JP2012043738A - コネクタ - Google Patents

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圭史 和田
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Abstract

【課題】嵌合操作力の増加を招くことなく、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、嵌合操作性の向上と接触信頼性の向上とを両立させることができるコネクタを提供すること。
【解決手段】防水コネクタ31において、コネクタハウジング33,34相互の通常の嵌合完了状態から、外力によって嵌合が深まる方向にコネクタハウジング33,34相互が相対移動したとき、一方コネクタハウジング33から他方のコネクタハウジング34に突き当たる第1突き当て部81と第2突き当て部82とが嵌合方向に位置ずらしているため、一方のコネクタハウジング33の軸線J1が他方のコネクタハウジング34の軸線J2に対して傾く。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば車両等の振動が作用する環境で使用されるコネクタに関する。
図9は、振動が作用する車載のワイヤハーネス等に使用されるコネクタの従来例を示したものである。
図9に示したコネクタ1は、下記特許文献1に開示されたものである。
このコネクタ1は、下記特許文献1に開示されたもので、第1コネクタハウジング3と、第2コネクタハウジング4と、環状のパッキン5と、フロントホルダ6と、を備えている。
第1コネクタハウジング3は、第1接続端子である雌型端子8を収容する端子収容筒部9と、該端子収容筒部9の外周囲に収容空間10を画成する外郭筒部11と、係止部12と、を備えている。
端子収容筒部9は、雌型端子8をハウジング後端から挿入可能なように、雌型端子8を収容する端子収容孔9aが、後端から前方に貫通形成されている。端子収容筒部9は、端子収容孔9a内に突出する端子係止ランス9bを有している。端子係止ランス9bは、基準位置まで端子収容孔9a内に挿入された雌型端子8に係合して雌型端子8の抜けを防止する。
端子収容筒部9の外周囲の収容空間10は、後述する第2コネクタハウジング4の嵌合用筒部を収容する空間である。
第2コネクタハウジング4は、収容空間10に挿入されて端子収容筒部9の外周に環状のパッキン5を介して嵌合する嵌合用筒部17と、該嵌合用筒部17の外周に突設された係合突起18と、雌型端子8に嵌合させる第2接続端子である雄型端子19を嵌合用筒部17の内側に支持した端子支持部20と、を備えている。
係合突起18は、第1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング4との嵌合が完了したときに、後端18aが第1コネクタハウジング3の係止部12に係合して、第1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング4との嵌合状態をロックする。
環状のパッキン5は、端子収容筒部9の基端側外周に嵌合装備されて、第1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング4との嵌合が完了した状態のときに、端子収容筒部9と嵌合用筒部17とに密着状態に接触して、これら端子収容筒部9と嵌合用筒部17との間を封止(防水)する。
このパッキン5は、端子収容筒部9と嵌合用筒部17との間に挟持される筒部5aと、この筒部5aの後端から半径方向外方に突出する鍔部5bとを備えている。第1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング4との嵌合が完了したときに、鍔部5bには、嵌合用筒部17の先端17aが当接する。
フロントホルダ6は、端子収容筒部9の内部に差し込まれる差込部6aと、端子収容筒部9の前面を覆う先端壁6bとを備えている。先端壁6bは、外径が端子収容筒部9の外径よりも大きく設定されていて、環状のパッキン5を抜け止めする。また、先端壁6bは、雄型端子19を雌型端子8側に誘導する端子誘導孔6cを有している。先端壁6bには、雌型端子8の前端部を位置決めする位置決め壁6dが一体形成されている。
即ち、フロントホルダ6は、端子収容筒部9の先端部に嵌合装着されて、パッキン5の抜け止めを果たすと共に、端子収容孔9aに挿入された雌型端子8の先端部の位置決めを果たす。
