JP2012053986A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の発電領域からの排水性を向上させ、発電性能の低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】燃料電池100のセパレータ20,30には、反応ガスのための流路溝が形成されている。流路溝は、供給用のマニホールドと連結された供給側流路溝と、排出用のマニホールドと連結された排出側流路溝とを有し、それらの流路溝は流路壁を挟んで互いに分離されている。これによって、供給側流路溝の反応ガスのほとんどをガス拡散部材6へと流入させることができる。ガス拡散部材6の内部には、供給側流路溝に対応する位置に、供給側流路溝の端部近傍からガス拡散部材6に流入した反応ガスおよび排水の拡散を制限する拡散抑制壁部15が設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、燃料電池に関する。
燃料電池としては、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜の両面に電極が配置された発電体である膜電極接合体を備えるものがある。膜電極接合体は、導電性を有するガス不透過の板状部材であるセパレータによって狭持される。一般に、セパレータの外表面には、反応ガスのガス流路として機能する流路溝が設けられ、膜電極接合体の電極には、反応ガスを電極面(発電領域)全体に拡散させるためのガス拡散層が設けられる。セパレータの流路溝としては、反応ガスを発電領域に供給するための供給側流路溝と、発電領域から排ガスを排出するための排出側流路溝とが、流路壁を挟んで空間的に分離するように形成されたものが提案されている(特許文献1等)。
このような流路溝を有する燃料電池では、供給側流路溝の下流側端部が閉塞されており、供給側流路溝に流入した反応ガスのほとんどを、膜電極接合体のガス拡散層へと流入させることができる。従って、反応ガスがガス拡散層へと流入することなく燃料電池の外部へと排出されてしまうことが抑制され、燃料電池における反応ガスの消費効率を向上させることができる。しかし、その一方で、供給側流路溝の閉塞された下流側端部の近傍領域において、発電反応で生成された水分が滞留してしまい、当該領域において反応ガスの流れが阻害され、発電性能が低下してしまうという問題があった。
特開平11−016591号公報 特開2009−026476号公報 特開2006−114387号公報 特開2008−166260号公報 特開2008−226527号公報
本発明は、燃料電池の発電領域からの排水性を向上させ、発電性能の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
燃料電池であって、電解質膜の両側に電極層が配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体を狭持する2枚のセパレータと、反応ガスを前記膜電極接合体に供給するための供給用マニホールドと、前記膜電極接合体から排ガスを排出するための排出用マニホールドと、を備え、前記電極層は、前記セパレータと接する側に、反応ガスを前記電極層の全体に行き渡らせるためのガス拡散層を有しており、前記2枚のセパレータのうち少なくとも一方には、前記ガス拡散層と接する側の面に、前記供給用マニホールドに連結された反応ガスのための供給側流路溝と、前記排出用マニホールドに連結された排ガスのための排出側流路溝とが設けられ、前記供給側流路溝と前記排出側流路溝とは、前記ガス拡散層の外表面上に配置されたときに、流路壁を挟んで互いに空間的に分離されることにより、前記供給側流路溝の反応ガスが前記ガス拡散層へと流入するように構成されており、前記ガス拡散層の内部には、前記供給側流路溝に対応する位置に、前記供給側流路溝の端部近傍から前記ガス拡散層に流入した反応ガスおよび排水の拡散を制限する拡散抑制壁部が設けられている、燃料電池。
この燃料電池によれば、セパレータのガス流路溝として、供給側流路溝と排出側流路溝とを有することにより、反応ガスが、ガス拡散層へと流入することなく燃料電池の外部へと排出されることを抑制することができる。従って、反応ガスの消費効率(燃料電池に供給された反応ガスの量に対する触媒層において燃料電池反応に用いられた反応ガスの量の割合)を向上させることができる。そして、所定の領域に設けられた拡散抑制壁部によって、ガス拡散層における反応ガスと水分の拡散を抑制でき、液水を集約するとともに、反応ガスの流れ方向を集約することができる。従って、排水の排出側流路溝への移動が促進され、排水性が向上する。
[適用例2]
