JP2012053793A - 配布状況確認システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させること。
【解決手段】 作業について配布期間毎に配布員が配布する予定数の割り当てを促して手配データ20を生成すると共に各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部30と、配布員端末64から前記配布報告が送信された際に配布報告と手配データ20とを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部32と、前記発注者端末から作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部34を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポスティング業務の品質・信頼性を向上させる技術分野に関連し、特に、情報通信技術を使用して配布状況を確認するための技術に関する。
ポスティング業務は、顧客(クライアント)の依頼に応じて配布物を各戸(住居及び事業所)に配布する業務であり、配布物としては、広告用のチラシ、有償無償の定期又は不定期の刊行物、国又は公共団体等の広報等がある。ポスティング業による配布は、新聞折り込みと比較すると、配布日や配布時間は未定である一方、購読する新聞の種類や有無にかかわらず特定の地域へ100%近く重点的に配布することができる。また、配布エリア内での配布方法の選択も可能であり、戸建のみ、集合住宅のみなどと選択した配布も可能である。
配布や配達では、ポスティングに限らず、郵送や宅配についても、遅配や配布物の不法廃棄などが無くならず、配布及び配達の品質・信頼性の確保が急務となっている。この点、個別の宛先を有する配達物の管理では、情報通信技術を使用して、個別の配達物に番号を付与し、配達経路の通過を管理することで、配達の依頼から受け取りまでのルート及び時間を記録し、発注者等がネットワークを介して確認できる追跡サービスが実用化されており、配達物のトレーサビリティーが確保されている。
一方、ポスティングでは、個々の配布物に個別の宛先があるのではなく、同一の配布物を一定のエリアの各戸に配布するもので、情報通信技術を使用したトレーサビリティーは未だ実用化されていない。
また、配布は、社外活動であり、活動内容の記録が難しい。特に、ポスティング業務の従事者は、請負又は業務委託等の形態となることが多く、一律の報告を求めることが難しい。
特許文献1には、外出して業務をする従業員の日報の作成を容易にすることを目的として、外出者の携帯端末が、所定の時間毎に現在位置を検出し、サーバーにてこの位置情報を地図データと照合して、日報データを生成する手法(段落0008)が開示されている。
特許文献2には、チラシを頒布したい地域に配達可能な新聞販売店に必要な部数を容易に注文することを目的として、地域を指定して販売店を検索し、予め登録された配布部数を確認して(段落0025,0033,図8,図9)発注する手法が開示されている。
特許文献3には、ポスティング業務での配布が完了した地域や時間が依頼者等にて簡便に把握可能とすることを目的として、配布員の携帯端末に配布地域の一覧を表示し、この一覧から配布完了地域を入力させて、サーバー側では、配布完了地域を塗り分けた地図を生成する手法(段落0009、図4)が開示されている。
特開平10-260994号公報 特開2004-70409号公報 特開2004-118631号公報
上記特許文献1では、外出して業務を行う従業員を対象としているため(段落0007)、移動中の位置データは不要で、滞留場所の滞在時間を重要な情報としている(段落0035)。この点、ポスティング業では、配布のために移動をしたエリアが重要となるため、特許文献1記載の技術をポスティング業に応用することは難しい。また、仮に、GPS等による現在位置データの変化による経路情報を得たとしても、その経路にて実際に配布ができたのか否かは不明である。
上記特許文献2では、エリアを選択することで配布可能な業者や配布可能な最大部数を得ることができるが(図8,図9等)、逆に、配布の完了等を地図情報で知ることができない。
上記特許文献3には、「ポスティング業務では、実際に配布されているのか、配布された日時も含めて、業者においても依頼者においても知りたい時に正確に知りたい情報を取得することができず」と、本発明の課題と同種の課題が開示されている。
そして、この課題を解決するために、配布員の携帯端末に配布地域の一覧を表示し、配布員が当該一覧から配布完了の地域を入力し、サーバーが配布完了の地域を塗り分けて表示する(段落0019,0023)手法が開示されている。また、GPS対応携帯電話を使用して緯度経度情報を送信し、サーバー側にてこれを住所コードに変換することで、配布状況を把握しようとする手法も開示されている(段落0025,0027)。
しかしながら、この特許文献3記載の手法では、単一の配布物(チラシ)についての配布員の報告をそのまま配布完了報告としているため、第1に、配布員の報告をそのまま配布完了とは扱えない場合であっても、配布完了として当該地域が塗り分けられてしまう。第2に、ポスティング業では1度の配布で複数の配布物を配布することが多いものの、特許文献3には同一の配布作業(巡回)で同時に複数種類の配布物を配布する際の完了報告をどのように実現すべきかについて何ら開示されていない。第3に、当該特許文献3には、当該配布員が確かに配布をしたという自己申告以外のエビデンス(証拠・根拠)を得る仕組みについては、何ら開示されていない。
すなわち、この特許文献3には、複数のチラシを同時に配布する際や、配布数が予定数に満たない場合の配布報告の扱いや、不慣れな配布員への特別な配慮や、配布員の自己申告以外のエビデンスが求められる場合など、ポスティング業での実際上の様々な現実的な局面にて、このポスティングの品質・信頼性を向上させるための具体的な仕組みは、何ら開示されていない。
[課題1]このように、上記従来例では、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることができない、という不都合があった。
[課題2]さらに、上記従来例では、複数種類の配布物を同時に配布する業務について、情報通信技術を使用して個別の配布物の配布状況を管理することができない、という不都合があった。
[課題3]また、上記従来例では、配布員の自己申告以外のエビデンスを組み込んでいく手法について、何ら開示されていない。
[発明の目的]本発明の目的は、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることにある。
[課題解決手段1]本発明は、発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末とネットワークを介して接続されたサーバーと、このサーバーの制御に応じて前記端末と送受信するデータを格納するデータベースとを備えている。
前記データベースが前記データとして、ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、前記作業毎で前記エリア毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有している。
さらに、前記サーバーが、前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部と、前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部と、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部とを備えた、という構成を採っている。
これにより、上記課題1を解決した。
[課題解決手段2]本発明は、さらに、前記手配処理部が、同一の前記配布期間についての複数種類の前記作業を複配布物として前記配布員に割り当てる複配布物手配処理を備える。そして、前記判定処理部が、前記配布員から前記複配布物について一括した前記配布報告を受信した際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該複配布物に含まれる個々の前記作業の前記配布状況を個別に判定する個別判定処理を備えると良い。
これにより、上記課題1及び2を解決した。
[課題解決手段3]本発明はまた、前記基本データが、前記エリアと関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターの基本情報を有し、前記判定処理部が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリアと関連付ける回答判定処理を備え、前記マップ生成部が、前記エリアを単位として前記状況確認マップに当該回答を合成する回答合成処理を備えると良い。
これにより、上記課題1及び3を解決した。
本明細書の記載及び図面を考慮して各請求項記載の用語の意義を解釈し、各請求項に係る発明を認定すると、各請求項に係る発明は、上記背景技術等との関連において次の有利な効果を奏する。
[発明の作用効果1] 課題解決手段1の配布状況確認システムは、作業に対して、まず、手配処理部が、当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを手配担当者に促して、前記手配データを生成する。続いて、当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を当該各配布員に促す。さらに、判定処理部は、前記配布報告を受信した際に、当該配布報告と前記手配データとを使用して、当該エリアの配布状況を判定し、配布ステータスを更新する。そして、マップ生成部は、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に、前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成する。
このように、手配処理部が、作業について、手配の担当者に、配布期間毎でエリア毎に配布する予定数の割り当てを促すことで、配布員、エリア、及び予定数を含む手配データを生成することができ、判定処理部が、当該手配データと配布報告とを使用して当該エリアの配布状況を判定するため、配布員、エリア、予定数、及び配布報告の内容の組み合わせに応じて、当該エリアの配布状況を正確に判定することができる。そして、マップ生成部は、発注者端末からのアクセスに応じて当該作業のエリア毎の配布状況に応じた状況確認マップを生成することができる。
従って、本発明では、配布員からの全ての配布報告をそのまま状況確認マップとするのではなく、配布員、エリア、予定数、及び配布報告との内容の組み合わせに応じて、当該エリアの配布状況を判定するため、配布状況を正確かつ精密に把握することができる。そして、本発明では、この判定結果に応じた状況確認マップを生成するため、配布物を配布する作業の進捗について、予め定めたルールに基づいた配布状況の変化を判定し、この判定結果を状況確認マップへと可視化することができる。このような本発明の状況確認マップにより、リアルタイムに配布状況を把握し、また発注者へ状況報告することが可能となる。この結果、受注者等の内部的には、状況確認マップを参照することで、配布の確実性、期限遵守性等の品質確保のためのチェックが容易となり、是正措置(アクト)及び計画(プラン)等の立案もより実効的とすることができる。さらに、発注者等の外部に対しても、作業の進捗状況を可視化しリアルタイムに状況報告することができる。
このように、本発明では、手配データと配布報告とを使用して配布状況を判定し、この判定結果を状況確認マップに反映させることで、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることができる。
[発明の作用効果2] 課題解決手段2の配布状況確認システムは、手配処理に際して、複配布物手配処理が、同一の前記配布期間についての複数種類の前記作業については、複配布物として前記配布員に割り当てる。すると、各エリアについて、各配布員に複数の作業(配布物)が割り当てられ、複数種類の作業を含んだ手配データが生成される。そして、個別判定処理が、前記配布員から前記複配布物について一括した前記配布報告を受信した際に、当該配布報告と前記手配データとを使用して、当該複配布物に含まれる個々の前記作業の前記配布状況を個別に判定する。すなわち、個別判定処理は、複数種類の配布物を当該エリアに配布したという一括した配布報告を受信すると、手配データを参照して、当該配布報告と比較する等の情報処理により、個々の発注者のそれぞれの作業についての配布状況を個別に判定する。
従って、配布員は、同時に複数種類の配布物を配布した際にも、一括した報告とすることができ、同時に配布しつつ配布物毎となる個別の配布報告をする必要がない。サーバーに個別判定処理という情報処理技術を採用することにより、個々に配布報告する際に生じ得る報告漏れ等のミスの発生を確実に防止し、配布する作業と配布報告とを高い確率で一致させることができる。
そして、作業全体としては同一の配布期間で手配しつつ、あるエリアについてはある作業が配布対象外なのに一括した配布報告を受信する場合や、他の配布物は正常に配布済みとなったがある作業のみ予定数に満たなかった場合など、ポスティング業に特有な様々な状況が生じても、個別判定処理が、手配データを使用して個別に判定するため、手配時に予想される状況との比較等に応じ、適切に自動判定をすることができる。
