JP2012040205A - X線診断装置及び制御プログラム - Google Patents

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功光 小杉
Shunichiro Nishigaki
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Abstract

【課題】撮像系に対する被検体の相対的移動に起因して発生する投影データの誤差を補正する。
【解決手段】X線診断装置100は、被検体に対してX線を照射するX線発生部2と、前記被検体を透過したX線を信号電荷として検出するX線検出部3と、前記信号電荷に基づいて投影データを生成する投影データ生成部4と、X線発生部2及びX線検出手段3を保持する保持部61と、前記被検体を載置する天板71と、保持部61及び天板71の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動機構部8と、保持部61及び天板71の移動情報あるいは位置情報に基づいて前記投影データを補正する投影データ補正部9と、補正された投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部10とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、撮像系に対する被検体の相対的な移動に起因した画像データの画質劣化を低減することが可能なX線診断装置及び制御プログラムに関する。
X線診断装置やX線CT装置等を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に、カテーテル手技の発展に伴って進歩を遂げている循環器領域のX線画像診断は、心血管系をはじめ全身の動静脈を対象としており、通常、造影剤が投与された血管領域のX線撮影により収集された画像データの観察によって行なわれる。
例えば、循環器領域の診断を目的としたX線診断装置は、X線発生部及びX線検出部(以下では、これらを纏めて撮像系と呼ぶ。)、撮像系を保持するCアーム等の保持部、被検体を載置する天板等を備え、上述の天板や保持部に取り付けられた撮像系を所望の方向へ移動させることにより当該被検体の診断対象部位に対し最適な方向からのX線撮影を可能にしている。
このようなX線診断装置を用いたX線検査では、先ず、上述の天板や撮像系を所定方向へ移動させながら行なう透視モードのX線撮影によって収集された画像データ(透視画像データ)のリアルタイム観測により撮影モードのX線撮影に好適な撮影位置や撮影方向を設定し、このX線撮影を可能にする位置に天板や撮像系を停止させた状態で撮影モードのX線撮影を行なうことにより解像度に優れた画像データを収集する方法が採られてきた。
特開2007−97666号公報
上述のように透視モードにおいて設定した撮影位置や撮影方向に対応する位置に天板や撮像系を停止させた状態で診断対象部位に対する撮影モードのX線撮影を行なうことにより、位置ズレの少ない良質な画像データを得ることができる。
しかしながら、このような方法を適用して撮影モードの画像データを異なる複数の撮影位置において順次収集する場合、撮影位置の設定を目的として撮像系や天板を移動させながら行なう透視モードのX線撮影と、解像度に優れた画像データの収集を目的として撮像系や天板を停止させた状態で行なう撮影モードのX線撮影を繰り返す必要があり、撮像系や天板の移動停止や移動開始に多くの時間が費やされるため、検査効率が著しく低下するという問題点を有していた。
特に、被検体に投与された造影剤の流れに沿ってX線撮影を行なう場合等においては、移動中の撮像系を用いた撮影モードのX線撮影は不可能であったため、意図したタイミングにおける撮影モードの画像データを収集することが困難であった。
一方、撮像系や天板を移動させた状態のまま撮影モードのX線撮影を行なう場合には、撮像系に対する診断対象部位の相対的な移動に起因した画質劣化が撮影モードの画像データにおいて発生するという問題点を有していた。
本開示は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、X線発生部及びX線検出部を含む撮像系を移動させながら被検体の診断対象部位に対するX線撮影を行なう場合等において、撮像系に対する被検体の相対的な移動に起因して発生する画像データの画質劣化を低減することが可能なX線診断装置及び制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のX線診断装置は、被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、前記被検体を透過したX線を信号電荷として検出するX線検出手段と、前記信号電荷に基づいて投影データを生成する投影データ生成手段と、前記X線発生手段及び前記X線検出手段を保持する保持部と、前記被検体を載置する天板と、前記保持部及び前記天板の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動手段と、前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報に基づいて前記投影データを補正する投影データ補正手段と、補正された投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段とを備えたことを特徴としている。
第1の実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 第1の実施形態のX線診断装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図。 第1の実施形態の平面検出器において2次元配列される検出素子を説明するための図。 第1の実施形態の平面検出器が有する検出素子の具体的な構成を示す図。 第1の実施形態における保持装置及び寝台部の具体的な構成を示す図。 第1の実施形態において、撮像系に対し静止している被検体の診断対象部位を透過したX線を検出する検出素子とX線発生部から照射されたX線を直接検出する検出素子を示す図。 第1の実施形態において、撮像系に対し静止あるいは相対的に移動している診断対象部位の特定領域を透過したX線を検出する検出素子を示す図。 第1の実施形態において、撮像系に対し静止あるいは相対的に移動している診断対象部位の特定領域を透過した所定照射時間のX線により検出素子に蓄積される信号電荷を説明するための図。 第1の実施形態において、撮像系に対し静止あるいは相対的に移動している診断対象部位を透過した所定照射時間のX線により検出素子に蓄積される信号電荷を説明するための図。 第1の実施形態における投影データの補正手順と補正された投影データに基づく画像データの生成手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における投影データの補正手順と補正された投影データに基づく画像データの生成手順を示すタイムチャート。 第1の実施形態の変形例を示す図。 第2の実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図。 第2の実施形態における2次元投影データの位置ズレ補正を説明するための図。 第2の実施形態における投影データの合成手順と合成された投影データに基づく画像データの生成手順を示すフローチャート。 第2の実施形態における投影データの合成手順と合成された投影データに基づく画像データの生成手順を示すタイムチャート。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態におけるX線診断装置では、先ず、X線発生部及びX線検出部を有する撮像系に対して相対的に移動する被検体の診断対象部位に対しX線撮影を行なう。次いで、このX線撮影によって収集された投影データを被検体の移動情報に基づいて補正処理し、補正された投影データを用いて画像データを生成する。
