JP2012040905A - キャスター - Google Patents
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Abstract
【課題】小型かつ軽量で、高負荷でも車輪の回転がスムーズなキャスターを提供する。
【解決手段】被取付部材Dに取着される取付部材1と、取付部材1に鉛直軸心L1廻りに回転自在に枢着されると共に車軸5を両持ち梁状に支持する支持ヨーク2と、車軸5に水平軸心L2廻りに回転自在に支持される車輪3と、を備えたキャスターに於て、車輪3に、ニードルベアリング6を内装し、ニードルベアリング6のリテーナ62にて保持された複数の針状ころ61を、車輪3の内周面3bに転接させると共に車軸5の外周面5aに転接させるように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】被取付部材Dに取着される取付部材1と、取付部材1に鉛直軸心L1廻りに回転自在に枢着されると共に車軸5を両持ち梁状に支持する支持ヨーク2と、車軸5に水平軸心L2廻りに回転自在に支持される車輪3と、を備えたキャスターに於て、車輪3に、ニードルベアリング6を内装し、ニードルベアリング6のリテーナ62にて保持された複数の針状ころ61を、車輪3の内周面3bに転接させると共に車軸5の外周面5aに転接させるように構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、キャスターに関する。
従来、運搬台車等の下面に取着されるキャスターは、支持ヨークに両持ち梁状に支持される車軸を備え、車輪に深溝玉軸受けの外輪を内嵌させて、車軸が挿通するカラー部材に深溝玉軸受けの内輪を外嵌させ、車輪を水平軸心廻りに回転自在としていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来のようなキャスターを、大きな荷重が車軸や車輪にかかるような台車に用いる場合に、大荷重(高負荷)に対応した大径の深溝玉軸受けを複数設ける必要があるため、キャスター全体が大型化してしまい荷台面が地面から高位置となると共に、重量化してしまうといった問題があった。つまり、深溝玉軸受を設けたキャスターは、小型・軽量化が困難であるという問題があった。
また、軸受部材を設けずに、車軸に車輪を直接に外嵌した場合は、車軸の外周面や車輪の内周面が磨耗しガタつきが発生し、車輪のスムーズな回転が困難になってしまうという問題があった。
また、軸受部材を設けずに、車軸に車輪を直接に外嵌した場合は、車軸の外周面や車輪の内周面が磨耗しガタつきが発生し、車輪のスムーズな回転が困難になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、小型かつ軽量で、高負荷でも車輪の回転がスムーズなキャスターの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のキャスターは、被取付部材に取着される取付部材と、該取付部材に鉛直軸心廻りに回転自在に枢着されると共に車軸を両持ち梁状に支持する支持ヨークと、上記車軸に水平軸心廻りに回転自在に支持される車輪と、を備えたキャスターに於て、上記車輪に、ニードルベアリングを内装し、上記ニードルベアリングのリテーナにて保持された複数の針状ころを、上記車輪の内周面に転接させると共に上記車軸の外周面に転接させるように構成したものである。
本発明によれば、小型化かつ軽量化できる。高負荷でもスムーズに車輪を回転させることができる。部品点数及び組立工数を削減でき、製造効率を向上できる。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明のキャスターは、図1に示すように、台車の荷台やショッピングカートの脚等の被取付部材Dに取着される取付部材1と、取付部材1に図示省略の枢着軸を介して鉛直軸心L1廻りに回転自在に枢着される支持ヨーク2と、支持ヨーク2の左右一対の支持脚片部20,20に両持ち梁状かつ水平状に支持される車軸5と、車軸5に水平軸心L2廻りに支持される車輪3と、を備えている。
本発明のキャスターは、図1に示すように、台車の荷台やショッピングカートの脚等の被取付部材Dに取着される取付部材1と、取付部材1に図示省略の枢着軸を介して鉛直軸心L1廻りに回転自在に枢着される支持ヨーク2と、支持ヨーク2の左右一対の支持脚片部20,20に両持ち梁状かつ水平状に支持される車軸5と、車軸5に水平軸心L2廻りに支持される車輪3と、を備えている。
そして、車輪3の中心孔30に内装される1つのニードルベアリング6を備えている。
ニードルベアリング6は、図1及び図2に示すように、複数の針状ころ61,61と、複数の針状ころ61,61を水平軸心L2廻りの円周方向に相互に離間させて保持するリテーナ62と、を備え、外輪及び内輪が省略されている。
