JP2012055602A - カテーテル - Google Patents

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    • A61M2025/0098Catheters; Hollow probes having a strain relief at the proximal end, e.g. sleeve

Abstract

【課題】シャフト部の基端側に耐キンク性を発揮させることができ、操作性に優れると共に、前記シャフト部が挿入される血管の蛇行具合や長さ等を含む形状の個人差等に対応することができるカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル10Aは、可撓性を有するシャフト部12と、前記シャフト部12に設けられてその基端側の所定範囲を囲繞するストレインリリーフ部16と、前記ストレインリリーフ部16の基端部に設けられたハブ14と、を備えている。シャフト部12は、ストレインリリーフ部16に対して少なくともシャフト部12の先端側に移動可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハブに設けられてシャフト部の基端側の所定範囲を囲繞するストレインリリーフ部を備えたカテーテルに関する。
従来から、血管等の生体器官内にカテーテルを導入して該生体器官内の病変部(例えば、狭窄部)を処置することが広汎に行われている。
そして、この種のカテーテルとして、長尺なカテーテルボディ(シャフト部)の基端部にハブを連結し、前記ハブの先端に設けられたストレインリリーフ部を前記シャフト部の基端側の所定範囲に固定することにより、該シャフト部の基端側に耐キンク性を発揮させる技術的思想が提案されている(特許文献1参照)。
また、血管内に挿入される可撓性チューブ(シャフト部)の後端に複数の枝管を接続し、それら枝管の1つに接続されるホーンカバーの蛇腹部を伸縮することにより、前記シャフト部内に位置する超音波プローブの先端に対する該シャフト部の先端の相対位置を変更する技術的思想も提案されている(特許文献2参照)。
米国特許出願公開第2001/0049519号明細書 米国特許第5058570号明細書
心筋梗塞や狭心症の治療又は診断では、挿入具を介してカテーテルを構成するシャフト部を血管内に挿入し、該シャフト部の先端を生体器官内の所望の位置(例えば、狭窄部の近傍、冠動脈、頸動脈、腎動脈等の入口)に配置させることが行われる。
ところが、血管の形状(例えば、蛇行具合)又は長さには個人差がある。そのため、上述した特許文献1及び2に開示されている発明では、シャフト部の先端からストレインリリーフ部の先端(複数の枝管の接続部)までの距離(シャフト部の有効長)が一定であるので、挿入具(シャフト部の生体内への挿入位置)から該生体器官の所望の位置までの血管の長さが比較的長い場合には、該シャフト部の先端を生体器官内の所望の位置に到達させることができないことがある。
このような問題の対策として、シャフト部の有効長を予め長く設定することも考えられるが、この場合、カテーテルの全長も長くなるため、該カテーテルの操作性が悪化する。また、該カテーテル内に挿入する医療器具の長さが足りなくなる場合もある。なお、ストレインリリーフ部を省略することによりシャフト部の有効長を長くする場合には、該シャフト部の基端側に耐キンク性を発揮させることができなくなる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、シャフト部の基端側に耐キンク性を発揮させることができ、操作性に優れると共に、前記シャフト部が挿入される血管の蛇行具合や長さ等を含む形状の個人差等に対応することができるカテーテルを提供することを目的とする。
本願の請求項1で特定される発明は、可撓性を有するシャフト部と、前記シャフト部に設けられて該シャフト部の基端側の所定範囲を囲繞するストレインリリーフ部と、前記ストレインリリーフ部の基端部に設けられたハブと、を備えたカテーテルであって、前記シャフト部は、前記ストレインリリーフ部に対して該シャフト部の軸線方向に移動可能であることを特徴とする。
本願の請求項1で特定される発明によれば、ストレインリリーフ部に対してシャフト部を軸線方向(先端側)に移動させることにより、前記シャフト部の有効長を延伸させることができる。そのため、挿入具から生体器官の所望の位置までの血管が比較的長い場合や蛇行している場合であっても、シャフト部の有効長を延伸させて該シャフト部の先端を前記生体器官内の所望の位置に到達させることができる。なお、この場合、ストレインリリーフ部を省略していないので、シャフト部の基端側に耐キンク性を発揮させる(維持する)ことができる。また、カテーテルの挿入時には、シャフト部の基端はストレインリリーフ部の最も基端側に位置しており、必要時以外は延伸されないためカテーテルの全長が抑えられ、優れた操作性を維持することができる。
本願の請求項2で特定される発明は、請求項1記載のカテーテルにおいて、前記シャフト部の先端側の移動を制限する移動制限手段を備えたことを特徴とする。
本願の請求項2で特定される発明によれば、移動制限手段を設けているので、ストレインリリーフ部に対してシャフト部を先端側に移動させた際に、該シャフト部が該ストレインリリーフ部から抜け出ることを防止することができる。
