JP2012047105A - Egrクーラ - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、EGRクーラの冷却水の流れをコントロールし、冷却水の沸騰が懸念される範囲の通水量を増加させて、各ガスチューブの冷却性能を平準化することができるEGRクーラを提供する。
【解決手段】筒状に形成されたシェル2と、このシェル2の内部に並列されてEGRガスを通過させる多数のガスチューブ3と、上記シェル2の両端を塞ぐとともに上記多数のガスチューブ3を貫装固定する一対のエンドプレート4と、シェル2の外表面に接続され、シェル2内に冷却水を供給する冷却水入口パイプ7と、を有して上記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、冷却水入口パイプ7のシェル2内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口8aを形成したアタッチメント8を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】筒状に形成されたシェル2と、このシェル2の内部に並列されてEGRガスを通過させる多数のガスチューブ3と、上記シェル2の両端を塞ぐとともに上記多数のガスチューブ3を貫装固定する一対のエンドプレート4と、シェル2の外表面に接続され、シェル2内に冷却水を供給する冷却水入口パイプ7と、を有して上記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、冷却水入口パイプ7のシェル2内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口8aを形成したアタッチメント8を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載され、排気ガスの一部(EGRガス)を冷却してエンジンの吸気系に戻すEGRクーラの冷却構造に関する。
従来のEGRクーラ20は、図5のように、大径筒状に形成したシェル2の内部に多数(図5では8本)のガスチューブ3を並列に配置して、両端を一対のエンドプレート4で固定してなり、ガスチューブ3内に高温のEGRガスを流すとともにガスチューブ3の周囲に冷却水を流して、EGRガスを冷却する構造であった。
シェル2内に冷却水を導入するために、シェル2のガス入口側の一部分には穿設またはバーリング加工によって開口を形成し、そこに冷却水入口パイプ7を挿入して、ろう付けまたは溶接により取り付けていた。
また、冷却水入口パイプ7の取り付け箇所と反対側でも、穿設またはバーリング加工によって開口を形成し、そこに冷却水出口パイプ9を挿入し、ろう付けまたは溶接により取り付けて、冷却水を排出できるようにしていた。
冷却水は、冷却水入口パイプ7から導入され、シェル2内部を通過する際に各ガスチューブ3のEGRガスを冷却し、冷却水出口パイプ9から外部に排出される(図7)。
また、冷却水入口パイプ7の取り付け箇所と反対側でも、穿設またはバーリング加工によって開口を形成し、そこに冷却水出口パイプ9を挿入し、ろう付けまたは溶接により取り付けて、冷却水を排出できるようにしていた。
冷却水は、冷却水入口パイプ7から導入され、シェル2内部を通過する際に各ガスチューブ3のEGRガスを冷却し、冷却水出口パイプ9から外部に排出される(図7)。
シェル2は、断面コの字状の一対の部材を接合して形成されており、上面中央部にはそのシェル接合部2aが位置している。そのため、冷却水入口パイプ7は、EGRガスの流れ方向に対してシェル2の左右のどちらかに偏って配置されていた。
このEGRクーラ20は、シェル2の開口に冷却水入口パイプ7を挿入している構造のため、水流れの方向および量をコントロールすることができない。よって、冷却水入口パイプ7直下のガスチューブ3は周囲の通水量が多く十分に冷却されるが、冷却水入口パイプ7の取り付け箇所から遠い位置(図5中左側)のガスチューブ3の周囲では冷却水の通水量が少なくなり、EGRガスの冷却が不十分になることがあった。
このEGRクーラ20は、シェル2の開口に冷却水入口パイプ7を挿入している構造のため、水流れの方向および量をコントロールすることができない。よって、冷却水入口パイプ7直下のガスチューブ3は周囲の通水量が多く十分に冷却されるが、冷却水入口パイプ7の取り付け箇所から遠い位置(図5中左側)のガスチューブ3の周囲では冷却水の通水量が少なくなり、EGRガスの冷却が不十分になることがあった。
これを解決するために、図6のように、シェル接合部2aの左右両側に開口を設け、冷却水入口パイプ7とそれらの開口との間に鋳物成形(ロストワックス工法等)により略Y字状に形成したアダプター22を介在させて、冷却水をシェル2の左右に分岐させて導入するように流れをコントロールしたEGRクーラ21があった(特許文献1)。