適用例1記載の燃料電池であって、前記排出側流路溝は、前記供給用マニホールド側から前記排出用マニホールド側へと延び、前記供給用マニホールド側の端部が閉塞された並列な複数の排出側並列流路溝と、排出側並列流路溝のそれぞれに連結されるとともに前記排出用マニホールドと連結された合流流路溝と、を含み、前記供給側流路溝は、前記排出側並列流路溝同士に挟まれて、前記排出側並列流路溝と併走するとともに、前記合流流路溝の手前において端部が閉塞されている供給側並列流路溝を含み、前記拡散抑制壁部は、前記供給側並列流路溝の前記端部近傍における側壁面に沿って形成されることにより、前記供給側並列流路溝から前記排出側流路溝への反応ガスおよび排水の拡散を制限する、燃料電池。
この燃料電池によれば、供給側流路溝と排出側流路溝とが互いに噛み合う略櫛歯状の流路溝として構成されている場合に、その供給側流路溝の下流側の閉塞端部近傍において、液水を集約することができ、反応ガスの流れ方向を集約することができる。従って、ガス拡散層における排水性を向上させることができる。
[適用例3]
適用例2記載の燃料電池であって、前記拡散抑制壁部は、前記一方のセパレータの外表面から突出した壁部として形成され、前記ガス拡散層の内部に挿入されている、燃料電池。
この燃料電池によれば、ガス拡散抑制壁部をセパレータと一体的に形成することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池、その燃料電池を備えた燃料電池システム、その燃料電池システムを搭載した車両等の形態で実現することができる。
燃料電池の構成を示す概略図。 シール一体型膜電極接合体の構成を示す概略図。 シール一体型膜電極接合体の構成を示す概略断面図。 アノードセパレータの構成を示す概略図。 カソードセパレータの構成を示す概略図。 アノードセパレータにおける供給側流路溝と排出側流路溝との間の水素の移動を説明するための模式図。 拡散抑制壁部の機能を説明するための説明図。 第2実施例のシール一体型膜電極接合体の構成を示す概略図。 第2実施例のアノードセパレータの構成を示す概略図。 第2実施例の燃料電池を構成したときのガス拡散部材とアノードセパレータの概略断面図。 第3実施例としての燃料電池に用いられるアノードセパレータの構成を示す概略図。
A.第1実施例:
図1は本発明の一実施例としての燃料電池の構成を示す概略図である。この燃料電池100は、反応ガスとして水素と酸素の供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。燃料電池100は、発電体である複数の単セル110が積層されたスタック構造を有する。単セル110は、シール一体型膜電極接合体10と、シール一体型膜電極接合体10を狭持する2枚のセパレータ(アノードセパレータ20およびカソードセパレータ30)とを備えている。なお、2枚のセパレータ20,30のシール一体型膜電極接合体10側の面には、反応ガスのための流路溝(破線で図示)が設けられている。流路溝の構成については後述する。
図2,図3は、シール一体型膜電極接合体10の構成を説明するための概略図である。図2は、シール一体型膜電極接合体10のアノード側の面の構成を示す概略図である。なお、シール一体型膜電極接合体10のカソード側の面の構成は、アノード側の構成と同様であるため、その図示および説明は省略する。
シール一体型膜電極接合体10は、反応ガスが供給され、発電反応が行われる発電領域11と、発電領域11の外周に設けられた外周シール部12とを有する。なお、図2の発電領域11には、便宜上、アノードセパレータ20に設けられた流路溝の投影像が破線で図示されている。
図3(A)は、図2に示すA−A切断におけるシール一体型膜電極接合体10の概略断面を示している。発電領域11には膜電極接合体5が含まれる。膜電極接合体5は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜1と、電解質膜1の両面に配置された電極(アノード2およびカソード3)とを備える。
アノード2およびカソード3は、導電性およびガス透過性を有する多孔質部材(例えば、炭素繊維部材や黒鉛繊維部材)によって構成することができる。なお、アノード2およびカソード3の電解質膜1側の面には、燃料電池反応を促進するための触媒(例えば白金(Pt))が担持されている。アノード2およびカソード3は、電解質膜1と同種の高分子電解質と触媒担持カーボンとを水溶性溶媒または有機溶媒に分散させた混合溶液(触媒インク)を、電解質膜1の外表面に塗布・乾燥させて形成することも可能である。
アノード2およびカソード3の外表面にはそれぞれ、ガス拡散部材6が配置される。ガス拡散部材6は、燃料電池100が構成されたときに各セパレータ20,30の外表面と直接的に接触し、反応ガスを発電領域11全体に拡散させるためのガス拡散層として機能する。また、ガス拡散部材6は、膜電極接合体5と各セパレータ20,30との間の導電パスとしても機能する。