すなわち、配布員からの一括した配布報告をそのまま発注者毎の状況確認マップの基礎とすることはできないが、本発明による個別判定処理が、手配データを参照して、一括した配布報告を個々の発注者のそれぞれの作業のエリア毎の配布状況を判定すると、一括した配布報告を利用しつつ発注者毎の状況確認マップの基礎とする配布ステータスを管理することができる。
このように、配布員の報告負担を軽減することができ、このため、配布報告の利便性、信頼性及び即時性を向上させることができる。さらに、手配データと配布報告とを使用して個別に判定処理するため、配布報告の内容と手配データの内容とを比較することで、一括した配布報告から個別の作業の配布状況を適切に判定することができる。
上述したように、課題解決手段2に係る本発明では、複数種類の配布物を同時に配布する業務について、情報通信技術を使用して個別の配布物の配布完了を管理することができる。
[発明の作用効果3] 課題解決手段3の配布状況確認システムは、前記判定処理に際して、回答判定処理が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリアと関連付けるため、エリアを単位とした回答を管理することができる。そして、マップ生成に際して、回答合成処理が、前記エリアを単位として前記状況確認マップに当該回答を合成するため、配布報告と手配データとに基づいた配布状況と、モニターによる回答とを状況確認マップに合成することができる。
従って、モニターによる前記回答を配布物の配布有無や配布日とすることで、配布員の自己申告以外のエビデンスを状況確認マップに組み込むことができる。これにより、状況確認マップの正確性及び信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施例の構成例を示すブロック図である。 図2は、本実施例のデータ構造の一例を示す説明図である。 図3は、本実施例のシステムを使用したポスティング業務の事前準備の一例を示す説明図である。 図4は、本実施例のシステムを使用したポスティング業務の手順の一例を示す説明図である。 図5(A)及び(B)は、配布員向けの画面例を示す説明図である。 図6は、配布員による配布報告用の画面例を示す説明図である。 図7(A)及び(B)は、モニター向けの画面例を示す説明図である。 図8は、モニターによる回答用の画面例を示す説明図である。 図9は、本実施例の動作例を示すシーケンス図である。 図10は、マスターテーブルの一例を示す説明図である。 図11は、トランザクションに関するテーブルの一例を示す説明図である。 図12は、地図データの構造例を示す説明図である。 図13は、事前準備用の画面の一例を示す説明図である。 図14は、発注者情報の更新用画面の一例を示す説明図である。 図15は、受注の新規登録用画面の一例を示す説明図である。 図16は、報告依頼用画面の一例を示す説明図である。 図17は、再配布指示前の終了報告用画面の一例を示す説明図である。 図18は、再配布指示後の終了報告用画面の一例を示す説明図である。 図19は、受注用画面の一例を示す説明図である。 図20は、配布ステータスの一例を示す説明図である。 図21は、モニター業務の新規登録画面の一例を示す説明図である。 図22は、手配データ(予定数)と報告数とを使用して配布ステータス[単]を管理する処理の一例を示すフローチャートである。 図23は、配布ステータス[単]を参照して状況確認マップを生成する処理の一例を示すフローチャートである。 図24は、モニター回答を参照してモニターマークを描画する処理の一例を示すフローチャートである。 図25は、状況確認マップを閲覧するための発注者用画面の一例を示すフローチャートである。 図26は、地図データの一例を示す説明図である。 図27は、配布期間中の状況確認マップの一例を示す説明図である。 図28は、配布期間完了後の状況確認マップの一例を示す説明図である。
発明を実施するための形態として、1つの実施例を開示する。本実施例は、ポスティング業にて使用をする配布状況確認システムである。本実施例ではさらに、このシステムを使用して配布状況を確認する方法と、コンピュータを配布状況確認システムとするためのプログラムとを開示する。
<1 配布状況確認システム、方法及びプログラム>
<1.1 配布報告の判定処理後マップ表示>
実施例1は、配布物の配布状況を確認するために、配布員からの配布報告を自動判定して配布物毎でエリア毎の配布状況を地図に描き、状況確認マップを生成する技術である。
配布状況確認システムは、その主要な要素として、サーバー10と、データベース12とを備えている。データベース12は、基本データ14と、地図データ16と、受注データ18と、手配データ20と、配布物データ22とを有している。
サーバー10は、手配処理部30と、判定処理部32と、マップ生成部34とを備えている。
図1に示す例では、サーバー10は、ネットワーク60を介して端末と接続されている。端末は、携帯電話等の携帯端末や、コンピュータである。本実施例では、端末の使用者に応じて、端末として、円で示す発注者端末62と、正方形で示す配布員端末64と、三角で示すモニター端末66と、本システムを使用してポスティング業を営むポスティング業の担当者等が使用する菱形で示す管理端末68とがある。
さらに、図1に示す例では、データベース12は、回答データ24を備えている。そして、サーバー10は、データベース制御部26を備えている。
まず、本実施例の主要な構成例とその動作例を説明する。この例では、図1に示すように、サーバー10は、発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末(発注者端末62、管理端末68及び配布員端末64)とネットワーク60を介して接続されている。データベース12は、このサーバー10の制御に応じて前記端末と送受信するデータを格納する。例えば、サーバー10は、端末からの要求に応じたページ(画面)を生成し端末に送信することでデータを端末に表示し、必要なデータ入力を端末の使用者に促し、またデータの一種であるボタン等の操作を促すことで、データの送受信や内容確認を促す。端末からデータの入力やボタン操作等があると、サーバー10は、これら操作に応じてデータベース12を検索し、データの比較や条件分岐をし、必要なデータの新規登録や更新をすることで情報処理をし、処理結果を含むページを生成し端末に送信する。
データベース制御部26は、データベース12の形式に応じて、例えばサーバー10の要求に応じてSQL文等を発行し、またデータベース12からの応答をサーバー10のプログラムが扱えるデータ形式に変更してサーバー10に渡す。
本実施例の主要な構成では、基本データ14は、ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリア84に配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する。ポスティングの作業は、受注した枚数の配布物を指定のエリア群に所在する各戸のポスト等に配布することであり、本実施例では、1つの作業が唯一の配布物を特定する。
地図データ16は、前記受注者が受注可能な地域の地図80と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリア84とを有する。すなわち、配布員は、予め配布を担当するエリア84を有する。1人の配布員が複数のエリア84を担当することも、1つのエリア84について配布可能な複数の配布員を登録しておくこともできる。地図80は、道路と主要施設とが記された一般的な地図データ16で、緯度経度等の座標系を有し、縮尺に応じて拡大縮小可能であると良い。
受注データ18は、前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が登録したデータであり、一般的には、配布期間(受注配布期間)と、配布する枚数(受注枚数)を含む。そして、受注データ18は、通例、配布対象とするエリア群の指定を含むが、詳細なエリア84指定ではなく大まかな地域指定のみの場合もある。
手配データ20は、単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける。配布員はエリア84と関連づけられているため、手配データ20は、作業の受注枚数を各エリア84に配布する予定数56に分けるデータとなる。単一の作業は、配布員がエリア84を巡回し配布をする際に唯一の配布物を各戸に配布する業務であり、複数の作業は、配布員がエリア84に配布する際に複数種類の配布物を配布する業務である。手配データ20の配布期間は、受注配布期間内の期間であり、受注者が定める配布期間である。
単一の作業(単配布物)について、受注配布期間がある日を起点に7日間の場合、この7日間のうちに配布するという受注であるが、配布員への手配では6日間としておき余裕を持たせることがあり、この場合、手配データ20の配布期間は6日間の期間となる。
複数の作業(複配布物)の各受注配布期間が完全に同一でなくとも一部期間で重なる場合がある。第1の作業が6日間、第2の作業が4日間、第3の作業が3日間で、この3つの作業が第3の作業の3日間にて重なる場合がある。このような複数の作業で受注配布期間が重なっている場合、手配データ20の配布期間を当該3日間(又は当該3日間内の2日間等)とすると、同一の巡回で3種類の配布物を同時に配布することができる。この場合、3つの作業の受注配布期間は異なるが、手配上の配布期間は同一となる。
このように、手配データ20の配布期間は受注配布期間と異なることがあり、特に、複数の作業を同一に手配する場合、受注配布期間が異なっていても、手配データ20での配布期間を同一となるよう調整可能である。なお、受注時に手配後の配布期間が定まっている場合には、受注データ18の受注配布期間をこの調整後の配布期間としても良い。
配布物データ22は、前記作業毎で前記エリア84毎の配布ステータス(配布ST)を管理する。配布ステータスは、例えば、配布中、配布済み、配布対象外等である。また、配布中の前段階として、配布員手配中、配布員手配済みや、配布中の詳細として初回配布中、再手配配布中等を含めるようにしても良い。また、構成例によっては、必要に応じて、単位(キー)の異なる配布ステータスを管理するようにしても良い。
本実施例の主要な構成では、図1に示すように、手配処理部30と、判定処理部32と、マップ生成部34とを備えている。
手配処理部30は、まず、前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数56の割り当てを促して前記手配データ20を生成する。すなわち、手配処理部30は、作業について、手配の担当者に、配布期間毎でエリア84毎に配布する予定数56の割り当てを促すことで、配布員、エリア84、及び予定数56を含む手配データ20を生成する。そして、当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア84毎の配布報告を促す。
配布報告はエリア84毎であるため、同一の配布員が複数のエリア84を担当する場合、エリア84毎の配布報告を促す。手配処理部30は、例えば、配布員端末64の操作に応じて予めエリア84毎に生成した配布報告用のページを当該配布員端末64に送信することで、この配布報告を促すと良い。
この配布報告は、複数の作業を同一の巡回で配布する場合、作業毎の配布報告を促しても良いし、複数の作業(配布物)について一括した配布報告を促すようにしても良い。また、手配処理部30等は、端末の使用者に何かを促す場合、ページ(画面)を利用する他、音声案内を利用しても良い。
判定処理部32は、前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に、当該配布報告と前記手配データ20とを使用して当該エリア84の配布状況を判定する。そして、判定処理部32は、判定した配布状況に応じて前記配布物データ22の前記配布ステータスを更新する。このように、判定処理部32が、当該手配データ20と配布報告とを使用して当該エリア84の配布状況を判定するため、配布員、エリア84、予定数56、及び配布報告の内容の組み合わせに応じて、当該エリア84の配布状況を正確に判定することができる。特に、配布員からの配布報告をそのまま状況確認マップ86とするのではなく、配布員、エリア84、予定数56、及び配布報告との内容の組み合わせに応じて、当該エリア84の配布状況を判定するため、配布状況を正確かつ精密に把握することができる。
判定処理部32は、当該配布報告と前記手配データ20とを使用して様々な有用な自動判定をすることができる。例えば、配布報告での配布物毎に配布した枚数である報告数58と手配データ20の予定数56との比較により配布済みとするか否かを自動判定する例や、手配データ20にて予定数56が0の場合の取り扱い等を後述する。その他、不慣れな配布員(配布員登録日から一定期間内など)からの配布報告や、特別にコメント(文章データ)が含まれている配布報告などについては手配担当者への詳細確認を促すこともできる。また、手配データ20にて配布員に配布を依頼した日時が含まれる際には、エリア84毎の標準的な配布時間よりも短時間となる日時に配布報告を受信した際に、手配担当者に詳細確認を促すよう自動判定することもできる。その他、一定のルールに該当しない配布報告であるか否かを確認処理し、確認できた際に自動的に配布済みと判定しても良い。
手配データ20は、配布員による配布についての予定であり、配布報告は、その配布の結果である。このため、判定処理部32は、予定と結果との組み合わせに基づいて配布状況を判定することができる。
