JP2012052378A - 引出し収納庫の施錠装置 - Google Patents

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健 加賀山
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Abstract

【課題】
筐体内の上下に複数の引出しを設け、適所に設けた錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框内に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る引出し収納庫の施錠装置において、誤って鍵を引出しに閉じ込めて施錠状態にすることを防止できる引出し収納庫の施錠装置を提供する。
【解決手段】
筐体1の側框4の前面であって押し込み格納状態を監視する引出し2の前板10が当接する位置に規制具9を設け、規制具には側框内に設けた作動板5に当止するように出没する当止部59を有し、引出しが引き出された状態では、当止部が側框内に突出して作動板がロック状態に変位するのを阻止し、一方、引出しが押し込み格納された状態では、当止部が作動板の変位を許容する位置に退避する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、引出し収納庫の施錠装置に係わり、更に詳しくは袖ワゴンやキャビネット等の引出し収納庫に適用し、引出しをロックするための施錠装置に関するものである。
従来から、筐体内の上下に複数の引出しを設け、筐体の上部框あるいは引出しの前板に内蔵した錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る、袖ワゴンやキャビネット等の引出し収納庫の施錠装置は公知である。このような施錠装置では、半開き状態の引出しがあっても、錠体を施錠状態にして、前記作動板を係止爪が引出しのストッパーに係止し得るロック状態にすることが可能であり、その場合、鍵を錠体から抜くことができるので、抜いた鍵を誤って半開き状態の引出しに収納し、その引出しを強引に押し込み格納すれば、ストッパーが係止爪を通過してロック状態になる。つまり、鍵を施錠された引出しの中に閉じ込めてしまうことがあるが、それを防止するための鍵閉込み防止機構を備えた引出し収納庫の施錠装置も既に提供されている。
例えば、特許文献1には、家具本体内に、上、下両端央を中心にして厚み方向に回動し得るように板状の作動板を収容するとともに、この作動板の一方の回動縁に、引出しの段数に対応する数の係止爪を突設しておき、この作動板の他方の回動縁を錠の施錠杆により押圧した場合に前記係止爪が各引出しの側面側に一斉に突出するように構成し、突出した係止爪により各引出しをそれぞれロックし得るようにした家具において、前記引出しが閉止位置にある場合にのみ前記作動板の回動を許容する鍵閉込み防止機構を設けた家具が開示されている。ここで、前記鍵閉込み防止機構は、家具本体の上面に天板を着脱可能に取着した天板の下面側に装着したものであり、具体的には、上端部と下端部の途中が天板の下面側に枢支された回動レバーを備えたものにし、その上端部を前記作動板の他方の回動縁に、前記下端部を最上段の引出しの鏡板にそれぞれ背反的に当接させるようにしたものである。
また、特許文献2には、収納庫本体に閉止位置と開放位置との間で相対移動可能に設けた複数の引出しを閉止位置にロック可能な施錠装置であって、一の引出しに設けた錠に対する施錠操作を、当該一の引出し以外の他の引出しが開放位置にある場合に禁止し、且つ前記他の引出しが閉止位置にある場合に許容する施錠操作管理手段を具備してなり、前記収納庫本体の側板部に、厚み方向に回動し且つ一方の回動縁に前記各引出しの被係合部に係合可能な係合部を設けた作動板を収容するとともに、前記係合部が被係合部に係合し得る方向に作動板の他方の回動縁を押圧する前記錠の施錠杆が通過可能な通過孔を形成し、前記施錠操作管理手段が、前記他の引出しが開放位置にある場合に前記施錠杆の前記通過孔への通過を禁止し、且つ前記他の引出しが閉止位置にある場合に前記施錠杆の前記通過孔への通過を許容するものである施錠装置が開示されている。具体的には、前記施錠操作管理手段が、前記通過孔を閉塞し得る閉塞位置と、前記通過孔を開放する開放位置との間で移動可能な振り子部材を用いてなり、前記他の引出しが開放位置にある場合に前記振り子部材をその自重で前記閉塞位置に位置付けるとともに、前記他の引出しの開放位置から閉止位置への移動に連動して前記振り子部材を前記閉塞位置から前記開放位置へ移動させるようにしたものである。
