JP2012041909A - 回転維持装置 - Google Patents

回転維持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012041909A
JP2012041909A JP2010186408A JP2010186408A JP2012041909A JP 2012041909 A JP2012041909 A JP 2012041909A JP 2010186408 A JP2010186408 A JP 2010186408A JP 2010186408 A JP2010186408 A JP 2010186408A JP 2012041909 A JP2012041909 A JP 2012041909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
magnet
movable
virtual circle
movable magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010186408A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuyuki Naruse
益幸 鳴瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2010186408A priority Critical patent/JP2012041909A/ja
Publication of JP2012041909A publication Critical patent/JP2012041909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構造で製作も容易であり、優れた連続回転機能を発揮する回転維持装置を提供する。
【解決手段】回転維持装置10は、軸心17aを中心とする第一仮想円M11の円周上に配置された複数の円板状の固定磁石11と、第一仮想円M11の軸心17aと同軸上で対向する第二仮想円M12の円周に沿って固定磁石11の磁力影響領域内を一定方向P1に通過可能に配置された複数の円板状の可動磁石13と、を備え、固定磁石11に、可動磁石の通過方向(一定方向P1)に対して上り勾配をなす部分を有する固定平面部11aを設け、可動磁石13に、固定磁石11の固定平面部11aの上り勾配と逆勾配をなす部分を有する可動平面部13aを設け、固定平面部11aの極性と、可動平面部13aの極性と、を同じとしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁力を利用することにより、回転運動状態を長期間に亘って維持可能な回転維持装置に関する。
磁力を利用した回転維持装置において回転部分を構成する運動体は、回転速度が減衰することなく、その回転状態が長期間維持されることが望ましい。本発明者は、回転維持装置に関する研究、開発を長期間に亘って行い、その技術の一部を開示している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−43578号公報
特許文献1記載の「運動状態維持装置」は、運動体に駆動力を付与する側の磁石が複数個で構成され、その形状や配置状態が複雑であり、それぞれの磁石の配置状態を的確に設定する必要があるため、製作が困難である。また、この「運動状態維持装置」は、必要とする磁石の個数も多い。
本発明が解決しようとする課題は、優れた連続回転機能を発揮し、簡素な構造で製作も容易な回転維持装置を提供することにある。
本発明に係る第一の回転維持装置は、第一仮想円の円周上に配置された板状の固定磁石と、前記第一仮想円と同軸上で対向する第二仮想円の円周に沿って前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に通過可能に配置された板状の可動磁石と、前記可動磁石を前記仮想円に沿って移動可能に支持するため前記可動磁石と連接した状態で前記第二仮想円の中心に回転自在に配置された回転体と、を備え、
前記固定磁石に、前記可動磁石の通過方向に対して上り勾配をなす部分を有する固定平面部を設け、
前記可動磁石に、前記上り勾配と逆勾配をなす部分を有する可動平面部を設け、
前記固定平面部の極性と前記可動平面部の極性とを同じとしたことを特徴とする。
ここで、「前記固定平面部の極性と前記可動平面部の極性とを同じとした」とは、固定平面部及び可動平面部が互いにN極同士またはS極同士であることをいう。
このような構成とすれば、板状をした固定磁石の固定平面部からその裏面方向への磁力により、固定磁石から付勢力を受ける領域(以下、「付勢領域」という。)へ可動磁石が進入するときの反発磁力の膨らみが小さくなるため、固定磁石と対向した姿勢で移動する可動磁石は固定磁石の周縁近傍をスムーズに通過し、極めて容易に固定磁石の付勢領域へ進入することが可能となる。従って、前記付勢領域へ進入した可動磁石が固定磁石から受ける付勢力が可動磁石に有効に作用し、可動磁石に対する回転駆動力となるため、回転体は優れた連続回転機能を発揮する。