本願の請求項3で特定される発明は、請求項2記載のカテーテルにおいて、前記ストレインリリーフ部が、前記ハブの先端部に設けられ、且つ、前記シャフト部の外径よりも大きな内径を有する筒状の第1部位と、前記第1部位の先端部に設けられ、且つ、前記シャフト部の外周面に接触する第2部位と、を含み、前記第1部位内には、前記シャフト部の基端部が位置しており、前記移動制限手段が、前記シャフト部の基端部の外周面に固定された固定部材を有することを特徴とする。
本願の請求項3で特定される発明によれば、ストレインリリーフ部に対してシャフト部を先端側に移動させると、固定部材が第2部位の基端面に当接することとなる。これにより、該シャフト部の先端側の移動を簡易な構成で制限することが可能となる。
本願の請求項4で特定される発明は、請求項3記載のカテーテルにおいて、前記固定部材は、弾性材料で形成され、且つ、前記第1部位内のうち前記ハブと前記シャフト部の間が液密に保たれるように前記第1部位の内面に接触し、前記第1部位の先端部の外周面には、貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本願の請求項4で特定される発明によれば、例えば、造影剤や薬剤(例えば、血栓溶解剤)等の流体をハブの内腔に注入して、シャフト部の内腔を介して生体部位の所望の位置に供給する場合であっても、固定部材によって第1部位内のうちハブとシャフト部の間が液密に保たれているので、該流体がシャフト部の内腔から外側に流出することを好適に抑えることができる。これにより、前記流体を前記生体器官の所望の位置に効率的に(無駄なく)供給することができる。また、第1部位の先端部の外周面に貫通孔を形成しているので、ストレインリリーフ部に対してシャフト部を先端側に移動させた際に、第2部位及び固定部材の隙間に存在する空気を前記貫通孔から外部に排出することができる。これにより、シャフト部の先端側の移動をスムーズに行うことができる。なお、貫通孔は、スリット状の孔も含む。
本願の請求項5で特定される発明は、請求項2記載のカテーテルにおいて、前記移動制限手段は、前記シャフト部の軸線方向に少なくとも延伸可能に形成され、且つ、前記シャフト部の基端部及び前記ハブの先端部を連結する連結部を有することを特徴とする。
本願の請求項5で特定される発明によれば、連結部を延伸させることにより、ストレインリリーフ部に対してシャフト部を先端側に容易に移動させることができる。また、前記シャフト部が前記連結部を介して前記ハブに連結されているので、該シャフト部が前記ストレインリリーフ部から抜け出ることを防止することができる。
本願の請求項6で特定される発明は、請求項5記載のカテーテルにおいて、前記連結部は、蛇腹部、又は、前記シャフト部の軸線方向に互いにスライド可能な状態で係合した複数の筒部材を有することを特徴とする。
本願の請求項6で特定される発明によれば、連結部が蛇腹部を有している場合、前記蛇腹部を段階的に引き伸ばすことにより、シャフト部の有効長を段階的に延伸させることができる。また、連結部が複数の筒部材を有している場合、前記複数の筒部材を互いにスライドさせることにより、シャフト部の有効長を容易に延伸させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ストレインリリーフ部に対してシャフト部をその先端側に移動させることにより前記シャフト部の有効長を延伸させることができるので、前記シャフト部が挿入される血管の蛇行具合や長さが個人差により異なったとしても対応することができる。なお、この場合、ストレインリリーフ部はそのまま存在しているので、シャフト部の基端側に耐キンク性を維持することができる。また、必要時以外はカテーテルが延伸されていないため、カテーテルの全長が抑えられ、優れた操作性を維持することができる。
本発明の第1実施形態に係るカテーテルの全体構成図である。 図2Aは前記カテーテルの第1部位内にシャフト部が収納された初期状態を示した一部省略拡大断面図であり、図2Bはストレインリリーフ部の先端側にシャフト部を移動させた状態を示した一部省略拡大断面図である。 図2AのIII−III線に沿った断面図である。 図2BのIV−IV線に沿った断面図である。 図5Aは前記カテーテルの初期状態におけるストレインリリーフ部とその周辺の一部省略平面図であり、図5Bは前記ストレインリリーフ部に対してシャフト部を先端側に移動させた状態における該ストレインリリーフ部とその周辺の一部省略平面図である。 図6Aは本発明の第2実施形態に係るカテーテルの第2部位内にシャフト部が収納された初期状態におけるストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図であり、図6Bは該ストレインリリーフ部の先端側にシャフト部を移動させた状態における該ストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図である。 図7Aは本発明の第3実施形態に係るカテーテルの第2部位内にシャフト部が収納された初期状態におけるストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図であり、図7Bは該ストレインリリーフ部の先端側にシャフト部を移動させた状態における該ストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図である。 図7Bに示す連結部材とその周辺の部分拡大断面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 図10Aは本発明の第4実施形態に係るカテーテルの第2部位内にシャフト部が収納された初期状態におけるストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図であり、図10Bは該ストレインリリーフ部の先端側にシャフト部を延伸させた状態における該ストレインリリーフ部とその周辺の一部省略拡大断面図である。