マップ生成部34は、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア84毎の前記配布状況を前記地図80に描画した状況確認マップ86を生成する。マップ生成部34が、判定処理部32の判定結果に応じた状況確認マップ86を生成するため、チラシ配布等の作業の進捗について、予め定めたルールに基づいた配布状況の変化を判定し、この判定結果を可視化することができ、リアルタイムに把握し、また状況報告することが可能となる。
このような作用効果は、配布状況確認システムを使用した配布状況確認方法や、この方法をコンピュータの使用により実行するためのプログラムによっても奏することができる。
配布状況確認方法は、コンピュータを手配処理部30として機能させる手配処理工程と、判定処理部32として機能させる判定処理工程と、マップ生成部34として機能させるマップ生成工程とを備える。
すなわち、手配処理工程は、前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数56の割り当てを促して前記手配データ20を生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア84毎の配布報告を促す。
判定処理工程は、前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データ20とを使用して当該エリア84の配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データ22の前記配布ステータスを更新する。
マップ生成工程は、前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア84毎の前記配布状況を前記地図80に描画した状況確認マップ86を生成する。
・1.1 配布報告の判定処理後マップ表示の効果
上述のように、配布状況確認システム、方法及びプログラムに係る本実施例の主要な構成例では、手配データ20と配布報告とを使用して配布状況を判定し、この判定結果を状況確認マップ86に反映させることで、配布状況を可視化することができ、これにより、情報通信技術を使用してポスティングの品質・信頼性を向上させることができる。
そして、手配データ20と配布報告とを使用して情報処理によりエリア毎の配布状況を管理するため、人手により配布報告を精査して個別に配布状況を判断し、入力し、更新する必要がなく、このため、配布状況の管理について人為的なミスの発生を有効に防止することができる。
<1.2 複数チラシの一括報告の個別判定処理>
再度図1を参照すると、好適な実施例では、手配処理部30が、複配布物手配処理36を備え、判定処理部32が、個別判定処理38を備えると良い。これにより、同一の巡回で複数種類の配布物を配布する際に、配布報告の利便性を高め、また、配布報告についての報告漏れの発生を有効に防止することができる。
図1に示す複配布物手配処理36は、前記手配処理に際して、同一の前記配布期間についての複数種類の前記作業を複配布物として前記配布員に割り当てる。複配布物は、異なる作業に属する複数種類の配布物を同一の巡回で配布する形式の配布であり、単一の配布物を配布する単配布物と異なる形式である。個別判定処理38は、前記配布員から前記複配布物について一括した前記配布報告を受信した際に、当該配布報告と前記手配データ20とを使用して当該複配布物に含まれる個々の前記作業の前記配布状況を個別に判定する。すなわち、個別判定処理38は、複数種類の配布物を当該エリア84に配布したという一括した配布報告を受信すると、手配データ20を参照して、個々の発注者のそれぞれの作業についての配布状況を個別に判定する。
従って、配布員は、同時に複数種類の配布物を配布した際にも、一括した報告とすることができる。このような情報処理により、個々に配布報告する際に生じ得る報告漏れ等のミスの発生を確実に防止し、配布する作業と配布報告とを高い確率で一致させることができる。
図2に、本実施例で使用可能なデータの例を示す。特徴的なデータ項目とそのデータを使用した情報処理内容(機能)については後述する。図2に示すデータ項目は、実施例の主要な構成と、好適な機能を実現するために必要な項目を整理したものであり、データベース12への実装方法は多様である。実装例を、図10及び図11に示すが、図2に示すデータの構成例は他の実装方法で実現することもできる。
基本データ14は、テーブル毎の単位で、受注者(ポスティング会社)のデータと、発注者のデータと、配布員のデータとを有する。
実施例の構成によっては、エリア84内にて受注者の質問に回答をするモニターのデータを有するようにしてもよい。モニターは、サーバー10からの質問を受信して、この質問への回答を入力する。質問としては、特定の配布物が配布されたか否か、また、配布されたことを確認した日時等である。
地図データ16は、ポスティング業務を行う地域についての地図データ16と、配布員と関連づける最小単位のエリア84とを有する。実施例の構成によっては、隣接する複数のエリア84をエリアブロック82として取り扱うようにしても良い。エリア84を特定すると、当該エリア84に所在する戸数を特定することができるため、配布可能な枚数をエリア84単位で予め記憶しておくことができる。この配布可能数98は、当該エリア84の全戸数(軒並)、集合住宅(集合)、及び一戸建て(戸建)の数をそれぞれ記憶しておくと良い。そして、新築や引っ越し等の発生に応じて、この配布可能数98を更新しておくと良い。
受注データ18は、作業毎のデータであり、唯一の配布物(単配布物)を特定し、その配布物名(チラシ名)、受注配布期間、受注枚数等のデータ項目を有する。配布対象のエリア84を入力するようにしても良い。さらに、実施例の構成によっては、エリアブロック82毎の配布ステータスや、受注した作業単位の進捗を管理するための進捗ステータスを管理するようにしても良い。
手配データ20は、手配上の同一の配布期間を単位として、当該配布期間の配布物が1つの場合には単配布物のデータとなり、配布物が複数種類の場合には複配布物のデータとなる。そして、手配データ20は、受注した作業を配布員に手配する段階で特定されるデータ項目を有する。すなわち、手配データ20は、手配のために定めた配布期間と、エリア84毎の配布員と、エリア84毎で配布物毎の予定数56と、エリア84毎の配布報告とを有する。この予定数56は、当該エリア84の配布可能数98以内の枚数で、当該エリア84に配布する予定の枚数である。また、実施例の構成によっては、エリア84毎で手配単位の配布ステータスを管理するようにしても良い。
配布物データ22は、作業毎で、かつ、エリア84毎のデータであり、単配布物についてのデータである。そして、主に、手配後に生成されるデータ項目を有する。具体的には、配布物データ22は、エリア84毎で作業毎の配布ステータスと、エリア84毎で作業毎(配布物毎)の報告数58とを有する。報告数58は、配布報告にて配布した枚数が報告される際の配布済みの枚数である。
図3及び図4に業務フローの一例を示す。図3は、本実施例による配布状況管理システムを使用したポスティング業務を開始するために、事前に準備すべきデータ項目を示している。図3に示すように、事前準備として、基本データ14、地図データ16、及び必要な定型文を準備する。この準備は、管理端末68を使用する受注者(ポスティング会社)の担当者が行う。
基本データ14の事前準備として、主体毎に、名称、住所・連絡先(郵便番号、住所のデータ項目、電話番号、携帯電話番号、連絡用電子メールアドレス、パスワード連絡用電子メールアドレス等)、基準位置、ログインID及びパスワード等を入力する。基準位置は、地図データ16の座標系に応じて例えば当該主体の所在地の緯度・経度で特定する。
ポスティング会社(受注者)の基本データ14にユーザ区分を設けると、ユーザの役割に応じて、データや機能へのアクセス制御をすることができる。例えば、地図80にエリア84を定義するマップクリエーターの権限や、基本データ14の更新権限や、手配データ20へのアクセス権限などである。
発注者の基本データ14中、配布許可エリア群88は、個々の発注に先立って当該発注者の営業範囲等に応じて配布可能なエリア84の一覧を定めておくデータ項目である。配布員とモニターの携帯端末IDは、携帯端末からサーバー10へのアクセス等に際して使用する。
モニターの主副指定90は、当該モニターが主に担当する主エリア84Aと、主エリア84Aに隣接する副エリア84Bの指定である。
また、事前準備として、地図データ16の整備がある。ここでは、エリアブロック82毎にエリア84を定義する。例えば、エリアブロックA内に、エリアA-01, A-02, A03を定義する。エリア84について、エリア84毎に、その地図80上の境界線、当該エリア84を通常担当する配布員、当該エリア84の配布可能数98(軒並、集合、戸建毎の配布可能数98としても良い)、当該エリア84の基準位置である。地図データ上のエリア分けの権限を持つ担当者(マップクリエータ)が、このエリアブロック82及びエリア84を定義する。
関連ブロック92は、当該エリアブロック82に隣接するエリアブロック82であり、エリア84の境界線を地図80上に指定する際に、隣接するエリアブロック82のエリア84の境界線が表示されると作業し易いことから、マップを作成しつつこの関連ブロック92を指定する。
顧客用マップ94は、発注者毎に特有な地図80を重ね合わせたい場合にエリアブロック82の一種として特別に生成しておくマップであり、状況確認マップ86に重ね合わせて表示することができる。
定型文は、発注者、配布員及びモニターとデータの送受信をする際に使用する文章のデータで、例えば発注者端末62に送信するための状況確認案内文や、配布員端末64に送信するための報告依頼文などである。
次に、図4を参照して、発注者を3社、配布エリア84がほぼ重なる配布物をチラシ01,02及び06とする仮想的な作業を題材として、本実施例による配布状況確認システムを使用した業務フローを説明する。
チラシ01とチラシ02とについては、受注配布期間が配布期間Iにて重なることから、複配布物として手配し、一方、チラシ06について、単配布物として手配する。この手配では、チラシ01及び02について、配布員aのエリアA-01から配布員fのエリアB-01、配布員hのエリアB03、及び配布員kのエリアC-12の手配した。この手配に際して、手配処理部30は、各エリア84の配布可能数98を参照して、各エリア84に対して、すなわち、各配布員に対してこの配布の予定数56を割り当てた。また、チラシ01と02は、エリアブロックAに属するエリアA-01からA-05までは重なり合う一方、チラシ02はエリアB-01及びB-03に対しては配布対象外で、チラシ01はエリアC-12を配布対象外とするため、本実施例では、このチラシ01及び02の手配データ20にて、配布対象外のエリア84を手配データ20に含めつつ、配布対象外のエリア84の予定数56を0とする。
すなわち、手配処理部30は、図4に示す例では、配布期間が重なる作業について、配布するエリア84の一部が重ならない場合、配布しないエリア84の予定数56を0とする。そして、配布報告についても、手配データ20を単位として報告を求める場合、配布しないエリア84について配布していないチラシ01又は02の報告数58を0とする報告を求めると良い。すると、配布員は配布のために巡回するが、配布をしない配布物を誤って配布する可能性を有効に低減させることができる。
図4に示す例では、判定処理部32は、配布員からの配布報告を受信すると、各チラシの予定数56と報告数58とを比較するなどの情報処理を実行し、配布状況を判定し、配布ステータスを更新する。この際、チラシ01及び02は一体として手配データ20が生成されているため、配布報告も一括して受信する。従って、判定処理部32では、個別判定処理38が、一括した配布報告を作業毎に分割して個別のチラシ毎にエリア84毎の配布状況を判定する。例えば、チラシ01及び02について予定数56の配布物を配布員に手渡したが、実際にはチラシ02についてのみ配布員に手渡した配布物が少なかった場合、チラシ02については報告数58が予定数56よりも少なくなる。この場合、個別判定処理38は、チラシ01の報告数58を正常として配布済みと判定し、チラシ02については手配担当者に再手配促す等の処理をしつつ、その配布状況を配布中と判定する。すなわち、配布員が、チラシ01と02について単一の配布報告を送信しても、個別判定処理38が、配布報告と手配データ20とを比較することで、チラシ01は配布済み、チラシ02は配布中と、配布状況に応じて別々に配布ステータスを更新することができる。
本実施例では、チラシ毎の配布ステータスを確認して、配布対象としたエリア84にて配布物を必要枚数の配布が完了したと人手により確認できた際に、全完了とする。人手による判断では、例えば、配布済みとする報告数58が予定数56に達しない場合に再手配をし、再手配について正常な報告を受信した際や、報告数58が予定数56に達しない合理的な理由があり当該エリア84への予定数56を減少させた場合などの人手による判断である。報告数58が予定数56を上回る場合も同様に人手による判断となる。
また、手配が完了した段階で、受注者は、状況確認マップ86を閲覧することができる。マップ生成部34は、発注者端末62からアクセスされた時点の配布ステータスを参照して、状況確認マップ86を生成する。例えば、手配直後の時点では、配布物は配布されていないため、全てのエリア84について配布中との表示となる。各配布員が配布し、配布報告を受信して判定処理部32により正常に配布済みであると判定されると、当該エリア84については配布済みとの表示になる。