しかし、各ガスチューブ3に分岐するEGRガスの量に偏りがある場合には、EGRガスの流量の多いガスチューブ3では十分に冷却できないことがあった。
また、図7に示すように、EGRクーラ20では冷却水は図中破線矢印のように流れるが、EGRクーラ20の内部で最も高温のEGRガスに晒されるガス入口側のエンドプレート4付近(網掛け部E)は、冷却水入口パイプ7よりもガス入口側に位置するため、冷却水が十分に行き渡らず通水量が少なくなり、特に高温になるおそれがあった。
上記のように十分に冷却されない高温の部分が生じると、EGRクーラ全体としての冷却性能が低下してしまう。また、高温部分の周囲の冷却水が沸騰することにより、熱膨張によって応力が発生し、ガスチューブ3とエンドプレート4との接合部などが破損するおそれがあった。
また、図7に示すように、EGRクーラ20では冷却水は図中破線矢印のように流れるが、EGRクーラ20の内部で最も高温のEGRガスに晒されるガス入口側のエンドプレート4付近(網掛け部E)は、冷却水入口パイプ7よりもガス入口側に位置するため、冷却水が十分に行き渡らず通水量が少なくなり、特に高温になるおそれがあった。
上記のように十分に冷却されない高温の部分が生じると、EGRクーラ全体としての冷却性能が低下してしまう。また、高温部分の周囲の冷却水が沸騰することにより、熱膨張によって応力が発生し、ガスチューブ3とエンドプレート4との接合部などが破損するおそれがあった。
また、他の従来のEGRクーラとして、冷却水入口パイプとシェルとの間に、シェルの周面を環状に覆って冷却水をシェルの周面全体からシェル内に導入する冷却水チャンバを設けたEGRクーラもあった(特許文献2、3)が、このような冷却水チャンバを形成したり、これに合わせてシェルを特殊な形状にしたりするための材料コストおよび加工コストが大きなものとなっていた。
EGRクーラにおけるEGRガスの冷却性能は、冷却水温度とその部位の通水量とで決まるが、車両本体(ラジエーター)から供給される冷却水の温度は、およそ80〜95℃で決まってしまっている。
このため、EGRクーラ全体の通水量を増加させるか、冷却水入口パイプの配置を変更して高温になりやすい箇所の通水量を増加させるかして、冷却水の沸騰を防止することが考えられるが、いずれも、車両のウォーターポンプの容量の制約やエンジンルームのレイアウトの制約があり、容易に変更することができなかった。
また、エンジンやその他補機部品用の冷却水の量を減らしてEGRクーラ全体の通水量を増加させることも考えられるが、冷却水を減らした系の冷却性能が低下し問題が発生するおそれがあった。
このため、EGRクーラ全体の通水量を増加させるか、冷却水入口パイプの配置を変更して高温になりやすい箇所の通水量を増加させるかして、冷却水の沸騰を防止することが考えられるが、いずれも、車両のウォーターポンプの容量の制約やエンジンルームのレイアウトの制約があり、容易に変更することができなかった。
また、エンジンやその他補機部品用の冷却水の量を減らしてEGRクーラ全体の通水量を増加させることも考えられるが、冷却水を減らした系の冷却性能が低下し問題が発生するおそれがあった。
また、アダプター22を設けたEGRクーラ21では、アダプター22の形状を変更することにより、冷却水の流れをコントロールして、高温部分付近の通水量を増加させることも考えられる。
しかし、鋳物部品であるアダプター22は板厚を薄くすることができないため、その下端にシェル2内部に突出して水流をコントロールする部分を設けると、冷却水の流出口が狭くなり、通水抵抗が大きくEGRガスを十分に冷却する通水量が確保できなくなってしまう。また、板厚を薄くできないため、重量が大きいものになったり、レイアウト性が悪いものになったり、材料コストおよび加工コストが大きくなったりするといった問題があった。
しかし、鋳物部品であるアダプター22は板厚を薄くすることができないため、その下端にシェル2内部に突出して水流をコントロールする部分を設けると、冷却水の流出口が狭くなり、通水抵抗が大きくEGRガスを十分に冷却する通水量が確保できなくなってしまう。また、板厚を薄くできないため、重量が大きいものになったり、レイアウト性が悪いものになったり、材料コストおよび加工コストが大きくなったりするといった問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、EGRクーラの冷却水の流れをコントロールし、冷却水の沸騰が懸念される範囲の通水量を増加させて、各ガスチューブの冷却性能を平準化することができ、全体としての冷却性能を向上させることができるEGRクーラを提供することを課題とする。
