JP2012053793A - 配布状況確認システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 作業について配布期間毎に配布員が配布する予定数の割り当てを促して手配データ20を生成すると共に各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部30と、配布員端末64から前記配布報告が送信された際に配布報告と手配データ20とを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部32と、前記発注者端末から作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部34を備えた。
【選択図】図1
Description
一方、ポスティングでは、個々の配布物に個別の宛先があるのではなく、同一の配布物を一定のエリアの各戸に配布するもので、情報通信技術を使用したトレーサビリティーは未だ実用化されていない。
また、配布は、社外活動であり、活動内容の記録が難しい。特に、ポスティング業務の従事者は、請負又は業務委託等の形態となることが多く、一律の報告を求めることが難しい。
特許文献2には、チラシを頒布したい地域に配達可能な新聞販売店に必要な部数を容易に注文することを目的として、地域を指定して販売店を検索し、予め登録された配布部数を確認して(段落0025,0033,図8,図9)発注する手法が開示されている。
特許文献3には、ポスティング業務での配布が完了した地域や時間が依頼者等にて簡便に把握可能とすることを目的として、配布員の携帯端末に配布地域の一覧を表示し、この一覧から配布完了地域を入力させて、サーバー側では、配布完了地域を塗り分けた地図を生成する手法(段落0009、図4)が開示されている。
上記特許文献2では、エリアを選択することで配布可能な業者や配布可能な最大部数を得ることができるが(図8,図9等)、逆に、配布の完了等を地図情報で知ることができない。
そして、この課題を解決するために、配布員の携帯端末に配布地域の一覧を表示し、配布員が当該一覧から配布完了の地域を入力し、サーバーが配布完了の地域を塗り分けて表示する(段落0019,0023)手法が開示されている。また、GPS対応携帯電話を使用して緯度経度情報を送信し、サーバー側にてこれを住所コードに変換することで、配布状況を把握しようとする手法も開示されている(段落0025,0027)。
しかしながら、この特許文献3記載の手法では、単一の配布物(チラシ)についての配布員の報告をそのまま配布完了報告としているため、第1に、配布員の報告をそのまま配布完了とは扱えない場合であっても、配布完了として当該地域が塗り分けられてしまう。第2に、ポスティング業では1度の配布で複数の配布物を配布することが多いものの、特許文献3には同一の配布作業(巡回)で同時に複数種類の配布物を配布する際の完了報告をどのように実現すべきかについて何ら開示されていない。第3に、当該特許文献3には、当該配布員が確かに配布をしたという自己申告以外のエビデンス(証拠・根拠)を得る仕組みについては、何ら開示されていない。
すなわち、この特許文献3には、複数のチラシを同時に配布する際や、配布数が予定数に満たない場合の配布報告の扱いや、不慣れな配布員への特別な配慮や、配布員の自己申告以外のエビデンスが求められる場合など、ポスティング業での実際上の様々な現実的な局面にて、このポスティングの品質・信頼性を向上させるための具体的な仕組みは、何ら開示されていない。
[課題2]さらに、上記従来例では、複数種類の配布物を同時に配布する業務について、情報通信技術を使用して個別の配布物の配布状況を管理することができない、という不都合があった。
[課題3]また、上記従来例では、配布員の自己申告以外のエビデンスを組み込んでいく手法について、何ら開示されていない。
前記データベースが前記データとして、ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、前記作業毎で前記エリア毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有している。
さらに、前記サーバーが、前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部と、前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部と、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部とを備えた、という構成を採っている。
これにより、上記課題1を解決した。
これにより、上記課題1及び2を解決した。
これにより、上記課題1及び3を解決した。
このように、手配処理部が、作業について、手配の担当者に、配布期間毎でエリア毎に配布する予定数の割り当てを促すことで、配布員、エリア、及び予定数を含む手配データを生成することができ、判定処理部が、当該手配データと配布報告とを使用して当該エリアの配布状況を判定するため、配布員、エリア、予定数、及び配布報告の内容の組み合わせに応じて、当該エリアの配布状況を正確に判定することができる。そして、マップ生成部は、発注者端末からのアクセスに応じて当該作業のエリア毎の配布状況に応じた状況確認マップを生成することができる。
従って、本発明では、配布員からの全ての配布報告をそのまま状況確認マップとするのではなく、配布員、エリア、予定数、及び配布報告との内容の組み合わせに応じて、当該エリアの配布状況を判定するため、配布状況を正確かつ精密に把握することができる。そして、本発明では、この判定結果に応じた状況確認マップを生成するため、配布物を配布する作業の進捗について、予め定めたルールに基づいた配布状況の変化を判定し、この判定結果を状況確認マップへと可視化することができる。このような本発明の状況確認マップにより、リアルタイムに配布状況を把握し、また発注者へ状況報告することが可能となる。この結果、受注者等の内部的には、状況確認マップを参照することで、配布の確実性、期限遵守性等の品質確保のためのチェックが容易となり、是正措置(アクト)及び計画(プラン)等の立案もより実効的とすることができる。さらに、発注者等の外部に対しても、作業の進捗状況を可視化しリアルタイムに状況報告することができる。