尚、本実施形態では、被検体を撮像系に対して体軸方向へ所定速度で相対的に移動させる場合について述べるが、被検体の相対的移動は、他の方向に対して行なってもよく、又、移動速度は、時間的に変化しても構わない。
本実施形態におけるX線診断装置の構成と機能につき図1乃至図9を用いて説明する。尚、図1は、本実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、このX線診断装置が備えるX線撮影部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示すX線診断装置100は、後述のX線発生部2及びX線検出部3を有する撮像系に対して相対的に移動する被検体300の診断対象部位に対しX線を照射し、前記診断対象部位を透過したX線を検出して投影データを生成するX線撮影部1と、上述の撮像系を保持する図示しない保持部と、被検体300を載置する天板71と、撮像系が取り付けられた保持部や被検体300を載置した天板71を所定の方向へ移動させる移動機構部8と、X線検出部3に設けられた複数からなる検出素子の各々にてX線の照射期間内に検出される透過X線量に対応した前記投影データのデータ要素を撮像系や天板71の移動情報に基づいて補正する投影データ補正部9と、補正された投影データを用いて画像データを生成する画像データ生成部10と、得られた画像データを表示する表示部11を備え、更に、被検体情報の入力やX線撮影条件の設定等を行なう入力部12と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部13を備えている。
X線撮影部1は、図1に示すように撮像系を構成するX線発生部2及びX線検出部3と、投影データ生成部4と、高電圧発生部5を備え、被検体300を透過したX線量に基づいて投影データを生成する機能を有している。
図2は、X線撮影部1に設けられた上述の各ユニットの具体的な構成を示すブロック図であり、X線発生部2は、被検体300の診断対象部位に対してX線を照射するX線管21と、X線管21から放射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器22を備えている。X線管21は、X線を発生する真空管であり、加熱された陰極(フィラメント)から生ずる熱電子を高電圧発生部5から供給される直流高電圧により加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器22は、被検体300に対する被曝線量の低減と画像データの画質向上を目的として用いられ、X線管21から放射されたX線を所定の照射領域に絞りこむ絞り羽根(上羽根)、絞り羽根に連動して移動することにより散乱線や漏れ線量を低減する下羽根及び吸収量が少ない媒質を透過したX線を選択的に低減させてハレーションを防止する補償フィルタ(何れも図示せず)を有している。
一方、X線検出部3には、イメージインテンシファイア及びX線TVを用いる方法と平面検出器を用いる方法があり、更に、平面検出器には、X線を直接電荷に変換する方式と、一旦光に変換した後電荷に変換する方式とがある。ここでは、X線を直接電荷に変換することが可能な平面検出器が設けられたX線検出部3について述べるが、これに限定されない。
即ち、本実施形態のX線検出部3は、図2に示すように被検体300を透過したX線を検出する平面検出器31と、この平面検出器31において検出されたX線を信号電荷として読み出すための駆動信号を供給するゲートドライバ32を有している。
平面検出器31は、微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元配列して構成され、検出素子の各々は、X線を感知し入射X線量に応じて信号電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した信号電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された信号電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。以下では説明を簡単にするために、図3に示すように、例えば、検出素子がライン方向(図1のz方向)に8個、列方向(図1のx方向)に6個配列された平面検出器31について説明するが、実際の平面検出器には更に多くの検出素子が配列されている。
図4は、図3示した平面検出器31における検出素子a11(311−11)、a12(311−12)、a21(311−21)及びa22(311−22)の具体的な構成を示したものであり、これらの検出素子が有する光電膜312−11、312−12、312−21及び312−22の第1の端子と、電荷蓄積コンデンサ313−11、313−12、313−21及び313−22の第1の端子とが接続され、更に、その接続点はTFT314−11、314−12、314−21及び314−22のソース端子へ接続される。一方、光電膜312−11、312−12、312−21及び312−22の第2の端子は、図示しないバイアス電源に接続され、電荷蓄積コンデンサ313−11、313−12、313−21及び313−22の第2の端子は接地される。更に、ライン方向に配列されたTFT314−11及びTFT314−12のゲートは、ゲートドライバ32の出力端子32−1に共通接続され、TFT314−21及びTFT314−22のゲートは、ゲートドライバ32の出力端子32−2に共通接続される。
又、列方向に配列されたTFT314−11及び314−21のドレイン端子は、信号出力線319−1に共通接続され、TFT314−12及び314−22のドレイン端子は、信号出力線319−2に共通接続される。そして、信号出力線319−1及び319−2は、投影データ生成部4に接続される。一方、ゲートドライバ32は、X線照射によって検出素子311の光電膜312で発生し電荷蓄積コンデンサ313にて蓄積される信号電荷を読み出すために、TFT314のゲート端子に読み出し用の駆動パルスを供給する。そして、被検体300に対するX線照射により電荷蓄積コンデンサ313に蓄積された信号電荷は、TFT314によって読み出され信号出力線319を介して投影データ生成部4へ供給される。