また、比較的簡単な形状である、固定平面部を有する板状の固定磁石と、可動平面部を有する板状の可動磁石と、を組み合わせ、固定平面部及び可動平面部がそれぞれ所定勾配をなす部分を有するように配置することにより当該回転維持装置を形成することができるので、構造は簡素であり、製作も容易である。
ここで、前記固定磁石の固定平面部及び前記可動磁石の可動平面部を円形とすることが望ましい。
このような構成とすれば、固定磁石に接近した可動磁石が、固定磁石と対向した姿勢で固定磁石の固定平面部の周縁近傍を通過するとき、固定磁石からの反発磁力を効率良く回避することができるため、固定磁石の付勢領域への進入がさらに容易となり、回転維持機能の向上に有効である。
この場合、固定磁石の固定平面部の外径を、可動磁石の可動平面部の外径より大とすれば、可動磁石が固定磁石の外周縁近傍を通過して固定磁石の付勢領域へ移動するときの当該可動磁石への反付勢力となる反発磁力をさらに効率良く回避することが可能となるため、可動磁石に対する回転駆動力の増大に有効である。
次に、本発明に係る第二の回転維持装置は、第一仮想円の円周上に配置された板状の固定磁石と、前記第一仮想円と同軸上で対向する第二仮想円の円周に沿って前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に通過可能に配置された可動磁石と、前記可動磁石を前記仮想円に沿って移動可能に支持するため前記可動磁石と連接した状態で前記第二仮想円の中心に回転自在に配置された回転体と、を備え、
前記固定磁石に、前記可動磁石の通過方向に対して下り勾配をなす部分を有する固定平面部を設け、
前記可動磁石に、前記第一仮想円の円周に向かって突出する半球部を設け、
前記固定平面部の極性と前記半球部の極性とを同じとしたことを特徴とする。
ここで、「前記固定平面部の極性と前記半球部の極性とを同じとした」とは、固定平面部及び半球部が互いにN極同士またはS極同士であることをいう。
このような構成とすれば、可動磁石が固定磁石に接近するとき、可動磁石は固定磁石の吸引作用で引き寄せられるが、固定磁石に接近するにつれ、板状の固定磁石の外周面の反発磁力によって前記吸引作用は無力化し、可動磁石の磁力線が固定磁石の周縁近傍を回り込むように通過して前記付勢領域へ極めてスムーズに進入する。従って、前記付勢領域へ進入した可動磁石が固定磁石から受ける反発磁力が、可動磁石に対する付勢力として有効に作用し、第二仮想円に沿った回転駆動力が可動磁石に付与されるため、回転体は優れた連続回転機能を発揮する。
また、比較的簡単な形状である、固定平面部を有する板状の固定磁石と、半球部を有する可動磁石と、を組み合わせ、固定平面部が所定勾配をなし、半球部が所定方向を向くように配置することによって当該回転維持装置を形成することができるので、構造は簡素であり、製作も容易である。
ここで、前記固定磁石の前記固定平面部の周縁において、前記可動磁石が接近する側の領域に、前記可動磁石の通過方向に沿って凹んだ湾状部を設けることが望ましい。
このような構成とすれば、可動磁石が固定磁石から付勢力を受ける領域(付勢領域)に接近するときに、固定磁石から受ける反発力をさらに緩和することができるため、可動磁石は容易に前記付勢領域へ進入することが可能となり、可動磁石に対する回転駆動力の増大に有効である。
また、前記固定磁石の前記固定平面部の周縁に、前記可動磁石の通過方向に沿って婉曲した凸縁部若しく凹縁部の少なくとも一方を設けることが望ましい。
このような構成とすれば、一定方向に移動する可動磁石が、固定磁石から前記付勢力を受ける領域が、当該可動磁石の通過軌跡に沿った形状に近似するので、固定磁石から可動磁石に付与される回転駆動力の増大に有効である。
一方、前記固定磁石に、前記固定平面部と交差する方向に貫通する開口部を設けることができる。
このような構成とすれば、可動磁石が固定磁石から付勢力を受ける領域を通過するときに当該固定磁石から受ける反付勢力(吸引力)を緩和することができるため、回転駆動力の増大に有効である。
本発明により、優れた連続回転機能を発揮し、簡素な構造で製作も容易な回転維持装置を提供することができる。
本発明の第一実施形態である回転維持装置を示す正面図である。 図1に示す回転維持装置の一部拡大図である。 図2における矢線A方向から見た一部拡大図である。 図3における矢線B方向から見た可動磁石の一部切欠断面図である。 本発明の第二実施形態である回転維持装置の一部拡大正面図である。 図5における矢線C方向から見た図である。 図6における矢線D方向から見た可動磁石の一部切欠断面図である。 本発明の第三実施形態である回転維持装置の一部拡大正面図である。 図8における矢線E方向から見た図である。