ガス拡散部材6は、導電性を有するとともに、通気のための複数の細孔を有する多孔質部材によって構成することができる。具体的には、ガス拡散部材6としては、例えば、カーボンペーパなどの導電性繊維部材や、多孔質の金属焼結体を採用することができる。なお、燃料電池100では、アノード2またはカソード3と、ガス拡散部材6とで膜電極接合体5の電極層が構成されていると解釈することも可能である。
図3(B)は、図2に示すB−B切断におけるシール一体型膜電極接合体10の概略断面を示している。なお、図3(B)には、シール一体型膜電極接合体10を狭持する2枚のセパレータ20,30が破線で図示されている。ところで、ガス拡散部材6には、2枚のセパレータ20,30のガス流路溝の配置位置に合わせて(対応させて)、拡散抑制壁部15が形成されている(図2)。
拡散抑制壁部15は、ガス拡散部材6における反応ガスや水分の流路を遮るガス不透過の壁部として形成されている(図3(B))。拡散抑制壁部15は、ガス拡散部材6の細孔に撥水性樹脂を含浸させることにより形成されるものとしても良いし、ガス不透過の板状部材を、ガス拡散部材6に予め形成した挿入口に差し込むことにより形成されるものとしても良い。拡散抑制壁部15の具体的な形成位置や、その機能については後述する。
シール一体型膜電極接合体10の外周シール部12は、膜電極接合体5を一体的に保持するとともに、燃料電池100の外部への反応ガスの漏洩を抑制する(図2,図3(A))。外周シール部12は、樹脂部材を膜電極接合体5の外周端を被覆するように射出成形することにより形成される。なお、外周シール部12の両面には、各セパレータ20,30に狭持されたときに反応ガスの漏洩を抑制するためのシールラインを形成するリブ(突起部)が設けられているが、その図示および説明は省略する。
外周シール部12には、反応ガスのためのマニホールドM1〜M4が厚み方向を貫通する貫通孔として形成されている。各マニホールドM1〜M4は、発電領域11における水素の流れる方向と酸素の流れる方向とが、電解質膜1を挟んで互いに対向し、かつ、交差するように配置されている。具体的には、水素供給用マニホールドM1と酸素排出用マニホールドM4とが、発電領域11に対して同じ側(紙面左側)に配列され、水素排出用マニホールドM2と酸素供給用マニホールドM3とが、その反対側(紙面右側)に配列されている。
また、水素供給用マニホールドM1と、水素排出用マニホールドM2とは、発電領域11を挟んで互いに対角する位置に形成されている。酸素供給用マニホールドM3と酸素排出用マニホールドM4も同様である。なお、各マニホールドM1〜M4の配置は、他の構成であっても良い。また、外周シール部12には、反応ガスのためのマニホールドM1〜M4に加えて、冷媒のためのマニホールドが形成されるものとしても良い。
ここで、本明細書では、アノード側の発電領域11における水素供給用マニホールドM1側、または、カソード側の発電領域11における酸素供給用マニホールドM3側をそれぞれ「上流側」と呼ぶ。また、アノード側の発電領域11における水素排出用マニホールドM2側、または、カソード側の発電領域11における酸素排出用マニホールドM4側をそれぞれ「下流側」と呼ぶ。さらに、アノード側およびカソード側のそれぞれの発電領域11において、上流側から下流側に向かう方向を「反応ガスの流れ方向」と呼ぶ。
図4は、アノードセパレータ20の構成を示す概略図である。図4には、アノードセパレータ20のガス拡散部材6と接触する側の面が図示されている。なお、図4には、セパレータ20における水素の流れを示す矢印が図示されている。また、図4には、燃料電池100の積層方向に沿って見たときに、シール一体型膜電極接合体10の発電領域11と重なる領域が一点鎖線で図示されている。
アノードセパレータ20は、導電性を有するガス不透過の板状部材(例えば金属板)によって構成することができる。アノードセパレータ20には、シール一体型膜電極接合体10と同様に、反応ガスのためのマニホールドM1〜M4が貫通孔として形成されている。また、アノードセパレータ20には、反応ガスのための流路溝が発電領域11全体に渡って形成されている。
アノードセパレータ20には、発電領域11に水素を供給するための流路溝(「供給側流路溝」または「一次流路溝」と呼ぶ)と、発電領域11から水素を排出するための流路溝(「排出側流路溝」または「二次流路溝」と呼ぶ)とが設けられている。ここで、アノードセパレータ20の流路溝は、燃料電池100に組み付けられたときに、溝上方の開口部が、シール一体型膜電極接合体10のアノード側のガス拡散部材6によって塞がれる。このとき、供給側流路溝と排出側流路溝とは、流路隔壁を挟んで互いに空間的に分離された状態となる。
