JP2012058319A - 画像形成装置 - Google Patents

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    • G03G2215/2064Shape of roller along rotational axis convex

Abstract

【課題】画像形成装置において、用紙P上のトナーTを定着させる際に、用紙Pにおけるしわの発生を防止する。
【解決手段】画像形成装置の定着部30は、トナー像を保持する用紙Pを加熱する定着ローラ31と、クラウン形状であって用紙Pを定着ローラ31に加圧する加圧ローラ32及び加圧パッド33と、加圧ローラ32及び加圧パッド33と定着ローラ31とに挟持されて2つのニップ部を形成する定着ベルト34とを有している。加圧ローラ32は、加圧パッド33に対し、用紙Pの搬送方向の下流側に配置され、且つ、加圧ローラ32のクラウン量が加圧パッドのクラウン量よりも大きくなるように構成されている。よって、トナーTを定着させる際のしわの発生を効果的に防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に係り、特に、その定着部に関するものである。
従来、白黒又はカラー画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、画像形成部で形成された現像剤像を熱と圧力を加えて定着させる定着部を有している。
近年、カラー画像形成装置のニーズが高くなっている。カラー画像の形成においては、複数の色の現像剤を重ねて印刷するため、カラー画像形成装置の定着部には、より高い熱量と圧力とが要求される。又、画像形成装置の印刷速度の高速化のためにも、定着部において、より高い熱量と圧力とが必要となる。このようなニーズに応えるため、加熱部材と加圧部材とにより形成されるニップ部を大きくすることにより、加熱及び加圧時間を長くした定着部が開発されている。
このような定着部は、例えば、定着ベルトを使用したベルトニップ方式の定着部であって、加熱部材としての定着ローラと、定着ローラを押圧する加圧ローラ及び加圧パッドと、加圧ローラ及び加圧パッドに懸架され、定着ローラと接触して2つのニップ部を形成する定着ベルトとを有している。
ベルトニップ方式の定着部は、2つのニップ部を形成することにより、加熱、加圧する所要の時間を確保して、現像剤像を記録媒体に定着するように構成されている。
下記の特許文献1には、除電部材を搬送ベルトに近接配置し、搬送ベルトの帯電電荷の制御を行うことにより、記録媒体の搬送ベルトからの分離不良を防止すると共に、トナー像の転写不良を防止する技術が記載されている。
特開2004−191704号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、記録媒体上の現像剤を定着させる際に、記録媒体にしわが発生するという課題があった。
本発明の画像形成装置は、現像剤により記録媒体上に現像剤像を形成する画像形成部と、前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部とを備えている。
前記定着部は、前記現像剤像を保持する前記記録媒体を加熱する加熱部材と、中央部が両端部よりも張り出したクラウン形状を有し、前記記録媒体を前記加熱部材に加圧する複数の加圧部材と、前記複数の加圧部材に回動自在に懸架され、前記加熱部材と前記複数の加圧部材とに挟持されて複数のニップ部を形成する定着ベルトとを有している。
本発明の画像形成装置によれば、複数の加圧部材をクラウン形状で構成したので、定着部におけるしわの発生を防止することができる。
図1は本発明の実施例1における図2中の定着部の概略を示す構成図である。 図2は本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す構成図である。 図3は図2中の定着部の概略を示す斜視図である。 図4は図1中の加圧ローラの概略を示す構成図である。 図5は図1中の加圧パッドの概略を示す構成図である。 図6は図1中の定着ローラと加圧パッドの動作を示す図である。 図7は図1中のニップ部付近の用紙搬送速度を説明する図である。 図8は図1中の定着ローラと加圧ローラとの動作を示す図である。 図9は本発明の実施例2における定着ローラ、加圧ローラ、及び加圧パッドの概略を示す構成図である。 図10は本発明の実施例2における図1中のニップ部付近の用紙搬送速度を説明する図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す構成図である。
