JP2012051789A - ガラス条の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】母材ガラス板を加熱炉内で加熱して軟化させ、所望の厚さに延伸してガラス条を成形する加熱延伸工程を含み、前記加熱延伸工程は、前記母材ガラス板の溶け始めの位置から、前記延伸の際に形成される前記母材ガラス板の輪郭線における変曲点の位置までの長さ、つまりメニスカス長22が、前記母材ガラス板の幅23の2/3以上となるように加熱する。
【選択図】図6
Description
図1は、本発明の実施の形態に係るガラス条の製造方法に用いる加熱延伸装置の斜視図である。加熱延伸装置50は、母材ガラス板1を加熱する電気抵抗炉である加熱炉10と、この加熱炉10に母材ガラス板1を送り込む母材送り機構20と、この加熱炉10からガラス条11を引き出す引き取り機構30とを有している。加熱炉10には、母材ガラス板1を加熱する加熱手段として、図示しない複数のヒータが設けられる。また、加熱炉10の下部には、ガラス条11の外形を測定するための外形測定器7、ガラス条11の表面に保護膜を形成する保護膜被覆装置8、ガラス条11を引き取るテンションを測定するテンション測定器9、ガラス条11のよじれを防止するガイドロール5が設けられる。また、引き取り機構30の下部には、ガラス条の表面に溝を形刻して、所定の長さに折るためのカッター21が設けられる。外形測定器7の計測した計測値は、フィードバック経路13を経由して母材送り機構20にフィードバックされる。母材送り機構20は、このフィードバック値に基づいて母材送り速度をコントロールする。また、この計測値は、フィードバック経路14を経由して引き取り機構30にもフィードバックされる。引き取り機構30は、このフィードバック値に基づいて引き出し速度をコントロールする。
次に、本発明の別の実施の形態について説明する。上述の実施の形態1は、母材ガラス板の幅方向の温度分布を規定することにより、平坦度の優れたガラス条を製造できるというものであるが、本実施の形態は、母材ガラス板の延伸方向における加熱炉内の温度分布と母材ガラス板の幅との関係を規定することにより、平坦度の優れたガラス条を製造できるというものである。
次に、本発明のさらに別の実施の形態について説明する。上述の実施の形態1は、母材ガラス板の幅方向の温度分布を規定することにより、平坦度の優れたガラス条を製造できるというものであり、実施の形態2は、母材ガラス板の延伸方向における加熱炉内の温度分布と母材ガラス板の幅との関係を規定することにより、平坦度の優れたガラス条を製造できるというものである。本実施の形態は、これらを組み合わせた上に、さらに上記幅方向の温度分布を規定する位置を規定することにより、平坦度の一層優れたガラス条を、加熱効率よく製造できるというものである。
次に、本発明のさらに別の実施の形態について説明する。上述の実施の形態1〜3は、ガラス条の幅方向の厚さを均一にし、平坦度の優れたガラス条を製造できるものであるが、本実施の形態は、上記実施の形態のいずれにも組み合わせることができ、それによってガラス条にひずみが生じないようにする製造方法に係るものである。
本発明の実施例として、ホウ珪酸ガラス(ショット社製テンパックス フロート(登録商標))又は石英からなる、幅328mm、厚さ5mm、長さ約1.5mの母材ガラス板を準備し、これを加熱延伸してガラス条を製造した。加熱炉については、図2のように3枚のヒータを母材ガラス板の両側に配置したものを使用するか、または、図8のように炉下部を延長した構造体で囲ったものを使用した。ヒータは、長さ620mm、幅256mmのものを使用し、ヒータ中心線の距離が互いに277mmとなるように配置した。延伸条件としては、引き出し速度4mm/min、延伸後の幅25mm、厚さ0.38mmとした。このときの断面アスペクト比は66である。なお、断面アスペクト比とは、ガラス板の断面における幅と厚さの比である。また、このようにガラス条の断面アスペクト比が50以上であるか、または、厚さが0.7mm以下である場合、あるいはその両方である場合に、本発明の平坦度を改善するという効果がより顕著なものとなる。
本発明の実施例として、軟化点が820℃のテンパックス フロート(登録商標)からなる、幅328mm、厚さ5mm、長さ約1.5mの母材ガラス板を準備し、これを加熱延伸してガラス条を製造した。加熱炉については、図2のように3枚のヒータを母材ガラス板の両側に配置したものを使用した。ヒータの温度は、いずれも1000℃に設定した。このとき、母材ガラス板の中央部の温度は985℃、両端部の温度は980℃であり、温度差はほとんどなかった。延伸条件としては、引き出し速度7mm/minとした。