図1〜図3に示すように、本発明の第一実施形態である回転維持装置10は、軸心17aを中心とする第一仮想円M11の円周上に配置された複数の固定磁石11と、第一仮想円M11の軸心17aと同軸上で対向する第二仮想円M12の円周に沿って固定磁石11の磁力影響領域内を一定方向P1に通過可能に配置された複数の可動磁石13と、可動磁石13を第二仮想円M12に沿って移動可能に支持するため可動磁石13と支柱15及びハブ16を介して連接した状態で第二仮想円M12の中心(軸心17a)に回転自在に配置された軸体17と、を備えている。
また、固定磁石11に、可動磁石13の通過方向(一定方向P1)に対して上り勾配をなす部分を有する固定平面部11aを設け、可動磁石13には、固定磁石11の固定平面部11aの上り勾配と逆勾配をなす部分を有する可動平面部13aを設け、固定平面部11aの極性をN極とし、可動平面部13aの極性をN極としている。
図1,図3に示すように、固定部材18の正面18a側に位置する連結部材12及び固定磁石11と、固定部材18の背面18b側に位置する連結部材12及び固定磁石11と、は固定部材18を挟んで鏡面対称をなすように配置されている。背面18bに位置する固定磁石11及び可動磁石13においては、固定平面部11aの極性をS極とし、可動平面部13aの極性をS極としているが、互いに同じ極性であればよいので、これに限定するものではない。
複数の固定磁石11は、いずれも円形の固定平面部11aを有する円板状磁石であり、これらの固定磁石11は、円筒状の連結部材12を介して、円板状の固定部材18の正面18a及び背面18bに取り付けられている。固定平面部11aの外径と連結部材12の外径とは略同一である。連結部材12は、軸心12aが固定部材18の面方向と斜めに交差するような姿勢で、基端開口部12bが固定部材18の正面18a及び背面18bに固定され、連結部材12の先端開口部12cに固定磁石11が固着されている。また、複数の固定磁石11及び連結部材12は第一仮想円M11の円周に沿って等間隔に配置されている。
一方、図1に示すように、固定部材18と同心をなす軸心17aを中心に回転自在に軸支された軸体17にハブ16が固定され、ハブ16の外周に、第二仮想円M12の半径方向に延びる複数の支柱15が等間隔に取り付けられている。これにより、複数の可動磁石13は第二仮想円M12の円周に沿って等間隔に配置された状態となる。なお、本実施形態において第二仮想円M12の中心は軸心17aと一致している。
図4に示すように、支柱15の先端部15aに有底円筒状の連結部材14が固定され、連結部材14の先端開口部14aに円板状の可動磁石13が取り付けられている。可動磁石13は円形の可動平面部13aを有する円板状の磁石であり、可動平面部13aの外径と連結部材14の外径とは略同一である。
図3,図4に示すように、連結部材14は、その軸心14bの固体部材18側が第二仮想円M12の外側に広がる方向に傾斜するとともに、通過方向(一定方向P1)と逆方向を向くような姿勢で支柱15の先端部15aに取り付けられている。これにより、可動磁石13の可動平面部13aは、固定磁石11の固定平面部11aの上り勾配と逆勾配をなす部分を有した状態となる。
ここで、図1〜図3を参照しながら回転維持装置10の動作について説明する。図3に示すように、第一仮想円M11の円周に沿って配置された固定磁石11の固定平面部11aは、第二仮想円M12に沿って一定方向P1に移動する可動磁石13の通過方向(一定方向P1)に対して上り勾配をなす部分を有し、可動磁石13の可動平面部13aは、固定磁石11の固定平面部11aの上り勾配と逆勾配をなす部分を有し、固定平面部11aがN極で、可動平面部13がN極となるように設定されている。また、固定磁石11の固定平面部11aの外径は、可動磁石13の可動平面部13aの外径より大である。
このような構成において、静止している複数の可動磁石13に一定方向R1の回転力を与えると、可動磁石13はそれぞれ第二仮想円M12に沿って一定方向P1に回転移動するが、個々の可動磁石13はそれぞれ固定磁石11に接近し、その固定平面部11aの近傍を通過して、固定磁石11から離隔する、という動作を反復する。
この動作過程において、固定磁石11の固定平面部11aからその裏面11b方向への磁力により、可動磁石13が固定磁石11の付勢領域へ進入するときの反発磁力の膨らみが極小化されるため、第二仮想円M12に沿って移動する可動磁石13は固定磁石11の周縁11c近傍をスムーズに通過し、極めて容易に固定磁石11の付勢領域へ進入することができる。従って、前記付勢領域へ進入した可動磁石13が固定磁石11から受ける付勢が可動磁石13に有効に作用し、可動磁石13に対する回転駆動力となる。
このような回転駆動力は複数の固定磁石11から可動磁石13に順次作用し、各可動磁石13に連接された支柱15及びハブ16を介して軸体17を回転駆動するので、軸体17は長期間に亘って一定方向R1の回転を維持することができる。