ところで、このようなコネクタ1において、寸法公差や組立誤差等により第1コネクタハウジング3と第2コネクタハウジング4との嵌合部に隙間が生じると、外部の振動によりハウジング相互間にガタつきが生じる。このハウジング相互のガタつきは、雌型端子8と雄型端子19との間の端子接点部の摺動摩擦を招き、端子接点部の摩耗を早める。その結果、接触信頼性の低下という問題を招く。
そこで、上記コネクタ1の場合は、環状のパッキン5の鍔部5bを嵌合用筒部17の先端と第1コネクタハウジング3とで挟持させることで、ハウジング相互の嵌合方向のガタつきを防止している。また、嵌合用筒部17の内周部には、環状のパッキン5の筒部5aの前端側外周に押圧接触する押圧突起17bを設けることで、端子収容筒部9の前端部の径方向へのガタつきを防止している。
特開2005−174813号公報
ところが、特許文献1に開示されたコネクタ1は、フロントホルダ側におけるガタつき防止のために、環状のパッキン5の筒部5aの前端側外周に、嵌合用筒部17の内周の押圧突起17bを緊密嵌合させる。これによって、端子接点部の摺動摩擦を低減させて、接触信頼性を向上させることができる。しかし、その反面、コネクタハウジング相互の嵌合操作時における嵌合箇所が増えて、大きな嵌合操作力が必要となり、嵌合操作性が低下するという問題が生じた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、嵌合操作力の増加を招くことなく、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、嵌合操作性の向上と接触信頼性の向上とを両立させることができるコネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)第1接続端子を収容する端子収容筒部を備えた第1コネクタハウジングと、
前記端子収容筒部の外周に嵌合する嵌合用筒部の内側に前記第1接続端子に嵌合させる第2接続端子を支持した第2コネクタハウジングと、
を備えたコネクタであって、
前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとが通常に嵌合完了した状態から、コネクタに嵌合を深める方向の所定以上の外力が作用すると、嵌合が更に深まる方向へのコネクタハウジング相互の一定量の相対移動を許容する過嵌合用隙間と、
一方のコネクタハウジングの一側に設けられて、過嵌合用隙間を埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングに突き当たる第1突き当て部と、
一方のコネクタハウジングの他側に設けられて、過嵌合用隙間を埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングに突き当たる第2突き当て部と、
を備え、
第1突き当て部と第2突き当て部とは、嵌合方向に位置をずらして設けられて、これらの第1突き当て部と第2突き当て部との双方が他方のコネクタハウジングに突き当たる状態では、一方のコネクタハウジングの軸線が他方のコネクタハウジングの軸線に対して傾くことを特徴とするコネクタ。
(2)前記第1接続端子及び前記第2接続端子の何れか一方には、嵌合状態にあるコネクタハウジングの内の一方の軸が傾くと、軸の傾きに比例して接続端子相互の接触圧が高まるように、ばね部材が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ。
(3)前記第1コネクタハウジングは、前記嵌合用筒部の外周に嵌合する外郭筒部を備え、
前記外郭筒部は、筒壁の第2コネクタハウジング側への突出長を一側と他側とで相異させ、一側の筒壁の先端を前記第1突き当て部として、他側の筒壁の先端を前記第2突き当て部として、機能させることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタ。
上記(1)の構成によれば、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとが通常に嵌合完了した状態では、両コネクタハウジング間には、嵌合を深める方向への相対移動を許容する過嵌合用隙間が残っている。そして、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの通常の嵌合が完了した後、例えば、外部からの振動力によって嵌合を深める方向に所定以上の外力がコネクタに作用すると、前記過嵌合用隙間を埋めるようにコネクタハウジング相互が相対移動し、一方のコネクタハウジングに備えられた第1突き当て部と第2突き当て部は、他方のコネクタハウジング側への突出長が大きい方から順に、他方のコネクタハウジングに突き当たる。
そして、第1突き当て部と第2突き当て部との双方が他方のコネクタハウジングに突き当たった状態では、一方のコネクタハウジングの軸線が他方のコネクタハウジングの軸線に対して傾いた状態になる。
