)には、DVD用半導体レーザ部の光射出端面における反射率を約20%にしかつCD用半導体レーザ部の光射出端面における反射率を約5%以下にするための光射出端コート膜の形成技術が開示されている。このような反射率を得るために、特許文献2では、2種類(例えば、AlとSiO)の材料を2層以上に積層して光射出端面コート膜を形成することが開示されている。
特許文献3(特開2006−196846号公報)では、所定の屈折率(1.45〜1.6または2.05〜2.25)の誘電体単層膜の光学膜厚を2つの波長λ1とλ2の間で調整することによって、DVD用とCD用の両半導体レーザ部の光射出端面における反射率を約1〜7%の間で調整可能なことが開示されている。
特許文献4(特開2004−296903号公報)では、発振波長λ=660nmの赤色半導体レーザチップにおいて、レーザ光射出端面側の低反射膜が、第1層として光学長がλ/4となる層厚であって屈折率n1=1.638のAl層、第2層と第4層として光学長がλ/4となる層厚であって屈折率n2=n4=1.489のSiO層、そして第3層として光学長がλ/4となる層厚であって屈折率n3=2.063のTa層で形成された例が開示されている
しかしながら、前述の特許文献1および2に開示されている多波長半導体レーザ装置は、DVD−ROMおよびCD−ROMのような再生専用の限られた用途における赤色半導体レーザ部および赤外半導体レーザ部に好適な端面コート膜を含んでおり、光射出端面の反射率が比較的高くて記録には使用できない5mW程度の低出力半導体レーザ装置としてのみにおいて有効である。従って、特許文献1および2に開示された多波長半導体レーザ装置では、DVD−RAM、DVD−RおよびCD−Rなどの記録媒体(メディア)への書き込みに必要な高出力動作を得ることが困難である。
また、特許文献3に記載された2波長半導体レーザ装置においては、高出力動作を可能にするためにレーザ共振器の光射出端面に単層誘電体膜を形成して1〜10%の低率における反射率の制御を可能にするが、本発明者が取得したデータによればDVD用とCD用の各レーザ部の長期信頼性においてCODレベルが低下するという問題がある。さらに、屈折率は成膜条件に依存して多少変化するものの、基本的には材料固有の物理量であるので、反射膜として適切な屈折率の材料を探すことが容易ではない。
特許文献4に開示された2波長半導体レーザ装置においては、n2=n4≦n1≦n3の関係を満たす4層の誘電体膜を用いることによって、DVD用とCD用の双方のレーザ部において反射率の制御が容易になることが開示されている。しかし、本発明者が取得したデータによれば、放熱性の高い材料を挟みかつ第1層目のAl層を薄くしない限りは、数千時間の信頼性試験においてCODレベルが低下する。
特許文献5(特開2006−310413号公報)に開示された2波長半導体レーザ装置においては、AlとSiOの2層膜を各々λ/8nの厚さに成膜することによって、CD用レーザ部とDVD用レーザ部における反射率のバラツキを小さくする構造が提案されている。しかし、特許文献4の場合と同様に、特許文献5の半導体レーザ装置においても、第1層のAl層を所定範囲内の厚みにしかつ放熱性の高い窒化物層を付与しなければ、本発明者が取得したデータでは数千時間オーダの長期連続発振によってCODレベルが低下して信頼性に懸念が生じる。
さらに、特許文献1から5に教示された端面コート膜の反射率の範囲では、レーザ光射出端面の反射率が4%未満になれば、共振器から射出されてDVDやCDのメディア盤面から反射された光が戻り光ノイズを増大させ、ジッター不良による読み取り不良が発生するという問題を生じる。
特開2001−320131号公報 特開2002−223030号公報 特開2006−196846号公報 特開2004−296903号公報 特開2006−310413号公報
共振器端面の反射率制御膜を酸化アルミニウムの単層膜で形成する場合や、反射率制御膜を所定の厚さ以上の酸化アルミニウム層を含む多層膜で形成する場合では、300mWを超える高出力のレーザ発振において、光射出端面部における低い放熱性による温度上昇によってCOD劣化が発生しやすくなるという問題がある。
また、DVD用とCD用のいずれのレーザ部においても、その光出射端面が適切な反射率の範囲内になければディスク盤面からの戻り光によって読み取り不良の要因となるジッターが悪化するという問題もある。
