JP2012050487A - プローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】先端を大径化させることなく観察対象部位と前方とを観察することのできるプローブを提供する。
【解決手段】プローブ7は、先端に配設されて管腔K内を撮像可能な撮像カメラ75と、撮像カメラ75よりも基端側に配設されて照射光の照射及び放射光の受光を行う光学系と、を備え、生体内の管腔Kへ挿入されて照射光を生体組織の観察対象部位へ照射するとともに、この照射光に起因して観察対象部位から放射される放射光を検出する。撮像カメラ75は、レンズ751がプローブ7の前方と側方とを向くように回動可能に構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、プローブに関する。
従来、生体組織の観察対象部位へ励起光などの照射光を照射し、この照射光によって生体組織から発生する蛍光(自家蛍光)などの放射光を検出するプローブが開発されており、生体組織の変性や癌等の疾患状態(例えば、疾患の種類や浸潤範囲)の診断に用いられている。このようなプローブは、一般に、側方へ向けて照射光を照射するように構成されたものが多く、先端に備えられた側視型のカメラ(撮像装置)によって観察対象部位を撮像できるようになっている。また、このプローブは、自家蛍光を検出するものに限らず、共焦点内視鏡やOCT(Optical Coherence Tomograph:光干渉断層計)など、様々な方式のものが提案されている。
ところで、この種のプローブは生体内の管腔へ挿入されて使用されるため、その挿入操作を容易に行えるように、上述のような側方の観察に加えて前方(挿入方向)の観察も行えることが望ましい。特に、鼻孔を通じて食道に挿入される経鼻タイプのプローブでは、経口タイプのものに比べて挿入管腔が細いため、前方を観察できる構成がより強く望まれている。
そこで、側視型のカメラとは別に、レンズを前方へ向けたカメラを先端に複数備え、観察対象部位とともに前方をも観察可能なように構成したプローブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−325306号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のプローブでは、複数のカメラを搭載することにより先端が大径化するため、管腔挿入時における被験者の負担を増大させてしまう。特に、より細くしなやかな構成が求められる経鼻タイプのプローブとしては、このような大径化は殊更好ましくない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、先端を大径化させることなく観察対象部位と前方とを観察することのできるプローブの提供を課題とする。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、生体内の管腔へ挿入されて照射光を生体組織の観察対象部位へ照射するとともに、この照射光に起因して前記観察対象部位から放射される放射光を検出する長尺なプローブにおいて、
先端に配設されて管腔内を撮像可能な撮像装置と、当該撮像装置よりも基端側に配設されて前記照射光の照射及び前記放射光の受光を行う光学系と、を備え、
前記撮像装置は、レンズが当該プローブの前方と側方とを向くように回動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプローブにおいて、
前記撮像装置は、前記光学系との間を短縮可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプローブにおいて、
前記光学系は、当該プローブの側方へ向けて前記照射光を照射し、
前記撮像装置は、前記レンズが当該プローブの側方を向いたときに、前記照射光が照射される前記観察対象部位が撮像範囲内に含まれるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のプローブにおいて、
前記撮像装置に一端が連結されるとともに当該プローブの基端まで配設されたワイヤを備え、
前記撮像装置は、前記ワイヤの牽引操作によって回動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプローブにおいて、
前記レンズが当該プローブの前方を向いた状態となるように前記撮像装置を付勢する付勢部材を備え、
前記ワイヤは、2本配設されるとともに、前記撮像装置の回動中心を挟んで当該撮像装置の両側にそれぞれの一端が連結され、
前記撮像装置は、
前記付勢部材の付勢力に抗して一方の前記ワイヤを牽引することにより、前記レンズが当該プローブの前方から側方を向く方向へ回動し、