画像形成装置は、例えば、電子写真方式のページプリンタにより構成され、記録媒体(例えば、用紙)Pを積層する用紙トレイ1を有している。用紙トレイ1の繰出し側には、用紙Pを1枚ずつ繰出すピックアップローラ2が設けられている。ピックアップローラ2は、一定の高さまで上昇した用紙Pに圧接するよう構成されている。ピックアップローラ2の用紙搬送方向Xの下流には、ピックアップローラ2により繰出された用紙Pを1枚ずつに分離するフィードローラ3と分離片4とが設けられている。
フィードローラ3の下流には、1枚ずつに分離された用紙Pを複数の画像形成部10(=10K,10Y,10M,10C)へ搬送する搬送ローラ対5a,5bと搬送ローラ対6a,6bとが設けられている。
複数の画像形成部10(=10K,10Y,10M,10C)は、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色で現像剤像(例えば、トナー像)を形成する機能を有している。各画像形成部10は、図示しない光ヘッドにより形成された静電潜像を担持し、現像剤(例えば、トナー)Tの供給を受けてトナー像を形成する複数の感光体ドラム11(=11K,11Y,11M,11C)と、各感光体ドラム11に、各色のトナーTを供給する図示しない現像ローラ等を有している。なお、複数の画像形成部10は、画像形成装置本体に対して着脱可能に装着されている。
複数の画像形成部10の下部には、転写部20が設けられている。転写部20は、画像形成部10で形成されたトナー像をクーロン力により用紙P上に転写する複数の転写ローラ21(=21K,21Y,21M,21C)と、用紙Pを搬送する搬送ベルト22と、搬送ベルト22を張架して駆動する駆動ローラ23及び従動ローラ24とから構成されている。
転写部20の用紙搬送方向Xの下流には、転写部20で用紙P上に転写されたトナー像を、熱と圧力により用紙Pに定着させる定着部30が設けられている。定着部30は、画像形成装置本体に着脱可能に装着されている。定着部30には、制御部50の制御により駆動する定着部駆動モータ51が連結されている。
定着部30の用紙搬送方向Xの下流には、排出ローラ対7a,7b及び排出ローラ対8a,8bが設けられている。排出ローラ対7a,7b及び排出ローラ対8a,8bは、定着部30においてトナーTが定着された用紙Pを、画像形成装置の外部に排出する機能を有している。排出された用紙Pは、積載部9に堆積されるように構成されている。
図1は、本発明の実施例1における図2中の定着部30の概略を示す構成図である。更に、図3は、図2中の定着部30の概略を示す斜視図である。
定着部30は、支持部材39によって支持され、トナー像を保持する用紙Pを加熱する加熱部材(例えば、定着ローラ)31と、用紙Pを定着ローラ31と挟持して加圧する第1の加圧部材(例えば、加圧ローラ)32と、用紙Pを定着ローラ31と挟持して加圧する第2の加圧部材(例えば、加圧パッド)33と、加圧ローラ32及び加圧パッド33に懸架されて定着ローラ31に接触して回転する無端状の定着ベルト34とを有している。
加圧ローラ32と加圧パッド33とは、定着ベルト34の内側に配置され、定着ベルト34を介して定着ローラ31を押圧するように構成されている。更に、加圧パッド33は、定着ベルト34の走行方向(=用紙搬送方向X)において、加圧ローラ32より上流に配置されている。加圧パッド33は、付勢部材(例えば、スプリング)33aの付勢力により、又、加圧ローラ32は、スプリング32bの付勢力により、それぞれ、定着ベルト34を介して定着ローラ31に付勢され、ニップ部Na,Nbを形成するように構成されている。
定着ローラ31は、例えば、鉄又はアルミニウム等の金属である中空パイプの心金と、その表面に形成されたシリコンゴムからなる耐熱性の弾性層と、この弾性層の外周にフッ素樹脂層を被覆して形成された離型層とから構成されている。定着ローラ31の両端には、支持部材39に支持されたベアリング31bが設けられている。定着ローラ31は、このベアリング31bに回転可能に取り付けられている。定着ローラ31の端部には、駆動ギア40がキーと溝とにより取り付けられており、止め輪31cにより固定されている。駆動ギア40は、制御部50の制御により駆動する定着部駆動モータ51に連結されている。
定着ローラ31の内部には、加熱用のハロゲンランプ31aが実装されており、図示しないホルダにより支持部材39に取り付けられている。ハロゲンランプ31aは、画像形成装置の図示しない電源に接続され、制御部50により温度制御されるように構成されている。更に、図示しない温度検知用のサーミスタが定着ローラ31に接触して配置され、制御部50と接続されている。制御部50は、サーミスタの検知した温度に基づき、ハロゲンランプ31aの電力供給制御を行うように構成されている。
