JP2012047021A - 型枠装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取り外しが容易に行え、再使用が可能なコンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置を提供する。
【解決手段】 コンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置であり、平面位置において環状に連続する周囲型枠部2が複数の型枠パネル6、8が環状に連結されて構成され、型枠パネル6、8の一部が内側に変位されることで周囲型枠部2の全体が平面位置において縮形してコンクリート建造物から離型するもの。
【選択図】図1
【解決手段】 コンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置であり、平面位置において環状に連続する周囲型枠部2が複数の型枠パネル6、8が環状に連結されて構成され、型枠パネル6、8の一部が内側に変位されることで周囲型枠部2の全体が平面位置において縮形してコンクリート建造物から離型するもの。
【選択図】図1
Description
この発明は、橋脚等のコンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置に関する。
高速道路の橋脚をコンクリートにより建造する場合、その上面には橋桁を固定するアンカー等を植設するための縦孔を形成する。この縦孔が小形である場合は有底筒体がコンクリートに埋設されて形成されるが、大形の場合には型枠を組むことで形成される。
上記のように型枠を組んで縦孔を形成した場合には、コンクリートの固化後にそれを取り外す必要があり、従来においては木製の型枠を組んでそれを解体して取り外していた。縦孔は大形である場合にも人が入るのには十分な大きさがなく、そこに入っての取り外し作業には非常に手間がかかるとともにその後片付けにも手間がかかり、くわえて現場毎に型枠を廃棄する無駄があった。
この発明は上記の事情に鑑みて行ったもので、取り外しが容易に行え、再使用が可能なコンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置を提供することを目的とする。
この発明では、コンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置であり、平面位置において環状に連続する周囲型枠部が複数の型枠パネルが環状に連結されて構成され、前記型枠パネルの一部が内側に変位されることで前記周囲型枠部の全体が平面位置において縮形してコンクリート建造物から離型することを特徴とする型枠装置を提供する。
この発明の型枠装置は、周囲型枠部の全体が平面位置において縮形することでコンクリート建造物から離型される。したがって、従来のような型枠の解体作業等を必要とせず、型枠装置の取り外しが容易になされ、また、取り外した型枠装置の再使用が行える。
周囲型枠部は、例えば、平面形状が正方形で、型枠パネルが4角に位置する4個のコーナー型枠パネルとそれらの間に配置される4個の中間型枠パネルとからなり、中間型枠パネルのそれぞれが内側に変位される構成とされる。中間型枠パネルそれぞれを上昇させることで内側への変位を行わせ、かつ、4個のコーナー型枠パネルそれぞれを中間型枠パネルそれぞれと一体に内側へ変位させる連動変位機構を設けることで、周囲型枠部の縮形のための作業が容易になされる。さらに、コーナー型枠パネルそれぞれと中間型枠パネルそれぞれとが、平面位置において内側に向かって広がる方向において付き合わされてなる構成とされることで、中間型枠パネルのコーナー型枠パネルに沿っての内側への変位動作がスムーズになされる。
この発明によれば、橋脚等のコンクリート建造物の上面への縦孔の形成が型枠の解体作業等を要することなく容易に行え、これにより作業効率が格段に向上される。また、型枠装置の再使用が行えるので無駄がなく、建造コストも低減される。
型枠装置1は平面形状が正方形で平面位置において環状に連続する周囲型枠部2と底プレート3とからなり、周囲型枠部2は4個のコーナー型枠パネル6とそれらの間に配置される4個の中間型枠パネル8とからなる。コーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8とのそれぞれは、鉄製の枠体の外側にステンレスパネルが溶接固定されて構成されている。中間型枠パネル8それぞれは平面形態が台形でその両側の連結面10は傾斜面となっており、コーナー型枠パネル6それぞれの連結面12それぞれも中間型枠パネル8それぞれの連結面10と沿うように傾斜面となっている。上記のような構成によりコーナー型枠パネル6それぞれと中間型枠パネル8それぞれとは、平面位置において内側に向かって広がる方向において付き合わされた構成となっている。
コーナー型枠パネル6それぞれの連結面12には連結穴14が、中間型枠パネル8それぞれの連結面10には湾曲状の連結長穴16が設けられ、図3に示すように、それらを通して配置される連結ボルト20に2重ナット22が締め付け装着されてコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8とが互いに連結されている。
図4はその連結固定部の断面構成を示し、連結ボルト20としては太径でネジの設けられていない基部24を持つ段付型が使用され、その基部24がコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8とのそれぞれの連結穴14、連結長穴16を通す部分に位置し、かつ、2重ナット22の内側ナット22aがその内側面21と連結ボルト20の頭部23の下面25との間にコーナー型枠パネル6の連結面12と中間型枠パネル8の連結面10とを挟む位置に取り付けられ、その内側ナット22aに外側ナット22bが押し付けられるように締め付けられて固定が行われている。
上記固定構造において、連結ボルト20の基部24の径が連結穴14の径、連結長穴16の巾とほぼ等しくされていることで、連結ボルト20が連結穴14、連結長穴16部分において位置づれすることがない。さらに、外側ナット22bにより締め付けが行われた場合にも内側ナット22aが中間型枠パネル8の連結面10を強固に押圧することがなく、これによりコーナー型枠パネル6の連結面12と中間型枠パネル8の連結面10とが強固に固着しない状態において連結固定されている。
