JP2012047826A - ミラーユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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彰洋 佐藤
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Abstract

【課題】ミラーユニットにおいて、入射光束中に突出する部材を減らす。
【解決手段】ミラーユニットであって、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、ミラー部と一体的に設けられ、ミラー部の回動軸方向の成分を含む方向へミラー部から突出した突出部と、突出部を挿通させる挿通孔を有する側壁部と、側壁部に対して、ミラー部が配される側とは反対側に設けられ、突出部と直接的または間接的に接触して、ミラー部を第1状態に位置決めする位置決め部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はミラーユニットおよび撮像装置に関する。
往復移動するミラー部材を含むミラーユニットにおいて、ミラー部材が停止するときに生じるバウンドを積極的に減衰させる構造がある(特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平07−036105号公報
しかしながら、ミラー部材の停止位置を決める位置決め部材が撮像中も入射光束に侵入する構造は、ミラーユニットの光学的な特性に影響を生じていた。
上記課題を解決すべく、本発明の第一態様として、入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、ミラー部と一体的に設けられ、ミラー部の回動軸方向の成分を含む方向へミラー部から突出した突出部と、突出部を挿通させる挿通孔を有する側壁部と、側壁部に対して、ミラー部が配される側とは反対側に設けられ、突出部と直接的または間接的に接触して、ミラー部を第1状態に位置決めする位置決め部とを備えるミラーユニットが提供される。
また、本発明の第二態様として、上記ミラーユニットを備える撮像装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の構造を模式的に示す断面図である。 ミラーユニット400の斜視図である。 ミラーユニット400の部分的な水平断面図である。 ミラー駆動部500の側面図である。 ミラー駆動部500の側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 ミラーユニット400の動作を示す側面図である。 他のミラーユニット401の側面図である。 ミラーユニット401の動作を示す側面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、ミラーユニット400を備えた撮像装置である一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラ本体300を備える。
レンズユニット200は、固定筒210、複数のレンズ220、230、240、レンズマウント250および鏡筒CPU260を有する。固定筒210の一端は、レンズマウント250を介して、カメラ本体300のボディマウント360に結合される。
レンズマウント250およびボディマウント360の結合は特定の操作により解除できる。これにより、カメラ本体300には、同じ規格のレンズマウント250を有する他のレンズユニット200を装着できる。
レンズユニット200において、カメラ本体300から遠くに位置するレンズ220は、固定筒210から直接に支持される。これに対して、他のレンズ230、240は、固定筒210対して光軸X方向に移動する。これにより、レンズユニット200の光学系は変倍または合焦する。
例えば、レンズ230は、レンズユニット200の倍率を変化させる場合に移動するズームレンズのひとつとなる。また、レンズ240は、レンズユニット200の焦点位置を変化させる場合に移動するフォーカシングレンズのひとつとなる。
鏡筒CPU260は、レンズユニット200における制御を司ると共に、カメラ本体300との通信も担う。これにより、レンズユニット200がカメラ本体300に装着された場合に、カメラ本体300と連携して動作する。また、防振ユニットを備えたレンズユニット200では、鏡筒CPU260は、振動を打ち消すレンズの移動方向および移動量を算出してアクチュエータを制御する。
カメラ本体300は、レンズユニット200に対してボディマウント360の背後に配されたミラーユニット400を備える。ミラーユニット400の下方には合焦光学系380が配される。また、ミラーユニット400の上方にはフォーカシングスクリーン352が、それぞれ配される。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が、ペンタプリズム354に対して後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラ本体300の背面に露出する。