一方の前記ワイヤを解放して他方の前記ワイヤを牽引することにより、前記レンズが当該プローブの側方から前方を向く方向へ回動することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のプローブにおいて、
前記ワイヤを牽引することにより、前記光学系と前記撮像装置との間を短縮可能に構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のプローブにおいて、
前記光学系と前記撮像装置との間に、屈曲可能な屈曲部を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のプローブにおいて、
前記屈曲部は、当該プローブの長手方向へ伸縮可能に構成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載のプローブにおいて、
前記光学系の近傍に、当該プローブの先端部を前記管腔の内壁に固定するための固定手段が設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のプローブにおいて、
前記固定手段は、膨縮可能なバルーンであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、プローブの先端に配設されて管腔内を撮像可能な撮像装置が、そのレンズをプローブの前方と側方とに向けられるように回動可能に構成されているので、レンズを側方へ向けて観察対象部位を観察(撮像)することができるとともに、管腔へのプローブ挿入時にはレンズを前方へ向けて挿入方向を観察することができる。したがって、複数のカメラを搭載する必要なく観察対象部位と前方とを観察することができ、ひいては、先端を大径化させることなく観察対象部位と前方とを観察することができる。
請求項3に記載の発明によれば、照射光が照射される観察対象部位が撮像装置の撮像範囲内に含まれるので、撮像装置による観察対象部位の観察をより確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、ワイヤを牽引することにより光学系と撮像装置との間を短縮させることができるので、観察対象部位を撮像装置の撮像範囲内に収めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、光学系と撮像装置とが収容される部位は何れも屈曲困難な硬質部位であるところ、光学系と撮像装置との間に屈曲可能な屈曲部が設けられているので、屈曲困難な長さを短くすることができ、ひいては、管腔へのプローブの挿入を円滑に行えるようにして被験者の負担を軽減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、屈曲部がプローブの長手方向へ伸縮可能に構成されているので、管腔へのプローブの挿入時には屈曲部を伸長させた状態として挿入操作を容易なものとしつつ、放射光の検出時には屈曲部を短縮させた状態として観察対象部位を撮像装置の撮像範囲内に収めることができる。
診断装置の全体構成を示す概念図である。 実施形態におけるプローブの先端部の外観図である。 実施形態におけるプローブの先端部の断面図である。 撮像カメラの回動構造を説明するための図である。 (a)管腔に挿入する際のプローブの状態を説明するための図であり、(b)照射光の照射及び放射光の検出を行う際のプローブの状態を説明するための図である。 屈曲したプローブの外観図である。 伸縮可能な屈曲部を有するプローブの先端部の断面図である。 膨縮可能なバルーンを備えたプローブの外観図である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明に係るプローブを適用した診断装置1の全体構成を示す概念図である。
この図に示すように、診断装置1は、光源2と、分光器3と、スペクトル解析装置4と、コントローラ6と、プローブ7とを備えており、体内の管腔Kに挿入させたプローブ7からの光学情報を解析して管腔Kにおける生体組織の変性や癌等の疾患状態(例えば、疾患の種類や浸潤範囲)の診断を行うための装置である。なお、管腔Kは、食道や大腸の他、管状の体内器官である。
光源2は、キセノン光などの照射光(ここでは励起光)を発生させるものであり、波長選択フィルタを介してプローブ7に連結されている。
分光器3は、プローブ7に設けられた後述の受光用光ファイバ72bによって検出された放射光(本実施形態では蛍光)から幾つかの波長の強度を測定し(以下、「分光測定」という)、測定結果を電子情報(分光スペクトル信号)として出力するものである。なお、蛍光とは、広義には、X線、紫外線、あるいは、可視光線が照射された被照射物において、そのエネルギーを吸収することによって電子が励起され、励起された電子が基底状態に戻る際に放出される電磁波を指す。ここでは、励起光によってその波長とは異なる波長の蛍光が被測定部位から放射されるので、この放射光を検出し、受光用光ファイバ72bを介してベースユニットの分光器3へと導光しスペクトル分析することで検出対象の疾患状態を診断する。