この発明は上述のような問題を解決するためになされたものであり、その1つの目的はCODレベル低下を抑制し得る簡単な構成のコート膜を共振器の端面に配設することによって信頼性の高い多波長半導体レーザ装置を提供することである。そして、製造コストを高めることなく、CDおよびDVDの読み取りまたは書き取り時のジッター不良を防ぎつつ、互いに異なる波長のレーザ光に関して所望の反射率の組合せを選択することができる長期信頼性に優れた半導体レーザ装置を提供する。
本発明によれば、同一の半導体基板上に第1と第2のレーザ発振部を含むモノリシック型の多波長半導体レーザ装置において、第1と第2のレーザ発振部がそれぞれ発振波長λ1とλ2(λ1<λ2)を有し、このレーザ装置の光出射端面上には順次積層された第1、第2および第3の誘電体層を含む端面コート膜が形成されており、第1誘電体層は5〜10nmの範囲内の厚さd1と屈折率n1を有し、第2誘電体層は厚さd2と屈折率n2を有し、第3誘電体層は厚さd3と屈折率n3を有し、そして端面コート膜は波長λ1の光に対して6〜10%の範囲内の反射率を有しかつ波長λ2の光に対して4〜6%の範囲内の反射率を有することを特徴としている。
なお、第1、第2および第3の誘電体層の厚さは、d3>d2>d1の関係を満たすことが好ましい。第1、第2および第3の誘電体層の屈折率は、n3<n1<n2の関係を満たすことが好ましい。第1、第2および第3の誘電体層の屈折率と厚さは、n1×d1<n2×d2<n3×d3の関係を満たし、かつα=(n2×d2)/{(n1×d1)+(n3×d3)}が0.15以上0.35未満の範囲内にあることが好ましい。
また、第1誘電体層はAlで形成されていて、n1が1.6〜1.7の範囲内にあることが好ましい。第2誘電体層はAlNで形成されていて、n2が1.9〜2.1の範囲内にあることが好ましい。第3誘電体層はSiOで形成されていて、n3が1.4〜1.5の範囲内にあることが好ましい。そして、第2誘電体層の厚さd2は、15〜35nmの範囲内にあることが好ましい。
本発明によれば、比較的簡略な構成の多層端面コート膜を利用することによって多波長半導体レーザ装置のCODレベル低下を抑制することができ、信頼性の高い多波長半導体レーザ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による2波長半導体レーザ装置を示す模式的斜視図である。 図1の半導体レーザ装置の模式的側面図である。 図2中の端面保護膜1−aにおける光の波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフである。 図2中の第1誘電体層01aとしての酸化アルミニウム層を堆積する際のECRスパッタリングのマイクロ波パワー(W)を種々に変化させた場合における半導体レーザ装置のCODレベル(mW)を示すグラフである。 図2中の第1誘電体層01aとしてのAl層の厚さ(nm)とCODレベル(mW)との関係を示すグラフである。 図2中の第2誘電体層02としてのAlN層の厚さ(nm)とCODレベル(mW)との関係を示すグラフである。 図2中のAlN層02に対するAl層01aおよびSiO層03aの光学膜厚比αと端面コート膜1−aの反射率(%)との関係を示すグラフである。 図7の光学膜厚比αとジッター(%)との関係を示すグラフである。 図1の半導体レーザ装置の製造過程を示す模式的断面図である。 図9に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図10に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図11に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図12に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図13に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図14に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図15中の線X1−X1に沿った断面構造を示す模式的断面図である。 図15中の線Y1−Y1に沿った断面構造を示す模式的断面図である。 