以下、本発明に係るカテーテルについて、好適な実施形態例を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態に係るカテーテル10Aについて図1〜図5Bを参照しながら説明する。
本実施形態に係るカテーテル10Aは、挿入具等を介して長尺なシャフト部12を蛇行する血管(例えば、大動脈)に挿通させ、その先端部を、例えば、冠動脈等の入口へと到達させた後、前記シャフト部12の内腔を介して造影剤を前記冠動脈等に注入し、放射線画像撮影を行う、冠動脈造影検査(冠動脈造影法、血管造影法)に用いられる。
また、本発明は、シャフト部12の先端を冠動脈等の入口へと到達させた後、例えば、前記シャフト部12の内腔を介して血栓溶解剤等の薬剤を注入して前記冠動脈等の内部に生じた血栓を溶かして治療する、いわゆるPTCR(Percutaneous Transluminal Coronary Recanalization:経皮経管的冠動脈血栓溶解療法)のためのカテーテルにも適用可能である。
さらに、本発明は、このような冠動脈造影検査やPTCR以外のもの、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された病変部の改善又は診断のためのカテーテルにも適用可能である。
本実施形態に係るカテーテル10Aは、図1〜図2Bに示すように、細径で長尺なシャフト部12と、ハブ14と、前記ハブ14の先端部に設けられて前記シャフト部12の基端側の所定範囲を囲繞するストレインリリーフ部(耐キンクプロテクタ、折れ防止部、応力集中回避部、又は、保護部とも言う。)16とを備える。なお、図1において、シャフト部12の右側(ハブ14側)を「基端(後端)」側、シャフト部12の左側を「先端」側と呼ぶ。
カテーテル10Aの全長(シャフト部12の先端からハブ14の後端までの距離)は、操作性を考慮して、例えば、100cmに設定されている。なお、カテーテル10Aの全長は、任意に設定してよく、例えば、90cm〜110cmの範囲に設定してもよい。
シャフト部12は、円筒状に形成されると共に摺動性の高い樹脂等で構成されており、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12の軸線方向に移動可能である。シャフト部12の内腔には、カテーテル10Aを冠動脈等の入口へと導くための図示しないガイドワイヤやマイクロカテーテル等の治療デバイスが挿通されたり、造影剤や薬剤(例えば、血栓溶解剤)等の流体(液体)が注入されたりする。
なお、シャフト部12は、術者がその基端側を把持及び操作しながら血管等の生体器官内へと円滑に挿通させることができるように適度な可撓性と適度な強度を有している。図2A及び図2Bに示すように、シャフト部12の基端部には、ハブ14に向かうに従って徐々に拡径する拡径部18がフレア加工によって形成されている。
ハブ14は、樹脂等で構成されており、筒状に形成されてストレインリリーフ部16の基端部に連結される導入部20と、前記導入部20の外周面から外方に張り出した一対の張出部22、22とを有する。
ストレインリリーフ部16は、可撓性を有する樹脂等で構成されており、導入部20の先端の外周面に接着剤等によって固着される円筒状の第1部位24と、前記第1部位24の先端に設けられた第2部位26とを有する。
第1部位24の内径は、シャフト部12の外径よりも大きく形成されており、該第1部位24の内部にシャフト部12の基端部が位置している。つまり、シャフト部12は、第1部位24の内部から第2部位26を貫通して先端側に延在している。
第1部位24の内腔の内表面には、シャフト部12の半径方向内方に突出して後述する弾性部材44に係合する第1〜第6係合部28、30、32、34、36、38が2つずつ形成されている。図3に示すように、第1係合部28、28は、先端側から見ると長方形に近似する形状であって、第1部位24の軸線を中心に線対称に配置されており、第2〜第6係合部30〜38においても同様である。第1〜第6係合部28〜38は、互いに等間隔離間した状態で基端側からこの順番で並んで配置されている。
第1係合部28、28の最先端部には、第1部位24の軸線と直交する面に沿った先端面28a、28aが形成されている。これにより、ストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の基端側への移動が制限される。
第2〜第6係合部30〜38は、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させ難くするためのものである。第2〜第6係合部30〜38は、それぞれ同一構造となっている。そのため、第2〜第6係合部30〜38を代表して第2係合部30、30の構造を以下に説明する。
第2係合部30、30は、シャフト部12の軸線方向に沿った断面形状が直角三角形状に形成され、且つ、該軸線方向に直交する方向に沿った断面形状が矩形状に形成されている。つまり、第2係合部30、30には、その最先端部に位置して第1部位24の軸線と直交する面に沿った先端面30a、30aと、前記先端面30a、30aに連なり、且つ、ハブ14に向かうに従ってシャフト部12の半径方向外方に傾斜する傾斜面30b、30bとが形成されている。