次に、投影データ生成部4は、上述の平面検出器31からライン方向単位でパラレルに読み出された信号電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器41と、電荷・電圧変換器41の出力をデジタル信号(投影データのデータ要素)に変換するA/D変換器42と、デジタル変換されたデータ要素を時系列的(シリアル)なデータ要素に変換するパラレル・シリアル変換器43を備えている。そして、パラレル・シリアル変換器43から出力された時系列的なデータ要素は、投影データ補正部9の投影データ記憶部91へ順次供給されて2次元の投影データが生成される。
一方、高電圧発生部5は、X線管21の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生する高電圧発生器52と、システム制御部13から供給されるX線撮影条件のX線照射条件に基づいて高電圧発生器52における管電流、管電圧、印加時間、印加タイミング等を制御するX線制御部51を備えている。
図1へ戻って、移動機構部8は、X線発生部2及びX線検出部3(撮像系)が取り付けられた図示しない保持部を被検体300の周囲で回動あるいは移動させる保持部移動機構81と、天板71を被検体300の体軸方向(図1のz方向)及び体軸と直交する方向(図1のx方向及びy方向)へ移動させる天板移動機構82と、保持部移動機構81及び天板移動機構82を制御する移動機構制御部83を備えている。
移動機構制御部83は、入力部12からシステム制御部13を介して供給される撮像系移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を保持部移動機構81へ供給し、撮像系が取り付けられた保持部を被検体300の周囲で回動あるいは移動させることによりX線撮影の撮影位置及び撮影方向を設定する。
同様にして、移動機構制御部83は、入力部12からシステム制御部13を介して供給される天板移動指示信号に基づいて生成した移動制御信号を天板移動機構82へ供給し、天板71を被検体300の体軸方向(図1のz方向)あるいは体軸と直交する方向(図1のx方向及びy方向)へ平行移動させることにより撮像系に対する診断対象部位の設定を行なう。
次に、撮像系が取り付けられた保持部を有する保持装置及び天板71を有する寝台部の具体的な構成と機能につき図5を用いて説明する。図5は、X線発生部2及びX線検出部3がその端部に取り付けられたCアームを保持部61とする保持装置6と被検体300が載置された天板71を有する寝台部7を示しており、この図でも、被検体300の体軸方向(天板71の長手方向)をz方向、保持部(Cアーム)61を保持するスタンド63の中心軸(回動軸)方向をy方向、前記z方向及びy方向と直交する被検体300の左右方向をx方向としている。
保持装置6において、一方の端部(下端部)にX線発生部2が取り付けられ、他の端部(上端部)にX線検出部3が対向して取り付けられた保持部61は、保持部ホルダ62を介してスタンド63に保持され、保持部ホルダ62の側面には保持部61が矢印aの方向に対してスライド自在に取り付けられている。一方、保持部ホルダ62は、スタンド63に対し矢印bの方向に回動自在に取りつけられ、この保持部ホルダ62の回動に伴って保持部61もx軸を中心として回動する。又、保持部61の端部には撮像系がe方向に対しスライド自在に取り付けられている。そして、a方向に対する保持部61のスライド、b方向に対する保持部ホルダ62の回動及びe方向に対する撮像系のスライドにより、保持部61の端部に取り付けられた撮像系を天板71に載置された被検体300に対して任意の位置及び方向に設定することができる。
一方、床面160に配置された床旋回アーム64の一方の端部は、床面160に対し回動軸y1(第1の回動軸)で回動自在に取り付けられ、床旋回アーム64の他の端部にはスタンド63が、回動軸y2(第2の回動軸)を中心に回動自在に取り付けられている。この場合、床旋回アーム64の回動軸y1及びスタンド63の回動軸y2は何れもy方向に対して設定される。即ち、保持部61の両端部に取り付けられた撮像系の位置情報や移動情報は、保持部ホルダ62に対する保持部61のスライド移動距離、保持部ホルダ62のb方向に対する回動角度、床旋回アーム64のd方向に対する回動角度及びスタンド63のc方向に対する回動角度、保持部61に対する撮像系のスライド移動距離によって一義的に決定される。
従って、保持部61、保持部ホルダ62、スタンド63及び床旋回アーム64を所定方向へ移動あるいは回動させるために移動機構部8の移動機構制御部83から保持部移動機構81の各種機構部(即ち、保持部61をスライド移動させる保持部スライド機構部、保持部ホルダ62をb方向へ回動させる保持部ホルダ回動機構部、スタンド63をc方向へ回動させるスタンド回動機構部、床旋回アーム64をd方向へ回動させる床旋回アーム回動機構部及び撮像系をe方向へスライドさせる撮像系スライド機構部)へ供給される移動制御信号に基づいて撮像系の位置情報(撮像系の位置や方向)や移動情報(撮像系の移動方向、移動速度、移動加速度等)を検出することが可能となる。
一方、寝台部7には、被検体300を載置した天板71を体軸方向(z方向)及び左右方向(x方向)へ水平移動させるための水平移動機構部と上下方向(y方向)へ垂直移動させるための垂直移動機構部が設けられている。従って、移動機構部8の移動機構制御部83から天板移動機構82の水平移動機構部及び垂直移動機構部へ供給される移動制御信号に基づいて天板71及びこの天板71に載置された被検体300の位置情報や移動情報(天板71の移動方向、移動速度、移動加速度等)を検出することが可能となる。
再び図1へ戻って、投影データ補正部9は、投影データ記憶部91と補正処理部92を備え、X線照射中の撮像系に対して被検体300の診断対象部位が相対的に移動した場合に発生する投影データの劣化を補正する機能を有している。そして、投影データ記憶部91には、投影データ生成部4のパラレル・シリアル変換器43から時系列的(シリアル)に出力された投影データのデータ要素が検出素子のライン方向及び列方向の情報に対応させて順次保存され2次元の投影データが生成される。
一方、補正処理部92は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給される天板71の移動情報や撮像系の移動情報を受信する。次いで、投影データ記憶部91から読み出した2次元投影データのデータ要素を上述の移動情報に基づいて補正処理することにより、診断対象部位がX線照射中の撮像系に対し相対的に移動した場合に発生する投影データの劣化を補正する。
次に、補正処理部92によって行われる投影データの補正方法につき図6乃至図9を用いて説明する。尚、ここでは被検体300の診断対象部位がX線照射中の撮像系に対して一定速度Vdで体軸方向(z方向)へ相対的に移動した場合に発生する投影データの劣化とその補正方法について述べるが、これに限定されるものではなく、診断対象部位が他の方向へ相対的に移動した場合に発生する投影データの劣化に対しても同様の方法によって補正することができる。