加圧ローラ32は、例えば、鉄等の金属から構成されるハードローラであって、定着ローラ31より高硬度で形成されている。加圧ローラ32の両端には、ベアリング32aが設けられている。加圧ローラ32は、このベアリング32aに回転可能に取り付けられている。ベアリング32aは、支持部材39に設けられた加圧ローラガイド39aに沿って移動可能に取り付けられている。ベアリング32aには、スプリング32bの一端が固定されており、他端が支持部材39に固定されている。スプリング32bは、加圧ローラガイド39aに沿って加圧ローラ32を定着ローラ31に対して付勢している。
加圧パッド33は、支持部材39に取り付けられた加圧パッドガイド37に沿って移動可能に設けられている。加圧パッド33は、一端が加圧パッドガイド37に固定されたスプリング33aにより、定着ベルト34を介して定着ローラ31に付勢されるように構成されている。
定着ベルト34は、例えば、ポリイミドによって形成された基層と、その基層上に形成された離型層から構成された無端フィルムである。定着ベルト34は、支持部材39に固定されたガイド部材(例えば、定着ベルトガイド)35と、加圧ローラ32及び加圧パッド33とに懸架されている。定着ベルト34は、定着ローラ31と加圧ローラ32とに挟持されてニップ部Naを形成し、更に、定着ローラ31と加圧パッド33とに挟持されてニップ部Nbを形成するように構成されている。
このように、2つのニップ部Na,Nbが形成されているので、用紙Pの通過時には、ニップ部Nが1つの場合に比べ、より多くの熱を用紙Pに対して与えることができる。この結果、定着部30の温度を下げる、或いは、より高速の印刷が可能になるという効果がある。
更に、ニップ部Nbにおける加圧ローラ32の定着ローラ31に対する付勢力(=圧力)は、ニップ部Naにおける加圧パッド33の定着ローラ31に対する付勢力(=圧力)よりも大きくなるように構成されている。このため、用紙P上のトナーTに対し、ニップ部Nの入口付近よりも出口付近での圧力が高くなるので、効率的、効果的にトナーTを定着させることができるという効果がある。
つまり、トナーTは、温度が高いほど融解が進行する性質を有している。ニップ部Naを通過中の用紙P上のトナーTは、まだ十分加熱されていないので、融解が不十分の状態にある。ニップ部Nbでは、トナーTは、十分加熱されており、ここで、用紙P及びトナーTを相対的に高い圧力で加圧することにより、効果的にトナーTを変形させ定着させることができる。
用紙ガイド38は、支持部材39に固定され、転写部20から搬送される用紙Pをガイドする機能を有している。分離プレート36は、定着ローラ31に張り付いた用紙Pを分離する分離爪であり、定着ローラ31に近接して配置されている。
図4(a)、(b)は、図1中の加圧ローラ32の概略を示す構成図である。
加圧ローラ32は、中央部が両端部よりも張り出したクラウン形状を有している。本実施例1においては、加圧ローラ32のクラウン量(中央部の半径と両端部の半径の差)は、0.125[mm]である。
図5(a)、(b)は、図1中の加圧パッド33の概略を示す構成図である。
加圧パッド33は、例えば、アルミニウム製の加圧パッド本体33bとゴム製の先端部33cとから構成されている。加圧パッド33の先端部33cは、フッ素コーティングされており、加圧パッド33に懸架された定着ベルト34の内側と摺動するように構成されている。
先端部33cは、中央部33tの高さL3から両端部33sの高さL4を差し引いたクラウン量が正になるように中央部が張り出すクラウン形状を有している。本実施例1においては、加圧パッド33の先端部33cのクラウン量は0.15[mm]である。本実施例1の構成における実験では、クラウン量が0.07[mm]以下になると、しわが発生することが確認されている。
(実施例1における画像形成装置全体の動作)
図2を用いて画像形成装置全体の動作について説明する。
用紙トレイ1にセットされた用紙Pは、ピックアップローラ2によって繰り出され、搬送ローラ対5a,5b及び搬送ローラ対6a,6bにより、画像形成部10Kに搬送される。複数の画像形成部10内の感光体ドラム11は、図示しない帯電ローラにより表面を一様に帯電される。図示しない上位装置からの印刷ジョブは、制御部50を介して複数の画像形成部10内の図示しない光ヘッドに送られ、印刷パターンに応じた静電潜像が感光体ドラム11上に形成される。