スペクトル解析装置4は、分光器3から出力される分光スペクトル信号を解析して分光スペクトルグラフのイメージデータに変換し、疾患状態の診断を行うものである。なお、スペクトル解析装置4により生成される分光スペクトルグラフのイメージデータや診断結果は、モニタを備えた画像処理装置40に表示されるようになっている。また、この画像処理装置40のモニタには、プローブ7に設けられた後述の撮像カメラ75での撮影画像も表示されるようになっている。
コントローラ6は、プローブ7に接続されて当該プローブ7の各部の動作を制御可能となっている。
図2はプローブ7の先端部の外観図であり、図3はプローブ7の先端部の断面図である。
これらの図に示すように、プローブ7は、屈曲可能なチューブ70と、チューブ70の先端に連結された略円筒状のユニットフレーム71とから構成されており、外径が6mm程度の長尺な円筒状に形成されている。
チューブ70は、トルクコイルをシース(何れも図示せず)で被覆した構成となっている。このチューブ70は、当該チューブ70の基端部でトルクコイルと接続された図示しない回動アクチュエータにより周方向に回動可能となっている。また、チューブ70内には、ユニットフレーム71の基端部に先端が固定された照射用光ファイバ72a及び受光用光ファイバ72bが配設されている。これら照射用光ファイバ72a及び受光用光ファイバ72bは、チューブ70の基端部で光源2及び分光器3と接続されている。
ユニットフレーム71には、集光レンズ73と、ミラー74と、撮像カメラ75とが、長手方向Xに沿って基端側からこの順に並ぶように収容されている。
このうち、集光レンズ73及びミラー74は、管腔K内への励起光の照射及び蛍光の受光を行う光学系を構成している。また、ユニットフレーム71のうちミラー74を覆う部分は、透明部材からなる透光部711となっている。このような構成により、この光学系は、照射用光ファイバ72aから出射された励起光を集光レンズ73で集光させ、ミラー74で側方(長手方向Xと直交する方向)へ反射させて透光部711を通じて管腔K内の生体組織へ照射する一方、この励起光に起因して生体組織が発する蛍光(自家蛍光)を透光部711を通じてミラー74で長手方向Xへ反射させ、集光レンズ73で受光用光ファイバ72bの受光面に集光させるようになっている。
一方、撮像カメラ75は、管腔K内を撮像するためのものであり、ユニットフレーム71の先端に配設された透明部材からなる撮像部712内に収容されている。この撮像カメラ75は、前面のレンズ751がプローブ7の前方と側方とを向くように回動可能に構成されている。なお、レンズ751が向けられるプローブ7の側方とは、本実施形態においては、光学系による照射光の照射方向、つまりミラー74の反射方向と一致する方向となっている。但し、これらの方向は一致していなくともよく、撮像カメラ75がレンズ751をプローブ7の側方へ向けたときに、光学系から照射光が照射される観察対象部位が当該撮像カメラ75の撮像範囲内に含まれるように構成されていればよい。
ここで、撮像カメラ75の回動構造について、主に図4(a),(b)を参照して説明する。
図4(a),(b)は撮像カメラ75の回動構造を説明するための図であり、このうち図4(a)はレンズ751がプローブ7の前方を向いた状態(以下、前方撮像状態という)を示す図であり、図4(b)はレンズ751がプローブ7の側方(図の下方)を向いた状態(以下、側方撮像状態という)を示す図である。なお、以下の説明では、撮像カメラ75が回動する方向をレンズ751が前方から下方(図の下方)へ向く方向として図面に対応させて説明する。
図4(a),(b)に示すように、撮像カメラ75は、略円板状に形成されるとともにその両側面に立設された回動軸752,752を有している。この回動軸752は、撮像部712内面に形成された図示しないガイド溝に嵌合されており、撮像カメラ75が前後に移動可能であるとともに当該回動軸752を中心に回動可能なように、当該ガイド溝に支持されている。また、撮像カメラ75は、周面の上部,下部及び後部に形成された突起部753a〜753cを有している。これら3つの突起部753a〜753cは、回動軸752に直交する同一平面内に形成されるとともに当該平面内でそれぞれ円弧状に形成されており、後述するように、撮像カメラ75の回動に伴って、撮像部712内面の上下に長手方向Xに沿って形成された案内溝712a,712b(図3参照)と個別に係脱するようになっている。