尚、図6乃至図9では、体軸方向へ移動中の診断対象部位に対するX線撮影によってX線検出部3の検出素子に蓄積された信号電荷に基づき、静止した診断対象部位に対するX線撮影において前記検出素子に蓄積される信号電荷を推定する場合について述べるが、実際には、相対的に移動中の診断対象部位に対するX線撮影によって収集された投影データの前記信号電荷に対応するデータ要素に基づき、静止中の診断対象部位に対するX線撮影にて収集される投影データのデータ要素の推定が行なわれる。
図6は、図3と同様にしてライン方向(z方向)に8個、列方向(x方向)に6個の検出素子が2次元配列された本実施形態の平面検出器31であり、斜線で示した領域a11乃至a13、a21乃至a24、a31乃至a34、a41乃至a44及びa51乃至a53は、撮像系に対して静止している被検体300の診断対象部位を透過したX線を検出する検出素子を示しており、その他の領域は、X線発生部2から照射されたX線を直接検出する検出素子を示している。
一方、図7(a)は、被検体300の領域R34が静止している場合、この領域34を透過した照射時間ΔTrのX線を検出する検出素子a34を示しており、図7(b)は、領域R34が、例えば、体軸方向(z方向)へ一定速度Vdで移動する場合、領域R34を透過した照射時間ΔTrのX線を時間間隔ΔT1で順次検出するM個(M=4)の検出素子a34乃至a37を示している。この場合、ΔT1=ΔTr/Mであり、z方向に対する検出素子の配列間隔をΔdとすればΔT1≒Δd/Vdの関係にある。即ち、z方向へ移動している領域34を透過したX線を検出する検出素子の数Mは、z方向に対する検出素子の配列間隔Δd、撮像系に対する被検体300の相対的な移動速度Vd及びX線撮影条件の照射時間ΔTrに基づいて一義的に決定される。
次に、図8(a)は、図7(a)の検出素子a34において蓄積された照射時間ΔTrの信号電荷を示しており、図8(b)は、図7(b)の検出素子a34乃至a37において蓄積された期間ΔT1の信号電荷を示している。尚、図8に示す検出素子a34乃至a37の信号電荷D4a乃至D4dは、X線が直接照射される検出素子(図6の斜線を有さない領域)において蓄積された電荷の大きさに対する相対的な値を示している。
即ち、図7(a)に示すように被検体300が撮像系に対して静止している場合、領域R34を透過した照射時間ΔTrのX線は、検出素子34によって検出され、検出素子34の電荷蓄積コンデンサ313にはX線の透過強度と照射時間ΔTrとの積に比例した信号電荷D4oが蓄積される。一方、図7(b)に示すように被検体300が撮像系に対して一定速度Vdで相対的に移動している場合、領域R34を透過した照射時間ΔTrのX線は、検出素子34乃至37の各々によって順次検出され、検出素子34乃至37の電荷蓄積コンデンサ313にはX線の透過強度と期間ΔT1との積に比例した信号電荷D4a乃至D4dが蓄積される。尚、本実施形態のように被検体300が撮像系に対して一定の速度Vdで相対的に移動している場合にはD4a=D4b=D4c=D4d=D4o/4となる。
以上、検出素子a34に対応した領域R34が静止している場合、あるいは、体軸方向へ速度Vdで移動する場合に、領域R34を透過したX線が検出される検出素子とこれらの検出素子において蓄積される信号電荷について述べたが、検出素子a34に近接する図6の検出素子a31乃至a33に対応した図示しない領域R31乃至R33を透過するX線も同様にして検出される。
図9は、診断対象部位の領域R31乃至R34が撮像系に対して静止している場合に各々の領域に対応した検出素子a31乃至a34において蓄積される信号電荷D1o乃至D4o(図9(a))と、領域R31乃至R34が撮像系に対して一定速度Vdで体軸方向へ相対的に移動する場合に各々の領域を透過したX線により検出素子a31乃至a37において蓄積される信号電荷D1x乃至D7x(図9(b))を示している。
即ち、図9(b)において、領域R31を透過したX線は検出素子a31乃至a34において検出され、これらの検出素子において信号電荷D1a乃至D1d(D1a=D1b=D1c=D1d=D1o/4)が蓄積される。同様にして、領域R32を透過したX線は、検出素子a32乃至a35において検出されて信号電荷D2a乃至D2d(D2a=D2b=D2c=D2d=D2o/4)が蓄積され、領域R33を透過したX線は、検出素子a33乃至a36において検出されて信号電荷D3a乃至D3d(D3a=D3b=D3c=D3d=D3o/4)が蓄積される。更に、領域R34を透過したX線は、検出素子a34乃至a37において検出され、これらの検出素子において信号電荷D4a乃至D4d(D4a=D4b=D4c=D4d=D4o/4)が蓄積される。
即ち、検出素子a34乃至a37において蓄積される信号電荷D4x乃至D7xは、次式(1)によって示される。
Figure 2012040205
従って、被検体300の領域R31乃至R34が静止している場合にこれらの領域に対応した検出素子a31乃至a34において得られる信号電荷D1o乃至D4oは、次式(2)によって推定することができる。
Figure 2012040205
そして、投影データ補正部9の補正処理部92は、z方向へ一定速度Vdで移動している被検体300の診断対象部位に対して収集された投影データのデータ要素に対し上述の信号電荷に対する補正処理と同様の補正処理を行なうことにより、静止した診断対象部位に対するX線撮影によって収集される投影データのデータ要素を推定することができる。
更に、このような補正処理を、投影データ記憶部91において生成された2次元の投影データに適用することにより、静止した診断対象部位に対して得られる投影データと等価の投影データを得ることができる。
図1へ戻って、画像データ生成部10は、例えば、図示しない補間処理部とフィルタリング処理部を有し、投影データ補正部9において天板71や撮像系の移動に起因するデータ要素の誤差が補正された2次元の投影データに対して補間処理やフィルタリング処理を必要に応じて行ない画像データを生成する。
表示部11は、図示しない表示データ生成部と、データ変換部と、モニタを備え、表示データ生成部は、画像データ生成部10において生成された画像データを所定の表示フォーマットに変換し、更に、被検体情報やX線撮影条件等の付帯情報を付加して表示データを生成する。次いで、データ変換部は、表示データ生成部が生成した表示データに対してD/A変換やテレビフォーマット変換等の変換処理を行ないモニタに表示する。
入力部12は、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスを備えたインタラクティブなインターフェースであり、被検体情報の入力、X線照射条件を含むX線撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、各種指示信号の入力等を上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なう。
次に、システム制御部13は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部12において入力あるいは設定された各種情報は前記記憶回路に保存される。そして、前記CPUは、これらの情報に基づいてX線診断装置100が有する上述の各ユニットを統括的に制御し、被検体300の診断対象部位における投影データの生成と、X線照射時における天板71あるいは撮像系の移動に起因して劣化した投影データの補正を実行させる。