このように、本発明では、手配データと配布報告とを使用して配布状況を判定し、この判定結果を状況確認マップに反映させることで、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることができる。
従って、配布員は、同時に複数種類の配布物を配布した際にも、一括した報告とすることができ、同時に配布しつつ配布物毎となる個別の配布報告をする必要がない。サーバーに個別判定処理という情報処理技術を採用することにより、個々に配布報告する際に生じ得る報告漏れ等のミスの発生を確実に防止し、配布する作業と配布報告とを高い確率で一致させることができる。
そして、作業全体としては同一の配布期間で手配しつつ、あるエリアについてはある作業が配布対象外なのに一括した配布報告を受信する場合や、他の配布物は正常に配布済みとなったがある作業のみ予定数に満たなかった場合など、ポスティング業に特有な様々な状況が生じても、個別判定処理が、手配データを使用して個別に判定するため、手配時に予想される状況との比較等に応じ、適切に自動判定をすることができる。
すなわち、配布員からの一括した配布報告をそのまま発注者毎の状況確認マップの基礎とすることはできないが、本発明による個別判定処理が、手配データを参照して、一括した配布報告を個々の発注者のそれぞれの作業のエリア毎の配布状況を判定すると、一括した配布報告を利用しつつ発注者毎の状況確認マップの基礎とする配布ステータスを管理することができる。
このように、配布員の報告負担を軽減することができ、このため、配布報告の利便性、信頼性及び即時性を向上させることができる。さらに、手配データと配布報告とを使用して個別に判定処理するため、配布報告の内容と手配データの内容とを比較することで、一括した配布報告から個別の作業の配布状況を適切に判定することができる。
上述したように、課題解決手段2に係る本発明では、複数種類の配布物を同時に配布する業務について、情報通信技術を使用して個別の配布物の配布完了を管理することができる。
従って、モニターによる前記回答を配布物の配布有無や配布日とすることで、配布員の自己申告以外のエビデンスを状況確認マップに組み込むことができる。これにより、状況確認マップの正確性及び信頼性を向上させることができる。
<1.1 配布報告の判定処理後マップ表示>
実施例1は、配布物の配布状況を確認するために、配布員からの配布報告を自動判定して配布物毎でエリア毎の配布状況を地図に描き、状況確認マップを生成する技術である。
サーバー10は、手配処理部30と、判定処理部32と、マップ生成部34とを備えている。
図1に示す例では、サーバー10は、ネットワーク60を介して端末と接続されている。端末は、携帯電話等の携帯端末や、コンピュータである。本実施例では、端末の使用者に応じて、端末として、円で示す発注者端末62と、正方形で示す配布員端末64と、三角で示すモニター端末66と、本システムを使用してポスティング業を営むポスティング業の担当者等が使用する菱形で示す管理端末68とがある。
さらに、図1に示す例では、データベース12は、回答データ24を備えている。そして、サーバー10は、データベース制御部26を備えている。
データベース制御部26は、データベース12の形式に応じて、例えばサーバー10の要求に応じてSQL文等を発行し、またデータベース12からの応答をサーバー10のプログラムが扱えるデータ形式に変更してサーバー10に渡す。
単一の作業(単配布物)について、受注配布期間がある日を起点に7日間の場合、この7日間のうちに配布するという受注であるが、配布員への手配では6日間としておき余裕を持たせることがあり、この場合、手配データ20の配布期間は6日間の期間となる。
複数の作業(複配布物)の各受注配布期間が完全に同一でなくとも一部期間で重なる場合がある。第1の作業が6日間、第2の作業が4日間、第3の作業が3日間で、この3つの作業が第3の作業の3日間にて重なる場合がある。このような複数の作業で受注配布期間が重なっている場合、手配データ20の配布期間を当該3日間(又は当該3日間内の2日間等)とすると、同一の巡回で3種類の配布物を同時に配布することができる。この場合、3つの作業の受注配布期間は異なるが、手配上の配布期間は同一となる。
このように、手配データ20の配布期間は受注配布期間と異なることがあり、特に、複数の作業を同一に手配する場合、受注配布期間が異なっていても、手配データ20での配布期間を同一となるよう調整可能である。なお、受注時に手配後の配布期間が定まっている場合には、受注データ18の受注配布期間をこの調整後の配布期間としても良い。
手配処理部30は、まず、前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数56の割り当てを促して前記手配データ20を生成する。すなわち、手配処理部30は、作業について、手配の担当者に、配布期間毎でエリア84毎に配布する予定数56の割り当てを促すことで、配布員、エリア84、及び予定数56を含む手配データ20を生成する。そして、当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア84毎の配布報告を促す。
配布報告はエリア84毎であるため、同一の配布員が複数のエリア84を担当する場合、エリア84毎の配布報告を促す。手配処理部30は、例えば、配布員端末64の操作に応じて予めエリア84毎に生成した配布報告用のページを当該配布員端末64に送信することで、この配布報告を促すと良い。
この配布報告は、複数の作業を同一の巡回で配布する場合、作業毎の配布報告を促しても良いし、複数の作業(配布物)について一括した配布報告を促すようにしても良い。また、手配処理部30等は、端末の使用者に何かを促す場合、ページ(画面)を利用する他、音声案内を利用しても良い。
手配データ20は、配布員による配布についての予定であり、配布報告は、その配布の結果である。このため、判定処理部32は、予定と結果との組み合わせに基づいて配布状況を判定することができる。
配布状況確認方法は、コンピュータを手配処理部30として機能させる手配処理工程と、判定処理部32として機能させる判定処理工程と、マップ生成部34として機能させるマップ生成工程とを備える。
判定処理工程は、前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データ20とを使用して当該エリア84の配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データ22の前記配布ステータスを更新する。