図15に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図18に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図19中の線X2−X2に沿った断面構造を示す模式的断面図である。 図19中の線Y2−Y2に沿った断面構造を示す模式的断面図である。 図19に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図22に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図23に続く製造過程を示す模式的断面図である。 図24のレーザ・バーをウエハから分割する状況を示す模式的斜視図である。 図25で得られたレーザ・バーの端面にコート膜を形成する方法を示す模式的斜視図である。
図1と図2は、本発明の一実施形態による2波長半導体レーザ装置の模式的な斜視図と側面図をそれぞれ示している。このレーザ装置は、前方端面または光射出端面1a上のコート膜1−aと後方端面または反射端面1b上のコート膜1−bを含んでいる。
図2において、DVD用のレーザ光に対する8.5%の反射率とCD用のレーザ光に対する5.5%の反射率を有する反射膜として配設された前方端面保護膜1−aは、半導体レーザ本体1の光射出端面に密着した反射率制御膜としての3層膜で構成されている。具体的には、ECR(光電子サイクロトロン共鳴)スパッタリング装置においてマイクロ波パワー800W、Ar流量40sccm、およびO流量9.5sccmの条件にて、第1の誘電体層01aとして厚さ6nmで屈折率1.65のAl層を堆積している。同様に、マイクロ波パワー500W、Ar流量20sccm、およびN流量5.5sccmの条件にて、第2の誘電体層02として厚さ20nmで屈折率2.07のAlN層を堆積している。さらに、マイクロ波パワー500W、Ar流量40sccm、およびO流量7.8ccmの条件にて、第3の誘電体層03aとして厚さ112nmで屈折率1.47のSiO層が堆積されている。
図3のグラフは、こうして形成された端面保護膜1−aにおける光の波長(nm)と反射率(%)との関係を示している。図3から分かるように、波長660nmの光に対して反射率8.4%が得られ、波長780nmの光に対して反射率5%を実現することができる。このような端面保護膜1−aを有する高出力の2波長半導体レーザ装置では、波長660nm帯のレーザ部と波長780nm帯のレーザ部のいずれにおいても、出力350mW以上のCODレベルが得られる。
本実施形態によれば、DVD用レーザ部およびCD用レーザ部において、高い信頼性を有しかつジッター不良を発生させない反射率を有する端面コート膜の形成が可能となる。また本実施形態よれば、端面コート膜は互いに異なるが近い屈折率を有する誘電体層であるアルミナ(Al)層と酸化ケイ素(SiO)層で主に構成されるので、半導体レーザチップから射出される光が短波長のものであっても、端面コート膜における光吸収が少なくてレーザ装置の高出力駆動が可能となる。
なお、CODレベルの評価においては、半導体レーザ装置に注入する電流を増加させて光出力を徐々に増加させ、光射出端面の破壊によりレーザ発振が停止したときの光出力値をCODレベルとして測定した。この測定において、半導体レーザ装置はパルス発光で駆動し、5個の半導体レーザ装置のCODレベルの平均値が評価値として採用された。CODレベルとしてはレーザ装置に無負荷の状態から徐々に注入電流を増大させたときにCODが発生する静的CODレベルと長期間駆動中にCODが発生する動的CODレベルがあるが、本実施形態では静的CODレベルの測定を行っている。
図4のグラフは、本実施形態の半導体レーザ装置において、光射出端面コート膜1−aの第1誘電体層01aとしての酸化アルミニウム層を堆積する際のECRスパッタリングのマイクロ波パワー(W)を500W、600W、700W、800W、および900Wに変化させた場合におけるCODレベル(mW)を示している。ここで、CODレベルは第1誘電体層01aの堆積条件に強く依存し、第2誘電体層02と第3誘電体層03aの堆積時のECRスパッタリングのマイクロ波パワーを変化させても顕著な変化は見られない。