コネクタハウジング相互の軸線が互いに傾いた状態になると、互いの嵌合部における接触圧が傾きによる変位量に比例して増大し、嵌合によるコネクタハウジング相互の結合強度が高まる。そのため、外部からの振動力によるコネクタハウジング相互間のガタつきを抑止することができ、それに伴い、接続端子相互の端子接点部の摺動を低減させることができる。
従って、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、コネクタにおける接触信頼性を向上させることができる。
更に、コネクタハウジング相互の通常の嵌合完了状態では、第1突き当て部及び第2突き当て部は、相手コネクタハウジングから離間していて、嵌合しているコネクタハウジング相互は軸線を一致させた嵌合状態にある。即ち、コネクタハウジング相互の通常の嵌合操作時には、一方のコネクタハウジングの軸線の傾きによる接触圧の増大は発生しない。即ち、コネクタハウジング相互の通常の嵌合操作時には、嵌合操作力の増加を招くこともない。
従って、嵌合操作力の増加を招くことなく、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、嵌合操作性の向上と接触信頼性の向上とを両立させることができる。
上記(2)の構成によれば、一方のコネクタハウジングの軸線が他方のコネクタハウジングの軸線に対して傾くと、軸の傾きに比例して、一方の接続端子に装備されたばね部材による接続端子相互間の接触圧が高まる。この接続端子相互間における接触圧の増大は、接続端子相互の端子接点部の摺動を抑止する摺動規制力となる。そのため、外部からの振動力による端子接点部の摺動を更に低減させることができる。
上記(3)の構成によれば、第1突き当て部及び第2突き当て部は、第1コネクタハウジングの外郭筒部における一側と他側とで筒壁の長さを相異させることで得ており、第1突き当て部や第2突き当て部が外周に露出する。
従って、通常の嵌合完了状態から更に嵌合が深まって軸の傾きが生じているか否か等を、各突き当て部81,82の位置を目視確認することで簡単に判別することができる。
本発明によるコネクタによれば、第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングとの嵌合が完了した後、外部からの振動力などの外力によって更にこれらのコネクタハウジング相互の嵌合が深まって、第1突き当て部と第2突き当て部との双方が他方のコネクタハウジングに突き当たった状態になると、一方のコネクタハウジングの軸線が他方のコネクタハウジングの軸線に対して傾いた状態になる。
そして、コネクタハウジング相互の軸線が互いに傾いた状態になると、嵌合によるコネクタハウジング相互の結合強度が高まる。そのため、外部からの振動力によるコネクタハウジング相互間のガタつきを抑止することができ、それに伴い、接続端子相互の端子接点部の摺動を低減させることができる。
従って、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、コネクタにおける接触信頼性を向上させることができる。
更に、コネクタハウジング相互の通常の嵌合完了状態では、第1突き当て部及び第2突き当て部は、相手コネクタハウジングから離間していて、嵌合しているコネクタハウジング相互は軸線を一致させた嵌合状態にある。即ち、コネクタハウジング相互の通常の嵌合操作時には、一方のコネクタハウジングの軸線の傾きによる接触圧の増大は発生しない。
従って、嵌合操作力の増加を招くことなく、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、嵌合操作性の向上と接触信頼性の向上とを両立させることができる。
本発明に係るコネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図1に示したコネクタの通常の嵌合完了状態の垂直断面図である。 図2のA部の拡大図である。 図1に示した第1コネクタハウジングの側面図である。 一実施形態のコネクタにおいて、図2に示した通常の嵌合完了状態から更にコネクタハウジング相互の嵌合が深まって、第1コネクタハウジングの第1突き当て部が第2コネクタハウジングに突き当たった状態の垂直断面図である。 図5のB部の拡大図である。 本発明に係るコネクタにおいて、第1コネクタハウジングの第1突き当て部と第2突き当て部との双方が第2コネクタハウジングに突き当たった状態の垂直断面図である。 図7に示したC部の拡大図である。 従来のコネクタの組立状態の要部の縦断面図である。