マップ生成工程は、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア84毎の前記配布状況を前記地図80に描画した状況確認マップ86を生成する。
上述のように、配布状況確認システム、方法及びプログラムに係る本実施例の主要な構成例では、手配データ20と配布報告とを使用して配布状況を判定し、この判定結果を状況確認マップ86に反映させることで、配布状況を可視化することができ、これにより、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることができる。
そして、手配データ20と配布報告とを使用して情報処理によりエリア毎の配布状況を管理するため、人手により配布報告を精査して個別に配布状況を判断し、入力し、更新する必要がなく、このため、配布状況の管理について人為的なミスの発生を有効に防止することができる。
再度図1を参照すると、好適な実施例では、手配処理部30が、複配布物手配処理36を備え、判定処理部32が、個別判定処理38を備えると良い。これにより、同一の巡回で複数種類の配布物を配布する際に、配布報告の利便性を高め、また、配布報告についての報告漏れの発生を有効に防止することができる。
従って、配布員は、同時に複数種類の配布物を配布した際にも、一括した報告とすることができる。このような情報処理により、個々に配布報告する際に生じ得る報告漏れ等のミスの発生を確実に防止し、配布する作業と配布報告とを高い確率で一致させることができる。
実施例の構成によっては、エリア84内にて受注者の質問に回答をするモニターのデータを有するようにしてもよい。モニターは、サーバー10からの質問を受信して、この質問への回答を入力する。質問としては、特定の配布物が配布されたか否か、また、配布されたことを確認した日時等である。
ポスティング会社(受注者)の基本データ14にユーザ区分を設けると、ユーザの役割に応じて、データや機能へのアクセス制御をすることができる。例えば、地図80にエリア84を定義するマップクリエーターの権限や、基本データ14の更新権限や、手配データ20へのアクセス権限などである。
発注者の基本データ14中、配布許可エリア群88は、個々の発注に先立って当該発注者の営業範囲等に応じて配布可能なエリア84の一覧を定めておくデータ項目である。配布員とモニターの携帯端末IDは、携帯端末からサーバー10へのアクセス等に際して使用する。
モニターの主副指定90は、当該モニターが主に担当する主エリア84Aと、主エリア84Aに隣接する副エリア84Bの指定である。
関連ブロック92は、当該エリアブロック82に隣接するエリアブロック82であり、エリア84の境界線を地図80上に指定する際に、隣接するエリアブロック82のエリア84の境界線が表示されると作業し易いことから、マップを作成しつつこの関連ブロック92を指定する。
顧客用マップ94は、発注者毎に特有な地図80を重ね合わせたい場合にエリアブロック82の一種として特別に生成しておくマップであり、状況確認マップ86に重ね合わせて表示することができる。
チラシ01とチラシ02とについては、受注配布期間が配布期間Iにて重なることから、複配布物として手配し、一方、チラシ06について、単配布物として手配する。この手配では、チラシ01及び02について、配布員aのエリアA-01から配布員fのエリアB-01、配布員hのエリアB03、及び配布員kのエリアC-12の手配した。この手配に際して、手配処理部30は、各エリア84の配布可能数98を参照して、各エリア84に対して、すなわち、各配布員に対してこの配布の予定数56を割り当てた。また、チラシ01と02は、エリアブロックAに属するエリアA-01からA-05までは重なり合う一方、チラシ02はエリアB-01及びB-03に対しては配布対象外で、チラシ01はエリアC-12を配布対象外とするため、本実施例では、このチラシ01及び02の手配データ20にて、配布対象外のエリア84を手配データ20に含めつつ、配布対象外のエリア84の予定数56を0とする。
すなわち、手配処理部30は、図4に示す例では、配布期間が重なる作業について、配布するエリア84の一部が重ならない場合、配布しないエリア84の予定数56を0とする。そして、配布報告についても、手配データ20を単位として報告を求める場合、配布しないエリア84について配布していないチラシ01又は02の報告数58を0とする報告を求めると良い。すると、配布員は配布のために巡回するが、配布をしない配布物を誤って配布する可能性を有効に低減させることができる。
また、ポスティング会社(受注者)の手配担当者から当該配布員へのメッセージがあれば、その文章が表示される。
ページ64P3中、配布予定部数は手配データ20から読み出した予定数56であり、実際に配った部数の入力項目は報告数58である。
図6に示すように、複配布物が手配された場合であっても、配布員は、一度の配布報告をすれば足りるため、例えば、実際にはチラシ03も配布したのに、チラシ03についての報告を失念する等のミスを有効に防止することができる。また、個々のチラシの報告数58の入力を促すことで、予定数56との比較により配布状況を自動的に判定することができる。
上述のように、個別判定処理38又は個別判定処理工程を採用する例では、作業全体としては同一の配布期間で手配しつつ、あるエリア84についてはある作業が配布対象外なのに一括した配布報告を受信する場合や、他の配布物は正常に配布済みとなったがある作業のみ予定数56に満たなかった場合など、ポスティング業に特有な様々な状況が生じても、個別判定処理38が、手配データ20を使用して個別に判定するため、手配時に予想される状況との比較等に応じ、適切に自動判定をすることができる。
そして、一括した配布報告を利用しつつ発注者毎の状況確認マップ86の基礎とする配布ステータスを管理することができると、配布員の報告負担を軽減することができ、このため、配布報告の利便性、信頼性及び即時性を向上させることができる。
次に、配布状況確認システムにてモニターからの回答を使用する例を説明する。
再度図1及び図2を参照すると、前記基本データ14は、モニターについての基本情報を有している。モニターは、前記エリア84と関連づけられ前記受注者からの質問に回答する。好ましい例では、基本データ14にて、モニターと当該モニターが担当するエリア84とを予め関連づけておくと良い。また、モニターの所在地を示す住所から担当エリア84を自動的に導出することもできる。