次に、本実施形態における投影データの補正手順と補正された投影データに基づく画像データの生成手順につき図10のフローチャートと図11のタイムチャートを用いて説明する。尚、ここでは、天板71に載置した被検体300の診断対象部位を、X線撮影中の撮像系に対して体軸方向へ速度Vdで移動させる場合について述べるが、これに限定されない。
投影データの収集に先立ち、X線診断装置100を操作する医師や検査師(以下では、操作者と呼ぶ。)は、入力部12において被検体情報を入力した後、X線照射条件を含むX線撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、天板71の移動速度Vdの設定等を行ない、これらの入力情報や設定情報は、システム制御部13の記憶回路に保存される(図10のステップS1)。
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、入力部12において撮像系移動指示信号及び天板移動指示信号を入力することによりX線発生部2及びX線検出部3の撮像系と天板71を移動させ、天板71に載置された被検体300の所定位置に撮像系を配置する。次いで、入力部12において撮影開始指示信号を入力し、この指示信号がシステム制御部13に供給されることにより、被検体300に対するX線撮影が開始される(図10のステップS2及び図11の(a))。
このとき、システム制御部13は、自己の記憶回路から読み出したX線照射条件と撮影開始指示信号を高電圧発生部5のX線制御部51へ供給し、更に、移動速度Vdの情報と撮影開始指示信号を移動機構部8の移動機構制御部83へ供給する。そして、移動速度Vdの情報と撮影開始指示信号を受信した移動機構制御部83は、これらの情報に基づいて生成した移動制御信号を天板移動機構82へ供給し、被検体300が載置された天板71の体軸方向への移動を開始させる(図10のステップS3)。
一方、X線照射条件と撮影開始指示信号をシステム制御部13から受信した高電圧発生部5のX線制御部51は、X線照射条件に基づいて高電圧発生器52を制御しX線発生部2のX線管21に高電圧を印加する。そして、高電圧が印加されたX線管21は、体軸方向へ速度Vdで移動中の被検体300に対して照射時間ΔTrのX線照射を行ない、被検体300の診断対象部位を透過したX線は、その後方に設けられたX線検出部3の平面検出器31によって検出される。このとき、平面検出器31において2次元配列された検出素子の光電膜312は、診断対象部位を透過したX線を受信し、その透過量に比例した信号電荷を電荷蓄積コンデンサ313に蓄積する(図11の(b))。
照射時間ΔTrのX線照射が終了したならばX線検出部3のゲートドライバ32は、システム制御部13から供給されるクロックパルスに基づいて平面検出器31のTFT314に対し駆動パルスを供給し、電荷蓄積コンデンサ313に蓄積された信号電荷を順次読み出す。
読み出された上述の信号電荷は、投影データ生成部4の電荷・電圧変換器41において電圧変換され、更に、A/D変換器42においてデジタル信号に変換された後パラレル・シリアル変換器43のバッファメモリに投影データのデータ要素として一旦保存される。次いで、パラレル・シリアル変換器43は、自己のバッファメモリに保存されたデータ要素をライン単位でシリアルに読み出し、投影データ補正部9の投影データ記憶部91に順次保存することにより2次元の投影データを生成する(図10のステップS4及び図11の(c))。
体軸方向に速度Vdで移動している被検体300の診断対象部位に対する投影データが収集されたならば、投影データ補正部9の補正処理部92は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給される天板71の移動情報(移動方向及び移動速度)を受信し、投影データ記憶部91から読み出した2次元の投影データを構成するデータ要素を上述の移動情報に基づいて補正処理することにより撮像系に対する診断対象部位の移動に起因して発生した投影データの劣化を補正する(図10のステップS5及び図11の(d))。
次いで、画像データ生成部10は、投影データ補正部9において補正された2次元の投影データに対し補間処理やフィルタリング処理等を行なって画像データを生成し、表示部11は、画像データ生成部10において生成された画像データを自己のモニタに表示する(図10のステップS6及び図11の(e))。
次に、本実施形態の変形例につき図12を用いて説明する。上述の図7乃至図9では、被検体300が撮像系に対して体軸方向(z方向)へ速度Vdで移動する場合について述べたが、本変形例では、被検体300が体軸方向及び左右方向(x方向)へ等しい速度で移動する場合について述べる。
例えば、図12に示すように、被検体300が矢印の方向へ一定速度で移動する場合、検出素子a33の電荷蓄積コンデンサ313において蓄積される信号電荷E33xは、次式(3)によって示される。
Figure 2012040205
但し、式(3)のE11o、E12o、E21o、E22o、・・・・は、被検体300が静止している場合に検出素子a11、a12、a21、a22、・・・に対応した診断対象部位の図示しない領域R11、R12、R21,R22、・・・を透過する照射時間ΔTrのX線により検出素子a11、a12、a21、a22、・・・の電荷蓄積コンデンサ313に蓄積される信号電荷を示している。
更に、移動中の診断対象部位を透過したX線により他の検出素子に蓄積される信号電荷も同様の方法によって示すことができる。従って、移動中の診断対象部位に対するX線撮影によって実際に検出された信号電荷(E11x、E12x,E21x,E22x・・・)と、例えば、式(3)に示すような移動中の診断対象部位に対するX線撮影にて検出される信号電荷と静止した診断対象部位に対するX線撮影にて検出される信号電荷との関係を示す数式とに基づいて、静止した診断対象部位に対するX線撮影にて検出素子の各々が検出する信号電荷を推定することができる。
尚、ここでも説明を簡単にするために、移動中の診断対象部位に対するX線撮影の信号電荷に基づいて静止している診断対象部位に対するX線撮影の信号電荷を推定する場合について述べたが、実際には、移動中の診断対象部位に対するX線撮影にて収集された投影データの前記信号電荷に対応するデータ要素に基づいて、静止中の診断対象部位に対するX線撮影にて収集される投影データの推定が行なわれる。
(第2の実施形態)
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態におけるX線診断装置では、先ず、X線発生部及びX線検出部を有する撮像系に対して相対的に移動する被検体の診断対象部位に対しX線撮影を行ない、X線照射期間中にX線検出部において蓄積される信号電荷を所定時間間隔で読み出すことにより複数からなる2次元の投影データを生成する。次いで、これらの投影データにおける位置ズレを前記被検体の移動情報に基づいて補正した後、位置補正された各々の投影データが有するデータ要素を加算処理し、加算処理後の投影データに基づいて画像データを生成する。