以下、本発明に係るコネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4は本発明に係るコネクタの一実施形態を示したもので、図1は一実施形態のコネクタの分解斜視図、図2は図1に示したコネクタの通常の嵌合完了状態の垂直断面図、図3は図2のA部の拡大図、図4は図1に示した第1コネクタハウジングの側面図である。
この一実施形態のコネクタ31は、第1コネクタハウジング33と、第2コネクタハウジング34と、環状のパッキン35と、フロントホルダ36と、を備えている。
第1コネクタハウジング33は、図1及び図2に示すように、第1接続端子38を収容する端子収容筒部39と、該端子収容筒部39との間に収容空間40を画成する外郭筒部(フード部)41と、係止アーム(ロックアーム)42と、を備えている。
第1接続端子38は、図1に示すように、電線44の端部に圧着接続する電線圧着部38aと、雄型接続端子が嵌合する角筒状の端子嵌合部38bとを備えた雌型接続端子である。第1接続端子38に接続された電線44には、後述する端子収容筒部39の端子収容孔39aとの間の隙間を埋めて外部から端子収容孔39aへの雨滴等の侵入を防止する防水栓45が装着されている。
第1接続端子38の端子嵌合部38bは、図3に示すように、底板部38b1と、該底板部38b1の上方に対向配置されたばね部材38b2とを備えている。端子嵌合部38bは、後述の第2接続端子49を、底板部38b1とばね部材38b2とで挟持することで、第2接続端子49との電気的な接続を果たす。
ばね部材38b2は、後述の第2接続端子49を図2の矢印X1方向に押圧する板ばね構造である。
端子収容筒部39は、図2に示すように、第1接続端子38をハウジング後端から挿入可能なように、第1接続端子38を収容する端子収容孔39aが、後端から前方に貫通形成されている。端子収容筒部39は、端子収容孔39a内に突出する端子係止ランス39bが一体形成されている。端子係止ランス39bは、基準位置まで端子収容孔39a内に挿入された第1接続端子38の凹部38dに係合して第1接続端子38の抜けを防止する。
端子収容筒部39の外周囲の収容空間40は、後述するパッキン35及び第2コネクタハウジング34の嵌合用筒部を収容する空間である。収容空間40の最奥部は、端子収容筒部39の基端外周に嵌合させたパッキン35を突き当てる突き当て面40aとなっている。
外郭筒部41は、端子収容筒部39の外周囲に前記収容空間40を画成すると共に、前記収容空間40に収容された後述の第2コネクタハウジング34の嵌合用筒部の外周に嵌合する。
係止アーム42は、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが通常に嵌合完了したときに、後述する第2コネクタハウジング34の係合突起の後端に係合して第2コネクタハウジング34の抜けを防止する。
第2コネクタハウジング34は、収容空間40に挿入されて端子収容筒部39の外周に環状のパッキン35を介して嵌合する嵌合用筒部47と、該嵌合用筒部47の軸方向(図1の矢印E方向)中間部の外周に突設された係合突起48と、第1接続端子38に嵌合させる第2接続端子49を嵌合用筒部47の内側に支持した端子支持部50と、を備えている。
係合突起48は、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34との通常の嵌合が完了したときに、図2に示すように、後端が第1コネクタハウジング33の係止アーム42に係合して、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34との嵌合状態をロックする。
係合突起48と係止アーム42との係合は、コネクタハウジング33,34の嵌合解除方向(図2の矢印X1方向)への移動は規制するが、嵌合が深まる方向(図2の矢印X1とは逆方向)への移動は、規制しない。
本実施形態の場合、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが通常に嵌合完了した状態から、コネクタハウジング33,34の嵌合が深まる方向への移動は、後述するフロントホルダ36と第2コネクタハウジング34との当接、及び2つの突き当て部と第2コネクタハウジング34との当接によって、規制される。
本実施形態において、コネクタハウジング33,34相互が、通常の嵌合完了状態から更に嵌合が深まる方向に移動する機構等に付いては、後で詳しく説明する。
第2接続端子49は、第1接続端子38の端子嵌合部38b内に嵌合する雄型接続端子である。この第2接続端子49は、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが嵌合するとき、第1接続端子38の端子嵌合部38b内に挿入され、図3に示すように、端子嵌合部38bにおける底板部38b1とばね部材38b2との間に嵌合して、第1接続端子38に接続された状態になる。