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明は、筒状に形成されたシェルと、このシェルの内部に並列されてEGRガスを通過させる多数のガスチューブと、上記シェルの両端を塞ぐとともに上記多数のガスチューブを貫装固定する一対のエンドプレートと、上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内に冷却水を供給する冷却水入口パイプと、上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内から冷却水を排出する冷却水出口パイプと、を有して上記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、上記冷却水入口パイプのシェル内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口を形成したアタッチメントを設けたことを特徴とする。
第1の発明は、筒状に形成されたシェルと、このシェルの内部に並列されてEGRガスを通過させる多数のガスチューブと、上記シェルの両端を塞ぐとともに上記多数のガスチューブを貫装固定する一対のエンドプレートと、上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内に冷却水を供給する冷却水入口パイプと、上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内から冷却水を排出する冷却水出口パイプと、を有して上記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、上記冷却水入口パイプのシェル内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口を形成したアタッチメントを設けたことを特徴とする。
第2の発明は、上記放出口を、EGRガスの入口側の上記エンドプレート付近に向けて形成したことを特徴とする。
第3の発明は、上記放出口を、EGRガスの流量が相対的に多い上記ガスチューブに向けて形成したことを特徴とする。
第3の発明は、上記放出口を、EGRガスの流量が相対的に多い上記ガスチューブに向けて形成したことを特徴とする。
第1の発明によれば、上記冷却水入口パイプのシェル内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口を形成したアタッチメントを設けたことにより、冷却水の通水量が少なかったりEGRガスの偏流があり高温になりやすい箇所に向けて冷却水を放出することができ、冷却水の沸騰を防止するとともに、ガスチューブごとの冷却性能を平準化することができるから、EGRクーラ全体の冷却性能が向上する。
また、アタッチメントを冷却水入口パイプのシェル内の出口に設けたため、EGRクーラが搭載される車両内スペースのレイアウトや冷却水入口パイプの曲がりなどの条件に左右されず、冷却水の流れをコントロールすることができる。
また、アタッチメントをプレス成形としたことから、板厚を薄くすることができて放出口を大きく形成することができ、通水抵抗の増加を抑えることができるとともに、材料コストも低く抑えることができる。
また、アタッチメントを冷却水入口パイプのシェル内の出口に設けたため、EGRクーラが搭載される車両内スペースのレイアウトや冷却水入口パイプの曲がりなどの条件に左右されず、冷却水の流れをコントロールすることができる。
また、アタッチメントをプレス成形としたことから、板厚を薄くすることができて放出口を大きく形成することができ、通水抵抗の増加を抑えることができるとともに、材料コストも低く抑えることができる。
第2の発明によれば、上記放出口を、EGRガスの入口側の上記エンドプレート付近に向けて形成したことにより、沸騰しやすいガス入口側のエンドプレート付近における冷却水の通水量を増大させることができ、冷却水の沸騰を防止することができる。
第3の発明によれば、上記放出口を、EGRガスの流量が相対的に多い上記ガスチューブに向けて形成したことにより、高温になりやすいガスチューブの周囲における冷却水の通水量を増大させることができ、冷却水の沸騰を防止することができるとともに、ガスチューブごとの冷却性能を平準化することができるから、EGRクーラ全体の冷却性能が向上する。
以下、本発明の実施形態に係るEGRクーラについて説明する。
このEGRクーラ1は、製造コストを低減させるためにステンレス鋼(SUS)をプレスして成形した各部品によって構成されている。
図1(a)に示すように、このEGRクーラ1は、大径角筒状のシェル2の内部に多数の中空のガスチューブ3を並列に配置している。
このEGRクーラ1は、製造コストを低減させるためにステンレス鋼(SUS)をプレスして成形した各部品によって構成されている。
図1(a)に示すように、このEGRクーラ1は、大径角筒状のシェル2の内部に多数の中空のガスチューブ3を並列に配置している。
シェル2は、一対の断面コの字状の部材を組み合わせて角筒状に形成されており、上面および底面の中央部には部材同士を接合するシェル接合部2aが位置している。
このシェル2の内部には、シェル2の長手方向に沿って縦置きにした多数の扁平なSUS製ガスチューブ3を、所定の間隔を保持して並列に配設している。また、各ガスチューブ3には、EGRガスの熱交換を促進するためにインナーフィンが挿入される(図示せず)。