図5及び図6に配布員端末64に表示するページの一例を示す。図5(A)は、手配処理部30が生成したページ64P1で、配布員の諏訪春子さんに配布報告を促すページ64P1であり、マイページのURLが操作されるとログイン用のページへ遷移する。ログインすると、図5(B)に示す配布作業選択用のページ64P2に未報告の配布作業の一覧を表示する。この例では、4つの配布作業が表示され、この表示が配布作業についての配布報告をするページ64P3へのリンクとなっている。1つめの作業は、配布期間を7月23日とするエリアA-01(本町)の配布作業であり、2つめは7月25日から27日、3つめは7月28日から7月31日で、4つめは3つめと同一の配布期間でエリアA-02(山手1・3)とする配布作業である。このように、配布作業は、配布期間毎で、かつ、エリア84毎に区分けして表示される。
また、ポスティング会社(受注者)の手配担当者から当該配布員へのメッセージがあれば、その文章が表示される。
1つめの配布作業を示すリンクが操作されると、判定処理部32は、図6に示す配布報告用のページ64P3を生成し、表示する。1つめの配布作業には、チラシ01,02及び03の複配布物についての3つの作業が手配されている。図6に示す例では、各チラシを実際に配布した枚数と、必要があればその他報告事項を入力し、全チラシについて1つの確認ボタンの操作により、配布報告をする。
ページ64P3中、配布予定部数は手配データ20から読み出した予定数56であり、実際に配った部数の入力項目は報告数58である。
図6に示すように、複配布物が手配された場合であっても、配布員は、一度の配布報告をすれば足りるため、例えば、実際にはチラシ03も配布したのに、チラシ03についての報告を失念する等のミスを有効に防止することができる。また、個々のチラシの報告数58の入力を促すことで、予定数56との比較により配布状況を自動的に判定することができる。
また、上述した配布状況確認方法は、手配処理工程が、複配布物手配処理36に相当する複配布物手配処理工程を有し、判定処理部32が、個別判定処理38に対応する個別判定処理工程を備えると良い。そして、これらの工程はサーバー10を駆動するプログラムによって実現することができる。
・1.2 複数チラシの一括報告の個別判定処理の効果
上述のように、個別判定処理38又は個別判定処理工程を採用する例では、作業全体としては同一の配布期間で手配しつつ、あるエリア84についてはある作業が配布対象外なのに一括した配布報告を受信する場合や、他の配布物は正常に配布済みとなったがある作業のみ予定数56に満たなかった場合など、ポスティング業に特有な様々な状況が生じても、個別判定処理38が、手配データ20を使用して個別に判定するため、手配時に予想される状況との比較等に応じ、適切に自動判定をすることができる。
そして、一括した配布報告を利用しつつ発注者毎の状況確認マップ86の基礎とする配布ステータスを管理することができると、配布員の報告負担を軽減することができ、このため、配布報告の利便性、信頼性及び即時性を向上させることができる。
<1.3 モニター回答との合成>
次に、配布状況確認システムにてモニターからの回答を使用する例を説明する。
再度図1及び図2を参照すると、前記基本データ14は、モニターについての基本情報を有している。モニターは、前記エリア84と関連づけられ前記受注者からの質問に回答する。好ましい例では、基本データ14にて、モニターと当該モニターが担当するエリア84とを予め関連づけておくと良い。また、モニターの所在地を示す住所から担当エリア84を自動的に導出することもできる。
そして、このモニターからの回答を取り扱う例では、前記判定処理部32は、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリア84と関連付ける回答判定処理46を備えると良い。回答判定処理46は、モニターの回答がどのエリア84についてのものであるかを判定する。そして、前記マップ生成部34が、前記エリア84を単位として前記状況確認マップ86に当該回答を合成する回答合成処理48を備える。回答合成処理48は、配布ステータスに応じた配布状況が描画された状況確認マップ86に、さらにモニターの回答を合成する。このため、状況確認マップ86には、配布員の報告による配布状況と、モニターの回答による配布状況とを合成して表示することができる。
再度図2を参照すると、手配データ20はモニター複回答を有し、配布物データ22はモニター単回答を有する。モニター複回答は、1回の手配で複数種類の配布物が配布される際に、その複数種類の配布物全体に対する質問をし、回答を得る場合のデータであり、モニター単回答は、手配にて単配布物とされていれば当該配布物についての回答で、複配布物とされている際には当該複配布物中の単独の配布物についての回答である。
回答判定処理46は、モニター複回答であっても、モニター単回答であっても当該回答をエリア84と関連付ける。
そして、再度図4を参照すると、モニターへの質問の送信は、配布物の配布が手配された前後から可能であり、配布員からの配布報告と並行して回答がなされる。
図7及び図8にモニター端末66に表示するページの一例を示す。図7(A)は、手配処理部30が生成したページ66P1で、モニターの甲府夏子さんにモニター報告を促すページ66P1であり、マイページのURLが操作されるとログイン用のページへ遷移する。ログインすると、図7(B)に示すモニター報告を選択するためのページ66P2に未報告の作業の一覧を表示する。この例では、1つのモニター報告が表示され、この表示がモニター報告の質問に対して回答をするページ66P3へのリンクとなっている。7月23日から7月26日はモニター期間であり、質問に係る事象等の発生を調査する期間で、最終的な事象発生時点か、最終日に回答を送信する。
また、ポスティング会社(受注者)の手配担当者から当該モニターへのメッセージがあれば、その文章が表示される。
モニター端末66とサーバー10との情報処理内容は、データ内容が異なるのみで配布員端末64を対象とした情報処理と同様である。
モニター報告を示すリンクが操作されると、判定処理部32は、図8に示す回答用のページ66P3を生成し、表示する。図8に示す例では、チラシ03が配布された日を調査対象として、択一の質問とし、ラジオボタンの選択による回答を促している。また、必要に応じてその他報告事項等を入力可能としても良い。
図8に示すページの確認ボタンが操作されると、回答判定処理46は、当該モニターからの回答を当該モニターが所在するエリア84と関連付ける。そして、回答合成処理48は、前記状況確認マップ86の当該エリア84に当該回答を合成する。
従って、図8に示す例では、チラシ03について、配布員による配布報告とは別に、モニターから送信される回答により、当該エリア84へ配布された日を確認することができる。
図9に本実施例の状況確認システムのシーケンスの一例を示す。
図9に示す例では、チラシ01からチラシ05までの5種類の配布物を同一の配布期間にて、エリアA-01からA-04の範囲に配布する。そして、配布地域であるエリアA-02と、配布対象外であるエリアB-03及びC-01からのモニター回答の処理を説明する。
手配処理部30は、手配に際して(処理30a)、手配担当者に、各エリア84を担当する配布員と、エリア84毎で配布物毎の予定数56の指定を促し、指定された内容を個別の配布員端末64に送信する(処理30b,複配布物手配処理工程)。
配布員は、それぞれ、担当するエリア84を巡回して配布物を配布し、配布を終了すると、配布員端末64を操作して、配布報告を送信する(処理30c)。判定処理部32は、配布報告を受信すると、手配データ20と配布報告とに基づいてエリア84毎で配布物毎の配布状況を判定する(処理32c,個別判定処理工程)。エリアA-02, A-01及びA-03については、5種類の配布物についてそれぞれ手配データ20の予定数56と報告数58とが同一であり、すると、判定処理部32(個別判定処理38,数別処理40)は、正常に配布が終了したと判定する(数別処理工程)。図9に示す例では、判定処理部32による配布ステータス管理70が実行されて配布終了と判定されたエリア84毎で配布物毎の配布ステータスを配布済みに更新する(処理70a)。
ここで、エリアA-04についての配布報告にて、チラシ02の報告数58が予定数56より小さかったとする。この場合、判定処理部32は、チラシ01,03から05については正常に配布済みと判定しつつ、チラシ02については、手配担当者の判断を促す(処理32d)。図9に示す例では、手配担当者は、同一又は異なる配布員へ再手配した(処理30d)。再手配が該当する配布員端末64に送信され、当該再手配された配布物の配布が終了すると、エリアA-04のチラシ02について再度の配布報告がなされる(処理30f)。判定処理部32は、この再報告である配布報告と手配データ20とを使用して配布状況を判定し(処理32e,個別判定処理工程)、チラシ02についても配布済みと更新する(処理70c)。
一方、モニター端末66にはモニター依頼がなされており、図9に示す例では、配布員からの配布報告よりも先に、エリアA-02についての回答が送信されている(処理32a)。図示しないが、エリアA-01等からもモニターからの回答を受信する。一方、エリアB-03及びC-01は、配布対象外であるため、正常時には、配布期間終了時点までに配布がされなかったという回答を受信する(処理32f)。
モニターの回答を管理する回答管理72(回答判定処理46)は、モニターの回答をエリア84と関連づけてデータベース12に格納する(処理72a,回答判定工程)。
配布員による配布報告についての処理と、モニターによる回答についての処理と並行して、発注者端末62の操作により状況確認マップ86の閲覧要求がなされる(処理34a)。すると、マップ生成部34は、表示対象のエリア84の配布ステータスと回答とを参照して、状況確認マップ86を生成し、発注者端末62に送信する(処理34b)。処理34bの時点では、配布報告も回答も受信していないため、マップ生成部34は、配布状況について「配布中」、回答について「未回答」または表示無しの状況確認マップ86を生成する(処理34b,回答合成処理工程)となる。
別途発注者端末62からチラシ01についての閲覧要求を受信すると、マップ生成部34は、その時点での配布ステータスと回答とを参照し、状況確認マップ86を生成する(処理34d,回答合成処理工程)。処理34dの時点では、エリアA-02の回答がある一方、配布報告は未受信であるため、状況確認マップ86は、配布状況について「配布中」、回答についてエリアA-02のみ「○月○日配布された」、他のエリア84は未回答又は表示無しとなる。
引き続き、発注者端末62からチラシ02についての閲覧要求がなされると(処理34e)、この処理34fの時点では、判定処理部32による配布報告の判定及び配布ステータスの更新がなされており、エリアA-02,A-01及びA-03については配布済みとなっている。一方、個別判定処理38により、エリアA-04は配布中で再手配処理がなされている。このため、マップ生成部34は、エリアA-04を配布中、エリアA-02,A-01及びA-03を配布済み、他の地域を配布対象外とする状況確認マップ86を生成する(処理f34,回答合成処理工程)。
チラシ02についてのエリアA-04の再配布が正常に完了し、配布期間が満了する時点で、判定処理部32は、配布対象外であるエリアB-03及びC-01についてもモニターからの回答を受信し(処理32f)、例えば配布されなかったとの回答をエリア84と関連づけてデータベース12に格納する(処理72a)。その後に状況確認マップ86を生成すると、配布報告に基づいて、配布対象のエリア84については配布済み、配布対象外のエリア84は配布対象外との表示がなされ、同時に、モニターによる回答に基づいて、配布対象のエリア84については配布された日付が表示され、配布対象外については配布されなかったとの回答が表示される。
このように、図9に示す例では、モニターによる前記回答を配布物の配布有無や配布日とすることで、配布員の自己申告以外のエビデンスを状況確認マップ86に組み込むことができる。
また、上述した配布状況確認方法は、判定処理工程が、回答判定処理46に相当する回答判定処理工程を有し、マップ生成工程が、回答合成処理48に対応する回答合成処理工程を備えると良い。そして、これらの工程はサーバー10を駆動するプログラムによって実現することができる。
その他、図1に示す各部及び各処理は、その処理内容をサーバー10が実行する工程とすることができ、各工程の組み合わせにより好適な配布状況確認方法及びプログラムを実現することができる。
・1.3 モニター回答との合成の効果
上述のように、回答判定処理46又は回答判定工程が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリア84と関連付けるため、エリア84を単位とした回答を管理することができる。そして、マップ生成に際して、回答合成処理48又は回答合成処理工程が、前記エリア84を単位として前記状況確認マップ86に当該回答を合成するため、配布報告と手配データ20とに基づいた配布状況と、モニターによる回答とを状況確認マップ86に合成することができる。
従って、モニターによる前記回答を配布物の配布有無や配布日とした際には、配布員の自己申告以外のエビデンスを状況確認マップ86に組み込むことができる。これらにより、状況確認マップ86の正確性及び信頼性をさらに向上させることができる。
<1.4 予定数と報告数で個別判定>