また、図2,図3に示すように、可動磁石13の通過方向(一定方向P1)に対して上り勾配をなすように傾斜した固定磁石11の付勢領域(固定平面部11a)の広さに対して、可動磁石13の進入側の当該固定磁石11の厚さを小さくすることによって、磁力線の輪を小さくし、さらに、可動磁石13の先端方向の磁力線を逸らすように固定磁石11の円縁部分(周縁11c)の磁力線を互いに接近させることにより、可動磁石13が固定磁石11の円縁部分(周縁11c)近傍を横切って前記付勢領域へ進入するときの抵抗(反付勢力)を低減している。これにより、傾斜した固定磁石11の固定平面部11aからの強力な付勢力を可動磁石13に与えるとともに、可動磁石13が固定磁石11から離隔するときの反付勢力(吸引力)を無力化することができるため、回転維持装置10は優れた連続回転機能を発揮する。
また、比較的簡単な形状である、固定平面部11aを有する円板状の固定磁石11と、可動平面部13aを有する円板状の可動磁石13と、を組み合わせ、固定平面部11a及び可動平面部13aがそれぞれ所定勾配をなす部分を有するように配置することによって回転維持装置10を形成することができるので、構造は簡素であり、製作も容易である。
さらに、固定磁石11の固定平面部11a及び可動磁石13の可動平面部13aを円形としたことにより、可動磁石13が、固定磁石11の固定平面部11aの周縁11c近傍を通過するときの反発磁力(反付勢力)を効率良く回避することができるため、固定磁石11の付勢領域への進入が容易となり、回転維持機能の向上に有効である。
一方、固定磁石11の固定平面部11aの外径を、可動磁石13の可動平面部13aの外径より大としたことにより、可動磁石13が固定磁石11の周縁11c近傍を通過して付勢領域へ移動するときの当該可動磁石13に対する反発磁力(反付勢力)を極小化することができるため、可動磁石13に対する回転駆動力の増大に有効である。
回転維持装置10においては、7個の固定磁石11と4個の可動磁石14を配置しているが、固定磁石及び可動磁石の使用個数を限定するものではない。ただし、複数の固定磁石と可動磁石とが互いに吸引し合った状態となって可動磁石の回転運動が停止するのを回避するため、固定磁石の個数を可動磁石の個数より大とするとともに、固定磁石の個数を可動磁石の個数で除した値が整数とならないように設定することが望ましい。
次に、図5〜図7に基づいて、本発明の第二実施形態である回転維持装置20について説明する。図5,図6にその一部を示す回転維持装置20は、第一仮想円M21の円周上に配置された複数の固定磁石21と、第一仮想円M21と同軸上で対向する第二仮想円M22の円周に沿って固定磁石21の磁力影響領域内を一定方向P2に通過可能に配置された可動磁石23と、を備え、固定磁石21に、可動磁石23の通過方向(一定方向P2)に対して下り勾配をなす部分を有する固定平面部21aを設け、可動磁石23に、第一仮想円M21の円周に向かって突出する半球部23aを設け、固定平面部21aの極性をN極とし、半球部23aの極性をN極としている。
図6に示すように、固定部材28の正面28a側に位置する連結部材22及び固定磁石21と、固定部材28の背面28b側に位置する連結部材22及び固定磁石21と、は固定部材28を挟んで鏡面対称をなすように配置されている。背面28bに位置する固定磁石21及び可動磁石23においては、固定平面部21aの極性をS極とし、可動平面部23aの極性をS極としているが、互いに同じ極性であればよいので、これに限定するものではない。
複数の固定磁石21は、いずれも円形の固定平面部21aを有する平板状磁石であり、これらの固定磁石21はそれぞれ、円筒状の連結部材22を介して、平板状の固定部材28の正面28a及び背面28bに取り付けられている。連結部材22は、軸心22aが固定部材28の面方向と斜めに交差するような姿勢で、基端開口部22bが固定部材28の正面28a及び背面28bに固定され、連結部材22の先端開口部に設けられたフランジ22cに固定磁石21が固定されている。また、複数の固定磁石21及び連結部材22は第一仮想円M21の円周に沿って等間隔に配置されている。
図5に示すように、固定磁石21の固定平面部21aの周縁には、可動磁石13の通過方向(一定方向P2)に沿って婉曲した凸縁部21b及び凹縁部21cが設けられ、可動磁石23が接近する側の前記周縁には、可動磁石23の通過方向(一定方向P2)に沿って上り勾配をなす斜面部21dが設けられ、可動磁石23が離隔する側の前記周縁には斜面部21dと逆の勾配をなす斜面部21eが設けられている。
一方、図5,図7に示すように、可動磁石23は有底短円筒状の連結部材24を介して支柱25の先端部25aに取り付けられている。支柱25は、図1に示す回転維持装置10の支柱15と同じ機能を有し、支柱25の基端部は、回転維持装置10のハブ16及び軸体17と同じ機構(図示せず)を介して固定部材28の中心に回転自在に取り付けられている。
