JP2012054867A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの撮像素子により高画質の画像の撮像を行うと共に、焦点検出に兼用することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】フォトダイオード11を含む第1画素群と、AF検出用ダイオード11bを含む第2画素群と、第1画素群に面して配置されたカラーフィルタ15と、第2画素群に面して配置された輝度フィルタ15bと、第1および第2画素群に面して配置されたマイクロレンズ17を有する撮像素子103と、撮像素子103を、撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させる撮像素子位置移動部117と、撮像素子103を変位させる前後で複数回の撮像を行い複数の画像データを生成し、第1画素群と第2画素群の画像データを合成するマイクロコンピュータ121を有している。被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成して記録用の画像データを生成している。
【選択図】 図3
【解決手段】フォトダイオード11を含む第1画素群と、AF検出用ダイオード11bを含む第2画素群と、第1画素群に面して配置されたカラーフィルタ15と、第2画素群に面して配置された輝度フィルタ15bと、第1および第2画素群に面して配置されたマイクロレンズ17を有する撮像素子103と、撮像素子103を、撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させる撮像素子位置移動部117と、撮像素子103を変位させる前後で複数回の撮像を行い複数の画像データを生成し、第1画素群と第2画素群の画像データを合成するマイクロコンピュータ121を有している。被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成して記録用の画像データを生成している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、一部を焦点検出用素子に兼用する撮像素子を有する撮像装置に関する。
ベイヤ―配列の色フィルタを有し、撮像素子の一部を焦点検出用フォトダイオードに兼用する撮像素子は従来より知られている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示の撮像素子では、焦点検出用に兼用する領域の各画素は、2つの画素に分割され、この2つの画素は、それぞれオンチップマイクロレンズと色フィルタセグメントを介して、撮影レンズの異なる射出瞳領域(以下「瞳領域」と記載する)を通過した被写体光束を受光する。そして、この異なる瞳領域を通過した2種類の画像信号によって表わされる2つの画像の位相差に基づいて焦点状態が検出される。一方、撮像用の画像信号を得るときは、2つに分割された画素の出力信号が合成される。
上述の特許文献1に開示の撮像素子は、1つの撮像素子を撮像と焦点検出に兼用できる点で優れている。しかし、特許文献1に開示の撮像素子は、ベイヤ―配列の色フィルタを介して受光して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行うため、光電変換素子の感度が低下してしまう。また、被写体の色が偏っていると、特定の色フィルタを通過した光束では十分な感度が得られない場合もあるため、複数の色信号を合成する等の対策が必要になり、画像処理上の負担が増大する。これは、特に高速処理が要求される焦点検出においては問題となる。
そこで、焦点検出領域の色フィルタを、輝度フィルタに置き換えることが考えられる。なお、本明細書においては、輝度フィルタは、NDフィルタ、透明フィルタ、グレーフィルタ、フィルタがないもの等を意味する。しかし、輝度フィルタに置き換えた場合には、撮像用の画像信号を得る場合に、輝度フィルタに対応した画素信号を周辺の色フィルタによって補間演算によって求める必要があり、画質の劣化に繋がってしまう。一般に、焦点検出用の画素領域は直線的に配列されるが、このように配列された画素の信号の劣化は、画像として表示したときに目立ちやすいので、非常に高精度の信号処理が要求される。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、1つの撮像素子により高画質の画像の撮像を行うと共に、焦点検出に兼用することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、撮像用画素がマトリクス状に配置された第1画素群と、焦点検出用の第2画素群と、上記第1画素群に属するそれぞれの画素に面して配置されたカラーフィルタと、上記第2画素群のそれぞれの画素に面して配置された輝度フィルタと、上記第1画素群、及び上記第2画素群のそれぞれの画素に面して配置されたマイクロレンズと、を有する撮像素子と、上記撮像素子の撮像面と該撮像面に結像する被写体像との相対的な位置を、撮影光学系の光軸に垂直な平面内で画素ピッチの整数倍変位させるシフト部と、上記撮像素子シフト部で上記撮像素子を変位させる前後で複数回の撮像を行い複数の画像データを生成する撮像制御部と、上記複数の画像データのうち、被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ上記第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成して、記録用の画像データを生成する画像処理部と、上記第2画素群によって生成される画像信号に基づいて焦点状態を検出する焦点検出部と、を備える。
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記画像処理部は、上記被写体の同一部分を表わす画素に上記第2画素群に属する画素が存在するときは、該被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ該第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成した画素のデータを増幅する。
第3の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記第1画素群に属する画素によって生成される画像信号のみに基づいて動画データを生成する動画データ生成部をさらに備える。
第4の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記シフト部は、撮影光学系を該撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させる。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記シフト部は、上記撮像素子を上記撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させる。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記シフト部は、上記撮像素子を上記撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させる。
第6の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記焦点検出用の第2画素群は、撮影光学系の異なる瞳領域を通過した被写体光束のうち、一方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第1の焦点検出用画素群と、他方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第2の焦点検出用画素群とを含む。
本発明によれば、1つの撮像素子により高画質の画像の撮像を行うと共に、焦点検出に兼用することが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。このデジタルカメラは、カメラ本体100と、これに脱着可能な交換式レンズ200とから構成される。なお、本実施形態においては、撮影レンズは交換レンズ式としたが、これに限らず、カメラ本体に撮影レンズが固定されるタイプのデジタルカメラであっても勿論かまわない。