アノードセパレータ20には、供給側流路溝として、供給側連絡流路溝21と、分配流路溝22と、複数の供給側並列流路溝24とが設けられている。供給側連絡流路溝21は、水素供給用マニホールドM1と、発電領域11内に設けられた分配流路溝22とを連結・連絡する流路溝であり、水素供給用マニホールドM1の水素を発電領域11へと導入する。
分配流路溝22は、発電領域11の上流端において、発電領域11の反応ガスの流れ方向と直交する方向の全域に渡って形成された流路溝である。分配流路溝22には、各供給側並列流路溝24が連結されている。分配流路溝22は、供給側連絡流路溝21から流入した水素を、発電領域11において、反応ガスの流れ方向と直交する方向に行き渡らせるとともに、各供給側並列流路溝24に分岐・流入させる。
なお、分配流路溝22には、水素の流れ方向を分散させるためのディンプルとも呼ばれる複数の突起部23が設けられている。各突起部23は、各供給側並列流路溝24への水素の分配量が略均一化されるように、略千鳥状に配列されている。
各供給側並列流路溝24は反応ガスの流れ方向に沿って延びる直線状の流路溝であり、発電領域11において、ほぼ等間隔で並列に配列されている。なお、供給側並列流路溝24は、その上流側端部が分配流路溝22に連結され、下流側端部が後述する排出流路溝の合流流路溝26の手前において閉塞されている。即ち、供給側並列流路溝24は、いわゆる略櫛歯状の流路溝を構成している。
アノードセパレータ20には、排出側流路溝として、複数の排出側並列流路溝25と、合流流路溝26と、排出側連絡流路溝27とが設けられている。各排出側並列流路溝25は、発電領域11において、供給側並列流路溝24と併走する直線状の流路溝であり、上流側の領域から下流側の領域に渡って、反応ガスの流れ方向に沿って延び、合流流路溝26と連結されている。各排出側並列流路溝25の上流側の端部は、供給側並列流路溝24の上流側の始端とほぼ同程度の位置において閉塞されている。排出側並列流路溝25と供給側並列流路溝24とは、反応ガスの流れ方向に対して垂直な方向に交互に配列されている。即ち、排出側並列流路溝25は、供給側並列流路溝24と互いに噛み合う略櫛歯状の流路溝を構成している。
合流流路溝26は、発電領域11の下流端において、発電領域11の反応ガスの流れ方向と直交する方向の全域に渡って延びる流路溝である。合流流路溝26内には、供給側流路溝の分配流路溝22に設けられているのと同様な複数の突起部23が形成されている。排出側連絡流路溝27は、合流流路溝26と水素排出用マニホールドM2とを連結・連絡するための流路溝である。各排出側並列流路溝25の排ガスは、合流流路溝26において合流し、排出側連絡流路溝27を介して水素排出用マニホールドM2へと排出される。
図5は、カソードセパレータ30の構成を示す概略図である。図5には、カソードセパレータ30のガス拡散部材6と接触する側の面が図示されており、図3と同様に、カソードセパレータ30における酸素の流れを示す矢印と、発電領域11と重なる領域を示す一点鎖線とが図示されている。カソードセパレータ30は、アノードセパレータ20と同様な導電性を有するガス不透過の板状部材により構成されており、アノードセパレータ20と同様に、各マニホールドM1〜M4が形成されている。
さらに、カソードセパレータ30には、アノードセパレータ20と同様に、互いに分離された供給側流路溝および排出側流路溝とが形成されている。具体的には、カソードセパレータ30には、供給側流路溝として、アノードセパレータ20の供給側連絡流路溝21、分配流路溝22、供給側並列流路溝24と同様な、酸素のための供給側連絡流路溝31、分配流路溝32、供給側並列流路溝34とが設けられている。
また、カソードセパレータ30には、排出側流路溝として、アノードセパレータ20の排出側並列流路溝25、合流流路溝26、排出側連絡流路溝27と同様な、排出側並列流路溝35、合流流路溝36、排出側連絡流路溝37が設けられている。なお、分配流路溝32および合流流路溝36には、アノードセパレータ20の複数の突起部23と同様な複数の突起部33が設けられている。
図6(A)〜(D)は、アノードセパレータ20における供給側流路溝と排出側流路溝との間の水素の移動を説明するための模式図である。図6(A)は、アノードセパレータ20における水素の流路溝の構成を示す模式図であり、アノードセパレータ20において流路壁を構成する領域にハッチングを付して示してある。さらに、図6(A)には、ガス拡散部材6に設けられた拡散抑制壁部15とアノードセパレータ20とが接触する領域を破線で図示してある。また、図6(A)には、各供給側並列流路溝24における水素の流れ方向を示す矢印と、各供給側並列流路溝24に滞留した液水Wとが模式的に図示されている。