ミラーユニット400の後方には、フォーカルプレンシャッタ370、ローパスフィルタ332および撮像素子330が順次配される。撮像素子330の更に背後には、本体CPU322および画像処理回路324が実装された主基板320が配される。また更に、カメラ本体300の背面には背面表示部340が配される。背面表示部340は、例えば、液晶表示板等を用いて形成できる。
ミラーユニット400は、メインミラー420およびサブミラー460を収容するミラーボックス402を有する。メインミラー420は、メインミラー保持枠410に支持される。メインミラー保持枠410の一端は、メインミラー回動軸430によりミラーボックス402から軸支される。
サブミラー460は、サブミラー保持枠450により保持される。サブミラー保持枠450の一端は、サブミラー回動軸470により、メインミラー保持枠410から軸支される。よって、サブミラー460は、メインミラー保持枠410に対して回動する。メインミラー保持枠410が回動した場合、サブミラー460およびサブミラー保持枠450もメインミラー保持枠410と共に移動する。
メインミラー保持枠410の図中手前側の側面には、メインミラー回動軸430と平行に突出して設けられた位置決めピン440が配される。位置決めピン440は、メインミラー保持枠410と共に昇降する。よって、位置決めピン440を位置決めすることにより、メインミラー保持枠410の停止位置を位置決めできる。
回動によりメインミラー保持枠410の前端が下降して停止した場合、メインミラー420は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに配される第一状態をとなる。メインミラー保持枠410の一端が上昇して停止した場合、メインミラー420は、入射光束を避けた位置に退避した第二状態となる。
メインミラー420が第二状態にある場合は、位置決めピン440も、メインミラー保持枠410と共に、入射光束を避けた退避位置に退避している。よって、位置決めピン440が入射光束の一部を散乱させることはない。
第一状態において斜設位置にあるメインミラー420は、レンズユニット200を通じて入射した入射光束を反射してフォーカシングスクリーン352に導く。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系が合焦した場合に被写体像を結ぶ位置に配されて、当該被写体像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352に結像された像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、被写体像の光束がペンタプリズム354を通ることにより、フォーカシングスクリーン352上の被写体像は、ファインダ350から正立正像として観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、ペンタプリズム354において分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、受光した入射光束の一部から被写体の明るさを検出して、本体CPU322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。また、受光した入射光束の一部を三原色毎に測光して、オートホワイトバランスの算出に与する。
また、メインミラー420は、入射した入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー460は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。これにより、カメラ本体300は、レンズユニット200を合焦させるレンズ230の目標位置を決定できる。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー420およびサブミラー460が退避位置に移動して、フォーカルプレンシャッタ370が開く。よって、レンズユニット200から入射した入射光束は、ローパスフィルタ332を通過して、撮像素子330に入射する。
撮像素子330は、CCDセンサ(Charge Coupled Device)、CMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子により形成され、受光した被写体像を電気信号に変換して出力する。撮像素子330から出力された電気信号は画像処理回路324において撮影画像データに変換される。
図2は、ミラーユニット400の斜視図である。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ミラーユニット400は、側壁部406に対してメインミラー420と反対側に、即ち、ミラーボックス402の側壁部406の外側に、緩衝部材480、下側偏心ピン492および上側偏心ピン494を有する。緩衝部材480は、メインミラー回動軸430と同軸な回動軸の回りに、ミラーボックス402に沿って回動する。
緩衝部材480の回動範囲は、側壁部406から突き出して配された下側偏心ピン492および上側偏心ピン494により決定される。即ち、回動した緩衝部材480は、下側偏心ピン492または上側偏心ピン494に接触することにより停止する。このように、下側偏心ピン492および上側偏心ピン494は、それぞれ、緩衝部材480を停止させ、且つ、位置決めする。