環状のパッキン35は、図2に示すように端子収容筒部39の基端側外周に嵌合装備されて、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが通常に嵌合完了した状態のときに、端子収容筒部39と嵌合用筒部47とに密着状態に接触して、これら端子収容筒部39と嵌合用筒部47との間を封止(防水)する。
図2に示すように、本実施形態のパッキン35は、端子収容筒部39に接触する内周面、及び嵌合用筒部47に接触する外周面には、それぞれ、複数条(図では、3条)のリップ(突条)が形成されている。各リップは、周方向に連続したリング状に設けられている。各リップは、弾性変形状態で相手に接触して、密着性を高める。
以上の構成のパッキン35は、図2に示すように、端子収容筒部39の基端外周に適正に嵌合装備された状態では、収容空間40の突き当て面40aに突き当たった状態で収容空間40に収容される。
フロントホルダ36は、図1及び図2に示すように、端子収容筒部39の先端部39cの外周に嵌合装着される筒状部71と、端子収容孔39aの前方を覆う先端壁73とを備えている。筒状部71は、その後端(図2では、右端)71aをパッキン35の先端(図2では、左端)に近接させていて、環状のパッキン35を抜け止めする。
また、先端壁73は、第2接続端子49を第1接続端子38側に誘導する端子誘導孔を有している。更に、先端壁73の内側では、端子収容筒部39に収容された第1接続端子38の端子嵌合部38bの先端部を位置決めしている。
また、図2に示すように、筒状部71の後端は、端子係止ランス39bの退避領域に進入し、端子係止ランス39bの退避領域への移動を規制する。即ち、筒状部71の後端は、端子係止ランス39bによる第1接続端子38の係止状態をロックする2重係止手段として機能する。
即ち、フロントホルダ36は、端子収容筒部39の先端部39cに嵌合装着されて、パッキン35の抜け止めを果たすと共に、端子収容孔39aに挿入された第1接続端子38の先端部の位置決めを行い、また、端子係止ランス39bの移動を規制する2重係止手段として機能する。
本実施形態の場合、図2に示すように、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが通常に嵌合完了した状態では、フロントホルダ36の先端面と、該フロントホルダ36と嵌合方向に対向する端子支持部50の対向面50aとの間には、過嵌合用隙間Qが残されている。
この過嵌合用隙間Qは、図2の状態からコネクタに嵌合を深める方向に所定以上の外力が作用したときに、コネクタハウジング33,34相互の嵌合が更に深まる方向への相対移動を許容する隙間である。
図7に示すように、コネクタハウジング33,34相互の嵌合が深まる方向への相対移動によって、フロントホルダ36の先端面と端子支持部50の対向面50aとが当接して、過嵌合用隙間Qが無くなると、コネクタハウジング33,34相互は、それ以上は嵌合が深まる方向への相対移動ができなくなる。
本実施形態の場合、図4に示すように、一方のコネクタハウジングとしての第1コネクタハウジング33には、第1突き当て部81と、第2突き当て部82と、が備えられている。
第1突き当て部81は、第1コネクタハウジング33の一側(図4では上側)に相当する外郭筒部41の上部側の先端面である。この第1突き当て部81は、過嵌合用隙間Qを埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングである第2コネクタハウジング34の突き当て面50bに突き当たる。
突き当て面50bは、外郭筒部41の先端面と対向する端子支持部50の外表面である。
第2突き当て部82は、第1コネクタハウジング33の他側(図4では下側)に相当する外郭筒部41の下部側の先端面である。この第2突き当て部82は、過嵌合用隙間Qを埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングである第2コネクタハウジング34の突き当て面50bに突き当たる。
本実施形態の場合、第1突き当て部81と第2突き当て部82は、図4に示すように、嵌合方向に距離Lだけ位置をずらして設けられている。また、第1突き当て部81の方が、第2突き当て部82よりも突き当て面50b側に突出して設けられている。
そのため、図2に示すように、コネクタハウジング33,34相互が通常に嵌合完了した状態で、第1突き当て部81と突き当て面50bとの間の隙間をS1、第2突き当て部82と突き当て面50bとの間の隙間をS2とすると、S2=S1+Lとなる。