しかし、特許文献1に記載のものは、鍵閉込み防止機構を構成する回動レバーを天板の下面側に枢支したものであるから、原理的に最上段の引出しに対してのみに鍵閉込み防止の機能が有効であり、他の下段の引出しに対しては鍵を誤って閉じ込める問題点が解決されてない。また、特許文献2に記載のものは、引出しを筐体内に完全に押し込み格納しないと振り子部材で施錠杆の通過孔が塞がれて施錠操作ができないようにするものであるから、前記振り子部材は、引出しに設けた錠体の施錠杆に近い位置に設けられている必要がある。中段引出しに錠体を設け、前記振り子部材が上段の引出しの押し込み格納によって作動するように構成するか、あるいは下段の引出しの押し込み格納によって前記振り子部材が作動するようにするには、下段の引出しに対応して第2の振り子部材を設け、この第2の振り子部材の回動によって第1の振り子部材が連動回転するように構成する必要があり、機構が複雑になるばかりでなく、鍵の閉じ込め防止効果が全ての引出しに対して同時に備えるものではない。また、振り子部材は、自重によって閉塞位置に復帰するようにしたので、収納庫に振動が加わると誤って開放位置に変位することも考えられる。
特許第2546055号公報 特開2007−100347号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、筐体内の上下に複数の引出しを設け、筐体の上部框あるいは引出しの前板に内蔵した錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框内に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る引出し収納庫の施錠装置において、各引出しの押し込み格納状態を独立して監視することが可能であり、また監視している引出しが全て押し込み格納状態になったときにのみ前記錠体を施錠状態にして作動板をロック状態にすることが可能である引出し収納庫の施錠装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、筐体内の上下に複数の引出しを設け、筐体の上部框あるいは引出しの前板に内蔵した錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框内に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る引出し収納庫の施錠装置において、前記筐体の側框の前面であって押し込み格納状態を監視する引出しの前板が当接する位置に規制具を設け、該規制具には前記側框内に設けた前記作動板に当止するように出没する当止部を有し、前記引出しが引き出された状態では、前記当止部が側框内に突出して前記作動板がロック状態に変位するのを阻止し、一方、前記引出しが押し込み格納された状態では、前記当止部が前記作動板の変位を許容する位置に退避することを特徴とする引出し収納庫の施錠装置を構成した(請求項1)。
具体的には、前記規制具は、前記筐体の側框の前面に形成した開口に嵌着する本体部と、該本体部には内外に貫通した空間部を有するとともに、該空間部内に中央部を水平な支軸で枢支された規制部材を設け、該規制部材の一端部を当接部として前記本体部から前方へ突出し、且つ他端部を前記当止部として前記本体部から後方へ突出するように弾性付勢し、前記引出しが押し込み格納状態になって、該引出しの前板に前記規制部材の当接部が当接して本体部内に押し込まれると同時に、前記当止部が本体部内に退避するものである(請求項2)。
そして、前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、少なくとも前記錠体を設けてない各引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなることが好ましい(請求項3)。
また、前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、各段の引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなることも好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の引出し収納庫の施錠装置は、筐体内の上下に複数の引出しを設け、筐体の上部框あるいは引出しの前板に内蔵した錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框内に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る引出し収納庫の施錠装置において、前記筐体の側框の前面であって押し込み格納状態を監視する引出しの前板が当接する位置に規制具を設け、該規制具には前記側框内に設けた前記作動板に当止するように出没する当止部を有し、前記引出しが引き出された状態では、前記当止部が側框内に突出して前記作動板がロック状態に変位するのを阻止し、一方、前記引出しが押し込み格納された状態では、前記当止部が前記作動板の変位を許容する位置に退避するので、規制具を設けた段の引出しが完全に押し込み格納されないと、錠体を施錠状態にすることができないので、鍵を錠体から抜き去ることができず、そのため半開き状態に引出しに鍵を入れて、不意に鍵を閉じ込める可能性が皆無になる。また、前記規制具を筐体の前面に取付けるだけで鍵閉じ込め防止機能を付与することができ、引出しの段数に関係なく、各引出しに独立して設けることができるので、汎用性は非常に高いものとなる。