また、撮像カメラ75には、前方撮像状態において回動軸752を挟んで当該撮像カメラ75の上側と下側とに2本のワイヤ76a,76bの一端が連結されている。このワイヤ76a,76bは、撮像部712の後部壁712cに形成された孔部712d,712dに挿通されてプローブ7内を基端まで敷設されており、プローブ7の基端で個別に牽引できるようになっている。ここで、下側のワイヤ76bが挿通された孔部712dの周囲には、後述するように、側方撮像状態において下部の突起部753cが嵌合する凹部712eが形成されている。
また、撮像カメラ75には、常態で前方撮像状態となるように当該撮像カメラ75を付勢するための付勢部材77が係止されている。この付勢部材77は、棒状の弾性部材を屈曲させたものであり、具体的には、基端が撮像部712内周の下面に固定されて上方へ立設され、中ほどの長さの箇所にはプローブ7の後方へ向かって90度未満の角度で屈曲された第1屈曲部77aを有し、先端には第1屈曲部77aと同方向へ屈曲された第2屈曲部77bを有している。これら第1屈曲部77a及び第2屈曲部77bは、回動軸752の外径に対応した曲率で屈曲されており、撮像カメラ75が前方撮像状態のときに回動軸752が第1屈曲部77aに係止され、側方撮像状態のときに回動軸752が第2屈曲部77bに係止されるように構成されている。
以上の回動構造を具備する撮像カメラ75は、図4(a)に示すように、ワイヤ76a,76bが牽引されない状態では、付勢部材77のうち第1屈曲部77aよりも先端側の付勢力によってプローブ7の前方へ移動するように付勢され、回動軸752が第1屈曲部77aに係止した状態、つまりレンズ751が前方を向いた前方撮像状態となっている。このとき、撮像カメラ75の上下の突起部753a,753bが撮像部712の上下の案内溝712a,712bと係合し、それぞれ案内溝712a,712bの前端に当接している(図5(a)参照)。
この前方撮像状態において、プローブ7の基端で付勢部材77の付勢力に抗して下側のワイヤ76bを牽引すると、撮像カメラ75は、回動軸752がガイド溝に案内されて後方へ移動しつつ、レンズ751が下方を向く方向へ回動軸752を中心に回動する。そして、図4(b)に示すように、回動軸752が付勢部材77の第2屈曲部77aに係止した状態、つまりレンズ751が下方(プローブ7の側方)を向いた側方撮像状態となる。このとき、撮像カメラ75の上部の突起部753aに代わって後部の突起部753cが撮像部712の上部の案内溝712aに係合するとともに、下部の突起部753cが下部の案内溝712bから外れて後部壁712cの凹部712eに嵌合する(図5(b)参照)。なお、図4(b)では、形状の説明のために、突起部753cが凹部712eに嵌合していない状態を示している。
また、この側方撮像状態において、下側のワイヤ76bを解放して上側のワイヤ76aを牽引すると、撮像カメラ75は、付勢部材77の付勢力により前方へ移動しつつ、ワイヤ76aの牽引によりレンズ751が前方を向く方向へ回動軸752を中心に回動する結果、上述の前方撮像状態に復帰する。なお、ここでは、まず下側のワイヤ76bを解放して前方へ押し込むことで撮像カメラ75を前方へ移動させ、それから撮像カメラ75が前後に移動しない程度に上側のワイヤ76aを牽引することで、撮像カメラ75を回動させてもよい。
なお、撮像カメラ75は、図示しない照明装置を前面に有しており、管腔Kへのプローブ7の挿入時や観察対象部位を撮像するときにはこの照明装置で撮像範囲を照明する。この照明装置は励起光の照射及び蛍光の検出を行うときには消灯するが、蛍光検出の妨げにならないのであれば消灯しなくともよい。また、撮像カメラ75は、チューブ70内に収容された図示しない伝送ケーブルを介して画像処理装置40と接続されている。
また、ユニットフレーム71のうち、透光部711と撮像部712との間の円筒部分は、屈曲可能な屈曲部713となっている。この屈曲部713は、光学系と撮像カメラ75との間であってユニットフレーム71の長手方向Xの略中間位置に形成されている。このような屈曲部713を設けることにより、ユニットフレーム71のうち屈曲困難な長さを短くできるため、管腔Kへのプローブ7の挿入を円滑に行えるようにして被験者の負担を軽減することができる。
続いて、診断装置1による診断手順について説明する。
図5(a)は、管腔Kに挿入する際のプローブ7の状態を説明するための図であり、図5(b)は、照射光の照射及び放射光の検出を行う際のプローブ7の状態を説明するための図である。
まず、図5(a)に示すように、プローブ7を鼻孔又は口を通じて手動で管腔K(例えば食道)に挿入する。この際には、撮像カメラ75を前方撮像状態とし、プローブ7前方の管腔K内を観察できるようにして、診断者によるプローブ7の挿入操作が容易に行えるようにする。このとき、チューブ70や屈曲部713が屈曲可能であるため、図6に示すように、プローブ7は管腔Kの形状に倣って自在に屈曲しつつ当該管腔K内を進行する。