交換式レンズ200は、撮影レンズ201、絞り203、ドライバ205、マイクロコンピュータ207、フラッシュメモリ209から構成され、後述するカメラ本体100との間にインターフェース(以後、I/Fと称す)300を有する。
撮影レンズ201は、被写体像を形成するための複数の光学レンズから構成され、単焦点レンズまたはズームレンズである。この撮影レンズ201の光軸の後方には、絞り203が配置されており、絞り203は口径が可変であり、撮影レンズ201を通過した被写体光束の光量を制限する。また、撮影レンズ201はドライバ205によって光軸方向に移動可能であり、マイクロコンピュータ207からの制御信号に基づいて、撮影レンズ201のピント位置が制御され、ズームレンズの場合には、焦点距離も制御される。また、ドライバ205は、絞り203の口径の制御も行う。
ドライバ205に接続されたマイクロコンピュータ207は、I/F300およびフラッシュメモリ209に接続されている。マイクロコンピュータ207は、フラッシュメモリ209に記憶されているプログラムに従って動作し、後述するカメラ本体100内のマイクロコンピュータ121と通信を行い、マイクロコンピュータ121からの制御信号に基づいて交換式レンズ200の制御を行う。
フラッシュメモリ209には、前述したプログラムの他、交換式レンズ200の光学的特性や調整値等の種々の情報が記憶されている。I/F300は、交換式レンズ200内のマイクロコンピュータ207とカメラ本体100内のマイクロコンピュータ121の相互間の通信を行うためのインターフェースである。
カメラ本体100内であって、撮影レンズ201の光軸上には、メカシャッタ101が配置されている。このメカシャッタ101は、被写体光束の通過時間を制御し、公知のフォーカルプレーンシャッタ等が採用される。このメカシャッタ101の後方であって、撮影レンズ201によって被写体像が形成される位置には、撮像素子103が配置されている。
撮像素子103は、各画素を構成するフォトダイオードが二次元的にマトリックス状に配置されており、各フォトダイオードは受光量に応じた光電変換電流を発生し、この光電変換電流は各フォトダイオードに接続するキャパシタによって電荷蓄積される。各画素の前面には、ベイヤ―配列のカラーフィルタが配置されている。ベイヤ―配列は、水平方向にR画素とG画素が交互に配置されたラインと、G画素とB画素が交互に配置されたラインを有している。さらにそのR画素とB画素の一部は、焦点検出用画素に置き換えられている。この撮像素子103の詳しい構成について、図2および図3を用いて後述する。
撮像素子103は、撮像素子位置移動部117によって、撮影レンズ201の光軸と直交する面内で、垂直方向にシフトさせられる。この撮像素子位置移動部117は、圧電素子の駆動力によって撮像素子103を移動させるためのメカ機構と、圧電素子の駆動制御を行うための回路等から構成される。撮像素子移動部117の詳しい構成について、図4ないし図8を用いて後述する。
撮像素子103はアナログ処理部105に接続されており、このアナログ処理部105は、撮像素子103から読み出した光電変換信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに適切な輝度になるようにゲインアップを行う。アナログ処理部105はA/D変換部107に接続されており、このA/D変換部107は、アナログ画像信号をアナログ―デジタル変換し、デジタル画像信号(以後、画像データという)をバス119に出力する。
バス119は、カメラ本体100の内部で読み出され若しくは生成された各種データをカメラ本体100の内部に転送するための転送路である。バス119には、前述のA/D変換部107の他、画像処理部109、AE(Auto Exposure)処理部111、AF(Auto Focus)処理部113、画像圧縮伸張部115、マイクロコンピュータ121、SDRAM(Synchronous DRAM)127、メモリインターフェース(以後、メモリI/Fという)129、液晶ディスプレイ(以後、LCDという)ドライバ133が接続されている。
画像処理部109は、ホワイトバランス補正、同時化処理、ガンマ・色再現処理、ノイズリダクション処理、オプティカルブラック減算処理、エッジ強調処理等を行い、SDRAM127に一時記憶された画像データを読出し、この画像データに対して種々の画像処理を施す。
AE処理部111は、バス119を介して入力した画像データに基づいて被写体輝度測定し、この被写体輝度情報を、バス119を介してマイクロコンピュータ117に出力する。被写体輝度測定のために専用の測光センサを設けても良いが、本実施形態においては、画像データに基づいて被写体輝度を算出する。
AF処理部113は、撮像素子103の焦点検出画素に設けられたAFフォトダイオード11bの出力に基づいて、いわゆる位相差法により、撮影レンズ201のデフォーカス方向およびデフォーカス量を算出し、バス119を介してマイクロコンピュータ121に出力する。マイクロコンピュータ121は、算出されたデフォーカス方向およびデフォーカス量を交換式レンズ200内のマイクロコンピュータ207に出力し、ドライバ205によって、撮影レンズ201の自動焦点調節を行う。
画像圧縮伸張部115は、画像データの記録媒体131への記録時に、SDRAM127から画像データを読み出し、この読み出した画像データをJPEG圧縮方式に従って圧縮する。また、画像データの再生時に、記録媒体131からの読み出した画像データの伸張処理を行う。なお、本実施形態においては、画像圧縮方式としては、JPEG圧縮方式を採用するが、圧縮方式はこれに限らずTIFF、MPEG等、他の圧縮方式でも勿論かまわない。
マイクロコンピュータ121は、このカメラ全体の制御部としての機能を果たし、カメラの各種シーケンスを総括的に制御する。マイクロコンピュータ121には、前述のI/F300以外に、操作部123およびフラッシュメモリ125が接続されている。
操作部123は、電源釦、レリーズ釦、動画釦、再生釦、各種入力釦や各種入力キー等の操作部材を含み、これらの操作部材の操作状態を検知し、検知結果をマクロコンピュータ121に出力する。マイクロコンピュータ121は、操作部123からの操作部材の検知結果に基づいて、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。電源釦は、当該デジタルカメラの電源のオン/オフを指示するための操作部材である。電源釦が押されると当該デジタルカメラの電源はオンとなり、再度、電源釦が押されると当該デジタルカメラの電源はオフとなる。
レリーズ釦は、半押しでオンになるファーストレリーズスイッチと、半押しから更に押し込み全押しとなるとオンになるセカンドレリーズスイッチからなる。マイクロコンピュータ121は、ファーストレリーズスイッチがオンとなると、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを実行する。また、セカンドレリーズスイッチがオンとなると、メカシャッタ101等を制御し、撮像素子103等から被写体画像に基づく画像データを取得し、この画像データを記録媒体131に記録する一連の撮影シーケンスを実行して撮影を行う。
動画釦は、動画の撮影を開始させ、また終了させるための釦である。初期状態では動画未撮影状態であるので、この状態で動画釦を押すと動画の撮影を開始し、動画撮影中に動画釦を押すと、動画の撮影を終了する。従って、動画釦を押すたびに、動画の撮影開始と終了を交互に繰り返す。また、再生釦は、記録媒体131に記録されている撮影画像をLCD135に表示させる表示モードを実行させるための操作釦である。