請求項2によれば、前記規制具は、前記筐体の側框の前面に形成した開口に嵌着する本体部と、該本体部には内外に貫通した空間部を有するとともに、該空間部内に中央部を水平な支軸で枢支された規制部材を設け、該規制部材の一端部を当接部として前記本体部から前方へ突出し、且つ他端部を前記当止部として前記本体部から後方へ突出するように弾性付勢し、前記引出しが押し込み格納状態になって、該引出しの前板に前記規制部材の当接部が当接して本体部内に押し込まれると同時に、前記当止部が本体部内に退避するものであるので、規制具自体の構造が単純であり、安価に合成樹脂で成形することができ、本体部に規制部材を組み立てた後には一体の小型部品となり、取り扱いが容易であり、また側框の前面に形成した開口に嵌着するだけであるので、取付作業も極めて容易である。
請求項3によれば、前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、少なくとも前記錠体を設けてない各引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなるので、これらの引出しを完全に押し込み格納状態にしなければ施錠状態にすることができず、もってこれらの引出しの誤って鍵を閉じ込めることがなくなる。
請求項4によれば、前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、各段の引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなるので、全ての引出しを完全に押し込み格納状態にしなければ施錠状態にすることができず、もってどの引出しにも誤って鍵を閉じ込めることがなくなる。
本発明を適用した3段タイプの引出し収納庫を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明を適用した2段タイプの引出し収納庫を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 3段タイプの引出し収納庫の側框部の一部省略側面図である。 同じく側框部の一部省略拡大側面図である。 側框部の要部を示す一部省略横断平面図である。 同じく側框部の要部を示し、(a)は引出しを閉じた状態の一部省略横断平面図、(b)は施錠状態を示す一部省略横断平面図である。 側框と作動板の上部構造を示す部分斜視図である。 側框と作動板の下部構造を示す部分斜視図である。 作動板と係止具及び上下軸受具との関係を示す分解斜視図である。 作動板に係止具及び上下軸受具を装着した状態を示し、(a)は3段タイプの引出し収納庫に用いる場合の側面図、(b)は2段タイプの引出し収納庫に用いる場合を一部破断して示した側面図である。 作動板の上部に上軸受具を装着した状態の部分斜視図である。 係止具を示し,(a)は正面図、(b)は横断面図、(c)は斜視図である。 上軸受具を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は縦断面図、(d)は斜視図である。 下軸受具を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は縦断面図、(d)は斜視図である。 規制具を示し、(a)は分解縦断面図、(b)は側框に取付けた状態の縦断面図、(c)は分解斜視図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る引出し収納庫を示し、図3〜図11は施錠装置の詳細を示し、図12〜図15は各部品の詳細を示し、図中符号1は筐体、2は引出し、3は錠体、4は側框、5は作動板、6は係止具、7は上軸受具、8は下軸受具、9は規制具をそれぞれ示している。