図4のグラフにおいて、○印はDVD用レーザ部のCODレベルを表し、□印はCD用レーザ部のCODレベルを表している。図4の結果から、光射出端面の酸化アルミニウム層01aを堆積する際のECRスパッタリングのマイクロ波パワーを600W以上にすることにより、2波長半導体レーザ装置のCODレベルを300mW以上に高め得ることが分かる。そして、DVD用レーザ部とCD用レーザ部の両方において350mW以上のCODレベルを確保するためには、700W以上のマイクロ波パワーを用いることが望まれる。
ところで、上述のようにAl層01aはGaAs基板1との密着性に優れているが、半導体レーザの長期間駆動において十分な放熱性を有しているとはいえず、CODレベルの低下を生じることが危惧される。そこで、本発明者は、第2誘電体層02として放熱性に優れた高い熱伝導率のAlN層を利用することを考えた。そして、AlN層の放熱性を効率よく利用するようにAlN層02を半導体基板1に近づけかつその基板を保護するに必要なAl層01aの厚みが求められた。図5のグラフは、その結果を示している。
図5のグラフにおいて、○印は半導体レーザ装置の初期CODレベルを表し、×印は100時間通電後のCODレベルを表している。図5に示されているように、Al層01aの厚みが3nm未満である場合には、CODレベルが低くて150mW程度である。この理由は、Al層01aの厚みが小さすぎて、AlN層02を形成する際にGaAs基板1とAl層01aとの界面の窒化が起こるためと考えられる。図5の結果から、第1誘電体層01aであるAl層の厚みは、3nm以上のであることが望まれる。
さらに、図5においては、Al層01aの厚さを3nm、6nm、10nm、15nm、20nm、および30nmに変化させ、AlN層02の厚さは20nmに設定し、SiO層03aの厚さを固定した状態での初期CODレベル(○印)および半導体レーザ装置をパルス出力350mWで1000時間発振させた後のCODレベル(×印)を示している。図5の結果から、Al層01aの放熱は、その厚みが15nm以下であれば確保できていることが分かる。他方、Al層01aの厚みが15nmを超える場合には、半導体レーザチップの端面と放熱性のよいAlN層02との距離が離れすぎてチップ全体としての放熱性が悪化し、長期間にわたってレーザ発振を行なった場合にCODレベルが低下する傾向にある。
本発明の半導体レーザ装置における第2誘電層02は、上述のように窒化物で形成されていることを特徴としている。第2誘電層02に用いられる窒化物としては、窒化アルミニウム(AlN)に限られず、窒化シリコン(SiN)などを利用することもできる。ただし、窒化物の中でも、第1誘電層(Al)に対して近い熱膨張係数を有していて高い密着性を確保できかつ良好な放熱性を有する窒化アルミニウムが第2誘電層02として特に好ましい。
図6のグラフは、窒化アルミニウム層02を5〜40nmの厚さに形成し、85℃においてパルス出力350mWで1000時間の駆動後にCODレベルを測定した値を示している。この図において、○印はDVD用レーザ部のCODレベルを表し、×印はCD用レーザ部のCODレベルを表している。図6の結果にから、窒化アルミニウム層02の厚みが15nm以上の場合において、2波長半導体レーザ装置の1000時間駆動後のCODレベルが300mW以上あることが確認できる。
この場合に、CD用レーザ部に比べてDVD用レーザ部において発光の波長が短くてエネルギーが高いので、長期間のレーザ発振でCODレベルが低下しやすく、AlN層02の厚さに対してより強い依存性を示している。AlN層は放熱の観点から有利であるので、その厚みが増すほどレーザ装置の信頼性向上に寄与する。しかし、AlN層02自体はその熱膨張係数がGaAs基板1の熱膨張率に比べて大きく異なるので、30nmを超えてその層厚を増大させれば、AlN層が剥がれてレーザ装置の歩留り低下させる傾向を生じる。したがって、AlN層02の最適な厚みは15〜30nmの範囲内であることが分かる。このとき、図6では、第1誘電体層01aであるAl層の屈折率をn1=1.65として厚さをd1=6nmとし、第3誘電体層03aであるSiO層の厚さd3を112nmに固定している。第2層のAlN層の厚さd2が15nmの時において、AlN層に対する他2層の光学膜厚比α=(n2×d2)/{(n1×d1)+(n3×d3)}の値は0.15である。また、第2層のAlN層の厚さd2が35nmの時において、AlN層に対する他2層の光学膜厚比α=(n2×d2)/{(n1×d1)+(n3×d3)}の値は0.35である。