フラッシュメモリ125は、マイクロコンピュータ121の各種シーケンスを実行するためのプログラムを記憶している。マイクロコンピュータ121はこのプログラムに基づいて当該デジタルカメラの制御を行う。また、フラッシュメモリ125は、被写体輝度に対して適正露光となる露出制御値(ISO感度、絞り値、シャッタ速度)の組合せを示すテーブル(露出条件決定テーブル)、ホワイトバランス補正を行うためのホワイトバランスゲインや、カラーマトリックス係数を記憶している。フラッシュメモリ125は、当該デジタルカメラの動作に必要な各種パラメータやテーブルを記憶しており、マイクロコンピュータ121が前述のプログラムに従って、これらのパラメータを読み出し、各処理を実行する。
バス119に接続されたSDRAM127は、画像データ等の一時記憶用の電気的書き換え可能な揮発性メモリである。このSDRAM127は、A/D変換部107から出力された画像データや、画像処理部109や画像圧縮伸張部115等において処理された画像データを一時記憶する。
バス119に接続されたメモリI/F129は、記録媒体131に画像データ等を記録し、また記録媒体131から画像データ等を読出しの際のインターフェースである。記録媒体131は、例えば、カメラ本体100に着脱自在なメモリカード等の記録媒体であるが、これに限らず、カメラ本体100に内蔵されたハードディスク等であっても良い。
LCDドライバ133は、LCD135に接続されており、SDRAM127や記録媒体131から読み出され、画像圧縮伸張部115によって伸張された画像データに基づいて画像をLCD135において表示させる。LCD135は、カメラ本体100の背面等に配置された液晶ディスプレイを含み、画像表示を行う。画像表示としては、撮影直後、記録される画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体131に記録された静止画や動画の画像ファイルの再生表示、およびライブビュー表示等の動画表示が含まれる。なお、圧縮されている画像データを表示する場合には、前述したように、画像圧縮伸張部115によって伸張処理を施した後に表示する。また、表示部としては、LCDに限らず、有機EL等、他の表示パネルを採用しても勿論かまわない。
次に、本実施形態における撮像素子の詳細な構成について、図2および図3を用いて説明するが、理解を容易にするために、先に図19および図20を用いて、従来の一般的な撮像素子の構成を説明する。図19は、従来の撮像素子のベイヤ―配列の撮像素子を示す。図19(b)は、撮像素子の平面図であり、図19(a)は、撮像素子の一部分を拡大した図である。
図19(a)において、横方向に画素ナンバとしてア〜タを割り当て、縦方向に画素ナンバとして1〜16を割り当てる。この従来例では、画素(ア、1)がR画素であり、画素(イ、2)がB画素であり、画素(イ、1)および画素(ア、2)がG画素である。この4画素の組合せが、横方向および縦方向に繰り返され、撮像素子が構成される。なお、各画素内において丸で示した部分は、マイクロレンズを示す。
図20は、撮像素子の1画素の拡大図であり、図20(a)は画素の平面図であり、図20(b)はA−A断面図である。撮像素子上のフォトダイオード11の上側には、カラーフィルタ15が配置されており、カラーフィルタ15は、RGBのいずれかの色が着色されている。カラーフィルタ15の周囲には、遮光部材13が配置されている。遮光部材13としては、画素の配線と兼用させてもよい。カラーフィルタ14の上側には、マイクロレンズ17が配置されている。このように、1画素につき、1つのダイオード11、1つのカラーフィルタ15、1つのマイクロレンズ17が、順次、積み上げるように配置されている。
このように配置されているので、撮影レンズ201の射出瞳19からの被写体光束21は、マイクロレンズ17によって集光され、カラーフィルタ15によって特定波長領域(すなわち、RGBのいずれか)の光束がフォトダイオード11上に投射される。なお、本実施形態においては、後述する撮像画像生成用画素は、図20に示す従来の画素と同様の構成を採用している。
次に、本実施形態における撮像素子の構成について図2および図3を用いて説明する。図2は、撮像素子103のベイヤ―配列の撮像素子を示し、図2(b)は、撮像素子103の平面図であり、図2(a)は、撮像素子103の一部分を拡大した図である。本実施形態における撮像素子の配置は、図7に示した従来の撮像素子のRGBに加えて、一部のRまたはBの画像生成用画素を焦点検出用画素に置き換えて配列されている。
すなわち、図2(a)に示した例では、画素(エ、4)、画素(オ、5)、画素(シ、4)、画素(ス、5)、画素(エ、12)、画素(オ、13)、画素(ス、13)、画素(セ、12)の合計8個の焦点検出用画素を含んでいる。ここで、画素(エ、4)と画素(オ、5)の対は、撮影画像中において、右下がり方向の位相差を測定するための画素である。また、画素(シ、4)と画素(ス、5)の対は、撮影画像中において、垂直方向の位相差を測定するための画素である。また、画素(エ、12)と画素(オ、13)の対は撮影画像中において、水平方向の位相差を測定するための画素である。また、画素(ス、13)と画素(セ、12)の対は、撮影画像中において、左下がり方向の位相差を測定するための画素である。
次に、焦点検出用画素の詳しい構造について、図3を用いて、説明する。図3(a)は焦点検出用画素の平面図であり、図3(b)はB−B断面図である。図20に示したように、通常のマトリクス状に配置された撮影画像生成用画素ではフォトダイオード11が配置されているのに対して、焦点検出用画素では、フォトダイオードは、AF検出用フォトダイオード11bが配置される。このAF検出用フォトダイオード11bは、マイクロレンズ17の光軸よりも、一側に偏って形成される。また、カラーフィルタは、焦点検出用画素では、輝度フィルタ15bが配置される。なお、輝度フィルタは、前述したように、NDフィルタ、透明フィルタ、グレーフィルタ等で構成され、またフィルタがなく中空となっているものも含まれる。
輝度フィルタ15bの上側は、マイクロレンズ17によって覆われている。マイクロレンズ17は、撮影レンズ201の射出瞳19の位置と画素(AF検出用フォトダイオード11b)が略共役になるように、焦点距離とその位置が決められている。また、輝度フィルタ15bには遮光部材13が設けられており、この遮光部材13は、射出瞳19の一側のみがAF検出用フォトダイオード11bに到達させ、それ以外の被写体光束を遮光する。なお、図3(b)においては、AF検出用フォトダイオード11bは、マイクロレンズ17の光軸よりも、一側に偏って形成されているが、画像生成用画素と同じような大きさであっても構わない。
このように、本実施形態における焦点検出用画素は構成されている。このため、撮影レンズ201の射出瞳19の一部を通過した被写体光束25は、マイクロレンズ17および輝度フィルタ15bを通過し、AF検出用フォトダイオード11b上に投射される。また、被写体光束25以外の光束は、遮光部材13によって遮光され、AF検出用フォトダイオード11b上には投射されない。なお、撮像画像生成用画素は、図20を用いて説明した画素と同様の構成である。
本実施形態においては、焦点検出用画素中にAF検出用フォトダイオード11bが配置されていることから、位相差検出による焦点検出が可能となる。すなわち、焦点検出用画素(AF用フォトダイオード11b)は、撮影光学系の異なる瞳領域を通過した被写体光束のうち、一方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第1の焦点検出用画素と、他方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第2の焦点検出用画素とを含んでいる。例えば、図2(a)において、焦点検出用画素(エ、4)(第1の焦点検出用画素とすると)は、一方の瞳領域を通過した光束を受光する位置にあり、一方、焦点検出用画素(オ、5)(第2の焦点検出用画素)は、他方の瞳領域を通過した光束を受光する位置にある。
なお、焦点検出用画素のAF検出用フォトダイオード11bと遮光部材13の形状は、長方形または正方形をしているが、この形状や大きさは適宜変更できる。AF検出用フォトダイオード11bと遮光部材13の位置を変えると、AF検出用フォトダイオード11bの受光面と共役関係にある瞳の位置を制御することが可能となる。これらの形状は、撮像素子の製造過程において、露光時のマスクを適切に作成すればよい。また、本実施形態においては、遮光部材13を設けているが、マイクロレンズ17により、AF検出用フォトダイオード11bの受光面と瞳領域の共役関係を正確に保持することができれば、遮光部材を設けなくても、AF検出用フォトダイオード11bの形状のみで瞳分割を行うようにしてもよい。