本発明に係る引出し収納庫の施錠装置は、図3〜図6に示すように、筐体1内の上下に複数の引出し2(2A〜2C)を設け、筐体1の上部框あるいは引出し2の前板10に内蔵した錠体3の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆11によって、筐体1の側框4内に設けた作動板5を回転させ、該作動板5に設けた複数の係止爪12,…を各引出し2,…に設けたストッパー13に係脱することにより同時に施錠、解錠し得ることを基本構成としている。前記係止爪12は、前記ストッパー13に面接触して、応力が集中しないように十分広い当接面を備えている。
そして、図9に示すように、前記作動板5の上下方向の複数箇所に、前記係止爪12を設けた合成樹脂製の係止具6を着脱可能に取付けたことを特徴とする。更に詳しくは、図9及び図12に示すように、前記作動板5の上下方向の複数箇所に係合穴14,…を設け、前記係止具6の一端部に前記係止爪12を形成するとともに、他端部に前記作動板5を挟持する挟持片15,16を形成し且つ少なくとも一方の挟持片16に前記係合穴14に抜止め状態で係合する爪部17を突設している。
更に具体的には、板厚の厚い金属板をプレス加工した前記作動板5の後縁部に沿った複数箇所に、上下一対の係合穴14,14を形成するとともに、その中間に後方へ開放した上下非対称の凹部18を形成する一方、前記係止具6の後端部に前記係止爪12を形成し、前端部に前記作動板5を挟持する挟持片15,16を形成し、一方の挟持片16の上下部に前記両係合穴14,14にそれぞれ抜止め状態で係合する爪部17,17を形成するとともに、両挟持片15,16で形成される凹溝の奥部に前記凹部18の形状に合致した上下非対称の凸部19を形成している。前記凹部18と凸部19が係合したときのみ、前記係合穴14に爪部17が係合するので、前記係止具6の付け間違いが生じない。
そして、図1及び図2に示すように、前記筐体1内に引出し2,…を2段又は3段に収容可能であり、図9及び図10に示すように、前記作動板5の各引出し2のストッパー13に対応する全ての位置に、前記係止具6を取付けるための係合穴14,…を形成しておき、前記筐体1内に収容する引出し2の段数に応じて前記作動板5の係合穴14,…を選択して前記係止具6を取付ける。通常、下段の引出し2Cは大型のファイル等を収容するため深さが最も深くなっており、どのようなタイプの引出し収納庫でも下段の引出し2Cは共通である。つまり、図2の2段タイプの収納庫における下段の引出し2Eは、図1の3段タイプの収納庫の下段の引出し2Cと共通である。また、2段タイプの収納庫の上段引出し2Dと下段引出し2Eも共通である。また、3段タイプの収納庫では、下段引出し2Cよりも中段引出し2Bと上段引出し2Aの上下寸法はだんだん小さくなるように設定している。前記引出し2A,2Bと引出し2Dの取付位置はそれぞれ異なるため、前記作動板5には上下4箇所に係合穴14,14と凹部18を設けている。つまり、図10(a)に示した3段タイプの収納庫に用いる作動板5には、最下段と下から2番目と最上段に前記係止具6,…を取付け、図10(b)に示した2段タイプの収納庫に用いる作動板5には、最下段と上から2番目に前記係止具6,…を取付ける。
次に、前記作動板5を回動可能に側框4内に装着する構造を図3〜図11、図13及び図14に基づいて説明する。前記側框4は筐体1の側面板20に対して略平行に所定間隔を有するとともに、後方へ開放した収納空間21を形成する前側内面板22を有する構造であり、前記前側内面板22の上下部に後方へ開放した上部切欠部23と下部切欠部24をそれぞれ形成し、前記作動板5の上下端部に垂直な支軸25,26で回動可能に合成樹脂製の上軸受具7と下軸受具8をそれぞれ装着し、その状態で上軸受具7と下軸受具8をそれぞれ上部切欠部23と下部切欠部24に後方から抜止め係合して前記収納空間21に前記作動板5を配置するとともに、前記前側内面板22の後方空間27から前記係止爪12を出没可能としてなる。
更に詳しくは、前記作動板5は、金属板をプレス加工して作製したものであり、上下端部にそれぞれ支軸25,26を上下方向に形成するとともに、抜止めのための側方へ突出した突片28,29を適所に設け、前記上軸受具7と下軸受具8には、前記支軸25,26を回動可能に受け入れる円筒部30,31と前記突片28,29を摺動可能に係止する摺接部32,33を設けている。
具体的には、前記上軸受具7は、図9及び図11に示すように、中空ブロック状の本体34内に円筒部30を形成し、該円筒部30にキックばね35のコイル部35Aを巻回するとともに、該キックばね35の一方の弾片35Bを前記本体34内面に当接するとともに、他方の弾片35Cを前記作動板5の上端に前記支軸25と離れた位置に突設した係止片36に係止し、前記作動板5の係止爪12が前記後方空間27内で筐体1の側面板20に接近する方向に弾性付勢している。