図示しない現像ローラは、感光体ドラム11に接触して回転し、トナーTを感光体ドラム11上の静電潜像に付着させる。その後、感光体ドラム11上のトナーTは、感光体ドラム11と転写ローラ21との電界により用紙P上に転写される。用紙Pは、搬送ベルト22によって定着部30まで搬送され、定着部30により用紙P上のトナーTが、用紙Pに定着される。用紙Pは、排出ローラ対7a,7b及び排出ローラ対8a,8bにより装置の外部に排出され、積載部9に堆積される。
(実施例1における定着部の動作)
図1、図2及び図3を用いて定着部30の動作について説明する。
制御部50の制御により、定着駆動モータ51が回転すると、駆動ギア40が回転し、定着ローラ31が用紙搬送方向Xに回転する。定着ローラ31が回転すると、それに付勢されている加圧ローラ32と定着ベルト34も従動回転する。
定着ローラ31内に設けられたハロゲンランプ31aは、制御部50により制御される図示しない電源部から電力を供給されて発熱する。ハロゲンランプ31aの発熱により、定着ローラ31が加熱される。定着ローラ31に付勢されている定着ベルト34と加圧ローラ32及び加圧パッド33も、定着ローラ31の熱により加熱される。図示しないサーミスタにより定着ローラ31の温度を観測し、制御部50により、ハロゲンランプ31aの点灯を制御して定着ローラ31の温度を適正値に保つ。
転写部20でトナー像を転写された用紙Pは、搬送ベルト22により定着部30へ搬送される。用紙Pは、用紙ガイド38に沿ってニップ部Nへ突入し、定着ローラ31と定着ベルト34とに挟持されて搬送される。初めに、ニップ部Naにおいて、転写部20で転写されたトナーTが融解され、用紙Pに圧着される。続いて、ニップ部Nbにおいて、トナーTの温度が更に高まり、融解が進行する。ここで、ニップ部Naよりも高い圧力が加えられ、トナーTが効果的に用紙Pに定着する。
ニップ部Nを通過した用紙Pは、分離プレート36により定着ローラ31から分離され、分離プレート36に沿って排出ローラ対7a,7bへと搬送される。更に、用紙Pは、排出ローラ対8a,8bによって、装置の外部に排出されて積載部9に堆積される。
図6(a)、(b)は、図1中の定着ローラ31と加圧パッド33の動作を示す図である。
図6(a)は、定着ローラ31と加圧パッド33とが接触していない状態を示している。前述したように、加圧パッド33の先端部33cは、中央部33tの径L3が両端部33sの径L4よりも大きいクラウン形状を有している。一方、定着ローラ31は、中央部31tと両端部31sの径が等しいストレート形状を有している。
図6(b)は、定着ローラ31を加圧パッド33が押圧するように接触している状態を示している。定着ローラ31は、シリコンゴムにより構成されているので、加圧パッド33により押圧されて弾性変形する。その結果、逆クラウン形状となって加圧パッド33と密着する。このため、定着ローラ31の回転半径は、両端部31sにおける回転半径R1が中央部31tにおける回転半径R2より大きくなる。
図7は、図1中のニップ部N付近の用紙搬送速度を説明する図である。
前述したように、定着ローラ31の回転半径は、両端部31sにおける回転半径R1が中央部31tにおける回転半径R2より大きくなる。このため、定着ベルト34を介し、加圧パッド33と定着ローラ31とで作られるニップ部Naでは、用紙Pの両端部Psと中央部Ptとで定着ローラ31の搬送速度に差ができる。
ニップ部Naを用紙Pが通過するとき、図7に示すように、用紙Pの両端部Psにおける用紙搬送速度Vsは、中央部Ptにおける用紙搬送速度Vtより大きくなる。このため、用紙Pは、両端部Psにそれぞれ外側に引っ張る力Faがかかりながら搬送されることになる。
この外側に引っ張る力Faの発生は、次のように理解される。
即ち、ニップ部Na上において、用紙搬送方向Xに垂直の方向の微小距離Δxを隔てて隣接した2点P1,Q1をとる。このとき、点P1は、点Q1より中央部Ptに近い点とする。
微小時間Δtの間に、点P1にあった用紙P上の点は、距離Δyだけ進んで点P2に至り、点Q1にあった用紙P上の点は、距離Δy2だけ進んで点Q2に至る。このとき、用紙Pの両端部Psに近い方が、用紙搬送速度が大きいため、
Δy2>Δy1
となる。
この状態では、点Q2が点P2よりやや先行するので、点P2にある用紙P上の点は、点Q2にある用紙P上の点に牽引力ΔFで牽引される。この牽引力ΔFは、用紙搬送方向Xに働く力ΔFyと、両端部Psの外側に働く力ΔFxに分解される。その結果、用紙Pの各点において、両端部Psの外側に働く力ΔFxが発生する。このΔFxを用紙搬送方向Xに垂直の方向に、中央部Ptから両端部Psまで積分した結果が、外側に引っ張る力Faと理解される。