プローブ7の先端部が所定の診断部位まで到達すると、図5(b)に示すように、下部のワイヤ76bを牽引して撮像カメラ75を側方撮像状態に変更する。そして、必要に応じてコントローラ6により回動アクチュエータを駆動してプローブ7を回動させ、ミラー74からの励起光が生体組織の観察対象部位に向けて照射可能なように回動位置を調整する。
次に、光源2の励起光を照射用光ファイバ72aから出射させる。出射された励起光は集光レンズ73で集光され、ミラー74で側方へ反射されて、透光部711を透過して生体組織の観察対象部位へ照射される。すると、この励起光に起因して生体組織が発する蛍光が透光部711を透過して取り込まれ、ミラー74で長手方向Xへ反射され、集光レンズ73で集光されて受光用光ファイバ72bに検出される。検出された蛍光は分光器3によって分光測定され、その測定結果として分光スペクトル信号が出力される。そして、この分光スペクトル信号がスペクトル解析装置4によって解析されて、疾患状態の診断が行われる。
このとき、撮像カメラ75のレンズ751が側方へ向けられているので、観察対象部位をレンズ751正面に捉えて観察することができる。なお、本実施形態のプローブ7においては、屈曲部713を介して撮像カメラ75と光学系とが離間しており、蛍光検出時には撮像カメラ75の撮像範囲内に観察対象部位が収まらないため、蛍光検出時での観察対象部位を観察することはできない。但し、撮像カメラ75の撮像中心と照射光の照射位置との長手方向Xの距離は既知であるため、プローブ7の長手方向Xへの移動量を調整することにより、蛍光検出時とは異なるタイミングとなるものの、観察対象部位を観察することができる。
次に、コントローラ6により回動アクチュエータを駆動してプローブ7を回動させ、周状の複数の測定点に対して上記同様の診断を実行する。
次に、撮像カメラ75を前方撮像状態に戻してから次の観察対象部位までプローブ7の先端部を移動させ、上記同様の操作を繰り返す。そして、全ての観察対象部位の診断を終了させた後、プローブ7を管腔Kから取り出す。
以上の診断装置1におけるプローブ7によれば、当該プローブ7の先端に配設されて管腔K内を撮像可能な撮像カメラ75が、そのレンズ751をプローブ7の前方と側方とに向けられるように回動可能に構成されているので、レンズ751を側方へ向けて観察対象部位を観察(撮像)することができるとともに、管腔Kへのプローブ7挿入時にはレンズ751を前方へ向けて挿入方向を観察することができる。これにより、複数のカメラを搭載する必要なく観察対象部位と前方とを観察することができ、ひいては、先端を大径化させることなく観察対象部位と前方とを観察することができる。したがって、被験者の負担を増大させることなく挿入操作を容易に行うことができる。
また、照射光が照射される観察対象部位が撮像カメラ75の撮像範囲内に含まれるので、撮像カメラ75による観察対象部位の観察をより確実に行うことができる。
また、ユニットフレーム71のうち光学系と撮像カメラ75とが収容される部位は何れも屈曲困難な硬質部位であるところ、これら光学系と撮像カメラ75との間に屈曲可能な屈曲部713が設けられているので、屈曲困難な長さを短くすることができ、ひいては、管腔Kへのプローブ7の挿入を円滑に行えるようにして被験者の負担を軽減することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図7に示すように、屈曲部713を長手方向Xへ伸縮可能に構成してもよい。この場合には、屈曲部713を伸縮可能な素材で形成するか、或いは蛇腹状に伸縮可能な構造とすればよい。このように屈曲部713を伸縮可能とすることにより、管腔Kへのプローブ7の挿入時には屈曲部713を伸長させた状態として挿入操作を容易なものとしつつ、放射光の検出時には屈曲部713を短縮させた状態として観察対象部位を撮像カメラ75の撮像範囲内に収めることができる。ここで、屈曲部713を短縮させるには、ワイヤ76bを牽引して撮像カメラ75を側方撮像状態とした後、更にワイヤ76bを牽引することにより、撮像カメラ75を介して撮像部712を基端側へ引けばよい。また、屈曲部713が短縮した状態においてプローブ7を基端側へ引き戻すことにより、付勢部材77の付勢力(回復力)によって、屈曲部713は伸長状態へ復帰する。
なお、上記の効果を得るためには、屈曲部713が伸縮可能な構成に限定されず、撮像カメラ75が光学系との間を短縮可能なように、つまり、撮像カメラ75が光学系に対して近接可能なように構成されていればよい。
また、図8(a),(b)に示すように、プローブ7先端部であって光学系近傍の外周面に膨縮可能な環状のバルーン78を設けてもよい。このバルーン78は、プローブ7の基端部で図示しないエアポンプと連通されており、管腔Kへのプローブ7の挿入時には、図8(a)に示すように収縮した状態とされ、蛍光検出時には、図8(b)に示すようにエアを吸入して膨張した状態とされる。これにより、蛍光検出時において、膨張したバルーン78が管腔Kの内壁と接触してプローブ7の先端部が管腔Kの内壁の中心に固定されるため、観察対象部位の観察や蛍光検出をより確実に行うことができる。