次に、撮像素子位置移動部117の構成について、図4ないし図8を用いて説明する。前述の撮像素子103は、ホルダ403上に配置され、このホルダ403は、固定枠401に保持されている。すなわち、図5に示すように、固定枠401にネジ413によって固設された保持板409cと、固定枠401の間に、ボール411を介して、ホルダ403の突起部403aが介挿され、板バネを形成する保持板409cにより押圧保持されている。保持板409a、409bにおいても、同様に、ホルダ403がボールを介して固定枠401に保持されている。
また、ホルダ403は、圧電体A405aおよび圧電体B405bによって、上方に圧接され、ホルダ403と固定枠401の間には、伸張性のバネA407a、バネB407bが介挿されている。すなわち、図6に示すように、圧電体A405aの一端側には、突起471aの設けられた突起板471が、圧電体A405aに固設され、また、ホルダ403と固定枠401の突起部401aの間には、バネA407aが配置されている。また、圧電体A405aの側面と固定枠401の間には、圧電体A405aの伸縮を阻害しない、例えば、ゴム等の軟質材料からなる保持シート473が配置されている。
圧電体A405aは、図6の矢印の方向に伸縮し、圧電体A405aが伸びた際には、ホルダ403をバネA407aの弾性力に抗して上方に押し上げ、圧電体A405aが縮んだ際には、ホルダ403はバネA407aの弾性力によって下方に押下げられる。
圧電体A405aには、フレキA415aが接続されており、このフレキA415aを介して給電される。図4に示すように、ホルダ403の左右に、圧電体A405aおよび圧電体B405bが配置され、またホルダ403は、保持板409a〜409c、およびボール411によって保持され、上下方向(Y方向)に沿って移動可能となっている。なお、圧電体B405bの構成と動作は、圧電体A405aと同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。
また、撮像素子103のうちのCCDチップ103aは、図5に示すように、フレキシブル基板437上に設けられ、スペーサ431と保護ガラス433によって密閉されている。保護ガラス433上にはフィルタ受け部材435を介してローパスフィルタ(LPF)461が配置されている。LPF461は、ホルダ403に固設されており、ホルダ403には、ネジ441、支持部材443、押圧部材445、受け部材447、防塵フィルタ受け部451、シール453によって、防塵フィルタ457とLPF461が対向する空間を密閉固着している。圧電素子449は、超音波程度の周波数で振動し、この振動によって発生した振動波は防塵フィルタ457に伝搬し、防塵フィルタ457上に付着した塵埃を振動によって除去する。ホルダ403の段部455によって決まる開口459を介して被写体光束は入射し、LPF461、保護ガラス433を通過して、CCDチップ103上に被写体像を形成する。
CCDチップ103aを保持するフレキシブル基板437は、その背面に固定板421が密着しており、また、その背面側に延出されたホルダ403の凸部にはスペーサを介して主回路基板423が配置されている。主回路基板423上には、コネクタ429a、429bが設けられており、フレキシブル基板437とコネクタ429a、429bとの間は、接続部425a、425bによって電気的に接続されている。
次に、図7および図8を用いて撮像素子103のシフト動作を行う撮像素子シフト制御回路500とその周辺回路について説明する。撮像素子シフト制御回路500内に配置されたN進カウンタ501は、マイクロコンピュータ121内のクロックジェネレータ121aから出力されるクロックパルス(Sig1)を入力し、またマイクロコンピュータ121の出力IOポートであるD_NCnt端子から出力されるカウンタ設定値Nを入力する。N進カウンタ501はクロックパルスをカウントしてカウンタ設定値Nとなるとパルス(Sig2)を出力する。このパルスSig2を入力するDフリップフロップから構成される1/2分周回路503は、パルスSig2の立ち上がり信号を入力するたびに出力(Sig3)が反転する分周回路である。
1/2分周回路503の出力端子はインバータ505の入力端子に接続され、このインバータ505の出力端子は、MOSトランジスタ(Q02)507cのゲートに接続される。MOSトランジスタ(Q02)507cのソースはトランス509の一次側の一端に接続され、ドレインは抵抗(R00)511を介して接地されている。また、1/2分周回路503の出力端子はMOSトランジスタ(Q01)507bのゲートにも接続され、MOSトランジスタ(Q01)507bのソースはトランス509の一次側の他端に接続され、ドレインはMOSトランジスタ(Q02)507cのドレインに接続されている。
トランス509の一次側中間タップは、電源オン・オフ用のMOSトランジスタ(Q00)507aのドレインに接続しており、このMOSトランジスタ(Q00)507aのゲートは、マイクロコンピュータ121のIOポートであるP_PwCont端子に接続されている。MOSトランジスタ507aのソースは、電源回路520に接続されている。また、トランス509の二次側の一端は、圧電素子405a、405bの一端に接続され、圧電素子405a、405bの他端は接地されている。圧電素子405a、405bはトランス509による昇圧交流電圧(Sig4)を受け、超音波振動を行う。
以上のように、撮像素子シフト制御回路500とその周辺回路は構成されている。まず、MOSトランジスタ(Q00)507aのゲートに、マイクロコンピュータ121のP_PwCont端子からLレベル信号が印加されると、トランジスタ507aはnチャネルタイプであることから、導通し、電源回路520から電源電圧がトランス509の一次側中間タップに印加される。
この状態で、マイクロコンピュータ121のクロックジェネレータ121aからクロックパルス(図8のSig1参照)がN進カウンタ501に出力されると、N進カウンタ501はカウントを開始し、入出力回路マイクロコンピュータ121のD_NCntを介して入力された設定値Nまでカウントすると、出力端子からパルス信号Sig2を出力する(図8のSig2参照)。N進カウンタ501からのパルス信号Sig2を入力する1/2分周回路503によって、デューティ比が50%のパルス信号(図8のSig3)に変換され、このパルス信号はMOSトランジスタ(Q01)507bのゲートと、インバータ505を介してMOSトランジスタ(Q02)507cに印加される。
MOSトランジスタ(Q01)507bとMOSトランジスタ(Q02)507cは交互にオン状態となり、トランス509の一次側には中間タップを介して電源回路520から電源電圧が印加され、トランス509の巻線数比に従って昇圧された電圧(図8のSig4)が二次側から出力され、圧電素子405a、405bに印加される。圧電素子405a、405bに高電圧が印加されることにより、圧電素子405a、405bは伸縮を繰り返す。
このように撮像素子位置移動部171においては、撮像素子103を保持するホルダ403を、圧電体A405aおよび圧電体B405bに電圧を印加することによって、Y方向(図4の紙面方向)に沿って移動させることができる。このとき、圧電体A405aおよび圧電体B405bに印加する電圧と印加周波数、印加時間を制御することにより、撮像素子103のシフト量を制御することができる。なお、図8においては、圧電体A405a及び圧電体B405bに印加される電圧波形は台形波となっているが、矩形波または正弦波としてもよい。
次に、図9ないし図15を用いて、本実施形態におけるデジタルカメラの動作について説明する。まず、図9に示すフローチャートを用いてメイン動作を説明する。電源釦が操作され、電源オンとなると、図9に示すメインフローが動作を開始する。動作を開始すると、まず、記録中フラグをオフに初期化する(S1)。この記録中フラグは、動画の記録中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合には動画を記録中であることを示し、オフの場合には動画の記録を行っていないことを示す。