回答判定処理46は、モニター複回答であっても、モニター単回答であっても当該回答をエリア84と関連付ける。
そして、再度図4を参照すると、モニターへの質問の送信は、配布物の配布が手配された前後から可能であり、配布員からの配布報告と並行して回答がなされる。
また、ポスティング会社(受注者)の手配担当者から当該モニターへのメッセージがあれば、その文章が表示される。
モニター端末66とサーバー10との情報処理内容は、データ内容が異なるのみで配布員端末64を対象とした情報処理と同様である。
図8に示すページの確認ボタンが操作されると、回答判定処理46は、当該モニターからの回答を当該モニターが所在するエリア84と関連付ける。そして、回答合成処理48は、前記状況確認マップ86の当該エリア84に当該回答を合成する。
従って、図8に示す例では、チラシ03について、配布員による配布報告とは別に、モニターから送信される回答により、当該エリア84へ配布された日を確認することができる。
手配処理部30は、手配に際して(処理30a)、手配担当者に、各エリア84を担当する配布員と、エリア84毎で配布物毎の予定数56の指定を促し、指定された内容を個別の配布員端末64に送信する(処理30b,複配布物手配処理工程)。
モニターの回答を管理する回答管理72(回答判定処理46)は、モニターの回答をエリア84と関連づけてデータベース12に格納する(処理72a,回答判定工程)。
その他、図1に示す各部及び各処理は、その処理内容をサーバー10が実行する工程とすることができ、各工程の組み合わせにより好適な配布状況確認方法及びプログラムを実現することができる。
上述のように、回答判定処理46又は回答判定工程が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリア84と関連付けるため、エリア84を単位とした回答を管理することができる。そして、マップ生成に際して、回答合成処理48又は回答合成処理工程が、前記エリア84を単位として前記状況確認マップ86に当該回答を合成するため、配布報告と手配データ20とに基づいた配布状況と、モニターによる回答とを状況確認マップ86に合成することができる。
従って、モニターによる前記回答を配布物の配布有無や配布日とした際には、配布員の自己申告以外のエビデンスを状況確認マップ86に組み込むことができる。これらにより、状況確認マップ86の正確性及び信頼性をさらに向上させることができる。
再度図1及び図2を参照すると、前記配布物データ22が、前記配布員から前記配布報告として報告される報告数58を有している。そして、前記判定処理部32が、前記手配データ20の予定数56と前記報告数58とを使用して、前記予定数56が0でなく当該報告数58が当該予定数56と同一の際に、当該配布報告された当該エリア84の当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新する数別処理40を備えている。
報告数58は、配布員から配布したと報告のあった枚数であり、複配布物の手配であっても個別の配布物毎に入力される。予定数56は、手配時に各エリア84に割り当てた配布予定数である。
この点、数別処理40を採用する例では、予定数56が0というデータ構造を許容する。すなわち、コンピュータ・システム上、0枚を配布する、という状態を許容する。この予定数56を0とするのは、例えば、予定数56の内容を空にしてもよく、また、予定数56の内容を任意としつつ「予定数0フラグ」等の別のフラグで予定数56が0であることを示すようなデータ構造を含む。
0枚を配布するという予定を取り扱うことができると、手配データ20の生成に際しての情報処理負担が軽減され、また、手配担当者の作業負担も軽減される。手配に際しては、通常、受注枚数を各エリア84に割り当てていく。この際、各エリア84への割り当て枚数を0枚から順次増加させていくことで、未割り当ての受注枚数を減少させていく作業となる。このため、最終的に配布するエリア84も当初は0枚の配布予定であり、初期値を0としておけると、手配担当者の思考に沿った取り扱いで、また、情報処理上も特別な処理をする必要がなく利便である。
これにより、予定数56を0とする情報処理を許容することで手配時の操作の利便性を向上させつつ、複数種類の配布物についての一括した配布報告とし、特に配布する配布物と配布しない配布物とが含まれる一括した配布報告を受信しても、配布物毎の配布状況を正確に自動的に判定することができる。
このように、数別処理40が、予定数56が0の際には配布済みとしない、という分岐処理をすることで、予定数56を0とする仕組みと、一括した配布報告と、予定数56と報告数58との比較による配布状況の自動判定とを組み込んだ情報処理を実現することができる。そして、予定数56を0とすることができると、手配担当者の作業負担を軽減することができる。そして、一括した配布報告が可能となると、配布員の作業負担を軽減することができる。さらに、予定数56と報告数58との比較により配布状況を自動判定すると、配布報告を確認する手配担当者の負担を軽減することができる。
また、それぞれの担当者の作業ミスの発生を有効に防止することができる。
すなわち、数別処理40の「予定数56が0の際には配布済みとしない」という分岐処理は、本実施例の好適な例による配布状況確認システムを使用するポスティング業のオペレーショナル・リスクを軽減する役割を果たす。
メールテンプレートマスターテーブルは、ポスティング会社毎の定型文を管理するテーブルであり、種々のページを生成する際に使用される。
エリアマスターテーブルは、エリアブロック82に属するエリア84に関連するデータを管理する。この例では、エリア84毎に、エリア名(A-01等)、通常担当する配布員、配布可能数98(軒並、集合、戸建及びその他)及び基準緯度・基準経度を有する。
エリア境界線マスターテーブルは、エリア84毎に、エリア84の境界線を管理する。具体的には、境界線となる複数の直線の交点群の位置をそれぞれ緯度・経度として記憶する。
受注エリアテーブルは、受注した作業毎に、受注したエリア84を特定する
エリアブロック状況テーブルは、エリアブロック82毎で受注毎に、配布ステータス[エリアブロック]を管理する。
手配詳細テーブルは、単配布物又は複配布物の作業毎(配布物毎)の手配データ20及び配布物データ22であり、チラシ名、配布方法、予定数56及び報告数58を含む。そして、複配布物であっても単独の配布物毎で、エリア84毎の配布ステータス[単]を管理する。