また、前記前側内面板22の切欠部23,24の前側に係合孔37,38を形成するとともに、前記上軸受具7と下軸受具8の本体34側面に前記切欠部23,24に係合する係合部39,40と前記係合孔37,38に抜止め係合する爪部41,42を突設している。ここで、前記上軸受具7の係合部39と上部切欠部23との係合構造と、前記下軸家具8の係合部40と下部切欠部24との係合構造とは、互いに異なり、他方へは係合しない構造となっている。つまり、前記上軸受具7と下軸受具8は、前側内面板22の上下部に形成した切欠部23,24に間違いなく嵌着できるようにしている。
前記上軸受具7は、図13に示すように、上下貫通した前記円筒部30の一部に軸方向のスリット孔43を形成し、前記作動板5の上端に形成した前記支軸25の先端部側方に突設した前記突片28を通過できるとうにするとともに、前記円筒部30の先端円周面が前記摺接部32となっている。また、前記上軸受具7の本体34の一側面には、外向きに断面L字形の突条44,44を突設し、該突条44,44の外側に形成した嵌合溝45,45で前記係合部39を構成している。そして、前記上部切欠部23の両側縁を前記嵌合溝45,45に受け入れて係合する。また、前記上軸受具7の本体34の挿入側端面には、前記キックばね35の弾片35B,35Cを突出させる切欠46を形成している。そして、図7、図9〜図11に示すように、前記上軸受具7の円筒部30に前記キックばね35のコイル部35Aを巻回し、両側の弾片35B,35Cを前記本体34内面に当接した状態で、前記作動板5の支軸25を、突片28が上軸受具7のスリット孔43に対応する向きで円筒部30に挿入し、突片28が円筒部30を通過後に若干回転させて該突片28を円筒部30の上端円周面の摺接部32に係止する。それから、前記弾片35Cを強制的に変形させて前記作動板5の上端の係止片36に係止する。
また、前記下軸受具8は、図14に示すように、下端が閉鎖した前記円筒部31に隣接して該円筒部31と同心の平面視円弧状の円弧板47を突設し、該円弧板47の先端外周縁に爪状の前記摺接部33を突設し、本体34の一側面には前記下部切欠部24に内嵌する突縁48を上下部に突設し、前記係合部40を構成している。尚、前記上部軸受具7及び下軸受具8の本体34の他側面は、前記収納空間21の内壁面に当接するような寸法になっている。また、前記作動板5の下端の支軸26と離れた位置に係止片49を突設し、該係止片49の下端部で支軸26の側に前記突片29となる突起を形成している。そして、図8〜図10に示すように、前記作動板5の下端の支軸26を、前記下軸受具8の円筒部30に上方から挿入すると、前記係止片49の先端に設けた突片29が前記摺接部33に弾性的に抜止め係合する。
そして、図10に示したように、前記作動板5の上下端部に上軸受具7と下軸受具8をそれぞれ装着した状態で、図7及び図8に示すように、前記後方空間27から前方へ移動させて、上軸受具7と下軸受具8のそれぞれの係合部39,40を上部切欠部23と下部切欠部24にスライド係合させるとともに、前記係合孔37,38に爪部41,42が抜止め係合する。この状態で、前記作動板5は側框4の収納空間21に正確に弾性付勢状態で回動可能に装着される。また、前記前側内面板22には、引出し2Aに設けた錠体3の施錠杆11に対応する位置に挿入孔50を形成し、該挿入孔50に臨む前記作動板5の前縁部には当接部51を段状に突設している。
通常、前記作動板5は、キックばね35の弾性付勢力によって、図5に示すように、係止爪12が後方空間27内の位置し、前記引出し2のストッパー13が側方を自由に通過できるようになっている。そして、引出し2を筐体1内に押し込み格納した際に、前記錠体3の施錠杆11が前記挿入孔50の側方に位置し(図6(a)参照)、施錠操作に伴って該施錠杆11が側方へ突出し、その先端が挿入孔50内に進入して前記作動板5の前側の当接部51を押すと、弾性付勢力に抗して作動板5が回動し、前記係止具6の係止爪12が引出し2側に突出し、前記ストッパー13の前方移動を当止して規制する(図6(b)参照)。即ち、引出し2がロック状態になるのである。全ての引出し2,…を押し込み格納状態にして錠体3を施錠状態にすると、同時に全ての引出し2,…の引き出しを規制するオールロック状態となるのである。
ここで、前記側框4の構造を図3〜図5、図7及び図8に基づき簡単に説明する。前記筐体1の側面板20の前縁を内方へ直角に折曲して前面板52を形成し、更に前面板52の内縁を後方へ短く直角に折曲した内板53を形成している。そして、前記側框4には側補強部材54が溶接固定されている。前記側補強部材54は、筐体1よりもやや厚い金属板で作製し、断面略C字形の上下方向に延びた部材である。前記側補強部材54は、前記筐体1の側面板20の内面に接合する基板55の前後縁に内側へ直角に前面板56と後面板57を折曲形成し、前記前面板56の内側縁から後方へ直角に折曲して前記前側内面板22を形成し、更に前記後面板57の内側縁から前方へ直角に折曲して後側内面板58を形成している。そして、前記側補強部材54の基板55を側面板20に当接し、前記前側内面板22の前部を前記内板53の内面に当接し、前記前面板52と前面板56との間に若干の隙間を設けた状態で、両部材を溶接して固定し、前記側框4を構成している。ここで、前記側補強部材54の基板55と、前面板56と、前側内面板22とで、前記収納空間21が形成され、前記前側内面板22と後側内面板58との間の空間が前記後方空間27となっている。