記録中フラグをオフに初期化すると、次に、再生釦が押されたか否かを判定する(S3)。ここでは、操作部123の内の再生釦の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、再生釦が押された場合には、次に、再生を行う(S19)。ここでは、記録媒体131から画像データを読出し、LCD135に表示させる。
ステップS19において再生を実行すると、またはステップS3における判定の結果、再生釦が押されていなかった場合には、次に、動画釦が押されたか否かの判定を行う(S5)。このステップでは、操作部123において、動画釦の操作状態を検知し、この検知結果に基づいて判定する。この判定の結果、動画釦が押された場合には、次に、記録中フラグの反転を行う(S21)。前述したように、動画釦は押されるたびに、動画撮影開始と終了を交互に繰り返すので、このステップでは、記録中フラグがオフであった場合にはオンに、またオンであった場合にはオフに、記録中フラグを反転させる。
ステップS21において記録中フラグを反転させると、またはステップS5における判定の結果、動画釦が押されていなかった場合には、次に、動画記録中か否かの判定を行う(S7)。記録中フラグがオンであれば動画記録中であることから、ここでは、記録中フラグがオンであるか否かに基づいて判定する。
ステップS7における判定の結果、動画記録中でなかった場合には、次に、ファーストレリーズが押されたか否か、言い換えると、ファーストレリーズスイッチがオフからオンとなったか否かの判定を行う(S9)。この判定は、レリーズ釦に連動するファーストレリーズスイッチの状態を操作部123によって検知し、この検知結果に基づいて行う。なお、このステップでは、ファーストレリーズスイッチがオフからオンに変化したかを判定し、変化後にオン状態が維持されている場合には、判定結果はNoとなる。
ステップS9における判定の結果、ファーストレリーズが押された場合には、AEを行う(S11)。ここでは、AE処理部111によって、被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタ速度等の露出制御値を決め、またLCD135に表示するライブビュー表示を適正露光で行うための制御値を決める。
ステップS11においてAEを行うと、次に、撮影を行う(S13)。ここでの撮影は、撮像素子103によって画像信号を取得する。なお、ここでは、画像データを記録媒体131に記録することはない。
撮影を行うと、次に、AFを行う(S15)。ここでは、撮像素子103の焦点検出画素のAF検出用フォトダイオード11bからの画像データに基づいて、いわゆる位相差法による焦点検出を行う。すなわち、水平方向、垂直方向、右下がり方向、または左下がり方向の各方向に沿ってのAF検出用フォトダイオードの画像データの位相のずれに基づいて、撮影レンズ101のデフォーカス方向およびデフォーカス量を求め、この求めた値に基づいて、交換式レンズ200内のマイクロコンピュータ207を介してドライバ205が撮影レンズ201のピント位置を制御する。したがって、動画記録中ではない場合に、レリーズ釦が半押しされると、その時点で、撮影レンズ201のピント合わせを1回行う。
ステップS9における判定の結果、レリーズ釦がオフ→1st遷移でなかった場合には、次に、セカンドレリーズ(2nd)が押されたか否か、言い換えると、レリーズ釦が全押しされセカンドレリーズスイッチがオンとなっているか否かの判定を行う(S23)。このステップでは、レリーズ釦に連動するセカンドレリーズスイッチの状態を操作部123によって検知し、この検知結果に基づいて判定を行う。
ステップS23における判定の結果、セカンドレリーズが押された場合には、静止画撮影を行う(S25)。ここでは、撮像素子103において露光を行い、被写体像に応じた画像信号を取得する。なお、焦点検出用画素のある位置には、撮像用画素のフォトダイオード11が配置されていないことから、撮像画像生成用の画像信号を取得することができない。そこで、本実施形態においては、撮像素子位置移動部117によって、撮像素子103を所定画素数分だけシフトさせ、シフトさせたときの画像信号に基づいて、焦点検出用画素のある位置の撮像画像生成用の画像信号を生成する。この静止画撮影の詳しい動作については、図10を用いて後述する。
ステップS25において、静止画撮影を行うと、次に画像処理を行う(S27)。ここでは、画像信号を読出し、この画像信号に基づく静止画の画像データについて画像処理および画像圧縮処理を行った後、記録媒体131に記録する。この画像処理の詳しい動作については、図15を用いて後述する。
ステップS23における判定の結果、レリーズ釦の全押しがなされていなかった場合、またはステップS7における判定の結果動画記録中であった場合には、次にステップS11と同様にAEを行う(S29)。続いて、動画撮影を行う(S31)。ここでは、撮像素子103によって画像信号を取得し、画像処理部109や画像圧縮伸張部115において画像処理を行った後、動画の画像データを記録媒体131に記録する。この動画撮影の詳しい動作については、図13を用いて説明する。
動画撮影を行うと、続いて、ステップS27と同様に画像処理を行う(S33)。この画像処理の詳しい動作については、図5を用いて後述する。
ステップS33、S27において画像処理を行うと、またはステップS15においてAFを実行すると、次に、電源オフか否かの判定を行う(S17)。このステップでは、操作部123の電源釦が再度、押されたか否かを判定する。この判定の結果、電源オフではなかった場合には、ステップS3に戻る。一方、判定の結果、電源オフであった場合には、メインのフローの終了動作を行ったのち、メインフローを終了する。
次に、ステップS25における静止画撮影の動作について、図10ないし図12を用いて説明する。図10に示すフローチャートの説明を行う前に、本実施形態における静止画撮影の際の撮像素子103のシフト動作について、説明する。図11は、撮像素子103の撮像位置を示しており、図11(a)はリセット時の撮像位置を、図11(b)はシフト動作1回目の撮像位置を、図11(c)はシフト動作2回目の撮像位置を示す。本実施形態においては、シフト動作1回目では、図11(b)に示すように、撮像素子103を下へ2画素分ずらして撮像を行う。また、シフト動作2回目では、シフト動作1回目の位置から撮像素子103を上へ4画素分ずらす。2回目のシフト動作は、リセット時の撮像位置に対して上へ2画素分ずらすことに対応する。
図11(a)〜(c)において、太枠の範囲は被写体の同一部分が露光される範囲である。撮影レンズ201によって形成される被写体像は移動しないが(言い換えると、図11において太枠の範囲は移動しない)、撮像素子103は撮像位置移動部117によって上下方向(Y方向)に移動するので、撮像素子103がシフトするたびに被写体像の同一部分は異なる画素によって撮像される。
例えば、リセット時において、太枠の範囲、すなわち画素(ア、1)(ク、1)(ア、8)、(ク、8)で囲まれた範囲の画像は(図11(a)参照)、シフト動作1回目では、画素(ア、−1)(ク、−1)、(ア、6)、(ク、6)の範囲の画素によって撮像される(図11(b)参照)。同様に、シフト動作2回目では、画素(ア、3)(ク、3)、(ア、10)、(ク、10)の範囲の画素によって撮像される(図11(c)参照)。
太枠の範囲の被写体像の左隅の位置αは、リセット時の露光では、図12(a)に示すように、撮像素子103の画素(ア、1)によって画像信号を取得する。リセット時の後に行われるシフト動作1回目の露光では、位置αは、図12(b)に示すように、画素(ア、−1)によって画像信号を取得する。続いて行われるシフト動作2回目の露光では、位置αは、図12(c)に示すように、画素(ア、3)によって画像信号を取得する。これらの3つの画素(ア、1)、(ア、−1)、(ア、3)は、いずれも撮像画像生成用画素であり、焦点検出用画素ではない。この場合には、分割露光によって得られた3つの画素の画像信号を加算し合成画像データを生成する。