以下、型枠装置1の使用について説明する。型枠装置1の周囲型枠部2は図1に示す状態において橋脚等の外形を建造するための外周型枠内の所定位置に吊り下げ支持される。その吊り下げ支持は、図3に示すように、中間型枠パネル8のそれぞれが吊り下げ用ボルト30に取り付けられることで行われる。吊り下げ用ボルト30はその上部が型枠上に固定状態に配置される固定材32に取り付けられ、下部が中間型枠パネル8の上面部33、上側リブ34を通して下側リブ36に固定されて取り付けられている。
図5はその際の周囲型枠部2の平面形態を示し、図6はコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8との側面位置関係を示す。この状態においてはコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8との外面6a、8aは面一に位置する。また、連結ボルト20は中間型枠パネル8の連結長穴16内の上端に位置している。このように配置された周囲型枠部2の底面に底プレート3が装着され、その装着は上部が他の固定材32に固定され下方に延び出す固定ネジ棒の下端が底プレート3の上面中央に固着されたナット37に連結固定されて行われ、その状態において底プレート3は周囲型枠部2の底面開口を覆うように当接配置される。上記のように型枠装置1が所定位置に吊り下げ支持された状態において外周型枠内にコンクリートが流入され、固化される。
コンクリートの固化後の型枠装置1の取り外しは、4個の中間型枠パネル8それぞれを支持する吊り下げ用ボルト30それぞれに固定材32上において装着されているナット40それぞれを締め付けることで行う。ナット40を締め付けていくことで吊り下げ用ボルト30はその下部が下側リブ36に固定されているので中間型枠パネル8に引き上げ力が働く。これによりコーナー型枠パネル6の連結面12と中間型枠パネル8の連結面10とが固着しておらず、かつ、連結ボルト20が連結長穴16内にあり連結長穴16の形態に沿って移動することで、中間型枠パネル8はその連結面10がコーナー型枠パネル6の連結面12に沿いながら前方上部に変位される。
図7はその際の周囲型枠部2の平面形態を示し、図8はコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8との側面位置関係を示す。この状態において中間型枠パネル8はコーナー型枠パネル6からxの距離において内側に突出し、かつ、yの距離において上昇する。また、中間型枠パネル8の内方への変位に伴ってそれに一体のコーナー型枠パネル6も内方に変位し、例えば、一辺の長さを45cmとする周囲型枠部2においてはその一辺長さが5mm程度小さくなり、このようにして周囲型枠部2が縮形される。
上記中間型枠パネル8のコーナー型枠パネル6からの突出動作は、上記したようにコーナー型枠パネル6と中間型枠パネル8とが平面位置において内側に向かって広がる方向において付き合わされた構成となっていることでスムーズになされる。また、上記したように連結ボルト20が連結穴14、連結長穴16部分において位置づれすることがないので、周囲型枠部2の縮形動作が安定して、かつ、寸法精度良く行われる。上記吊り下げ用ボルト30、連結ボルト20、2重ナット22、連結長穴16のそれぞれにより連動変位機構が構成される。
上記の縮形は周囲型枠部2が底プレート3に固定されていないことで可能となり、縮形することで周囲型枠部2の外面が固化されたコンクリート面から離れ、その状態において周囲型枠部2と底プレート3とはクレーンより固定材32とともに吊り上げられて取り出される。
1 型枠装置
2 周囲型枠部
6 コーナー型枠パネル(型枠パネル)
8 中間型枠パネル(型枠パネル)
2 周囲型枠部
6 コーナー型枠パネル(型枠パネル)
8 中間型枠パネル(型枠パネル)
Claims (4)
- コンクリート建造物の上面に縦孔を形成するための型枠装置であり、
平面位置において環状に連続する周囲型枠部が複数の型枠パネルが環状に連結されて構成され、前記型枠パネルの一部が内側に変位されることで前記周囲型枠部の全体が平面位置において縮形してコンクリート建造物から離型することを特徴とする型枠装置。 - 平面形状が正方形で、前記型枠パネルが4角に位置する4個のコーナー型枠パネルとそれらの間に配置される4個の中間型枠パネルとからなり、前記中間型枠パネルのそれぞれが内側に変位される請求項1記載の型枠装置。
- 前記中間型枠パネルそれぞれを上昇させることで前記内側への変位を行わせ、かつ、前記4個のコーナー型枠パネルそれぞれを前記中間型枠パネルそれぞれと一体に内側へ変位させる連動変位機構を備える請求項2記載の型枠装置。
- 前記コーナー型枠パネルそれぞれと前記中間型枠パネルそれぞれとが、平面位置において内側に向かって広がる方向において付き合わされてなる請求項3記載の型枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010202431A JP2012047021A (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | 型枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010202431A JP2012047021A (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | 型枠装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012047021A true JP2012047021A (ja) | 2012-03-08 |
Family
ID=45902173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010202431A Pending JP2012047021A (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | 型枠装置 |
Country Status (1)
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---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-08-24 JP JP2010202431A patent/JP2012047021A/ja active Pending
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