再度図1及び図2を参照すると、前記配布物データ22が、前記配布員から前記配布報告として報告される報告数58を有している。そして、前記判定処理部32が、前記手配データ20の予定数56と前記報告数58とを使用して、前記予定数56が0でなく当該報告数58が当該予定数56と同一の際に、当該配布報告された当該エリア84の当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新する数別処理40を備えている。
報告数58は、配布員から配布したと報告のあった枚数であり、複配布物の手配であっても個別の配布物毎に入力される。予定数56は、手配時に各エリア84に割り当てた配布予定数である。
再度図4を参照すると、数別処理40は、まず、エリア84毎に、予定数56と報告数58とを比較する。そして、この比較では、報告数58が当該予定数56と同一の際に配布済みと自動判定する。報告数58が予定数56より少ない場合や、多い場合には異常として手配等の担当者の人手による判断(再手配等)を促す。
ポスティング業では、配布期間を予め定めておくか、または調整することで、複配布物の手配とすることが通例である。従って、1つの手配で、複数種類の配布物を取り扱うこととなる。そして、それぞれの配布物で配布対象とするエリア84は異なるため、1つの手配で、ある配布物を配布するが、別の配布物は配布しない、といった状況が日常的に生じ得る。情報通信技術をポスティング業に応用するには、このような業務の特性への対処が重要となる。
この点、数別処理40を採用する例では、予定数56が0というデータ構造を許容する。すなわち、コンピュータ・システム上、0枚を配布する、という状態を許容する。この予定数56を0とするのは、例えば、予定数56の内容を空にしてもよく、また、予定数56の内容を任意としつつ「予定数0フラグ」等の別のフラグで予定数56が0であることを示すようなデータ構造を含む。
0枚を配布するという予定を取り扱うことができると、手配データ20の生成に際しての情報処理負担が軽減され、また、手配担当者の作業負担も軽減される。手配に際しては、通常、受注枚数を各エリア84に割り当てていく。この際、各エリア84への割り当て枚数を0枚から順次増加させていくことで、未割り当ての受注枚数を減少させていく作業となる。このため、最終的に配布するエリア84も当初は0枚の配布予定であり、初期値を0としておけると、手配担当者の思考に沿った取り扱いで、また、情報処理上も特別な処理をする必要がなく利便である。
そして、作業の態様によっては、大まかな地域指定の指示を受けており具体的にどのエリア84に配布するかは任意とする受注がある。このような場合に複配布物の手配をする際には、なるべく同一の巡回で複数種類の配布がなされつつ、受注枚数の全てを配布することを目標とする。従って、手配担当者は、あるエリア84に配布数を割り当て、また、その割り当てを解除して他のエリア84への割り当てへと変更する等の試行錯誤をする。この試行錯誤に際して、割り当ての解除という指示を、単純に、予定数56(割当数)の入力欄0を上書き入力する操作とできれば、極めて簡便であり、操作ミスを低減させることができる。
情報処理にて、0枚を配布するという予定を取り扱い可能とすると、手配単位で複数種類の配布物を含む一括した配布報告を受信した際、0枚を配布したとして配布状況を配布済みにしてしまう可能性がある。また、予定数56及び報告数58が共に0であると比較結果が正常として配布済みと自動判定してしまう。とはいえ、予定数56を0とできる仕組みには利点が多い。このため、数別処理40は、予定数56が0の場合には配布済みとしない。
これにより、予定数56を0とする情報処理を許容することで手配時の操作の利便性を向上させつつ、複数種類の配布物についての一括した配布報告とし、特に配布する配布物と配布しない配布物とが含まれる一括した配布報告を受信しても、配布物毎の配布状況を正確に自動的に判定することができる。
このように、数別処理40が、予定数56が0の際には配布済みとしない、という分岐処理をすることで、予定数56を0とする仕組みと、一括した配布報告と、予定数56と報告数58との比較による配布状況の自動判定とを組み込んだ情報処理を実現することができる。そして、予定数56を0とすることができると、手配担当者の作業負担を軽減することができる。そして、一括した配布報告が可能となると、配布員の作業負担を軽減することができる。さらに、予定数56と報告数58との比較により配布状況を自動判定すると、配布報告を確認する手配担当者の負担を軽減することができる。
また、それぞれの担当者の作業ミスの発生を有効に防止することができる。
すなわち、数別処理40の「予定数56が0の際には配布済みとしない」という分岐処理は、本実施例の好適な例による配布状況確認システムを使用するポスティング業のオペレーショナル・リスクを軽減する役割を果たす。
次に、図10及び図11に示すデータ構造を採用したシステム構成例を具体的な画面例と共に説明する。
図10は、マスターテーブルの一例を示す説明図である。マスターテーブルは、基本データ14及び地図データ16を格納しておくテーブル群であり、主に、運用開始前から準備として登録しておくデータを格納する。図10及び図11にて、PKは主キー、FKは外部キーである。図10及び図11に示す例では、厳密な正規化はせず若干冗長としつつ、内部的なシリアル番号を主キーとすることで入力時にほぼ同一のデータが登録されても別々の内容として区別できるようにしている。内部的なシリアル番号は、ユーザが直接入力することのできない番号で、ここでは、「管理番号」という。各テーブルは固有の管理番号毎にデータ項目のデータを有する。このため、正確には、「管理番号」が外部キーとなるが、エリア番号などユーザが管理する番号を外部キーと同様に使用することもある。
アカウントマスターテーブルは、会社情報管理番号で管理される受注者(ポスティング会社)の担当者の基本情報を管理するテーブルである。会社マスターテーブルは受注者の基本情報を管理し、ロゴファイル又はその所在を格納しておくことで、端末にページを表示する際に当該ロゴファイルの画像を表示することができる。配布員マスターテーブルは配布員の基本情報を、モニターマスターテーブルはモニターの基本情報を格納する。モニターマスターテーブルでは、主副指定90となる主エリア84Aと副エリア84Bの1から5の項目を有する。発注者マスターテーブルはポスティング業の顧客である発注者についての基本情報を管理するテーブルであり、この例では、1社に1つのログインIDとしている。1社に複数のログインIDを定義する際には、アカウントマスターテーブルと同様のテーブルを別途設けると良い。また、配布許可エリア群88を実現するために、発注者マスターテーブルに配布許可エリア群指定フラグを設け、このフラグがオンの際に、配布許可エリア群マスターテーブルを使用して、当該発注者に固有の配布許可されるエリア番号を管理する。
メールテンプレートマスターテーブルは、ポスティング会社毎の定型文を管理するテーブルであり、種々のページを生成する際に使用される。
エリアブロックマスターテーブルは、エリアブロック82単位の情報を管理し、関連ブロック92を管理することができる。また、発注者に特有な重ね合わせ用のマップである顧客用マップ94を使用する際には、このエリアブロック82の一種として管理することができる。
エリアマスターテーブルは、エリアブロック82に属するエリア84に関連するデータを管理する。この例では、エリア84毎に、エリア名(A-01等)、通常担当する配布員、配布可能数98(軒並、集合、戸建及びその他)及び基準緯度・基準経度を有する。
エリア境界線マスターテーブルは、エリア84毎に、エリア84の境界線を管理する。具体的には、境界線となる複数の直線の交点群の位置をそれぞれ緯度・経度として記憶する。
図11を参照すると、トランザクションテーブルは、受注データ18、手配データ20、配布物データ22及び回答データ24を管理するテーブルである。受注テーブルは、受注毎に、配布物名(チラシ名)、受注枚数、配布方法、受注配布期間(受注配布開始日及び受注配布終了日)、進捗ステータス(又は完了フラグ)、顧客用エリアブロック番号、配布ステータス[受注]とを有する。配布方法は、軒並、集合、戸建等配布対象の選別手法である。配布ステータス[受注]は、受注毎で全エリア84についての配布ステータスである。上述のように、受注情報管理番号はシステムが自動付与したユニークな連続番号であり、受注番号はユーザが入力する番号である。
受注エリアテーブルは、受注した作業毎に、受注したエリア84を特定する
エリアブロック状況テーブルは、エリアブロック82毎で受注毎に、配布ステータス[エリアブロック]を管理する。
手配テーブルは、複配布物を単位とした手配データ20であり、配布員毎に、手配をしたか否かを示す報告依頼メール送信フラグ、再手配をしたか否かを示す再配布手配フラグ、配布報告日時、配布報告にて必要に応じて入力されるテキストデータであるその他報告事項、及び、複配布物毎でエリア84毎の配布ステータス[複]を管理する。
手配詳細テーブルは、単配布物又は複配布物の作業毎(配布物毎)の手配データ20及び配布物データ22であり、チラシ名、配布方法、予定数56及び報告数58を含む。そして、複配布物であっても単独の配布物毎で、エリア84毎の配布ステータス[単]を管理する。
この配布ステータス[単]は、状況確認マップ86を生成する際に参照される配布ステータスであり、判定処理部32(個別判定処理38,数別処理40,配布ステータス管理70)が更新する配布ステータスである。
手配詳細テーブルでは、配布ステータス[単]を配布済みに更新した配布済み更新日時を管理するようにしても良い。
モニター依頼テーブルは、モニターへ回答を依頼する際のデータ項目を管理するテーブルで、モニターの開始日及び終了日、調査名称、調査内容、モニター回答の進捗ステータス等を管理する。
モニター選択項目テーブルは、モニターが選択する回答項目と色とを関連づけるテーブルで、モニターが回答を選択すると、このモニター選択項目テーブルで指定される色で状況確認マップ86に当該回答である旨を表示する。
回答エリア指定テーブルは、モニターを依頼するエリア群を管理する。配布物を配布する作業と関連させてエリア84指定する際には、配布対象のエリア群から自動的にモニターの対象とするエリア群を指定するようにしても良い。また、モニターの主副指定90を使用する際には、この回答エリア指定テーブルで指定されるエリア群の境界に隣接するエリア84までがモニターの対象となる。
モニター回答テーブルは、モニターの回答を管理するテーブルであり、モニター毎で調査毎に回答(モニター選択項目番号及びその内容)、回答日時、モニター状況ステータス(未回答又は回答済み)、その他報告事項などがある。
図12は、地図データ16の構造例を示す説明図であり、事前準備として、地図80にエリア84を定義する際に使用するページ68P1である。本実施例でのシステムについてマップクリエーターという特別なユーザは、地図80上の領域を直線で囲むことでエリア84及びエリアブロック82を定義する。図12に示す例では、太線で示すように、駅を中心としたエリアブロックAと、その左上側のエリアブロックBと、左下側のエリアブロックCとが定義されている。さらに、細直線で示すように、各エリアブロック82内に配布の最小単位となるエリア84が定義される。図中、点線は道路である。
図12中右上のエリア84一覧の表示にてエリア名を選択でき、地図80上に描画した直線による境界線をエリア名と関連付けることができる。
また、エリア84の境界を定義する際に、隣接するエリア84の境界線が表示されると作業負担が軽減される。この点、本実施例では、関連ブロック92として、編集中のエリアブロック82(図12に示す例では、エリアブロックA)に隣接するエリアブロック82(エリアブロックB及びC)を関連ブロック92として指定することで、エリア84の領域の定義作業を容易とすることができる。
図13は、事前準備用の画面の一例を示す説明図である。図2,図10及び図11に示す基本データ14は、図13に示す基本情報管理用のページ68P2を使用して入力し、データベース12に格納することができる。
図13に示す例では、発注者向けのメール定型文を設定している。ポスティング会社(受注者)の管理端末68の担当者(松本次郎)は、当該ページを読み出して、案内文のタイトル、前記及び後記の文章を思案し、入力する。
管理端末68の担当者は、図13の上部の各ボタンを操作することで、基本情報管理として、会社情報、エリア情報、配布員情報、モニター情報、発注者情報の入力及び編集・更新をすることができる。
ポスティングの項目(受注、報告依頼、終了報告及び状況マップ)は、通例、手配の担当者が操作する。モニター業務の項目(受注、状況マップ)についても同様である。
図14は、発注者情報の更新用画面の一例を示す説明図である。発注者情報として、このページ68P3では、図10に示す発注者マスターテーブルのデータ項目を入力する。発注者の基本緯度・経度を取り扱う際には、当該欄の設定ボタンの操作を促し、地図80上での位置の選定を可能とすると良い。
配布許可エリア群88を使用する例では、全エリア84のエリア名の表示に対して、当該発注者が配布許可するエリア名を選択させることで、配布許可エリア群88の指定を促す。
図15は、受注の新規登録用画面の一例を示す説明図である(ページ68P4)。配布物を配布する作業を受注すると、営業担当者又は手配の担当者は、受注についてのデータ項目を登録する。配布期間は、受注配布期間である。チラシ名は配布物の名称で、受注者及び配布員が判りやすい名称とすると良い。状況確認閲覧期間は、状況確認マップ86の閲覧を可能とする期間である。
図15に示す顧客用マップ設定ボタンを操作すると、当該発注者に特有な地図80を選択するページに遷移し、エリアブロック82の一種として既に作成されている顧客用マップ94を選択し、当該発注者に関連付けることができる。