なお、コネクタハウジング33,34相互が通常に嵌合完了した状態での上記の隙間S2は、上記の過嵌合用隙間Qに等しいか、過嵌合用隙間Qより僅かに小さい値に設定されている。
以上に説明したコネクタ31では、コネクタハウジング33,34相互が通常に嵌合完了した状態(図2に示した状態)で、コネクタに嵌合を深める方向に所定以上の外力が作用して、コネクタハウジング相互が嵌合を深める方向に隙間S1分の相対移動をすると、図5に示すように、第1コネクタハウジング33の外郭筒部41の上側の先端面である第1突き当て部81が、第2コネクタハウジング34の突き当て面50bに当接した状態になる。
この図5に示した状態では、外郭筒部41の下側の先端面である第2突き当て部82は、突き当て面50bから距離Lだけ離間している。また、それぞれのコネクタハウジング33,34は、軸線を一致させて嵌合している。
図5に示したコネクタハウジング33,34相互の嵌合状態から、更に嵌合を深める方向に所定以上の外力がコネクタ31に作用すると、図7に矢印G示すように、第1コネクタハウジング33が下方に傾き、第1突き当て部81及び第2突き当て部82の双方が突き当て面50bに突き当たった状態になる。
このように第1突き当て部81と第2突き当て部82との双方が第2コネクタハウジング34の突き当て面50bに突き当たる状態では、図8に示すように、第1コネクタハウジング33の軸線J1が他方のコネクタハウジングの軸線J2に対して傾いた状態になる。
また、本実施形態では、第2接続端子49に弾性接触させるために第1接続端子38に装備されるばね部材38b2は、嵌合状態にあるコネクタハウジング33,34の内の一方の軸が傾くと、軸の傾きに比例して接続端子相互の接触圧が高まるように、ハウジング相互の嵌合方向と直交する上下方向(図8の矢印H方向)に沿って、第2接続端子49を押圧する。
以上に説明した一実施形態のコネクタ31では、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34とが図2に示すように通常の嵌合を完了した状態では、両コネクタハウジング33,34間には、嵌合を深める方向への相対移動を許容する過嵌合用隙間Qが残っている。そして、第1コネクタハウジング33と第2コネクタハウジング34との通常の嵌合が完了した後、例えば、外部からの振動力によって嵌合を深める方向に所定以上の外力がコネクタ31に作用すると、過嵌合用隙間Qを埋めるようにコネクタハウジング相互が相対移動し、一方のコネクタハウジング33に備えられた第1突き当て部81と第2突き当て部82は、他方のコネクタハウジング34側への突出長が大きい方から順に、他方のコネクタハウジング34に突き当たる。
そして、第1突き当て部81と第2突き当て部82との双方が他方のコネクタハウジング34の突き当て面50bに突き当たった状態では、図8に示したように、一方のコネクタハウジング33の軸線J1が他方のコネクタハウジング34の軸線J2に対して傾いた状態になる。
コネクタハウジング33,34相互の軸線J1,J2が図8に示すように互いに傾いた状態になると、互いの嵌合部(例えば、嵌合用筒部47と外郭筒部41との嵌合部、あるいは、嵌合用筒部47とパッキン35との嵌合部など)における接触圧が傾きによる変位量に比例して増大し、嵌合によるコネクタハウジング33,34相互の結合強度が高まる。そのため、外部からの振動力によるコネクタハウジング33,34相互間のガタつきを抑止することができ、それに伴い、接続端子38,49相互の端子接点部の摺動を低減させることができる。
従って、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、コネクタにおける接触信頼性を向上させることができる。
更に、コネクタハウジング33,34相互の通常の嵌合完了状態では、第1突き当て部81及び第2突き当て部82は、相手コネクタハウジング34の突き当て面50bから離間していて、嵌合しているコネクタハウジング33,34相互は軸線を一致させた嵌合状態にある。即ち、コネクタハウジング33,34相互の通常の嵌合操作時には、一方のコネクタハウジング33の軸線J1の傾きによる接触圧の増大は発生しない。即ち、コネクタハウジング33,34相互の通常の嵌合操作時には、嵌合操作力の増加を招くこともない。
従って、嵌合操作力の増加を招くことなく、外部からの振動等に起因した端子接点部の摺動による摩耗を低減させて、嵌合操作性の向上と接触信頼性の向上とを両立させることができる。