ここで問題となるのは、AlN層はその屈折率がn2=2.07付近であってGaAs基板の屈折率(波長660nmにおいてn≒3.82)の平方根の値1.95に近く、3層誘電体膜の平均屈折率が基板屈折率の平方根値に近くなることである。一般的に基板屈折率の平方根値の屈折率を有する反射膜をλ/4nの奇数倍の膜厚で成膜すれば、その反射率の極値において反射率がほぼ0になることがアグネ技術センター出版「光学薄膜と成膜技術」第42頁に述べられている。
反射率の極値がほぼ0になる場合、2波長半導体レーザチップ端面のコート膜としてDVD用とCD用の両レーザ部に同一の膜を形成すれば、膜厚に依存する反射スペクトル変化が急峻になり、DVD用とCD用の両レーザ部で所望の反射率を得るように制御することが困難となる。
これを回避する対策として、3層の誘電体層の組合せにおいて第2層のAlN層に対する他2層の光学膜厚の比率α=(n2×d2)/{(n1×d1)+(n3×d3)}の値が0.15〜0.35の範囲内にあれば、3層誘電体膜の平均屈折率が基板屈折率の平方根値から離れ、光学膜厚λ/4nにおける反射率の極小値が持ち上げられる。
このようにαの値が0.15〜0.35の範囲内にある場合、図7のグラフに示されているように、発光波長660nmのDVD用レーザ部端面の反射率(○印)として適切な8〜9%の値を得ることができ、かつ発光波長780nmのCD用レーザ部端面の反射率(×印)として適切な4〜5%の値を得ることができる。また、このことによって、αの値が0.15〜0.35の範囲内にある場合に、図8のグラフに示されているように、半導体レーザ装置への戻り光ノイズによるジッター不良が、DVD用レーザ部(○印)とCD用レーザ部(×印)のいずれに関しても6%以下に低減され得る。
図9から図24は、本発明の一実施形態による2波長半導体レーザ装置の製造工程を示す模式的断面図であり、図25と図26は図24以後の工程を示す模式的斜視図である。なお、これらの図面において、長さ、幅、厚さなどの寸法関係は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表してはいない。
まず図9において、MOCVD(有機金属化学気相堆積)装置を用いて、n型GaAs基板101上に、n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層102、各厚み3.4nmの2重量子井戸層を含むAlGaAs系MQW層(多重量子井戸層)103、p型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層104、GaInPエッチングストップ層105、Ga0.25In0.250.5中間層106、およびGaAsコンタクト層107を順次積層した半導体ウエハが作製される。なお、MQW層103としては、少なくとも2以上の井戸層を含むMQW層(例えば、四重量子井戸層を含むMQW層)を用いることができ、各井戸層の厚みは10nm以下にすることが好ましい。
その後、ウエハ上面に110μm幅のレジストパターンを形成し、CD用レーザ部となるべき積層構造領域を残すように硫酸系とフッ酸系の薬液でエッチングして、n型GaAs基板101の一部がストライプ状に露出させられる。
図10において、再度MOCVD装置を用いて、n型GaAs基板101上に、n型AlGaInPクラッド層102a、2重量子井戸層を含むAlGaInP系MQW層103a、p型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層104a、GaInPエッチングストップ層105a、Ga0.25In0.250.5中間層106a、およびGaAsコンタクト層107aを順次積層した半導体ウエハを作製する。なお、この場合もMQW層としては少なくとも2以上の井戸層を含むMQW層(例えば、四重量子井戸層を含むMQW層)を用いることができ、各井戸層の厚みは10nm以下とすることが好ましい。
図11においては、CD用レーザ部となるべき積層構造上に乗ったDVDレーザ用積層構造を硫酸系と塩酸系のエッチングにより除去する。これによって、同一基板101上において、CD用レーザ部100とDVD用レーザ部100aをモノリシックに形成することができる。