第2係合部30の大きさ・形状は、任意に設定可能である。本実施形態では、例えば、第2係合部30の幅(図3の左右方向の長さ)Wは、シャフト部12の内径dの半分未満に設定され、第2係合部30の突出量(高さ)Hは、第1部位24及びシャフト部12の間隔L1よりも小さく設定されている。これにより、前記弾性部材44が第2係合部30を乗り越えて先端側に移動することができる。
シャフト部12の軸線方向において隣接する第1〜第6係合部28〜38の先端面28a〜38a同士の間隔L2は、任意に設定可能であるが、例えば、1cmに設定されている。
また、第1部位24の内面には、シャフト部12の軸線方向に延びた一対の案内溝40、40が形成されている(図3参照)。一対の案内溝40、40は、第1係合部28、28に対して90°だけ位相がずれた位置に対向配置されている。つまり、案内溝40、40は、シャフト部12の周方向において第1係合部28、28の略中間にそれぞれ位置している。なお、案内溝40、40は、第1係合部28、28の先端面28a、28aに対応する位置から第1部位24の先端まで延在している。
図4〜図5Bに示すように、第1部位24の先端には、上面視で円形状の一対の貫通孔42、42が第1係合部28、28と同位相の位置に形成されている。なお、貫通孔42の数は任意に設定可能である。
第2部位26は、第1部位24に対して一体に構成されている。第2部位26の内周面は、シャフト部12の外周面に接触している。これにより、シャフト部12が第2部位26の内周面に対して摺動可能となる。
第2部位26の外周面は、先端側に向かうに従って徐々に先細りのテーパ状に形成されている。これにより、第2部位26の後端(第1部位24側)から先端に向かうに従って該第2部位26の柔軟性を徐々に高めることができる。よって、シャフト部12の基端側において、耐キンク性を好適に発揮させることができる。
シャフト部12の基端部の外周面には、シリコンゴム等で構成された環状の弾性部材(固定部材、移動制限手段)44が接着剤等によって固着されている。シャフト部12の軸線方向における弾性部材44の長さは、第1〜第5係合部28〜36の先端面28a〜36aから該係合部28〜36の1つ先端側に位置する係合部30〜38の傾斜面30b〜38bの後端部までの距離L3と略同一に設定されている。
弾性部材44は、シャフト部12の半径方向内方に若干収縮させた状態で第1部位24の内周面に接触している。これにより、第1部位24内のうちハブ14とシャフト部12の間が液密に保たれる。
弾性部材44は、略円筒状に形成された弾性部材本体46と、前記弾性部材本体46の外周面からシャフト部12の半径方向外方に突出して上述した案内溝40、40内に摺動可能な状態で配置された一対の突出部48、48と、前記弾性部材本体46の外周面に形成された一対の凹部50、50に装着された一対のストッパ部52、52とを有する。
突出部48、48は、シャフト部12の軸線方向において弾性部材本体46全体に渡って延びている。突出部48、48の断面形状は、案内溝40の断面形状に対応している。これにより、シャフト部12は、ストレインリリーフ部16に対して回転することが防止される。即ち、シャフト部12は、ストレインリリーフ部16と一体に回転する。
一対の凹部50、50は、弾性部材44が第6係合部38、38及び第2部位26の間に位置している状態で上述した貫通孔42、42に対向するように配置されている。凹部50、50は、平面視で円形状に形成されており、その内径は、貫通孔42の孔径と略同一に設定されている。
ストッパ部52、52は、凹部50に対応した形状に形成されており、凹部50、50の底面に対して接着剤等によって固着されている。なお、ストッパ部52、52の側面は、凹部50、50の側面に対して接着されていない。これにより、ストッパ部52は、弾性部材本体46に対してシャフト部12の径方向に伸縮可能となる。
図5A及び図5Bに示すように、ストレインリリーフ部16は、透明体であって、その内部が視認可能となっている。なお、図5A及び図5Bでは、理解を容易にするために、透明のストレインリリーフ部16を介して視認することができる部位を細線で示し、それ以外の部位を太線で示し、一方、第1〜第6係合部28〜38の図示を省略している。
ストレインリリーフ部16の外周面には、各係合部28〜38の先端面28a〜38aに対応する位置に目盛54が表示されると共に、先端側に向けて0〜5までの数字が前記目盛に対応して表示されている。目盛54の間隔は1cmとなっている。隣り合う前記目盛54の中間の位置に補助目盛56が表示されている。
また、本実施形態では、弾性部材44の外周面の基端部に目印58が付されている。目印58としては、例えば、ストレインリリーフ部16を介して視たときに目立つ色彩の塗料等を用いればよい。この場合、カテーテル10Aの初期状態(シャフト部12を生体内に挿入する前の状態)において、目印58は、0の目盛(0の数字が付された目盛)に対応して位置することとなる(図5A参照)。
なお、前記のように本実施形態では、目盛54、補助目盛56、及び、目印58を設けているが、これらを表示しなくてもよいことは勿論である。また、前記目盛54に付記して数字を表示しなくてもよいことは目盛と同様である。