また、太枠の範囲の被写体像の位置βは、リセット時の露光では、図12(a)に示すように、画素(エ、2)によって画像信号を取得する。シフト動作1回目の露光では、位置βは、図12(b)に示すように、画素(エ、0)によって画像信号を取得する。続いて行われるシフト動作2回目の露光では、位置βは、図12(c)に示すように、画素(エ、4)の位置となる。これらの3つの画素(エ、2)、(エ、0)、(エ、4)のうち、画素(エ、2)、(エ、0)は撮像画像生成用画素であるが、画素(エ、4)は焦点検出用画素であり、画素(エ、4)からは画像信号を得ることができない。そこで、本実施形態においては、被写体の同一位置を露光する画素のデータの一つが焦点検出用画素を含む場合には、焦点検出用画素ではない、残り2つの撮像画像生成用画素(図示の例では、画素(エ、2)、(エ、0))の画像信号を加算し、この加算値を3/2倍したデータをその画素の合成データとする。
次に、図10に示すフローチャートを用いて、静止画撮影の動作を説明する。静止画撮影のフローに入ると、まず、露光時間の算出を行う(S41)。ここでは、ステップS11において行ったAE処理における露出制御値の算出結果に基づいて、露光時間の算出を行う。本実施形態においては、静止画撮影時には、リセット位置で露光を行い、その後1回目のシフト動作と露光、2回目のシフト動作と露光を行うことから、各回での露光時間は、ステップS11において算出された露光時間の1/3となる。
露光時間の算出を行うと、次に、撮像位置のリセットを行う(S43)。ここでは、撮像素子位置移動部117によって、撮像素子103をリセット位置に移動させる。このリセット位置は、撮影レンズ201の光軸と撮像素子103の中央部が一致する位置である。
続いて、撮像素子103のリセット位置で露光を行う(S45)。ここでは、撮像素子103の光電変換電流蓄積用のキャパシタの電荷をリセットした後、直前のAEの結果から得られるISO感度と絞り値で、ステップS41において算出した露光時間だけ露光を行う。ステップS45における露光が終わると、撮像素子103から画像信号の読出しを行う(S47)。
画像信号の読出しを行うと、次に、撮像位置シフトを行う(S49)。ここでは、1回目のシフト動作を行い、図11(b)において説明したように、撮像位置移動部117が、予め決められた画素数分だけ撮像素子103の位置をずらす。
1回目の撮像位置のシフトが終わると、次に、露光を行う(S51)。ここでは、撮像素子103のキャパシタの電荷をリセットし、直前のAEの結果から得られるISO感度と絞り値で、ステップS41において算出した露光時間だけ露光を行う。ステップS51における露光が終わると、撮像素子103から画像信号の読出しを行う(S53)。
画像信号の読出しを行うと、次に、撮像位置シフトを行う(S55)。ここでは、2回目のシフト動作を行い、図11(c)において説明したように、撮像位置移動部117が、予め決められた画素数分だけ撮像素子103の位置をずらす。
撮像位置のシフトが終わると、次に、露光を行う(S57)。ここでは、まず、撮像素子103のキャパシタの電荷をリセットし、直前のAEの結果から得られるISO感度と絞り値で、ステップS41において算出した露光時間だけ露光を行う。ステップS51における露光が終わると、撮像素子103から画像信号の読出しを行う(S59)。
読出しを行うと、次に、合成を行う(S61)。図12を用いて説明したように、3回の露光において、被写体の同一位置に対応する画素が撮像画像生成用画素である場合には、3つの画像信号の加算値を撮像画像の合成データとする。一方、3回の露光において、被写体の同一位置に対応する画素の1つが焦点検出用画素である場合には、撮像画像生成用画素から取得した画像データの3/2倍を撮像画像の合成データとする。ステップS61における合成を行うと、元のフローに戻る。
次に、ステップS31における動画撮影の動作について、図13および図14を用いて説明する。図13に示すフローチャートの説明を行う前に、本実施形態における動画撮影について、図14を用いて説明する。動画撮影の際には、所定のフレーム周期に応じて露光が繰り返されることから、静止画撮影の際に行った撮像素子103のシフト動作は行わない。静止画撮影と比較し動画撮影では、撮影画像の画素数が少なくても十分な画質が保たれることから、焦点検出用画素が含まれる画素列を間引くようにする。
図14に動画撮影時の画像の間引きの様子を示す。画素(エ、4)、(シ、4)、(オ、5)、(ス、5)は、焦点検出用画素であることから、ライン4およびライン5の画素は、全て間引き処理を行う。同様に、画素(エ、12)、(セ、12)、(オ、13)、(ス、13)は、焦点検出用画素であることから、ライン12およびライン13の画素は、全て間引き処理を行う。ライン4、5、12、13以外にも、ライン1、8、9、16も間引き処理を行う。動画としての画質を保つに、十分な程度の間引き処理を行えばよい。
なお、間引き処理としては、撮像素子103から画像信号を読み出す際に、ライン指定が可能な素子であれば、ライン指定により必要なラインの画像信号のみを読み出す。ライン指定が可能でない場合には、一旦、全画素の画像信号を読出した後に、必要なラインの画像信号のみを選択するようにすればよい。
次に、図13に示すフローチャートを用いて、動画撮影の動作を説明する。動画撮影のフローに入ると、まず、撮影を行う(S71)。ここでは、決定した撮影時のISO感度、絞り値、シャッタ速度を用いて露出制御を行う。なお、シャッタ速度は、メカシャッタ101ではなく、撮像素子103の電子シャッタによって制御を行う。
撮影を行うと、次に画像データの間引きを行う(S73)。ここでは、図14を用いて説明したように、焦点検出用画素を使用しないように、撮影した画像データの間引きを行う。例えば、焦点検出用画素が含まれるラインを使用せずに、一定間隔ずつ使用するように、ライン間引きを行う。画像データ間引きを行うと元のフローに戻る。
なお、本実施形態においても、静止画で行ったような分割露光と合成により画像データを生成するようにしてもよい。静止画は10数Mピクセルに対し、動画は数Mピクセルであることから、このような間引きをしても、十分な画質の画像を得ることができる。
次に、ステップS27およびS33における画像処理の動作について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。画像処理のフローがスタートすると、まず、現像処理を行う(S81)。ここでは、ベイヤ―配列の画像データに対して、画像処理部109が、OB(Optical Black)減算、WB(White Balance)補正、同時化処理、カラーマトリックス乗算、ガンマ変換、エッジ強調、NR(Noise Reduction)等の画像処理を行う。
ステップS81において現像処理を行うと、次に、LCD表示を行う(S83)。ここでは、現像処理が行われた画像データを用いて、LCD135に画像の表示を行う。ステップS27における画像処理の場合には、レックビューとして表示を行い、またステップS33における画像処理の場合には、動画のライブビューとして表示を行う。
ステップS83においてLCD表示を行うと、次に、現在のモードが静止画であるか否かを判定する(S85)。動画釦によって動作撮影モードが選択されていなければ、静止画モードである。この判定の結果、静止画であれば、次に、JPEG記録を行う(S87)。ここでは、画像データを、画像圧縮伸張部115によって、JPEG圧縮を行い、この圧縮処理の行われた画像データを記録媒体131に記録する。なお、カメラの設定によって、画像圧縮と共にRAWデータも記録する。
ステップS87においてJPEG記録を行うと、またはステップS85における判定の結果、静止画でなかった場合には、次に、動画記録中であるか否かを判定する(S89)。前述したように、動画撮影中には記録中フラグがオンとなっていることから、ここでは、記録中フラグに基づいて判定する。
ステップS51における判定の結果、動画記録中であれば、次に、動画ファイルへ保存を行う(S53)。ここでは、画像圧縮伸張部115において動画ファイルの形式に合わせた圧縮を行い、動画ファイルに記録する。動画ファイルとしては、 Motion JPEG形式、MPEG、AVCHD等がある。