なお、下側偏心ピン492および上側偏心ピン494のそれぞれは、メインミラー回動軸430と平行な回転軸の回りに回すことができる。また、緩衝部材480が当接する先端部は、この回転軸に対して偏心している。よって、下側偏心ピン492および上側偏心ピン494は、個別に回転することにより、緩衝部材480に対する当接位置を調整できる。
側壁部406には、メインミラー保持枠410から側方に突出した位置決めピン440が挿通される挿通孔404が配される。挿通孔404は、メインミラー回動軸430を中心とする円弧状の形状を有して、位置決めピン440の移動の軌跡に沿って形成される。
これにより、側壁部406は、位置決めピン440の移動を妨げない。挿通孔404は、円弧の周方向についても、位置決めピン440の移動範囲よりも長い寸法を有する。よって、挿通孔404の内面が、位置決めピン440に接することはない。
緩衝部材480も、メインミラー回動軸430を中心とする円弧状の形状を有して、位置決めピン440を挿通された長穴481が配される。長穴481は、位置決めピン440の外径よりも大きな幅を有して、位置決めピン440の移動方向に対して交差する方向から位置決めピン440に接することはない。
しかしながら、円弧の周方向については、位置決めピン440の移動範囲よりも短い寸法を有する。このため、位置決めピン440が移動した場合は、移動範囲の終端付近において、位置決めピン440および長穴481の内面が当接する。この点については、他の図を参照して参照して後述する。
メインミラー保持枠410の図中奥側の側面には、被駆動ピン412が配される。被駆動ピン412は、後述するミラー駆動部から駆動力を受けて上昇または下降する。メインミラー保持枠410はメインミラー回動軸430により軸支されているので、被駆動ピン412の上昇または下降により回動する。これにより、メインミラー420の前端を上昇または下降させることにより、メインミラー420を斜設位置と退避位置との間で移動させる。
なお、下記の説明において、メインミラー保持枠410またはメインミラー420を上昇させると記載した場合は、これらの部材を、斜設位置から退避位置に回動させることを意味する。また、メインミラー保持枠410またはメインミラー420を下降させると記載した場合は、これらの部材を、退避位置から斜設位置に回動させることを意味する。
図3は、ミラーユニット400の部分的な水平断面図である。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図示のように、メインミラー回動軸430は、メインミラー保持枠410と、緩衝部材480とを共通に軸支する。ここで、側壁部406および緩衝部材480の間で、メインミラー回動軸430は皿バネ432に挿通される。皿バネ432は、側壁部406および緩衝部材480に挟まれて弾性変形している。
換言すれば、皿バネ432は、緩衝部材480を、メインミラー回動軸430に対して軸方向に付勢している。これにより、緩衝部材480が回動する場合には、メインミラー回動軸430に対して摺動抵抗が生じる。また、緩衝部材480は、回動方向への作用力を受けていない場合には、メインミラー回動軸430に対して静止状態を保つ。
図4は、ミラー駆動部500の側面図である。ミラー駆動部500は、図2において、図中奥側に配された被駆動ピン412に駆動力を伝える。図4は、図2中に矢印Pで示す側から見た様子を示すので、図4中に点線で示すように、メインミラー420は、図1および図2とは反対に傾斜する。
ミラー駆動部500は、駆動歯車510、駆動レバー520、押し下げバネ530および引き上げバネ540を有する。駆動歯車510は、共に回転するカム514を側面に備える。また、駆動歯車510は、外周に沿って配列された歯を有し、図示していないモータ等から回転駆動力を伝えられて、回転軸512の回りを回転する。
駆動レバー520は、被駆動部524および押し上げ部526を一体的に備え、中程の回動軸522の回りを回動する。また、駆動レバー520は、引き上げバネ540により、図中で反時計回りに回動する方向に付勢されている。よって、図示の状態では、被駆動部524は、駆動歯車510のカム514に押し付けられている。
メインミラー保持枠410から図中手前側に突出する被駆動ピン412は、押し下げバネ530により下方に向かって付勢される。これにより、被駆動ピン412に他の力が作用していない場合、メインミラー保持枠410は下降する方向に付勢されている。
上記のようなミラー駆動部500において、メインミラー420を斜設位置から退避位置に上昇させる場合は、図中に矢印Uにより示すように、駆動歯車510を、図中で反時計回りに回転させる。これにより、カム514は下方に移動し、やがて、駆動レバー520の被駆動部524が、駆動歯車510のカム514から開放される。
図5は、ミラー駆動部500の側面図であり、メインミラー420を斜設位置から退避位置へ移動させる場合の動作を示す。図4と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