図7に示すように、可動磁石23は、半球部23a及びこれと一体化した円柱部23bで構成され、円柱部23bの一部を連結部材24内に収容した状態でボルト26にて連結部材24に固定されている。ボルト26は半球部23aから円柱部23bに向かって可動磁石23の軸心23cを貫通して挿通され、連結部材24の底部24aから突出する雄ネジ部26bにワッシャ27を介してナット28が螺着されている。ボルト26の半球状のヘッド部26aは、可動磁石23の半球部23aの先端から突出している。
図6,図7に示すように、可動磁石23は、その軸心23cの固体部材28側が仮想第二円M22の外側に広がる方向に傾斜するとともに、可動磁石23の通過方向(一定方向P2)を向くような姿勢で、支柱25の先端部25aに取り付けられている。
図5,図6に示すように、静止している可動磁石23に一定方向R2の回転力を与えると、個々の可動磁石23は第二仮想円M22に沿って一定方向P2に移動しながら、固定磁石21に接近し、その固定平面部21aの近傍を通過し、固定磁石21から離隔する、という動作を反復する。
このような動作過程において、可動磁石23が固定磁石21に接近するとき、可動磁石23は固定磁石21の吸引作用によって引き寄せられるが、固定磁石21に接近するにつれ、板状の固定磁石21の周縁21fからの反発磁力によって前記吸引作用は無力化し、可動磁石23の磁力線が固定磁石21の周縁21f近傍を回り込むように通過して付勢領域へスムーズに進入する。従って、付勢領域へ進入した可動磁石23が固定磁石21から受ける付勢力が可動磁石23に有効に作用し、第二仮想円M22に沿った回転駆動力が可動磁石23に付与され、支柱25を介して連接された軸体(図示せず)は優れた連続回転機能を発揮する。
図6に示すように、固定磁石21に、可動磁石23の通過方向(一定方向P2)に対して下り勾配をなす部分を有する固定平面部21aを設け、可動磁石23に、第一仮想円M21に向かって突出する半球部23aを設けたことにより、可動磁石23が、固定磁石21の周縁21f近傍を通過して付勢領域へ移動する際の反発磁力が効率良く回避され、可動磁石23は付勢領域へ極めてスムーズに進入することができる。また、前述の構成としたことにより、付勢領域へ進入した可動磁石23が固定磁石21から受ける付勢力が極大化されるとともに、付勢領域を通過した後の可動磁石23に対する吸引力を無力化することができる。
また、比較的簡単な形状である、固定平面部21aを有する板状の固定磁石21と、半球部23aを有する可動磁石23と、を組み合わせ、固定平面部21aが所定勾配をなし、半球部23aが所定方向を向くように配置することによって当該回転維持装置20を形成することができるので、構造は簡素であり、製作も容易である。なお、回転維持装置20において、可動磁石23の半球部23aの極性及び固定磁石21の固定平面部21aの極性をN極同士としているが、半球部23a及び固定平面部21aの極性をS極同士とすることもできる。
回転維持装置20においては、固定磁石21の固定平面部21aの周縁に、可動磁石23の通過方向(一定方向P2)に沿って婉曲した凸縁部21b及び凹縁部21cを設けたことにより、可動磁石23が固定磁石21から付勢力を受ける領域が、可動磁石23の通過軌跡(第二仮想円M22)に沿って近似した形状となるため、固定磁石21から可動磁石23に付与される回転駆動力の増大に有効である。
次に、図8,図9に基づいて本発明の第三実施形態である回転維持装置30について説明する。図8,図9にその一部を示す回転維持装置30は、第一仮想円M31の円周上に配置された複数の固定磁石31と、第一仮想円M31と同軸上で対向する第二仮想円M32a,M32bの円周に沿ってそれぞれ固定磁石31の磁力影響領域内を一定方向P3に通過可能に配置された複数の可動磁石23x,23yと、を備え、固定磁石31に、可動磁石23x,23yの通過方向(一定方向P3)に対して下り勾配をなす部分を有する固定平面部31aを設け、可動磁石23x,23yに、第一仮想円M31に向かって突出する半球部23aを設け、固定平面部31aの極性をS極とし、半球部23aの極性をS極としている。
複数の固定磁石31は、いずれも固定平面部31aを有する平板状磁石であり、これらの固定磁石21は、円筒状の連結部材32を介して、円板状の固定部材38の正面38a及び背面38bに取り付けられている。連結部材32は、その軸心32aが固定部材38の面方向と斜めに交差するような姿勢で、基端開口部32bが固定部材38の正面38a及び背面38bに固定され、連結部材32の先端開口部に設けられたフランジ32cに固定磁石31が固着されている。また、複数の固定磁石31及び連結部材32は第一仮想円M31の円周に沿って等間隔に配置されている。
固定部材38の正面38a側に位置する連結部材32及び固定磁石31と、固定部材38の背面38b側に位置する連結部材32及び固定磁石31と、は固定部材38を挟んで鏡面対称をなすように配置されている。固定部材38の正面38a側に位置する固定磁石31の固定平面部31a及び可動磁石23x,23yの半球部23aの磁性はいずれもN極であり、固定部材38の背面38b側に位置する固定磁石31の固定平面部31a及び可動磁石23x,23yの半球部23aの磁性はいずれもS極であるが、互いに同極であればよいので、これに限定するものではない。