以上のように構成されるカテーテル10Aでは、シャフト部12のうち、該シャフト部12の先端からストレインリリーフ部16の先端までの部位が挿入具基端部から生体内(血管内)に挿入可能となる。なお、以下の説明では、シャフト部12の先端からストレインリリーフ部16の先端までの長さをシャフト部12の有効長と呼ぶ。また、前記カテーテル10Aの初期状態では、弾性部材44が第1係合部28、28及び第2係合部30、30に接触している(図2A参照)。
次に、本実施形態に係るカテーテル10Aを用いた冠動脈造影検査について説明する。例えば、セルジンガー法によって大腿部等から経皮的に血管内にガイドワイヤ59を先行して導入すると共に、該ガイドワイヤ59に沿わせるようにカテーテル10Aのシャフト部12を生体器官内へと挿入する。
このとき、シャフト部12の基端をストレインリリーフ部16の最も基端側に位置させておく。シャフト部12は、湾曲しながら生体器官内へと挿入されるため、シャフト部12の基端側に応力が作用することとなる。そして、前記応力が作用すると、シャフト部12の基端側が曲がると共にその曲がり変形に沿ってストレインリリーフ部16(第2部位26)も弾性変形する。これにより、シャフト部12の基端側に耐キンク性を発揮させることができる。
また、上述したように、弾性部材44が第1係合部28、28及び第2係合部30、30に接触しているので、術者がシャフト部12を生体器官内に挿入しているときに、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12が軸線方向に移動することを好適に抑えることができる。
そして、X線透視下で、ガイドワイヤ59を冠動脈等の入口へ進め、その入口を通過させて冠動脈等の内部に留置すると共に、シャフト部12をガイドワイヤ59に沿って生体器官内へと進行させる。続いて、シャフト部12の先端を冠動脈等の入口に到達させた後、カテーテル10Aから該ガイドワイヤ59を抜去する。
このとき、シャフト部12の生体内への挿入位置から冠動脈等の入口までの血管が比較的長い場合や蛇行している場合、該シャフト部12の先端を冠動脈等の入口に到達させる前にストレインリリーフ部16の先端が挿入具(又は皮膚)に当たることがある。つまり、シャフト部12の有効長が不足していて、該シャフト部12の先端を冠動脈等の入口に到達させることができないことがある。
このような場合、先ず、術者は、シャフト部12の先端から冠動脈等の入口までの不足距離をX線透視下で確認する。そして、例えば、前記不足距離が3cm程度であった場合には、術者は、一方の手でシャフト部12を把持した状態で他方の手でストレインリリーフ部16を手前に引き寄せることにより、該ストレインリリーフ部16に対して該シャフト部12を先端側に、例えば、5cm移動させる。
ここで、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させる際の弾性部材44の動きについて説明する。
先ず、ストレインリリーフ部16をシャフト部12に対して後端側(手前)に引くと、弾性部材44は、第1係合部28、28の先端面28a、28aから離間すると共に、第2係合部30、30を先端側に押圧しながら傾斜面30b、30bを滑る。このとき、第2係合部30、30は弾性部材44から押圧されることによって先端側に弾性変形し、弾性部材44は第2係合部30、30からの反力によってシャフト部12の半径方向内方に弾性変形する。
そして、術者のストレインリリーフ部16を引く力が弾性部材44及び第2係合部30、30を適度に弾性変形させることができる程度の力であれば、弾性部材44は、第2係合部30、30を乗り越えることができる。弾性部材44が第2係合部30、30を乗り越えた段階で、シャフト部12の有効長が1cm延伸する。なお、このとき、弾性部材44の突出部48、48が案内溝40、40に沿って摺動しているので、シャフト部12がストレインリリーフ部16に対して回転することを好適に抑えることができる。
このような動作を5回繰り返すことにより、シャフト部12の有効長を5cm延伸させることができる(図2B参照)。なお、術者は、ストレインリリーフ部16の外周面に表示された目盛54及び数字に対する弾性部材44の目印58の位置を視認することで、シャフト部12の引き出し量を容易に知ることができる。今回の場合には、前記目印が5cmの目盛に位置する(図5B参照)。
また、この状態で、弾性部材44は第2部位26の基端面に当接しているので、術者がストレインリリーフ部16を手前にさらに引いた場合でも、弾性部材44がストレインリリーフ部16から抜け出ることはない。
このとき、ストッパ部52、52は、貫通孔42、42に面する。そのため、ストッパ部52、52に作用している圧縮応力が解除されるので、ストッパ部52、52は、シャフト部12の半径方向外方に延びて貫通孔42、42に嵌まることとなる。これにより、ストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の位置がロックされる。
シャフト部12の有効長を5cm延伸させた後、術者は、シャフト部12を生体器官内へ前記不足距離分だけさらに進行させることにより、シャフト部12の先端を冠動脈等の入口に配置させる。この場合、上述したようにストッパ部52、52にてストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の位置がロックされているので、シャフト部12がストレインリリーフ部16に対して後端側へ移動することを防止することができる。よって、シャフト部12の有効長を延伸させた場合でもカテーテル10Aの操作性が損なわれることはない。