被駆動部524がカム514から開放されると、駆動レバー520は、引き上げバネ540の付勢力に従って図中反時計回りに回動する。これにより、駆動レバー520の押し上げ部526は、被駆動ピン412に下から当接する。
ここで、引き上げバネ540の付勢力は、押し下げバネ530の付勢力よりも大きい。よって、被駆動ピン412は、押し下げバネ530の付勢力に抗して、引き上げバネ540の付勢力に従って上昇する。これにより、メインミラー保持枠410は回動し、メインミラー420は斜設位置から退避位置へと移動する。
また、メインミラー420を、退避位置から斜設位置に移動させる場合、ミラー駆動部500は下記のように動作する。まず、図5に矢印Dにより示すように、駆動歯車510を図中時計回りに回転させる。これにより、カム514が駆動レバー520に近づく。
やがて、カム514と被駆動部524は再び当接する。更に駆動歯車510が回転を続けると、被駆動部524を押された駆動レバー520は、回動軸522の回りを図中時計方向に回転する。
駆動レバー520が図中時計回りに強制的に回転すると、駆動レバー520を介して被駆動ピン412に伝達されていた引き上げバネ540の付勢力が、被駆動ピン412から遮断される。よって、押し下げバネ530の付勢力の作用により、被駆動ピン412は下降する。これにより、メインミラー420は、メインミラー回動軸430の回りに回動して下降する。
図6は、ミラー駆動部500と反対側におけるミラーユニット400の側面図である。メインミラー420が斜設位置にある場合の、ミラーボックス402の側面を示す。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
メインミラー420が斜設位置にある場合、位置決めピン440は、緩衝部材480の長穴481の下端482に当接している。緩衝部材480の下端は、下側偏心ピン492に当接して位置決めされる。よって、位置決めピン440は、下側偏心ピン492に、間接的に位置決めされている。
この状態で、ミラー駆動部500が動作すると、メインミラー保持枠410の回動に伴って位置決めピン440が上昇する。このとき、位置決めピン440は、図中に矢印で示すように、挿通孔404および長穴481の内部を上昇する。
図7はから図11までは、ミラーユニット400の動作を示す側面図である。図6と共通の部材には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図7に示すように、長穴481の内部を上昇した位置決めピン440は、やがて、長穴481の上端484に衝突する。ここで、緩衝部材480の慣性モーメントは、位置決めピン440が緩衝部材480に衝突して生じるバウンドが収束するまでの時間が、固定された部材に対して位置決めピン440が衝突した場合に生じるバウンドが収束するまでの時間よりも短くなるように反発係数等が調整されている。
即ち、緩衝部材480に衝突する位置決めピン440は、メインミラー保持枠410、メインミラー420、サブミラー保持枠450、サブミラー460等と一体的に移動しており、全体でひとつの系をなす。緩衝部材480は、この位置決めピン440を含む系の慣性モーメントと同じ慣性モーメントを有する。
このため、位置決めピン440が緩衝部材480の長穴481の上端484に衝突すると、位置決めピン440の運動量は緩衝部材480との間で保存され、位置決めピン440を含む系はその場に停止する。一方、運動量を得た緩衝部材480は、メインミラー回動軸430の回りに回動して、やがて、図8に示すように、上側偏心ピン494に当接する。
既に説明したように、緩衝部材480は、メインミラー回動軸430を挿通された皿バネ432により軸方向に付勢されている。よって、緩衝部材480は、メインミラー回動軸430に対して摺動抵抗を生じている。このため、メインミラー回動軸430の回りに回動した後に上側偏心ピン494に衝突した緩衝部材480は、バウンドまたは振動を殆ど生じることなく停止する。
一方、メインミラー保持枠410は、被駆動ピン412を介して、ミラー駆動部500の引き上げバネ540により上方に向かって付勢されている。よって、メインミラー保持枠410と一体の位置決めピン440も上方に向かって付勢されている。このため、停止した位置決めピン440から緩衝部材480が離れると、位置決めピン440は再び上昇し始める。
上昇した位置決めピン440は、図9に示すように、緩衝部材480の長穴481の上端484に再び衝突して停止する。ここで再び図8を参照すると、いったん停止した位置決めピン440が、停止した緩衝部材480に再度衝突するまでの距離は、図中の符号Aにより示すように短い。よって、引き上げバネ540の付勢力により生じた運動量は僅かで、緩衝部材480に再衝突した位置決めピン440は、バウンドまたは振動を殆ど生じることなく停止する。
図9に示した状態では、上側偏心ピン494に対して緩衝部材480が接して位置決めされている。更に、位置決めピン440は、緩衝部材480の長穴481の上端484に対して当接して位置決めされている。よって、位置決めピン440の最終的な停止位置は、上側偏心ピン494により規定された退避位置となる。