また、上記実施形態では、レンズ751がプローブ7の側方を向いたときに、観察対象部位が撮像カメラ75の撮像範囲内に含まれるものとしたが、観察対象部位が撮像カメラ75の撮像範囲内に含まれなくともよい。このような場合であっても、レンズ751が向く方向と照射光の照射方向とのプローブ7の周方向での角度関係を把握しておけば、プローブ7を回動させることにより観察対象部位を適正に判別することができる。
また、レンズ751が向けられるプローブ7の側方とは、プローブ7の長手方向Xに厳密に直交する方向でなくともよく、管腔K内の観察対象部位を当該レンズ751の正面に捉えることが可能であれば、前方又は後方へ傾斜した方向であってもよい。
また、撮像カメラ75の回動構造は、上記実施形態のものに限定されず、例えばマイクロアクチュエータ等を用いたものとしてもよい。
また、プローブ7は手動で管腔Kへ挿入することとしたが、リニアアクチュエータ等を用いて挿入することとしてもよい。
7 プローブ
70 チューブ
71 ユニットフレーム
711 透光部
712 撮像部
713 屈曲部
73 集光レンズ(光学系)
74 ミラー(光学系)
75 撮像カメラ(撮像装置)
751 レンズ
752 回動軸
76a ワイヤ(他方のワイヤ)
76b ワイヤ(一方のワイヤ)
77 付勢部材
78 バルーン(固定手段)
K 管腔
X 長手方向

Claims (10)

  1. 生体内の管腔へ挿入されて照射光を生体組織の観察対象部位へ照射するとともに、この照射光に起因して前記観察対象部位から放射される放射光を検出する長尺なプローブにおいて、
    先端に配設されて管腔内を撮像可能な撮像装置と、当該撮像装置よりも基端側に配設されて前記照射光の照射及び前記放射光の受光を行う光学系と、を備え、
    前記撮像装置は、レンズが当該プローブの前方と側方とを向くように回動可能に構成されていることを特徴とするプローブ。
  2. 前記撮像装置は、前記光学系との間を短縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプローブ。
  3. 前記光学系は、当該プローブの側方へ向けて前記照射光を照射し、
    前記撮像装置は、前記レンズが当該プローブの側方を向いたときに、前記照射光が照射される前記観察対象部位が撮像範囲内に含まれるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプローブ。
  4. 前記撮像装置に一端が連結されるとともに当該プローブの基端まで配設されたワイヤを備え、
    前記撮像装置は、前記ワイヤの牽引操作によって回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のプローブ。
  5. 前記レンズが当該プローブの前方を向いた状態となるように前記撮像装置を付勢する付勢部材を備え、
    前記ワイヤは、2本配設されるとともに、前記撮像装置の回動中心を挟んで当該撮像装置の両側にそれぞれの一端が連結され、
    前記撮像装置は、
    前記付勢部材の付勢力に抗して一方の前記ワイヤを牽引することにより、前記レンズが当該プローブの前方から側方を向く方向へ回動し、
    一方の前記ワイヤを解放して他方の前記ワイヤを牽引することにより、前記レンズが当該プローブの側方から前方を向く方向へ回動することを特徴とする請求項4に記載のプローブ。
  6. 前記ワイヤを牽引することにより、前記光学系と前記撮像装置との間を短縮可能に構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のプローブ。
  7. 前記光学系と前記撮像装置との間に、屈曲可能な屈曲部を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のプローブ。
  8. 前記屈曲部は、当該プローブの長手方向へ伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載のプローブ。
  9. 前記光学系の近傍に、当該プローブの先端部を前記管腔の内壁に固定するための固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のプローブ。
  10. 前記固定手段は、膨縮可能なバルーンであることを特徴とする請求項9に記載のプローブ。
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