動画ファイルへ保存を行うと、または、ステップS51における判定の結果が、動画記録中でなかった場合には、画像処理のフローを終了し、元のフローに戻る。
以上説明したように、本発明の第1実施形態においては、撮像素子位置移動部117によって撮像素子103を変位させ、この変位の前後で合計3回の撮像を行い、3個の画像データを合成して記録用の画像データを生成している。そして、この画像データの合成時に、焦点検出用画素がある場合には、焦点検出用画素を除外し、残りの撮影画像生成用画素からの画像データを用いて画像データを生成するようにしている。このため、1つの撮像素子により高画質の画像の撮像を行うと共に、焦点検出に兼用することが可能となる。
また、本実施形態においては、撮像素子103のシフト動作を行うにあたって、画素ピッチの整数倍(具体的には、2画素分)だけ変位するようにしている。このため、合成のための演算を簡略化することができる。また、本実施形態においては、焦点検出用画素を有する撮像素子103を移動させている。撮像素子103は一般に軽量であることから、移動に要するエネルギを小さくすることができる。
なお、本実施形態においては、撮像素子103のシフトにより合計3回の撮像を行うようにしているが、この回数は3回に限らず、2回でも4回または4回を超える回数でもよい。また、撮像素子のシフト動作を行うにあたって、リセット位置に対して、2画素分、上側と下側にシフトするようにしていたが、これに限らず、異なる画素分だけ移動させるようにしてもよい。焦点検出用画素の配置を考慮し、効率的に撮像するようにすればよい。
次に、本発明の第2実施形態について、図16ないし図18を用いて説明する。本発明の第1実施形態においては、撮像素子位置移動部117によって撮像素子103を移動させていた。これに対して、第2実施形態においては、光軸移動レンズ202および光軸移動レンズ制御部206を設け、撮像素子103上に形成される被写体像を光軸移動レンズ202によって移動させるようにしている。
図16に第2実施形態における電気的構成のブロック図を示すが、図1に示した第1実施形態における構成と略同様であることから、相違点を中心に説明する。カメラ本体100では、第1実施形態においては撮像素子位置移動部117が設けてあったが、第2実施形態においては、撮像素子位置移動部117は省略されている。
交換式レンズ200内の撮影レンズ201の光軸上には、光軸移動レンズ202が配置されている。この光軸移動レンズ202は、撮影レンズ201の光軸に対して垂直な面内で上下方向に移動可能に構成されている。この光軸移動レンズ202は、光軸移動レンズ制御部206によって、移動される。光軸移動レンズ202が上方向に移動すると、撮像素子103上に形成される被写体像は上方向に移動する。一方、光軸移動レンズ202が下方向に移動すると、撮像素子103上に形成される被写体像は下方向に移動する。
光軸移動レンズ制御部206は、マイクロコンピュータ207に接続されており、カメラ本体100内のマイクロコンピュータ121からの指示に従って、光軸移動レンズ制御部206に対して制御命令を出力する。フラッシュメモリ209は、マイクロコンピュータ207のプログラムや各種調整値等を記憶する。各種調整値として、本実施形態においては、光軸移動レンズの202の移動量に応じて、撮像素子103上での被写体の移動量に関する光軸移動関連データが記憶されている。
交換式レンズ200内のマイクロコンピュータ207は、カメラ本体100内のマイクロコンピュータから撮像素子103面上での必要移動量に関する情報を受け取ると、フラッシュメモリ209に記憶されている光軸移動関連データに基づいて、光軸移動レンズの移動量を算出し、光軸移動レンズ制御部206によって光軸移動レンズ202の移動を行う。
次に、本発明の第2実施形態の動作について、図17および図18を用いて説明する。本実施形態における動作を図17に示すフローチャートを用いて説明する前に、図18を用いて、光軸移動レンズ202の移動と撮像素子103における撮像の関係について説明する。第1実施形態においては、撮像素子103がシフト動作し被写体像は固定のままであった。これに対して、第2実施形態においては、撮像素子103は固定のままであるが、光軸移動レンズ202が移動すると被写体像も移動する。
図18は、撮像素子103の撮像位置を示しており、図18(a)はリセット時の撮像位置を、図18(b)は光軸移動レンズ202のシフト動作1回目の撮像位置を、図18(c)はシフト動作2回目の撮像位置を示す。本実施形態においては、シフト動作1回目では、図11(b)に示すように、光軸移動レンズ202によって被写体像を下へ2画素分ずらして撮像を行う。また、シフト動作2回目では、シフト動作1回目の位置から被写体像を上へ4画素分ずらす。2回目のシフト動作は、リセット時の撮像位置に対して上へ2画素分ずらすことに対応する。
図18(a)〜(c)において、太枠の範囲は、第1実施形態の場合と同様(図11参照)、被写体の同一部分が露光される範囲である。撮像素子103の位置は移動しないが、被写体像(図18において太枠の範囲)は移動し、光軸移動レンズ202は光軸移動レンズ制御部206によって上下方向(Y方向)に移動するので、光軸移動レンズ202がシフトするたびに被写体像の同一部分は異なる画素によって撮像される。
例えば、リセット時において、太枠の範囲、すなわち画素(ア、1)(ク、1)(ア、8)、(ク、8)で囲まれた範囲の画像は(図18(a)参照)、シフト動作1回目では、画素(ア、3)(ク、3)、(ア、10)、(ク、10)の範囲の画素によって撮像される(図18(b)参照)。同様に、シフト動作2回目では、画素(ア、−1)(ク、−1)、(ア、6)、(ク、6)の範囲の画素によって撮像される(図18(c)参照)。
本実施形態においても、3回撮像する内の1回が焦点検出用画素によって撮像される場合がある。そこで、本実施形態においても、被写体の同一位置を露光する画素のデータの一つが焦点検出用画素を含む場合には、焦点検出用画素ではない、残り2つの撮像画像生成用画素の画像信号を加算し、この加算値を3/2倍したデータをその画素の合成データとする。
次に、本実施形態における静止画撮影のフローについて、図17に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態においても、図9に示したメインフロー、図13に示した動画撮影のフロー、図15に示した画像処理のフローは同様に実行する。本実施形態における静止画撮影のフローと、図10に示した第1実施形態における静止画撮影のフローを比較すると、ステップS44、S50、S56が異なり、他のステップは同様であることから、同じ処理を行うステップは、同一のステップ番号を付し、詳しい説明は省略する。
静止画撮影のフローに入ると、まず、露光時間を算出する(S41)。本実施形態においても、3回に分けて露光を行うことから、各回での露光時間は、ステップS11において算出された露光時間の1/3となる。
露光時間を算出すると、次に、光軸リセットを行う(S44)。ここでは、光軸移動レンズ制御部206によって、光軸移動レンズ202の光軸が撮影レンズ201の光軸と一致させる。これによって、撮像中心が光軸と一致する。
光軸リセットを行うと、次に、露光を行い(S45)、露光が終わると、撮像素子103から画像信号の読出しを行う(S47)。読出しを行うと、次に、第1回目の光軸シフトを行う(S50)。ここでは、カメラ本体側から交換式レンズ側に、撮像素子103面上の移動量(例えば、何μm移動させるか)を伝え、交換式レンズ200でその距離を移動するように、光軸移動レンズ202を移動させる。
ステップS50において光軸シフトを行うと、次に、露光を行い(S51)、露光が終わると画像信号の読出しを行う(S53)。読出しを行うと、第2回目の光軸移動レンズの光軸シフトを行う(S56)。ここでもカメラ本体側から交換式レンズ側に、撮像素子103面上の移動量(例えば、何μm移動させるか)を伝え、交換式レンズ200でその距離を移動するように、光軸移動レンズ202を移動させる。