このシェル2の内部には、シェル2の長手方向に沿って縦置きにした多数の扁平なSUS製ガスチューブ3を、所定の間隔を保持して並列に配設している。また、各ガスチューブ3には、EGRガスの熱交換を促進するためにインナーフィンが挿入される(図示せず)。
シェル2の両端部は一対の矩形のエンドプレート4によって閉塞されており、各ガスチューブ3はエンドプレート4に貫装されている。
シェル2のガス流れ入口側には入口ヘッダー5が取り付けられ、シェル2のガス流れ出口側には出口ヘッダー6(図5参照)が取り付けられる。
入口ヘッダー5は、車両のエンジン排気系からの配管に接続するためのフランジ部5aと、シェル2に取り付けられる下流開口部5bとを有しており、下流開口部5bはシェル2側へ徐々に拡径する角筒状に形成されている。
出口ヘッダー6は、シェル2に取り付けられる上流開口部6bと、車両のエンジン吸気系への配管に接続するためのフランジ部6aとを有しており、上流開口部6bはシェル2側へ徐々に拡径する角筒状に形成されている(図5参照)。
入口ヘッダー5は、車両のエンジン排気系からの配管に接続するためのフランジ部5aと、シェル2に取り付けられる下流開口部5bとを有しており、下流開口部5bはシェル2側へ徐々に拡径する角筒状に形成されている。
出口ヘッダー6は、シェル2に取り付けられる上流開口部6bと、車両のエンジン吸気系への配管に接続するためのフランジ部6aとを有しており、上流開口部6bはシェル2側へ徐々に拡径する角筒状に形成されている(図5参照)。
シェル2の上面には、シェル接合部2aから外れた上流側の位置に、ピアスバーリング等で開口を形成している。バーリング加工によって立設された開口の周縁部には冷却水入口パイプ7を挿通させ、冷却水入口パイプ7の挿入端(出口)が、シェル2の内壁面とほぼ合致するように接続する(図2(a))。
冷却水は冷却水入口パイプ7からシェル2内に導入され、各ガスチューブ3の間を通過する際に、ガスチューブ3を流れるEGRガスを冷却する。
冷却水は冷却水入口パイプ7からシェル2内に導入され、各ガスチューブ3の間を通過する際に、ガスチューブ3を流れるEGRガスを冷却する。
図1、図2に示すように、冷却水入口パイプ7の挿入端には、冷却水の流れをコントロールするためのSUS製のアタッチメント8が取り付けられる。
このアタッチメント8は、図1(b)、図2に示すように、冷却水入口パイプ7の内径にほぼ一致する外径の有底円筒形状にプレス成形され、冷却水入口パイプ7の内部に圧入されて取り付けられている。
なお、アタッチメント8は、冷却水入口パイプ7の外径にほぼ一致する内径の有底円筒形状に形成され、冷却水入口パイプ7の挿入端を被覆するものであってもよい。この場合には、冷却水入口パイプ7の挿入端を、シェル2の内壁面から内方にわずかに突出させて、アタッチメント8との接合代を設ける。
冷却水入口パイプ7の挿入端とシェル2内のガスチューブ3との隙間は通常大きく設定できないことが多いので、アタッチメント8を冷却水入口パイプ7の内部に圧入するほうがレイアウト性がよい。
このようにして取り付けられたアタッチメント8は、底面および側面下部をシェル2の内壁面から内方にわずかに突出させて固定されている(図2(a))。
このアタッチメント8は、図1(b)、図2に示すように、冷却水入口パイプ7の内径にほぼ一致する外径の有底円筒形状にプレス成形され、冷却水入口パイプ7の内部に圧入されて取り付けられている。
なお、アタッチメント8は、冷却水入口パイプ7の外径にほぼ一致する内径の有底円筒形状に形成され、冷却水入口パイプ7の挿入端を被覆するものであってもよい。この場合には、冷却水入口パイプ7の挿入端を、シェル2の内壁面から内方にわずかに突出させて、アタッチメント8との接合代を設ける。
冷却水入口パイプ7の挿入端とシェル2内のガスチューブ3との隙間は通常大きく設定できないことが多いので、アタッチメント8を冷却水入口パイプ7の内部に圧入するほうがレイアウト性がよい。
このようにして取り付けられたアタッチメント8は、底面および側面下部をシェル2の内壁面から内方にわずかに突出させて固定されている(図2(a))。
アタッチメント8の底面は、水平面状、斜面状や曲面状などから、ガスチューブ3との間隙や冷却水を導入したい向きに合わせて選択してよい。
図1(b)に示すように、アタッチメント8の底面には、冷却水をガスチューブ3の高温部へ向けて放出するための放出口8aが少なくとも一つ形成されている。この放出口8aは、アタッチメント8を冷却水入口パイプ7に取り付けた状態で、ガス入口側のエンドプレート4の中央を向くようになっている(図2(b))。実施形態では、図1(b)に示すように、アタッチメント8の底面は、放出口8a(ガス入口側)に近いほど下方に傾斜した曲面に形成されるとともに、放出口8aには中央部分を狭くしたしぼりを形成し、左右が大きく開口したものに形成して、図2(a)の破線矢印および図2(b)の破線範囲に示すように、冷却水をガス入口側下方に傾斜して放出し、かつ、左右に拡散して放出できるようになっている。