この配布ステータス[単]は、状況確認マップ86を生成する際に参照される配布ステータスであり、判定処理部32(個別判定処理38,数別処理40,配布ステータス管理70)が更新する配布ステータスである。
手配詳細テーブルでは、配布ステータス[単]を配布済みに更新した配布済み更新日時を管理するようにしても良い。
モニター選択項目テーブルは、モニターが選択する回答項目と色とを関連づけるテーブルで、モニターが回答を選択すると、このモニター選択項目テーブルで指定される色で状況確認マップ86に当該回答である旨を表示する。
回答エリア指定テーブルは、モニターを依頼するエリア群を管理する。配布物を配布する作業と関連させてエリア84指定する際には、配布対象のエリア群から自動的にモニターの対象とするエリア群を指定するようにしても良い。また、モニターの主副指定90を使用する際には、この回答エリア指定テーブルで指定されるエリア群の境界に隣接するエリア84までがモニターの対象となる。
モニター回答テーブルは、モニターの回答を管理するテーブルであり、モニター毎で調査毎に回答(モニター選択項目番号及びその内容)、回答日時、モニター状況ステータス(未回答又は回答済み)、その他報告事項などがある。
また、エリア84の境界を定義する際に、隣接するエリア84の境界線が表示されると作業負担が軽減される。この点、本実施例では、関連ブロック92として、編集中のエリアブロック82(図12に示す例では、エリアブロックA)に隣接するエリアブロック82(エリアブロックB及びC)を関連ブロック92として指定することで、エリア84の領域の定義作業を容易とすることができる。
図13に示す例では、発注者向けのメール定型文を設定している。ポスティング会社(受注者)の管理端末68の担当者(松本次郎)は、当該ページを読み出して、案内文のタイトル、前記及び後記の文章を思案し、入力する。
管理端末68の担当者は、図13の上部の各ボタンを操作することで、基本情報管理として、会社情報、エリア情報、配布員情報、モニター情報、発注者情報の入力及び編集・更新をすることができる。
ポスティングの項目(受注、報告依頼、終了報告及び状況マップ)は、通例、手配の担当者が操作する。モニター業務の項目(受注、状況マップ)についても同様である。
配布許可エリア群88を使用する例では、全エリア84のエリア名の表示に対して、当該発注者が配布許可するエリア名を選択させることで、配布許可エリア群88の指定を促す。
図15に示す顧客用マップ設定ボタンを操作すると、当該発注者に特有な地図80を選択するページに遷移し、エリアブロック82の一種として既に作成されている顧客用マップ94を選択し、当該発注者に関連付けることができる。
その他、受注を単位として受注全体の配布ステータスを管理する配布ステータス[受注](受注テーブル)と、受注の進捗ステータスを管理するようにしても良い。また、エリアブロック82を単位に配布ステータスを管理する配布ステータス[エリアブロック(AB)]を管理することもできる。
そして、図20に、図17に示すページの作業中(7月30日17:00)、図18に示すページの作業中(7月30日17:10)、図19に示すページの作業直後(7月31日14:10)のそれぞれの配布ステータスの内容を示す。
まず、手配する作業を選択するために、配布期間で受注済みの作業を選択する。この配布期間は、複配布物については調整済みの配布期間であり、図16に示す例では、中央右に示すように、チラシ01から05までの作業が検索された。この手配用のページ68P5では、各チラシの受注枚数を表示し、各エリア84に割り当てていない未手配の枚数を表示させている。
チラシ01のエリアA-04, A-05, D-13, D-14について予定数56の入力が不可となっているのは、当該エリア84がチラシ01の発注者にとって配布許可エリア群88にて配布不可とされているためである。手配処理部30は、許可エリア群処理42として、図16に示すように配布不可のエリアへの予定数56の入力を不可とする。
なお、予定数56の入力の途中で未手配数の計算をさせたい際には、計算ボタンを用意し、計算ボタンが操作された際に、配布指示数を各チラシについて加算してその値を受注枚数から減算し、減算結果を未手配数として表示するようにしても良い。
ポスティング会社の手配(終了報告)の担当者は、7月30日14:35に受信したエリアA-01の配布員諏訪春子さんからの配布報告を確認する。チラシ01,02,03及び05は予定数56と報告数58とが同一数であるが、チラシ04は予定数56の300枚に対して報告数58が292枚と8枚少ない。このため、チラシ04については再手配をする。再手配の指示数8枚で再手配メールのチェックボックスをオンとしておく。
エリアA-04の配布員白馬夏美さんからの配布報告は、配布不可のチラシ01が0、配布対象外のチラシ02が0、チラシ03,04及び05は予定数56と同様の報告数58であった。
さらに、配布報告を受信したエリアA-01及びA-04について確定のチェックボックスをオンとしてく。
この状態で図17に示す設定ボタンが操作されると、手配処理部30は、配布報告の内容を確定し、再手配メールが送信する。
このように、本実施例では、エリア毎でチラシ毎の配布状況(配布ステータス[単])の値(配布中、配布済み等)について、直接的なユーザーの操作なしに、サーバー10が、情報処理として、手配データ20(例えば、予定数56)と報告数58との比較することで、これら多量の配布ステータス[単]の内容を決定することができる。すなわち、ユーザは、数10から数百のエリア84と、複数種類の配布物との掛け算による数となる配布ステータス[単]を個別に入力し、確認することなく、配布報告の確定操作をするのみで、状況確認マップ86の生成に必要な配布状況を管理することができる。従って、数百のステータスを人手で個別に管理する際に生じ得る人為的なミスの発生を完全に防止し、手配データ20と配布報告との比較という情報処理によって自動的に配布ステータスを管理することができる。
図17に示す操作により、チラシ03のエリアA-01の120枚とエリアA-04の50枚との配布報告が配布済みと登録されると、図20に示すように、配布ステータス[単]が更新され、その結果、当該チラシの全てのエリア84で配布ステータス[単]が配布済みとなった。このため、判定処理部32は、配布ステータス[受注]を配布済みとする。そして、図18に示すように、配布ステータス[受注]が配布済みで、進捗ステータス[受注]が完了でない場合、当該チラシに関する作業全体の完了の確認を促すため、完了操作欄に完了ボタンを表示する。この完了ボタンが操作されると進捗ステータス[受注]を完了とし、当該完了操作欄への表示は完了となる。