図8に示すように、固定磁石31の固定平面部31aの周縁には、可動磁石23x,23yの通過方向(一定方向P3)に沿って婉曲した凸縁部21b及び凹縁部31cが設けられている。また、可動磁石23yが接近する側の固定平面部31aの周縁には、可動磁石23yの通過方向(一定方向P3)に向かって凹んだ湾状部31dが設けられ、その下方部分(第一仮想円M31の中心寄り部分)には、一定方向P3と逆方向に突出した凸状部31eが設けられている。さらに、固定磁石31の中心領域には、固定平面部31bと交差する方向に貫通する開口部31fが設けられている。
一方、図8に示すように、可動磁石23x,23yは、有底短円筒状の連結部材24を介して、支柱35の長手方向に距離を隔てて取り付けられている。支柱35は、図1に示す回転維持装置10の支柱15と同じ機能を有し、支柱35の基端部は、回転維持装置10のハブ16及び支軸17と同じ機構(図示せず)を介して固定部材38の中心に回転自在に取り付けられている。なお、可動磁石23x,23yの構造、機能及び支柱35に対する取り付け角度などは図5に示す可動磁石23と同じであるため、図5と同符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、静止している可動磁石23x,23yに一定方向R3の回転力を与えると、個々の可動磁石23x,23yはそれぞれ第二仮想円M32a,M32bに沿って一定方向P3に移動しながら、固定磁石31に接近し、その固定平面部31aの近傍を通過して、固定磁石31から離隔する、という動作を反復する。
このような動作過程において、可動磁石23x,23yが固定磁石31に接近するとき、可動磁石23x,23yは固定磁石31の吸引作用によって引き寄せられるが、固定磁石31に接近するにつれ、板状の固定磁石31の周縁31gからの反発磁力によって前記吸引作用は無力化し、可動磁石23x,23yの磁力線が固定磁石21の周縁31g近傍を回り込むように通過して付勢領域へスムーズに進入する。従って、付勢領域へ進入した可動磁石23x,23yが固定磁石31から受ける付勢力が可動磁石23に有効に作用し、第二仮想円M32a,32bに沿った回転駆動力が可動磁石23x,に付与され、支柱35を介して連接された軸体(図示せず)は連続回転する。
回転維持装置30においては、1本の支柱35に対し、二つの可動磁石23x,23yが取り付けられているため、固定磁石31から受ける付勢力に基づく一定方向P3の回転駆動力が強く、優れた回転維持機能を発揮する。なお、1本の支柱に対する可動磁石の取り付け個数は限定しないので、3個以上とすることもできる。
また、回転維持装置30においては、固定磁石31の周縁に湾状部31d及び凸状部31eを設けたことにより、可動磁石23yが固定磁石31に接近するときに固定磁石31から受ける反発磁力を効率良く回避することができるため、回転駆動力の増大に有効である。さらに、固定磁石31に開口部31fを設けたことにより、可動磁石23x,23yが固定磁石31から付勢力を受ける領域を通過するときに当該固定磁石31から受ける反付勢力(吸引力)を緩和することができるため、回転駆動力の増大に有効である。
回転維持装置30においては、固定磁石31の固定平面部31aの極性をN極とし、可動磁石23x,23yの半球部23aの極性をN極としているが、これに限定するものではなく、固定平面部31a及び半球部23aをいずれもS極とすることもできる。
回転維持装置10,20,30を構成する各部材の材質は限定しないが、固定部材18,28,38及び支柱15,25,35は非磁性材料(磁石に着かない材料)で形成し、連結部材12,14,22,24,32、ボルト26及びナット28は磁性材料(磁石に着く材料)で形成することが望ましい。また、本発明は回転維持装置10,20,30に限定しないので、例えば、可動磁石13,23,23x,23yを固定状態として、固定磁石11,21,31が可動磁石13,23,23x,23yに対して相対的に回転する構成とすることもできる。
本発明の回転維持装置は、回転状態を長期間に亘って維持することを必要とする産業分野において広く利用することができる。
10,20,30 回転維持装置
11,21,31 固定磁石
11a,21a,31a 固定平面部
11b 裏面
11c,21f,31g 周縁
12,14,22,24,32 連結部材
12a,17c,22a,32a 軸心
12b,22b,32b 基端開口部
12c 先端開口部
13,23,23x,23y 可動磁石
13a 可動平面部
15,25,35 支柱
15a,25a 先端部
16 ハブ
17 軸体
18,28,38 固定部材
18a,28a,38a 正面
18b,28b,38b 背面
21b 凸縁部
21c 凹縁部
21d 斜面部