図1(b)に示すように、アタッチメント8の底面には、冷却水をガスチューブ3の高温部へ向けて放出するための放出口8aが少なくとも一つ形成されている。この放出口8aは、アタッチメント8を冷却水入口パイプ7に取り付けた状態で、ガス入口側のエンドプレート4の中央を向くようになっている(図2(b))。実施形態では、図1(b)に示すように、アタッチメント8の底面は、放出口8a(ガス入口側)に近いほど下方に傾斜した曲面に形成されるとともに、放出口8aには中央部分を狭くしたしぼりを形成し、左右が大きく開口したものに形成して、図2(a)の破線矢印および図2(b)の破線範囲に示すように、冷却水をガス入口側下方に傾斜して放出し、かつ、左右に拡散して放出できるようになっている。
シェル2の下面には、冷却水入口パイプ7と正反対となるガス出口側の位置にピアスバーリングで開口を形成し、冷却水入口パイプ7とほぼ等しい径を有する冷却水出口パイプ9を挿通して取り付けている(図5参照)。シェル2内部を通過してガスチューブ3(EGRガス)を冷却した冷却水は、この冷却水出口パイプ9から外部へ排出される。
EGRクーラ1を構成する各部品は、NiまたはFe系のろう材でろう付けすることにより接合される。特に、アタッチメント8は、その側面上部を冷却水入口パイプ7に圧入することで仮固定され、EGRクーラ1全体をろう付けする際に確実にろう付けされる。
EGRクーラ1を構成する各部品は、NiまたはFe系のろう材でろう付けすることにより接合される。特に、アタッチメント8は、その側面上部を冷却水入口パイプ7に圧入することで仮固定され、EGRクーラ1全体をろう付けする際に確実にろう付けされる。
このようなアタッチメント8を設けたEGRクーラ1では、入口ヘッダー5から供給されるEGRガスがガスチューブ3を通過しながら冷却水によって冷却され、出口ヘッダー6からエンジン吸気系へ流される。
冷却水は、冷却水入口パイプ7からシェル2内に導入され、各ガスチューブ3の周囲を通過しながらEGRガスを冷却し、冷却水出口パイプ9から排出される。
このとき冷却水は、図2(a)破線矢印に示すように、アタッチメント8によって冷却水入口パイプ7の位置からガス入口側のエンドプレート4付近に向けて放出され、高温となり冷却水の沸騰が懸念されるエンドプレート4付近の通水量を増大させて強く冷却する。また、冷却水がアタッチメント8によって左右に拡散して放出されるため、冷却水入口パイプ7から左右方向に遠いガスチューブ3の周囲にも冷却水が行き渡り、冷却水の通水量が平準化されて、全体としての冷却性能が向上する(図2(b))。
冷却水は、冷却水入口パイプ7からシェル2内に導入され、各ガスチューブ3の周囲を通過しながらEGRガスを冷却し、冷却水出口パイプ9から排出される。
このとき冷却水は、図2(a)破線矢印に示すように、アタッチメント8によって冷却水入口パイプ7の位置からガス入口側のエンドプレート4付近に向けて放出され、高温となり冷却水の沸騰が懸念されるエンドプレート4付近の通水量を増大させて強く冷却する。また、冷却水がアタッチメント8によって左右に拡散して放出されるため、冷却水入口パイプ7から左右方向に遠いガスチューブ3の周囲にも冷却水が行き渡り、冷却水の通水量が平準化されて、全体としての冷却性能が向上する(図2(b))。
また、このアタッチメント8は、プレス成形によって形成したSUS製の部品であるため、板厚を薄く形成することができ、材料コストを抑えることができる。
<効果試験>
本発明の実施形態に係るアタッチメント8を備えたEGRクーラ1と、図5に示す従来のEGRクーラとで、冷却水の沸騰が懸念されるガス入口側のエンドプレート4付近の通水量を比較した。
図3(b)(c)は、EGRクーラを図3(a)のD−D線断面で切断した断面図である。
図3(b)に示す本発明の実施形態に係るEGRクーラ1と、図3(c)に示す従来のEGRクーラ(図5参照)とにおいて、A,B,Cの3箇所を通過する冷却水の流速をそれぞれシミュレーションによって求めた。なお、冷却水が冷却水入口パイプを通過する速度は約0.94m/s(10l/min)とした。
本発明の実施形態に係るアタッチメント8を備えたEGRクーラ1と、図5に示す従来のEGRクーラとで、冷却水の沸騰が懸念されるガス入口側のエンドプレート4付近の通水量を比較した。
図3(b)(c)は、EGRクーラを図3(a)のD−D線断面で切断した断面図である。
図3(b)に示す本発明の実施形態に係るEGRクーラ1と、図3(c)に示す従来のEGRクーラ(図5参照)とにおいて、A,B,Cの3箇所を通過する冷却水の流速をそれぞれシミュレーションによって求めた。なお、冷却水が冷却水入口パイプを通過する速度は約0.94m/s(10l/min)とした。