なお、位置決めピン440が当初緩衝部材480に衝突してから、最終的に上側偏心ピン494により決められた位置に停止するまでの振る舞いは、緩衝部材480および位置決めピン440の仕様および特性により様々に変化する。即ち、当初の衝突と最後の衝突との2回の衝突が生じる場合、最終的な停止までに何度も衝突する場合、当初衝突してからは位置決めピン440と緩衝部材480とが接触したまま共に移動する場合等がありえる。
しかしながら、いずれの場合であっても、位置決めピン440を含む系の運動量はいったん大きく失われるので、メインミラー420の位置決めに係る衝撃は、緩衝部材480の働きにより緩和される。よって、メインミラーのバウンドの大きさおよび継続時間が抑制され、一眼レフカメラ100は、次の動作を迅速に開始できる。
なお、上記のような作用に鑑みて、位置決めピン440が最初に緩衝部材480の長穴481の上端484に衝突する位置は、位置決めピン440と一体的に移動するメインミラー保持枠410、メインミラー420等が、既に、入射光束の光路からはずれた位置であることが好ましい。これにより、一眼レフカメラ100は、メインミラー420の状態如何にかかわらず、次の動作を迅速に開始できる。
次に、図9に示した状態から、メインミラー420が下降する場合について説明する。この状態で、図5に矢印Dで示したようにミラー駆動部500が反転動作すると、メインミラー保持枠410は、再び、斜設位置に向かって回動する。これにより、位置決めピン440も、挿通孔404および長穴481の内部を下方に向かって移動する。ただし、皿バネ432により摺動抵抗を与えられた緩衝部材480は、上側偏心ピン494に接した状態のまま静止する。
やがて、図10に示すように、位置決めピン440は、長穴481の下端482まで到達する。位置決めピン440および長穴481の下端482が衝突すると、位置決めピン440の運動量は緩衝部材480との間で保存され、緩衝部材480は回動し始める。
また、既に説明したように、緩衝部材480の慣性モーメントは、位置決めピン440を含む系の慣性モーメントに等しい。よって、緩衝部材480との衝突により位置決めピン440は略停止する。
やがて、図11に示すように、緩衝部材480の下端が、下側偏心ピン492に当接する。緩衝部材480は摺動抵抗を与えられているので、下側偏心ピン492に当接すると、バウンドを殆ど生じることなく即座に停止する。
また、ミラー駆動部500の押し下げバネ530の付勢力により、位置決めピン440は再び下降し始める。ただし、図中に矢印Bで示す通り、位置決めピン440の移動距離は短いので、位置決めピン440が長穴481の下端482に再び衝突した場合に生じる衝撃は小さい。
これにより、位置決めピン440は、バウンドまたは振動を生じることなく略即座に停止する。よって、位置決めピン440のバウンドの大きさおよび継続時間が抑制され、一眼レフカメラ100は次の動作を迅速に開始できる。
また、緩衝部材480において長穴481の下端482および上端484が位置決めピン440に対して衝突する箇所は、緩衝部材480が回動する平面上に位置している。よって、上昇または下降する位置決めピン440が衝突した場合に緩衝部材480が受ける衝撃のモーメントの方向は、緩衝部材480がメインミラー回動軸430の回りに回動した場合に長穴481の下端482および上端484が変位する方向と一致している。このため、長穴481の内側で位置決めピン440が緩衝部材480に衝突した場合に、緩衝部材480を傾ける力は生じず、衝撃により緩衝部材480が煽られることがない。
これにより、位置決めピン440の上昇または下降が終了した場合に、緩衝部材480の形状により規定された位置決めピン440と下側偏心ピン492または上側偏心ピン494との間隔が、緩衝部材480の傾きにより変化することがない。よって、上記実施形態に係るミラーユニット401では、位置決めピン440のバウンド収束が早いだけではなく、停止したメインミラー420の位置決め精度が安定する。
図12は、他のミラーユニット401の側面図である。なお、ミラーユニット401は、下記に説明する部分を除くと、図1から図11までに示したミラーユニット400と同じ構造を有する。そこで、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ミラーユニット401は、緩衝部材480の図中左端の中央に、位置決め突起486を有する点と、位置決め突起486に径方向に当接する位置決めバネ488とを有する点において、ミラーユニット400と異なる。位置決め突起486は、緩衝部材480のうち、メインミラー回動軸430から最も遠い側面に形成される。
位置決めバネ488は、側壁部406に設けられた固定部408に一端が固定されて、メインミラー回動軸430を中心とする円弧の径方向に緩衝部材480を付勢する。このとき、位置決めバネ488は、位置決め突起486に上方から当接する。これにより、緩衝部材480は、下方に向かって僅かに付勢されて下側偏心ピン492に押し付けられる。よって、外部から振動等が伝わった場合であっても、緩衝部材480は、メインミラー回動軸430と下側偏心ピン492により決められた位置を保持する。
図13は、ミラーユニット401の動作を示す側面図である。位置決めピン440が移動して緩衝部材480に衝突した場合、緩衝部材480は、位置決めピン440の運動量を保持して移動する。これにより、緩衝部材480先端の位置決め突起486は、位置決めバネ488の付勢力に打ち勝って、先端を回動させる。