22c,32c フランジ
23a 半球部
23b 円柱部
24a 底部
26 ボルト
26a ヘッド部
26b 雄ネジ部
27 ワッシャ
28 ナット
31d 湾状部
31e 凸状部
31f 開口部
M11,M21,M31 第一仮想円
M12,M22,M32a,M32b 第二仮想円
P1,P2,P3,R1,R2,R3 一定方向

Claims (6)

  1. 第一仮想円の円周上に配置された板状の固定磁石と、前記第一仮想円と同軸上で対向する第二仮想円の円周に沿って前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に通過可能に配置された板状の可動磁石と、前記可動磁石を前記第二仮想円に沿って移動可能に支持するため前記可動磁石と連接した状態で前記第二仮想円の中心に回転自在に配置された回転体と、を備え、
    前記固定磁石に、前記可動磁石の通過方向に対して上り勾配をなす部分を有する固定平面部を設け、
    前記可動磁石に、前記上り勾配と逆勾配をなす部分を有する可動平面部を設け、
    前記固定平面部の極性と前記可動平面部の極性とを同じとしたことを特徴とする回転維持装置。
  2. 前記固定磁石の固定平面部及び前記可動磁石の可動平面部が円形であることを特徴とする請求項1記載の回転維持装置。
  3. 第一仮想円の円周上に配置された板状の固定磁石と、前記第一仮想円と同軸上で対向する第二仮想円の円周に沿って前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に通過可能に配置された可動磁石と、前記可動磁石を前記仮想円に沿って移動可能に支持するため前記可動磁石と連接した状態で前記第二仮想円の中心に回転自在に配置された回転体と、を備え、
    前記固定磁石に、前記可動磁石の通過方向に対して下り勾配をなす部分を有する固定平面部を設け、
    前記可動磁石に、前記第一仮想円の円周に向かって突出する半球部を設け、
    前記固定平面部の極性と前記半球部の極性とを同じとしたことを特徴とする回転維持装置。
  4. 前記固定磁石の前記固定平面部の周縁において、前記可動磁石が接近する側の領域に、前記可動磁石の通過方向に沿って凹んだ湾状部を設けた請求項3記載の回転維持装置。
  5. 前記固定磁石の前記固定平面部の周縁に、前記可動磁石の通過方向に沿って婉曲した凸縁部若しく凹縁部の少なくとも一方を設けたことを特徴とする請求項3または4記載の回転維持装置。
  6. 前記固定磁石に、前記固定平面部と交差する方向に貫通する開口部を設けた請求項3〜5のいずれかに記載の回転維持装置。
JP2010186408A 2010-08-23 2010-08-23 回転維持装置 Pending JP2012041909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186408A JP2012041909A (ja) 2010-08-23 2010-08-23 回転維持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186408A JP2012041909A (ja) 2010-08-23 2010-08-23 回転維持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012041909A true JP2012041909A (ja) 2012-03-01

Family

ID=45898498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010186408A Pending JP2012041909A (ja) 2010-08-23 2010-08-23 回転維持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012041909A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014120513A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Masuyuki Naruse 磁力装置
WO2014133244A1 (ko) * 2013-02-27 2014-09-04 Baek Seong-Ryong 자기력을 이용하는 동력발생장치
JP2015025398A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 益幸 鳴瀬 磁力装置
JP5966210B1 (ja) * 2015-12-11 2016-08-10 株式会社Flyconver フライホイールおよびその製造方法並びに発電装置
JPWO2019239447A1 (ja) * 2018-06-11 2021-07-01 剛三 松木 磁気駆動装置