また、チラシ01及び02について既に予定された全てのエリア84への配布が配布済みで、手配担当者による確認がなされ、完了である旨の操作がなされていると、完了操作欄に完了と表示される。
図18に示す例では、チラシ04及びチラシ05は配布中のエリア84が残存しているため、完了ボタンは表示されない。
そして、受注の登録・検索用のページ68P7を要求すると、判定処理部32は、図示しないが当該チラシ04の完了操作欄に完了ボタンを表示し、当該受注を完了とする操作を促す。完了ボタンが操作されると、進捗ステータス[受注]を配布済みから完了に更新する。
ポスティング会社の担当者は、管理端末68を使用して、調査期間を指定し、調査名を広報配布調査とし、モニター向けの調査の案内文を思案し記入する。そして、選択可能な項目に、ここでは、26日より前、26日から30日までそれぞれ、及び30日までに配られなかった、との選択肢を用意し、それぞれ所定色と関連付ける。
発注者名はモニターの発注者で、自社調査であれば当該ポスティング会社を選択する。状況確認閲覧期間を調査開始日からの日数で指定できる。そして、当該モニターを実施する調査対象のエリア84を指定する。モニターの主副指定90を使用する際には、図21に示す調査エリア84の指定にて指定したエリア群の境界に隣接するエリア84までが選択される。
図21に示すような調査をすることで、市町村の広報が実際に各戸に配られているのか、予定の日付で配られているのか、その地域的なばらつくなどを客観的な状況を調査することができる。
判定処理部32は、配布報告を受信すると(ステップS1)、その配布報告日時及びその他報告事項を手配テーブルに、報告数58を手配詳細テーブルに格納する。図17に示す終了報告用のページ68P6にて確定欄のチェックボックスがオンとされた状態で当該ページ68P6の設定ボタンが操作されると、配布報告について、まず、配布物を特定する(ステップS2)。例えば、エリアA-01の7月30日14:35の配布報告について、チラシ01を選択する。このチラシ01では、予定数56が0枚でなく(ステップS3)、予定数56が300枚、報告数58が300枚と等しいため(ステップS4)、配布ステータス[単]を配布済みとする(ステップS5,数別処理工程)。
引き続き、次の配布物がある際には(ステップS8)、ステップS2に戻り次の配布物を選択する。ここでは、チラシ02を選択し、順次処理を繰り返す。
図17に示すエリアA-04のチラシ02のように、予定数56が0の際には(ステップS3)、配布ステータス[単]を配布対象外とする(数別処理工程)。
さらに、この配布ステータス[単]の更新により、当該配布報告に係るエリア84を含むエリアブロック82の全てのエリア84が配布済みとなった際に、図20に示すように当該配布ステータス[エリアブロック]を更新する(ステップS10)。
続いて、この配布ステータス[単]の更新により、当該配布物の全てのエリア84の配布が配布済みとなった際に、図20に示すように、配布ステータス[受注]を配布済みに更新する。
このように、手配データ20の構成を工夫することで、再手配の状況を個別に管理しつつ、状況確認マップ86を安定して生成することが可能となる。
図25は、状況確認マップ86を閲覧するための発注者用画面の一例を示す説明図であり、図26は、地図データ16の一例を示す説明図で、図27は、配布期間中の状況確認マップ86の一例を示す説明図で、図28は、配布期間完了後の状況確認マップ86の一例を示す説明図である。
配布許可のエリア84であれば、さらに、手配データ20(手配詳細テーブル)の配布ステータス[単]を参照し、配布済みを色1(ステップS25)、配布中を色2(ステップS26)、配布対象外を色3(ステップS27)とする。
続いて、判定処理部32は、図11に示すモニター回答テーブルを参照して、当該モニター番号からモニター回答番号(質問の番号)とモニター回答内容(質問の文章データ)とを特定する(ステップS43)。
エリア84内の全てのモニターの処理が完了するまで処理を繰り返し(ステップS47)、さらに表示範囲内の全てのエリア84が完了するまで処理を繰り返す(ステップS48)。
この場合、6時間毎などの周期にて、配布開始日時から当該日時以前の日時を配布済み更新日時とするエリア84を検索し、検索されたエリアを当該日時で配布済みに変更し、さらに、当該日時に6時間を加算して再度配布済みエリア84を検索し、という処理を繰り返すことで、6時間毎の状況確認マップ86を自動的に生成することができ、これらを連続表示すると配布状況が刻々変化するアニメーション表示をすることができる。
この配布済み更新日時は、配布報告の報告日時か、または、手配担当者による確認日時とすると良い。
状況確認マップ86を表示するページ62P2には、図26に示すように、右側に配布状況の書誌事項とモニター状況の書誌事項とが示される。図26では白黒2値での表示の都合上、凡例にて斜線や数値としているが、実際には色別とすることができる。
配布状況の凡例で、受注対象外は、エリア84を定義していない地域で、例えば人家のない山、海、湖、農地等である。また、当該受注者から配布不可とされたエリアも受注対象外としている。
図26に示すように、背景となる地図80にエリア84の区分を線にて示している。図26に示す例では、左側のエリア84が配布対象外となっている。
図27を参照すると、状況確認マップ86は、配布対象となる地域で、白抜きの配布中のエリア84と、斜線の配布済みのエリア84とを含む。そして、配布済みで且つモニターからの配布日の回答が重なっているエリア84や、モニターの回答がまだのエリア84がある。さらに、配布報告では配布中となっているが、モニターからは配布されたとの回答があるエリア84がある。
図28は、配布期間が終了し、作業が完了した時点での状況確認マップ86の一例を示す。配布対象のエリア84は全て配布済みとなっており、モニターによる配布日の回答も合成されている。また、配布対象外のエリア84では、モニターによる配布されなかったとの回答が表示される。これにより、配布すべきエリア84に配布したことと、配布すべきではないエリア84には配布していないことを簡易に表示することができる。