図8(a)、(b)は、図1中の定着ローラ31と加圧ローラ32との動作を示す図である。
図8(a)は、定着ローラ31と加圧ローラ32とが接触していない状態を示している。前述したように、加圧ローラ32は、中央部32tの径L1が両端部32sの径L2よりも大きいクラウン形状を有している。定着ローラ31は、中央部31tと両端部31sの径が等しいストレート形状を有している。
図8(b)は、定着ローラ31を加圧ローラ32が押圧するように接触している状態を示している。定着ローラ31は、シリコンゴムにより構成されており、加圧ローラ32は、定着ローラ31よりも高硬度のハードローラである。このため、定着ローラ31は、加圧ローラ32により押圧されて弾性変形する。その結果、逆クラウン形状となって加圧ローラ32と密着する。このため、定着ローラ31の回転半径は、両端部31sにおける回転半径R3が中央部31tにおける回転半径R4より大きくなる。
その結果、定着ベルト34を介し、加圧ローラ32と定着ローラ31とで作られるニップ部Nbにおいても、用紙Pの両端部Psと中央部Ptの速度差ができる。ニップ部Nbを用紙Pが通過するときにも、図7に示すと同様に外側へ引っ張る力が用紙Pに加わる。このため、用紙Pは、両端部Psにそれぞれ外側に引っ張る力がかかりながら搬送されることになる。
(実施例1の効果)
本実施例1の画像形成装置によれば、加圧ローラ32及び加圧パッド33をクラウン形状で構成したので、定着部30におけるしわの発生を防止することができる。
(実施例2の構成)
図9(a)、(b)、(c)は、本発明の実施例2における定着ローラ31、加圧ローラ32A、及び加圧パッド33の概略を示す構成図である。
本実施例2における画像形成装置は、実施例1の定着部30に代えて、これとは構成の異なる図示しない定着部30Aを有している。その他の構成は、実施例1と同様である。本実施例2における定着部30Aと実施例1の定着部30との相違点は、実施例1における加圧ローラ32のクラウン量が0.125[mm]であるのに対し、本実施例2における加圧ローラ32Aのクラウン量が0.2[mm]となっている点である。その他の構成は、実施例1と同様である。因みに、加圧パッド33のクラウン量は、実施例1と同様に0.15[mm]である。
図9(b)において、加圧ローラ32Aのクラウン量=0.2[mm]は、中央部32Atの半径R3tから両端部32Asの半径R3sを差し引いた値である。本実施例2においては、このように、加圧ローラ32Aのクラウン量≧加圧パッド33のクラウン量、となるように構成している。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2における画像形成装置全体の動作は、実施例1と同様である。以下に、実施例2における定着部30Aの動作について説明する。
図10は、本発明の実施例2における図1中のニップ部N付近の用紙搬送速度を説明する図である。
加圧パッド33がクラウン形状であるため、定着ベルト34を介し、加圧パッド33と定着ローラ31とで作られるニップ部Naでは、用紙Pの両端部Psと中央部Ptとの用紙搬送に速度差ができる。そのため、ニップ部Naを用紙Pが通過するときには、実施例1と同様に用紙Pは、両端Psにそれぞれ外向きに引っ張る力Faがかかりながら搬送されことになる。
同様に、加圧ローラ32がクラウン形状であるため、定着ベルト34を介して定着ローラ31と加圧ローラ32とで作られるニップ部Nbでも、用紙Pの両端部Psと中央部Ptとの用紙搬送に速度差ができる。このため、ニップ部Nbを用紙Pが通過するときも、用紙Pに外側に引っ張る力Fbがかかる。このとき、加圧パッド33よりも加圧ローラ32のクラウン量が大きいため、加圧ローラ32が用紙Pを外向きに引っ張る力Fbは、加圧パッド33が用紙Pを外向きに引っ張る力Faより大きくなる(Fb>Fa)。そのため、用紙搬送の下流に行くほど用紙Pを外側に引っ張る力が大きくなる。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の定着器30及び画像形成装置の効果に加え、次のような効果がある。