次に、図16から図20を参照して、複配布物の手配の一例として、手配データ20に関連するページの例や、配布ステータスの更新処理を説明する。図16は当初の手配データ20の生成時点、図17は配布期間中となり配布報告を受信し始めた7月30日17:00の時点、図18は図17に示すページの操作終了直後の17:10の時点、図19は7月31日最後の配布報告を受信し終了報告を処理する7月31日14:00時点である。
ここで、再度図11を参照すると、配布ステータスは多種類ある。本実施例で最も活用する図2に示す配布ステータスは、単配布物でエリア84毎の配布ステータス[単]であり、図11に示す例では、手配詳細テーブルで管理される。配布報告と同一の単位で管理される配布ステータスは複配布物の状態を示すステータスで、手配テーブルにて管理される配布ステータス[複]である。
その他、受注を単位として受注全体の配布ステータスを管理する配布ステータス[受注](受注テーブル)と、受注の進捗ステータスを管理するようにしても良い。また、エリアブロック82を単位に配布ステータスを管理する配布ステータス[エリアブロック(AB)]を管理することもできる。
そして、図20に、図17に示すページの作業中(7月30日17:00)、図18に示すページの作業中(7月30日17:10)、図19に示すページの作業直後(7月31日14:10)のそれぞれの配布ステータスの内容を示す。
図16に、受注後、配布員への手配の作業中でまだ配布員への手配がされていない状態の一例を示す。図16に示す例では、配布員への配布業務の依頼を配布員端末64に電子メールを送信する態様で行う。
まず、手配する作業を選択するために、配布期間で受注済みの作業を選択する。この配布期間は、複配布物については調整済みの配布期間であり、図16に示す例では、中央右に示すように、チラシ01から05までの作業が検索された。この手配用のページ68P5では、各チラシの受注枚数を表示し、各エリア84に割り当てていない未手配の枚数を表示させている。
図中中央から下側のテーブルは、左から、まず、エリア84が表示され、次に、選択のラジオボタン、配布員の番号と氏名、メールのチェックボックスを有する。このテーブルでは受注時に配布対象として登録されたエリア84をエリア番号でソートして表示している。配布員は、通常担当するとしてエリアマスターテーブルに登録されている配布員を初期値として表示する。配布員を変更しようとする際には、ラジオボタンで選択し、配布員の検索ボタンを操作して、変更先となる配布員を選択する。メールのチェックボックスは初期状態からオンであり、オンとなっている配布員に配布依頼メールを送信する。
配布可能数98は、各エリアマスターテーブルに予め登録されている配布可能数98であり、本実施例では、当該エリア全体の戸数を示す軒並と、集合住宅のみの配布可能数98と、戸建の配布可能数98と、その他の配布可能数98である。集合と、戸建と、その他との配布可能数98を合計すると、軒並の配布可能数となる。配布指示数は、手配データ20の予定数56であり、配布員へ配布すべきと指示する内容である。図16に示す例では、例えばエリアA-01本町については、チラシ01を300枚、チラシ02を300枚、チラシ03を集合住宅に120枚、チラシ04を300枚、チラシ05を戸建に170枚との指示となっている。
全選択のONを操作すると、行方向(図中横方向)では軒並の配布可能数98を全チラシに入力し、列方向(図中縦方向)では当該チラシについて軒並の配布可能数98を全エリア84に入力する。この機能により、手配担当者の入力作業軽減を図ることができる。
チラシ01のエリアA-04, A-05, D-13, D-14について予定数56の入力が不可となっているのは、当該エリア84がチラシ01の発注者にとって配布許可エリア群88にて配布不可とされているためである。手配処理部30は、許可エリア群処理42として、図16に示すように配布不可のエリアへの予定数56の入力を不可とする。
手配担当者は、管理端末68を操作して、配布する全エリア84について配布員を指定し、対象エリア84の全チラシについて配布指示数(予定数56)を入力する。この状態で設定ボタンが操作されると、手配処理部30は、当該配布員に配布依頼メールを送信する。
なお、予定数56の入力の途中で未手配数の計算をさせたい際には、計算ボタンを用意し、計算ボタンが操作された際に、配布指示数を各チラシについて加算してその値を受注枚数から減算し、減算結果を未手配数として表示するようにしても良い。
図17は、再配布指示前の終了報告用画面の一例を示す説明図であり、配布員からの配布報告を処理するためのページ68P6である。図17に示す例は、7月30日17:00の状況である。
ポスティング会社の手配(終了報告)の担当者は、7月30日14:35に受信したエリアA-01の配布員諏訪春子さんからの配布報告を確認する。チラシ01,02,03及び05は予定数56と報告数58とが同一数であるが、チラシ04は予定数56の300枚に対して報告数58が292枚と8枚少ない。このため、チラシ04については再手配をする。再手配の指示数8枚で再手配メールのチェックボックスをオンとしておく。
エリアA-04の配布員白馬夏美さんからの配布報告は、配布不可のチラシ01が0、配布対象外のチラシ02が0、チラシ03,04及び05は予定数56と同様の報告数58であった。
さらに、配布報告を受信したエリアA-01及びA-04について確定のチェックボックスをオンとしてく。
この状態で図17に示す設定ボタンが操作されると、手配処理部30は、配布報告の内容を確定し、再手配メールが送信する。
ここで、図20の配布ステータス[単]を参照すると、図17に示す2つの配布報告を受信し、当該配布報告を確定させていない状態で、配布ステータス[単]は、手配時点の初期状態であり、チラシ01のエリアA-04が配布不可(配布許可エリア群88の指定)、チラシ02のエリアA-04は予約数0で配布対象外、その他が配布中となっている。そして、図17に示す状態で、特に、チラシ04のエリアA-01について再手配し、他の配布報告の内容を確定させると、図20に示すように、判定処理部32は、エリアA-01の諏訪春子さんからの7月30日14:35分の複配布物の配布報告をチラシ毎に判定し、チラシ04のエリアA-01を配布中、他のチラシを配布済みに更新する。
このように、本実施例では、エリア毎でチラシ毎の配布状況(配布ステータス[単])の値(配布中、配布済み等)について、直接的なユーザーの操作なしに、サーバー10が、情報処理として、手配データ20(例えば、予定数56)と報告数58との比較することで、これら多量の配布ステータス[単]の内容を決定することができる。すなわち、ユーザは、数10から数百のエリア84と、複数種類の配布物との掛け算による数となる配布ステータス[単]を個別に入力し、確認することなく、配布報告の確定操作をするのみで、状況確認マップ86の生成に必要な配布状況を管理することができる。従って、数百のステータスを人手で個別に管理する際に生じ得る人為的なミスの発生を完全に防止し、手配データ20と配布報告との比較という情報処理によって自動的に配布ステータスを管理することができる。
図18は、受注用画面の一例を示す説明図であり、7月30日17:10の状況を示すページ68P7である。
図17に示す操作により、チラシ03のエリアA-01の120枚とエリアA-04の50枚との配布報告が配布済みと登録されると、図20に示すように、配布ステータス[単]が更新され、その結果、当該チラシの全てのエリア84で配布ステータス[単]が配布済みとなった。このため、判定処理部32は、配布ステータス[受注]を配布済みとする。そして、図18に示すように、配布ステータス[受注]が配布済みで、進捗ステータス[受注]が完了でない場合、当該チラシに関する作業全体の完了の確認を促すため、完了操作欄に完了ボタンを表示する。この完了ボタンが操作されると進捗ステータス[受注]を完了とし、当該完了操作欄への表示は完了となる。
また、チラシ01及び02について既に予定された全てのエリア84への配布が配布済みで、手配担当者による確認がなされ、完了である旨の操作がなされていると、完了操作欄に完了と表示される。
図18に示す例では、チラシ04及びチラシ05は配布中のエリア84が残存しているため、完了ボタンは表示されない。
図19は、再手配指示後の終了報告用画面の一例を示す説明図であり、7月31日14:00の状況を示すページ68P8である。再手配をしたチラシ04のエリアA-01について、7月31日10:56付けの配布報告を受信しているため、判定処理部32は、この配布報告を確認し、再手配の予定数56と報告数58とが同一であるため、正常に配布済みと判定する。さらに、手配担当者による確認がなされると、図20に示すように、判定処理部32は、チラシ04のエリアA-01の配布ステータス[単]を配布済みとし、これによりチラシ04の全エリア84で配布済みとなったため、さらに、配布ステータス[受注]を配布済みに更新する。
そして、受注の登録・検索用のページ68P7を要求すると、判定処理部32は、図示しないが当該チラシ04の完了操作欄に完了ボタンを表示し、当該受注を完了とする操作を促す。完了ボタンが操作されると、進捗ステータス[受注]を配布済みから完了に更新する。
図20に示す例では、配布ステータス[複]を使用すると、配布員が単配布物又は複配布物の配布作業について配布報告をしたか否か、再手配中か、報告済みであるかを管理することができる。配布ステータス[単]は、エリア84毎でチラシ毎の配布状況を管理することができる。配布ステータス[エリアブロック]は、エリアブロック82単位の配布状況を管理することができ、特に、エリアブロック82内で配布対象のエリアの全てに配布なされたか否かの情報を管理することができる。配布ステータス[受注]は、受注単位の配布状況を管理できる。進捗ステータス[受注]は、完了フラグとしても良いが、手配担当者の最終確認によって受注した作業が完了したか否かを管理することができる。
図21は、モニター業務の新規登録画面の一例を示す説明図である。図21は、配布の受注とは無関係な独自調査であり、市の広報の配布日を調査するものである。
ポスティング会社の担当者は、管理端末68を使用して、調査期間を指定し、調査名を広報配布調査とし、モニター向けの調査の案内文を思案し記入する。そして、選択可能な項目に、ここでは、26日より前、26日から30日までそれぞれ、及び30日までに配られなかった、との選択肢を用意し、それぞれ所定色と関連付ける。
発注者名はモニターの発注者で、自社調査であれば当該ポスティング会社を選択する。状況確認閲覧期間を調査開始日からの日数で指定できる。そして、当該モニターを実施する調査対象のエリア84を指定する。モニターの主副指定90を使用する際には、図21に示す調査エリア84の指定にて指定したエリア群の境界に隣接するエリア84までが選択される。
図21に示すような調査をすることで、市町村の広報が実際に各戸に配られているのか、予定の日付で配られているのか、その地域的なばらつくなどを客観的な状況を調査することができる。
次に、本実施例の情報処理内容についてフローチャートを用いて説明する。
図22は、手配データ20(予定数56)と報告数58とを使用して配布報告に基づいて配布ステータス[単]を管理する処理の一例を示すフローチャートである。
判定処理部32は、配布報告を受信すると(ステップS1)、その配布報告日時及びその他報告事項を手配テーブルに、報告数58を手配詳細テーブルに格納する。図17に示す終了報告用のページ68P6にて確定欄のチェックボックスがオンとされた状態で当該ページ68P6の設定ボタンが操作されると、配布報告について、まず、配布物を特定する(ステップS2)。例えば、エリアA-01の7月30日14:35の配布報告について、チラシ01を選択する。このチラシ01では、予定数56が0枚でなく(ステップS3)、予定数56が300枚、報告数58が300枚と等しいため(ステップS4)、配布ステータス[単]を配布済みとする(ステップS5,数別処理工程)。
引き続き、次の配布物がある際には(ステップS8)、ステップS2に戻り次の配布物を選択する。ここでは、チラシ02を選択し、順次処理を繰り返す。
この配布報告のチラシ04のように、報告数58が予定数56未満である場合には、当該配布ステータス[単]は配布中となり(数別処理工程)、再手配の処理となる。
図17に示すエリアA-04のチラシ02のように、予定数56が0の際には(ステップS3)、配布ステータス[単]を配布対象外とする(数別処理工程)。
1つの配布報告について1以上の配布ステータス[単]を更新すると、続いて、配布ステータス[複]を更新する(ステップS9)。この例では、初期値を配布中とし、1つの配布報告に含まれる全ての配布物が配布済みとなれば、当該配布ステータス[複]を配布済みに更新する。
さらに、この配布ステータス[単]の更新により、当該配布報告に係るエリア84を含むエリアブロック82の全てのエリア84が配布済みとなった際に、図20に示すように当該配布ステータス[エリアブロック]を更新する(ステップS10)。
続いて、この配布ステータス[単]の更新により、当該配布物の全てのエリア84の配布が配布済みとなった際に、図20に示すように、配布ステータス[受注]を配布済みに更新する。
この図22に示すステップS3及びS4の分岐は、本実施例での個別判定処理38及び数別処理40の情報処理の一例であり、フローチャートに示す方法での数別処理工程である。