また、一実施形態のコネクタ31では、一方のコネクタハウジング33の軸線J1が他方のコネクタハウジング34の軸線J2に対して傾くと、軸の傾きに比例して、一方の接続端子38に装備されたばね部材38b2による接続端子38,49相互間の接触圧が高まる。この接続端子相互間における接触圧の増大は、接続端子38,49相互の端子接点部の摺動を抑止する摺動規制力となる。そのため、外部からの振動力による端子接点部の摺動を更に低減させることができる。
また、一実施形態のコネクタ31では、第1突き当て部81及び第2突き当て部82は、第1コネクタハウジング33の外郭筒部41における一側と他側とで筒壁の長さを相異させることで得ており、第1突き当て部81や第2突き当て部82が外周に露出する。
従って、通常の嵌合完了状態から更に嵌合が深まって軸の傾きが生じているか否か等を、各突き当て部81,82の位置を目視確認することで簡単に判別することができる。
なお、本発明のコネクタは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、第1突き当て部及び第2突き当て部の装備箇所は、上記実施形態における装備箇所に限るものではなく、第2コネクタハウジング側に装備することも可能である。
また、前述した各実施形態のコネクタは、一方のコネクタハウジングの端子収容筒部に、防水用の環状のパッキンや、フロントホルダが装着される形式の防水コネクタであったが、本発明は、これらのパッキンやフロントホルダを具備しない一般的なコネクタにも適用可能である。
但し、上記実施形態のように、パッキンやフロントホルダを具備した防水コネクタに適用した場合は、コネクタハウジング相互のガタつき防止のためにパッキンを長大な寸法にする必要がなくなり、パッキンの長さを短縮して、コネクタの軽量化・小型化を図ることができる。
31 コネクタ
33 第1コネクタハウジング
34 第2コネクタハウジング
35 パッキン
36 フロントホルダ
38 第1接続端子
38b2 ばね部材
39 端子収容筒部
41 外郭筒部
47 嵌合用筒部
50 端子支持部
50b 突き当て面
81 第1突き当て部
82 第2突き当て部
Q 過嵌合用隙間

Claims (3)

  1. 第1接続端子を収容する端子収容筒部を備えた第1コネクタハウジングと、
    前記端子収容筒部の外周に嵌合する嵌合用筒部の内側に前記第1接続端子に嵌合させる第2接続端子を支持した第2コネクタハウジングと、
    を備えたコネクタであって、
    前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとが通常に嵌合完了した状態から、コネクタに嵌合を深める方向に所定以上の外力が作用すると、嵌合が更に深まる方向へのコネクタハウジング相互の一定量の相対移動を許容する過嵌合用隙間と、
    一方のコネクタハウジングの一側に設けられて、過嵌合用隙間を埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングに突き当たる第1突き当て部と、
    一方のコネクタハウジングの他側に設けられて、過嵌合用隙間を埋める相対移動によって、他方のコネクタハウジングに突き当たる第2突き当て部と、
    を備え、
    第1突き当て部と第2突き当て部とは、嵌合方向に位置をずらして設けられて、これらの第1突き当て部と第2突き当て部との双方が他方のコネクタハウジングに突き当たる状態では、一方のコネクタハウジングの軸線が他方のコネクタハウジングの軸線に対して傾くことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1接続端子及び前記第2接続端子の何れか一方には、嵌合状態にあるコネクタハウジングの内の一方の軸が傾くと、軸の傾きに比例して接続端子相互の接触圧が高まるように、ばね部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1コネクタハウジングは、前記嵌合用筒部の外周に嵌合する外郭筒部を備え、
    前記外郭筒部は、筒壁の第2コネクタハウジング側への突出長を一側と他側とで相異させ、一側の筒壁の先端を前記第1突き当て部として、他側の筒壁の先端を前記第2突き当て部として、機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
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JP2014137895A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Yazaki Corp コネクタ接続構造

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