図12は、図11中のCD用レーザ部100の長手方向(図11の紙面に直行する方向)に沿った模式的断面図を示している。なお、図11中のDVD用レーザ部100aの長手方向に沿った断面における積層構造は図12の断面構造と同様であるので、以後においてその説明を省略する。
図12においては、GaAsコンタクト層107上にSi層108を形成する。このSi層108は、プラズマCVD(化学気相堆積)またはスパッタなどで堆積することができる。さらに、Si層108上にレジスト層109を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いて幅40μmの開口を間隔1720μmで形成するようにレジスト層109をパターニングする。パターニングされたレジスト層109をマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)にてSi層108の一部がストライプ状に除去され、GaAsコンタクト層107の一部がストライプ状に露出される。
図13において、有機洗浄でレジスト層109を除去した後、GaAsコンタクト層107の露出領域およびSi層108の全面を覆うように、ZnO/SiO積層110がスパッタ装置で堆積される。このとき、GaAsコンタクト層107とSi層108とZnO/SiO積層110の合計の厚みが50nmになるようにする。続いて、ZnO/SiO積層110上の全面にカバーとして、SiO層111が200nmの厚みで堆積される。
図14においては、以上のようにして得られた半導体レーザ用積層構造を含む半導体ウエハに対して560℃で2時間のアニールを行って、上方からMQW層103を突き抜ける程度にZnを拡散させて窓領域112を形成する。窓領域112の形成時のZn拡散深さはMQW層103から0.5μmほど下までとし、n型第1クラッド層102の中で停止するように調整される。
次に図15において、アニールの終了したウエハに対してHFのウエットエッチングを行って、ウエハ上面におけるSi層108、ZnO/SiO積層110およびSiO層111を除去する。この後、再びウエハ上面全体をSiO層113で覆い、その上にフォトリソグラフィ技術を用いてレジストのストライプ(図示せず)を形成する。この場合、ステッパを用いて、窓形成領域112のストライプと直交するように幅2μmでピッチ110μmのレジストストライプを形成する。このレジストストライプをマスクとしてRIEを行い、レジストストライプに沿ったSiO層113のストライプを残し、有機洗浄とアッシングによってレジストを除去する。その後、誘導結合プラズマ(ICP)エッチング装置を用いて、SiO層113のストライプをマスクとしてGaInPエッチングストップ層105までエッチングを行い、半導体積層構造の上部にリッジストライプを形成する。そして、SiO層113をBHFのウエットエッチングで除去する。
図16と図17は、こうして形成された半導体積層構造上部のリッジストライプを示しており、それぞれ図15中の線X1−X1および線Y1−Y1に沿った断面を表している。
図18において、再び半導体ウエハの上面全体を覆うようにSiO層114を堆積する。そして、図19においては、リッジストライプの頂面上の範囲内で窓領域112以外の範囲でSiO層114を除去し、その除去範囲以外の全ての領域に残されたSiO層114の下方を電流非注入領域にする。すなわち、リッジストライプの頂面の長手方向における窓領域112の長さ40μmに合わせて、リッジストライプ頂面上でSiO層114によって形成される電流非注入領域の長さも40μmに設定されている。SiO層114を部分的に除去するためには、BHFなどのウエットエッチングまたはRIEを利用することが好ましい。
図20と図21は、エッチング後に残されたSiO層114を示しており、それぞれ図19中の線X2−X2および線Y2−Y2に沿った断面を表している。
図22では、基板101が所望の厚さになるようにその下面を削り、その後に基板101の下面上にAu/Ge/Ni層117、Mo層118、およびAu層119をEB蒸着またはスパッタリングなどで順次堆積してn側電極を形成する。このとき、n側電極とnGaAs基板101との間に良好なオーミック接合を形成するために、440℃で15分ほど基板をアニールすることが好ましい。さらに、ウエハの上面上には、p側電極として、Ti層115およびAu層116をスパッタなどで堆積する。