図6(B)〜(D)はそれぞれ、燃料電池100を構成したときの、図6(A)に示すB−B切断、C−C切断、D−D切断におけるアノードセパレータ20とガス拡散部材6とを示す概略断面図である。図6(B)〜(D)にはそれぞれ、水素の流れを示す矢印が図示されており、図6(D)には、ガス拡散部材6に設けられた拡散抑制壁部15が破線で図示されている。なお、燃料電池100のカソード側における供給側流路溝と排出側流路溝との間の酸素の移動も、以下に説明する水素の移動と同様であるため、その図示および説明は省略する。
ここで、供給側並列流路溝24の上流側の閉塞端部と分配流路溝22との間の流路壁を「上流側閉塞流路壁41」と呼ぶ。また、排出側並列流路溝25の下流側の閉塞端部と合流流路溝26との間の流路壁を「下流側閉塞流路壁42」と呼ぶ。さらに、供給側並列流路溝24と排出側並列流路溝25とに挟まれた流路壁を「並列流路壁43」と呼ぶ。
分配流路溝22に流入した水素は、一部が前記したとおり各供給側並列流路溝24へと分岐・流入し、一部がガス拡散部材6の内部へと流入し、上流側閉塞流路壁41を跨いで排出側並列流路溝25へと流れる(図6(B))。また、各供給側並列流路溝24に流入した水素は、その溝方向に沿って下流側へと流れつつ、その一部がガス拡散部材6へと流入し、並列流路壁43を跨いで隣り合う排出側並列流路溝25へと流れる(図6(C))。
ここで、ガス拡散部材6の拡散抑制壁部15は、各供給側並列流路溝24の閉塞端部近傍に形成されている(図6(A))。より具体的には、拡散抑制壁部15は、発電領域11の下流側の領域(水素排出用マニホールドM2により近い側の領域)において、供給側並列流路溝24の閉塞端部の位置まで、各供給側並列流路溝24の溝側壁面に沿って延びている。即ち、「閉塞端部近傍」には、ガス拡散部材6において、供給側並列流路溝24の下流側の半分と隣接する領域が含まれるものとしても良く、少なくとも、供給側並列流路溝24の下流側の1/5と隣接する領域が含まれることが好ましい。
この拡散抑制壁部15が形成された領域では、水素の拡散が制限され、各供給側並列流路溝24から排出側並列流路溝25への水素の移動が制限される。そのため、供給側並列流路溝24の下流側端部まで到達した水素は、下流側閉塞流路壁42を跨いで(ガス拡散部材6を経由して)、合流流路溝26へと流れる(図6(D))。
このように、本実施例の燃料電池100では、アノードセパレータ20に互いに分離された供給側流路溝と排出側流路溝とが設けられることにより、燃料電池100に供給された水素のほとんどをガス拡散部材6へと流入させることができる。従って、燃料電池100に供給された水素が、ガス拡散部材6へと流入することなく燃料電池100の外部へと排出されてしまうことが抑制される。
ところで、燃料電池100の運転中のガス拡散部材6には、通常、発電反応によって生成された多量の水分(液水や水蒸気を含む)が存在する。本実施例の燃料電池100では、上述したように、ガス拡散部材6へと流入する水素の量が増大しているため、アノード2やガス拡散部材6から水素によって持ち去られる水分量も増大する。
しかし、ガス拡散部材6の水分には、濃度勾配に従って、ガス拡散部材6からアノードセパレータ20の供給側流路溝へと移動するものがある。供給側並列流路溝24へと移動した水分の多くは、水素の流れに誘導されて下流側端部まで流れていく。そのため、各供給側流路溝24の下流側端部近傍は、液水Wが滞留する可能性が高い。
発電領域11において局所的な水分の滞留が生じると、反応ガスの流れが阻害されてしまうため、燃料電池100の発電性能が低下してしまう可能性がある。しか、本実施例の燃料電池100では、以下に説明するように、拡散抑制壁部15によって、供給側並列流路溝24の下流側端部に滞留する液水Wの排水が促進されている。
図7(A)〜(C)は、拡散抑制壁部15の機能を説明するための説明図である。図7(A)は、比較例の燃料電池を説明するための模式図である。ここで、比較例の燃料電池の構成は、拡散抑制壁部15が省略されたガス拡散部材6aを有している点以外は、本実施例の燃料電池100の構成とほぼ同じである。図7(A)は、図6(A)に示すE−E切断と同様な切断部位における比較例の燃料電池のアノードセパレータ20とガス拡散部材6aとを示す概略断面図である。なお、図7(A)には、ガス拡散部材6a中に分散して移動する液水Wの様子が模式的に図示されている。
図7(B)は、本実施例の燃料電池100を構成したときの、図6(A)に示すE−E切断におけるアノードセパレータ20とガス拡散部材6とを示す概略断面図である。図7(B)は、拡散抑制壁部15が設けられている点と、液水Wの移動の様子が異なる点以外は、図7(A)とほぼ同じである。図7(C)は、本実施例の燃料電池100の供給側並列流路溝24の閉塞端部近傍における液水Wの移動を説明するための模式図であり、図6(D)と同様な概略断面図である。なお、図7(C)には、液水の移動を示す実線矢印と、反応ガスの流れを示す白抜きの矢印とが図示されている。