位置決め突起486の先端が位置決めバネ488の先端を乗り越えると、位置決め突起486はむしろ付勢力により回動し、やがて、上側偏心ピン494に押し付けられて停止する。よって、外部から振動等が伝わった場合であっても、緩衝部材480は、メインミラー回動軸430と下側偏心ピン492により決められた位置を保持する。
このように、位置決め突起486および位置決めバネ488の追加により、緩衝部材480および位置決めピン440の位置決めとその保持を安定させることができる。このような現象は、位置決めピン440が上方から下方に向かって移動する場合にも同様に発生して、同じ効果を発揮する。なお、位置決めバネ488は、緩衝部材480をメインミラー回動軸430に向かって常時押し付けている。よって、緩衝部材480が回動した場合に制動する役割も果たす。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、220、230、240 レンズ、250 レンズマウント、260 鏡筒CPU、300 カメラ本体、320 主基板、322 本体CPU、324 画像処理回路、330 撮像素子、332 ローパスフィルタ、340 背面表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディマウント、370 フォーカルプレンシャッタ、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ、400、401 ミラーユニット、402 ミラーボックス、404 挿通孔、406 側壁部、408 固定部、410 メインミラー保持枠、412 被駆動ピン、420 メインミラー、430 メインミラー回動軸、432 皿バネ、440 位置決めピン、450 サブミラー保持枠、460 サブミラー、470 サブミラー回動軸、480 緩衝部材、481 長穴、482 下端、484 上端、486 位置決め突起、488 位置決めバネ、492 下側偏心ピン、494 上側偏心ピン、500 ミラー駆動部、510 駆動歯車、512 回転軸、514 カム、520 駆動レバー、522 回動軸、524 被駆動部、526 押し上げ部、530 押し下げバネ、540 引き上げバネ

Claims (9)

  1. 入射光束中に斜設される第1状態と、入射光束から退避する第2状態の間で回動するミラー部と、
    前記ミラー部と一体的に設けられ、前記ミラー部の回動軸方向の成分を含む方向へ前記ミラー部から突出した突出部と、
    前記突出部を挿通させる挿通孔を有する側壁部と、
    前記側壁部に対して、前記ミラー部が配される側とは反対側に設けられ、前記突出部と直接的または間接的に接触して、前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする位置決め部と
    を備えるミラーユニット。
  2. 前記第2状態から前記第1状態へ前記ミラー部と共に回動する前記突出部の接触を受けて回動し始め、前記位置決め部と接触して停止することにより、前記ミラー部の位置決めに伴う衝撃を緩和して前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする緩衝部を備える請求項1に記載のミラーユニット。
  3. 前記第1状態から前記第2状態へ回動する前記ミラー部または前記突出部を受けて前記ミラー部を前記第2状態に停止させる停止部を備え、
    前記緩衝部は更に、前記第1状態から前記第2状態へ前記ミラー部と共に回動する前記突出部の接触を受けて回動し始め、前記停止部と接触して停止することにより、前記ミラー部の停止に伴う衝撃を緩和して前記ミラー部を前記第1状態に位置決めする請求項2に記載のミラーユニット。
  4. 前記第1状態から前記第2状態へ前記ミラー部と共に回動する前記突出部の接触を受ける位置は、前記ミラー部が前記入射光束から退避した領域となるように設定された請求項3に記載のミラーユニット。
  5. 前記緩衝部は、前記ミラー部の回動軸と同軸周りに回動する請求項2から4のいずれか一項に記載のミラーユニット。
  6. 前記緩衝部および前記側壁部の一方側から他方側を付勢する付勢部を備え、
    前記緩衝部は、前記突出部の接触による回動方向への作用力を受けていない場合には、前記付勢部の付勢力により静止状態を保つ請求項2から5のいずれか1項に記載のミラーユニット。
  7. 前記緩衝部は、前記突出部が回動する軌跡に沿ってスリットを有し、
    前記突出部は、前記緩衝部と、前記スリットの端部で接触する請求項2から6のいずれか1項に記載のミラーユニット。
  8. 前記突出部が前記緩衝部に接触して生じるバウンドが収束するまでの時間が、前記緩衝部を固定した場合に前記突出部が前記緩衝部に接触して生じるバウンドが収束するまでの時間よりも短くなるように、前記ミラー部および緩衝部の慣性モーメントが設定された請求項2から7のいずれか1項に記載のミラーユニット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のミラーユニットを備える撮像装置。
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