ステップS56において、光軸シフトを行うと、次に、露光を行い(S57)、露光が終わると、画像信号の読出しを行う(S59)。読出しが終わると、次に、合成を行う(S61)本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様、3回の露光において、被写体の同一位置に対応する画素が撮像画像生成用画素である場合には、3つの画像信号の加算値を撮像画像の合成データとする。一方、3回の露光において、被写体の同一位置に対応する画素の1つが焦点検出用画素である場合には、撮像画像生成用画素から取得した画像データの3/2倍を撮像画像の合成データとする。ステップS61における合成を行うと、元のフローに戻る。
以上説明したように、本発明の第2実施形態においては、撮影光学系の一部である光軸移動レンズ202を、撮影光学系の光軸の垂直な平面内で変位させている。このため、撮像素子103を固定したままであっても、焦点検出用画素が存在する位置の撮像画像データを算出することができる。
なお、本実施形態においては、ステップS50、S56において、カメラ本体側から撮像素子103面上の移動量を交換式レンズ200側に伝達し、交換式レンズ200側で光軸移動レンズ202の移動量を算出していた。しかし、これに限らず、交換式レンズ200側で所定量レンズを移動させたときの光軸移動距離をカメラ本体100側に伝え、カメラ側でその移動距離から何ピクセル(画素)分の移動が生じたのか算出して、合成時にその分移動させた画像を合成するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の各実施形態においては、フォトダイオード11を含む撮像画像生成用画素がマトリクス状に配置された第1画素群と、AF検出用ダイオード11bを含む焦点検出用画素からなる第2画素群と、第1画素群に面して配置されたカラーフィルタ15と、第2画素群に面して配置された輝度フィルタ15bと、第1および第2画素群に面して配置されたマイクロレンズ17を有する撮像素子103と、撮像素子103の撮像面と、この面に結像する被写体像の相対的な位置を、撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させるシフト部(撮像素子位置移動部117または光軸移動レンズ制御部206)と、撮像素子103を変位させる前後で複数回の撮像を行い複数の画像データを生成し、第1画素群と第2画素群の画像データを合成するマイクロコンピュータ121を有している。そして、上記画像データの合成にあたっては、被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成して記録用の画像データを生成している。このため、1つの撮像素子により高画質の画像の撮像を行うと共に、焦点検出に兼用することが可能となる。
なお、本発明の各実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11・・・フォトダイオード、11b・・・AF検出用フォトダイオード、13・・・遮光部材、15・・・カラーフィルタ、15b・・・輝度フィルタ、17・・・マイクロレンズ、19・・・射出瞳、21〜25・・・被写体光束、100・・・カメラ本体、101・・・メカシャッタ、103・・・撮像素子、103a・・・CCDチップ、105・・・アナログ処理部、107・・・A/D変換部、109・・・画像処理部、111・・・AE処理出部、113・・・AF処理部、115・・・画像圧縮伸張部、117・・・撮像素子位置移動部、119・・・バス、121・・・マイクロコンピュータ、121・・・クロックジェネレータ、123・・・操作部、125・・・フラッシュメモリ、127・・・SDRAM、129・・・メモリI/F、131・・・記録媒体、133・・・CDドライバ、135・・・LCD、200・・・交換式レンズ、201・・・撮影レンズ、202・・・光軸移動レンズ、203・・・絞り、205・・・ドライバ、206・・・光軸移動レンズ制御部、207・・・マイクロコンピュータ、209・・・フラッシュメモリ、300・・・I/F、401・・・固定枠、401a〜401b・・・突起部、403・・・ホルダ、405a・・・圧電体A、405b・・・圧電体B、407a・・・バネA、407b・・・バネB、409a〜409c・・・保持板、411・・・ボール、423・・・ネジ、415・・・フレキ、415a・・・フレキ、421・・・固定板、423・・・主回路基板、425a・・・接続部、425b・・・接続部、427・・・受け部材、429a・・・コネクタ、429b・・・コネクタ、431・・・スペーサ、433・・・保護ガラス、435・・・フィルタ受け部材、437・・・フレキシブル基板、441・・・ネジ、443・・・支持部材、445・・・押圧部材、447・・・受け部材、449・・・圧電素子、451・・・防塵フィルタ受け部、453・・・シール、455・・・段部、457・・・防塵フィルタ、459・・・開口、461・・・LPF、463・・・受け部材、471・・・突起板、471a・・・突起、473・・・保持シート、500・・・撮像素子シフト制御回路、501・・・N進フィルタ、503・・・1/2分周回路、505・・・インバータ、507a〜507c・・・MOSトランジスタ、509・・・トランス、511・・・抵抗、520・・・電源回路
Claims (6)
- 撮像用画素がマトリクス状に配置された第1画素群と、焦点検出用の第2画素群と、上記第1画素群に属するそれぞれの画素に面して配置されたカラーフィルタと、上記第2画素群のそれぞれの画素に面して配置された輝度フィルタと、上記第1画素群、及び上記第2画素群のそれぞれの画素に面して配置されたマイクロレンズと、を有する撮像素子と、
上記撮像素子の撮像面と該撮像面に結像する被写体像との相対的な位置を、撮影光学系の光軸に垂直な平面内で画素ピッチの整数倍変位させるシフト部と、
上記撮像素子シフト部で上記撮像素子を変位させる前後で複数回の撮像を行い複数の画像データを生成する撮像制御部と、
上記複数の画像データのうち、被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ上記第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成して、記録用の画像データを生成する画像処理部と、
上記第2画素群によって生成される画像信号に基づいて焦点状態を検出する焦点検出部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 上記画像処理部は、上記被写体の同一部分を表わす画素に上記第2画素群に属する画素が存在するときは、該被写体の同一部分を表わす画素のデータであって且つ該第2画素群に属さない画素のデータ同士を合成した画素のデータを増幅するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記第1画素群に属する画素によって生成される画像信号のみに基づいて動画データを生成する動画データ生成部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記シフト部は、撮影光学系を該撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させるものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記シフト部は、上記撮像素子を上記撮影光学系の光軸に垂直な平面内で変位させるものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記焦点検出用の第2画素群は、撮影光学系の異なる瞳領域を通過した被写体光束のうち、一方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第1の焦点検出用画素群と、他方の瞳領域を通過した光束を受光する位置に配置された第2の焦点検出用画素群とを含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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