次に、図3〜図7及び図15に基づいて、鍵閉込み防止のための機構を説明する。鍵閉込み防止機構は、前記筐体1の側框4の前面であって押し込み格納状態を監視する引出し2の前板10が当接する位置に規制具9を設け、該規制具9には前記側框4内に設けた前記作動板5に当止するように出没する当止部59を有し、前記引出し2が引き出された状態では、前記当止部59が側框4内に突出して前記作動板5がロック状態に変位するのを阻止し、一方、前記引出し2が押し込み格納された状態では、前記当止部59が前記作動板5の変位を許容する位置に退避するようにしたものである。
具体的には、前記規制具9は、図15に示すように、前記筐体1の側框4の前面に形成した開口60に嵌着する本体部61と、該本体部61には内外に貫通した空間部62を有するとともに、該空間部62内に中央部を水平な支軸63で枢支された規制部材64を設け、該規制部材64の一端部を当接部65として前記本体部61から前方へ突出し、且つ他端部を前記当止部59として前記本体部61から後方へ突出するように弾性付勢し、前記引出し2が押し込み格納状態になって、該引出し2の前板10に前記規制部材64の当接部65が当接して本体部61内に押し込まれると同時に、前記当止部59が本体部61内に退避するようにしている。
前記規制具9の本体部61には、周囲に鍔部66を形成するとともに、上下面に前記開口60の口縁に抜止め係合する係合爪67,67を突設し、前記空間部62の両側壁には前記規制部材64の中央部両側に突設した前記支軸63,63を回動可能に受け入れる軸穴68,68を形成している。また、前記本体部61の前面側の上部約2/3の範囲に前記空間部62に連通した角孔69が形成され、該角孔69の下方の前側壁面の内面に、弾性付勢手段としての圧縮コイルばね70の一端を係止する係止凸部71を形成するとともに、前記規制部材64の当止部59の前側面には前記圧縮コイルばね70の他端を受け入れる係合凹部72を形成している。前記支軸63,63を軸穴68,68に係合させ、前記圧縮コイルばね70を圧縮状態で、本体部61の係止凸部71と規制部材64の係合凹部72に両端を係止し、前記当止部59が本体部61から後方へ突出するように弾性付勢する。この際に、前記規制部材64の可動範囲を制限するために、前記本体部61の空間部62の一側壁にガイド溝73を形成するとともに、前記規制部材64の当接部65側の側面に前記ガイド溝73に案内されるガイドピン74を突設している。
また、前記側框4の前面板52に形成した開口60の上縁一側に凹部75を形成し、前記本体部61に該凹部75に係合する凸部76を形成しておくことにより、前記規制具9を上下正しい向きに装着することができる。尚、前記前面板52の開口60に対応する前記側補強部材54の前面板56には、前記規制具9の本体部61を受け入れる角孔77を形成している。前記規制具9の本体部61の鍔部66は、前記開口60の口縁を隠す作用以外にも、前記引出し2を押し込み格納した際に、前板10を当止する緩衝部材の作用をする。
そして、前記規制具9は、前記筐体1の側框4の前面であって、少なくとも前記錠体3を設けてない各引出し2,…の前板10に対応する位置にそれぞれ設ける。勿論、前記規制具9は、前記筐体の側框の前面であって、各段の引出し2,…の前板10に対応する位置にそれぞれ設けることも好ましいのである。
前記規制具9の作用を図5及び図6に基づいて簡単に説明する。図5に示すように、引出し2を引き出した状態では、前記規制具9の規制部材64は弾性付勢力によって、前記当接部65が本体部61から前方へ突出し、且つ前記当止部59として本体部61から後方へ突出している。この状態で、前記作動板5の前縁で外側に前記当止部59が位置し、前記作動板5は回動不能な状態となっている。つまり、前記錠体3を設けた引出し2を押し込み格納しても、他の何れかの引出し2が半開き状態であると、施錠操作して施錠杆11が側方へ突出させ、前記挿入孔50内に進入して前記作動板5の当接部51に当接した後、それ以上の施錠杆11の変位が規制されるので、鍵を回しても途中で回らなくなる。従って、このような状況では、施錠状態にすることができず、錠体3から鍵を抜き去ることができない。当然、施錠状態の引出し2に鍵を閉じ込める可能性は皆無である。