ニードルベアリング6は、図1及び図2に示すように、複数の針状ころ61,61と、複数の針状ころ61,61を水平軸心L2廻りの円周方向に相互に離間させて保持するリテーナ62と、を備え、外輪及び内輪が省略されている。
針状ころ61は、車輪3の内周面3aに転接(回転自在に直接に接触)すると共に、車軸5の外周面5aに転接している。
針状ころ61は、直径寸法が1mm以上5mm以下に設定され、直径寸法の3倍以上の全長寸法を有するものが望ましい。また、端面形状は、丸面形、平面形、円錐形、とがり形、クランクピン形、段付形、等自由である。また、JIS B 1506に準拠するニードルローラが望ましい。
針状ころ61は、直径寸法が1mm以上5mm以下に設定され、直径寸法の3倍以上の全長寸法を有するものが望ましい。また、端面形状は、丸面形、平面形、円錐形、とがり形、クランクピン形、段付形、等自由である。また、JIS B 1506に準拠するニードルローラが望ましい。
リテーナ62は、針状ころ61が分離・脱落しないように保持し、かつ、針状ころ61の外周面が車輪3及び車軸5に接触する形状であれば良く、材質は自由である。
また、車輪3と、車輪3に針状ころ61が回転自在に内嵌(内蔵)されたニードルベアリング6と、で車輪ユニット9を構成し、その車輪ユニット9を交換自在に構成している。
また、車輪3と、車輪3に針状ころ61が回転自在に内嵌(内蔵)されたニードルベアリング6と、で車輪ユニット9を構成し、その車輪ユニット9を交換自在に構成している。
車軸5は、一端5d側に、一方の支持脚片部20に当接する外鍔部51を有している。また、一端5d寄りに、一方の支持脚片部20に貫設された多角形(矩形)状の貫孔20aに嵌合する廻り止め用の角体部52を有している。また、他端5e側に雄ネジ部53を有している。他方の支持脚片部20の貫通孔を挿通した雄ネジ部53にナット部材8を螺合させることで、車軸5を支持ヨーク2に取着している。雄ネジ部53にナット部材8を螺退させることで、車軸5を、支持ヨーク2及び車輪ユニット9から引抜き自在としている。
車輪3は、ナイロン等の硬質の合成樹脂から成るものや、外周面3aを内周面3bよりも柔らかい材質で形成したものでも良い。例えば、内周面3b側に配設されるナイロンやPP(ポリプロピレン)等の硬質の合成樹脂製の車輪本体部と、外周面3a側に配設されるエラストマー等のゴム製の外巻部と、で形成されたものとするも良い。
また、支持ヨーク2の支持脚片部20と車輪3の間に配設され、車軸5に外嵌して、ニードルベアリング6が車輪3から突出するのを防止する止め輪部材7,7を備えている。
また、支持ヨーク2の支持脚片部20と車輪3の間に配設され、車軸5に外嵌して、ニードルベアリング6が車輪3から突出するのを防止する止め輪部材7,7を備えている。
なお、本発明は、設計変更可能であって、取付部材1の形状は自由であるが、プレス加工にて薄板材を塑性加工したものが望ましい。支持ヨーク2と取付部材1との枢着及び回転構造は、自由である。
次に、本発明のキャスターの作用について説明する。
複数の針状ころ61を、車輪3の内周面3b及びに車軸5の外周面5aに直接に接触させるので、外輪及び内輪、カラー部材が省略され、部品点数や組立工数の削減、軽量・小型化に貢献する。また、リテーナ62によって針状ころ61同士の接触や寄りつき(偏り)がなく、スムーズに車輪3を回転させる。
複数の針状ころ61を、車輪3の内周面3b及びに車軸5の外周面5aに直接に接触させるので、外輪及び内輪、カラー部材が省略され、部品点数や組立工数の削減、軽量・小型化に貢献する。また、リテーナ62によって針状ころ61同士の接触や寄りつき(偏り)がなく、スムーズに車輪3を回転させる。
また、ニードルベアリング6は、同じ荷重(負荷)に対応する玉軸受けにくらべて、小径なもの、かつ、内輪と外輪を省略したもの(軽量で部品点数の少ないもの)、で十分に対応でき、キャスターの小型・軽量化、コストダウンに貢献する。
また、玉軸受けの球体にくらべて、水平軸心L2方向に長い針状ころ61が、車輪3の幅方向に広範囲で荷重を受けて、大きな荷重を受けてもスムーズに車輪3を回転させる。つまり、外径寸法及び内径寸法が同じ玉軸受けにくらべて、大きな荷重がかかってもスムーズに車輪3を回転させる。
また、玉軸受けの球体にくらべて、水平軸心L2方向に長い針状ころ61が、車輪3の幅方向に広範囲で荷重を受けて、大きな荷重を受けてもスムーズに車輪3を回転させる。つまり、外径寸法及び内径寸法が同じ玉軸受けにくらべて、大きな荷重がかかってもスムーズに車輪3を回転させる。
また、車軸5に車輪3を直接に嵌着した場合や、車軸5と車輪3の間に滑り軸受けを介設した場合にくらべて、磨耗やこじれ、ガタつきが少なく、寿命が長く、高回転に対応可能な高い回転性能が得られる。
車輪ユニット9に対して、車軸5を抜き差しするだけで、カラー部材の差込や交換が必要なく、容易かつ迅速に車輪ユニット9の(車輪3とニードルベアリング6)の交換が行える。