そして、造影剤が収容された図示しないシリンジを導入部20の後端部に装着し、該造影剤を導入部20内に注入する。導入部20に注入された造影剤は、第1部位24の内部、及び、シャフト部12の内腔を介して冠動脈等に導かれる。なお、第1部位24内のうちハブ14及びシャフト部12の間が液密に保たれている(第1部位24及びシャフト部12の間がシールされている)ので、該造影剤が貫通孔42、42から外部に漏れることを防止することができる。これにより、造影剤を前記冠動脈等に効率的に(無駄なく)供給することができる。
その後、冠動脈等に対して放射線画像撮影を行い、冠動脈造影検査が終了する。
以上のように、本実施形態に係るカテーテル10Aによれば、シャフト部12の有効長が足りない場合にストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させることにより該シャフト部12の有効長を延伸している。これにより、シャフト部12が挿入される血管の蛇行具合や長さ等を含む形状の個人差等に対応することができる。予め全長が十分大きなカテーテルを利用する必要もなく、また、必要時以外は延伸されていないため、カテーテル10Aの全長が抑えられ、優れた操作性を維持することができる。
また、本実施形態では、弾性部材44が第1部位24の内周面に形成された第2〜第6係合部30〜38を乗り越えることにより、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させることができるので、シャフト部12の有効長の延伸量を段階的(本実施形態では5段階)に調整することができる。
なお、例えば、シャフト部12の有効長を1cmだけ延伸させた状態でシャフト部12の生体器官への進行を開始した場合でも、上述したように、シャフト部12は、ストレインリリーフ部16を引く力がある程度無ければストレインリリーフ部16に対して先端側に移動しないので、カテーテル10Aの操作性が損なわれることはない。このとき、弾性部材44は、第2係合部30、30の先端面30a、30aに接触しているので、シャフト部12が後端側に移動することもない。
さらに、本実施形態では、第1部位24の先端に貫通孔42、42を形成しているので、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させた際に、弾性部材44及び第2部位26の隙間に存在する空気を前記貫通孔42、42から外部に排出することができる。これにより、ストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の先端側の移動をスムーズに行うことができる。
本実施形態では、シャフト部12の後端部に拡径部18を形成しているので、弾性部材44が第2〜第6係合部30〜38から反力を受けた場合でも、該弾性部材44がシャフト部12から外れることを好適に抑えることができる。
本実施形態に係るカテーテル10Aは、上述した構成に限定されない。例えば、本実施形態に係るカテーテル10Aは、第1部位24の内周面に第1〜第6係合部28、30、32、34、36、38を1つ又は3つ以上ずつ形成してもよい。
また、係合部の数は、任意に設定可能である。シャフト部12の有効長の延伸量を細かく調節したい場合には、係合部の数を多くすればよいし、該延伸量の調整が粗くてもよい場合には、係合部の数を少なくすればよい。さらに、本実施形態のカテーテル10Aでは、第1〜第6係合部28、30、32、34、36、38を省略することも可能である。この場合、第1部位24の内周面に対する弾性部材44の摺動抵抗によって、ストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の位置が保持される。
貫通孔42、42は、第1部位24の先端に位置していなくても構わない。要は、貫通孔42、42のうち最も先端側に位置する部位から第6係合部38、38の先端面38a、38aまでの距離が、弾性部材44の軸線方向の長さ以上であれば、貫通孔42、42の位置によらず、シャフト部12をスムーズに移動させることができる。
ストレインリリーフ部16には、上述した貫通孔42、42に代えてスリットが形成されていてもよい。この場合、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させた際に、弾性部材44及び第2部位26の隙間に存在する空気を前記スリットから外部に排出することができる。よって、ストレインリリーフ部16に対するシャフト部12の先端側の移動をスムーズに行うことができる。なお、上述したストッパ部52は省略すればよい。
目盛54、補助目盛56、及び、数字は、シャフト部12の外周面に表示しても構わない。この場合、目印58をストレインリリーフ部16に表示することで、シャフト部12の有効長の延伸量を容易に知ることが可能となる。
第2部位26の外周面には、複数の凹凸が形成されていてもよい。これにより、第2部位26の柔軟性をより高めることができる。また、第2部位26は、例えば、帯状に形成されると共にシャフト部12の周りを螺旋状に巻くようにして構成してもよい。この場合でも、シャフト部12の基端側に耐キンク性を好適に発揮させることができる。