そして、全ての引出し2,…を正確な位置まで押し込み格納すると、全ての規制具9,…の当接部65が引出し2の前板10で本体部61内に押し込められ、それによって規制部材64が回動して当止部59が本体部61内に引き込まれ、前記作動板5の自由な回動が可能になる(図6(a)参照)。そこで、前記錠体3に差し込んだ鍵を回転させ施錠状態にすると、前記施錠杆11が前記作動板5の前縁部を外側方へ押すので、該作動板5は支軸25,26を中心に回動し、後縁に設けた係止具6,…の係止爪12,…が後方空間27から内側方へ突出し、各引出し2の側面に突設した前記ストッパー13を当止できるようになる(図6(b)参照)。この状態が全ての引出し2,…が引き出せないオールロック状態である。
本実施形態では、前記錠体3を何れかの引出し2の前板10に設けたが、前記筐体1の上框部に設けても同様である。また、前記引出し2,…のうち、常にロック状態にならないようにするためには、該引出し2に対応する段の係止具6を作動板5から外すだけでよい。前記係止具6、上軸受具7及び下軸受具8は、それぞれの爪部17、爪部41及び爪部42をドライバーの先端で押し込むことによって、簡単に外すことができる。
1 筐体、 2 引出し、
2A〜2E 引出し、
3 錠体、 4 側框、
5 作動板、 6 係止具、
7 上軸受具、 8 下軸受具、
9 規制具、 10 前板、
11 施錠杆、 12 係止爪、
13 ストッパー、 14 係合穴、
15 挟持片、 16 挟持片、
17 爪部、 18 凹部、
19 凸部、 20 側面板、
21 収納空間、 22 前側内面板、
23 上部切欠部、 24 下部切欠部、
25 支軸、 26 支軸、
27 後方空間、 28 突片、
29 突片、 30 円筒部、
31 円筒部、 32 摺接部、
33 摺接部、 34 本体、
35 キックばね、 35A コイル部、
35B 弾片、 35C 弾片、
36 係止片、 37 係合孔、
38 係合孔、 39 係合部、
40 係合部、 41 爪部、
42 爪部、 43 スリット孔、
44 突条、 45 嵌合溝
46 切欠、 47 円弧板、
48 突縁、 49 係止片、
50 挿入孔、 51 当接部、
52 前面板、 53 内板、
54 側補強部材、 55 基板、
56 前面板、 57 後面板、
58 後側内面板、 59 当止部、
60 開口、 61 本体部、
62 空間部、 63 支軸、
64 規制部材、 65 当接部、
66 鍔部、 67 係合爪、
68 軸穴、 69 角孔、
70 圧縮コイルばね、 71 係止凸部、
72 係合凹部、 73 ガイド溝、
74 ガイドピン、 75 凹部、
76 凸部、 77 角孔。

Claims (4)

  1. 筐体内の上下に複数の引出しを設け、筐体の上部框あるいは引出しの前板に内蔵した錠体の施錠操作に伴って側方へ突出する施錠杆によって、筐体の側框内に設けた作動板を回転させ、該作動板に突設した複数の係止爪を各引出しに設けたストッパーに係脱することにより同時に施錠、解錠し得る引出し収納庫の施錠装置において、前記筐体の側框の前面であって押し込み格納状態を監視する引出しの前板が当接する位置に規制具を設け、該規制具には前記側框内に設けた前記作動板に当止するように出没する当止部を有し、前記引出しが引き出された状態では、前記当止部が側框内に突出して前記作動板がロック状態に変位するのを阻止し、一方、前記引出しが押し込み格納された状態では、前記当止部が前記作動板の変位を許容する位置に退避することを特徴とする引出し収納庫の施錠装置。
  2. 前記規制具は、前記筐体の側框の前面に形成した開口に嵌着する本体部と、該本体部には内外に貫通した空間部を有するとともに、該空間部内に中央部を水平な支軸で枢支された規制部材を設け、該規制部材の一端部を当接部として前記本体部から前方へ突出し、且つ他端部を前記当止部として前記本体部から後方へ突出するように弾性付勢し、前記引出しが押し込み格納状態になって、該引出しの前板に前記規制部材の当接部が当接して本体部内に押し込まれると同時に、前記当止部が本体部内に退避するものである請求項1記載の引出し収納庫の施錠装置。
  3. 前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、少なくとも前記錠体を設けてない各引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなる請求項1又は2記載の引出し収納庫の施錠装置。
  4. 前記規制具は、前記筐体の側框の前面であって、各段の引出しの前板に対応する位置にそれぞれ設けてなる請求項1又は2記載の引出し収納庫の施錠装置。
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