尚、この実施形態でも、被検体を撮像系に対して体軸方向へ所定速度で相対的に移動させる場合について述べるが、被検体を他の方向へ相対的に移動してもよく、又、移動速度は時間的に変化しても構わない。
本実施形態におけるX線診断装置の構成と機能につき図13を用いて説明する。尚、本実施形態におけるX線診断装置の全体構成を示す図13のブロック図において、図1に示したX線診断装置100の各ユニットと同一の構成及び機能を有するユニットは同一の符号を付加し詳細な説明は省略する。
図13に示す本実施形態のX線診断装置200は、X線発生部2及びX線検出部3aを有した撮像系に対して相対的に移動する被検体300の診断対象部位に対してX線を照射し、前記診断対象部位を透過したX線を検出して投影データを生成するX線撮影部1aと、上述の撮像系を保持する図示しない保持部と、被検体300を載置する天板71と、撮像系が取り付けられた保持部や被検体300を載置した天板71を所定の方向へ移動させる移動機構部8と、X線検出部3aの検出素子から時間間隔Δτで順次読み出された信号電荷に基づく複数の2次元投影データを撮像系や天板71の移動情報に基づいて合成する投影データ合成部14と、合成された投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部10と、得られた画像データを表示する表示部11を備え、更に、被検体情報の入力やX線撮影条件の設定等を行なう入力部12aと、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部13aを備えている。
X線撮影部1aは、図13に示すように撮像系を構成するX線発生部2及びX線検出部3aと、投影データ生成部4aと、高電圧発生部5を備え、被検体300を透過したX線量に基づいて投影データを生成する機能を有している。
そして、X線検出部3aのゲートドライバは、照射時間ΔTrのX線照射によって平面検出器の電荷蓄積コンデンサに蓄積される信号電荷を時間間隔Δτ(Δτ=ΔTr/Mn)で順次読み出す。但し、時間間隔(信号電荷読み出し間隔)Δτあるいは正の整数Mnは、撮像系に対する被検体300の相対的移動速度Vdや平面検出器における検出素子の配列間隔、更には、X線検出部3aの信号電荷読み出し速度等に基づいて決定され、以下では、Mn=4の場合について述べるが、これに限定されない。即ち、本実施形態では、照射時間ΔTrのX線照射が被検体300の診断対象部位に対して行なわれる間に4回の信号電荷読み出しが行なわれる。
投影データ生成部4aは、X線検出部3aの平面検出器から時間間隔Δτで読み出された信号電荷に対し電荷・電圧変換、A/D変換及びパラレル・シリアル変換を行なって投影データのデータ要素を生成し、得られたデータ要素は、投影データ合成部14の投影データ記憶部141へ順次保存され2次元投影データが形成される。即ち、投影データ記憶部141では、被検体300に対する1回のX線照射に対して4つの2次元投影データ(投影データDta乃至Dtd)が生成される。
次に、投影データ合成部14は、図13に示すように投影データ記憶部141と加算処理部142を備え、投影データ記憶部141には、既に述べたように、X線撮影部1aの投影データ生成部4aから時間間隔Δτで供給される投影データのデータ要素が順次保存され、4つの2次元投影データDta乃至Dtdが生成される。
一方、加算処理部142は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給された天板71の移動情報(移動方向及び移動速度)を受信する。次いで、投影データ記憶部141から読み出した2次元投影データDta乃至Dtdの位置ズレを上述の移動情報に基づいて補正し、位置ズレ補正された投影データDta乃至Dtdのデータ要素を加算合成する。
図14は、投影データの位置ズレ補正を説明するための図であり、図14(a)は、被検体300が撮像系に対して体軸方向(z方向)へ速度Vdで移動している場合に得られる投影データDta及び投影データDtbを示している。この場合、加算処理部142は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給される天板71の移動方向(z方向)及び移動速度(Vd)と、予め設定されている信号電荷の読み出し間隔(Δτ)と、平面検出器における検出素子の配列間隔Δdに基づいて、投影データDtaに対する投影データDtbの位置ズレΔzbを検出する。次いで、図14(b)に示すように、投影データDtbを−z方向へΔzbだけシフトさせた状態で投影データDtaとの加算合成を行なう。
同様にして、加算処理部142は、投影データDtaに対する投影データDtcの位置ズレΔzc及び投影データDtdの位置ズレΔzdを検出し、投影データDtc及びDtdを−z方向へΔzc及びΔzdだけシフトさせた状態で投影データDtaとの加算合成を行なう。
入力部12aは、表示パネルやキーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスを備えたインタラクティブなインターフェースであり、被検体情報の入力、X線照射条件を含むX線撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、信号電荷読み出し間隔Δτの設定、各種指示信号の入力等を上述の表示パネルや入力デバイスを用いて行なう。
次に、システム制御部13aは、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部12aにおいて入力あるいは設定された各種情報は前記記憶回路に保存される。そして、前記CPUは、これらの情報に基づいてX線診断装置200が有する上述の各ユニットを統括的に制御し、診断対象部位における複数の2次元投影データの生成と、天板71あるいは撮像系の移動情報に基づいて位置ズレ補正された前記2次元投影データの合成と、合成された投影データに基づく画像データの生成を実行させる。
次に、本実施形態における投影データの合成手順と合成された投影データに基づく画像データの生成手順につき図15のフローチャートと図16のタイムチャートを用いて説明する。尚、ここでも、天板71に載置した被検体300の診断対象部位を、X線撮影中の撮像系に対して体軸方向へ速度Vdで移動させる場合について述べるが、これに限定されない。
投影データの収集に先立ち、X線診断装置200の操作者は、入力部12aにおいて被検体情報を入力した後、X線照射条件を含むX線撮影条件の設定、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定、体軸方向(z方向)における天板71の移動速度Vdの設定、信号電荷読み出し間隔Δτの設定等を行ない、これらの入力情報や設定情報は、システム制御部13aの記憶回路に保存される(図15のステップS11)。
上述の初期設定が終了したならば、操作者は、入力部12aにおいて撮像系移動指示信号及び天板移動指示信号を入力することによりX線発生部2及びX線検出部3aの撮像系と天板71を移動させ、天板71に載置された被検体300の所定位置に撮像系を配置する。次いで、入力部12aにおいて撮影開始指示信号を入力し、この撮影開始指示信号がシステム制御部13aに供給されることにより、被検体300に対するX線撮影が開始される(図15のステップS12及び図16の(a))。