そして、図23において、Au層116を下地として金メッキ層120を形成する。ただし、後でウエハを共振器の長さに分割するときのために、窓領域112の上部には金メッキ層120を形成しない。
図24においては、窓領域112に沿ってケガキをいれ、半導体ウエハをレーザ・バー121に分割する。このとき、各レーザ・バーは、1720μmの共振器長さLを有するようにウエハから分割され得る。図25は、こうしてウエハから分割されるレーザ・バー121を模式的斜視図で示している。
図26においては、分割された複数のレーザ・バー121が、細い黒矢印で示されているように、光射出端面1a側を一様にそろえてレーザ・バー固定冶具122内に並べられる。固定冶具122内に並べられたレーザ・バー121の光射出端面1aに、大きな白抜き矢印で示されているように、ECRスパッタ装置を用いて酸化アルミニウム(Al)層01aを5〜10nmの厚みで堆積し、続いて窒化アルミニウム(AlN)層02を堆積し、最後に酸化珪素(SiO)層03aを堆積して、DVD用半導体レーザ部の発振波長660nmとCD用レーザ部の発振波長780nmに関する光射出端面コート膜1−aの反射率をそれぞれ8.5%と5.2%に設定する。
酸化アルミニウム層01aを堆積する時のECRスパッタリングの条件としては、Ar流量が40sccm、O流量が9.5sccm、そしてマイクロ波パワーが800Wに設定され、堆積厚さが6nmに設定され得る。窒化アルミニウム層02を堆積する時の条件としては、Ar流量が20sccm、N流量が5.5sccm、そしてマイクロ波パワーが500Wに設定され、堆積厚さが20nmに設定され得る。SiO層03aを堆積する条件としては、Ar流量が40sccm、O流量が7.8sccm、そしてマイクロ波パワーが500Wに設定され、堆積厚さが112nmに堆積され得る。
レーザ・バー121の光射出端面コート膜1−aが形成された後には、レーザ・バー固定冶具122の向きを反転させ、再びECRスパッタ装置を用いて、反射端面1b上の第1誘電体膜01bとして酸化アルミニウム層01bを堆積する(図2参照)。この時のECRスパッタリングの条件として、Ar流量が40sccm、O流量が9.5sccm、そしてマイクロ波パワーが800Wに設定され得る。酸化アルミニウム層01bの厚さは、2波長のλ1=660nmとλ2=780nmの中心である波長λ=720nmのλ/4nとし、このとき酸化アルミニウム層01bの屈折率が1.65であって厚さが109nmに設定され得る。
酸化アルミニウム層01b上には、EB蒸着装置を用いて、TiO層04a、04b、04c、04dとSiO層03b、03c、03dとが交互に積層されたマルチコート層を形成し、光反射端面1bの反射率を90%に設定する。ここで、SiO層はn=1.47として厚さ134nmとし、TiO層はn=2.4として厚さ90nmとし得る。
その後、光射出端面1aおよび光反射端面1bにコート膜が形成されたレーザ・バー121が、複数の半導体レーザチップに分割される。このとき、図1に示されているような半導体レーザチップの幅Wは、220μmに設定され得る。
各レーザチップはそのp側を下にしてAlN材料のサブマウントにダイボンドされ、そのサブマウントがステム称する端子にダイボンドされ、そしてステムとレーザチップとの間がAuワイヤー配線で接続される。最後に、半導体レーザチップを保護するキャップを付与し、これによって半導体レーザ装置が完成する。
なお、本発明による半導体レーザ装置は、上述の実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上述の実施形態においては波長が660nm帯と780nm帯の2波長半導体レーザ装置が説明されたが、本発明は他の波長帯を含むレーザ装置にも適用可能である。また、本発明はリッジストライプ型のみならずブロードエリア型や垂直共振器型などの半導体レーザ装置にも適用可能である。活性層の導波構造は屈折率導波構造に限定されず、造電流狭窄構造など他の構造であってもよい。また、本発明により半導体レーザ装置に設けられるようなコート膜は、複数の特定の波長の光を透過する光学部品の表面に付与されることにより、その光学部品の光による損傷閾値を上げることを可能にする。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上述のように、本発明によれば、比較的簡略な多層端面コート膜を利用することによって多波長レーザ装置のCODレベルの低下を抑制することができ、信頼性の高い多波長半導体レーザ装置を提供することができる。