ステップS4にて、報告数58が予定数56未満の際、手配担当者の判断により、図17に示す再手配となることがある。図17に示すように再手配メールのチェックボックスをオンとして図17の設定ボタンが操作されると、配布員に再手配を依頼するメールが送信される。そして、手配処理部30は、手配テーブルの再配布手配フラグをオンとし、新たな手配テーブルを生成し、再手配用の手配テーブルを特定する手配情報管理番号を元の(再配布)手配情報管理番号に格納する。これにより、再手配として関連する複数の手配テーブルと、手配詳細テーブルの内容を繰り返し複数管理することができ、再手配毎の配布ステータス[単]を管理することができる。
一方、状況確認マップ86の生成時に単一のエリア84及び配布物に対して再手配毎に複数の配布ステータス[単]を個別に参照するのは煩雑であるため、再手配で最終的に配布済みとなった際に、再手配の元となる再手配ではない手配詳細テーブルの配布ステータス[単]も配布済みに更新し、マップ生成の参照に際しては再手配の手配詳細テーブルを参照する必要が無い仕組みとすると良い。
このように、手配データ20の構成を工夫することで、再手配の状況を個別に管理しつつ、状況確認マップ86を安定して生成することが可能となる。
なお、個別判定処理38及び数別処理40は、再手配についての配布報告について、予定数56が0の配布物については、配布ステータス[単]を更新しない処理とすると良い。
図23は、配布ステータス[単]を参照して状況確認マップ86を生成する処理の一例を示すフローチャートで、図24は、モニター回答を参照してモニターマーク96を描画する処理の一例を示すフローチャートである。
図25は、状況確認マップ86を閲覧するための発注者用画面の一例を示す説明図であり、図26は、地図データ16の一例を示す説明図で、図27は、配布期間中の状況確認マップ86の一例を示す説明図で、図28は、配布期間完了後の状況確認マップ86の一例を示す説明図である。
図23に示すように、状況確認マップ86を生成するには、まず、背景となる地図80を所定位置で読み出す(ステップS21)。図12及び図26に示す例では、背景となる地図80は点線で示す道路と鉄道の路線及び駅が描かれた地図80である。続いて、地図80の座標等に基づいて、表示範囲内となるエリア84を特定する(ステップS22)。
そして、配布許可エリア群88を参照し、表示範囲のエリア84が配布許可エリアであるか否かを確認する(ステップS23)。配布不可のエリア84については、エリア84としての描画対象外として、エリア描画用の色をなしとする(ステップS28,対象範囲処理工程)。
配布許可のエリア84であれば、さらに、手配データ20(手配詳細テーブル)の配布ステータス[単]を参照し、配布済みを色1(ステップS25)、配布中を色2(ステップS26)、配布対象外を色3(ステップS27)とする。
さらに、当該エリア84のエリア境界線マスターテーブルを参照して(ステップS29)、選定した色にてエリア84を描画する(ステップS30)。そして、表示範囲内にあるエリア84についての処理が完了するまで、ステップS22からS30までの処理を繰り返すことで、当該縮尺での表示範囲に全てのエリア84を描画する。エリア84の描画例を図26から図28に示す。
図25に示すように、状況確認マップ86にモニターの回答を合成するには、まず、表示範囲内のエリア84を特定する(ステップS41)。そして、判定処理部32は、当該エリア84を担当するモニターを特定する(ステップS42,回答判定処理工程)。例えば、手配処理部30は、エリア84のエリア番号から図11に示す回答エリア指定テーブルを参照してモニター依頼管理番号を特定し、モニター依頼テーブルのモニター依頼管理番号からモニター番号を特定する。
続いて、判定処理部32は、図11に示すモニター回答テーブルを参照して、当該モニター番号からモニター回答番号(質問の番号)とモニター回答内容(質問の文章データ)とを特定する(ステップS43)。
そして、判定処理部32は、モニター回答番号(項目)に応じて色を選択し(ステップS44)、モニターマーク96を生成する(ステップS45)。モニターマーク96は、図27及び図28に示す例では、吹き出し型のマークである。そして、このモニターマーク96の表示位置を求めて、状況確認マップ86に描画することで、モニターの回答を合成する(ステップS46,回答合成処理48)。モニターマーク96の表示位置は、エリア84の基準位置や、モニターの所在位置や、表示上の都合で予め定められた位置ルールでの位置などとすると良い。位置ルールは、表示範囲にエリア84が全て表示可能とは限らないため、表示したエリア84の領域での中心位置とし、また、同一のエリア84に複数のモニターがある際のモニターマーク96の重ね合わせ方式などである。
エリア84内の全てのモニターの処理が完了するまで処理を繰り返し(ステップS47)、さらに表示範囲内の全てのエリア84が完了するまで処理を繰り返す(ステップS48)。
図23に示す手法により、ある日時での配布状況を状況確認マップ86とすることができる。さらに、「配布済み更新日時」を例えば図11に示す手配詳細テーブルにて管理することで、個別の配布物の個別のエリアが配布済みとなった日時を永続的に管理することができるようになるため、この配布済み更新日時を使用して、状況確認マップ86をアニメーション表示することもできる。
この場合、6時間毎などの周期にて、配布開始日時から当該日時以前の日時を配布済み更新日時とするエリア84を検索し、検索されたエリアを当該日時で配布済みに変更し、さらに、当該日時に6時間を加算して再度配布済みエリア84を検索し、という処理を繰り返すことで、6時間毎の状況確認マップ86を自動的に生成することができ、これらを連続表示すると配布状況が刻々変化するアニメーション表示をすることができる。
この配布済み更新日時は、配布報告の報告日時か、または、手配担当者による確認日時とすると良い。
図25を参照すると、発注者は、発注者端末62にてログインすると、閲覧可能なマップの一覧のページ62P1が表示される。この状況確認マップ86の一覧にてチラシを選択すると、当該チラシの状況確認マップ86を表示する。
状況確認マップ86を表示するページ62P2には、図26に示すように、右側に配布状況の書誌事項とモニター状況の書誌事項とが示される。図26では白黒2値での表示の都合上、凡例にて斜線や数値としているが、実際には色別とすることができる。
配布状況の凡例で、受注対象外は、エリア84を定義していない地域で、例えば人家のない山、海、湖、農地等である。また、当該受注者から配布不可とされたエリアも受注対象外としている。
図26に示すように、背景となる地図80にエリア84の区分を線にて示している。図26に示す例では、左側のエリア84が配布対象外となっている。
図27及び図28では、表示を判りやすくするために背景となる地図80を削除している。
図27を参照すると、状況確認マップ86は、配布対象となる地域で、白抜きの配布中のエリア84と、斜線の配布済みのエリア84とを含む。そして、配布済みで且つモニターからの配布日の回答が重なっているエリア84や、モニターの回答がまだのエリア84がある。さらに、配布報告では配布中となっているが、モニターからは配布されたとの回答があるエリア84がある。
図28は、配布期間が終了し、作業が完了した時点での状況確認マップ86の一例を示す。配布対象のエリア84は全て配布済みとなっており、モニターによる配布日の回答も合成されている。また、配布対象外のエリア84では、モニターによる配布されなかったとの回答が表示される。これにより、配布すべきエリア84に配布したことと、配布すべきではないエリア84には配布していないことを簡易に表示することができる。
また、マップ生成部34は、当該発注者に顧客用マップが設定されている際には、図27及び図28に示す状況確認マップのエリア84の境界線に重ねて、発注者が予め指定する地図(境界線)を表示する。
・1.4 予定数と報告数で個別判定の効果
上述のように、数別処理40又は数別処理工程が、予定数56が0の際には当該配布物の配布報告を配布済みとしないため、予定数56を0とすることを許容することで手配担当者の作業効率及び信頼性を向上させることができ、さらに、報告数58が当該予定数56と同一の際に、当該配布報告された当該エリア84の当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新するため、人手による確認が不要な正常な配布を抽出し、配布状況を自動的に判定し、配布ステータスを更新することができる。このため、配布単位の報告を配布物単位に自動分割することができる。
<1.5 配布許可エリア群>
次に、配布許可エリア群について再度説明する。
再度図1及び図2を参照すると、好適な例では、前記基本データ14が、前記発注者から予め指定される配布許可エリア群88を有する。この例では、前記手配処理部30が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群88外への割り当てを不可に制御する許可エリア群処理42を備える。そして、前記マップ生成部34が、前記状況確認マップ86の対象範囲を前記配布許可エリア群88内に制御する対象範囲処理44を備える。
再度図2及び図3を参照すると、発注者の基本データ14につき、特徴的なデータ項目として配布許可エリア群88がある。図10に示す例では、配布許可エリア群88の指定がある発注者については、発注者マスターテーブルの配布許可エリア群指定フラグをオンとし、配布許可エリア群マスターテーブルにて配布許可エリア群88に含まれるエリア84を指定する。
配布許可エリア群88は、例えば、図14に示す発注者情報の更新用のページ68P3等を使用して指定を受信することができる。ポスティング会社の担当者は、管理端末68を使用して、当該エリア名の表示を操作することで、エリア毎の許可(白黒反転)又は不許可(反転なし)を指定する。図14に示す例では、エリアA-02, A-03, A-05, B-01が許可の指定となっている。また、過去に配布許可エリア群88が指定された場合には、サーバー10は、その指定に応じてエリア名を白黒反転又は反転させて表示する。
再度図4を参照すると、配布許可エリア群88は、手配時と、状況確認マップ86の生成時とに使用され、手配時には、許可エリア群処理42が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群88外への割り当てを不可に制御する。例えば、図4に示す例では、チラシ01の発注者は配布許可エリア群88の指定にてエリアC-11, C-12を配布不許可としていると、手配に際して、チラシ01については、配布員i及び配布員kへの手配を不可に制御する。手配を不可に制御するには、手配用のページにてエリア84の一覧を表示する際に、配布不許可であることを表示するか、又は、手配を不能とするような画面構成とすると良い。
図16に示す例では、チラシ01は、エリアA-01, A-05, D-13, D-14にて配布不許可であり、手配処理部30は、許可エリア群処理42が、当該チラシ01の当該エリア84の配布指示数の入力欄を操作不能として、配布指示数の入力を不可としている。配布指示数が入力されない場合、予定数56の値なしとしても良いし、予定数56を0としても良い。
また、配布許可エリア群88が指定されていると、状況確認マップ86の生成にて特有な制御をすることができる。図23に示す例では、対象範囲処理44は、配布許可エリア群88にて配布不可のエリア84については、描画の対象外として、当該エリア84に表示する色をなしに処理する(ステップS28)。この場合、配布許可エリア群88にて配布不可のエリア84には、なにも表示されない。配布許可エリア群88にて配布許可されたエリア84で、今回の作業では配布対象外とされている場合(例えば、予定数56が0)には(ステップS27)、当該エリア84を特定色で描画する。例えば、図28で配布対象外と表示したエリア84は、配布許可エリア群88にて配布許可されつつ、当該受注の作業では配布しないエリア84である。
また、配布許可エリア群88にて配布不可のエリア84についてもモニターの対象とするような際には、配布不可のエリア84についてもエリア84の境界線等を表示するようにしても良い。
・1.5 配布許可エリア群の効果
上述のように、許可エリア群処理42又は許可エリア群処理工程が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群88外への割り当てを不可に制御するため、発注者から事前に配布不可と指示されたエリア84に配布を手配することを情報通信技術の利用により有効に防止することができる。そして、マップ生成時に、対象範囲処理44又は対象範囲処理工程が、前記状況確認マップ86の対象範囲を前記配布許可エリア群88内に制御するため、配布不可とされたエリア84を描画の対象外とし、適切な範囲の地図80を生成することができ、確認を容易とすることができる。
つまり、個別の受注での指示とは異なる配布許可エリア群88の指定を受注者毎に予め受けておき、個別の作業についての情報処理にて配布不可のエリア84への手配を禁止できるため、当該受注者の営業範囲との関係で配布物を配布不可というルールを情報処理に取り込み、配布の品質を確保し、さらに、手配時の確認負担を低減することができる。特に、複配布物の手配に際して、手配担当者が本来手配してはいけないエリア84に手配してしまうというミスの発生を有効に防止することができる。
そして、配布不可のエリア84を状況確認マップ86の対象外とすることで、見やすい地図80を生成することができる。このように、配布許可エリア群88を使用した本実施例の情報処理により、手配の確実性及びマップの視認性を向上させることができる。
<1.6 モニター・エリアの主副指定>
再度図1及び図2を参照すると、本実施例では、配布物との関係で回答を依頼すべきモニターを抽出するために、モニターの基本情報として、主副指定90を使用することができる。