このとき、システム制御部13aは、自己の記憶回路から読み出したX線照射条件と撮影開始指示信号を高電圧発生部5のX線制御部へ供給し、更に、移動速度Vdの情報と撮影開始指示信号を移動機構部8の移動機構制御部83へ供給する。そして、移動速度Vdの情報と撮影開始指示信号を受信した移動機構制御部83は、これらの情報に基づいて生成した移動制御信号を天板移動機構82へ供給し、被検体300が載置された天板71の体軸方向への移動を開始させる(図15のステップS13)。
一方、X線照射条件と撮影開始指示信号をシステム制御部13aから受信した高電圧発生部5のX線制御部は、上述のX線照射条件に基づいて高電圧発生器を制御しX線発生部2のX線管21に高電圧を印加する。そして、高電圧が印加されたX線管21は、体軸方向へ速度Vdで移動中の被検体300に対して照射時間ΔTrのX線照射を行ない、被検体300の診断対象部位を透過したX線は、その後方に設けられたX線検出部3aの平面検出器によって検出される。このとき、平面検出器において2次元配列された検出素子の光電膜は、診断対象部位を透過したX線を受信しその透過量に比例した信号電荷を電荷蓄積コンデンサに蓄積する(図16の(b))。
一方、X線検出部3aのゲートドライバは、システム制御部13aから供給されるクロックパルスに基づいて平面検出器31のTFTに対し駆動パルスを供給し電荷蓄積コンデンサに蓄積された信号電荷を時間間隔Δτ(Δτ=ΔTr/4)で順次読み出す。
読み出された上述の信号電荷は、投影データ生成部4aの電荷・電圧変換器において電圧に変換され、更に、A/D変換器においてデジタル信号に変換された後パラレル・シリアル変換器のバッファメモリに投影データのデータ要素として一旦保存される。次いで、パラレル・シリアル変換器は、自己のバッファメモリに保存されたデータ要素をライン単位でシリアルに読み出し、投影データ合成部14の投影データ記憶部141に順次保存することにより、4つの2次元投影データDta乃至Dtdを生成する(図15のステップS14及び図16の(c))。
体軸方向に速度Vdで移動している被検体300の診断対象部位に対する2次元投影データDta乃至Dtdが収集されたならば、投影データ合成部14の加算処理部142は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給された天板71の移動情報(移動方向及び移動速度)を受信する。次いで、投影データ記憶部141から読み出した2次元投影データDta乃至Dtdの位置ズレを上述の移動情報に基づいて補正し、位置ズレ補正された2次元投影データDta乃至Dtdのデータ要素を加算合成する(図15のステップS15及び図16の(d))。
次いで、画像データ生成部10は、投影データ合成部14から出力された合成後の投影データに対し補間処理やフィルタリング処理等を行なって画像データを生成し、表示部11は、画像データ生成部10において生成された画像データを自己のモニタに表示する(図15のステップS16及び図16の(e))。
以上述べた本開示の第1の実施形態及び第2の実施形態によれば、X線発生部及びX線検出部を含む撮像系を移動させながら被検体に対するX線撮影を行なう場合等において、撮像系に対する被検体の相対的な移動に起因して発生する画質劣化を低減することができる。このため、撮像系や天板の移動を停止させない状態で被検体に対するX線撮影を行なっても分解能に優れた良質な画像データを収集することが可能となり、検査効率を向上させることができる。
特に、被検体に投与された造影剤の流れに沿ってX線撮影を行なう場合等においては、撮像系を移動させながらX線撮影を行なうことができるため、意図したタイミングでの画像データを容易に収集することができる。
又、第1の実施形態に示した投影データの補正や第2の実施形態に示した投影データの合成により、撮像系に対して相対的に移動している被検体の良質な画像データを短時間かつ確実に収集することができるため、X線撮影のやり直し頻度も大幅に低減する。従って、X線検査における被曝量が低減され、被検体や操作者の負担を軽減することができる。
更に、天板や撮像系を連続的に移動させた状態でのX線撮影が可能となるため、移動と停止の繰り返しにおいて発生する騒音や振動を防止することができ、被検体に与える不快感が軽減される。
又、第2の実施形態によれば、第1の実施形態のようなX線発生部からのX線が直接照射される領域が平面検出器において存在しない場合においても撮像系に対する被検体の相対的な移動に起因して発生する画像データの画質劣化を低減することができる。
以上、本開示の実施形態について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施形態(第1の実施形態及び第2の実施形態)では、被検体300を撮像系に対して体軸方向へ相対的に移動させる場合について述べたが、撮像系に対する被検体300の相対的移動は、他の方向に対して行なってもよい。
又、被検体300を撮像系に対して速度Vdで相対的に移動させる場合について述べたが、移動速度は時間的に変化しても構わない。この場合、例えば、投影データ補正部9の補正処理部92あるいは投影データ合成部14の加算処理部142は、移動機構部8の移動機構制御部83から供給される天板71の移動情報や撮像系の移動情報を所定の時間間隔ΔT2(ΔT2≦ΔT1、Δτ)で受信し、この移動情報に基づいて投影データのデータ要素を処理することにより撮像系に対する被検体300の相対的な移動に起因して発生する画像データの画質劣化を低減することができる。
更に、上述の実施形態では、天板71や撮像系の移動情報(移動方向、移動速度、移動加速度等)に基づいて投影データの補正を行なう場合について述べたが、移動機構部8の移動機構制御部83から供給される天板71や撮像系の位置情報に基づいて投影データの補正を行なってもよい。この方法によれば、撮像系に対する被検体300の相対的な移動速度が時間的に変化する場合においても、投影データの補正を容易に行なうことが可能となる。
一方、上述の実施形態における投影データは、循環器領域のX線検査に用いられるX線診断装置100あるいはX線診断装置200によって収集される場合について述べたが、これらに限定されるものではなく、例えば、腹部領域や胸部領域のX線検査に用いられるX線診断装置によって収集された投影データであっても構わない。
又、上述の実施形態では、投影データのデータ要素を保存する投影データ記憶部を備えた投影データ補正部9について述べたが、この投影データ記憶部は、投影データ生成部4に備えられていてもよい。
尚、本実施形態に係るX線診断装置の一部は、例えば、コンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。すなわち、X線診断装置のシステム制御部や入力等は、上記のコンピュータに搭載されたプロセッサ(CPU等)にプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、X線診断装置は、上記のプログラムをコンピュータに予めインストールすることで実現してもよく、又、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶するか或いはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータに適宜インストールすることで実現してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1a…X線撮影部