上述のように、数別処理40又は数別処理工程が、予定数56が0の際には当該配布物の配布報告を配布済みとしないため、予定数56を0とすることを許容することで手配担当者の作業効率及び信頼性を向上させることができ、さらに、報告数58が当該予定数56と同一の際に、当該配布報告された当該エリア84の当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新するため、人手による確認が不要な正常な配布を抽出し、配布状況を自動的に判定し、配布ステータスを更新することができる。このため、配布単位の報告を配布物単位に自動分割することができる。
次に、配布許可エリア群について再度説明する。
再度図1及び図2を参照すると、好適な例では、前記基本データ14が、前記発注者から予め指定される配布許可エリア群88を有する。この例では、前記手配処理部30が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群88外への割り当てを不可に制御する許可エリア群処理42を備える。そして、前記マップ生成部34が、前記状況確認マップ86の対象範囲を前記配布許可エリア群88内に制御する対象範囲処理44を備える。
また、配布許可エリア群88にて配布不可のエリア84についてもモニターの対象とするような際には、配布不可のエリア84についてもエリア84の境界線等を表示するようにしても良い。
上述のように、許可エリア群処理42又は許可エリア群処理工程が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群88外への割り当てを不可に制御するため、発注者から事前に配布不可と指示されたエリア84に配布を手配することを情報通信技術の利用により有効に防止することができる。そして、マップ生成時に、対象範囲処理44又は対象範囲処理工程が、前記状況確認マップ86の対象範囲を前記配布許可エリア群88内に制御するため、配布不可とされたエリア84を描画の対象外とし、適切な範囲の地図80を生成することができ、確認を容易とすることができる。
つまり、個別の受注での指示とは異なる配布許可エリア群88の指定を受注者毎に予め受けておき、個別の作業についての情報処理にて配布不可のエリア84への手配を禁止できるため、当該受注者の営業範囲との関係で配布物を配布不可というルールを情報処理に取り込み、配布の品質を確保し、さらに、手配時の確認負担を低減することができる。特に、複配布物の手配に際して、手配担当者が本来手配してはいけないエリア84に手配してしまうというミスの発生を有効に防止することができる。
そして、配布不可のエリア84を状況確認マップ86の対象外とすることで、見やすい地図80を生成することができる。このように、配布許可エリア群88を使用した本実施例の情報処理により、手配の確実性及びマップの視認性を向上させることができる。
再度図1及び図2を参照すると、本実施例では、配布物との関係で回答を依頼すべきモニターを抽出するために、モニターの基本情報として、主副指定90を使用することができる。
この例では、前記基本データ14が、前記エリア84と関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターについて、当該モニターが所在する主エリア84Aと当該主エリア84に隣接する副エリア84Bとの主副指定90を含む基本情報を有すると良い。
そして、前記手配処理部30は、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリア84を主エリア84Aとするモニター及び当該エリア84を副エリア84Bとするモニターに促す配布確認回答処理50を備えると良い。さらに、前記マップ生成部34が、前記エリア84毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成する配布確認合成処理54を備えると良い。
すなわち、配布対象のエリア群を囲む境界線を境界線とするエリア84で、配布対象外のエリア84に居住するモニターを抽出するために、配布確認回答処理50は、この主副指定90の特に副エリア84Bの指定を使用する。
作業と関連づけられた際には、発注者名を自動表示とし、状況確認閲覧期間を配布状況の表示と同一期間となる数字を自動表示し、さらに、調査エリア84については予定数56が1以上のエリア84を予め反転(選択状態)として表示すると良い。
図24に示すように、回答の選択項目に応じて色分けをし(ステップS44)、モニターの回答を示すモニターマーク96を生成し(ステップS45)、状況確認マップ86にマークを表示する位置を特定して、当該位置に当該色のモニターマーク96を合成する(ステップS46)。モニターマーク96の表示位置は、エリア84の中心等の基準位置や、モニターの所在地など、エリア84との関連が判りやすい位置とすると良い。
上述のように、配布確認回答処理50又は配布確認回答処理工程が、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリア84を主エリア84Aとするモニター及び当該エリア84を副エリア84Bとするモニターに促すため、配布対象外で、配布対象のエリア84に隣接する地域に所在するモニターに、配布されていないことの確認を求めることができ、そして、マップ生成に際して、配布確認合成処理54又は配布確認合成処理工程が、前記エリア84毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成するため、配布状況について、配布員の配布報告とは無関係な客観的なモニターの回答に基づく配布状況を同時に表示することができる。
このように、未配布地域を状況管理し、配布業務及びモニター業務の信頼性を向上させることができる。
12 データベース
14 基本データ
16 地図データ
18 受注データ
20 手配データ
22 配布物データ
24 回答データ
30 手配処理部
32 判定処理部
34 マップ生成部
36 複配布物手配処理
38 個別判定処理
40 数別処理
42 許可エリア群処理
44 対象範囲処理
46 回答判定処理
48 回答合成処理
50 配布確認回答処理
54 配布確認合成処理
56 予定数
58 報告数
60 ネットワーク
62 発注者端末
64 配布員端末
66 モニター端末
68 管理端末
70 配布ステータス管理
72 回答管理
80 地図
82 エリアブロック
84 エリア
84A 主エリア
84B 副エリア
86 状況確認マップ
88 配布許可エリア群