また、本実施形態では、ストレインリリーフ部16が透明体である例を示したが、ストレインリリーフ部16は透明体でなくてもよい。
本実施形態に係るカテーテル10Aを、シャフト部12内に造影剤等の流体を流通させないようなカテーテル(例えば、ガイディングカテーテル)に適用する場合、第2部位26の内周面に対して弾性部材44の外周面を非接触としてもよい。こうすることで、ストレインリリーフ部16に対してシャフト部12を先端側に移動させた際に、弾性部材44と第2部位26の隙間に存在する空気を、該第1部位24の内周面と該弾性部材44の間から導入部20の内部を介して外部に排出することができる。そのため、貫通孔42、42を設ける必要もなくなる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るカテーテル10Bについて図6A及び図6Bを参照しながら説明する。第2実施形態では、第1実施形態と共通する構成には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略し、以下同様とする。
図6A及び図6Bに示すように、本実施形態に係るカテーテル10Bは、シャフト部60とハブ62の導入部64とを連結する筒状(例えば、円筒状)の連結部材(移動制限手段)66が追加され、第1実施形態の弾性部材44が省略されている。
具体的には、シャフト部60の基端部の内周面に環状溝68が形成されており、該環状溝68に連結部材66の先端部の外周面が接着剤等によって固着されている。また、導入部64の先端部の内周面に環状溝70が形成されており、該環状溝70に連結部材66の後端部の外周面が接着剤等によって固着されている。
ストレインリリーフ部72は、導入部64の外周面に固定された第1部位74と、前記第1部位74の先端から先端側に延びて前記連結部材66と前記シャフト部60の基端側の所定範囲を囲繞する第2部位76を有する。なお、第2部位76の内周面の一部がシャフト部60の外周面に接触している。これにより、シャフト部60が第2部位76の内周面に対して摺動可能となる。
連結部材66の略中央部には、蛇腹部78が形成されている。これにより、連結部材66は、その軸線方向に段階的に伸縮可能となっている。なお、蛇腹部78の長さは、任意に設定可能であるが、本実施形態では、蛇腹部78が最も延伸した際にシャフト部60の基端部が第2部位76から抜け出ないような長さに設定されている(図6B参照)。
本実施形態に係るカテーテル10Bによれば、ストレインリリーフ部72を手前に引くことにより、連結部材66の蛇腹部78を段階的に引き伸ばすことができるので、シャフト部12の有効長を容易且つ段階的に延伸させることができる。
また、導入部64及びシャフト部60に対して連結部材66を接着剤等で固着しているので、導入部64に造影剤を注入したときに、該造影剤が連結部から漏れることはない。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るカテーテル10Cについて図7A〜図9を参照しながら説明する。
図7A及び図7Bに示すように、本実施形態に係るカテーテル10Cは、ハブ80の導入部82及び連結部材84の構成が異なっている。具体的には、導入部82の先端部の外周面には、環状溝86が形成されている。なお、第2実施形態の導入部64の環状溝70は省略されている。
連結部材84は、導入部82の環状溝86に接着剤等によって固着された第1筒部材88と、前記第1筒部材88に対して軸線方向にスライド可能に外挿される第2筒部材90と、前記第2筒部材90に対して軸線方向にスライド可能に外挿され、且つ、シャフト部60の環状溝68に接着剤等によって固定された第3筒部材92とを有している。
図8及び図9に示すように、第1筒部材88の外周面には、シャフト部60の軸線方向に沿って延びた一対の第1溝部94、94が形成されている。第1溝部94、94の長さは、第1筒部材88の長さよりも短く設定されている。つまり、シャフト部60の軸線方向における第1溝部94、94の両端には、壁面が形成されている。
第2筒部材90の外周面には、第1溝部94と略同一形状の一対の第2溝部96、96が形成されている。また、第2筒部材90の後端部の内周面には、第2筒部材90の半径方向内方に突出し、且つ、第1溝部94、94内に摺動可能に配置される一対の突起部98、98が形成されている。
第3筒部材92の後端部の内周面には、第3筒部材92の半径方向内方に突出し、且つ、第2溝部96、96内に摺動可能に配置される一対の突起部100、100が形成されている。
本実施形態に係るカテーテル10Cは、初期状態において、第2筒部材90の突起部98、98が第1溝部94、94の後端に位置し、第3筒部材92の突起部100、100が第2溝部96、96の後端に位置している。
本実施形態に係るカテーテルに10Cよれば、シャフト部60を先端側に引くことにより、第1筒部材88に対して第2筒部材90を先端側に移動させると共に、第2筒部材90に対して第3筒部材92を先端側に移動させることができる。これにより、ストレインリリーフ部72に対してシャフト部60が先端側に移動するので、シャフト部60の有効長を容易に延伸させることができる。
また、このとき、第2筒部材90の突起部98、98が第1溝部94、94の先端側の壁面に接触すると共に、第3筒部材92の突起部100、100が第2溝部96、96の先端側の壁面に接触するので、シャフト部60を先端側に移動させた際に、第1〜第3筒部材88、90、92が互いに外れることはない。