2…X線発生部
3、3a…X線検出部
4、4a…投影データ生成部
5…高電圧発生部
6…保持装置
7…寝台部
71…天板
8…移動機構部
81…保持部移動機構
82…天板移動機構
83…移動機構制御部
9…投影データ補正部
91…投影データ記憶部
92…補正処理部
10…画像データ生成部
11…表示部
12、12a…入力部
13、13a…システム制御部
14…投影データ合成部
141…投影データ記憶部
142…加算処理部
100、200…X線診断装置

Claims (8)

  1. 被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
    前記被検体を透過したX線を信号電荷として検出するX線検出手段と、
    前記信号電荷に基づいて投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記X線発生手段及び前記X線検出手段を保持する保持部と、
    前記被検体を載置する天板と、
    前記保持部及び前記天板の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動手段と、
    前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報に基づいて前記投影データを補正する投影データ補正手段と、
    補正された投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記投影データ補正手段は、前記移動手段の移動制御信号に基づいて前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報を検出し、その検出結果に基づいて前記X線発生手段及び前記X線検出手段に対する前記被検体の相対的な移動に起因して前記投影データのデータ要素に発生した誤差を補正することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記投影データ補正手段は、前記投影データの隣接するデータ要素を前記移動情報あるいは前記位置情報に基づいて加減算処理することにより前記投影データの補正を行なうことを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 被検体に対し所定照射時間のX線を照射するX線発生手段と、
    前記被検体を透過した前記X線を信号電荷として検出するX線検出手段と、
    前記X線の照射により前記X線検出手段において順次蓄積される信号電荷を所定の信号電荷読み出し間隔で読み出し複数の2次元投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記X線発生手段及び前記X線検出手段を保持する保持部と、
    前記被検体を載置する天板と、
    前記保持部及び前記天板の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動手段と、
    前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報に基づいて前記2次元投影データの位置ズレを補正し、位置ズレ補正された複数の2次元投影データを加算合成する投影データ合成手段と、
    加算合成された2次元投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段とを
    備えたことを特徴とするX線診断装置。
  5. 前記X線検出手段は、検出素子が2次元配列された平面検出器を備え、前記投影データ生成手段は、前記所定照射時間のX線が前記被検体に対して照射されている期間中に前記平面検出器において順次蓄積される信号電荷を前記信号電荷読み出し間隔で読み出すことにより前記複数の2次元投影データを生成することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
  6. 前記投影データ合成手段は、前記移動手段の移動制御信号に基づいて前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報を検出し、その検出結果に基づいて前記X線発生手段及び前記X線検出手段に対する前記被検体の相対的な移動に起因した前記2次元投影データの位置ズレを補正することを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
  7. 被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
    前記被検体を透過したX線を信号電荷として検出するX線検出手段と、
    前記信号電荷に基づいて投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記X線発生手段及び前記X線検出手段を保持する保持部と、
    前記被検体を載置する天板と、
    前記保持部及び前記天板の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動手段と、
    前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報に基づいて前記投影データを補正する投影データ補正手段と、
    補正された投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段として
    コンピュータを機能させるための制御プログラム。
  8. 被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
    前記被検体を透過した所定照射時間のX線を信号電荷として検出するX線検出手段と、
    前記所定照射時間のX線によって前記X線検出手段に蓄積される信号電荷を所定の信号電荷読み出し間隔で読み出し複数の2次元投影データを生成する投影データ生成手段と、
    前記X線発生手段及び前記X線検出手段を保持する保持部と、
    前記被検体を載置する天板と、
    前記保持部及び前記天板の少なくとも何れかを所定の方向へ移動させる移動手段と、
    前記保持部及び前記天板の移動情報あるいは位置情報に基づいて位置ズレ補正した前記複数の2次元投影データを加算合成する投影データ合成手段と、
    加算合成された2次元投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段として
    コンピュータを機能させるための制御プログラム。
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