本発明の実施例として、テンパックス フロート(登録商標)からなる、幅328mm、厚さ5mm、長さ約1.5mの母材ガラス板を準備し、これを加熱延伸してガラス条を製造した。加熱炉については、図2のように3枚のヒータを母材ガラス板の両側に配置したものを使用するか、または、図7のように比較的ヒータ長の短いヒータを用いたものを使用した。ヒータは、いずれも幅256mmのものを使用した。延伸条件としては、引き出し速度7mm/min、延伸後の幅25mm、厚さ0.38mmとした。このときの断面アスペクト比は66である。
5 ガイドロール
7 外形測定器
8 保護膜被覆装置
9 テンション測定器
10、40、60 加熱炉
11 ガラス条
13、14 フィードバック経路
15a〜15f ヒータ
16 炉体
17 炉心管
18 カーボンブロック
19 構造体
20 母材送り機構
21 カッター
22 メニスカス長
23 母材ガラス板の幅
24 ヒートゾーン長
25 メニスカス部
30 引き取り機構
50 加熱延伸装置
Claims (10)
- 母材ガラス板を加熱炉内で加熱して軟化させ、所望の厚さに延伸してガラス条を成形する加熱延伸工程を含み、前記加熱延伸工程は、前記母材ガラス板の溶け始めの位置から、前記延伸の際に形成される前記母材ガラス板の輪郭線における変曲点の位置までの長さが、前記母材ガラス板の幅の2/3以上となるように加熱することを特徴とするガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、前記母材ガラス板の溶け始めの位置から、前記延伸の際に形成される前記母材ガラス板の輪郭線における変曲点の位置までの長さが、前記母材ガラス板の幅の1.5倍以下となるように加熱することを特徴とする請求項1に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、少なくとも前記母材ガラス板の溶け始めの位置から、前記延伸の際に形成される前記母材ガラス板の輪郭線における変曲点の位置までの部分において、幅方向に凹状の温度分布を有するように加熱することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、前記母材ガラス板の幅方向の中央部と端部との粘度比が、1より大きく20以下となるように加熱することを特徴とする請求項3に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、前記母材ガラスの幅方向の中央部に相対する位置に非発熱部を有し、該非発熱部の両側に発熱部を有する加熱体を用いて加熱することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、少なくとも前記母材ガラス板の溶け始めの部分から該母材ガラス板の歪み点温度の部分までが、前記加熱炉内に含まれるように加熱することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガラス条の製造方法。
- 前記母材ガラス板として、熱膨張係数が32×10-7(1/k)以下のものを用いることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のガラス条の製造方法。
- 前記母材ガラス板として、ホウ珪酸ガラスまたは石英ガラスからなるものを用いることを特徴とする請求項7に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、前記ガラス条の断面アスペクト比が50以上になるように延伸することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のガラス条の製造方法。
- 前記加熱延伸工程は、前記ガラス条の厚さが0.7mm以下になるように延伸することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のガラス条の製造方法。
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JP2005505482A (ja) * | 2001-09-28 | 2005-02-24 | カール−ツアイス−シュティフツンク | 構造化された物体を造形する方法及び装置並びに前記方法に従って作製される物体 |
JP2006221166A (ja) * | 2005-02-11 | 2006-08-24 | Arisawa Mfg Co Ltd | 偏光ガラス、及び偏光ガラスの製造方法 |
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