90 主副指定
92 関連ブロック
94 顧客用マップ
96 モニターマーク
98 配布可能数
Claims (8)
- 発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末とネットワークを介して接続されたサーバーと、このサーバーの制御に応じて前記端末と送受信するデータを格納するデータベースとを備え、
前記データベースが前記データとして、
ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、
前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、
前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、
単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、
前記作業毎で前記エリア毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有し、
前記サーバーが、
前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部と、
前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部と、
前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部と、
を備えたことを特徴とする配布状況確認システム。 - 前記手配処理部が、同一の前記配布期間についての複数種類の前記作業を複配布物として前記配布員に割り当てる複配布物手配処理を備え、
前記判定処理部が、前記配布員から前記複配布物について一括した前記配布報告を受信した際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該複配布物に含まれる個々の前記作業の前記配布状況を個別に判定する個別判定処理を備えた、
ことを特徴とする請求項1記載の配布状況確認システム。 - 前記基本データが、前記エリアと関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターの基本情報を有し、
前記判定処理部が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリアと関連付ける回答判定処理を備え、
前記マップ生成部が、前記エリアを単位として前記状況確認マップに当該回答を合成する回答合成処理を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の配布状況確認システム。 - 前記配布物データが、前記配布員から前記配布報告として報告される報告数を有し、
前記判定処理部が、前記手配データの予定数と前記報告数とを使用して、前記予定数が0でなく当該報告数が当該予定数と同一の際に、当該配布報告された当該エリアの当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新する数別処理を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の配布状況確認システム。 - 前記基本データが、前記発注者から予め指定される配布許可エリア群を有し、
前記手配処理部が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群外への割り当てを不可に制御する許可エリア群処理を有し、
前記マップ生成部が、前記状況確認マップの対象範囲を前記配布許可エリア群内に制御する対象範囲処理を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の配布状況確認システム。 - 前記基本データが、前記エリアと関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターについて、当該モニターが所在する主エリアと当該主エリアに隣接する副エリアとの主副指定を含む基本情報を有し、
前記手配処理部が、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリアを主エリアとするモニター及び当該エリアを副エリアとするモニターに促す配布確認回答処理を有し、
前記マップ生成部が、前記エリア毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成する配布確認合成処理を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の配布状況確認システム。 - 発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末とネットワークを介して接続されたサーバーと、このサーバーによって制御されデータを格納するデータベースとを備え、
前記データベースが前記データとして、
ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、
前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、
前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、
単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、
前記作業毎で前記エリア84毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有する配布状況確認システムを使用して、
前記サーバーによる情報処理工程として、
前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理工程と、
前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理工程と、
前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成工程と、
を備えたことを特徴とする配布状況確認方法。 - コンピュータを用いて請求項7記載の方法を実行するための配布状況確認用プログラム。
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