JP2012057772A - 雄螺子 - Google Patents

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Abstract

【課題】締め付けトルクが過剰になった場合に、螺子部のみが取り残されるのを防止し、取外し作業性を向上できる雄螺子を得る。
【解決手段】雄螺子10における螺子部12の上端部12Aには、第1の工具係合部16が設けられており、第1の工具係合部16には取付け手段18が設けられている。この取付け手段18の上部には第2の工具係合部20が形成されており、第2の工具係合部20の上面20Aには十字形状の凹部22が形成されている。また、雄螺子10は異なる第1樹脂24と第2樹脂26とで構成されており、締付工具によって第2の工具係合部20を締め付けた際に、第2の工具係合部20が変形する締め付けトルクが、第1の工具係合部16が設けられたフランジ部14と螺子部12の上端部12Aとの境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、取付け工具用係合部が破断した場合にも工具により取外し可能な雄螺子に関するものである。
従来、取付け工具用係合部が破断した場合にも工具により取外し可能な雄螺子としては、例えば、特許文献1がある。この従来技術の雄螺子では、螺子部の端部に形成した飾り頭部と、この飾り頭部と離間して工具との係合部を有して螺子部の締め付け時に工具を係合する螺子回し作用頭部と、この螺子回し作用頭部と飾り頭部とを一体化する連結部とを備えている。そして、連結部に所定以上の回転トルクが加わり、連結部が破断した場合には、螺子部の先端に形成されている係合部に工具を係合させることで、螺子を緩めて取外すことができるようになっている。
特開2005−188695号
しかしながら、特許文献1の雄螺子では、締め付け部が破断した場合に、締め付け側には工具を係合させる部位が無く、螺子部のみが取り残される。このため、取り残された螺子部を取外す場合には、締め付け時と反対方向となる螺子部の先端側から工具を係合させる必要があり、取外し作業性が良くない。
本発明は上記事実を考慮し、締め付けトルクが過剰になった場合に、螺子部のみが取り残されるのを防止し、取外し作業性を向上できる雄螺子を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明の雄螺子は、螺子部の軸方向端部に設けられ、取外し用工具と係合可能な第1の工具係合部と、前記第1の工具係合部に設けられ、締付用工具と係合可能な第2の工具係合部と、を有し、締付用工具によって前記第2の工具係合部を締め付けた際に、前記第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが前記螺子部と前記第1の工具係合部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さい。
請求項1に記載の発明の雄螺子では、螺子部の軸方向端部に設けられた第1の工具係合部に設けられた第2の工具係合部に締付用工具を係合させて、雄螺子を締め込む。一方、締付用工具による締め付けトルクが過剰になった場合には、第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが、螺子部と第1の工具係合部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さいため、第1の工具係合部に設けられた第2の工具係合部が変形することで、第1の工具係合部が螺子部から離脱するのを防止できる。この結果、螺子部のみが取り残されるのを防止できるので、締付時と同方向から第1の工具係合部に取外し用工具を係合させて、雄螺子を容易に取外すことができる。
請求項2に記載の発明の雄螺子は、螺子部の軸方向端部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部を挟んで前記螺子部と反対側に形成され、取外し用工具と係合可能な第1の工具係合部と、前記第1の工具係合部に設けられ、締付用工具と係合可能な第2の工具係合部と、を有し、締付用工具によって前記第2の工具係合部を締め付けた際に、前記第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが前記螺子部と前記フランジ部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さい。
請求項2に記載の発明の雄螺子では、螺子部の軸方向端部に設けられたフランジ部を挟んで螺子部と反対側に形成された第1の工具係合部に設けられた第2の工具係合部に締付用工具を係合させて、雄螺子を締め込む。一方、締付工具による締め付けトルクが過剰になった場合には、第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが、螺子部とフランジ部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さいため、第1の工具係合部に設けられた第2の工具係合部が変形することで、フランジ部とともに第1の工具係合部が螺子部から離脱するのを防止できる。この結果、螺子部のみが取り残されるのを防止できるで、締付時と同方向から第1の工具係合部に取外し用工具を係合させて、雄螺子を容易に取外すことができる。
