JP2012052670A - 電動弁、及び、電動弁における固定ストッパ片の位置設定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソレノイド部10により弁体7を開閉駆動するロータ8にロータ側ストッパ部8bを設け、弁体7の周りを回転可能に軸支される中間ストッパ体6を配置し、且つ、弁シート3と一体の部材にストッパ棒2aを設ける。中間ストッパ体6は、ロータ側ストッパ部8bに係合可能な腕部6bと、ストッパ棒2aに係合可能な当接部6cとを具備する。ストッパ棒2aを、上記一体の部材の円周方向に移動・固定可能に配置する。ストッパ棒2aを移動可能状態においてロータ8を回転させて、弁体7がシート孔3aに当接するまで回転させ、その後、ロータ8を逆転させてストッパ棒2aを所定量逆移動させ一体の部材に固定する。
【選択図】図1
Description
請求項1記載の電動弁は、ソレノイド部10により弁体7を開閉駆動するロータ8にロータ側ストッパ部8bを設け、弁体7の周りを回転可能に軸支される中間ストッパ体6を配置し、且つ、弁シート3と一体の部材に固定ストッパ片2aを設け、上記中間ストッパ体6は、ロータ側ストッパ部8bに係合可能な腕部6bと、固定ストッパ片2aに係合可能な当接部6cとを具備し、更に、上記固定ストッパ片2aを、上記一体の部材の円周方向に移動・固定可能に配置したことを特徴とする。
請求項5記載の電動弁は、請求項4記載の手段において、弁体7は、ロータ8と一体成形されていることを特徴とする。
請求項7記載の電動弁は、請求項6記載の手段において、上記支持体4は、1以上の流体移動孔4aを具備することを特徴とする。
なお、上記手段の記載において、図面の記載との関係を理解し易いように、図面符号を付したが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1記載の発明によれば、弁体が弁シートとの距離(リフト量)を決めることによりロータの閉弁方向の最大回転位置を設定でき、且つ、ストッパの設定位置を各部品の寸法精度に関係なく正確に決めることができる。
請求項4記載の発明の特徴によれば、保持体は、ネジ機構を介して弁体を支持していることで、リフト量の設定が一層正確になる。
請求項5記載の発明の特徴によれば、弁体はロータと一体成形されていることで、ネジ機構の構成が一層簡略化する。
請求項7記載の発明の特徴によれば、支持体には1以上の流体移動孔を形成したことで、冷媒の流動が円滑となる。
請求項10記載の発明の特徴によれば、中間ストッパ体の数を2以上とすることで、分解能がより細かくなることより、一層正確にリフト量を設定できる。
弁シート3にはシート孔3aが形成されると共に流体出入管1dが嵌合・連結され、また、パイプ孔1bにも流体出入管1eが嵌合・連結される。
ベースプレート1の外周部の上面には、下面がスカート状に形成されたキャン9が溶着されており、また、下面にはソレノイド位置設定枠11が弁シート3及び流体出入管1eを貫通させて一体に装着されている。また、キャン9内にはロータ室9aが形成される。
また、弁棒保持体5の上下に形成された軸芯開口部の内周面には雌ねじ部5aが形成され、軸芯開口部内には、棒状の弁体7が回転可能に嵌装され、弁体7の外周部に形成された雄ねじ部7aが、上記雌ねじ部5aと螺合している。
また、キャン9の外部にはソレノイド部10が配置されていると共に、ソレノイド部10下部の溶着部10cにはソレノイド固定杆10aが設けられ、該ソレノイド固定杆10aの下端突部10bがソレノイド位置設定枠11の係合孔11aに係合されている。
次に、この位置において、固定ストッパ片2aをストッパ摺動溝1cに固定する。上記設定によって、ロータ8の回転により弁体7が閉動作しても、固定ストッパ片2aによってロータ8が設定位置に停止され、リフト量Lを残して微少開が維持される。
実施例2は、上記のように構成されていることから、実施例1と同様に、各部品の寸法精度に関係なくリフト量Lの設定が容易・正確となる。そして、リフト量Lとストッパ棒12aの位置のばらつきを低滅させることができる。
1b・・パイプ孔 1c・・ストッパ摺動溝 1d・・流体出入管
1e・・流体出入管 2a・・ストッパ棒(固定ストッパ片)