即ち、用紙搬送方向Xの下流側に行くほど、用紙Pを外側に引っ張る力を大きくしているので、常に用紙Pに外側に引っ張る力が加わる。このため、加圧パッド33と加圧ローラ32を用いて加圧する場合に、効果的に用紙Pのしわの発生を防ぐことができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、その他の種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 実施例1、2では、画像形成装置としてページプリンタを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ファクシミリ装置、複写機、MFP(MultiFunction Printer/Product/Peripheral)等にも利用できる。
(b) 実施例1、2では、加圧パッド33及び加圧ローラ32,32Aの形状をクラウン形状とし、定着ローラ31の形状をストレート形状として説明したが、定着ローラ31の形状を逆クラウン形状で構成してもよい。
(c) 実施例1、2では、定着ローラ31内にハロゲンランプ31aを実装することで説明したが、定着ローラ31に加え、加圧ローラ32,32A内にもハロゲンランプ31aを設けてもよい。
(d) 実施例1、2では、複数の加圧部材として、加庄ローラ32,32Aと加圧パッド33とを用いた例で説明したが、加圧ローラ32,32Aが複数ある場合や加圧パッド33が複数ある場合でも適用可能である。
(e) 実施例1、2では、定着ローラ31の加熱体としてハロゲンランプ31aで説明したが、例えば、誘導加熱体であってもよい。
10(10K,10Y,10M,10C) 画像形成部
11(11K,11Y,11M,11C) 感光体ドラム
20 転写部
21(21K,21Y,21M,21C) 転写ローラ
22 搬送ベルト
30、30A 定着部
31 定着ローラ
32,32A 加圧ローラ
33 加圧パッド
34 定着ベルト
35 定着ベルトガイド
N,Na,Nb ニップ部
P 用紙

Claims (8)

  1. 現像剤により記録媒体上に現像剤像を形成する画像形成部と、
    前記現像剤像を前記記録媒体に定着させる定着部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記定着部は、
    前記現像剤像を保持する前記記録媒体を加熱する加熱部材と、
    中央部が両端部よりも張り出したクラウン形状を有し、前記記録媒体を前記加熱部材に加圧する複数の加圧部材と、
    前記複数の加圧部材に回動自在に懸架され、前記加熱部材と前記複数の加圧部材とに挟持されて複数のニップ部を形成する定着ベルトと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の加圧部材は、
    第1の前記加圧部材と第2の前記加圧部材とを有し、
    前記第2の加圧部材に対し、前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置された前記第1の加圧部材の前記クラウン量が前記第2の加圧部材の前記クラウン量よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱部材は、
    前記支持部材に回転自在に支持される定着ローラであり、
    第1の前記加圧部材は、
    前記定着ローラの回転に従動回転し、前記定着ベルトを介して前記加熱部材を押圧する加圧ローラであり、
    第2の前記加圧部材は、
    付勢部材の付勢力により前記定着ベルトを介して前記加熱部材を押圧する加圧パッドであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記加圧ローラは、
    前記加圧パッドよりも前記記録媒体の搬送方向の下流に配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記定着ローラは、
    シリコンゴムにより形成されたゴムローラであることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 前記加圧ローラは、
    前記定着ローラよりも高硬度で形成されたハードローラであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加圧パッドは、
    前記定着ベルトと接触する先端部を有しており、
    前記先端部は、フッ素コーティングされていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記加圧ローラの前記クラウン量は、
    前記加圧パッドの前記クラウン量よりも大きいことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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