その結果、本発明の実施形態に係るEGRクーラにおいては、Aを通過する冷却水の流速は1.25m/s以上、Bを通過する冷却水の流速は0.80〜1.00m/s、Cを通過する冷却水の流速は0.60m/s程度であった。
一方、従来のEGRクーラにおいては、Aを通過する冷却水の流速は0.60m/s〜0.75m/s、Bを通過する冷却水の流速は0.10〜0.20m/s、Cを通過する冷却水の流速は0.05m/s未満であった。
このように、本発明の実施形態では、ガス入口側のエンドプレート4付近における冷却水の通水量を増加させることができ、また、冷却水入口パイプ7から遠い箇所(C)においても十分な通水量を供給できることがわかった。
一方、従来のEGRクーラにおいては、Aを通過する冷却水の流速は0.60m/s〜0.75m/s、Bを通過する冷却水の流速は0.10〜0.20m/s、Cを通過する冷却水の流速は0.05m/s未満であった。
このように、本発明の実施形態では、ガス入口側のエンドプレート4付近における冷却水の通水量を増加させることができ、また、冷却水入口パイプ7から遠い箇所(C)においても十分な通水量を供給できることがわかった。
<別態様>
アタッチメント8は、シェル2内で高温となる範囲に冷却水を放出するものであればよく、設置されるEGRクーラの形状に対応した形状とすることができる。たとえば、各ガスチューブにおけるEGRガスの流量に偏りがあり、十分に冷却されずに高温となるガスチューブ3がある場合には、当該ガスチューブ3に向けて放出口を形成したアタッチメントを用いてよい。
図4は、アタッチメントのいくつかの例を示したものである。
アタッチメント8は、シェル2内で高温となる範囲に冷却水を放出するものであればよく、設置されるEGRクーラの形状に対応した形状とすることができる。たとえば、各ガスチューブにおけるEGRガスの流量に偏りがあり、十分に冷却されずに高温となるガスチューブ3がある場合には、当該ガスチューブ3に向けて放出口を形成したアタッチメントを用いてよい。
図4は、アタッチメントのいくつかの例を示したものである。
図4(a)に示すアタッチメント10は、ガス入口側へ傾斜した底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、底面のガス入口側に放出口10aを形成している。この放出口10aは仕切板によって左右に仕切られ、冷却水は左右に拡散してガス入口側のエンドプレート4付近へ放出される。
図4(b)に示すアタッチメント11は、ガス入口側へ傾斜した底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、底面のガス入口側に放出口11aを形成している。この放出口11aは図中左方に向けて、冷却水入口パイプ7から遠いガスチューブ3の周囲に冷却水を行き渡らせるようにしている。また、アタッチメント11の側面下部には、図中右方に向く放出口11bを切り欠きにより形成して、ガス入口側右方にも冷却水を分散して放出するようになっている。
図4(d)に示すアタッチメント8は、本発明の実施形態と同じものである。
図4(c)に示すアタッチメント12は、(d)とほぼ同様であるが、(d)よりも放出口12a中央部のしぼりを狭く形成し、水が左右方向へ拡散する指向性を強くしている。
図4(c)に示すアタッチメント12は、(d)とほぼ同様であるが、(d)よりも放出口12a中央部のしぼりを狭く形成し、水が左右方向へ拡散する指向性を強くしている。
図4(e)に示すアタッチメント13は、水平な底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、側面下部および底面の左半分を切り欠いて放出口13aを形成している。これにより、冷却水をアタッチメント13の下方から左側方の範囲にかけて放出するようになっている。
図4(f)に示すアタッチメント14は、水平な底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、側面下部および底面の左端の一部を切り欠いて放出口14aを形成し、さらに、底面の右端の一部を切り欠いて放出口14bを形成している。これにより、冷却水をアタッチメント14の左下方と下方とに分散して放出するようになっている。
図4(g)に示すアタッチメント15は、水平な底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、ガス入口側の側面下部の周上に等間隔に5つの放出口15aを穿設している。これにより、冷却水を左右に分散して放出し、通水量を平準化することができる。
図4(h)に示すアタッチメント16は、水平な底面を有する有底円筒形状に形成されるとともに、ガス入口側の側面下部にコ字状あるいは横向きU字状の切り込みを入れ、この部分を立ち上げることで放出口16aを2つ形成している。これにより、冷却水を左右に分散して放出し、通水量を平準化することができる。
1 EGRクーラ
2 シェル
2a シェル接合部
3 ガスチューブ