1 GaAs基板、1a 光射出端面、1b 光反射端面、1−a 光射出端面側コート膜、1−b 光反射端面側コート膜、101 n型GaAs基板、102 n型(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第1クラッド層、103 MQW層、104 (Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層、105 GaInPエッチングストップ層、106 Ga0.25In0.250.5中間層、107 GaAsコンタクト層、108 Si層、109 レジスト、110 ZnO/SiO積層、111、113、114 SiO層、112 窓領域、115 Ti層、116 Au層、117 Au/Ge/Ni層、102a n型AlGaInPクラッド層、103a 2重量子井戸層を含むAlGaInP系MQW層、104a p型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層、105a GaInPエッチングストップ層、106a Ga0.25In0.250.5中間層、107a GaAsコンタクト層、118 Mo層、119 Au層、120 メッキ層、121 レーザ・バー、122 レーザ・バー固定冶具、01a Al層、02 AlN層、03a SiO層、03b、03c、03d TiO層、04a、04b、04c、04d SiO層。

Claims (8)

  1. 同一の半導体基板上に第1と第2のレーザ発振部を含むモノリシック型の多波長半導体レーザ装置であって、
    第1と第2のレーザ発振部はそれぞれ発振波長λ1とλ2(λ1<λ2)を有し、
    前記レーザ装置の光出射端面上には順次積層された第1、第2および第3の誘電体層を含む端面コート膜が形成されており、
    第1誘電体層は5〜10nmの範囲内の厚さd1と屈折率n1を有し、
    第2誘電体層は厚さd2と屈折率n2を有し、
    第3誘電体層は厚さd3と屈折率n3を有し、
    そして、前記端面コート膜は、波長λ1の光に対して6〜10%の範囲内の反射率を有し、波長λ2の光に対して4〜6%の範囲内の反射率を有することを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  2. 第1、第2および第3の誘電体層の厚さはd3>d2>d1の関係を満たすことを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  3. 第1、第2および第3の誘電体層の屈折率はn3<n1<n2の関係をみたすことを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  4. 第1、第2および第3の誘電体層の屈折率と厚さはn1×d1<n2×d2<n3×d3の関係を満たし、かつα=(n2×d2)/{(n1×d1)+(n3×d3)}が0.15以上0.35未満の範囲内にあることを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  5. 第1誘電体層はAlで形成されていて、n1が1.6〜1.7の範囲内にあることを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  6. 第2誘電体層はAlNで形成されていて、n2が1.9〜2.1の範囲内にあることを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  7. 第3誘電体層はSiOで形成されていて、n3が1.4〜1.5の範囲内にあることを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  8. 第2誘電体層の厚さd2は15〜35nmの範囲内にあることを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
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