ここで、比較例の燃料電池では、供給側並列流路溝24の下流側閉塞端部の近傍に滞留した液水Wは、ガス拡散部材6の内部へと拡散しつつ流入する(図7(A))。そのため、供給側並列流路溝24の下流側閉塞端部の近傍の領域におけるガス拡散部材6の内部には、液水Wが細かく分散した状態で存在する。
一方、本実施例の燃料電池100では、液水Wが、供給側並列流路溝24の閉塞端部近傍からガス拡散部材6の内部へと移動する場合には、拡散抑制壁部15が、当該液水Wの拡散を制限している(図7(B))。より具体的には、拡散抑制壁部15は、液水Wが、反応ガスの流れ方向に沿った方向以外の方向へと移動することを制限する。そのため、本実施例の燃料電池100では、拡散抑制壁部15が設けられていない比較例の燃料電池よりも、液水Wの分散が抑制され、液水Wが集約されやすい。
ここで、液水は、細かく分散した状態で存在する場合より、集約されてより大きな液滴として存在する場合の方が、外力を受けたときに、より移動しやすくなる。即ち、ガス拡散部材6内において液滴として分散している液水Wを、反応ガスの流れ方向に連結させることにより、液水Wを反応ガスの流れ方向に沿って流動しやすい状態とすることができる(図7(C))。これは、液水Wを集約させることにより、液水Wが滞留する方向に働く抗力より、液水Wを反応ガスの流れ方向に移動させる方向に働く反応ガスによる圧力(駆動力)を大きくすることができるためである。
また、図6(D)で説明したように、供給側並列流路溝24の閉塞端部近傍の領域では、拡散抑制壁部15によって、反応ガスの拡散も制限され、反応ガスのほとんどは拡散抑制壁部15の壁面に沿った方向に流れる。このように、反応ガスの拡散を抑制し、その流れ方向を規定することにより、液水Wを移動させるための力を、その規定された方向に集約させて増大させることができる。従って、供給側並列流路溝24の閉塞端部に滞留する液水Wの排出側流路溝への移動(排出)が促進される。
このように、本実施例の燃料電池100では、各セパレータ20,30に、互いに分離された供給側流路溝と排出側流路溝とを有することにより、反応ガスをガス拡散部材6へと流入する反応ガス量が増大されている。そのため、反応ガスの消費効率が向上されるとともに、電極2,3からの排水性が向上される。また、ガス拡散部材6に反応ガスおよび水分の拡散を制限する拡散抑制壁部15を有することにより、ガス拡散部材6内における液水Wの集約と排出とが促進されている。従って、反応ガスのための流路溝として、供給側流路溝と、排出側流路溝とを有する燃料電池100において、発電領域11からの排水性が、さらに向上する。
B.第2実施例:
図8,図9はそれぞれ、本発明の第2実施例としての燃料電池を構成するシール一体型膜電極接合体10Aとアノードセパレータ20Aの構成を示す概略図である。図8は、拡散抑制壁部15を有するガス拡散部材6に換えて、略長方形形状に開口する複数の貫通孔16が設けられたガス拡散部材6Aが設けられている点以外は、図2とほぼ同じである。また、図9は、供給側並列流路溝24の閉塞端部の近傍領域において、外表面から突起した壁部45が流路溝に沿って形成されている点以外は、図4とほぼ同じである。
なお、第2実施例の燃料電池では、シール一体型膜電極接合体10Aのカソード側の構成は、以下に説明するアノード側の構成と同様であり、カソードセパレータの構成は以下に説明するアノードセパレータ20Aの構成と同様である。また、第2実施例の燃料電池の他の構成は、第1実施例の燃料電池100と同様である。
シール一体型膜電極接合体10A(図8)におけるガス拡散部材6Aの貫通孔16は、アノードセパレータ20Aの供給側並列流路溝24の配置位置に対応させて形成されている。より具体的には、貫通孔16は、供給側並列流路溝24の閉塞端部が配置される近傍領域に形成されている。貫通孔16は、アノードセパレータ20Aにおいて壁部45が設けられている領域に相当する領域と、その領域に沿った供給側並列流路溝24の下流側の領域とをくり抜くことにより形成されている。なお、図8では、貫通孔16からガス拡散部材6Aの下層に設けられている電極2の外表面の一部が露出している様子が模式的に図示されている。
アノードセパレータ20A(図9)の壁部45は、供給側並列流路溝24における閉塞端部近傍領域の両側において、その壁面が供給側並列流路溝24の内壁面と連続する一平面を構成するように形成されている。即ち、第2実施例のアノードセパレータ20Aの構成は、第1実施例の拡散抑制壁部15をアノードセパレータ20の外表面に接合した構成に相当する。
図10は、燃料電池を構成したときの図8に示すA−A切断におけるシール一体型膜電極接合体10Aの一部とアノードセパレータ20Aの概略断面図である。図10では、シール一体型膜電極接合体10Aのカソード3およびカソード側のガス拡散部材6Aの図示は省略されている。