請求項3記載の発明は請求項1または請求項2に記載の雄螺子において、前記第2の工具係合部が前記第1の工具係合部に比べて前記締め付けトルクに対して変形し易い材質である。
請求項3記載の雄螺子では、第2の工具係合部が第1の工具係合部に比べて締め付けトルクに対して変形し易い材質であるため、第2の工具係合部の材質と第1の工具係合部の材質とを変えることにより、雄螺子を容易に製造できる。
請求項4記載の発明は請求項3に記載の雄螺子において、前記材質が樹脂材料である。
請求項4記載の雄螺子では、材質が樹脂材料であるため、2種類の樹脂材料を使用することにより、雄螺子を容易に製造できる。
請求項5記載の発明は請求項4に記載の雄螺子において、前記第1の工具係合部と前記前記第2の工具係合部とが2色成形により形成されている。
請求項5記載の雄螺子では、第1の工具係合部と第2の工具係合部とが2色成形により形成されているため、2色成形により雄螺子を容易に製造できる。
請求項6記載の発明は請求項1〜5の何れか1項に記載の雄螺子において、前記第2の工具係合部は、他の部材を取付けるための取付け手段を備える。
請求項6記載の雄螺子では、第2の工具係合部に備えられた取付け手段によって、雄螺子が取付けられた部材に他の部材を取付けることができる。
請求項1に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、締め付けトルクが過剰になった場合に、螺子部のみが取り残されるのを防止し、取外し作業性を向上できる。
請求項2に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、上記構成としたので、締め付けトルクが過剰になった場合に、螺子部のみが取り残されるのを防止し、取外し作業性を向上できる。
請求項3に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、雄螺子を容易に製造できる。
請求項4に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、雄螺子を容易に製造できる。
請求項5に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、雄螺子を容易に製造できる。
請求項6に記載の本発明の雄螺子は、上記構成としたので、雄螺子が取付けられた部材に他の部材を取付けることができる。
本発明の第1実施形態に係る雄螺子を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る雄螺子を示す平面図である。 図2の3−3断面線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る雄螺子の使用状態を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る雄螺子の変形状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る雄螺子を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る雄螺子を示す平面図である。 図7の8−8断面線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る雄螺子の変形状態を示す斜視図である。
(第1実施形態)
次に、本発明の雄螺子の第1実施形態を図1〜5に従って説明する。なお、図中矢印UPは雄螺子の上方方向を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る雄螺子10は樹脂材料で形成されており、長手方向である軸方向の一方の端部が外周部に螺子山を形成した螺子部12となっている。なお、この螺子部12によって雄螺子10は被締結部材に螺合されるようになっている。
図3に示すように、雄螺子10における螺子部12の軸方向端部である上端部12Aには、フランジ部14が一体的に設けられている。このフランジ部14は下面14Aが平面となっており、下面14Aの中央が螺子部12の上端部12Aに連結されている。
図1に示すように、雄螺子10におけるフランジ部14の上面14Bは上方へ凸の傾斜面となっており、上面14Bの中央に取外し用工具と係合可能な第1の工具係合部16が設けられている。即ち、第1の工具係合部16は、フランジ部14を挟んで螺子部12と反対側に形成されている。また、第1の工具係合部16は六角ナット形状となっており、取外し用工具としてのスパナが係合可能となっている。