また、外輪及び内輪が省略されることで、ニードルベアリング6(針状ころ61及びリテーナ62)を、車輪3に内蔵するスペース(中心孔30の直径寸法)を小さくでき、車輪3の強度向上又は小型化を可能にする。玉軸受けを用いた車輪ユニットにくらべて、軽量・小型、又は、高強度かつ高耐久性の車輪ユニット9が得られる。
以上のように、本発明のキャスターは、被取付部材Dに取着される取付部材1と、取付部材1に鉛直軸心L1廻りに回転自在に枢着されると共に車軸5を両持ち梁状に支持する支持ヨーク2と、車軸5に水平軸心L2廻りに回転自在に支持される車輪3と、を備えたキャスターに於て、車輪3に、ニードルベアリング6を内装し、ニードルベアリング6のリテーナ62にて保持された複数の針状ころ61を、車輪3の内周面3bに転接させると共に車軸5の外周面5aに転接させるように構成したので、小型化かつ軽量化できる。玉軸受けではスムーズな回転が不可能な大きな荷重を受けても、スムーズに車輪3を回転させることができる。玉軸受けにくらべて高負荷(大荷重)に対応でききる。台車等の下面に設けた場合に、荷台面の低い(低床型の)台車を得ることができる。部品点数が少なく、安価に製造可能なキャスターを得られる。
1 取付部材
2 支持ヨーク
3 車輪
3b 内周面
5 車軸
5a 外周面
6 ニードルベアリング
61 針状ころ
62 リテーナ
L1 鉛直軸心
L2 水平軸心
D 被取付部材
2 支持ヨーク
3 車輪
3b 内周面
5 車軸
5a 外周面
6 ニードルベアリング
61 針状ころ
62 リテーナ
L1 鉛直軸心
L2 水平軸心
D 被取付部材
Claims (1)
- 被取付部材(D)に取着される取付部材(1)と、該取付部材(1)に鉛直軸心(L1)廻りに回転自在に枢着されると共に車軸(5)を両持ち梁状に支持する支持ヨーク(2)と、上記車軸(5)に水平軸心(L2)廻りに回転自在に支持される車輪(3)と、を備えたキャスターに於て、
上記車輪(3)に、ニードルベアリング(6)を内装し、上記ニードルベアリング(6)のリテーナ(62)にて保持された複数の針状ころ(61)を、上記車輪(3)の内周面(3b)に転接させると共に上記車軸(5)の外周面(5a)に転接させるように構成したことを特徴とするキャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010182129A JP2012040905A (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010182129A JP2012040905A (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | キャスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012040905A true JP2012040905A (ja) | 2012-03-01 |
Family
ID=45897708
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010182129A Pending JP2012040905A (ja) | 2010-08-17 | 2010-08-17 | キャスター |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015209135A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 株式会社をくだ屋技研 | 荷役作業車用車輪 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5068943A (en) * | 1990-12-27 | 1991-12-03 | Shepherd Products U.S., Inc. | Dual wheel tilted axle caster with an integral retainer and bearing assembly |
JPH0489404U (ja) * | 1990-09-28 | 1992-08-05 | ||
JP2008526603A (ja) * | 2005-01-10 | 2008-07-24 | ドナコウスキー,ウィリアム,ジェイ. | ハブ無しキャスタ |
JP3148556U (ja) * | 2008-12-05 | 2009-02-19 | 須川工業株式会社 | キャスター |
-
2010
- 2010-08-17 JP JP2010182129A patent/JP2012040905A/ja active Pending
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