この例では、前記基本データ14が、前記エリア84と関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターについて、当該モニターが所在する主エリア84Aと当該主エリア84に隣接する副エリア84Bとの主副指定90を含む基本情報を有すると良い。
そして、前記手配処理部30は、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリア84を主エリア84Aとするモニター及び当該エリア84を副エリア84Bとするモニターに促す配布確認回答処理50を備えると良い。さらに、前記マップ生成部34が、前記エリア84毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成する配布確認合成処理54を備えると良い。
再度図2及び図3を参照すると、モニターの基本データ14につき、特徴的なデータ項目として主副指定90がある。図10に示す例では、モニターマスターテーブルの主エリア84A、副エリア84Bの1から5までエリア番号を指定する。主副指定90は、当該モニターが所在する主エリア84Aと当該主エリア84Aに隣接する副エリア84Bとの指定である。図10に示す例では、モニターマスターテーブルに、主エリア84Aと、副エリア84Bのデータ項目があり、この項目にて主エリア84Aとなるエリア番号と副エリア84B群となるエリア番号群を管理する。また、エリア1からエリア6までのデータ項目としてエリア1を主エリア84Aとして取り扱うようにしても良い。そして、主エリア84Aは、モニターの住所や基本緯度・基本経度から自動的に算出することができ、主エリア84Aが定まると、副エリア84Bを自動的に抽出することもできる。
再度図4を参照すると、主副指定90は、モニター回答に使用される。配布確認回答処理50は、まず、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問を所定のモニターに送信することで、回答を促す。続いて、このモニターの選定に際して、作業のそれぞれの前記エリア84を主エリア84とするモニター及び当該エリア84を副エリア84とするモニターに促す。エリア84を主エリア84Aとするモニターは、当該エリア84に居住又は所在するモニターである。配布対象のあるエリア84を副エリア84Bとするモニターは、2通りあり、第1は、当該エリア84に隣接する配布対象のエリア84を主エリア84Aとするモニターで、このモニターは主エリア84Aを使用して既に抽出されている。第2は、配布対象外のエリア84を主エリア84Aとするモニターであり、配布対象外のエリア84に居住又は所在しているが、隣接するエリア84が配布対象となるモニターである。
すなわち、配布対象のエリア群を囲む境界線を境界線とするエリア84で、配布対象外のエリア84に居住するモニターを抽出するために、配布確認回答処理50は、この主副指定90の特に副エリア84Bの指定を使用する。
図21は、作業と無関係なモニター依頼をする際のモニター業務の受注登録用ページ68P9の一例であるが、作業と関連づけたモニター依頼についても同一の構成のページ68P9を使用することができる。その場合、図21に示すページ68P9に遷移する前に、関連する作業の指定を促すように構成すると良い。
例えば、配布確認回答処理50は、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問を所定のモニターに送信するために、ポスティング会社の担当者に質問事項の入力を促す。図21に示す例では、サーバー10は図21に示すページ68P9を管理端末68に送信することで、調査期間、調査名称、調査内容の説明文、回答の選択項目、発注者名、状況確認閲覧期間、調査エリア84の指定、及び備考の入力を促す。
作業と関連づけられた際には、発注者名を自動表示とし、状況確認閲覧期間を配布状況の表示と同一期間となる数字を自動表示し、さらに、調査エリア84については予定数56が1以上のエリア84を予め反転(選択状態)として表示すると良い。
この例では、マップ生成に際して、配布確認合成処理54は、前記エリア84毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成する。
図24に示すように、回答の選択項目に応じて色分けをし(ステップS44)、モニターの回答を示すモニターマーク96を生成し(ステップS45)、状況確認マップ86にマークを表示する位置を特定して、当該位置に当該色のモニターマーク96を合成する(ステップS46)。モニターマーク96の表示位置は、エリア84の中心等の基準位置や、モニターの所在地など、エリア84との関連が判りやすい位置とすると良い。
このようにモニターマーク96を合成すると、図28に示すように、状況確認マップ86にて、モニターマーク96が表示される。特に、主副指定90にて配布対象外のエリア84につてもモニター回答を求めると、図28に示すように、配布対象外の地域にて、配布されなかったという回答を表示することができる。
・1.6 モニター・エリアの主副指定の効果
上述のように、配布確認回答処理50又は配布確認回答処理工程が、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリア84を主エリア84Aとするモニター及び当該エリア84を副エリア84Bとするモニターに促すため、配布対象外で、配布対象のエリア84に隣接する地域に所在するモニターに、配布されていないことの確認を求めることができ、そして、マップ生成に際して、配布確認合成処理54又は配布確認合成処理工程が、前記エリア84毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成するため、配布状況について、配布員の配布報告とは無関係な客観的なモニターの回答に基づく配布状況を同時に表示することができる。
このように、未配布地域を状況管理し、配布業務及びモニター業務の信頼性を向上させることができる。
10 サーバー
12 データベース
14 基本データ
16 地図データ
18 受注データ
20 手配データ
22 配布物データ
24 回答データ
30 手配処理部
32 判定処理部
34 マップ生成部
36 複配布物手配処理
38 個別判定処理
40 数別処理
42 許可エリア群処理
44 対象範囲処理
46 回答判定処理
48 回答合成処理
50 配布確認回答処理
54 配布確認合成処理
56 予定数
58 報告数
60 ネットワーク
62 発注者端末
64 配布員端末
66 モニター端末
68 管理端末
70 配布ステータス管理
72 回答管理
80 地図
82 エリアブロック
84 エリア
84A 主エリア
84B 副エリア
86 状況確認マップ
88 配布許可エリア群
90 主副指定
92 関連ブロック
94 顧客用マップ
96 モニターマーク
98 配布可能数

Claims (8)

  1. 発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末とネットワークを介して接続されたサーバーと、このサーバーの制御に応じて前記端末と送受信するデータを格納するデータベースとを備え、
    前記データベースが前記データとして、
    ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、
    前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、
    前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、
    単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、
    前記作業毎で前記エリア毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有し、
    前記サーバーが、
    前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理部と、
    前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理部と、
    前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成部と、
    を備えたことを特徴とする配布状況確認システム。
  2. 前記手配処理部が、同一の前記配布期間についての複数種類の前記作業を複配布物として前記配布員に割り当てる複配布物手配処理を備え、
    前記判定処理部が、前記配布員から前記複配布物について一括した前記配布報告を受信した際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該複配布物に含まれる個々の前記作業の前記配布状況を個別に判定する個別判定処理を備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の配布状況確認システム。
  3. 前記基本データが、前記エリアと関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターの基本情報を有し、
    前記判定処理部が、前記モニターからの前記回答を受信し当該回答を前記エリアと関連付ける回答判定処理を備え、
    前記マップ生成部が、前記エリアを単位として前記状況確認マップに当該回答を合成する回答合成処理を備えた、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の配布状況確認システム。
  4. 前記配布物データが、前記配布員から前記配布報告として報告される報告数を有し、
    前記判定処理部が、前記手配データの予定数と前記報告数とを使用して、前記予定数が0でなく当該報告数が当該予定数と同一の際に、当該配布報告された当該エリアの当該配布物について前記配布ステータスを前記配布済みに更新する数別処理を備えた、
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の配布状況確認システム。
  5. 前記基本データが、前記発注者から予め指定される配布許可エリア群を有し、
    前記手配処理部が、当該発注者の前記作業について前記配布許可エリア群外への割り当てを不可に制御する許可エリア群処理を有し、
    前記マップ生成部が、前記状況確認マップの対象範囲を前記配布許可エリア群内に制御する対象範囲処理を備えた、
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の配布状況確認システム。
  6. 前記基本データが、前記エリアと関連づけられ前記受注者からの質問に回答するモニターについて、当該モニターが所在する主エリアと当該主エリアに隣接する副エリアとの主副指定を含む基本情報を有し、
    前記手配処理部が、前記作業と関連づけて、当該作業の配布物の各配布日及び配布なしとの項目を有する質問の回答を当該作業のそれぞれの前記エリアを主エリアとするモニター及び当該エリアを副エリアとするモニターに促す配布確認回答処理を有し、
    前記マップ生成部が、前記エリア毎に、前記配布ステータスによる描画と、前記回答による描画とを合成する配布確認合成処理を備えた、
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の配布状況確認システム。
  7. 発注者、受注者及び配布員によって操作されるそれぞれの端末とネットワークを介して接続されたサーバーと、このサーバーによって制御されデータを格納するデータベースとを備え、
    前記データベースが前記データとして、
    ポスティングの作業を発注する前記発注者と、当該作業を受注する前記受注者と、当該受注者の指示に応じて担当するエリアに配布物を配布する前記配布員とのそれぞれの基本情報を有する基本データと、
    前記受注者が受注可能な地域の地図と、当該地域を配布員による配布単位毎に区画した前記エリアとを有する地図データと、
    前記発注者の前記作業の指示を前記受注者が受注登録した受注データと、
    単一又は複数の前記作業を配布期間毎に前記配布員と関連づける手配データと、
    前記作業毎で前記エリア84毎の配布ステータスを管理する配布物データとを有する配布状況確認システムを使用して、
    前記サーバーによる情報処理工程として、
    前記受注登録された前記作業について当該配布期間毎に前記配布員が配布する予定数の割り当てを促して前記手配データを生成すると共に当該各配布員に当該配布期間毎で前記エリア毎の配布報告を促す手配処理工程と、
    前記配布員によって使用される前記端末から前記配布報告が送信された際に当該配布報告と前記手配データとを使用して当該エリアの配布状況を判定すると共に、当該配布状況に応じて前記配布物データの前記配布ステータスを更新する判定処理工程と、
    前記発注者によって使用される前記端末から前記作業を特定したアクセスを受けた際に前記配布ステータスを参照して前記エリア毎の前記配布状況を前記地図に描画した状況確認マップを生成するマップ生成工程と、
    を備えたことを特徴とする配布状況確認方法。
  8. コンピュータを用いて請求項7記載の方法を実行するための配布状況確認用プログラム。
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