雄螺子10における第1の工具係合部16の上面16Aの中央には、他の部材を取付けるための取付け手段18が設けられている。この取付け手段18は第1の工具係合部16の上面16Aに立設された断面円形の軸部18Aと、この軸部18Aの上端に形成された球体18Bとを備えている。
図4に示すように、雄螺子10における取付け手段18の球体18Bには、ゴムブッシュ30の係合部30Aが係合可能となっている。また、このゴムブッシュ30は、他の部材の一例としてのエンジンカバー32の取付孔34に取付けられている。従って、雄螺子10における取付け手段18にゴムブッシュ30の係合部30Aを係合させることで、例えば、被締結部材の一例としてのエンジン40にエンジンカバー32を取付けることができるようになっている。
図2に示すように、取付け手段18における球体18Bの上部には、第2の工具係合部20が形成されている。第2の工具係合部20の上面20Aは平面視で円形となっており、上面20Aの中央部には、十字形状の凹部22が形成されている。
従って、第2の工具係合部20の凹部22には、締付工具としてのプラスドライバーの先端23(図3参照)が係合可能となっており、凹部22に係合させたプラスドライバーによって雄螺子10の螺子部12をエンジン40に形成した螺子孔42(図4参照)に締め込むことができるようになっている。
図3に示すように、雄螺子10は異なる第1樹脂24と第2樹脂26とで構成されており、2色成形(ダブルモールド)によって製造されている。また、第1樹脂24は第2の工具係合部20と、第2の工具係合部20から雄螺子10の軸心に沿って伸びる軸心部10Aと、軸心部10Aの下端に形成され、螺子部12の下端12Bに連結された尖塔形状の先端部10Bと、を構成している。一方、第2樹脂26は、雄螺子10における第2の工具係合部20、軸心部10A、先端部10Bを除く、軸心部10Aの外周を覆う部位を構成している。
また、第1樹脂24は第2樹脂26に比べて締め付けトルクに対して変形し易い樹脂材料となっている。即ち、締付工具としてのプラスドライバーの先端23によって第2の工具係合部20を締め付けた際に、第2の工具係合部20が変形する締め付けトルクが、第1の工具係合部16が設けられたフランジ部14と螺子部12の上端部12Aとの境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さくなっている。なお、第1樹脂24と第2樹脂26の一例としては、第2樹脂26にガラス繊維30重量%入りの66ナイロン(PA66+GF30)、第1樹脂24にPA66+GF30より硬度の低い軟質樹脂やエラストマー(ゴム部材等)が使用されている。
即ち、樹脂材料が異なることで、第2の工具係合部20が変形する締め付けトルクが、フランジ部14と螺子部12の上端部12Aとの境界部が破断する際の締め付けトルクより小さくなっている。
このため、雄螺子10を締め付ける際に、第2の工具係合部20に一定以上の締め付けトルクが作用した場合には、図5に示すように、プラスドライバーの先端23によって第2の工具係合部20が変形する。具体的には、プラスドライバーの先端23によって第2の工具係合部20の凹部22が破壊される。このため、過剰な締め付けトルクによって、雄螺子10の第1の工具係合部16がフランジ部14とともに、螺子部12の上端部12Aから離脱することがなく、螺子部12がエンジン40に取り残されるのを防止できるようになっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず、図4に示すように、雄螺子10を先端部10Bから被締結部材の一例としてのエンジン40に形成されている螺子孔42に挿入し、プラスドライバーの先端部23(図3参照)を雄螺子10における第2の工具係合部20の凹部22に係合する。この状態で雄螺子10を回転させることにより、エンジン40の螺子孔42に、雄螺子10の螺子部12を締め込む。この際、最終的に雄螺子10のフランジ部14の下面14Aがエンジン40の上面40Aに当接して雄螺子10は固定される。
次に、雄螺子10における取付け手段18に、エンジンカバー32にセットされたゴムブッシュ30の係合部30Aを係合させることで、エンジン40にエンジンカバー32を取付けることができる。
また、本実施形態の雄螺子10では、第2の工具係合部20を構成している第1樹脂24が、雄螺子10における第2の工具係合部20、軸心部10A、先端部10Bを除く、軸心部10Aの外周を覆う部位を構成している第2樹脂26に比べて変形し易い樹脂となっている。
従って、エンジン40の螺子孔42に雄螺子10の螺子部12を締め込む際に、第2の工具係合部20に一定以上の締め付けトルクが作用した場合には、図5に示すように、第2の工具係合部20が変形する(凹部22が破壊する)。このため、第2の工具係合部20に過剰な締め付けトルクが作用しなくなる。この結果、第1の工具係合部16が設けられたフランジ部14と螺子部12の上端部12Aとの境界部が破断するすることがなく、螺子部12がエンジン40に取り残されるのを防止できる。