4 エンドプレート
5 入口ヘッダー
5a フランジ部
5b 下流開口部
6 出口ヘッダー
6a フランジ部
6b 上流開口部
7 冷却水入口パイプ
8 アタッチメント
8a 放出口
9 冷却水出口パイプ
10,11,12,13,14,15,16 アタッチメント
10a,11a,11b,12a,13a,14a,14b,15a,16a 放出口
20 EGRクーラ
21 EGRクーラ
22 アダプター
2 シェル
2a シェル接合部
3 ガスチューブ
4 エンドプレート
5 入口ヘッダー
5a フランジ部
5b 下流開口部
6 出口ヘッダー
6a フランジ部
6b 上流開口部
7 冷却水入口パイプ
8 アタッチメント
8a 放出口
9 冷却水出口パイプ
10,11,12,13,14,15,16 アタッチメント
10a,11a,11b,12a,13a,14a,14b,15a,16a 放出口
20 EGRクーラ
21 EGRクーラ
22 アダプター
Claims (3)
- 筒状に形成されたシェルと、
このシェルの内部に並列されてEGRガスを通過させる多数のガスチューブと、
上記シェルの両端を塞ぐとともに上記多数のガスチューブを貫装固定する一対のエンドプレートと、
上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内に冷却水を供給する冷却水入口パイプと、
上記シェルの外表面に接続され、上記シェル内から冷却水を排出する冷却水出口パイプと、
を有して上記EGRガスを冷却するEGRクーラにおいて、
上記冷却水入口パイプのシェル内の出口に接合される有底筒状のプレス成形品であって、底面あるいは側面下部に冷却水を任意の方向へ向けて放出する放出口を形成したアタッチメントを設けたことを特徴とするEGRクーラ。 - 上記放出口を、EGRガスの入口側の上記エンドプレート付近に向けて形成したことを特徴とする請求項1記載のEGRクーラ。
- 上記放出口を、EGRガスの流量が相対的に多い上記ガスチューブに向けて形成したことを特徴とする請求項1記載のEGRクーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010189879A JP2012047105A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | Egrクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010189879A JP2012047105A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | Egrクーラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012047105A true JP2012047105A (ja) | 2012-03-08 |
Family
ID=45902243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010189879A Pending JP2012047105A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | Egrクーラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012047105A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014194296A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 多管式熱交換器 |
JP2015532708A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-11-12 | シニア アイピー ジーエムビーエイチ | 改良型排気ガス再循環装置およびそれを形成するための方法 |
WO2022092151A1 (ja) * | 2020-11-02 | 2022-05-05 | 東京ラヂエーター製造株式会社 | Egrクーラおよび車両用廃熱回収器 |
-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010189879A patent/JP2012047105A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014194296A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-09 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 多管式熱交換器 |
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