JP2012047007A - 支持架台の取付構造、及び外装構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、縦葺き屋根に、取付部材3Aを介して支持架台1を取り付けてなる取付構造であって、取付部材3Aは、縦桟7Aに固定具4Aを打ち込んで固定する固定部と、配設状態において固定部3xの外側に位置する被取付部3yとを備え、支持架台1は、上面に外設部材を支持する支持部11と、該支持部11から左右の外側下方へ延在する脚面部12と、を備え、縦葺き屋根の縦桟7Aの上に取付部材3Aを配し、その固定部3xから固定具4Aを打ち込んで固定すると共に、固定した取付部材3Aに跨るように支持架台1を配して固定部3xの上方を覆いつつ、その左右の脚面部12から連結具5Aを取付部材3Aの被取付部3yに打ち込んで固定してなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、前述の屋根板もしくはカバーの外側を金具で挟み込む方法では、締着強度が十分でないと、ズレ動いたり落下することがあり、締め付けすぎると、素材が変形又は破断することがあった。さらに、締着力によって外装材に傷が付き、腐食の要因になることがあった。
なお、前記特許文献1の構造は、支持架台を弾性嵌合により取り付けるものであり、言い換えれば取付対象とする屋根面が弾性嵌合可能な被嵌合部を備えていなければならないものであって、前記構成の瓦棒葺き屋根に適用できるものではなかった。
以下に、この取付構造に用いられる(A)外装材、(B)取付部材、(C)支持架台の各部材について順に説明する。
また、本発明の外装構造は、各種の縦葺き屋根に、前記支持架台の取付構造を施工してなる構成である。
本発明に用いられる外装材は、面板部の左右側縁に立ち上げ部分が形成され、該立ち上げ部分にて縦桟を形成してなる構成であれば、それ以外の構成は特に限定するものではない。前記立ち上げ部も、適宜に形成すればよく、例えば単なる起立片状でも傾斜片状でもよい。
形成される縦桟の構成及び形状についても特に限定するものではなく、公知のどのような構造及び構成のものも適用でき、例えば左右に隣接する外装材の立ち上げ部同士を連結して縦桟を形成してもよいし、左右に隣接する外装材の立ち上げ部間にカバー材(キャップ)を配設して各立ち上げ部とカバー材とを連結して瓦棒を形成してもよく、左右に隣接する外装材の立ち上げ部間に吊子(保持部材)を配設して該吊子を介して立ち上がり部を連結して縦桟を形成してもよい。
また、左右に隣接する外装材の立ち上げ部間は、何も配しない空間部としてもよいし、例えば角材等の垂木を配してもよいし、流れ方向に連続する樋状部材(排水部材)を配してもよい。
本発明に用いられる取付部材は、前記外装材にて構築された縦葺き屋根の縦桟に固定具を打ち込んで固定する固定部と、配設状態において前記固定部の外側に位置する被取付部とを備える構成であって、長尺材でもよいが、所定間隔で複数のピース材を配設する構成でもよい。また、左右別部材でもよいが、略対称状の一部材に成形した方が縦桟上に被せるように安定に配置でき、施工性に優れている。
この固定部は、後述する支持架台によって覆われるため、固定具で形成(穿設)された孔からの雨水の浸入を防止できるが、特に縦桟の内部に排水部材等を設けない構成においては後述する図示実施例のようにゴムシート材等の止水材を裏面に添接した状態で縦桟に沿わせ、この状態で固定具を打ち込むことが望ましい。
縦桟に取付部材を固定した状態で、雨水が裏面側に浸入可能な箇所としては、前記固定部に打ち込んだ固定具で形成(穿設)された孔や、縦桟を形成するために部材を組み付けた部分に形成される隙間が想定される。これらの位置関係については、特に限定するものではなく何れが内側でも外側でもよいが、前記被取付部は、配設状態において、これらの「雨水が裏面側に浸入可能な箇所」の外側に位置するように設ける。即ち本発明では、支持架台の外側下方へ延在する脚面部から、前記固定部の外側に位置する被取付部に連結具を打ち込むので、連結具にて形成(穿設)された孔から雨水が浸入しても、その大部分の雨水は脚面部に導かれて(=脚面部をつたって)外側下方へ流下され、仮に一部の雨水が垂直状に落下しても固定部の外側に導いて流下させることができる。なお、前記脚面部をつたう雨水は、当然のことながら脚面部の下端に導かれるので、下端より上方に設けられる固定部の外側に導かれることは自明である。
この態様の取付部材は、後述する図示実施例(図1:第1実施例、図3:第2実施例)に示すように中央部分が平坦状の略M字状に成形すればよい。
さらに、左右の固定部の下方に脚状部分を延在し、敷設状態において下端が面板部上に臨むように成形することにより、縦桟上により安定に配置させることができる。
本発明に用いられる支持架台は、上面に外設部材を支持する支持部と、該支持部から左右の外側下方へ延在する脚面部と、を備える構成であり、特にその素材を限定するものではないが、後述する外設部材を支持するために、長尺材が望ましく、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
この支持架台としては、後述する図示実施例のように左右対称の略門状に成形すればよいが、特にそれらに限定するものではない。
前記取付部材3Aは、前記外装材2Aにて構築された縦葺き屋根の縦桟に固定具4Aを打ち込んで固定する固定部3xと、配設状態において前記固定部3xの外側に位置する被取付部3yとを備え、前記支持架台1は、上面に外設部材を支持する支持部11と、該支持部11から左右の外側下方へ延在する脚面部12,12と、を備える構成である。