第2実施例の燃料電池では、アノードセパレータ20Aの壁部45は、ガス拡散部材6Aの貫通孔16内に、壁部45の壁面と貫通孔16の内壁面とが互いに接触するように収容されている。そして、壁部45の端面はアノード2の外表面と直接的に接触している。これによって、供給側並列流路溝24の閉塞端部の近傍領域には、供給側並列流路溝24の溝壁面と、それに連続する壁部45の壁面と、アノード2の外表面とで囲まれた空間が形成される。
第2実施例の燃料電池の構成によれば、アノードセパレータ20Aと一体的に設けられた壁部45が、第1実施例の拡散抑制壁部15と同様に機能するため、燃料電池における発電領域からの排水性が向上する。また、第2実施例の燃料電池では、壁部45同士の間のガス拡散部材6Aが省略されているため、供給側並列流路溝24の閉塞端部近傍領域における流路断面積が増大している。そのため、当該領域における液水の滞留が抑制されるとともに、当該領域へと流入する反応ガスの量を増大させることができる。
C.第3実施例:
図11は本発明の第3実施例としての燃料電池に用いられるアノードセパレータ20Bの構成を示す概略図である。図11は、供給側並列流路溝24および排出側並列流路溝25に換えて、直線流路溝28が設けられている点以外は、図4とほぼ同じである。なお、第3実施例の燃料電池の構成は、アノードセパレータ20Bの構成が異なる点以外は、第1実施例の燃料電池100の構成と同様である。
第3実施例のアノードセパレータ20Bは、反応ガスの流路溝として、反応ガスの流れ方向に沿って直線状に延びる複数の並列な直線流路溝28を有している。各直線流路溝28は、発電領域11の上流側端部の分配流路溝22と、下流側端部の合流流路溝26とを連結している。即ち、第3実施例の燃料電池では、アノードセパレータ20Bの流路溝が供給側流路溝と排出側流路溝とに分けられていない。なお、第3実施例の燃料電池では、アノード側のガス拡散部材6は、拡散抑制壁部15が省略されているが、その図示および説明は省略する。
一方、第3実施例の燃料電池では、カソードセパレータ30の流路溝は、第1実施例と同様であり、流路溝が、供給側流路溝と排出側流路溝とに分けられている(図5)。このように、2つのセパレータ20B,30のうち、カソードセパレータ30にのみ、第1実施例と同様な反応ガスの流路溝が設けられ、カソード側のガス拡散部材6にのみ拡散抑制壁部15が設けられている場合であっても、酸素の消費効率を向上させるとともに、カソード側の発電領域11からの排水性を改善できる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例において、拡散抑制壁部15や壁部45は、供給側並列流路溝24の閉塞端部の近傍領域において、その溝側壁面に沿って形成されていた。しかし、拡散抑制壁部15や壁部45は、他の部位に設けられても良い。拡散抑制壁部15や壁部45は、例えば、供給側並列流路溝24の閉塞端部の端面に沿って形成されるものとしても良い。この場合には、反応ガスや水分は、拡散抑制壁部15や壁部45によって、反応ガスの流れ方向に沿って合流流路溝26へと拡散することが制限され、隣り合う排出側並列流路溝25へと誘導される。
D2.変形例2:
上記実施例において、拡散抑制壁部15や壁部45は、ガス不透過の緻密な部材で構成されていた。しかし、拡散抑制壁部15や壁部45は、緻密な部材で構成されていなくとも良く、反応ガスや水分の移動量が制限される程度の細孔を有しているものとしても良い。
D3.変形例3:
上記実施例において、供給側流路溝と排出側流路溝とは、供給側並列流路溝24,34と排出側並列流路溝25,35とが互いに噛み合う略櫛歯状の流路溝を構成していた。しかし、供給側流路溝と排出側流路溝とは、互いに噛み合う略櫛歯状の流路溝を構成していなくとも良い。供給側流路溝と排出側流路溝とは、ガス拡散部材6の外表面上に配置されたときに、流路隔壁を挟んで互いに空間的に分離された流路溝として構成されていれば良い。例えば、供給側流路溝と排出側流路溝とは、いわゆるサーペンタイン状に折り返しつつ、互いに併走する閉塞流路溝として構成されるものとしても良い。
D4.変形例4:
上記実施例では、セパレータ20,30の流路溝と膜電極接合体5の電極2,3の間にガス拡散部材6,6Aが配置されていた。しかし、ガス拡散部材6,6Aを省略し、セパレータ20,30の流路溝と、膜電極接合体5の電極2,3とが直接的に面する構成としても良い。この場合には、電極2,3の外側の面には、ガス拡散層が形成され、拡散抑制壁部15や壁部45は、そのガス拡散層に設けられるものとしても良い。これによって、単セル110を薄型化するとともに、単セル110における内部抵抗を低減することが可能である。
D5.変形例5:
上記第2実施例では、ガス拡散部材6Aの複数の貫通孔16は、各供給側並列流路溝24の閉塞端部の形状に合わせた略長方形形状を有することにより、壁部45を収容していた。しかし、ガス拡散部材6Aの複数の貫通孔16は、壁部45の形状に合わせた開口形状を有し、各壁部45に対して1つずつ設けられているものとしても良い。即ち、燃料電池を構成したときに、壁部45同士の間にもガス拡散部材6の一部が存在する構成としても良い。しかし、第2実施例の構成であれば、各供給側並列流路溝24の閉塞端部における流路断面積が大きくなるため、より好ましい。
D6.変形例6:
上記第3実施例の燃料電池は、供給側流路溝と排出側流路溝とが設けられたカソードセパレータ30と、直線流路溝28が設けられたアノードセパレータ20Bとを備え、カソード側にのみ、拡散抑制壁部15を有するガス拡散部材6が用いられていた。しかし、燃料電池は、供給側流路溝と排出側流路溝とが設けられたアノードセパレータと、直線流路溝が設けられたカソードセパレータとを備え、アノード側にのみ拡散抑制壁部15を有するガス拡散部材6が用いられているものとしても良い。即ち、アノード側とカソード側の少なくとも一方において、互いに空間的に分離した供給側流路溝と排出側流路溝とが設けられ、拡散抑制壁部15を有するガス拡散部材6が用いられていれば良い。
1…電解質膜
2…アノード(電極)
3…カソード(電極)
5…膜電極接合体
6,6A,6a…ガス拡散部材
10,10A…シール一体型膜電極接合体
11…発電領域
12…外周シール部
15…拡散抑制壁部
16…貫通孔
20,20A,20B…アノードセパレータ
21…供給側連絡流路溝
22…分配流路溝
23…突起部
24…供給側並列流路溝
25…排出側並列流路溝
26…合流流路溝
27…排出側連絡流路溝
28…直線流路溝
30…カソードセパレータ
31…供給側連絡流路溝
32…分配流路溝
33…突起部
34…供給側並列流路溝
35…排出側並列流路溝
36…合流流路溝
37…排出側連絡流路溝
41…上流側閉塞流路壁
42…下流側閉塞流路壁
43…並列流路壁
45…壁部
100…燃料電池
110…単セル
M1…水素供給用マニホールド
M2…水素排出用マニホールド
M3…酸素供給用マニホールド
M4…酸素排出用マニホールド
W…液水

Claims (3)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜の両側に電極層が配置された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を狭持する2枚のセパレータと、
    反応ガスを前記膜電極接合体に供給するための供給用マニホールドと、
    前記膜電極接合体から排ガスを排出するための排出用マニホールドと、
    を備え、
    前記電極層は、前記セパレータと接する側に、反応ガスを前記電極層の全体に行き渡らせるためのガス拡散層を有しており、
    前記2枚のセパレータのうち少なくとも一方には、前記ガス拡散層と接する側の面に、前記供給用マニホールドに連結された反応ガスのための供給側流路溝と、前記排出用マニホールドに連結された排ガスのための排出側流路溝とが設けられ、
    前記供給側流路溝と前記排出側流路溝とは、前記ガス拡散層の外表面上に配置されたときに、流路壁を挟んで互いに空間的に分離されることにより、前記供給側流路溝の反応ガスが前記ガス拡散層へと流入するように構成されており、
    前記ガス拡散層の内部には、前記供給側流路溝に対応する位置に、前記供給側流路溝の端部近傍から前記ガス拡散層に流入した反応ガスおよび排水の拡散を制限する拡散抑制壁部が設けられている、燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記排出側流路溝は、前記供給用マニホールド側から前記排出用マニホールド側へと延び、前記供給用マニホールド側の端部が閉塞された並列な複数の排出側並列流路溝と、排出側並列流路溝のそれぞれに連結されるとともに前記排出用マニホールドと連結された合流流路溝と、を含み、
    前記供給側流路溝は、前記排出側並列流路溝同士に挟まれて、前記排出側並列流路溝と併走するとともに、前記合流流路溝の手前において端部が閉塞されている供給側並列流路溝を含み、
    前記拡散抑制壁部は、前記供給側並列流路溝の前記端部近傍における側壁面に沿って形成されることにより、前記供給側並列流路溝から前記排出側流路溝への反応ガスおよび排水の拡散を制限する、燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池であって、
    前記拡散抑制壁部は、前記一方のセパレータの外表面から突出した壁部として形成され、前記ガス拡散層の内部に挿入されている、燃料電池。
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