よって、第1の工具係合部16に取外し用工具としてのスパナを締付時と同じ上方から係合することができる。この結果、スパナによって雄螺子10を緩めてエンジン40の螺子孔42から容易且つ迅速に取外すことができ、取外し作業性を向上できる。
また、本実施形態の雄螺子10では、第2の工具係合部20を構成する第1樹脂24が、第1の工具係合部16を構成する第2樹脂26に比べて、締め付けトルクに対して変形し易い樹脂材料であるため、第1樹脂24と第2樹脂26との2種類の樹脂材料を使用することにより、本実施形態の雄螺子10を容易に製造できる。
また、本実施形態の雄螺子10は、第1樹脂24と第2樹脂26との2色成形により容易に製造できる。
また、本実施形態の雄螺子10では、第1の工具係合部16に備えられた取付け手段18によって、雄螺子10が取付けられたエンジン40にエンジンカバー32を取付けることができる。
また、本実施形態は雄螺子10を樹脂材料で構成したため、軽量化及びコストダウンが可能になる。
(第2実施形態)
次に、本発明の雄螺子の第2実施形態を図6〜図9に従って説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る雄螺子50は樹脂材料で形成されており、長手方向である軸方向の一方の端部が外周部に螺子山を形成した螺子部52となっている。
図8に示すように、雄螺子50における螺子部52の上端部52Aには第1の工具係合部54が形成されている。また、第1の工具係合部54は六角ナット形状となっており、取外し用工具としてのスパナが係合可能となっている。
雄螺子50における第1の工具係合部54の上面54Aの中央には、第2の工具係合部56が設けられている。
図7に示すように、第2の工具係合部56の上面56Aは平面視で円形となっており、上面56Aの中央部には、十字形状の凹部58が形成されている。
従って、第2の工具係合部56の凹部58には、締付用工具としてのプラスドライバーの先端59(図8参照)が係合可能となっており、凹部58に係合させたプラスドライバーによって雄螺子50を締め込むことができるようになっている。
図8に示すように、雄螺子50は異なる第1樹脂60と第2樹脂62とで構成されており、2色成形(ダブルモールド)によって製造されている。また、第1樹脂60は第2の工具係合部56と、第2の工具係合部56から雄螺子50の軸心に沿って伸びる軸心部50Aと、軸心部50Aの下端に形成され、螺子部52の下端52Bに連結された尖塔形状の先端部50Bと、を構成している。一方、第2樹脂62は、雄螺子50における第2の工具係合部56、軸心部50A、先端部50Bを除く、軸心部50Aの外周を覆う部位を構成している。
また、第1樹脂60は第2樹脂62に比べて締め付けトルクに対して変形し易い樹脂材料となっている。即ち、第1樹脂60と第2樹脂62とによって、締付工具としてのプラスドライバーの先端59によって第2の工具係合部56を締め付けた際に、第2の工具係合部56が変形する締め付けトルクが、第1の工具係合部54と螺子部52の上端部52Aとの境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さくなっている。また、第1樹脂60と第2樹脂62の一例としては、第2樹脂26にガラス繊維30重量%入りの66ナイロン(PA66+GF30)、第1樹脂24にPA66+GF30より硬度の低い軟質樹脂やエラストマー(ゴム部材等)が使用されている。
このため、雄螺子50を締め付ける際に、第2の工具係合部56に一定以上の締め付けトルクが作用した場合には、図9に示すように、第2の工具係合部56が変形する。具体的には、プラスドライバーの先端59によって第2の工具係合部56の凹部58が破壊される。このため、過剰な締め付けトルクによって、雄螺子50の第1の工具係合部54と螺子部52の上端部52Aとの境界部が破断することがなく、螺子部52がエンジン40に取り残されるのを防止できるようになっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず、雄螺子50を先端部50Bから被締結部材に形成されている螺子孔に挿入し、プラスドライバーの先端部59(図8参照)を雄螺子50の第2の工具係合部56の凹部58に係合する。この状態で雄螺子50を回転させることにより、被締結部材の螺子孔に、雄螺子50の螺子部52を締め込む。この際、最終的に雄螺子10の第1の工具係合部54の下面が被締結部材の上面に当接して雄螺子50は固定される。
また、本実施形態の雄螺子50では、第2の工具係合部56を構成している第1樹脂60が、雄螺子50における第2の工具係合部56、軸心部50A、先端部50Bを除き、軸心部50Aの外周を覆う部位を構成している第2樹脂62に比べて変形し易い樹脂となっている。