なお、図面では下地について省略したが、前記構成の瓦棒葺き屋根を一本線にて模式的に表示し、前記「縦桟を形成するために部材を組み付けた部分に形成される隙間」とは、瓦棒7Aの左右上端に略円(円弧)状に示す部分に存在する。
前記固定部3xの裏面側には、ゴムシート材からなる止水材6が添接されている。
この支持架台1の溝部111に、取付具1xとして取付ボルトを配設するには、予め溝部111の内部幅を取付具(取付ボルト)1xの頭部13よりも僅かに大きく形成すると共に溝部111の開放上縁の幅を取付ボルト1xの雄ネジ部分よりも僅かに大きく形成すればよく、溝部111内を取付ボルト1xが長さ方向に移動することができる。
まず、図2(a)に示すように上方が開放する溝部111に、頭部13を下にして取付ボルト1xを臨ませ、その端部から頭部13を溝部111に嵌合するように配設し、図2(b)に示すようにその上方からナット1yを締め付けて固定した。この状態において、溝111の長さ方向の任意の位置に取付ボルト1xを移動することができる。
さらに、所定の位置に配置した取付ボルト1xの上方の雄ネジ部分に、図2(c)に示すように支持部材8を取り付け、ぞの上方から固定ナット1zを締め付けて支持部材8を所望の位置に固定することができる。
この第1実施例における取付部材3Aは、縦桟7Aの頂部に固定する固定部3xを中央平坦状部分31に備え、縦桟7Aの外側下方に位置する脚片33を備えるので、取付部材3Aを縦桟7Aに上方から被せた状態、即ち安定に配置させた状態で容易に固定具4Aにて固定することができる。
また、被取付部3yを縦桟7Aの外側下方に位置させた脚片33に設けたので、支持架台1をさらにその上に被せるように安定に配置させることができ、支持架台1を取り付けるために打ち込んだ連結具5Aにて形成(穿設)された孔から浸入した雨水は、速やかに且つ確実に縦桟7Aの外側の排水部に導かれるものとなる。
また、この第2実施例の脚片33bの方が、前記第1実施例における脚片33に比べて支持架台1の脚面部12を裏面側から、より広い面積(より長い縦幅)にて支持しているので、支持架台1の取り付け施工をより安定に行うことができる。
なお、図面では前記構成の瓦棒葺き屋根を一本線にて模式的に表示し、前記「縦桟を形成するために部材を組み付けた部分に形成される隙間」とは、縦桟7Cの略中央上部に上方へ突起状に示す円形部分に存在する。
前記固定部3x,3xが形成される脚状部分34,34には、前記第1,第2実施例と同様に予め固定具4Cの取付孔341が穿設され、また固定部3xの裏面側に、ゴムシート材からなる止水材6が添接されている点でも前記第1,第2実施例と同様である。
また、前記膨出状部分は、外側上方へ傾斜する膨出面部35と、該左右の膨出面部35,35を連結する2段階に外側へ向かって傾斜する略傘状部分36とからなり、前記被取付部3y,3yは略傘状部分36に形成されている。
また、図では奥行きを表示していないが、連結具5C(被取付部3y)の固定位置は、固定具4C(固定部3x)より、水下側に位置している。したがって、被取付部3yが固定部3xの外側に位置することと相まって連結具5Cで形成(穿設)された孔から雨水が浸入しても、固定部3xの外側に確実に導いて流下させることができる。
1x 取付ボルト
1y ナット
1z 固定ナット
11 支持部
111 溝部
12 脚面部
13 頭部
2A〜2C 外装材
21 面板部
22 立ち上げ部
20 カバー材(キャップ)
3A〜3E 取付部材
3x 固定部
3y 被取付部
4A〜4C 固定具
5A〜5C 連結具
6 止水材
7A〜7C 縦桟(瓦棒)
8 支持部材
Claims (3)
- 面板部の左右側縁を立ち上げた外装材を敷設し、前記立ち上げ部分にて縦桟を形成してなる縦葺き屋根に、取付部材を介して支持架台を取り付けてなる支持架台の取付構造であって、
前記取付部材は、縦桟に固定具を打ち込んで固定する固定部と、配設状態において前記固定部の外側に位置する被取付部とを備え、
前記支持架台は、上面に外設部材を支持する支持部と、該支持部から左右の外側下方へ延在する脚面部と、を備え、
縦葺き屋根の縦桟の上に取付部材を配し、その固定部から固定具を打ち込んで固定すると共に、固定した取付部材に跨るように支持架台を配して前記固定部の上方を覆いつつ、その左右の脚面部から連結具を取付部材の被取付部に打ち込んで固定してなることを特徴とする支持架台の取付構造。 - 取付部材は、縦桟の頂部に固定する固定部を備えると共に、配設状態において縦桟の外側下方に位置する被取付部を左右に備えることを特徴とする請求項1に記載の支持架台の取付構造。
- 面板部の左右側縁を立ち上げた外装材を敷設し、前記立ち上げ部分にて縦桟を形成してなる縦葺き屋根に請求項1又は2に記載の取付構造を施工してなる外装構造であって、
縦葺き屋根の縦桟に取付部材を介して支持架台を取り付け、該支持架台の支持部に外設部材を取り付けることを特徴とする外装構造。
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JP2014092003A (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-19 | Burest Kogyo Kenkyusho Co Ltd | 瓦棒葺屋根用支持金具 |
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