JP6981723B1 (ja) * 2021-09-22 2021-12-17 勝美 清水 揺動装置
CN114290701A (zh) * 2021-12-16 2022-04-08 江南大学 一种基于梯度材料和三维打印的服装工艺模板制作方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014120513A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Masuyuki Naruse 磁力装置
US9787145B2 (en) 2013-02-27 2017-10-10 Seong-Ryong BAEK Power generating apparatus using magnetic force and control method
KR101522216B1 (ko) * 2013-02-27 2015-05-22 백성룡 자기력을 이용한 회전동력 발생장치
WO2014133244A1 (ko) * 2013-02-27 2014-09-04 Baek Seong-Ryong 자기력을 이용하는 동력발생장치
JP2015025398A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 益幸 鳴瀬 磁力装置
JP5966210B1 (ja) * 2015-12-11 2016-08-10 株式会社Flyconver フライホイールおよびその製造方法並びに発電装置
JP2017106602A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 株式会社Flyconver フライホイールおよびその製造方法並びに発電装置
US10498209B2 (en) 2015-12-11 2019-12-03 Flyconver Co., Ltd. Flywheel, manufacturing method thereof, and power generating apparatus
JPWO2019239447A1 (ja) * 2018-06-11 2021-07-01 剛三 松木 磁気駆動装置
JP6981723B1 (ja) * 2021-09-22 2021-12-17 勝美 清水 揺動装置
JP2023045827A (ja) * 2021-09-22 2023-04-03 勝美 清水 揺動装置
CN114290701A (zh) * 2021-12-16 2022-04-08 江南大学 一种基于梯度材料和三维打印的服装工艺模板制作方法
CN114290701B (zh) * 2021-12-16 2022-10-11 江南大学 一种基于梯度材料和三维打印的服装工艺模板制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012041909A (ja) 回転維持装置
JP2017502869A5 (ja)
US20210193357A1 (en) Methods and apparatus for generating magnetic fields
JP2017505431A5 (ja)
JP6407284B2 (ja) 回転検出装置
JP2010096044A (ja) 重力を利用した回転装置モーター、および磁力を利用した回転装置
JP2012097891A (ja) 永久磁石磁気軸受
US9467036B2 (en) Devices and methods for mechanically coupling magnetic field induced motion
JP5734751B2 (ja) 回転維持装置
JP2008256118A (ja) 円盤状磁気歯車
JP2013170605A (ja) 減速装置の遊星ギア組立体及びそれを用いた電動弁
JP6166847B2 (ja) 磁気的及び/又は静電気的な共振器
US20130320790A1 (en) Vibration generator
US8288904B1 (en) Devices and methods for mechanically coupling magnetic field induced motion
US11509209B2 (en) Generator using permanent magnets
JP2011174395A (ja) 磁力ユニット
JP2017106404A (ja) 磁力装置
JP2016025835A (ja) 永久磁石回転装置
JPH11136927A (ja) 回転装置
US11223264B2 (en) Electro-magnetic motor
JP6610478B2 (ja) 磁石構造体、クランプ機構、及び光ディスク装置
JPH11262239A (ja) 磁力回転装置
JPS6479968A (en) Motor
JP2022006547A (ja) 磁力装置
TWM488807U (zh) 一種磁力驅動馬達