従って、雄螺子50の螺子部52を締め込む際に、第2の工具係合部56に一定以上の締め付けトルクが作用した場合には、図9に示すように、第2の工具係合部56が変形する(凹部58が破壊する)。このため、第2の工具係合部56に過剰な締め付けトルクが作用しなくなる。この結果、雄螺子50の第1の工具係合部54と螺子部52の上端部52Aとの境界部が破断することがなく、螺子部52がエンジン40に取り残されるのを防止できる。
従って、第1の工具係合部54に工具としてのスパナを締付時と同じ上方から係合することができる。この結果、スパナによって雄螺子50を緩めて容易且つ迅速に取外すことができ、取外し作業性を向上できる。
また、本実施形態の雄螺子50では、第2の工具係合部56が第1の工具係合部54に比べて締め付けトルクに対して変形し易い樹脂材料であるため、第1樹脂60と第2樹脂62との2種類の樹脂材料を使用することにより、本実施形態の雄螺子50を容易に製造できる。
また、本実施形態の雄螺子50は、第1樹脂60と第2樹脂62との2色成形により容易に製造できる。
また、本実施形態は雄螺子50を樹脂材料で構成したため、軽量化及びコストダウンが可能になる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、雄螺子10、50を2種類の樹脂材料で構成したが、締付用工具によって第2の工具係合部を締め付けた際に、第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが、螺子部と第1の工具係合部またはフランジ部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さい構成であれば、雄螺子10、50を3種類以上の樹脂材料によって形成してもよい。また、樹脂材料に代えて、軽金属等の他の材料で雄螺子10、50を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、雄螺子10、50の第1の工具係合部16、54をスパナが係合可能な形状にしたが、雄螺子10、50の第1の工具係合部16、54はスパナ以外のプラスドライバー等の工具が係合可能な他の形状としてもよい。
また、上記各実施形態では、雄螺子10、50の第2の工具係合部20、56をプラスドライバーが係合可能な形状にしたが、雄螺子10、50の第2の工具係合部20、56はプラスドライバー以外のスパナ等の他の工具が係合可能な他の形状としてもよい。
また、上記各実施形態では、第1樹脂24、60で雄螺子10、50における第2の工具係合部20、56、雄螺子10、50の軸心部10A、50A、先端部10B、50Bを構成し、第2樹脂26、62で他の部位を構成したが、これに代えて、少なくとも雄螺子10、50における第2の工具係合部20、56を第1樹脂24、60で構成し、他の部位を第2樹脂26、62で構成してもよい。
10 雄螺子
12 螺子部
14 フランジ部
16 第1工具係合部
18 取付け手段
20 第2工具係合部
22 凹部
24 第1の樹脂
26 第2の樹脂
40 エンジン(被締結部材)
42 螺子孔
50 雄螺子
52 螺子部
54 第1工具係合部
56 第2工具係合部
58 凹部
60 第1の樹脂
62 第2の樹脂

Claims (6)

  1. 螺子部の軸方向端部に設けられ、取外し用工具と係合可能な第1の工具係合部と、
    前記第1の工具係合部に設けられ、締付用工具と係合可能な第2の工具係合部と、
    を有し、締付用工具によって前記第2の工具係合部を締め付けた際に、前記第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが前記螺子部と前記第1の工具係合部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さい雄螺子。
  2. 螺子部の軸方向端部に設けられたフランジ部と、
    前記フランジ部を挟んで前記螺子部と反対側に形成され、取外し用工具と係合可能な第1の工具係合部と、
    前記第1の工具係合部に設けられ、締付用工具と係合可能な第2の工具係合部と、
    を有し、締付用工具によって前記第2の工具係合部を締め付けた際に、前記第2の工具係合部が変形する締め付けトルクが前記螺子部と前記フランジ部との境界部が破断する締め付けトルクに比べて小さい雄螺子。
  3. 前記第2の工具係合部が前記第1の工具係合部に比べて前記締め付けトルクに対して変形し易い材質である請求項1または請求項2記載の雄螺子。
  4. 前記材質が樹脂材料である請求項3に記載の雄螺子。
  5. 前記第1の工具係合部と前記前記第2の工具係合部とが2色成形により形成されている請求項4に記載の雄螺子。
  6. 前記第2の工具係合部は、他の部材を取付けるための取付け手段を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の雄螺子。
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