3・・弁シート(実施例2の「一体の部材」) 3a・・シート孔
4・・支持体 4a・・流体移動孔 5・・弁棒保持体 5a・・雌ねじ部
6・・中間ストッパ体 6a・・上方リング部 6b・・腕部 6c・・当接部
7・・弁体 7a・・雄ねじ部 7b・・弁部
8・・ロータ 8a・・弁棒支持部 8b・・ロータ側ストッパ部
9・・キャン(実施例3−5の「一体の部材」) 9a・・ロータ室
10・・ソレノイド部 10・・ソレノイド固定杆 10b・・下端突部
10c・・溶着部 11・・ソレノイド位置設定枠 11a・・係合孔
12a・・ストッパ棒(固定ストッパ片) 12b・・ストッパ腕
12c・・ストッパリング
16・・中間ストッパ体 16a・・上方リング部 16b・・腕部
16c・・当接部
42a・・ストッパ棒(固定ストッパ片) 42b・・ストッパ板
50a・・ソレノイド固定杆 50b・・下端突部
51・・ソレノイド位置設定枠 51a・・係合部
60a・・ソレノイド固定杆 60b・・下端突部
61・・ソレノイド位置設定枠 61a・・係合部
Claims (11)
- ソレノイド部により弁体を開閉駆動するロータにロータ側ストッパ部を設け、上記弁体の周りを回転可能に軸支される中間ストッパ体を配置し、且つ、弁シートと一体の部材に固定ストッパ片を設け、
上記中間ストッパ体は、ロータ側ストッパ部に係合可能な腕部と、固定ストッパ片に係合可能な当接部とを具備し、更に、上記固定ストッパ片を、上記一体の部材の円周方向に移動・固定可能に配置したことを特徴とする電動弁。 - 上記一体の部材は弁シートを支持する平板状のベースプレートとし、該ベースプレートには、その円周方向にストッパ摺動溝を形成し、該ストッパ摺動溝に沿って固定ストッパ片を摺動・固定可能に配置し、且つ、上記中間ストッパ体は、上記一体の部材に固定された弁体の保持体に軸支したことを特徴とする請求項1記載の電動弁。
- 上記一体の部材は弁シートを支持する平板状のベースプレートとし、上記弁シートにリング状のストッパリングを軸着させ、該ストッパリングからストッパ腕を延設させ、該ストッパ腕の端部に上記固定ストッパ片を構成するストッパ棒を立設し、且つ、ストッパ棒は、前記一体の部材に対して遊転・固定可能にし、更に、上記中間ストッパ体は上記一体の部材に固定された弁体の保持体に軸支したことを特徴とする請求項1記載の電動弁。
- 上記保持体は、ネジ機構を介して上記弁体を支持していることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電動弁。
- 上記弁体は、上記ロータと一体成形されていることを特徴とする請求項4記載の電動弁。
- 上記弁シート又は上記一体の部材にパイプ状の支持体を設け、該支持体に上記保持体を設けたことを特徴とする請求項2乃至5記載のいずれかの電動弁。
- 支持体は、1以上の流体移動孔を具備することを特徴とする請求項6記載の電動弁。
- 上記ベースプレートの下面にソレノイド位置設定枠を装着し、該ソレノイド位置設定枠に形成した複数の係合部により、ソレノイド部のベースプレートに対する固定位置が選定可能であることを特徴とする請求項2乃至7記載のいずれかの電動弁。
- 上記ベースプレートの下面にソレノイド設定枠を設け、該ソレノイド設定枠に係合部を設け、上記ソレノイド部から垂下させた2つのソレノイド固定枠により、前記係合部を挟持させたことを特徴とする請求項2乃至7記載のいずれかの電動弁。
- 中間ストッパ体の数を2以上とすることを特徴とする請求項1乃至9記載のいずれかの電動弁。
- 弁シート側に設ける固定ストッパ片により弁シートに対する弁体の最少開位置を設定する方法であって、上記固定ストッパ片は上記弁シート側に円周方向移動可能に配置し、上記弁体の開閉量と比例して移動するロータ側ストッパ部により、上記固定ストッパ片を移動させながら上記弁体を一旦全閉位置とした後、上記固定ストッパ片を上記ロータ側ストッパ部と共に上記弁体の最少開位置に対応する所定量逆移動させ、その位置で上記固定ストッパ片を上記弁シート側に固定することを特徴とする電動弁における固定ストッパ片の位置設定方法。
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