本実施形態に係る連結部材84は、シャフト部60の軸線方向に互いにスライド可能な状態で設けられた2つ又は4つ以上の筒部材で構成されていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るカテーテル10Dについて図10A及び図10Bを参照しながら説明する。
図10A及び図10Bに示すように、本実施形態に係るカテーテル10Dでは、シャフト部102の基端部の内周面に形成される環状溝104が第2実施形態の環状溝68よりも軸線方向に長く延在しており、第2実施形態の連結部材66に換えて中間部材106が設けられている。
中間部材106は、円筒状に構成されており、その後端側の外周面が導入部64の環状溝70に接着剤等によって固着されている。また、中間部材106の外周面における先端側の所定範囲には、雄ねじ108が形成されている。
シャフト部102の環状溝104には、前記中間部材106の雄ねじ108に螺合する雌ねじ110が形成されている。また、シャフト部102の後端面には、中間部材106の外周面とシャフト部102の環状溝104の内周面(雌ねじ110)との間をシールするシール部材112が固定されている。シール部材112は、中間部材106の外周面とストレインリリーフ部72の第2部位76の内周面とに摺動可能に形成されている。
本実施形態に係るカテーテル10Dによれば、術者は、例えば、ハブ62(ストレインリリーフ部72)を把持した状態で、シャフト部102をカテーテル10Dの基端方向から見て時計回りに回転させることにより、ストレインリリーフ部72に対してシャフト部102を先端側に移動させることができる。また、前記シャフト部102の回転量を調整することにより、シャフト部102の有効長の延伸量を任意に設定することができる。
本実施形態では、中間部材106の雄ねじ108とシャフト部102の雌ねじ110が螺合しているので、導入部64に造影剤を注入した際に、該造影剤が中間部材106とシャフト部102の間から漏れることを好適に抑えることができる。また、シャフト部102の後端面にシール部材112を設けているので、中間部材106とシャフト部102の間のシール性を一層高めることができる。
本実施形態に係るカテーテル10Dでは、雄ねじと雌ねじの関係を逆にしても構わない。
本発明は上記した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
本発明は、種々のカテーテルに適用することができる。例えば、造影カテーテル、ガイディングカテーテル、ガイディングカテーテルに直接挿通されるバルーンカテーテル、又は、該ガイディングカテーテルにYコネクタを介して挿通される親カテーテル及び子カテーテル等にも適用することができる。
10A〜10D…カテーテル 12、60、102…シャフト部
14、62、80…ハブ 16、72…ストレインリリーフ部
24、74…第1部位 26、76…第2部位
28…第1係合部 30…第2係合部
32…第3係合部 34…第4係合部
36…第5係合部 38…第6係合部
40…案内溝 42…貫通孔
44…弾性部材(固定部材、移動制限手段)52…ストッパ部
66、84…連結部材(移動制限手段) 78…蛇腹部
88…第1筒部材 90…第2筒部材
92…第3筒部材 106…中間部材
108…雄ねじ 110…雌ねじ

Claims (6)

  1. 可撓性を有するシャフト部と、
    前記シャフト部に設けられて該シャフト部の基端側の所定範囲を囲繞するストレインリリーフ部と、
    前記ストレインリリーフ部の基端部に設けられたハブと、を備えたカテーテルであって、
    前記シャフト部は、前記ストレインリリーフ部に対して該シャフト部の軸線方向に移動可能であることを特徴とするカテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルにおいて、
    前記シャフト部の先端側の移動を制限する移動制限手段を備えたことを特徴とするカテーテル。
  3. 請求項2記載のカテーテルにおいて、
    前記ストレインリリーフ部は、前記ハブの先端部に設けられ、且つ、前記シャフト部の外径よりも大きな内径を有する筒状の第1部位と、
    前記第1部位の先端部に設けられ、且つ、前記シャフト部の外周面に接触する第2部位と、を含み、
    前記第1部位内には、前記シャフト部の基端部が位置しており、
    前記移動制限手段は、前記シャフト部の基端部の外周面に固定された固定部材を有することを特徴とするカテーテル。
  4. 請求項3記載のカテーテルにおいて、
    前記固定部材は、弾性材料で形成され、且つ、前記第1部位内のうち前記ハブと前記シャフト部の間が液密に保たれるように前記第1部位の内面に接触し、
    前記第1部位の先端部の外周面には、貫通孔が形成されていることを特徴とするカテーテル。
  5. 請求項2記載のカテーテルにおいて、
    前記移動制限手段は、前記シャフト部の軸線方向に少なくとも延伸可能に形成され、且つ、前記シャフト部の基端部及び前記ハブの先端部を連結する連結部を有することを特徴とするカテーテル。
  6. 請求項5記載のカテーテルにおいて、
    前記連結部は、蛇腹部、又は、前記シャフト部の軸線方向に互いにスライド可能で係合した複数の筒部材を有することを特徴とするカテーテル。
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